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2024年11月15日金曜日

The Hard Bop! / No Room For Squares Ⅳ


 BlueNoteの名盤からの12曲オムニバスです。BN の 価格を下げた過去音源の The BN Works 1500 シリーズのキャンペーン用CDで、第4弾のようです。名前の通りの中身でハード・バップばっかり集めています。そもそもなんですが、ジャズのハード・バップって激しめのジャズってことはわかりますが、どんな違いがあるのか改めて確認してみます。
 戦前の1930年代から1940年代の流行のビッグバンドの形態のジャズは「スイング・ジャズ」と呼ばれベニー・グッドマン、デューク・エリントン、カウント・ベイシー、グレン・ミラーなんかです。スイングジャズは、スウィングのリズムが特徴のダンスミュージックでしたが、大人数の編成であるため、アドリブやソロの要素よりもアンサンブルに重点が置かれていたわけです。
 そしてこの大人数のバンド形態は1940年代あたりから少人数の即興演奏を主体とする「ビバップ (bebop)」へと変化していきます。形式としては決まったテーマを演奏し、コード進行に沿った形でアドリブを順番に行う形式が主で「スイング・ジャズ」は聞く側が楽しむダンス・ミュージックだったのが、ビバップは演奏側が楽しむものとなり技術や芸術性を楽しむものに変化してきました。
 そして1950年代からニューヨークなどで演奏されるビバップはハード・バップと呼ばれる形態の演奏スタイルになっていきます。私たちが所謂ジャズと感じるサウンドのイメージですね。ハード・バップは特にソロ部分のアドリブをよりホットでドライブさせたものでフレーズが重要視されたため、メロディーとして使える(成立する)音を使うためビバップよりも、融通性のないメロディーやフレーズになりやすいらしいです。つまりはアウトなフレーズは邪道だったわけですね。
 さらには、この制限された音の呪縛から使える音の解釈を変えたモード・ジャズに移行していきます。と色々見ながら書きましたのでおそらく本筋は外れていないはずです。ふう
 また1954年のアートブレイキーの「A Night at Birdland Vol. 1」あたりから「ハード・バップ」という言葉が使われだしたようでアフロ・キューバン・ジャズもハードバップに含まれるって書かれます。
 まあ音楽のジャンル分けってのは時に曖昧なので、雰囲気で聴くのでも十分かと思いますが、そこら辺を掘り下げて聴いていくのも、また楽しい聴き方でもあります。このCDはプロモ用のオムニバスなので、特にプロデューサーの選曲の妙とかは感じません。ノッペリしたアルバムで、ああこれ持ってる、とかで楽しむやつですね🎶

1. Sonny Rollins / Wail March
2. Clifford Jordan / Beyond The Blue Horizon
3. Hank Mobley / Mighty Moe & Joe
4. Sonny Clark / Shoutin' On A Riff
5. Bud Powell / Blue Pearl
6. John Coltrane / Locomotion
7. Curtis Fuller / Little Messenger
8. Horace Silver / Safari
9. Lee Morgan / C.T.A.
10. Lou Donaldson / Blues Walk
11. Louis Smith / There Will Never Be Another You
12. Kenny Burrell / Phinupi





  

2024年11月8日金曜日

David Sanborn / Upfront


 2024年5月12日に亡くなってしまい78歳とのことですが、長い間演奏を楽しませていただき、ありがとうございました。
 さて前作 Another Hand では、ジャズ方面へ行ってしまい、個人的には残念と思っていましたが、いったんR&Bベースの方向へ戻ってきたのが嬉しかったアルバムです。本来のスタンスは R&B と思いたいのですが、この後プロデューサーを変えながら様々な方向性の音楽を追求していかれるので、そこらへんをファンとしては楽しんでいきたいと思っております。
 アルバムのジャケットは Stephen Byram のデザインによるアートワークで、アートディレクター、イラストレーターとして抽象的なイラストを音楽アルバムのジャケットに多く採用されているようです。サンボーンや楽器の写真はLynn Goldsmith, Robert Lewis の作品かと思います。具材が新聞紙のフランスパンのサンドイッチが紐で縛られているのは、どなたの作品なのでしょうか。なかなか凡人には理解しかねる感じがします。

 

