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2022年12月25日日曜日

Weather Report / Heavy Weather


 大学に入ってジャズ研に入り、そこで周りのみんなが聴いていたのは David Sanborn(サンボーン)やら Weather Report(ウェザー・リポート)やら、ロックしか聴いてこなかった私は、フュージョンなる音楽はすごいことになっていると当時衝撃を受け、当時もっとも聴いていたアルバムの一つです。何が驚いたかと言えば当時流行っていた The Manhattan Transfer(マントラ)の Birdland を先に聴いていたのでこのアルバムを聴いた時に、これが元バージョンかとマントラのコピーの正確さにも驚いていたのもあってのめりこみました。


 さてこのアルバム Weather Report の通算7枚目の作品となります。録音は1976年でこの年には大ヒットした1月に Black Market を録音し10月には本作を録音しています。この録音の前年にジャコはジョー・ザビヌルと出会いデモテープを渡し、初のソロ・アルバム「ジャコパストリアスの肖像」を録音、パットメセニーの初作品 Bright Size Life にも参加など一挙にジャコの露出が高まってきた頃で、当然このアルバム大ヒットで50万枚を超えるセールスを記録しています。
 冒頭曲 Birdland は、イントロでのジャコのハーモニクスが印象的の曲で、これを聴いた世のベーシストは一度はこのメロディーに挑戦しているに違いありません。これまでプログレッシブな要素が強かった楽曲がこのポップでメロディーが印象的な偉大な曲です。先述したマントラのカバーでは楽器の音色まで肉声で忠実に再現していたとわかった時には、どちらも凄いなと感心しました。。続く A Remark You Made については、抒情的なメロディーに乗せてWayne Shorter のテナーと Jaco の寄り添うようなベースがクルクルと表情を変えるこれも名作。Teen Town は Jaco の楽曲で様々なアルバムに収録されていますが、やはりこのアルバムの曲は全てにおいてバランスがとれています。ライナーノーツ読み返したらこの曲は Jaco がドラムまでも叩いています。そして Harlequin は、Shorter の作曲の幻想的な曲です。アフリカンな歌声とともに始まるパーカッションソロは Rumba Mama。このアルバムのど真ん中にこれをもってくると言うのも非凡な選曲センスです。一転して都会的なフュージョンに仕上げたShorter 作品の Palladium は、コンガによる細かなビートで全員が伸びやかな演奏でジャコの steel drum の演奏もピリッと効いてます。The Juggler は Zawinul 作品でここらへんでいつもの宇宙的なペースに戻ってくる感があります。締めのHavona で Jaco 作品でベースの暴れ方が秀悦です。
 いや何度聞いても凄いアルバムでまさに Weather Report 代表作と言われるだけある迫力がここにあります。

Joe Zawinul : ARP 2600 (all tracks except 5), Rhodes electric piano (all tracks except 1,5,8) , Yamaha grand piano (1,4,7),  Oberheim polyphonic synthesizer (all tracks except 5,6,7) , vocals (1), melodica (1,3), guitar and tabla (7)
Wayne Shorter : Soprano saxophone (all tracks except 2,5), tenor saxophone (1,2,6)
Jaco Pastorius : Fretless bass (all tracks except 5), mandocello (1,7), vocals (1), drums (3), steel drums (6) 
Alex Acuña : Drums (all tracks except 1,5), congas and tom-toms (5), handclaps(7) 
Manolo Badrena : Tambourine (1) , congas (3,5,6), vocals (4,5), timbales (5),  percussion (6,7)

co-producer : Jaco Pastorius
producer (assistant) : Wayne Shorter
producer (producer/orchestrator) : Zawinul

recorded at Devonshire Sound Studios, North Hollywood, California.

