2021年2月28日日曜日

本日のCD Roberta Flack & Donny Hathaway


ロバータ・フラッグとダニー・ハザウェイの共演
1972年作でグラミー賞をとっています

購入当初は静かすぎて刺激が少なく物足りない印象で、
これまであまり聞いてきませんでしたが
改めて今回聴き直して二人のデュエットの良さを感じます
競い合うような自己主張はなく寄り添うようなボーカルで
全体的にしっとりとしたアレンジで歌とメロディーを大事にしていることを感じます

このアルバムの中のヒット曲は「You've Got a Friend」
「You've Lost That Lovin' Feelin」「Where Is the Love」など

アルバム最後のMoodでは、ボーカルレスのお二人のピアノデュオ
アルバムを最初から聞いてきての
この静かな締めくくりは映画のラストのようで感動的
聴きなおして良かったです

1. I (Who Have Nothing)
vocals, electric Piano : Roberta Flack
vocals, piano : Donny Hathaway
guitar : Eric Gale
electric bass : Chuck Rainey
drums : Bernard Purdie
percussion : Ralph MacDonald

2. You've Got A Friend
vocals : Roberta Flack
vocals, electric piano : Donny Hathaway
flute : Joe Gentle
guitar : David Spinozza
electric bass : Chuck Rainey
drums : Billy Cobham
percussion : Ralph MacDonald

3. Baby I Love You
vocals : Roberta Flack
vocals, piano : Donny Hathaway
guitar : Eric Gale
electric bass : Chuck Rainey
drums : Bernard Purdie
percussion : Ralph MacDonald

4. Be Real Black For Me
vocals : Roberta Flack
vocals, piano, electric piano : Donny Hathaway
guitar : Eric Gale
electric bass : Chuck Rainey
drums : Bernard Purdie
percussion : Ralph MacDonald

5. You've Lost That Loving Feeling
vocals, piano : Roberta Flack
vocals, piano, electric piano : Donny Hathaway
soprano sax : Joe Farrell
guitar : Eric Gale
electric bass : Chuck Rainey
drums : Bernard Purdie
percussion : Ralph MacDonald

6. For All We Know
piano : Roberta Flack
vocals : Donny Hathaway
flute : Hubert Laws
guitar : Eric Gale
electric bass : Chuck Rainey
drums : Bernard Purdie
percussion : Ralph MacDonald

7. Where Is The Love
vocals : Roberta Flack
vocals,  electric piano : Donny Hathaway
soprano sax : Joe Farrell
guitar : Eric Gale
electric bass : Chuck Rainey
drums : Bernard Purdie
percussion : Ralph MacDonald
vibraphone : Jack Jennings

8. When Love Has Grown
vocals : Roberta Flack
vocals, piano, electric piano : Donny Hathaway
flute : Hubert Laws
guitar : Eric Gale
electric bass : Chuck Rainey
drums : Bernard Purdie
percussion : Ralph MacDonald

9. Come Ye Disconsolate
vocals, organ : Roberta Flack
vocals, piano : Donny Hathaway
guitar : Eric Gale
electric bass : Chuck Rainey
drums : Bernard Purdie
percussion : Ralph MacDonald

10. Mood
piano : Roberta Flack
electric piano : Donny Hathaway

I (Who Have Nothing)

You've Got A Friend

Mood


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2021年2月27日土曜日

本日のCD Orquesta Del Sol ♪ Del Sol


オルケスタ・デル・ソルは1978年結成の日本初のサルサバンド
オリジナル・メンバーにはペッカー、高橋ゲタオ、森村献などの
売れっ子プレイヤーが名を連ねるバンドで
この兄貴の後に「オルケスタ・デ・ラルス」や
女性サルサバンド「チカ・ブーン」などが続き
かつての日本のサルサ・ムーブメントが懐かしいです

このアルバムはヒット曲「太陽のイレブン」が入っているアルバムです
「晴れた日もくるさ」「BOKU-MUKI」
なんかが元気が出るんだけど哀愁がある味な曲でお勧めなんです
日本語の曲作りがうまくて曲も良いが歌詞が良い日本の老舗サルサです

percussion,vocal : 橋田 ”ペッカー” 正人
percussion,vocal : 木村 "キムチ" 誠
vocals : サマーラ
percussion : 佐藤英樹, 美座良彦
trumpet : 林研一郎, 四宮寛, 鈴木正則
trombone : 松原純夫, 川島茂, 内田日富
french horn : 古田正幸
keyboads :森村献 
bass : 高橋ゲタ夫

1. Orquesta Del Sol
2. 晴れた日も来るさ
3. Boku-Muki
4. 勝利の女神が微笑む瞬間
5. Dame Un Beso
6. El Amor Es Fatal
7. Vuelo 316
8. プルクタ
9. あの日へ
10. Más Sandunga
11. 太陽のイレブン


太陽のイレブン

オルケスタ・デル・ソル CROCODILE LIVE2017

Rainbow Love


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2021年2月26日金曜日

本日のCD Ella Fitzgerald With Count Basie and His Orchestra ♪ Ella and Basie!

