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2026年7月23日木曜日

Thelonious Monk / Monk's Mood


 ビクターから1999年に発売のベスト盤です。The CD Clubと裏面に書いてあるので、色んなアーティストのシリーズものの廉価版ベストでしょうか。Disk Unionで確か中古350円でした。ジャケットで見慣れないものがあると購入するので、買ってから若干いつもの「やっちまった」感を感じることもありますが、まあいいか。


 このコンピは Riversideレーベル時代(1955〜1961年)の録音を中心に構成されています。選曲は誰かは書いていなかったが、おそらくライナーノーツを書いている高井信成 氏と思われます。収録曲は Riverside 契約の第一弾で、Monk の音楽性を広く伝えるために企画されたエリントン作品集 Plays Duke Ellington (1955) から、まず2曲。そしてモンクの特徴のひとつであるピアノ・ソロ録音で、Alone In San Francisco (1959) から2曲。アートとオモチャ箱のような楽しさを聴くことができて、より一層“モンク・ワールド”が浮き出てくる作品。そしてプロデューサーの Orrin Keepnews 氏 の Monk 売込み作戦の Riverside 移籍第2弾のスタンダード曲集から The Unique (1956)、から2曲。Monk のスタンダードへのアプローチは崩すことではなく原曲のテーマをしっかりと活かしているのだが、Monk らしさを随所に織り交ぜるアプローチを聴けます。 Misterioso (1958) からも、売れっ子になったMonk のライブの熱気を感じる2曲。Monk's Music (1957) では、 Gigi Gryce, Coleman Hawkins, John Coltrane の名だたるサックス奏者のソロが聴ける即興性を重視した演奏スタイルを聴くことができます。
 ラストのピアノソロの Pannonica は、有名なパトロンでありこの人なくしては Monk は存在しなかったにニカ男爵夫人へ捧げた名曲で、その意を表してのラスト曲にしたものと思われます。
 既に聴いている曲ばかりではあるのですが、かつて「突飛で難解」と言われた強烈な個性を、お馴染みの名曲や最高の共演者たちとのセッションを通じて、親しみやすく、かつその天才ぶりを余すことなく体験できるように編まれ、Monk の多面的な魅力を楽しめるように、様々な編成や録音時期のテイクが散りばめられているコンピの魅力を感じます🎶🎹

piano : Thelonious Monk
bass : Oscar Pettiford
drums : Kenny Clarke
piano : Thelonious Monk
piano : Thelonious Monk
bass : Oscar Pettiford
drums : Art Blakey
piano : Thelonious Monk 
tenor sax : Johnny Griffin
bass : Ahmed Abdul Malik
drums : Roy Haynes
piano : Thelonious Monk
alto sax : Gigi Gryce
tenor sax : Coleman Hawkins, John Coltrane
trumpet : Ray Copeland
bass : Wilbur Ware
drums : Art Blakey

1. It Don't Mean A Thing (If It Ain't That Swing)
2. Caravan
3. Blue Monk
4. Honeysuckle Rose
5. Just You , Just Me
6. Blues Five Spot
7. Misteriouso
8. Well, You Needn't
9. Pannonica




定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。


  

2026年7月22日水曜日

Art Blakey and Jazzmessengers / Album of the Year

 

 このアルバムの発売レーベルは、1975年創設のオランダのジャズレーベル Timeless 。アメリカ人ジャズマンのレコード制作を積極的に行い、オランダをヨーロッパ・ジャズの拠点のひとつにまで押し上げています。再び大ブレイクを果たしたJazzmessengers のホームとなり、最後の黄金時代を迎えた同バンドの作品を数多くリリースしています。ちなみに、このアルバムのバンド名の表記は「Jazzmessengers」 と一語表記となっていて「Jazz Messengers」ではありません。全て調べたわけではありませんが、Timeless から発売の場合に、この表記となっているようです。
 「Art Blakey and Jazzmessengers」 は1954~1955年にかけて、ピアノの Horace Silverと結成し、1958年のヒット作「Moanin'」ジャズ史に名前を刻み、多くのミュージシャンを輩出した Art Blakey ですが、その Art Blakey でも低迷期があり、1970年代後半ぐらいから暗黒時代と呼ばれていて、暗黒時代からの復活として、1981年、18歳の若き Wynton Marsalis をメンバーとした、このアルバムを契機に人気復活しました。ただ復活の契機となったのは、Wynton Marsalis なのですが、世の中のジャズファンの中でも好き嫌いが別れる人のようで、私のいきつけの音楽好きの集う「おでんバー」でも否定派のほうが多いです。このアルバムを購入してから、Wynton Marsalis が参加しているとは言わずに、Art Blakey だよんとだけ言って、かけてみましたが、やはり御大がやりたい放題でないとつまらないのかなんか「らしくない」の印象が皆さんあったようで、皆さん耳がよいのには困ったもんです。まあ私も違和感はありますが、自分で金を出して購入したものなので、それなりに楽しみたいので悲しいような気持ちもありますが、皆さんに話題を提供をしたことでよし。
 違和感は、ありますが Art Blakey and Jazzmessengers の事前情報が無く違うバンドとして聴けばスリリングな演奏で素直に良い音と楽しめるかと思います。