 インターネット・ラジオなどでも数多くの追悼特集が流され、行きつけの音楽好きの集う「おでんバー」で元々は人気がなかったサンボーンも結構いいじゃないと皆さん面白がって聴いて、亡くなってから良さがわかった人も多いようです。私も聴き直して更にほれ込みたいと思います。Snakes マーカスの持ち込み曲です。いかにもマーカスらしい楽曲で、聴きなれたサンボーン節とよく合うミドル・テンポのフュージョンナンバーです。Benny もマーカスのスローテンポの持ち込み曲で、これもサンボーン用の曲って感じで、さすが付き合いが長いだけあります。ベースは途中から参加ですが音量が大き過ぎるような気もします。 Crossfire はサンボーンとマーカスの共作でアップ・テンポのフュージョンに戻ります。おそらく鋭い方の音にギターは Chris Bruce と思われます。ハイラムはリズムギターに回っているようです。更に、マーカスのベースはピック弾きでしょうか、いつもと違います。Full House これもサンボーンとマーカスの共作のミドル・テンポのフュージョンです。リズムにはラテンっぽいリズムもと入れているのですが、何回か聴いていると、JBのサウンドにも似ているところがあるような気がしてきます。クラプトンがギターで、後半でソロを弾いていますがクラプトンっぽくは無いかもしれません。Soul Serenade キング・カーティスとルーサー・ディクソンのインスト・ソウルです。Richard Tee、Cornell Dupree の黄金コンビが参加でなでるように柔らかなタッチのソウルになっています。選曲はサンボーンなのか。それとも、このコンビを呼ぶにあたって本人たちにリクエストを聴いたのか。プロデューサー、マーカスのセンスなのか。気になります。 サンボーンのサックスが良く歌っていて気落ち好い曲です。Hey カラッとした曲調で軽いノリのファンク・フュージョンです。このノリは A Change Of Heart のあたりに回帰しますね。嬉しいです。Bang Bang この曲はインターネット・ラジオの追悼特集でどなたかが流してました。メチャクチャ、ハッピーな演奏で何か聴いてて目頭が熱くなりました。Alcazar ラス前でムーディーな曲になります。ここまで聴いてきてアルト・サックスの表現者としては、やはりサンボーンは群を抜いているのがわかります。Ramblin' 最後に持ってくるのが Ornette Coleman ですが、限りなくファンク一発バージョンになってまして最高にスリリングでカッコ良い演奏です。
 ジャケットが難解なのを除けば、単純にかっこよい、わかりやすいアルバムですね🎶

alto sax : David Sanborn, Stan Harrison (7)
sopranino sax : David Sanborn (1, 8)
piano : Ricky Peterson (7)
keyboards : Marcus Miller (1 to 4, 6, 8)
organ (hammond B-3) : Richard Tee (5), Ricky Peterson (1 to 4, 6, 8, 9)
guitar : Chris Bruce (3, 4), Cornell Dupree (5), Eric Clapton (4), Hiram Bullock (3), Marcus Miller (1, 8), William "Spaceman" Patterson (1, 3, 4, 6 to 9)
bass guitar : Marcus Miller
drums : Steve Jordan (1 to 6, 8, 9)
percussion : Don Alias (1, 3, 4, 6 to 8), Nana Vasconcelos (8)

saxello : John Purcell (1, 8)
tenor sax : Arno Hecht (5), John Purcell (3, 4, 6), Lenny Pickett (7)
baritone sax : Crispin Cioe (5)
alto flute : John Purcell (2)
trumpet : Earl Gardner (7), Herb Robertson (9), Laurie Frink (7), Hollywood Paul Litteral (5), Randy Brecker (3, 4)
trombone : Art Baron (7), Bob Funk (5), Dave Bargeron (2, 4, 6, 7)
bass clarinet : Marcus Miller (1, 3, 4, 6, 8)
tuba : Dave Bargeron (2)

arranged by  Marcus Miller (9)
arranged by (horns) : Lenny Pickett (3), Marcus Miller (2 to 4, 6), Uptown Horns (5)

artwork, design : Stephen Byram
photography by : Lynn Goldsmith, Robert Lewis

producer : Marcus Miller
recorded at Power Station, Electric Lady Studios, Camel Island

1. Snakes (Marcus Miller)
2. Benny (Marcus Miller)
3. Crossfire (David Sanborn, Marcus Miller)
4. Full House (David Sanborn, Marcus Miller)
5. Soul Serenade (Curtis Ousley, Luther Dixon)
6. Hey (David Sanborn, Marcus Miller, Ricky Peterson, Steve Jordan, William S. Patterson)
7. Bang Bang (Jaime Sabater, Joe Cuba)
8. Alcazar (David Sanborn, Marcus Miller)
9. Ramblin' (Ornette Coleman)

▶ Benny




  

2024年11月3日日曜日

Miles Davis Live '58 Sessions Featuring Stella by Starlight


 このアルバムは、どうやらマイルスの収集家からは評判がよろしくなく、マイルスを聴き始めた方からは素晴らしいとの評価が2分されているようです。日本で編集され好評だった「1958 Miles」と、音質が余り良くないがいが名盤ではある「Jazz at the Plaza Vol.1」の合体版であることに理由があるようです。
 おそらく新しい盤が出たので購入したものの、もう既に持ってると憤慨した方からは騙された感が強いのでしょう。アルバムは、発売する国によって含まれるボーナス・トラックが違ったり、ジャケットのデザインが違うなんてことも、よくあります。私は中身は余り吟味せずにジャケ買いをしてしまいますので、初聴きだと思ったら聞いたことあるなと思ったら、内容は一緒でジャケットだけ違うなんてことも、しばしばあります。
 このアルバムに関しては、オムニバスとして別のアルバムとして成立するかと言えばそうではなく、アルバムを2枚足して2曲差し引いただけと言えるので、購入をじっくり検討される方はそこら辺を覚えておいていただければ役に立つことかと思います。


