Jaco の没後、1991年に発表の音源で、刺激的なヤツで、Jaco Pastorius と Rashid Ali によるデュオ・ライブ。元々はフランスのラジオ中継から起こされた音源で、1984年12月19日にカリブ海のグアドループで行われたデュオ公演を収めた作品で、日本の Alfa Jazz から発売された“半ブート的”な位置づけの作品で、業界から干されはじめた状態の悪い時期とも言えます。
Rashid Ali は John Coltrane の晩年期のドラマーで、ポリリズミックで自由度の高いドラミングが特徴。Jaco の状態は良くないのですが、このデュオでは、通常のフレットレス・ベースだけでなく強いディストーションをかけたサウンドを多用し、ハーモニクス、コード、スラップ、ループ的リフを駆使して、ほとんど「二人だけのフリー・ジャズ・バンド」のような世界を作っています。アイディアの鋭さとラフさが同居していて、精神的な揺れをそのまま音にしているような印象。ここでの「Blackbird」は、即興的要素が強く、原曲からかなり遠く離れた解釈で、メロディをそのままなぞるというより、モチーフを断片的に示しつつイメージを膨らませていくようなアプローチです。Jaco の状態が悪いにしては、演奏はチャンとして音が出ているとは言えますが、PAそっちのけで音質無視でアンプの音量をあげてしまったり、サービスな演出なのかもしれませんが怖い感じはします🎶
bass : Jaco Pastorius
drums : Rashid Ali
recorded at French Radio on the 19th of December, 1984
「Dreamland」1979年に Michel Colombier がリリースしたフュージョン・スーパー・セッション・アルバム。オーケストラも参加しているムーディで壮大なバラードで Jaco のフレットレスがメインに据えられて、中身的には深いんだろうが音像がぼやけているような録音なのが私には残念。 Larry Carlton のギター・ソロはさすがプロフェッショナル。
「I Can Dig It Baby」は Jaco のプロとしてのファースト・レコーディングといわれています。1974年のレコーディングでジャコは、まだ22歳の頃。オープニングのハーモニクスは、この時代からやっていたんだなと思い、よくある普通のベースラインで弾いている箇所と Jaco 独特の、あのベースラインと使い分けてグルーブを創り出しているのが、聴いてとれます。R&Bがもジャコの大きなバックグラウンドの一つがわかります。でも以降の R&B で、この Jaco の発明品のフレーズを使った曲を聞いたことが無いのを見ると、このフレーズ「アク」が強いんだろうな。
「The One Thing」 強力なパーカッションとリズム。Jaco はスピーディなベースで対応するが、いつもの手癖フレーズはあまり見せず自己主張していないのがレア度高いかもしれません。曲があまりにも強力で、そこまで発展できなかったのか。でも、これは凄く良い。
「Spiral」Bob Mintzerとのセッションは結構多いはずで、このセッションでは ベースは Tom Barney との双頭で、Jaco はソロ楽器として参加しているようです。また Weather Report の曲も、アレンジには採用されていて何か親近感がわきます。
「Portrait Of Sal La Rosa」ではレアなアコースティック・プレイが聴けます。フロリダ時代、Jaco に音楽の手ほどきをしたのが、Ira Sullivan でありましたが、自身のグループではアコースティック・ベースしか認めないという考えを持っていましたが、ジャコの革新的な演奏に感銘を受け、彼をバンドに採用した良き理解者でした。
「Ant Steps On An Elephant’s Toe 」ドイツのジャズ・トロンボーン奏者のAlbert Mangelsdorff の1976年ベルリン・ジャズ・フェスティバルに出演のセッションの録音で音質は良くないが興味深い演奏です。ユーモラスで不安定なトロンボーンと Jaco のリラックスした楽しそうなジャムで、ベース・ソロでは、お得意の Liberty City のフレーズが使われています。
生前のリーダーアルバムの録音が少なくて、もはや発掘音源のほうが多くなってしまいました。お馴染み発掘音源の Resonance からの発売で Word Of Mouth Big Band の、1982年6月27日NY、クール・ジャズ・フェスティヴァルの演奏14曲を全て収録しています。音源は米国の公共ラジオ局NPR(National Public Radio)で、「Jazz Alive」という番組のために収録されたものです。実際には番組で放送されなかった40分間も含めての完全版だとのこと。