Cheryl  20歳になったばかりのトランペッター Wynton Marsalis は、Lee Morgan、Freddie Hubbard がJazz Messengers に果たした役割を彷彿とさせます。彼のしっかりとしたクリーンなサウンドは Brakey の繰り出すテンポを軽々とこなす技術を感じます。この曲でも彼の簡潔なソロは、フォーム、構造は完璧に感じますが、その分今までの Messengers と違う違和感も最初から感じてしまいます。
Ms. B.C. 作曲者の Pamela Watson はBobby Watson の奥様で、曲名のB.C.とはジャズ・シンガーの Betty Carter です。ちなみにPamela Watson もジャズ・シンガーとして活動しています。テーマ部分のベースのスタタタンというフレーズが硬質で煽ってきたな、と思ったら Wynton がソロをとりブレイクしその後も怒涛のソロ合戦。
In Case You Missed It Robert Watson による作品で、「Flower Love」というタイトルの方が知られているそうです。Charles Fambrough のウォーキングに乗って、ソロイスト全員が走り回っています。Art Blakey もソロの盛り上げタイミングなどをドラミングで指示し、タイトに締める時は締め、この曲では場を支配している感じがあります。
Little Man ベースの Charles Fambrough による楽曲で1960年代初頭の Messenger も感じるファンキー・タッチの演奏が良きかな。Fambrough は卒業後、CTIなどにリーダー作品を発表しています。太い音色とバチバチとした強いアタックでのソロが聴けます。
Witch Hunt Wayne Shorter の名曲としてお馴染みの作品で、イントロからオリジナルに忠実なアレンジで演奏されてます。
Soulful Mister Timmons James Williams が、大先輩の Bobby Timmons に捧げた曲で、哀愁漂うファンキー・チューンとなっています。

 発売前から「Album of the Year」なんて名前をつけてますが、気合と新しい時代のへの確信がうかがえる傲慢なネーミング🎶

drums : Art Blakey
trumpet : Wynton Marsalis
alto sax : Robert Watson
tenor sax : Bill Pierce
piano : James Williams
bass : Charles Fambrough

producer : Wim Wigt
recorded and mixed at Davout Studios, Paris, France, April 12, 1981.

1. Cheryl / Charlie Parker
2. Ms. B.C. / Pamela Watson
3. In Case You Missed It / Robert Watson
4. Little Man / Charles Fambrough
5. Witch Hunt / Wayne Shorter
6. Soulful Mister Timmons / James Williams

Cheryl


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2026年7月16日木曜日

Satoshi Yoshida / Mementos


 吉田サトシ氏自体は全く知らない無知状態だったのですが、札幌在住時代に、タワーレコードで視聴して気に入ったので購入したアルバムです。吉田サトシ氏は、東京で生まれ札幌育ちで、18歳から東京で、布川俊樹、矢堀浩一 に師事、2001年 Gibson Jazz Guitar Contestで最優秀賞を受賞しています。好きな日本人ギタリストの一人、小沼ようすけ氏 も1999年に同コンテストで優勝していますので何か縁を感じます。
 札幌には転勤で3年しか住んでいませんでしたが、近所にあったイタリアンバー「ソウル&スパイス 」のマスターと弾き語り仲間になり、その縁で、数十年ぶりにロックバンドに参加させていただいたり、飲み仲間が参加していた、年末の「市民の第九コンサート」を毎年聞きに行って快眠したり、夏の仕事激務が終わったころには札幌シティジャズコンサートの「芸術の森」の野外ライブを、別の飲み仲間と見に行ったりと仕事に音楽にと充実した日々でした。札幌タワレコは以前、札幌ピヴォにありましたが、今はピヴォは閉館してパルコに移転しているようです。移転で存続しててうれしいです。


