エレピを購入して練習を始めたからかピアニストに着目した音源の購入が多くなってきているような気がします。昔はギタリストにしか興味が無かったんですが人は変わるもんです。さて今回は Tommy Flanagan を購入です。リーダー作品としては Overseas、Confirmation、Let's を所有しており、参加作品は、Thad Jones / Motor City Scene、The Incredible Jazz Guitar Of Wes Montgomery、Kenny Burrell& John Coltrane、Kenny Burrell / Jazzmen Detroit、Curtis Fuller / South American Cookin'、John Coltrane / Giant Steps、Kenny Burrell With Coleman Hawkins / Bluesy Burrell などがあり、私ん所有する盤ではデトロイトつながりの作品が多いようです。
初のリーダーアルバム Overseas よりも本作ではサラッとスインギーなタッチでリラックスした演奏でわかりやすい、帯の諸評としては「1970年代を代表するピアノ・トリオ名盤にしてトミー・フラナガン自身の代表作」「!ジョージ・ムラーツ~エルヴィン・ジョーンズとのトリオはどこまでもエレガントでスウィンギー!これぞ究極のモダン・ピアノ・トリオ・サウンド!」とあります。未だ聴いていない人に売るための文句ですから当然大袈裟なんですが、このアルバムは確かに!と思わせてくれます。Overseas からの変化としてはベースが Wilbur Little から George Mraz に交代となっています。、
軽快な Oleo から始まりますが、このアルバムでは「キーをCに上げている」との情報があったので調べてみたら原曲のキーはB♭でした。なるほど半音上げで少し雰囲気が変わるんですね。フラナガンのピアノは気持ち良い。Denzil's best はピアノはややリラックスでベースは滑らか、三人の抜群のコンビネーションですね。A Blue Time はミディアム・スローでブルージー。Relaxin' At Camerillo は、カマリロ州立病院に入院したチャーリー・パーカー が47年に Dial セッションで録音した曲でテーマは短めで軽やかなピアノソロに直ぐに移行してからのベースソロ、ドラムソロがスムーズでカッコ良い。Cup Bearers は Tom McIntosh の作曲で63年にガレスピ録音した曲で、ピアノとベースがシンクロしている様が気持ち良い。Eclypso は実は Overseas でも収録されているが、本アルバムではタイトルになった曲で長尺になり重厚感のある曲となっている。Confirmation はこれもチャーリーパーカーの代表作のひとつ。1946年で録音したが、その3ヵ月後、麻薬常用と過度の飲酒のため6ヵ月間にわたってカマリロ病院で療養し、3曲目の Relaxin' At Camerillo が作成されたという関係性のようです。
これも当たりの良いアルバムですねえ。