     そんなマイルスのオムニバス、既に所持している音源が多数ですがレビューしていきます。 On Green Dolphin Street これは1958年のマイルスの代表的録音です。既に Miles Davis & Bill Evans / Complete Studio & Live MastersMiles Davis / This is Miles! Vol 1 Acoustic Side にも収録。わかりやすくいかにもジャズで大好きな曲で良い録音です。Bill Evans のイントロから始まり、直ぐにマイルスがテーマを吹きソロに突入。改めて感じるのはドラムの音量が極端に低いことでしょうか。Fran-Dance これも Miles Davis & Bill Evans / Complete Studio & Live Masters に収録。1958Miles は持っていないですが購入の必要は無さそうです。これは当時の妻フランシスへのオリ時なる曲で、軽やかに楽器が歌うようなメロディーで控えめなエバンスのピアノと思想はマイルスにうってつけなのかもしれません。Stella by Starlight は、日本人の好きな曲ですね。私も大好きです。これも Miles Davis & Bill Evans / Complete Studio & Live Masters に収録。やはり58年のマイルスの演奏は品格と味があります。マイルスのメロウな表現技法がこれでもかとみせつけられる。ランデブするエバンスと控えめながら自己主張しそうなコルトレーンの演奏も面白い。Love For Sale これも Miles Davis & Bill Evans / Complete Studio & Live Masters に収録。コンプリートですからね。当たり前です。マイルスが適度に崩しながら演奏して、サックス陣が切り込んでくるところに醍醐味を感じます。王道の曲の展開ですがやはり非凡。 Straight, No Chaser ここから Jazz at the Plaza Vol.1 ですね。このアルバムは聴きこんでます。音質が悪いと思ったことはあまりなかったように思いますが、そう思って聴くと確かにホールの残響が強すぎて敢えて録音を意識しなかったことがわかりますが、この Straight, No Chaser はやはり印象的です。派手にぶちかまして客を煽る心意気に乾杯の気持ち良い演奏です。My Funny Valentine これも名演の多い曲ですがJazz at the Plaza Vol.1 の演奏も名演です。厳かな雰囲気から始まり録音が悪いことから更に曇った音のマイルスのトランペットが、音量がマックスになると華が開いたかのように聞こえるのがたまりません。Oleo 久しぶりに聴きましたが、これも完全に観客を意識した演奏で良いんですよね。これでもかとぶち込んでくるソロ合戦が最高です。
 確かに新たに購入する必要はなく特別な特典も無いし、曲順に工夫も無いアルバムではありました。しかし改めて58年のマイルスの名演を確認できたので良かったです。でも中古で購入でなかったら後悔してたかもしれません🎶

trumpet : Miles Davis
alto sax : Cannonball Adderley
tenor sax : John Coltrane
piano : Bill Evans
bass : Paul Chambers
drums : Jimmy Cobb

producer : Teo Macero

1. On Green Dolphin Street (B. Kaper, N. Washington)
2. Fran-Dance (Miles Davis)
3. Stella by Starlight (N. Washington, V. Young)
4. Love For Sale (C. Porter)
5. Straight, No Chaser (T. Monk)
6. My Funny Valentine (R. Rodgers/L. Hart)
7. Oleo (S. Rollins)



▶ Oleo


  

2024年11月1日金曜日

Afro Elements / Out Of The Centre


 incognito, Brand New Hwaveis の系統のAOR的なノリのが気持ちよい、1995年結成、UK発のジャズ・ファンク・バンドです。相変わらずジャズ・ファンク・AOR ・アシッド・ジャズの垣根わけがよくわからないですね。発売は Splash Music Productions というレーベルからで、見ていたら incognito も、このレーベルからアルバムを発売もしていたりします。なるほど。
 メンバーは、キーボードの Neil Hunter、ギター Andreas Hagiioannu、ベース Simon T Bramley、ドラム Phil Nelson、トロンボーン Jörgen Vedeler が基本で、ゲストに The Crusaders, The Brecker Brothers, Hubert Laws, Billy Cobham などに参加のギタリストの Barry Finnerty がスペシャルゲストとして参加。トランペットの Graeme Flowers は、The Sunburst Band から Kylie Minogue までに参加で、なんと Clint Eastwood  とも共演しているとのこと。サックスの Andy Ross は、incognito や The Herbaliser などのバンドにも参加とベテラン・セッション・ミュージシャンの集合体です。