Brother T 今回のニューヨークレコーディングのブッキングをしてくれた 黒田卓也氏 の提供曲。Tって誰なんだろうと思ってパーソネルを見ても「T」がつくのは、作曲者の黒田卓也氏のみ。ライナーノーツでの解説では、そこもちゃんと突っ込まれていて「色んなTのつくBrotherがいるので「Brother T」となりました」とのことで、仮タイトル「SATO6」であったとのこと。この曲の中のドラムの、バスドラがとにかく車で聴くとルームミラーが揺れる揺れる、是非車で聴いて欲しいですね、速度超過注意!黒田卓也氏は2010年ごろBlue Note と契約、2016年に Concord Records へ移籍したトランぺッター。
Here & There ピアニスト 宮川純氏に今回のレコーディングのために依頼して書き下ろしてもらった、キャッチーなメロディーの楽曲。宮川氏は名古屋、吉田氏はブルックリンのやり取りからこのタイトルがつけられたとのこと。ブルックリンのピアニスト Kris Bowers のイントロがセクシーで、黒田卓也のHorn Sectionがまた絶妙なハモリです。
Memento タイトル曲は吉田氏本人の楽曲で、フォーキーな世界観から急にテンポが上がってグルービー。タイトルの意味は不明ですが、6歳の時に亡くなった兄の形見のエレキを練習して今がある感謝の気持ちを込めた曲だそうです。
In A Sentimental Mood feat. Maya Hatch 原曲のセンチメンタルムードっぽくないアレンジです。コラボの Maya Hatch とのライブでアレンジが気に入っていてこのアルバムに収録したとのこと。ニューヨークで 黒田卓也氏がガイドメロディーを吹いたものに、日本で Maya Hatch のボーカルをオーバーダブした録音。
Grind iPhoneのボイスメモの録音をもとに曲に仕上げた楽曲とのこと。でギタリストらしいスリリングな楽曲。
Missing You So Much ニューヨークに着いてから仕上げた楽曲とのこと。アルバムの中では唯一のベース、ドラムとのトリオ演奏で、本人としてはあえてのスカスカのサウンドが気に入っているとのこと。
The Source フュージョン的な楽曲名前ですが、アフリカのビートから我慢できなくなってスイングするドラマーのイメージだそうです。
Good Lookin' feat. DJ YUZE  今回のレコーディングに合わせて ニューヨークに 遊びに来た(といってもノーギャラじゃないとは思いますが) DJ YUZE 氏とのジャム。最近になって私もジャズとDJの親和した音楽観が結構面白いと思っているので、改めて聴いてチャラくない本気のジャムがよかったです。
See You In My Dreams  ジャズボーカリストで、3枚目 Handmade Soul で、MURO、黒田卓也、Kan Sano などとともに吉田氏もアルバム制作に加わっている Hanah Spring の為にジャズバラードを作りたいという所から出来た曲とのこと。

やっぱり基本的にはギターミュージックは好きです🎶

guitar : Satoshi Yoshida
bass : Rashaan Carter
drums , percussions : Adam Jackson (1,3)
trumpet : Takuya Kuroda (1, 2, 3, 5, 7, 9)
rhodes : Kris Bowers (1, 2, 3, 4, 7, 9)
vocals : Maya Hatch (4)
turntable : DJ YUZE (8)

produced by Satoshi Yoshida

1. Brother T / Takuya Kurosawa
2. Here & There / Jun Miyakawa
3. Memento / Satoshi Yoshida
4. In A Sentimental Mood feat. Maya Hatch / Duke Ellington, Manny Kurtz, Irving Mills
5. Grind / Satoshi Yoshida
6. Missing You So Much / Satoshi Yoshida
7. The Source / Satoshi Yoshida
8. Good Lookin' feat. DJ YUZE / Satoshi Yoshida, DJ YUZE
9. See You In My Dreams / Satoshi Yoshida

In A Sentimental Mood feat. Maya Hatch



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2026年7月15日水曜日

Miles Davis / Birth Of The Cool


 日本版ライナーノーツで、杉田 宏樹氏は、「一般的にジャズの聴き方が自由になった現在とは違い、一般的にジャズの聴き方が自由になった現在とは違い、かつては重要作を優先的にクロノロジカルな聴き方も並行するのが望ましい、とされていた」と書かれていました。おそらくそのように古いものから時系列に沿って Miles を聴いている人が多いのだとは同感です。が私の場合、定年を迎えた古い人間では、ありますがジャズの聴き方は、自由になった現在のほうに属します。
 学生時代に印象に残った最初の Miles は、ジャズ研の基本セッションナンバーの Bags' Groove (1957) であり、今思えばジャズなんだからコピーなんて考えずに曲を覚えれば良いのですが、担当楽器がギターであったので誰かのマネ(コピー)のしようもなく正直つまらなかった印象です。そこからコンボを組んでいた時のトランぺッターに You're Under Arrest (1985) の Human Nature (Michael Jackson)  を課題曲に設定されたものの、自由度が高すぎて、テクのない私は、話しにならない演奏しかできなくて、Miles ってつまらないと印象を抱き、聴かず嫌いになり 「Miles はつまらない論」を勝手に自分の頭の中に作りあげます。それでも、もう一回 Miles を勉強しようと Jazz At The Plaza VOL1 を聴いたら少し楽しくなり、 Bitches Brew (1970) を聴いたら「あれっ」と興味がわき、古いものも聴いてみるかと聴いてたら少し面白さが増してきて、小説の死刑台のエレベーターを読みながら、サントラ版の Ascenseur pour l'échafaud (Lift To The Scaifold) Complete を聴いててたら、本も含めてこれはつまんらんなと思ったのに、1年後くらいに、いきつけの音楽好きの集う「おでんバー」で、かけてみたら、不思議と楽しい。マスターも昔はつまらないと思ったらしいんですが、久しぶりにかけたら印象が変わったとのことで、マスター所有のレコードで聴いたら、もっと素晴らしい。なんてクロノジカルではなく、ランダムにいろいろなものを聴いているうちに、いつのまにか Miles Davis の盤が増殖してしまっていて、「Miles はつまらない論」はいつのまにか忘れてしまっています。