「Soul Intro/ The Chicken」お馴染み Jaco が1976年にウェザー・リポートに加入する前、南フロリダのサーキットで活動していた初期のバンドで演奏していたファンク・ナンバー、いつものアレンジで、ビッグバンドの全員が高揚しているのがわかる Soul Intro からの The Chicken は安心感があり、Randy Brecker のエフェクトをかけたトランペットが何といっても素敵。私のジャズ研時代もライブの最後は楽器を持っている全員での大合奏が定番でした。
「Donna Lee」導入部分の David Bargeron のチューバ・ソロがとにかく非凡。楽曲開始後も最初のソロから David Bargeron の大活躍の長尺ソロはアイデアに満ち溢れ新しく素晴らしい。次いでのソロはシンセ奏者がいないのにと思ったら、Bob Mintzer のエレクトリック・クラリネット、負けじと Randy Brecker のエフェクトをかけたトランペットが再発進と聴きどころも満載。Jaco の有名な Donna Lee 演奏はデビューアルバムの完全独奏ですが、このライブでのソロのアドリブも名演で Donna Lee 愛に溢れています。最後の全員ユニゾンも圧巻。
「Three Views to a Secret」ここで Toots Thielemans の登場で観客が沸き、お馴染みの曲をしんみりと演奏します。いつ聴いても愛らしいワルツナンバーです。ただ違うのが、いつも淡々とした Toots Thielemans が、時として熱いんじゃないかと思うのですが。最高っです。
「 Liberty City」自由を感じる旋律、情熱的なリズムこのビッグバンドの凱旋歌でもあり、楽しい演奏で、Toots Thielemans のソロになると、皆お辞儀をして下がるようにいなくなり、後から大挙して押しかけてきて踊りまくる様な演奏です。曲名は Jaco が若い頃によく通ったマイアミの地区にちなんでおり、そこは1968年の共和党全国大会中に人種暴動が起きた場所。
「Bluesette」Toots の代表的なワルツ・メロディを、本人 Toots とスチールパンの Othello Molineaux が主役で演奏します。Don Alias のパーカッションが入り何か南国とワルツのドッキング。キュンときます。
「 I Shot the Sheriff」Jaco のコンボなどでも聞かれる Bob Marley の名曲が、Othello Molineaux が主役で演奏となりますが、まだ Toots も参加してきます。Jaco は控えめに裏でレゲエのリズムを刻みますが、新解釈っぽいアレンジで新しい曲を聴いているような感覚になります。
「Okonkolé y Trompa」無伴奏のバタおよびコンガ・ソロが10分。Don Alias の迫力に圧倒されながら聴いていると入り込んでしまいますが、完全に入り込んだところからチューバの音色で曲が始まると何か眠っているところを静かに起こされる感じがします。Jaco は超絶速度のベースでハーモニクスでパーカッションです。
tenor sax, sopranosax, bass clarinet : Bob Mintzer
trumpet : Randy Brecker
steel drums : Othello Molineaux
percussion : Don Alias
drums : Peter Erskine
alto sax : Bob Stein
tenor sax : Lou Marini, Frank Wess
bariton sax : Howard Johnson, Randy Emerick
trumpet : Alan Rubin, Lou Soloff, Jon Faddis, Ron Tooley, Kenny Faulk
trombone : David Taylor, Jim Pugh, Wayne Andre
french horn : John Clark, Peter Gordon
tuba : David Bargeron
Special Guest
harmonica : Toots Thielemans
/ Sophisticated Lady, Three Views of a Secret, Liberty City and Fannie Mae
producer : Zev Feldman
recorded by the Record Plant Mobile Studio truck at the Avery Fisher Hall, New York City, N.Y. on June 27, 1982, as part of George Wein's Kool Jazz Festival.