 さてレビューしていきましょう。It Feels So Good カチッとしたリズムのジャズ・ファンクです。売れる方程式に当てはまる演奏で快適なサウンドですが、非常に軽いのが気になります。Kamura San ジャズ・ファンクというよりはインストのファンクで、アースの流れやアシッド的なものも感じて非常に私は好印象。プロモの映像が日本人ダンサーと日本語です。ホーン・セクションには中国の方っぽい名前がありますが、日本贔屓?なのでしょうか。Your Eyes 16ビートが気持ちよくホーンセクションのカッチリ加減とボーカルの Fraser Jowle のロー気味のボイスが色っぽい。JD73 なるUKファンクバンドでボーカルをとっていらっしゃいます。Out of The Centre タイトル曲です。1曲目のような軽さはなく、とても気持ちよく聞けるインスト・ジャズ・ファンクです。Desmond Harper の Steel drums はどんな感じで入れているのか気にしながら聴いていましたが、サックスとのユニゾンで影が薄めですね。Lift Your Life は、少しだけテンポを落としたボーカルもの。透明感があるアレンジです。 Fraser Jowle のボーカルは男性的で、UKボーカリストによくあるStevie Wonder リスペクトな歌い方です。Afrolude #2 短い1:23の小曲です。日本のフュージョンバンドっぽい楽曲です。(You're Just a) Waste of Time アフリカンなリズムで始まるボーカルものジャズ・ファンク。小気味よいリズムで流れるようにすりぬけるような、ボーカルが良いですし曲も良いですね。Formosa ボコーダ多用で、昔を感じます。イメージはスライのインスト版とも感じますが、ギターのカッティングは Nile Rodgers も思い出します。The Sheriff, Pt. 1 & 2 最後までブレずに同じように攻めてきますが、全体的にアルバムの流れと曲による切り替えが少ないような気もしてきました。
 基本ブランニュー、インコグの流れのジャズファンクで、メンバーの腕っぷしも良いのでこれ好きの人には響くものと思われますが、アルバム全体としては抑揚が少ないので聴き飽きる方も多いような気がします🎶

keyboads : Neil Hunter
guitar : Andreas Hagiioannu
bass : Simon T Bramley
drums : Phil Nelson 
trombone : Jörgen Vedeler

1. It Feels So Good (Bramley, Burtditt,Nelson, Jowes, words : Jowle)
Cherri Voncelle : lead vocals
Fraser Jowle : lead vocals, backing vocals
Simon T Branmley : Elechic bass, programming
Phil Nelson : Drums, shaker, programming 
Neil Burditt : Fender Rhodes, Prophet 5 
Tommy Emmerton : Electric guitars
Jörgen Vedeler : Trombone
Andy Ross : Tenor saxophone
Graeme Flowers : Trumpet
Dou-Hua Tung : Bass Trombone
Dashwin Cornell : Flute

2. Kamura San (Bramley/ Burtditt/Nelson)
Simon T Bramley : Electric bass, programming, additional Hammond B3 organ
Phil Nelson : Drums, programming
Neil Burditt : Fender Rhodes
Neil Hunter : Hammond B3 organ
Andreas Hagiioannu : Rhythm guitar, guitar solo
Jörgen Vedeler : Trombone
Tai-Yu Chen Bass : Trombone
Andy Ross : Tenor saxophone
Graeme flowers : Trumpets
Da-fang Tung : Additional trumpet
Dashwin Cornell : Bariton saxophne

3. Your Eyes (Bramley, Hunter, Nelson, Jowes, words : Jowle)
Simon T Bramley : Electric bass, programming
Phil Nelson : Drums, shaker, programming
Neil Hunter : Fender Rhodes, Fender Rhodes solo
Tommy Emmerton : Rhythm guitar, guitar solo
Fraser Jowle : Lead vocals, backing vocals 
Tim Smart : Trombone
Tai-Yu Chen : Bass trombone
Yu-Min Chen : Tenor saxophone
Da-fang Tung : trumpets, Flugelhorn
Dashwin Cornell : Flute

4. Out Of The Centre (Bramley/ Burtditt/Nelson)
Simon T Bramley : Elelectric bass, ARP2600, Hammond B3 organ, MIni Moog, programming
Phil Nelson : Drums, programming
Neil Burditt : Fender Rohdes
Neil Hunter : Addtional, Fender Rhodes, Rhodes solo
Andreas Hagiioannu : Rhythm guitars
Tim Smart : Torombone
Andy Ross : Tenor saxophone.
Graeme flowers : Trumpet, Trumpet solo
Tai-Yu Chen : additional trombone
Dou-Hua Tung : Bass trombone
Dashwin Cornell : Flute
Desmond Harper : Steel drums

5. Lift Your Life (Original Version) (Bramley, Burtditt, Nelson, Searle, Trevalyan, words : Trevalyan)
Simon T Bramley : Elelectric bass,  programming
Phil Nelson : Drums, Shaker, programming
Neil Burditt : Fender Rohdes, Hohner clavinet
Neil Hunter : Addtional, Fender Rhodes, Rhodes solo
Tommy Emmerton : Rhythm guitars
Fraser Jowle : Lead vocals, Backing vocals
Tai-Yu Chen : trombone
Dou-Hua Tung : Bass trombone
Yu-Min Chen : Tenor saxophone
Da-Fang Tung : Flugelhorn, trumpet
Mike Lesirge : Tenor saxophone, Tenor sax solo
Dashwin Cornell : Flute

6. Afrolude #2 (Bramley, Hunter, Nelson)
Simon T Bramley : Electric bass, programming,
Phil Nelson : Drums, programming
Neil Hunter : Fender Rhodes, Mini Moog
Byron Griff : Lead guitar