 このアルバムですが、1957年にキャピタル・レコードから発売。邦題は「クールの誕生」で、1949〜1950年にかけて録音された3回のノネット編成の録音をまとめたものでコンピレーション・アルバムとされています。
 ノネットの編成の構想は、Charles Parker のクインテットの一員として活躍していた1947年頃から始まっていて、翌年の1948年には、ノネットでニューヨーク・ブロードウェイにある Royal Roost にて Count Basie の前座を務めています。そのライブを見て、アレンジャーでキャピタル・レコードのスカウトマンでもあった Pete Rugolo が、プロデューサーとしてメンバーをスタジオへ招きレコーディングを行うことになったとのこと。そして18ヶ月の間に行われた3回のセッションで、最終的に合計12曲が録音されたとのこと。つまり長い期間での録音ではありますが、最終的にはアルバムのリリースを念頭に録音が行われたので、コンピレーションとの位置づけはどうなのかと思います(どうでもいいですが)
 
 昔のアルバムを聴きだしてから、マイルスを少し好きになってきているかもしれません
古き時代のマイルスの方が私には合っているようです。ただ愛聴盤になるかといえば、そこまでではないんですよね🎶🎺

MOVE(1), JERU(2), BUDO(5), GODCHILD(7):
recorded January 21, 1949, in New York City.
trumpet : Miles Davis
trombone : Kai Winding, trombone
french horn : Junior Collins
tuba : John Barber
alto sax : Lee Konitz
bariton sax : Gerry Mulligan
piano : Al Haig
bass : Joe Shulman
drums : Max Roach

VENUS DE MILO(4), BOPLICITY(8), ISRAEL(10), ROUGE(11)
recorded April 22, 1949, in New York City.
trumpet : Miles Davis
trombone : J. J. Johnson
french horn : Sandy Siegelstein
tuba : John Barber
alto sax : Lee Konitz
bariton sax : Gerry Mulligan
piano : John Lewis
bass : Nelson Boyd
drums : Kenny Clarke

MOON DREAMS(3), DECEPTION(6), ROCKER(9)
recorded March 9, 1950, in New York City.
Miles Davis, leader and trumpet 
trombone : J. J. Johnson 
french horn : Gunther Schuller
tuba : John Barber
alto sax : Lee Konitz
bariton sax : Gerry Mulligan
bass : Al McKibbon
drums : Max Roach

producer : Walter Rivers, Pete Rugolo

1. Move / Denzil Best, arrange John Lewis
2. Jeru / Gerry Mulligan, arrange Gerry Mulligan
3. Moon Dreams / Chummy MacGregor, Johnny Mercer
4. Venus De Milo / Gerry Mulligan, arrange Gerry Mulligan
5. Budo / Miles Davis, Bud Powell, arrange John Lewis
6. Deception /  George Shearing, Miles Davis, arrange Miles Davis
7. Godchild / George Wallington, arrange Gerry Mulligan
8. Boplicity / Cleo Henry†,  arrange Gill Evans
9. Rocker / Gerry Mulligan, arrange Gerry Mulligan
10. Israel / John Carisi, arrange Johnny Caris
11. Rouge / John Lewis, arrange John Lewis

▶ Budo


▶ ROCKER

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2026年7月13日月曜日

Lee Ritenour / Alive In LA


 GRPからリリースの、若かりし頃の「初のライブアルバム」と思っていたら、このアルバムのリリースは、1997年ですから御年45歳で1976年ソロアルバム発売から21年を経てのリリースですから、今までの「キャリアから見れば若かりし頃」ではありますが、発売当時としては「待望のライブアルバム」となるのでしょう。
 とは言え、学生の頃から Rio Funk は、大好きなナンバーで完全コピーはしていませんが、テーマ、リフ程度は覚えてセッションには参加していました。若かりし頃からお世話になっていた思い出の一枚です。スタジオ盤よりもテンポ感があり、ギターのアドリブが長め、ブラジル志向の曲とL.A.フュージョンらしい洗練が同居。グルーヴ重視で、いわゆる「フュージョン入門」よりは、既にリトナーを聴いてきた人がニヤリとする構成かと思います。


 ライナーノーツは、Lee Ritenour 本人が解説を書いています。ライブ会場は、ロサンゼルスのサンタモニカ・ピアにある、275席のフォーク、ブルース、ジャズのクラブ「Ash Grove」とのことで、コンサートホールやフェスティバルでの演奏ばかりだったので小さな会場でのライブは刺激的だったとのこと。2年前に他界した父に10代の頃にハモサビーチ・ピアの「ライトハウスへ Wes Montgomery, Joe Pass,  Kenny Burrell を、マンハッタンビーチ・ピアの「コンサート・バイ・ザ・シー」に、Freddie Hubbard, George Benson などを聴きにつれて行ってもらったこと、ジャズへの運命付けをしてくれたことに感謝し、父に聴かせたかったと書かれています。
 そのこともあってか、Wes Montgomery の曲も、このアルバムには2曲が入っていて、実際のライブでは父への思い出のアーチストの曲も演奏されていたのではないかと思わせてくれます。


guitar : Lee Ritenour
piano, organ (hammond B3) , electric piano (rhodes) : Alan Pasqua
keyboards : Barnaby Finch
bass : Melvin Davis
drums : Sonny Emory
keyboards : Barnaby Finch
tenor sax,  soprano sax : Bill Evans

producer, arranged by : Lee Ritenour
recorded live January 23-25, 1997 at The Ashgrove, Santa Monica, CA.
live recording by Le Mobile; mixed at Starlight Studios, Los Angeles, CA
mastered by Don Murray at CMS Digital, Pasadena, CA
digital editing at CMS Digital by Robert Vosgien