Jacoは1986年にニューヨークのベルヴュー病院に躁鬱病で入院、2カ月の入院の後、ドラマーの Brian Melvinを保証人として退院して、サンフランシコの Brian Melvin の家で3ヶ月にわたって生活をしました。この作品はその時に録音されたセッション三部作「 Night Food (1985), Standards Zone (1986)、Jazz Street (1989) 」の最終作で最後のスタジオ録音とされています。Jaco は、この録音の翌年1987年にフロリダ州フォート・ローダデールのブラワード・ジェネラル・メディカル・センターで、殴打による脳血管破裂により35年の生涯を閉じています。
晩年のジャコは心身ともに非常に不安定な時期にあり、多くの友人は彼から離れていきましたが、Brian Melvin はその時期の彼を公私ともに支え続けた数少ない人物の一人で、自分のアパートに Jaco を住まわせ食事を共にし、彼が音楽の世界に戻れるよう環境を整えました。これは、ビジネス友情なんじゃないかと邪推してしまいますが、Brian は後に『Reflections: On Music & Friendship with Jaco Pastorius』というドキュメンタリーを制作しており、タイトル通り、彼らの関係が「友情」であったことを自ら強調しており、この録音は「天才ジャコを利用したビジネス」ではなく、「友人であるジャコの才能を信じ、彼が再び立ち上がるための場所を作る」という献身的なサポートの一環で、単なる「共演」ではなく、「魂の救済としてのセッション」と呼べる行動だと信じます。(様々な記録を読む限り、ジャコの晩年の常軌を逸した奇行とジャンキーぶりは、過去の友情、利害関係が発生するとしても、私としては関わりたくない人になると思いますが)
「May Day」ベースはこのアルバムで1曲だけ参加の Keith Jones です。ジャコとは明らかに違うテイストです。曲は Brecker Brothers が大好きなんだろうなって感じます。後半の盆踊り的なところは意外と外人がよくやるフレーズのような気がします。
「Wedding Waltz」アルバムとしては聴かせどころのピアノ・バラードです。ジャコが途中までは曲に合わせて良い具合に弾いているのに、ベース・ソロの出番が来たところから覚醒してしまい暴走するので事故ってるな感がありますが、Jan Davis が修正してエンディングに持ってくるあたり、ある意味このアルバムで一番インパクトあります。
「Out Of The Night」順番に録音しているわけではないでしょうが、前曲でのインパクトがあり、ここでもジャコが覚醒してしまうのかとハラハラしてしまいますが、ただの自己主張が強いベーシストが長めにソロをとり過ぎた感じに収まっています。ここで気づきますが、ピアノの Jan Davis は、どんなに曲の流れをジャコに破壊されても、その後で軌道修正をして曲に戻す優秀な腕があります。
「Drums Of Yadzarah」 空間を演出するSE的なシンセにのせて皆様がアドリブで音をのせていきます。ん~この曲では、おそらくジャコはいないんじゃないのかと思われます。この曲で最後に覚醒したベースソロをぶち込んでくるのは、ありなんじゃないかと思いますが、ベースを抱えて寝ていたものかもしれません。
大学のジャズ研時代にジャコを知って最初に購入した思い出の詰まったアルバムです。ソロデビューアルバムで、邦題は「ジャコパストリアスの肖像」。音楽史に永遠に残ると思われるジャコですが、本人の意思によって制作されたスタジオ・アルバムは Word Of Mouth とこの2作品のみしかありません。ベーシストのみならず世界中のミュージシャンに影響を与えているのに、たった2枚しか制作していないのは、ジャコを知れば知るほど、彼の素行によるものが原因であると推測できますがビックリです。
さて、このアルバムは1976年の発売で、ジャコは Weather Report に参加し、同年発売の Black Market に参加しています。 Blood,Sweat & Tearsのアルバム紹介でもとり上げてiいますが、このデビューアルバムの録音にあたっては、このアルバムのプロデューサーにも名を連ねている Blood,Sweat & Tears のドラマー Bobby Colomby が、ジャコの奥さんのトレイシーをナンパして翌日にからかい半分でジャコの演奏を聞いたら驚いたところから始まっています。ジャコの奥さんのナンパがきっかけとはいえ、大きなプロジェクトに発展させていて Come On, Come Over のボーカルにサム&デイブ、ホーンセクションにサンボーンとブレッカー・ブラザーズの顔ぶれと、かなり精力的にレコーディングメンバーも集めています。 さらにはハービー・ハンコックも全面的に参加でジャコを絶賛していたとのこと。
「Donna Lee」ジャズを嗜む人であれば必ずや通る Charlie Parker の名曲で、この長くて難解なテーマを普通はサックスとかのメロディー楽器で演奏するのが常ですが、フレットレス・ベースのみのソロでテーマのみを弾ききって、世界中にインパクトを与えてしまった名演です。私自身も、この演奏を聴かなければこの曲のテーマを弾くことはしていなかったと思います。ジャコとは関係ありませんが、Donna Lee最速選手権「ギター類の部 という動画はギタリストの方は、かなり楽しめます。