 

エラとカウント・ベイシーのスウィンギーな最高なコラボ
楽しそうにのっていることがわかるエラの完璧なヴォーカル
絶好調のベイシー楽団と完璧なアンサンブル
当然エラのスキャットも楽しい
ジャズ・スタンダードの定番曲で構成されています

喫茶店、TVなどで、このアルバムのバージョンが
再生されていることは多いのでしょう
既に今まで聴いたことがある演奏であることが
聴いたとたんにわかる、教科書のようなアルバムですね

以前は気にしていなかったとこですが
プロデューサーは Norman Granz
(私のコレクションはこの人のプロデュース作品だらけだなと最近思いまう)

アレンジにはQuincy Jonesが名を連ねています
Quincy Jonesは1933年生まれなので
1963年の録音では30歳、そんなに若くないですね
他にもデューク・エリントン、サラ・ヴォーンなどの
ジャズ界のスターのアレンジもしています

【The Count Basie Orchestra】
piano, organ : Count Basie
clarinet, alto saxophone : Marshal Royal
flute, tenor saxophone : Eric Dixon
flute, alto saxophone, tenor saxophone : Frank Foster, Frank Wess
baritone saxophone : Charlie Fowlkes
trumpet : Sonny Cohn, Al Aarons, Joe Newman, Don Rader
trombone : Benny Powell, Urbie Green, Henry Coker, Grover Mitchell
trombone, trumpet : Flip Ricard
 guitar : Freddie Green
double bass : Buddy Catlett
drums : Sonny Payne

arranged By : Quincy Jones, Benny Carter
producer, recording supervisor : Norman Granz
recorded in New York City, July 15th & 16th, 1963.

1. Honeysuckle Rose
2. Deed I Do
3. Into Each Life Some Rain Must Fall
4. Them There Eyes
5. Dream A Little Dream Of Me
6. Tea For Two
7. Satin Doll
8. I'm Beginning To See The Light
9. Shiny Stockings
10. My Last Affair
11. Ain't Misbehavin'
12. On The Sunny Side Of The Street

Honeysuckle Rose

Tea For Two

Shiny Stockings


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2021年2月25日木曜日

本日のCD Bill Evans ♪ Affinity


1979年のトゥーツ・シールマンスとの競演アルバム
ですがエレピをビル・エバンスが弾いているのが
従来のジャズ・ファンの間ではあまり評価されていないと
よく評されていますがネットで検索しても酷評には出くわさない
昔のジャズ評論誌の辛口評論家に揶揄されていたのではないかと思われます

シールマンスの音色と存在感がエバンスのピアノと、とても良くマッチ
エレピはのっぺりしたサスティンで幻想的に響き
完全にシールマンに主導権を渡しているからこそ
ハーモニカの持つ響きが生かされていると感じます
ただ全体的にはエレピにリバーブがかかり過ぎているとは思いますが
楽曲の中でのピアノの使いかた、立ち位置を
アコースティックとは全く変えているのでありでしょう
私は評価は○の方に回ります

エバンスのイメージは静だったのですが
エバンスの作品がコレクションで増えるほど聴くほどに
共演者によって変わるのは当然だと思いますが
作品ごとに表情がかなり変わるので面白い

electric piano, piano : Bill Evans
harmonica : Toots Thielemans
flute, soprano sax, tenor sax : Larry Schneider
acoustic bass : Marc Johnson
drums : Eliot Zigmund

1. I Do It For Your Love
2. Sno' Peas
3. This Is All I Ask
4. The Days Of Wine And Roses
5. Jesus' Last Ballad
6. Tomato Kiss
7. The Other Side Of Midnight (Noelle's Theme)
8. Blue And Green
9. Body & Soul

I Do It For Your Love


The Days Of Wine And Roses

Sno' Peas


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2021年2月24日水曜日

本日のCD Freddie Hubbard ♪ Breaking Point

 