1. A Little Bumpin' / Lee Ritenour
2. Night Rhythms / Lee Ritenour
3. Boss City / Wes Montgomery
4. San Juan Sunset / Eumir Deodato
5. Uptown / Lee Ritenour
6. Waltz For Carmen / Lee Ritenour, Mitch Holder
7. Wes Bound / Lee Ritenour
8. Pacific Nights / Lee Ritenour
9. Rio Funk / Lee Ritenour
10. 4 On 6 / Wes Montgomery



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2026年7月11日土曜日

Miles Davis / Poggy And Bess

 

 「Porgy & Bess」は George Gershwin が、死の2年前にあたる1935年に作曲したオペラで、小説家 Edwin DuBose Heywardの小説の自身の住むチャールストンを舞台にした小説の「Porgy」 を発表し、これを妻のドロシーの協力を得て1927年に舞台化したものです。
 原作の小説は読んでいないのですが、。1920年代初頭の南部の町に住む貧しい黒人の生活が描かれていて、登場人物はごく数名の白人を除き全て黒人。それをユダヤ人である白人が書いたことで物議を醸した作品でもあったようで、当初 Duke Ellington は「黒塗りのメロドラマ」として批判をしていたようです。ユダヤ人が書いた黒人オペラ ─『ポーギーとベス』に表現された「音楽のるつぼ」【ヒップの誕生】(後に Poggy And Bess は再評価していると書かれていますが公式録音としては、このミュージカルの楽曲は録音されていないようです)
 ミュージカルとしての Poggy And Bess は、1935年以降、1942年、1943年、1944年、1953年、1976年と度々再演されており、1953年の再演以降、数々の Jazz 作品が発表されています。ジャズ・アレンジでは、Mel Torme, Frances Faye (1956)、Ella Fitzgerald and Louis Armstrong / Porgy & Bess (1958)、 Sammy Davis Jr & Carmen McRae (1959)、 MJQ (1965) などがあります。いずれ聴いてみたいとは思っていますが、全部比較して聴くのは忍耐力いりそうです。


  この作品を作ることをオファーしたのは、プロデューサーの Cal Lampley です。しかしミュージカル再演で黒人団体から抗議を受けていたため Miles 自体はオファーの際には乗り気ではなかったようです。しかしこのオファーを受けたのは盟友であるGil Evans が制作にかかわることもあったのでしょう。(Gil Evans は、ユダヤ系カナダ人と言うことも一因にあったのかとも思われます)


 もともとのオペラの時の主要曲は ①Summertime、②My Man's Gone Now、③I Got Plenty o' Nuttin'、④ Bess, You Is My Woman Now、⑤It Ain't Necessarily So、 ⑥I Loves You, Porgy、⑦ O Lawd, I'm On My Wayでした。このアルバムでは①②④⑤⑥が取りあげられ、曲順もオリジナルとは異なっています。


 さて色々な作品が残されているPoggy And Bessですが、この Gil Evans との共作のオペラ作品のサウンドトラックとして聴くと、歌がないせいかかなりクールな演奏の印象を受けます。 Gil Evans と残したアルバムは第1作は、Miles Ahead (1957) で、第2作が本作 (1958)、そして、第3作が、Sketches of Spain (1960)。 Miles Ahead は未だ聴いていないけど Gill Evans がオーケストラにアレンジし、Miles がソロを取るという手法では、今のところこの作品が一番好きな作品です。

trumpet, fluegelhorn : Miles Davis
arranger, conductor : Gil Evans

sax : Cannonball Adderly, Daniel B. Banks
trumpet : Bernie Glow, Ernie Royal, Johnny Coles, Louis R. Mucci
french horn : Gunther Schuller, Julius Watkins, Willie Ruff
trombone : Frank Rehak, Jimmy Cleveland, Joseph Bennett, Dick Hixon
tuba : Bill Barber
flute : Jerome Richardson (1, 6, 7), Phil Bodner (2 to 5, 8 to 13), Romeo Penque
bass : Paul Chambers
drums (1, 3-7, 9, 12-15) : Philly Joe Jones
drums (2, 8, 10 & 11) : Jimmy Cobb

producer : Cal Lampley, Teo Macero
recorded at 30th Street Studio, NYC, July 22 & 29 and August 4 & 18, 1958.