7. (You're Just A) Waste Of Time (Bramley, Burtditt, Nelson, Jowle, words Jowle)
Simon T Bramley : Electric bass, programming,
Phil Nelson : Drums, programming, shaker, programming
Neil Burditt : Fwnder Rhodes, Rhodes Solo
Neil Hunter : Additional Fender Rhodes
Barry Finnerty : Rhythm guitar, 2nd guitar solo
Tom Wright : Additional rhythm guitar, 1st guitar solo
Fraser Jowle : Lead vocals, Backing vocals
Tim Smart : Trombone
Tai-Yu Chen : trombone
Yu-Min Chen : Tenor saxophone
Da-Fang Tung : Trumpet
Dashwin Cornell : Fluite

8. Eleanor Rigby (Lenon, McCartney : arrangement Burditt, Bramley, Nelson)
Simon T Bramley : Electric bass, programming,
Phil Nelson : Drums, programming, shaker, programming
Neil Burditt : Fwnder Rhodes, Rhodes Solo
Neil Hunter : Additional Fender Rhodes
Andreas Hagiioannu : Lead Rhythm guitars

9. Formosa (Bramley, Burdidd, Nelson, words : Bramley)
Simon T Bramley : Electric bass, programming, Mini Moog, Vocorder handclaps
Phil Nelson : Drums, programming. handclaps
Neil Hunter : Fender Rhodes 
Neil Burditt : Additional Fender Rhodes, Hohner clavinet
Tommy Emmeiton : Rhythm guilars. guitar solo
Leni J Unta : Vivraphone
Tai-Yu Chen : trombone 
Yu-Min Chen : tenor saxophone
Da-Fang Tung : trumpet
Dashwin Cornell : Fluite
David Ranalli : handclaps
Suzanne Nelson : handclaps

10. The Sheriff (Parts 1 & 2) (Bramley/Burditt/Nelson)
Simon T Bramley : Electric bass, programming, Mini Moog, Vocorder handclaps
Phil Nelson : Drums, programming. handclaps
Neil Burditt : Fender Rhodes, clavinet, Mini Moog, Korg vocoder
Neil Hunter : additinal Fe:nder Rhodes, Rhodes solo
Andreas Hagiioannu : Lead & Rhythm guitars
Byron Griff : Additional lead & rhythm  electric guitars
Andy Ross : Tenor saxophone
Graeme Flowers : trumpet
Tai-Yu Chen : trombone
Dou-Hua Tung : Bass trombone
Yu-Min Chen : Tenor saxophone
Da-Fang Tung : flugelhorn, additional trumpet
Shih-Ang Jun : Soprano saxophone
Dashwin Cornell : Fluite, baritone saxophone



誰だ?カムラさん???


  

2024年10月27日日曜日

Kenny Burrell / A Night At The Vanguard


 ケニー・バレル28歳の1959年録音の1960年リリース作品で、Argo Records と言う聞きなれないレーベルからの発売です。1955年に Chess Records から暖簾分けのシカゴで設立された会社とのこと。若い時のアルバムではありますが、このアルバムの3年前の25歳1956年が初リーダー作ですからリーダーとしても、もう3年もキャリアを積んでいます。
 ライブ録音の場所は Village Vanguard で、ソニー・ロリンズ、コルトレーン、ビル・エバンスなど数多くの人も、ここでの録音の名盤が残されているニューヨークの名門ジャズ・クラブで、オーナーは変わっていますが未だ現役の老舗です。
 トリオ録音なので、メロディーとハーモニーが、バレルのギターだけで担っておりピアノなどに頼らないコードソロが効果的に活用された演奏が、私のようなギター・マニアにはとても心地よいアルバムです。


 譜面も数多く出回っていますが、1曲目の All Night Long はドロップD、5曲目のBroadway は1音下げチューニングだそうです。結構、聴きこんだアルバムですが最近聴いていませんので改めてレビューです。All Night Long これは非常に有名。ドロップDチューニングですから6弦だけEからDに下げています。イントロの低音弦はA使っているようなので、コードソロの時にDが効いているのでしょうか。どこかに譜面があるはずなので今度探しときます。改めてやっぱりギター・ジャズは好みですね。 Will You Still Be Mine では、1曲目のような穏やかな感じではなく、速めのバップでスリリングさを強調しています。改めて気づいたのですが、バースでのドラムの音などは非常に鮮明で素晴らしい録音でもあります。この曲とは書いてありませんが、右と左が途中で入れ替わっているなどと不満を書いている人もいましたが私はそんなことは全く気にしません。I'm A Fool To Want You は、バラードでテーマ部分のメロディーの後にダラーんとコードを弾くとこがエロいですね。あと太めのフルアコの音も好きです。いつか買いたいですが家にギターはもう入りませんので暫くお預けです。Trio そして速いテンポで攻めてきます。コードソロの使い方が上手いのでトリオでも音が厚く感じます。Broadway 一音下げのチューニングとのことですね。低音を意識したギターの使い方です、ここまで聴いてきても少しも飽きませんね。Soft Winds ミドルテンポのブルースでバレルの得意とするところですね。短いですがソロとコードの掛け合いでメンバーが一人多いような演奏が素晴らしい。Just A-Sittin' And A-Rockin カッコ良い曲で、少しポップな感もあります。Well, You Needn't きましたモンク作品です。スパイ音楽のテーマのような感じが好きな曲です。少しづつ楽曲の中で表情が変わるようなところと和音の不安定なところも好きでバレルがこのアルバムでやっているのも忘れてました。いやこれも良いです。
 ちなみにケニーバレルがNYにやってきたウェスにギターと、アンプを貸して翌年ウェスがデビューしたという話もあり、また1960年は、日本ではテレビが普及しカラーの放送が始まった年でもあります🎵

guitar : Kenny Burrell
bass: Richard Davis
drums : Roy Haynes

recorded Sept. 16 and 17, 1959, during actual performance at the Village Vanguard in New York.