1. Birdland
2. A Remark You Made
3. Teen Town
4. Harlequin
5. Rumba Mama
6. Palladium
7. The Juggler
8. Havona



▶ Havona


  

2022年2月5日土曜日

Jaco Pastourius / Live In Newyork City Vol Three


 録音は1985年でVol.1と同じメンバーによる第三弾で、おそらく11月か12月のセブンス・アベニューでの1週間ほどのギグのはずです。
 1982年にウェザー・リポートを脱退ごろから麻薬とアルコール依存が強まっていました。うですから1985年の頃のジャコはかなり荒れていて、ベースを持たずにギグに現れて15分間ピアノを弾くとか、ベースを最大音量にして10分間フィードバックさせたり、州の開催する学生たちのための音楽プログラムに酔っぱらって裸足で途登場し騒動を起こしていました。しかし9月にはフィラデルフィアの病院に入院し、リチウム系鎮痛剤で興奮を抑制する治療を行い12月のギグを迎え、ここでのジャコは別人のように控えめであったそうです。


 実際ここでの演奏は落ち着いたテンポとタイム感、バンドメンバーの高揚した演奏はあるものの、ジャコは終始、冷静なプレイです。録音の状態は良いとは言えませんが演奏としては、後期のジャコとしては、かなりの出来の良い演奏であると言えると思います。ついでに言えば、私が大好きな常にハイなはずのお祭り男のハイラムも珍しく控えめの演奏で、彼もリチウムでも飲んでいたのでしょうか?そう思いながら聴き直していると良い演奏ではありますが、音は鳴っているのに崩壊の手前の不気味な静けさのような演奏であるとも思えてきます。


bass : Jaco Pastorius
piano : Michael Gerber
synthesizer : Delmar Brown
guitar : Hiram Bullock
drums : Kenwood Dennard
saxophone : Alex Foster, Butch Thomas
trumpet, congas : Jerry Gonzalez

producer : Neil Weiss

Recorded in November 1985 in New York City

1. Bass & Percussion Intro.
2. Continuum
3. N.Y.C. Groove, No. 2
4. Teen Town
5. Alfie (vocals : Michael Gerber)
6. Why I Sing The Blues (vocals : Jaco Pastorius)
7. Promise Land (vocals : Delmar Brown)
8. If You Could See Me Now
9. Naima



▶ Alfie


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2022年1月3日月曜日

Jaco Pastorius / Live In Italy


 死後3年の1991年に発売された1986年のイタリア・ローマでのライブ未発表音源。録音はジャコの亡くなるヤク1年前です。メンバーはJaco Pastorius (ジャコ・パストリアス)、Bireli Lagrene (ビレリ・ラグレーン)、Thomas Böröcz (トマス・ボロッチ) のトリオでの演奏。


 ビレリはジャズではなく、ロック・フュージョン系ギタリストになりきってのプレイでディストーションの効いた音色で、1曲目の Improvisation No.1 / Teen Town では ディープ・パープルの Smoke On The Water のリフが出てくるなどの(凡人がマネするとケガする)サービスもあります。選曲も2曲目はボブマーレイの I Shot the Sheriff ラストはジャズ・スタンダードの Satin Doll も出てきて非常に面白い。ビレリの Smoke On The Waterのフレーズのサービスかと思っていたら、一挙にジャコのベースが飛び出してきてジャコの世界になる。そのあたりが他のジャコのライヴ・アルバムと違っていて非常に面白い。



 時期的にはジャコが麻薬治療で入退院の時期で、ここらへんの録音のジャコの演奏には調子の良し悪しに非常にばらつきがあります。このアルバムは比較的ジャコのベースも粒立ち良いことから演奏コンディションは良く、躁の状態の時の演奏で荒い演奏だと思います。このヨーロッパ・ツアー時にスタジオ録音したのはビレリ名義の Stuttgart Aria です。アルバムとしてはこちらの方がチャンとしているかな🎵

bass : Jaco Pastorius
guitar : Bireli Lagrene
drums : Thomas Böröcz

producer : Jan Jankeje

recorded March 1986 in Italy

1. Improvisation, No. 1/Teen Town
2. I Shot the Sheriff
3. Continuum
4. Fannie Mae
5. Black Market
6. Satin Doll





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2021年7月20日火曜日

本日のCD Joni Mitchell ♪ Shadws And Light

 