1. The Buzzard Song
2. Bess, You Is My Woman Now
3. Gone
4. Gone, Gone, Gone
5. Summertime
6. Oh Bess, Oh Where's My Bess?
7. Prayer (Oh Doctor Jesus)
8. Fisherman, Strawberry and Devil Crab
9. My Man's Gone Now
10. It Ain't Necessarily So
11. Here Come de Honey Man 
12. I Wants to Stay Here (I Loves You, Porgy)
13. There's a Boat That's Leaving Soon for New York
14. I Loves You, Porgy (Take 1, Second Version)
15. Gone (take 4)
 
 Gone



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2026年7月7日火曜日

Thelonious Monk / Straight, No Chaser

 

 普段は店で飲むときは、わたくしウイスキーをストレートではなくロック派です。最近タバコの吸いすぎか歳のせいか、ロックで飲んでもムセてしまうことがあり、1時間以内に急ピッチで3杯かけつけで飲むことも多いのですが、急ピッチだと気持ちよくなりすぎることも多いのでチェイサーは、いつも頼んでいます。したがって最近私は「Straight, With Chaser」だなあ、と思いつつ家でレモン酎ハイ飲みながら、聴きなおしながらこれを書いています。
 さてまずタイトルですが、Straight の後には「 , 」が無いほうが多いような気がします。が、どうなのか。どうやら一般的には「ストレートで、チェイサーなし」と区切るのが普通なのですが、どうやら、これは曲として有名になったので、曲名として一語として認識されてきたため「 , 」が省略されてくるようになったものが増えてきたものと思われます。
 改めて「Straight, No Chaser」という曲をおさらいすると、Monk が1951年に作曲した、Eb majorのシンプルな12小節ブルースです。初演は1951年のブルーノート・セッションとのことです。モンク自身もこの曲の様々な録音を残していますが、他の演奏では Miles Davis の Milestones (1958)  で録音されたバージョンがヒットして以降に、多くのミュージシャンが演奏してスタンダードとなったようです。
 Monk の他アルバムでは Mulligan Meets Monk (1957), 5 by Monk by 5 (1959)「Live At The It Club - Complete (1964)」などで録音されています。1989年にはクリント・イーストウッド製作総指揮で、セロニアス・モンクの生涯と音楽のドキュメンタリーを描く映画「Straight, No Chaser」のタイトルにもなっています。このサントラ盤は、最近購入したのですが本ブログには未だ掲載していません。購入後はいつもの音楽好きの集う「おでんバー」に持って行ったのですが、いつも聴いていた Straight, No Chaser と違う気がするとマスター、他の方との会話にさえぎられて回答だしていませんが、マスターの耳と記憶は正しいです。また持って行って正解を出しときます。


Locomotive 1967年の円熟期の録音なのでリズム運びがスムーズです。初期のころのギクシャクしたリズムの演奏のほうが、機械で動く機関車みたいな感じがしました。が、このこなれた感じも捨てたもんじゃない。
I didn't know about you Duke Ellington 作品で、もともとは1942年に「Sentimental Lady」というインストとして発表され、1944年に作詞家のBobby Russell が歌詞をつけ、「I Didn't Know About You」というタイトルに改題され、ボーカル曲として生まれ変わりましたロマンティックでどこか哀愁を帯びたラブバラードです。ということは、インストなんだから  Sentimental Lady じゃないか?とは思いますが、Monk の聴いてた元ネタが違うんでしょうか。Monk流 アクセントは少なめで、3拍目にアクセントをつけたモタツキ感が粋で、Charlie Rouse のサックスも、どこかよそ行きでジェントルマンな雰囲気が良い感じです。
Straight, no chase このアルバムでも円熟期のモンク・カルテットでの十八番となっている演奏で余裕で息がぴったりと合っている演奏です。Charlie Rouse のソロの途中でモンクは伴奏をやめてしまいラウズは延々とソロを続けざるを得なくなる趣向も面白いですし、その後のモンクのソロも曲を熟知しているからこその実験のように音を確かめながら展開していくソロも好きな展開です。
Japanese folk song 16分の Japanese folk song「荒城の月」ですね。これについては誠かどうかはわかりませんが、モンクが来日公演を行った際に、あるジャズ喫茶のオーナーからアンティークなオルゴールをプレゼントされ、そのオルゴールの曲を気に入って、帰りの飛行機の中でずっと聴いていたのが「荒城の月」でそのオーナーがアメリカにモンクの演奏を聴きに行った時に演奏してくれたのがオルゴールの曲「荒城の月」だったそうです。日本人なら皆さん知っている滝廉太郎の唱歌で、印象的なメロディは確かに名曲で、日本の曲がこうして取り上げられるのは誇らしいことではありますが、小学生時代に強制的に歌わされていたこのメロディーは好きで歌っていたというよりは、音楽の授業の時間が苦手だった私には、強制的に覚えさせられ歌わされていたイメージの方が強く残り、手放しで凄いですねえとかこれは名演ですねとか思いながら聴くテーマではないかなあと感じてしまいます。
Between the devil and the deep blue sea 1931年、数々の名作を手がけた作曲家 Harold Arlen、作詞家 Ted Koehler の作品で、「悪魔と深い青い海の間に挟まれる」=「前進も後退もできない絶体絶命の窮地(進退窮まる)」を意味して、「あなたのことは大嫌いだけど、でも愛さずにはいられない」という、恋のジレンマが描かれています。Monk のストライド・スタイルに強く影響を受けたスタイルを、この1931年の古き良きスウィング・ナンバーを演奏するにあたり、モンクは得意のストライドを披露しています。、サビの部分で突然キーを半音上げ、後半でさらに全音上げるなど、モンクならではの独自のトリッキーな転調が随所にあります。
We see 「We See」というシンプルで抽象的なタイトルですが、これはモンク独特の「世の中や音楽をどう捉えるか」というユーモラスな視覚的アプローチが反映されていると解釈されているとされています。子供の遊び歌や童謡のようなシンプルがありながら、その裏ではモンク特有の不協和音、アクセントが緻密に配置されています。