「Jazz Messengers」を抜けた直後に結成した自身のクインテット
1964年発売のフレディ・ハバードのソロ初作品

私の持っているアルバムではBill Evansの「Interplay」ぐらいですが
静のジム・ホール、動のフレディ・ハバードの対比で
エバンスがピアノを明るく弾いている好印象
でもフレディ・ハバードのソロアルバムは持っていませんでした

「ブルーノート4000番台の珠玉の輝き」の帯に目がとまり
確かに有名なアルバムだし、聴いてみよう!と購入しました

最初の「Breaking Point」ではフリージャズ?と思わせるイントロで
少しあせりましたがイントロだけでした
モードとフリーを合わせたような楽曲でエネルギーを感じます

さて、こんな感じで進むのかと思いきや「Far Away」ではモーダルな正統派
「Blue Frenzy」でもストレート・アヘッドなジャズ
最初の曲で突き抜けたのかとドキドキしたのですが最初だけで
意外とライトに聞けてホッとしたような安心したような感じ

モーダル、フリー、ストレート・アヘッド
1964年とずいぶん昔の録音ではありますが
いつの時代でも通用する新しさカッコよさを感じました

trumpet : Freddie Hubbard
alto sax : James Spaulding
flute : James Spaulding
piano : Ronnie Matthews
bass : Eddie Khan
drums : Joe Chambers

1. Breaking Point
2. Far Away
3. Blue Frenzy
4 D Minor Mint
5. Mirrors
【Bonus Tracks】
6. Blue Frenzy (Alternate Take)
7. Mirrors (Alternate Take)

Breaking Point

Blue Frenzy

Mirrors


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Thelonios Monk 「モンクはジャズを開く」

 


 行きつけの「おでんバー」(おでんがウリなわけではないんですが、一番目立つところにおでんがあるので「おでんバー」と呼んでいます)のマスターに、最近モンクをよく聞いてるんですよねえ。でもあんまり知識はないんですがなんかない?という会話で出てきたので貸してもらって読んでました。

 今ならほぼこの手の本を発刊するのはリットーミュージックさんですが、これは1991年の講談社から発行された本です。期待していたモンクの生い立ちやらエピソードはほぼ無く、モンクファンの著名人や評論家がモンク談義を延々としています。

 といってもダラダラではなくて「ピアニストとしてのモンク」「作曲家としてのモンク」「モンクと同時代人たち」「モンクと現代」のテーマに分かれて寄稿されているもので、結構皆さん独断と偏見で、持論を展開されています。共通しているのは、もちろん皆さんモンクのファンでアンチは一人もいないところ(笑)

 勝手に空想(妄想)して書かれていると思われるような人もいらっしゃってなかなか興味深いところです。ソロ・ピアノとコンボでのピアノのアプローチ、作曲家としてのモンクなどに着目して聞くことで、また違った楽しみ方ができるのかと読みながら読み返しながらモンクを聴いております。

 ピアニストとしてうまいのか?といったこともあがっていましたが、そんなところにモンクの面白さはないのでどうでもよい議論だなどというところには同感ですし、ピアノという楽器は整然と並べられた音階と調律から、どうしても白人的になってしまうのだが、モンクの場合は普通のピアノとしての使い方から脱却したところが素晴らしいとの意見は菊池成孔の「東京大学のアルバートアイラー」でも出てきたようなくだりでもあり、なるほど・・

 いかにもモンクらしいと言えば、Raise Four とか Little Rootie Tootie なんかが三連打と不況和音のぶつけかたが激しくておすすめ



作曲面での変度ではこれでしょうね。バンドメンバーは大変でしょう。 Brilliant Corners テナーはソニー・ロリンズ 


楽曲のテーマの面白さでは Skippy なんてどうでしょう?


そして、ギタリストと相性が良いのは Round Midnight ですね。ウェスの演奏はとても好きですがジョージ・ベンソンは派手すぎますが・・


奥さんに捧げた名曲 Crepuscule with Nellie セロニアス・モンクが、奥さんのネリーさんが病気で入院中に書いたとされるバラード Crepuscule はフランス語で日没の時の明るい感じだそうです。


まだまだ、奥は深い人のようですね



2021年2月23日火曜日

本日のCD Boston Horns ♪ Givin' up Food for Drink

 

今作は2008年のボストン・ホーンズ
結成は1999年でトランペットのGarret Savlukとサックスの
Henly Douglas Jr(サックス)を中心に結成され
日本デビュー盤は2年前のアルバムで「Bring on the Funk」