 ジョニ・ミッチェルが1979年9月にカリフォルニアのサンタバーバラで行なったコンサートの模様を収録したライヴ作で、故ジャコ・パストリアスを初めとするドンアライアス、マイケルブレッカー、パットメセニー、ライルメイズというジャズファンからしたら聞き逃せないメンバーによる作品です。目当てとしてはジャコの作品収集の一環としての購入なのでジョニファンには申し訳ないですがジャコファン目線で記述すると、ジョニとジャコのコラボは1976年の「Hejira」1977年の「Don't Juan's Reckless Daughter」1979年「Mingus」があり、ジャコとのコラボ作としては最終作となります。パットメセニーとのコラボは1975年にドイツで録音されたパット・メセニーのデビュー作 Bright Size Life から始まっています。
 ジャコ目線で追ってしまいましたが、これだけの凄腕を集めると誰かがジョニよりも目立ってしまったりしまうものですが、メンバーに最高のパフォーマンスをさせつつ従えて自分のパフォーマンスを最高レベルに見せてしまうことができるのは格が違います。ジャコついでに書いてしまうとビル・ミルコスキー作の「ジャコパストリアスの肖像」で大概の人はジャコはユーモアがあって素晴らしい男だったと褒めていますが、ジョニだけは「傲慢で挑戦的」とインタビューに答えています。でも「たいていの人は彼には耐えられなかったけど私は彼と一緒にやっていきたいと思った」とも答えています。ドラッグに溺れた後のジャコとはほぼ付き合いがなく最後に会ったニューヨークのバーでは表情がなくて虚ろな目をしたジャコがいて名前を読んだら抱き合ったと語っています。正直にでも言葉を選んだインタビューで、きっと素晴らしい女性であることをうかがわせる内容でした。
 この音源も聞いたことはあったんですが、ジャンルレスに聴く人を惹きつけるボーカルはここまで心を打つような内容であるとは記憶しておらず新鮮な気持ちで再度聴いております。特に素晴らしいと思ったのは Goodbye Pork Pie Hat で自由に音階を泳ぐように歌うボーカルが気に入っています。私の好きなエスペランザも似たような作風がありてっきりエスペランザの発明のような音楽だなと思っていたんですが、彼女もこのアルバムは好きだったんだろうなあと思って聞き直し、続く Dry Cleaner from des Moines でもそう思い、まずそうなんだろうと確信しています。
 行きつけの「おでんバー」にこのアルバムのLPが置いてあり、CDと聞き比べたらLPのほうが臨場感が格段にあったので少し悔しい思いをしております。

vocals, electric guitar : Joni Mitchell
keyboards : Lyle Mays
lead guitar : Pat Metheny
electric bass : Jaco Pastorius
drums : Don Alias
sax : Michael Brecker
vocals : The Persuasions

1.Introduction
2.In France They Kiss on Main Street
3.Edith and the Kingpin
4.Coyote
5.Goodbye Pork Pie Hat
6.Dry Cleaner from des Moines
7.Amelia
8.Pat's Solo
9.Hejira
10.Dreamland
11.Band Introduction
12.Furry Sings the Blues
13.Why Do Fools Fall in Love?
14.Shadows and Light
15. God Must Be a Boogie Man
16.Woodstock





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2021年7月3日土曜日

本日のCD Weather Report ♪ 8:30

 

  Weather Report 通算 10 枚目のアルバム。2CDで構成されていて2枚目 4 ~ 7はスタジオ録音で、他はライブ音源で1978 年8~11月のツアーと記載されていますが メインは11 月 28 日に行われた カリフォルニア州 ロング・ビーチ "ザ・テラス・シアター" のものが通説とされています。
「8:30」のタイトルはライブでは午後8時30分から開演するというこのバンドの習慣から取ったものです。ツアーの際ではバンド4人でで約2時間30分もの間演奏を続けなければならなかったため、他のメンバーに休息のための長尺の個人ソロを取っていたとあり本作に収録の「8:30」は曲というよりはライブの間休憩的ジャムっぽい。またこのツアーは商業的に成功を収めた直近の「Black Market (1976)」「Heavy Weather (1977)」の2作品からの楽曲がメインであることもうれしくBlack Market、Teen Town、Birdlandなどの売れ線を押さえつつ、The Orphan では、西ロスアンジェルス・キリスト教児童合唱団とのスタジオセッションでありジャコはパーカッションを演奏していて、この頃のウェザー・リポートの浮世離れした音楽性がこれまた楽しい。カリプソの Brown Street では、Joe Zawinulの息子Erich Zawinulがジャコと一緒にパーカッションを演奏しているのは親の七光りか?
 これは正規購入したCDで日本語ライナーノーツもしっかりついていて日本人のライターは「告知 天候」なる人物。この黄金期ウェザーリポートを「感覚的無国籍共同体」と書き、ジョー・ザビヌルを「アルチザンよりも大道芸人を志した」※アルチザンはフランス語で職人の意と評し、さらにウェイン・ショーターを「黒人臭さを忘れ去り、独自の瞑想的宇宙に遊び、恐らくUFOを語らせたら矢追純一とタメを張る」などの核心をつき、ジャコは「マイアミで”酒とバカの日々”にうつつをぬかしながらも、ベースの腕前だけは世界一だった」と薬のことは公の評論なので敢えて触れず、「善人というのが取り柄の温和な性格で、細かいことは気にしない西海岸の男といった風情とは裏腹に、仕事は正確で厳しい技を披露する」とピーターアースキンだけは何か愛があるような表現。なかなか才能がある人のようです。

