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2026年6月29日月曜日

Chicago / Chicago Ⅶ


 1969年のデビューアルバムから26枚のアルバムを出し続けています。いつもどこかでChicago の曲が流れていたので、馴染みはあるもののアルバムを持っていなかったので、1969年から1979年までの10枚がワンボックスに入っていたコイツを、思わず購入してしまいました。ただ10年前なのか、20年前なのか、いつ購入かは全く記憶にありません。


邦題原題
1969シカゴI (シカゴの軌跡)The Chicago Transit Authority
1970シカゴII (シカゴと23の誓い)Chicago
1971シカゴIIIChicago III
1972シカゴVChicago V
1973シカゴVI (遥かなる亜米利加)Chicago VI
1974シカゴVII (市俄古への長い道)Chicago VII
1975シカゴVIII (未だ見ぬアメリカ)Chicago VIII
1977シカゴX (カリブの旋風)Chicago X
1978シカゴXIChicago XI
1979ホット・ストリートHot Streets

 相変わらずジャケットのデザインで、今回のモチーフは木彫りの彫刻ですかね。今回はデザイン John Berg, Nick Fasciano で レタリングの記載はなし。写真 Urve Kuusik で、相変わらず John Berg ガッツリ。
 デビューから前作では、LP1枚 になりましたが、本作では、また 2枚組 に戻っていますが、2枚組はこれで最後になります。
 メッセージ性のあるコンセプトは、今回は全くなくなり、楽曲制作としての「初期のジャズ・フュージョンへの回帰」「商業的ポップスとの妥協」が、このアルバムの中にはあります。バンドとしては、ジャズ・フュージョン的な曲やインストをやりたいと考えていたのですが、プロデューサーのJames William Guercio からは売れないと反対され、妥協案として1枚目はジャズっぽい器楽曲が中心で、2枚目はブラス・ロック路線中心の2枚組の構成となったわけです。
 そういった意味では、1枚目の楽曲は今までより凝ったアレンジの楽曲が多いように感じます。「Aire」はホーン・アンサンブルが強化され、フルートソロもあり、ギター・ソロも勢いよりもメロディーライン重視。「Devil's Sweet」はアーティスティック。「Italian From New York」は、アシッド色強め「Hanky Panky」では、4ビート+プログレ「Life Saver」はボーカル」ものですが Chicago らしい曲です。
 2枚目はセールス目的なので、当然ラジオでもヘビーローテーションされた3つの大ヒット曲が生まれました。「(I've Been) Searchin' So Long」全米9位「Call on Me」全米6位、「Wishing You Were Here」全米11位、Beach Boys がバッキング・ボーカルで参加し、Peter Cetera が歌うバラード「Happy Man」などがあります。心情的には1枚目に注目をもっとしたいところ。
 普通ここまで、面倒な活動を続けていると脱退、メンバー交代があるのが世の常ですが、メンバー交代もなく前向きに取り組んでいます。そこがシカゴの懐が深いところであり長期的な人気、継続的なヒットを生んでいった理由なんでしょう。通して聴いてきて書いてみて
やっとわかってきたような感じがします🎶

bass, lead vocals, backing vocals (6, 8, 9, 12, 13), guitar (12) : Peter Cetera
Mellotron (1), keyboards (2), Fender Rhodes (3–8, 13, 15), ARP synthesizer (4), clavinet (6, 14), backing vocals (6, 8, 9, 13), acoustic piano (8, 9, 12, 14), Minimoog (8, 12), lead vocals, brass arrangements (2, 5, 6, 8, 9, 12–15) : Robert Lamm
guitars, lead vocals, backing vocals (6, 8, 10), bass (7, 11, 12, 15), bells (10) : Terry Kath
drums, percussion (7, 12), hi-hat (11), bass drum (11) : Danny Seraphine
trumpet, flugelhorn (3, 5), backing vocals (6, 8, 10, 13), lead vocals (10) : Lee Loughnane
trombone, percussion (8), backing vocals (8, 9), timbales (9), brass arrangements (4) : James Pankow
tenor saxophone, flute (1, 2), soprano saxophone (3), alto saxophone (9) : Walter Parazaider

design : John Berg, Nick Fasciano
photography by : Urve Kuusik
producer : James William Guercio

1. relude To Aire
2. Aire
3. Devil's Sweet
4. Italian From New York
5. Hanky Panky
6. Life Saver
7. Happy Man
8. (I've Been) Searchin' So Long
9. Mongonucleosis
10. Song Of The Evergreens
11. Byblos
12. Wishing You Were Here
13. Call On Me
14. Woman Don't Want To Love Me
15. Skinny Boy
【Bonus】
16. Byblos(Rehasal)