 「 , 」問題に意識が集中してしまいましたが、クセ少なめな聴きやすいタイプ🎶🎹

piano : Thelonious Monk
tenor sax : Charlie Rouse (1 to 4, 6, 8, 9)
bass : Larry Gales (1 to 4, 6, 8, 9)
drums : Ben Riley  (1 to 4, 6, 8, 9)

produced by Tae Macero
reissue producer, liner notes (original 1967), liner notes (1996) : Orrin Keepnews
recorded at Columbia Records 30th Street Studio, NYC, November 14, 1966 (2, 7 to 9), November 15, 1966 (1), January 10, 1967 (3 to 6).

1. Locomotive / Thelonious Monk
2. I didn't know about you / Duke Ellington
3. Straight, no chaser / Thelonious Monk
4. Japanese folk song / Rentarou Taki
5. Between the devil and the deep blue sea / Harold Arlen, Ted Koehler
6. We see / Thelonious Monk
【Bonus】
7. This is my story this is my song / Fanny Crosby, Phoebe Knapp
8. I didn't know about you  / Duke Ellington
9. Green chimneys / traditional




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2026年7月6日月曜日

Bud Powell / The Amazing Bud Powell, Vol. 1

 

 BlueNote(BLP5003)1951年リリース音源。1949年8月9日と1951年5月1日録音の2回に分けて録音され、1955年には収録曲を変更して12インチLP盤(BLP1503)がリリースされています。今回のアルバムは後発の(BLP1503)をCD化したバージョンです。
 「Un Poco Loco」 のTakeが3パターン続けて収録されていて「It Could Happen To You」 は(BLP5003)とは異なるTakeが収録、「A Night In Tunisia」については、異なるTakeと合わせて2曲、「Dance Of The Infidels」「52nd St. Theme」「Wail」「Parisian Thoroughfare」 は(BLP5003)には無い追加曲、(BLP5003)にあった「You Go To My Head」 は消えています。そして曲順も全く異なるものとなっているので(BLP5003)、かなり印象の異なるアルバムになっていると思われます。
 このアルバムのタイトルに Vol. 1 がついている通り Vol.2 を1953年の session録音で発表しているので、おそらく最初の録音後に続くアルバムを録音する企画が持ち上がり、Vol. 1, 2 のタイトルにして楽曲や構成を組みなおしての録音となったものと推測されます。(Vol2 は持ってません)


 ピアノ・スタイルは右手の高速なシングルトーンと、左手はコードプレーで頻繁なコードチェンジに徹する形です。Powell の最盛期は1940年代後半から50年代初頭にかけてと言われておりこれはその時期の作品で、他をあまり聞いていないのでわかりませんがこのアルバムでは終始「唸りっぱなし」でこの人も「唸るピアニスト」であったようです。音楽にのってくると唸る人は多いですがこの人は常に唸りっぱなしなのが特徴的です。(唸るミュージシャン)50年代中期以降は麻薬やアルコールなどの中毒に苦しみ、精神障害となっています。