「Come On, Come Over」これはボーカルに Sam & Dave、ホーン部隊に Brecker 兄弟、サックスに David Sanborn、コンガに Don Alias という夢のような人選で録音されています。高校を卒業後に Cochran's Circuit Riders でソウル・バンドのベースマンとして活動していた素地からソウル曲のレパートリーは、彼のベースがジャズだけではなくソウル系の強力なグルーブからも発展していることがよくわかります。そんなことを思いながら聞き返していますが、インパクト抜群で、ソウル曲として最高に楽しめる内容で4分弱の録音では物足りなくて、もっと聞いていたい。
「 Kuru / Speak Like A Child」聴き直して、さらにこのレビューを書くことになって気づきましたが、Herbie Hancock の Speak Like A Child に、ジャコが新たに「Kuru」という部分を付け足しています。原曲を感じさせないので新曲のようなものになっています。冒頭から炸裂するベースのリフはジャコの参加する様々な曲にも使用される発明品で、どんな曲もグルーブさせる魔力を持ち、驚異のスピードで叩きだされる単純に聴こえる難関フレーズです。ストリングのアレンジもジャコが行っているとのことで新人のソロデビューでは、やはり異質でしょ
「Portrait Of Tracy」フレットレス・ベースでハーモニックスを使用している一人ソロ作品で、ベースで全てのピッチでハーモニックスを使用してしかもリズムを崩さないのは激ムズのようです。Tracy はジャコの最初の奥様です。
オーバーダブしているのかをAIに聞いてみたら、ジャコ・パストリアスの「Portrait of Tracy」は、オーバーダブを使わずに演奏されています。ジャコ自身が明言しており、多くの人がエフェクトや電子機器を使っていると思いがちですが、実際にはすべて手だけで演奏されています。特に「Continuum」という曲については、曲全体を2回弾き、2人の人が歌っているような音にしたと語っていますが、録音の際に片方のトラックは聞いておらず、全てを記憶して演奏したという驚異的なエピソードがあります。これは、ジャコ・パストリアスの超絶技巧と音楽性を象徴するものです。と言う自信満々の回答が返ってきましたのでファクトチェックはしません。ハーモニクスの難しさだけではない超難問曲のようです。
「Opus Pocus」ジャコの愛する楽器 steel drums が花形に据えられた楽曲ですが、サックスの Wayne Shorter も良い味だしてます。でもメインはジャコのベースです。改めて聴くと録音のバランスも良いことに気づきます。
「Okonkolé Y Trompa」ピコピコと機械のループのようなベース音で、トレーニングが曲になったのかなと昔思っていましたが、聴けばアフリカンなワールド・ミュージックでスピリチュアルな楽曲。タイトルはアフリカ系の言葉かと思いましたが、スペイン語で「オコンコレとホルン」という意味だそうで意味は無い造語とのこと。
「 (Used To Be A) Cha-Cha」曲名からはチャチャチャでも取り入れたラテンかなと想像する人が多いかと思いますが、格闘技のような猛者たちの技が連発する躍動感あふれる楽曲です。ジャコのベースラインは Kuru / Speak Like A Child でも、登場するものと似ているフレーズで、これもジャコの様々なセッションで色々な曲に流用されるパターンです。ギターでやってみて、単純に聴こえますが高速で弾いて特に指弾きではリズムを支えるのが難しい。
「Forgotten Love」ピアノをジャコが弾いて、ベースは Homer Mensch, Richard Davis の二人が弾いているシンフォニックな曲です。この曲にも大勢のストリングスが入っていますが、アレンジは Michael Gibbs でジャコではありません。短い曲ですが、人が多ければ製作費もかかるものですから、このアルバムが売れると判断してのレコード会社とプロデューサーの意気込みも伺えます。
アルバム全体もR&B、ジャズ、レゲエ、ラテン、シンフォニックと様々な曲でジャコを見せながらもまとまりのあるアルバムとしています。何百回もこのアルバムを聴いていますが、改めて最後の Forgotten Love など、プレイヤーとしてだけでなく、コンポーザーとして素晴らしい人であると再認識です。追伸 この時のジャコは酒もドラッグもやらない人でした🎶
released : Late April 1976
recorded : October 1975
studio : Camp Colomby Studios, Columbia Recording Studios C&B, New York City
producer : Bobby Colomby
1. Donna Lee / Charlie Parker
bass : Jaco Pastorius
congas : Don Alias
2. Come On, Come Over / Bob Herzog
bass : Jaco Pastorius