定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。



  

2026年6月23日火曜日

Dimension / Third Dimension


 1993年 1st「FIRST DIMENSION」をリリースしてから、今年2026年でもう35年を迎えようとしています。http://dimension-tokyo.jp/  1st は、ゲストミュージシャンに、斉藤ノブ氏、青木智仁氏、渡嘉敷祐一氏、菅沼孝三氏、江口信夫氏が参加し話題を振りまいていて、わたくし、その頃は関西に住んでいて、音楽より釣りにハマっていた時期でデビューを知ってはいましたが、フュージョンの新譜などは全く聴いてはいませんでした。このアルバムは再度雑多に音楽を聴き始めた札幌時代に、中古屋で見かけてなんとなく購入した記憶があります。


 ほぼ無知状態なので自分のためにも状況把握していきます。ドラムはデビュー以来固定していません。サックス 勝田一樹、ギター 増崎孝司、キーボード 小野塚晃 の三人で活動を続けてきたが、2020年で、小野塚晃氏が脱退し二人組での活動となる。
 本アルバムは、ドラムレスの3人でレコーディングしたアルバムで1994年のリリース(デビュー翌年ですからペース早すぎです) 打ち込み主体のサウンドで、クラブやライブハウスでの人気曲「Yellow Sunshine」を収録、楽曲のセンス、テクニックは群を抜けていて、この頃から近未来超絶技巧派集団なるキャッチーが使われ出す。このアルバムから作曲者が個人名ではなくDIMENSION名義になる。なるほど。

「Lost In A Maze」ギターがカッコよくてロック的で疾走感あります。サックスもキレキレだし、引き締まってタイトなドラムの音も良いし、この細かいキメが随所にある曲は日本人が好きなパターンなんではないでしょうか。
「Fly Into A Passion」速いシャッフルで、Brecker Brothers 的な響きも併せ持つ曲で、隙間なく音を散りばめて超絶技巧。
「Yellow Sunshine」アシッドジャズ+フュージョンでアーバンなって言葉が使いたくなる浜家優子の怪しいボイスが、魅力的な曲です。アーバンなって言葉を使いたくなる曲です。ジャケットのオレンジ色は黄色い太陽の軌跡に見えなくもないので、何か特別なメッセージ性があるのかと今回聴いていて思いました。


「Illusion」しっかり計算されたようなフレーズと展開パターンに、私はジャパニーズ・フュージョンを感じるのですよね。ボヨンとしたベース、細い音でブルースっぽい切れ技のギターソロも良い。
「Real Box」一時期GRPばっかり聴いてた頃があって、攻め方とかが Frank Gambale っぽいギターとは思いますが痛快です。でも何か日本っぽさをこの曲にも感じるのはサックスでしっかりと印象的なフレーズを作っているからでしょうか。
「6-Trip」Yellow Sunshineの アシッドジャズ に比較的近いパターンの曲で、バンドの多様性を感じます。
「Buster」あからさまな変拍子ですね。音がキラキラしてる感じがして大好きなパターンの一つです。そういえば今音源をもってないけど高校生の時プログレをラジオから録音しまくってた時期もあったなって思い出しました。Chick Corea も背後に感じます。
「Going Back」最初の音の広がり方で CASIOPEA を思い出しました。曲が進行すればもちろん違うんですが、これも日本っぽくて好感度。
「Rendezvous」ほのぼのサウンドで締めです。ライブだと中盤のヒートアップした後のクールダウンで登場するパターン。このサウンドには到達できないけど電子サックスの練習もしきゃ。

今は、好んで聴いている分野ではないんで、買い足しはあまり考えていないんですが、何か日本の誇らしさを感じるフュージョンサウンドがとても良かったです🎶


sax : Kazuki Katsuta 勝田一樹
guitar : Takashi Masuzaki 増崎孝司
keyboards : Akira Onozuka 小野塚晃
choir : Yuko Hamaya 浜家優子 (3)

produced by : Dimension
recorded at : Gardenia Studio

1. Lost In A Maze
2. Fly Into A Passion
3. Yellow Sunshine
4. Illusion
5. Real Box
6. 6-Trip
7. Buster
8. Going Back
9. Rendezvous



▶ Buster

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2026年6月22日月曜日

Miles Davis / Four & More Recorded Live in Concert

 