keyboads, sythesizer, percussion, vocoder : Joe Zawinul
soprano tenor sax : Wayne Shorter
bass : Jaco Pastorius
drums : Peter Erskine (disc1 1-6, disc2 6.7), Jaco Pastorius (disc2 4, 5)
percussion : Erich Zawinul (disc2 5)

Recorded live during a worldwide tour, January and February 1979.

【Disc 1】
1. Black Market
2. Scarlet Woman
3. Teen Town
4. A Remark You Made
5. Slang
6. In a Silent Way

【Disc 2】
1. Birdland
2. Thanks for the Memory
3. Medley: Badia / Boogie Woogie Waltz
4. 8:30
5. Brown Street
6. The Orphan
 The Members Of West Los Angels Christian Academy Children Choir
7. Sightseeing





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2021年6月27日日曜日

本日のCD Pat Metheny ♪ Bright Size Life


 1975年にドイツで録音されたパット・メセニーのデビュー作。当時メセニー21歳。ジャコもメセニーもマイアミ大学でジャコ同様に教鞭を執っていて音楽仲間だったことからウェザー・リポート正式加入前年のジャコが24歳で参加しています。この後、ジョニ・ミッチェルのライヴでも2人は共演はしますが、ジャコとメセニーの緊密なプレイは本作だけととても貴重な音源です。
 メセニーの6弦ギターと12弦ギターを使い分けながらのこのアルバムの抒情的演奏は私にも理解しやすい。メセニーのギターはとても抽象的な絵画のようで、ジャコの躍動感ある揺れ動くフレット・ベースと絶妙なリズム感でバンドサウンドがマッチして音像がくっきりとして聴きやすい。メセニーの作品を聴きこんでいるわけではありませんが、私のイメージでは抽象的な絵をぼんやり眺めているような気分になって理解しにくい作品が多いように感じます。
 このアルバムは最後の Round Trip/Broadway Blues だけがオーネットコールマンのカバーで全てメセニーの作曲です。幻想的に進行していたアルバムの最後にカバーを持ってきて、さらに最後の最後はジャコとメセニーのユニゾンはジャコのアイデアでしょうか?心して静かに聞いていたのに最後に聞こえる遊び心に思わずニヤっとしてしまいます。
 パット、そしてジャコの出発点となった歴史的なアルバムで、今後も繰り返し愛聴し続ける宝石のような作品と言えます。正直前回に聴いた時よりはるかに印象に残っています。改めて引っ張り出して聞くことによって思い出す新鮮な発見もまだあるものです🎵

acoustic guitar (6-string), electric guitar (12-string) : Pat Metheny
bass : Jaco Pastorius
drums : Bob Moses

1. Bright Size Life
2. Sirabhorn
3. Unity Village
4. Missouri Uncompromised
5. Midwestern Nights Dream
6. Unquity Road
7. Omaha Celebration
8. Round Trip/Broadway Blues





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2021年6月24日木曜日

本日のCD Jaco Pastorius Big Band ♪ Word Of Mouth Revisited

 