 また特徴的なのは、Un Poco Loco が冒頭から続けて3Take入っていることで、一聴して難易度の高い曲ですので、納得がいくまでに時間がかかったようです。Loco はスペイン語で「狂気」の意味。モード的なコードにとらわれないソロ、完成形は、本体のリズムとカウベルの異なるリズムが複合するポリリズムになっているのが特徴的で、一聴して演奏者に難易度高そうな曲です。
「Un Poco Loco 1Take」カウベルのリズムはラテンの一般的なヤツです。ピアノソロも迷走していて、途中で曲は突然終わります。
「Un Poco Loco 2Take」カウベルのリズムを変えています。少し耳障りですが面白いかもしれません。ピアノソロに入る手前の、ベースとシンクロしたピアノの左手が迫力を加えています。ピアノソロは、未だ手探りしているようなところも見られ、ドラムソロに入るタイミングもブレイクなのか、なんなのかよくわからない感じがします。
「Un Poco Loco 3Take」カウベルは2Takeと同じリズムを使用して音量が下がり、録音のバランスも良くなります。ベースとシンクロしたピアノの左手が躍動感を強調し、流れるような演奏で曲の完成度も高くなっています。
 微妙にアレンジの違う演奏を収録しているリマスターが一般的ですが、曲が完成するまでの過程を、このように記録しているものは珍しいかと思います。
 「Dance Of The Infidels」曲名は「異教徒たちの踊り」という意味を持ちます。ビバップ特有のクロマチックを巧みに織り交ぜたスピード感あふれるメロディが特徴で、Un Poco Loco が強烈な個性を持っていたのでホッしてしまいます。
「52nd St. Theme」Monk作品です。Monk と車に同乗していてPowell の麻薬所持が警察に勘違いされて Monk のキャバレーカード没収は有名な話しですが、その時は1948年、この録音は1951年です。ニューヨーク・マンハッタンの52丁目は、ジャズ・クラブが密集していたことから「スウィング・ストリート」と呼ばれ、Monk もお気に入りの Powell に目をかけていた思い出の町でもあります。、Monk の持つストレンジなところと、ダンサブルなリズムを高速で再現しています。ステージでのオープニングやクロージングのテーマ曲として使われることが多かったようで、Monk 本人のアルバムでの演奏記録はなく、Charlie Parker のライブ音源「The Complete Live Performances on Savoy」「Royal Roost Bop」などで Monk の演奏を聴くことができるようです。 
「It Could Happen To You (Alternate Master)」最初に書いていますが、Alternate Master の表記で原盤にはないこのアルバムでの追加曲で、ルパートで始まりますが、ひとつひとつのセンテンスに感情が入ってリズミカル。またフレーズの間の切れ目で、一回止まってから次に入る流れが良いです。ここら辺 Monk に師事した影響なのかなと思います。
「A Night In Tunisia」よく聴くチュニジアは、いかに情熱をこめて熱く演奏するかみたいなものが多いですが、ここでは熱量よりリズム重視、ダンサブルで跳ねるようなベースも印象に残ります。ピアノソロは、ガヤガヤと叫びながら色々なものを詰め込んでいます。こちら Alternate も含め、管楽器は入っていないトリオ演奏。
「A Night In Tunisia (Alternate Master) 」本番テイクより若干早めに感じます。ピアノソロは、こちらの方が序盤から次第に盛りがっていく感じがスムーズで好きですが、途中のためらいの間みたいなところがあったり、熱量はオリジナルの方が高いような気もします。そこら辺でAlternate になってしまったんでしょうか。
「Wail」2管が加わった Powell 作曲の力強いハードバップ。
「Ornithology」 トランペット奏者の Benny Harris が Charles Parker と共作した曲で、How High the Moon のコードをコンストラクトして作られています。鳥類学を意味する言葉で、Parker のニックネーム Bird にちなんでいます。トリオ演奏で、少し遅れ気味に感じるピアノのフレーズが何か色々考えながら弾いているんだろうなと感じます。
「Bouncing With Bud 」また2管が加わった演奏です。トリオでは実験的にいろいろ試して、管が加わると完成された演奏になっているように感じます。Bud Powell 作。
 「Parisian Thoroughfare」Un Poco Locoと同様に未完成でも入れてしまった感じです。ピノソロが最初はためらいもなく饒舌で絶好調でしたが、なぜか途中で集中力が切れたようにフレーズが単調になったり途切れがちになったりして、話し声がして録音がぶった切れています。最初の部分の出来が良かったのでアルバムに追加したのでしょうか。

未完成な曲を完成させる過程を収録し、トリオとクインテットの曲の完成度を比較させるかのような録音順、果ては完成形の無い録音までと、これがジャズ録音のドキュメンタリーだと言いたいようなアルバムです。Bud Powell の企画というより制作サイドの Alfred Lion の戦略でしょうか🎶

piano : Bud Powell
bass : Curly Russell (1 to 3, 6 to 8, 12), Tommy Potter (4, 5, 9 to 11)
drums : Max Roach (1 to 3, 6 to 8, 12), Roy Haynes (4, 5, 9 to 11)
tenor sax : Sonny Rollins (4, 5, 9, 11)
trumpet : Fats Navarro (4, 5, 9, 11)

producer : Alfred Lion

recorded on August 9, 1949 (tracks 4, 5, 9 to 11) and on May 1, 1951 (tracks 1 to 3, 6, 7, 8, 12).

1. Un Poco Loco (1st Take) / Bud Powell
2. Un Poco Loco (2nd Take) / Bud Powell
3. Un Poco Loco / Bud Powell
4. Dance Of The Infidels/ Bud Powell
5. 52nd St. Theme / Thelonious Monk
6. It Could Happen To You (Alternate Master) / Jimmy Van Heusen And Johnny Burke
7. A Night In Tunisia / Dizzy Gillespie, Leo Robin
8. A Night In Tunisia (Alternate Master) / Dizzy Gillespie, Leo Robin
9. Wail / Bud Powell
10. Ornithology / Benny Harris (Charles Parker)
11. Bouncing With Bud / Bud Powell
12. Parisian Thoroughfare / Bud Powell





定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。