1. All Night Long (Kenny Burrell)
2. Will You Still Be Mine (Matt Dennis, Tom Adair)
3. I'm A Fool To Want You (Frank Sinatra, Jack Wolf, Joel Herron)
4. Trio (Erroll Garner)
5. Broadway (Billy Byrd, Teddy McRae, Henri Woode)
6. Soft Winds (Benny Goodman)
7. Just A-Sittin' And A-Rockin (Duke Ellington, Billy Strayhorn)
8. Well, You Needn't (Thelonious Monk)





  

2024年10月26日土曜日

Wes Mongomery / Road Song


 A&M Records での作品で、プロデューサーは白人リスナーへのセールス的な音楽のビジョンを持っていた才能あふれると言われる Creed Taylor(クリード・テイラー)で、ウェスのCreed Taylor プロデュース作品としては、私の所有音源では A Day In The Life(1967)で、この作品からからウェスはイージー・リスニング路線となっています。(この2作の間に Down Here on the Ground(1968)がありますので購入リストに入れときます)パーソネルにもあるようにアルバムは、オーケストラも入れた大人数の編成です。ウェスは全く譜面が読めない人だったので、このような録音の場合は、ウェスにコンボで好きに演奏させてから、その録音にビッグ・バンドをオーバーダブするという方法がとられたとのことですので、おそらくこの録音も、そのような手法で作られたものと思われます。


 本作は、よりポップにイージーリスニング傾向のアルバムとなっていて、曲目もYesterday、Fly Me To The Moon のほか Greensleeves などの名曲のカバーがあって親しみやすい内容で、セールス的にも成功したアルバムとのことです。しかし非常にウエスらしいギターが聴けるアルバムで、わかりやすいアレンジと彼のオクターブ奏法を、このアルバムを聴いてマネしようとしたギター小僧は多かったものとは思われ、白人リスナーにもセールス的な成功を収めたとは思いますが、あまりにポップで最初に聴いた時には、私的には戸惑いがありました。


 久しぶりに聴いて改めてレビューしてみましょう。Road Song 最初からオケが入ってきますし、オクターブ奏法のオンパレードですが、イージー・リスニング路線でハンコックがピアノを弾いていますが、何かアルバイトのような感じです。Greensleeves 2分4秒のショートですが教則本のお手本のようなギターでオクターブ奏法の勉強にコピーしてみるのは良いかもしれません。エンディングのトランペットもそれ風。Fly Me To The Moon オケが完全にイージーリスニングですね。いや、改めて、これがコンセプトのアルバムです。Yesterday ジャズのスタンダードでの Yesterdays のエスが付く、Jerome David Kern 作曲が有名ですが、ここはイージーリスニングです。ビートルズの I'll Be Back と続く2連発です。 Scarborough Fair トラディショナル・ソングですね。前半はオケの存在が耳につきますが後半はコンボでの演奏の良さが出ている感じがして一番良かったかもしれません。Green Leaves Of Summer アニメの挿入歌のような楽曲ですが、これも後半がコンボの良さが出ています。Serene イントロのウェスのギターと続くオケのバックは明らかにミックスであることが想像できる印象です。オケなしのバージョンがあったら聴いてみたいですが、これはこれでミックスしての完成曲であることは理解できます。Where Have All The Flowers Gone? 聴いたことはあります。フォークシンガーの Pete Seeger の1955年のヒット曲です。最後まで、この路線は時代ですね。
 ウエスはこのアルバムの録音後、数ヶ月で43才の若さで急逝してしまいますが、長生きしていたら、果たしてコンテンポラリーの世界にもっと進出してたのだろうかとか、このアルバムだけではアルバイト感がすごくあり、もったいないと思いを巡らせるアルバムでもあります🎶🎸