 1987年に他界したJacoのトリビュートアルバムで2003年に発売。ゲスト・ベーシストを起用した Jacoのいない Jaco Pastorius Big Band (Word Of Mouth Big Band)です。ただ Wiggle Waggle の1曲だけは、ジャコの過去の演奏した録音テープに、バンドが合わせて演奏した録音となっていてジャコへの思いが溢れたアルバムと思います。
 トリビュートとは言っても曲ごとにベーシストだけ変わる作り方なので、故人の曲を自分のバンドによって録音したものを集めたようなものではありません。したがってアルバムとしての統一感は非常にあります。故ジャコが雑誌インタビューで、「ジャコパストリアスの肖像」では ベーシスト としてプレイに重点を置いて制作し、Word Of Mouth Big Band ではコンポーザーとして重点を置いているのでベース・プレイは基礎的な部分を弾くことだけで良いと語っています。そういった意味でもジャコの曲のトリビュートとしてビッグ・バンドの再現をするのは曲の良さを引き出し、ジャコの基本的なベースラインの魅力を各ベーシストがそれぞれに表現していることでの統一感も感じます。
 しかし一人だけ最後に Punk Jazz Revisited を演奏する Marcus Miller はビッグバンドに参加せず自分の色を強く押し出しています。いかにもMarcusらしいですね😊(忙しくてセッションのスケジュールに参加できなかったことも考えられますが、おそらく私は自己主張課かと思っています)アルバムの最後に配置しているのもそういう訳ですかね。ただ単に個性が強すぎるだけとも思えますが、ビッグ・バンドでのアルバム制作に、あえて計算してこの曲を最後に挿入したのだとも思えなくもないですし、こういった想像も楽しいです。
 基本的にはジャコのベース・ラインを各ベーシストが弾くので、技量の違いや解釈の違いも聴きどころであると思いますが、誰が上手い下手はこのアルバムでは割とどうでも良いところ。ただ Wiggle Waggle のベースを聴いているとジャコのベースのグルーブは、やはり特別なものがあるんだなと納得させられるものもあり、このテイクを入れたのも絶妙であると感心してしまいます。

conductor : Peter Graves
alto soprano sax, flute, piccolo flute : Billy Ross
tenor alto sax, clarinet, flute : Gary Keller
tenor soprano sax, clarinet : Ed Calle
baritone sax, bass clarinet, flute : Mike Brignola
trumpet, flugelhorn : Jason Carder, Jeff Kievit, Ken Faulk
trombone : Dana Teboe
bass trombone : Craig Gosnell (5, 10, 18), John Kricker
piano, keyboards : Michael Levine
drums : Mark Griffith
guitar, koto (Synth) : Randy Bernsen

voice : Jaco Pastorius (1, 4, 6, 9, 12, 14, 17, 20), Peter Graves (17)

recorded live March & April 2003
executive-producer : Dave Love

1. Jaco Speaks
2. Havona / bass : Jimmy Haslip
3. Teen Town / bass : Victor Wooten
4. Jaco Speaks
5. Punk Jazz/ bass : Richard Bona, tenor sax : Mike Scaglione
6. Jaco Speaks
7. Barbary Coast / bass : Gerald Veasley
8. Killing Me Softly / bass : Jeff Carswell
9. Jaco Speaks
10. (Used To Be A) Cha Cha / bass : Victor Bailey
11. Wiggle Waggle / bass : Jaco Pastorius
12. Jaco Speaks
13. Continuum / bass : Jimmy Haslip
14. Jaco Speaks
15. Elegant People / bass : Gerald Veasley, drums(Hand Drums) : Bobby Thomas Jr.
16. Opus Pocus / bass : David Pastorius, marimba : Gary Mayone, 
17. Peter & Jaco Speaks
18. Domingo / bass : Victor Bailey
19. Forgotten Love / bass : Christian McBride, flute : Mike Scaglione
20. Jaco Speaks
21. Punk Jazz Revisited
bass, bass clarinet, drums, clavinet, soprano sax, scratches : Marcus Miller
soprano sax : Roger Byman
trumpet : Michael "Patches" Stewart