  1964年ニューヨークのリンカーン・センターのフィルハーモニック・ホールで行われたチャリティーコンサートの模様を収録したライブ盤です。このライブはバラードを「My Funny Valentine」に高速バップは「Four & More」に収録され「静」と「動」として対をなす傑作とされています。
この日の演奏の緊張感についての談話がライナーノーツに掲載されています。
【Miles 談】このコンサートは、NAACP(全米黒人地位向上協会)などの公民権運動団体の支援を目的としたベネフィット・コンサートで、Miles がメンバーにノーギャラでの出演を直前に伝えたため、怒りに満ちたメンバーが凄まじいテンションで演奏に臨んだ。
【Ron Carter】毎晩、うまくいくとは限らないので熱くならない夜はなかった。クールではいられなかったんだ。なにがあろうとも、緊張感と集中力をもって演奏していた。
【Herbie Hancock】女性の権利とかベトナム戦争、公民権運動、ゲイの権利といった人権問題をきっかけとして起こった急激な時代の変化が、自分たちの音楽も自然と影響され、常に新しい世界を切り開き、自分達で答えを出すことを望まれていたからだ。
と、親方は被害妄想気味ですが、労働者側は志が高かった発言をしています。昔のことは美化してしまった気もしますが、今日の労働はギャラなしと言ったら全員無言だったことかなと予想します。


 また、ライナーノーツにロン・カーターへの後インタビューが書いてあります。
「Four & More」は数か月オフの後の公演でリハーサルは無し。5千~1万のレパートリーの中から出来上がっていたセット・リストに従って15~20曲を毎晩演奏した。この録音の日と同じセット・リストでその前の晩も同じ曲を演奏していたので曲がどんどん発展していった。
 レパートリーが5千~1万って、覚えているんだとすれば「記憶力がバグってる」と思ったら、George Coleman のインタビューでは「ライブでは譜面を前に演奏した」と書いてありました。でも、それだけの譜面管理は大変なこと。

「So What」速さの話になってしまいますが確かに早い。同じMiles 録音で Kind Of Blue (1959)  では亀のようで曲が全く違うように聴こえます。同年10月のドイツのライブ Tourin' 1964 では、当たり前ですが同様の高速バージョンです。たぶんこの録音以降で他のミュージシャンでも So What の高速演奏が出てきたようにも見受けられます。速ければければいいってもんでは無いとは思いますが、速ければスリリングにはなります。
「Walkin'」こちらもオリジナルは歩く速さだったのですがジョギングを通り越して短距離走ぐらいのイメージなので曲が違って聞こえます。ドラムソロはさすがにテンポ無視ですが、終われば George Coleman が直ぐに走り始める感じです。
「Joshua」Miles のアルバム Seven Steps To Heaven (1963) でこのメンバーで初収録、また同年10月のドイツのライブ Tourin' 1964 でもこのメンバーで演奏されています。もともとが速いテンポのスイングですが、最速は本作 Four & More で一番、緊張感があってスリリングですが Tourin' 1964 の方が、数々の演奏をしてこなれてきた感じがします。
「Go-Go (Theme And Announcement)」
「Four」Miles のアルバム Blue Haze (1954) が初録音で、当然このアルバムで高速にチューンナップされていますが、原曲の良さが一番高速で演奏することで引き立てられた曲であるように思います。親分のマイルスの先頭を切ったソロも最初からハイトーンかまして気合が入ってる感じがします。そういえばタイトルも Four & More ですから、解説は見当たりませんが、この曲から始まり続いているみたいな意味合いもあるんでしょうか。
「There Is No Greater Love」超高速ではない唯一のスタンダード曲で、今回聴き比べもしながら、緊張感を持って聴いてきたので、これが流れてホッしました。
「Go-Go (Theme And Announcement)」

 前回、聴いたときは18歳の Tony Williams に焦点を合わせて聴いていました。テクニックと迫力でバスドラのドコドコ言わせつつの繊細なシンバルワークで、高速リズムキープをしていたかと思えば、瞬間で自在にテンポを変えてメンバーに伝えていく仕事っぷりは痛快です。また、George Coleman のストレートな演奏スタイルもこのスリリングさを引き立てていると感じます。今回は速度に焦点を合わせて聴いたのですが、その意味では Ron Carter が一番の体力勝負かと思います。お疲れ様です。
  時代が変わると高速バップをものともしない超人ミュージシャンは続々と現れてきていますが、その源流はこのアルバムにもあるかもしれないですね🎶

trumpet : Miles Davis
piano : Herbie Hancock
bass : Ron Carter
drums : Tony Williams
tenor sax : George Coleman

producer : Teo Macero

recorded live in concert at the Philharmonic Hall of Lincoln Center for the Performing Arts in New York City on February 12, 1964.