ブラス・ファンクがパツパツに詰まって高められた音圧とビート
各楽器のツブ立ちはハッキリしキレが違う

「Ask Me Later」直球でつきささり、
「Givin’ Up Food For Funk」は気持ち良いJBカバー
「Soho」は鋭いアルトの良さが楽しめる「It’s A」は機関銃
「Shibuya Gumbo」は日本人には嬉しいネーミングのアゲ・ナンバー
途中に挟まれる歌モノには、女性ではなくダミ声のオジサンてとこも濃くて良い

ジャズ・ファンク・シーンにも色々なバンドが存在するが
このパツンパツンの粒立ちタイプのバンドは
イギリスならSpeedometer、アメリカならBoston Horns
と書かれてもいるようだが、まさに両横綱の感はある

tenor sax, bariton sax : Henley Douglas Jr.
trumpet : arret Savluk
John Aruda - Saxophone
guitar : Jeff Buckridge
keyboards : Ben Zecker
Craig Weiman : Bass
drums : Peter MacLean

vocals : Barrence Whitfield (4, 7, 9, 11)
alto sax : Sam Kinninger (2, 3, 4)
percussin : Yahuba (2, 3, 4, 7, 8, 10)
trombone : Jeff Galindo (2, 4, 10)

1. Ask Me Later
2. Soho
3. Head Trip
4. Givin`up Food For Funk
5. Vaccination
6. It`s A...
7. I Just Want To Make Love To You
8. On Higher Ground
9. A Real Mother For Ya
10. Shibuya Gumbo
11. It`s A... (Vocal)

Ask Me Later

Givin' up Food for Funk

It`s A...


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2021年2月22日月曜日

本日のCD Tina Turner ♪ Tina Live


1988年発売の大御所ティナ・ターナーのライブアルバム
ド迫力のボーカルで、大きなスケール感を感じます
1939年生まれですからこのライブの時には49歳
絞り出すように歌い上げ、この声お歳でミニスカート

何年か前に記事で80歳のお写真拝見したら
若い時よりも優し気で幸せそうだなあと思ったのを記憶しています
これを書くにあたりディスコ・グラフィーなど見ていたら
アイク・ターナーとの結婚されていたことは知っていましたが
実は大変な苦労をされていました

1976年アイク・ターナーとの離婚のきっかけのケンカで
たった36セントの所持金とガソリンのクレジットカードが全財産
ラスベガスのキャバレー周りをしながらTV番組で稼ぎ
ヒット曲に恵まれたのは1983年
でも2013年にはドイツのレコード会社重役と再婚されているようです
音楽と同様に激しい人生を送っていらっしゃいます

1. What You Get Is What You See
2. Break Every Rule
3. Typical Male
4. Two People
5. Tonight (with David Bowie)
6. Let's Stay Together
7. Proud Mary
8. What's Love Got To Do With It 
  9. Tearing Us Apart (with Eric Clapton)
10. Private Dancer
11. Help
12. 634-5789 (with Robert Clay)
13. Land Of 1000 Dances
  14. It's Only Love (with Bryan Adams)
15. Paradise Is Here

PROUD MARY(LIVE 1982)

Tonight (With David Bowie)

It's Only Love - Bryan Adams & Tina Turner


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2021年2月21日日曜日

本日のCD Crème De La Crème Two ♪ More Philly Soul Classics & Rarities


Philly Soul がこれでもかと入ったオムニバス
(Philly Soul とは'70年代前半のフィラデルフィア発のソウル)
第2弾ですが1枚目は当然持ってません

知っているのは Ben E King ぐらいで勉強ですが
最近はメモらないと全く覚えていられません

Blue Magicって3曲はいいてますが全体的に良いですね
その他気に入った曲は、Sister Sledg/Mama Never Told Me
声が可愛い・・調べてみると
フィラデルフィア出身の4姉妹・コーラス・グループ
3作目なんかはナイル・ロジャースとバーナード・エドワーズのプロデュース

購入したのは札幌の桑園にあったビーバー ブックス
古本も充実していましたが
オムニバス・ソウル系のCDの品ぞろえが良くて
帯のコメントのおすすめみて価格高めなら
まずハズレは無く勉強させていただきました

桑園店は閉店してからは実店舗なく
あちらこちらの即売会で異動店舗での営業を見ていました
2020年現在チェックしてみると山鼻に実店舗も構えていらっしゃる
品ぞろえが一緒なら、また札幌に行った時によりたい店です