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2021年6月19日土曜日

本日のCD Play Jaco ♪ A Tribute To Jaco Pastorius By Japanese Bass Guitarists


 櫻井哲夫、納浩一、日野賢二、コモブチキイチロウ、今沢カゲロウ、Akira。日本のベーシスト6名のジャコのトリビュートアルバム。ベーシストではなく Bass Guitarists(ベース・ギタリスト)としているところが、ジャコは単なるリズム楽器のベースないという主張が表れています。発売は2006年12月21日ジャコ・パストリアスの55回目の誕生日で、プロデュースは、Adlib編集長の松下佳男氏です。
「日野“Jino”賢二」Teen Town / 打ち込みを駆使した作品でスラップを使用したマーカス的なアプローチ。インタビューでは「ギターは一切使っていなくてピッコロを使用」だそうです。Soul Intro~Beautiful Spirits~The Chicken / オールドスクールなアプローチで、そブルースハープの西脇辰弥が効果を発揮しています。ドラムJay Stixx、ギターは吉田智使用機材はJINO4(アトリエZ、日野賢二モデル4弦)、JINO6(同6弦)、ピッコロ(アトリエZ)、フレットレス(アトリエZ)Soul Intro~Beautiful Spirits~The ChickenはJINO4のみ
「納浩一」 Continuum / 基本的にはアレンジはジャコを踏襲していて、音質もジャコっぽくしていますがソロはフレッテッド・ベースで弾いています。テーマは、Roscoe の5弦フレットレス(LG 3005 Custom)、ソロはフォデラのImperial 5弦Elite。Three Views of a Secret / Juzak チェコ・スロバキア製1920年ごろのアコースティック・ベースを使用してエレガントに仕上げています。原曲のジャコと違ったジャズ的なアプローチが素敵です。
「櫻井哲夫」Portrait Of Tracy / ベースソロを完コピ。バックの演奏はかなり丁寧に作りこまれている印象。Slang / バッキングはジャコと同様にディレイを使用し、打ち込みによるドラムを重ねて作っていますが完成度高いです。私の友人もこれがやりたいがためにディレイ購入者は多数。 使用機材はFender Jazz Bass Fretless 1961
「今沢カゲロウ」 Steps~Reza / 原曲が管楽器入りでしたがベースとドラムのみで作りこまれていて幻想的に後半はファンク的に盛り上がる楽曲に仕上がっています。Moon MBC-6 6string fretless bass "QI special"、Moon MBC-6 6string fretted bass "QI special"、Musicman Stingray 5string bass。 John & Mary / 原曲と全く違うアレンジで幻想的な作りこみですが、ベースサウンドはジャコっぽい。 パーカッション以外の全てのトラックをベース、ベースシンセから作りこみ。Moon MBC-6 6string fretless bass "QI special"
Musicman Stingray 5string bass
「AKIRA」Barbary Coast / ベースは裏方に回り曲の良さを活かしたアレンジになっています。Good Morning Anya / 怪しげな雰囲気のセッションで始まり後半からジャコの高速ファンク・バッキングパターンに転じます。最後のベースソロが良いです。使用機材はクルーズのフレットレスとクルーズの5弦(フレッテッド)
「コモブチキイチロウ」 Liberty City / イントロでベースと一緒に歌っているところから好感。バッキングのカリブ的なリズムもジャコだったら、こんなアレンジもあってもおかしくないと思わせてくれます。バッキングではxoticフレットレス5弦、 メロディ部はxoticフレットレス6弦。Las Olas / アルバムを締めくくるのにふさわしい鎮魂。これもジャコだったらこんな感じもありだろうというアレンジでフレットレスの特性をジャコ風に素晴らしい演奏。かなりのジャコ好きなんですね。 ザンドナー・ジャーマンウッド・ベース、メロディではxoticフレットレス6弦。
 使用機材など全面的に HMV&BOOKS インタビュー からの受け売りです。日本の名ベースプレイたーのそれぞれに個性あふれる解釈・アレンジやジャコへの理解度アプローチが楽しかったです。

1. Teen Town / 日野“Jino”賢二
2. Continuum / 納浩一
3. Portrait Of Tracy / 櫻井哲夫
4. Reza~Giant Steps / 今沢カゲロウ
5. Barbary Coast / AKIRA
6. Slang / 櫻井哲夫
7. Liberty City / コモブチキイチロウ with tiron
8. Good Morning Anya / AKIRA
9. John And Mary / 今沢カゲロウ
10. Soul Intro~Beautiful Spirits~The Chicken / 日野“Jino”賢二
11. Three Views Of A Secret / 納浩一
12. Las Olas / コモブチキイチロウ with tiron

さすがにこのアルバムはYouTubeに誰もアップしてませんでしたので・・





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