1. So What / Miles Davis
2. Walkin' / Richard Carpenter
3. Joshua / Victor Feldman
4. Go-Go (Theme And Announcement)
5. Four / Miles Davis
6. Seven Steps To Heaven / Miles Davis, Victor Feldman
7. There Is No Greater Love / Isham Jones, Victor Feldman
8. Go-Go (Theme And Announcement)

▶ So What

▶ Four


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2026年6月19日金曜日

Akiko Moriyako / The Vibes


 これは札幌時代に懇意にしていたお店「Soul&Spice」のマスターからの頂きものです。マスターは私と同い年のギター弾き、ソウル、ロック系のレコードが店に多数在庫あり忙しくなければ、リクエストにも応えていただけます。札幌時代近くに住んでいたので、多ければ週3回はここで飲んでました。札幌に出張の際は必ずよるようにしていましたが、仕事で行くと夜が自由にならないことも多いので、ここ数年ご無沙汰したまま会社を引退してしまいました。自腹の北海道は旅費がきついし、今はインバウンドでホテル代もバカ高いし少し落ち着いてからゆっくり行きたいです。住所は北4西11ですので、札幌にお越しの際は「Soul&Spice」へ是非どうぞ。札幌名物はメニューになく一応イタリアンなのでピザとか旨いんですが、私はいつもサラダとつまみ一品と、たくさんのお酒でした。


 さて、この Akiko Moriyako さん、札幌生まれのマスターのご近所さんで知りあいのようですが、私は面識はございません。「結構、レゲエとかで有名な人みたいだよ」とのことで調べてみると、なるほどワールドワイドな方で なんと Maxi PriestとLivingstone Brown が全面プロデュースでした。ライナーノーツに思い出アルバムのように写真が掲載されているのが、何やら不思議な感じです。


 もらった時に聞いたら、「全くレゲエではなくジャズ・ニューエイジ・アンビエント系」の感想を抱いていましたがなんでだろう。今聴くとかなりレゲエの国っぽいリズムの感じありで、ポップなとこもあり Maxi Priest プロデュース感あります。あの時はファンクとブルースしか聞いてなかったんで、私の頭と耳の構造が今と違っていたようです。凄く好きなわけでは無いですが、これはこれで有りな音楽です🎶

1. Sublime
2. Groovin' In The Midnight  
3. Sure Fire Love 
4. Wild World  
5. Space In My Heart: Prelude
6. Space In My Heart  
7. The One
8. House Call
9. Just A Little Bit Longer
10. God Watches Over Us
11. Love Somebody For Life
12. Set The Night To Music
13. Full Hundred
14. Ain't It Enough
15. Close To You


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2026年6月18日木曜日

The Jazz Messengers / At The Cafe Bohemia Volume 1

 


 メッセンジャーズのライブレコーディングで、1955年11月23日のニューヨークのカフェ・ボヘミアでの演奏です。オリジナルはBlueNote1507番で、6曲入りでしたが、CD再発で3曲の追加されています。このライブは2枚のアルバムとなって発売されているため volume1 となっています。volume2  を先に聴いて感銘を受けたため、前後しますが探し出して購入したものです。 
 さて聴きながらライナーノーツを拝見すると Cafe Bohemia について詳しく書かれています。1955~56年ニューヨークの 15Barrow Steet は様々なジャズ・クラブがある熱い場所で、当初お店はオーナーJimmy Garofoloの「The Pied Piper」というストリップ・クラブだったそうです。しかし1955年の初めごろに Charles Parker を含むミュージシャンたちがジャムりはじめ、3月にジャズ・クラブとしてオープニするときに出演予定だったのですが残念ながら Parker は急死してしまい参加できなかったようです。その後 6月にOscarPettifordが「Bohemia After Dark」という企画で Cannon Ball  Adderley とビッグバンドをやってセンセーションを巻き起こしています。更にその数か月後 Miles の初期クインテットの演奏拠点にもなっています。などなど