Crème De La Crèmeは「クリームの中のクリーム」
つまり最高の意

1. Look Me Up (Album version) / Blue Magic
2. Pain Reliever / Sister Sledge
3. Happy Man (Pt.1) / Impact
4. Both Ends Against The Middle / Jackie Moore
5. Action Speaks Louder (Than Words) / Terry Collins
6. First Choice Theme 45 / First Choice
7. What Goes Around (Comes Around) / Black Ivory
8. When The Game Is Played On You / Bettye Swann
9. Each Morning I Wake Up / Major Harris
10. What A Man (Previously unreleased) / Jackie Moore
11. No Danger Ahead / Ben E King
12. Spinnin’ Top / Moving Violation
13. Mama Never Told Me (Tom Moulton Remix) / Sister Sledge
14. Answer To My Prayer / Blue Magic
15. Vivian’s Theme (Previously unreleased) / Vivian Reed
16. Loving You Is Mellow (Previously unreleased) / Aristocrats
17. Never Love Again / Holly Maxwell
18. Some Guys Have All The Luck / The Persuaders
19. Tired Of Being Alone (Previously unreleased) / Vivian Reed
20. You & Me (Got A Good Thing Going) / Margie Joseph & Blue Magic
21. Are You Ready For Love 45 / Spinners
22. That's The Way Love Should Feel / Dee Dee Bridgewater


Mama Never Told Me  / Sister Sledge

Look Me Up / Blue Magic

What A Man / Jackie Moore


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唸るミュージシャンたち!

 

 今まであまり気にしていなかったんですが、最近常連になっているバーで音大きめで聞いていると唸るピアニストが多く、唸りながら楽器を弾く人はどれほどいるんだろうと気になり調べてみました。
 ジャズならセロニアス・モンク、キース・ジャレット、バド・パウエル、エロール・ガーナー、オスカー・ピーターソンなど。日本人ピアニストでも菊池雅章は有名で、守安祥太郎なんて方もいらっしゃいます。唸り方は人それぞれ個性豊かです。ラテンだとエディー・パルミエリ、クラシック・ピアノなんてピアノ以外の音を出すなんて御法度かと思っていたらグレン・グールド、フリードリヒ・グルダという人が有名らしいです。
 
しかし一口に唸ると言っても唸り方や音程?などは人それぞれで、キースジャレットはかなりでかい。力を入れるタイミングで声を出し始めてアドリブに入るとかなりの頻度で唸るというより歌ですね。ピアノとシンクロはしていますが、かなりでかい。

Keith Jarrett Trio Bye Bye BlackBird

 最近聞き始めた日本人ピアニストの菊池雅章氏は、音程はアドリブとリンクしていないので歌というよりは完全に唸りというか叫びに近いものがあります。まじかで聞いたら怖かったと思われます。

Tethert Moon Alabama Song

 モンクも有名でソロの時には自分のアドリブに対して声を出しているこちがありますが、もう声でも有名ではキースジャレットと比較するとおとなしいです。 動画の Raise Four もアドリブの時にかすかに聞こえる程度で唸っているというよりは歌っているような感じでそれほど気になるわけではありません。

Underground  Raise Four


 バド・パウエルは完全に自分のソロと並行して歌っています。動画の Cleopatra's Dream も決して肉声の歌はうまいわけではありませぬが何か楽しそうですね。だいぶ気分よくやっておられます。

Bud Powell Cleopatra's Dream

 今回調べていて初めて知った守安祥太郎というピアニストはなかなかの熱いプレイヤーで、4分目あたりから激しいソロを展開しながら、唸るではなく雄叫びをあげていらっしゃいます。これはインスピレーションを掻き立てているというよりは自分を鼓舞させている雰囲気です。それにしても唸りヌキでもなかなかの名演です。チェックのアーチストですね。

The Historic Mocambo Session '54 I Want To Be Happy

 さらにエディー・パルミエリという人も探して聞いてみたら、軽快なジャズっぽさを混ぜながら弾くピアニストでした。他でも素晴らし演奏はたくさんありましたが、ほかの楽器にかき消されて唸りを聞く点では聞きにくかったので、このPensando En Ti を挙げてみました。ソロの軽快さとは別に、幽霊のように長く響くのがとても鮮明に聞こえています。

Pensando En Ti · Eddie Palmieri

 探していて気づいたんですが、ほぼ唸っているのが録音されて聞こえるのはライブ盤が多いです。おそらくスタジオ版だと編集できてしまうせいもあるでしょうがライブでのってくると思わず声も大きくなってしまうんですね。声は出さないにしろギタリストの口がパクパクなんてのもよく目撃します。
 唸り声を目的に音源を探す作業は初めてやりましたが、なかなか面白い作業なもんです。他でも発見したら貯めておいてそればっかり聞くというのも、なかなか悪趣味でよいかもしれません。