guitar : Wes Montgomery
piano : Hank Jones (3, 4, 5, 6), Herbie Hancock (1 to 7, 9)
bass : Richard Davis  (1 to 7, 9)
drums : Ed Shaughnessy ( 1 to 7, 9), Grady Tate ( 3, 4, 5, 6)
percussion : Jack Jennings (1, 2, 7, 9), Ray Barretto (1, 2, 7, 9)
trumpet : Bernie Glow (1, 2, 7, 9), Marvin Stamm
trombone :  Paul Faulise (1, 2, 7, 9), Wayne Andre (1, 2, 7, 9)
clarinet : Don Ashworth (tracks: 8), George Marge (tracks: 8), Stan Webb (tracks: 1, 2, 7 to 9)
french horn : Jim Buffington (1, 2, 7, 9)
english horn : Don Ashworth (8)
flute :  Don Ashworth (8), Don Hammond (1 to 7, 9), George Marge 1, 2, 7 to 9), Harvey Estrin (1 to 7, 9), Stan Webb (8)
recorder : Bernard Krainis (1 to 7, 9), Don Ashworth (1 to 7, 9), Don Hammond (1 to 7, 9), Eric Leber (1, 2, 7 to 9), Harvey Estrin (1 to 7, 9), Morris Newman (1, 2, 7 to 9), Shelley Grushkin (1, 2, 7, 9), Stan Webb (1, 2, 7, 9)
violin : Bernard Eichen, Charles Libove, Marvin Morgenstern (1, 2, 7, 9), Tosha Samaroff (1, 2, 7, 9)
viola : Emanuel Vardi
cello :  Alan Shulman (1, 2, 7, 9), Charles McCracken 1, 2, 7, 9), George Ricci
oboe : Don Ashworth, George Marge (8), Stan Webb (1, 2, 7 to 9)
harpsichord : Eric Leber (8), Hank Jones (3, 4, 5, 6), Sivert Johnson Jr. (1, 2, 7, 9)
bassoon : Morris Newman (1, 2, 7 to 9), Walter Kane (1 to 7, 9)

arranged by conductor : Don Sebesky
producer : Creed Taylor
engineer : Rudy Van Gelder
recorded at Van Gelder Studios, May 7, 8, 9, 1968

1. Road Song (Wes Montgomery) 
2. Greensleeves (Public Domain, Traditional)
3. Fly Me To The Moon (Bart Howard) 
4. Yesterday  (John Lennon, Paul McCartney)
5. I'll Be Back  (John Lennon, Paul McCartney)
6. Scarborough Fair (Paul Simon, Art Garfunkel, Traditional) 
7. Green Leaves Of Summer  (Dimitri Tiomkin, Paul Francis Webster, Montgomery) 
8. Serene (Wes Montgomery) 
9. Where Have All The Flowers Gone? (Pete Seeger) 





  

2024年10月25日金曜日

Jaco Pastourius / Live In New York City Vol Three


 録音は1985年の Vol.One と同じメンバーによる第三弾で、おそらく11月か12月のセブンス・アベニューでの1週間ほどのギグのはずです。ちなみに Vol.Two は、Hiram Bullock,  Kenwood Dennard のトリオでの演奏となっています。ジャコの死後に発掘された音源で現在までにシリーズは調べてみたら7まで発売らしい(えええ)ジャケ写違いのダブりとか気にして後で確認して買い揃えなければ。
 さて、1982年にウェザー・リポートを脱退ごろから麻薬とアルコール依存が強まっていました。ですから1985年の頃のジャコはかなり荒れていて、ベースを持たずにギグに現れて15分間ピアノを弾くとか、ベースを最大音量にして10分間フィードバックさせたり、州の開催する学生たちのための音楽プログラムに酔っぱらって裸足で途登場し騒動を起こすなどの奇行があったようです。しかし同年9月にはフィラデルフィアの病院に入院し、リチウム系鎮痛剤で興奮を抑制する治療を行い、12月のギグを迎え、ここでのジャコは別人のように控えめであったそうです。


 それでは最近聴いていなかったので、再度聴きながらレビューしていきます。Bass & Percussion Intro. ひたすらベースのハーモニクスとパーカッションのセッション。パーカッションはトランペットの Jerry Gonzalez です。Continuum 様々なバージョンを聴いている曲です。フレットレス・ベースの音色を活かした曲です。ハイラムのギターと、Michael Gerber のピアノで幻想的な世界をサポートしています。専用機材での録音ではないので少し音的には残念です。N.Y.C. Groove, No.2 このセッションシリーズの裏テーマです。最後はソウル風セッションで、ライブハウスならではのノリですね。Teen Town ハイラムはこの曲を得意としているようです。少し遅めのリズムでの演奏です。少し重めの演奏ですが演奏内容としては、かなり充実しているかと思います。Alfie ベース・ハーモニクスから入るロマンティックな演奏で基本ピアノとのデュオがメイン、ボーカルは Michael Gerber 素敵な演奏ですが、音が遠いのがこれも残念ですが、ライブハウスらしくて、これも良い。Why I Sing The Blues ジャコの大好きなブルースですね。ボーカルは本人がとっています。これはボーカルが遠くて録音としては丁度良いかな。Promise Land これは、シンセの Delmar Brown がメインの演奏と思っていたらハイラムが割り込んできます。 Delmar Brown がソウルフルなボーカルを気持ちよさそうにとっています。和気あいあいのステージですね。If You Could See Me Now こんなジャズセッションも聴けるのは、このライブハウスのこのメンツならではでしょう。締めはコルトレーンで Naima ですね。ジャコの練習曲でもあったのでしょう。ベースソロでの演奏で、曲としての完成度は今一ですがファンとしては楽しい一曲です。
 実際ここでの演奏は落ち着いたテンポとタイム感、バンド・メンバーとの高揚した演奏ではあるものの、ジャコは終始、冷静なプレイをしていると思います。惜しくも録音の状態は良いとは言えなく、下馬評では精彩に欠くとは言われているものの、後期のジャコの演奏としては、かなりの良い状態での演奏であると言えると個人的に思います。ついでに言えば、私が大好きな常にハイなはずのお祭り男のハイラムも、珍しく控えめの演奏で適度です。彼も、また多くの記載は無いので誠かどうかはわからない薬物の噂がも言われていますが、リチウムでも飲んでいたのでしょうか? 
 そう思いながら聴き直していると良い演奏ではありますが、音は鳴っているのに崩壊の手前の不気味な静けさのような演奏であるとも思えてきます🎶