「Announcement by Art Blakey」"Yes sir, as the saying goes, 'If you feel like you want to cough, go ahead and cough'—we're here to have a good time. ... Music helps wash away the dust of everyday life. This is jazz. It’s an American music. It’s a contribution from the American people to the world."
「Soft Winds」Benny Goodman が1940年に作曲したジャズ・スタンダード。わかりやすく短いテーマのブルースで、各メンバー自由にソロをとり Art Blakey はソロの途中で、もっと盛り上がれとリズムを変えて煽りながら曲に緩急をつけます。微妙に速度も変えて煽ってて、特に Horace Silver のソロの時は、他のメンバーの微妙な感じより速くしてて仲の良さが伺えます。このアルバム最長の12分34秒の熱演。
「The Theme」ジャズ・セットの終わりやセット間の休憩に入る際に演奏される「クローザー」として機能の曲ですから、当日のセットリストの曲順はアルバム通りではないことと思われます。
「Minor's Holiday」アップテンポなマイナー・キーのスウィングで緻密なアレンジの Kenny Dorham の作曲。自身のアルバム Afro-Cuban (1955) からの持ち込みです。録音は数か月しか違わないのでホットなプロモーションもあるのかと思いましたが、ベースが Oscar Pettiford から、Doug Watkins に変わっているだけで録音メンバーは同じです。先陣を切る作曲者 Kenny Dorham の超速トランペットがカッコ良いです。Hank Mobley のソロ開始してからモコモコしていると Art Blakey がシンバルでカンカンカンの催促でしょうか。やっぱり Art Blakey って凄いですね。熱演だなあ。
「Alone Together」ここでバラードきました。Dorham 休憩してます。
「Prince Albert」Jerome Kern の All the Things You Are のコード進行に基づいた Kenny Dorham のコントラファクトで、このアルバムが初演とのことです。蛇足ですが このアルバムの翌年に Kenny Dorham は Cafe Bohemia  の録音出してます。'Round About Midnight At The Cafe Bohemia (1956) この曲はやってませんが
「Lady Bird」1939年頃に Tadd Dameron 作曲のスタンダード。Tadd Dameron turnaround ってコード進行が有名らしい(CM7 E♭7 A♭M7 D♭7 CM7)
「What's New?」これも古い1939年に発表されたポピュラーソング。Doug Watkins のベースメインで管楽器お休みです。
「Deciphering the Message」アップテンポなスウィングで、Art Blakey がドラムロールでガンガン入れながら牽引していきます。Hank Mobley 作曲で、最初のソロは当然サックスから素晴らしいソロを展開し Art Blakey のカンカンカンは無し。その後の Kenny Dorham がまた凄いし、Horace Silver も気合が入ってて全体的に体力勝負みたいな感じがまた良いです。エンディングに入ると皆さんホッとしてるんじゃないかと思います。


ライブってこんな感じですよね。良いですねえ。ジャズって楽しいです🎶🥁

drums : Art Blakey
piano : Horace Silver
tenor sax : Hank Mobley
trumpet : Kenny Dorham
bass : Doug Watkins

producer : Alfred Lion
recorded at Cafe Bohemia, NYC、 November 23, 1955.

1. Announcement by Art Blakey
2. Soft Winds / Benny Goodman
3. The Theme / Kenny Dorham
4. Minor's Holiday / Kenny Dorham
5. Alone Together / Howard DietzArthur Schwartz
6. Prince Albert / Kenny Dorham, Jerome Kern
7. Lady Bird / Tadd Dameron
8. What's New? / Johnny Burke, Bob Haggart
9. Deciphering the Message / Hank Mobley




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2026年6月17日水曜日

Wes Montgomery / Eight Classic Albums


 Real Gone Jazz Collection 4枚のCDに8枚のアルバムが収められているお買い得シリーズです。ジャズ・ギタリストを聴いてこなかったので、周囲のジャズ・ファンと会話を成立させるために、とりあえずウェスとバレルは聞かねばなるまいと購入したシリーズになります。この頃はお買い得だとばかりに飛びついたのですが、だんだんと音源が増えていくにつれて、ジャケット写真も含めてアルバム単体で購入していった方が、聴いた満足感があることにも気づいてきました。曲だけを聴いて楽しむスタイルだったのですが、アルバムを通して聴きながら、全体の構成を含めて聴くとか、作成にまつわることをライナーノーツを読みながら聞いたり、時代背景を調べながら、このアルバムは、ああだ、こうだ、と考えるのも意外と楽しいことに気づいたので、区切りなく音源が収録されているお買い得アルバムシリーズは、意外に満足感が低いことを思い知らされています。
 愛着がなければ繰り返し聴くことが少ないという弱点もあります。また、このアルバムを購入してからすぐに The Incredible Jazz Guitar を購入して、見事にダブりが発生していますが、それは気にしていたらマニアは続けられません。
 それから弱点がもう一点。1枚のディスクに1時間15分程度の録音が入っているため、全てを聴き始めて聴き終わるまでに6時間程度はかかりますので、やはり音源のコレクションとしては合格ですが、聴いて楽しむには、かなりの忍耐力を必要とすることも難点です。
 一方良いところですが、本でも読みながらぶっ続けで、流しながら聴いていると、ギターの音質が変わったり、バンド編成が変わったことに、ふと気づき、どれどれと詳細を確認する聴き方ができます。また他のアルバムを買い集めて気づいたんですが、レコード会社のセールス目的で安易に量産されたと思われる、イージーリスニング系の録音が自分の好みではないのですが、これが意外と多いので、そんなことはないのか確かめることができます。
 弱点の3点目ですが、詳細を見ていたら Fingerpickin' は元アルバムより最後の3曲が収録されていないようです。亡くなった母がよく言っていた「安物買いの銭失い」という格言を思いだします。いつか Fingerpickin' も単体で購入はしときたいです。 
 されど、お買い得シリーズなんでしょうがない。Wes をこれから集める気が無い人には勉強のために最適なアルバムです。6時間聴き続けるのはしんどいので、斜めに聴いて気になる良質録音を探してみます🎶🎸

アルバム名 (録音年)参加ミュージシャン (Personnel)
FINGERPICKIN’ (1957)Wes Montgomery (guitar), Freddie Hubbard (trumpet), Waymon Atkinson (saxophone), Pookie Johnson (saxophone), Buddy Montgomery (vibraphone), Joe Bradley (piano), Monk Montgomery (bass), Paul Parker (drums)
THE WES MONTGOMERY TRIO (1959)Wes Montgomery (guitar), Melvin Rhyne (organ), Paul Parker (drums)
THE INCREDIBLE JAZZ GUITAR OF WES MONTGOMERY (1960)Wes Montgomery (electric guitar), Tommy Flanagan (piano), Percy Heath (bass), Albert Heath (drums)
WEST COAST BLUES (with HAROLD LAND) (1960)Harold Land (tenor saxophone), Wes Montgomery (guitar), Joe Gordon (trumpet), Barry Harris (piano), Sam Jones (double bass), Louis Hayes (drums)
MOVIN’ ALONG (1960)Wes Montgomery (guitar, bass guitar), Sam Jones (bass), Louis Hayes (drums), James Clay (flute, tenor sax), Victor Feldman (piano)
GROOVE YARD (MONTGOMERY BROTHERS) (1961)Wes Montgomery (guitar), Buddy Montgomery (piano), Monk Montgomery (double bass), Bobby Thomas (drums)
SO MUCH GUITAR (1961)Wes Montgomery (guitar), Ron Carter (bass), Lex Humphries (drums), Ray Barretto (conga), Hank Jones (piano)
GEORGE SHEARING & THE MONTGOMERY BROTHERS (1961)George Shearing (piano), Buddy Montgomery (vibraphone), Wes Montgomery (guitar), Walter Perkins (drums), Monk Montgomery (bass), Armando Peraza (bongos, conga), Ricardo Chimelis (bongos, conga, timbales)

●DISC 1
【Fingerpickin'】1957
1. Sound Carrier
2. Bud's Beaux Arts
3. Bock To Bock (Back To Back)
4. Billies Bounce
5. Lois Ann
6. All The Things You Are
7. Fingerpickin'
【The Wes Montgomery Trio】1959
8. Round Midnight
9. Yesterday's
10. The End Of A Love Affair
11. Whisper Not
12. Ecaroh
13. Satin Doll
14. Missle Blues
15. Too Late Now
16. Jingles

●DISC2
【The Incredible Jazz Guitar】 
1. Airegin
2. D-Natural Blues
3. Polka Dots And Moonbeams
4. Four On Six
5. West Coast Blues
6. In Your Own Sweet Way
7. Mister Walker
8. Gone With The Wind
【West Coast Blues (With Harold Land)】
9. Ursula
10. Klactoveedsedstene
11. Don't Explain
12. Terrain
13. Compulsion

●DISC3
【Movin' Along】
1. Movin' Along
2. Tune Up
3. I Don't Stand A Ghost Of Chance With You
4. Sandu
5. Body & Soul
6. So Do It!
7. Says You
【Groove Yard (Montgomery Brothers)】
8. Bock To Bock (Back To Back)
9. Groove Yard
10. If I Should Loose You
11. Delirium
12. Just For Now
13. Doujie
14. Heart Strings
15. Remember

●DISC4
【So Much Guitar】
1. Twisted Blues
2. Cotton Tail
3. I Wish I Knew
4. I'm Just Lucky So-And-So
5. Repetition
6. Somethin' Like Bags
7. While We're Young
8. One For My Baby (And One For The Road)
【George Shearing & The Montgomery Brothers】
9. Love Walked In
10. Love For Sale
11. No Hard Feelings
12. Enchanted
13. Stranger In Paradise
14. The Lamp Is Low
15. Double Deal
16. And Then I Wrote
17. Darn That Dream
18. Lois Ann
19. Mambo In Chimes



Sandu

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2026年6月14日日曜日

Thelonious Monk Quintet / Monk(Prestige 7053)