bass : Jaco Pastorius
piano : Michael Gerber
synthesizer : Delmar Brown
guitar : Hiram Bullock
drums : Kenwood Dennard
saxophone : Alex Foster, Butch Thomas
trumpet, congas : Jerry Gonzalez

producer : Neil Weiss
recorded in November 1985 in New York City

1. Bass & Percussion Intro.
2. Continuum (Jaco Pastorius)
3. N.Y.C. Groove, No.2
4. Teen Town (Jaco Pastorius)
5. Alfie  (Burt Bacharach)  / vocals : Michael Gerber
6. Why I Sing The Blues (B.B. King) / vocals : Jaco Pastorius
7. Promise Land / vocals : Delmar Brown
8. If You Could See Me Now  (Tadd Dameron)
9. Naima  (John Coltrane) 



▶ Alfie


  

2024年10月13日日曜日

Jim Beard / Truly


 ジャケットを見て中身が想像できないし、デザイン的には非常に趣味が悪いと思います。これだけで聴いてきた頻度はかなり低い部類のアルバムになります。中世の貴族風にかつらを被って、ユーモアを演出していますが、かなり独りよがりなユーモア演出だと思うのは私だけでしょうか。何故購入したのかは覚えていませんが、おそらく昔フュージョンに傾倒していた時代に店頭で、Chroma のキーボードとかの宣伝があっての購入かと思います。私の所有音源での参加は、Mike Stern / Odds Or EvensIs What It IsTime In Place、Michael Brecker / Don't Try This At Homeなど。、また Chroma Muisc on The Edge、を企画したりしてるキーボディストで、演奏自体は思ったより聴いているようです。


 再度聴いていると、なるほど、きっちり Fusion, Smooth Jazz で、BGM的に聴きやすいですので、レビューしていきましょう。Big Pants 流行りのマーカスっぽいファンク・フュージョンですが軽いノリで、打ち込み的なサウンドです。コーラスは私的には不要かもしれません。Tandoori Taxi 凝った作りのフュージョンです。ラテンが入りながらも格式が高い感じで Chroma 的なサウンドがします。ここでのコーラスは良い方向に作用しているように聴こえます。Gone Was, Gone Will Be スムース・ジャズって感じで、テーマの浮遊感、きっちりとした譜割は軽いでインテリジェンスを感じます。In All Her Finery バイオリン、チェロを入れた楽曲で、クラシック的な響きが美しいです。これを作ったのを自慢したくて、中世の貴族風にかつらを被っておどけているのでしょうか。良い曲ではあると思います。Social Climate は、シンセ・サウンドを駆使しての怪しげなイントロから始まりますが、テーマはポップな感じもします。熱いところが無くて軽いのが特徴ですかね。Side Two ビニール盤では、これが裏面1曲目にあたるのでしょうか。良い曲です。Hand To Hand で、またラテンに戻ってきました。かなりハッキリとしたボーカル曲ですが、歌詞は聞き取れません。何語でしょうか。語感だけかも。Gonna Tell On You ポップなフュージョンでサウンド的には Donald Fagen 的なお洒落さも感じられます。Major Darling's Impossible Halftime Show アフリカン+ラテン+フュージョンの不思議な響きの曲ですが、リズムトラックが軽いですね。最後はアフリカンになって混沌とするところは好いです。
 悪くはないのですが、印象に残るアクが無いのがつまらないかなあと思ってしまいます。ただ聴いてるとMike Stern、Michael Brecker のサウンドづくりに、この人の要素は確かに反映されているのが理解できます🎶🎹

producer, written-by, arranged by, keyboards, percussion, vocals : Jim Beard
producer, guitar, harmonium, vocals : Jon Herington
flute, clarinet, bass clarinet : Stan Harrison
flute, piccolo flute, clarinet, english horn, oboe : Aaron Heick
percussion : Marc Quinones

1. Big Pants
2. Tandoori Taxi
3. Gone Was, Gone Will Be
4. In All Her Finery
violin : Todd Reynolds
cello : Erik Friedlander
double bass : John Patitucci
drums : Billy Ward
5. Social Climate
6. Side Two
7. Hand To Hand
8. Gonna Tell On You
8. Major Darling's Impossible Halftime Show
violin : Todd Reynolds
vocals, mellophone : David Blamires
vocals, trumpet : Mark Ledford