 本盤は Monk(Prestige 7053)1953〜1954年録音のクインテット音源を集めた編集盤で、オリジナルのジャケットは違うようです。アートワークは、BlueNote でも気になるジャケットはこの人が出がけている Reid Miles とライナーノーツに書いてありますが、落書きのような文字は Monk?と思って調べてみると Andy Warhol, Julia Warhola の二人が記述のものも出てきましたが、筆跡は一人なのでどうやら Andy Warhol の 母親のJulia Warhola のようです。Reid Miles は、タイポグラフィと写真のトリミングの人だから MONK のロゴは、さすがに Andy Warhol ではないと推測します(詳しくないので作風からは推測できません)


「We See」独特のリズム、メロディ、不協和音がしっかりと入っていて楽しめる演奏。テーマは、しっかりとリズムに沿って演奏される部分とリズムには乗っているが以前のメロディーと分断する部分に別れます。Monk のソロは前半部分はリズムに沿ってスイングしてから後半で崩します。Frank Foster, Ray Copeland 戻って Frank Foster でソロが続きます。Piano Solo On Vogue (1954)   Straight, No Chaser (1966)   Nonet (1967) にも収録。
「Smoke Gets In Your Eyes」 1933年のミュージカル Roberta の劇中歌です。かなりデフォルメされているように思っていましたが、よく聴くと原曲のメロディーには意外に忠実で、ピアノの伴奏部分のコードを入れるタイミング、和音を Monk 流にアレンジしていて、ホーン部隊は変わったことはしていませんでした。( Piano Solo On Vogue (1954) にも収録。 
「Locomotive」蒸気機関車の動きを模写する重厚で粘り強いリズムと独特の不協和音が特徴的。テーマ部分は重いのですが、Ray Copeland、続いて Frank Foster のソロは、普通にスイングさせておいてから、Monk のピアノソロでは、テーマを崩した重いリズムと不協和音を強調の対比が、この曲を魅力的にしています。Art Blakey は時々機関車を走らせるような細かいリズムに変えて緩急つけるところも素晴らしい。Straight, No Chaser (1966) にも収録。
「Hackensack」Rudy Van Gelderの初期のホームスタジオの地名の曲名。ちなんで名付けられました。Lady Bird のリフから着想を得て作られた「Rifftide」という曲に基づいて作られている曲とのこと。Monk 特有のストップ&ゴーが短いフレーズのテーマの中で繰り返される曲ですが、ソロ部分含めて全体的にハッピーで流れるスイング。テーマのトランペットのハイノートのワンショットが好き。Art Blakey のナイアガラロール、ドラムソロもばっちり聴けます。Piano Solo On Vogue (1954)  Criss-Cross (1963) にも収録。
「Let's Call This」モンクらしい独特のアクセントと「溜め」のあるメロディが特徴の曲です。この曲から収録メンバーと録音が変わります。トランペットがフレンチホルンに変わるので鋭さが無くなるのが、それも味だとは思いますが 若干物足りない。At The Blackhawk (1960) にも収録
「Think Of One (Take 2)」ワンノートのテーマが繰り返されるテーマが特徴で、ワンノートが管楽器では、意外とノリが出しずらそうで苦戦してそうな感じがします。
「Think Of One (Take 1)」出だしは管楽器の誰かがミスって、ピュイっと音を出してしまっているのが気になって、ホルンのソロが尻切れトンボっぽいのが若干痛々しく感じるのですが・・

 やはりアルバム後半が、聴いていて不完全燃焼気味ですね🎶

remastered by Van Gelder
1958 Reid Miles artwork and title (with decorative handwriting by Julia Warhola)
typography : Andy Warhol, Julia Warhola

(1-4) recorded at Rudy Van Gelder Studio in Hackensack, NJ, on May 11, 1954, and originally released in sequence as the 10" LP Thelonious Monk Quintet (with Frank Foster, Art Blakey) (Prestige PrLP 180)
(5-7)recorded at WOR Studios, New York City, on November 13, 1953. Tracks 5 and 6 originally released as one side of 10" LP Thelonious Monk Quintet Blows For LP, Featuring Sonny Rollins (Prestige PrLP 166), and as 7" PrEP 1352.[17] Track 7 previously unreleased.

piano : Thelonious Monk
trumpet : Ray Copeland
tenor sax : Frank Foster
bass : Curly Russell
drums : Art Blakey
1. We See / Thelonious Monk
2. Smoke Gets In Your Eyes / Jerome Kern
3. Locomotive / Thelonious Monk
4. Hackensack / Thelonious Monk
piano : Thelonious Monk
french horn : Julius Watkins
tenor sax : Sonny Rollins
bass : Percy Heath
drums : Willie Jones
5. Let's Call This / Thelonious Monk
6. Think Of One (Take 2) / Thelonious Monk
7. Think Of One (Take 1) / Thelonious Monk




定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。



  

2026年6月11日木曜日

Weather Report / I Sing The Body Electric


 1972年に発表された Weather Report 2枚目のアルバムです。まずはSFチックなジャケットに目を奪われてしまいます。1855年のウォルト・ホイットマンの詩『ぼくは充電されたからだを歌う』、レイ・ブラッドベリの1969年の短編のタイトル『歌おう、感電するほどの喜びを!』がこのジャケットのイメージということ。私の少年時代、SFばかりがずらりと並ぶハヤカワSF文庫が書店の一角を占有していたりとSFブームでした。スペース・オペラではキャプテン・フューチャーは、ほぼ全部読んでましたし、ブラッドベリもワクワクドキドキしながら読んでいました。アメリカのスペース・オペラのアニメなんかもTVで放送されていましたので、おそらく世界がSFブームだったようです。


「Unknown Soldier」フリーで宇宙に向かってエネルギーを発散するような世界観。モロに Zawinul サウンドって感じです。
「The Moors」12弦ギターでの中東的な音階のフリーソロ、Shorter のソプラノ・サックスが加わって更にエキゾチックな旋律と、複雑でダイナミックなアンサンブルへと展開。Moor て何だろう。
「Crystal」宇宙空間を漂うメンバーが宇宙遊泳のイメージと思ってましたが、題名を考えれば、漂う音の Crystal が集合と分散を繰り返すみたいなイメージとも受け取れる。次第に集まり、ふたたび離れていくような宇宙的気分を味わわせてくれる。こうゆう抽象的な音楽を言葉で表現することも面白い。
「Second Sunday In August」抽象的ではあるけど普通に楽器のアンサンブルを感じる音楽に感じてしまうこと、4分13秒が一瞬のことのように感じるので、既に頭と耳が I Sing The Body Electric に侵されてきてます。
「【Medley】:  Vertical Invader, T.H., Dr. Honoris Causa」Zawinul のリング・モジュレーターを使ったフェンダー・ローズも、Vitouš   のディストーションのかかったウッド・ベース、曲調は Miles っぽいヤツですね。ビートのエネルギーと音のエネルギーのぶつかり合いは基本的に好きです。
「Surucucú」ライブで、このスペーシー感+民族音楽感+混沌を再現できるって、どんな頭の構造をしてるんだか。
「Directions」聴いていると混沌なのだが、何か一つの方向にエネルギーを照射する秩序も感じます。


 1~4曲目のレコードではA面は、混沌としたスタイルですが、Weather Report らしさも感じるフリーフォームでスリリングなエレクトリック・ジャズ。5曲目以降はB面になり、1972年の渋谷公会堂でのライブで、フリーなビートとサウンド、民族色もある Miles 的なサウンドに変身します。
 レコードならひっくり返すという行為があるので、切り替えの間があるわけですが、CDではいきなり始まりますので若干の違和感は感じます。ちなみに原盤のLPなどには日本人のMCが収録されているようで萎えると評されている方も多かったようですが、私の購入したこのCDではMCは入っていませんでした。あまりに評判が悪いのであれば聴いてみたいもんです。
 最初に聞いた自分のレビューでは「非常にクセが強いアルバムですが、きっと5年後、10年後に聴けば、自分の中の感性も変わりまた受ける印象などが変わるそんな予感がします」と書いて、今回で3回目の書き直しをしたのですが、この世界感に違和感をほぼ感じなくなってきました。後期のジャコ加入後は好きだけど、こちらはこちらで味があります🎶

keyboards : Joe Zawinul
reeds : Wayne Shorter
bass : Miroslav Vitouš
drums : Eric Gravátt
english horn : Andrew White
flute : Hubert Laws, Jr.
percussion : Dom Um Romao
trumpet, piccolo trumpet : Wilmer Wise
twelve-string guitar : Ralph Towner
vocals  : Chapman Roberts, Joshie Armstrong , Yolande Bavan

recorded in Columbia studios, New York City : (1, 2) in November 1971; (3, 4) in January 1972.

recorded during a "standing room only" concert performance January 13, 1972 in Shibuya Kokaido Hall, Tokyo, Japan.(5-7) 

1. Unknown Soldier / Josef Zawinul
2. The Moors / Wayne Shorter
3. Crystal / Miroslav Vitouš
4. Second Sunday In August / Josef Zawinul
5. 【Medley】:  Vertical Invader, T.H., Dr. Honoris Causa /  Zawinul, Vitouš
6. Surucucú / Wayne Shorter
7. Directions / Josef Zawinul




定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。