vocals : Sam & Dave
keyboards : Herbie Hancock
drums : Narada Michael Walden
congas : Don Alias
alto sax, soloist : David Sanborn
tenor sax : Michael Brecker
baritone sax : Howard Johnson
trumpet : Randy Brecker, Ron Tooley
bass trombone : Peter Graves
3. Continuum / Jaco Pastorius
bass : Jaco Pastorius
electric piano : Alex Darqui, Herbie Hancock
drums : Lenny White
bells : Don Alias
4. Kuru, Speak Like A Child / Herbie Hancock
bass : Jaco Pastorius
piano : Herbie Hancock
drums : Bobby Economou
congas, bongos : Don Alias
conductor : Michael Gibbs
violin : Harold Kohon, Harry Cykman, Harry Lookofsky, Joe Malin, Paul Gershman
アルバム『ヘヴィ・ウェザー(Heavy Weather)』は、ジャコ・パストリアスの巧みなベース・プレイのおかげでミリオンセラーとなり、グループを70年代で最も成功したジャズ・ユニットへと押し上げました。「Eurydice」「Elegant People」「And Then」「A Remark You Made」「Hernandu」といった楽曲は、今日ではエレクトリック・ジャズの古典となっています。1983年には初のボーカル曲が登場しました。マンハッタン・トランスファーによる「バードランド」のボーカル・バージョンとは対照的に、彼らはアルバム『プロセッション(Procession)』収録の「Where The Moon Goes」で自分たちの歌声を披露しました。
聴き直しながら懐かしみながら編集者の偏愛はどこらへんにあるのか聴いて参ります。「Birdland」 最初は一番メジャー級の最大ヒットアルバム Heavy Weather(1977) から、Jaco 参加2枚目のアルバムです。キャッチーなメロディ、編曲で誰もが一度聞いたら忘れられない曲です。Jaco のハーモニックスが粋です。「And Then」 中期のアルバム Mr. Gone(1978) からの曲で、Maurice White、Deniece Williams がボーカルで参加。Steve Gadd がドラムです。ここらへんの時代のフュージョン・バンドは歌物がアルバムに1曲入ってるものが多いのは、Weather Report の影響でしょうか。「A Remark You Made」 Heavy Weather(1977) から2曲目です。Wayne Shorter テナークス(テナー)がよく歌い、Joe Zawinul のシンセ音、Jaco のフレットレスがマッチした派手ではないが味わい深い名曲。「Second Sunday In August」Miroslav Vitous がベース、ドラムに Eric Gravatt)、パーカッションに Dom Um Romãoが新たに加入した2作目 I Sing the Body Electric(1972) で、ワールドミュージック的なスケールを感じる楽曲です。ポップさや派手さは無いですが世界観がすごい。「Herandnu」 Jaco が初めて参加したアルバム Black Market(1976) からの選曲で、この曲は Alphonso Johnson が作曲し、ベースを弾いています。スピーディで流れるようなリズム、アフリカを感じさせるシンセ音、ロックな雰囲気も感じます。カックイイですね。「Tears」しっとりと Wayne Shorter のサックスを聴かせながら段々とエッジの効いたシンセで煽ってくる静かなんだけどエネルギーが途中からドンドン出てくる楽曲です。マイルスのエレクトリック・ジャズ・ロック路線を引き継いだ Weather Report(1971) からの出品。「Elegant People」Black Market(1976)から2曲目の出品。これも Alphonso Johnson のベース。静かにエレガントに始まり、シンプルなテーマ繰り返しですがジワジワと緊張感を出してきて、これも名曲。「Eurydice」ファーストの Weather Report(1971) からの2曲目です。Weather Report のイメージであるポップさは全くなく、Bitches Brew よりも少しバップよりな感じで Wayne Shorter のサックスが怪しい雰囲気で良い。「Man With The Copper Fingers」Weather Report のラストアルバム This Is This!(1986) からの選曲です。ベースは Victor Bailey、ギターはCarlos Santana、ドラムはPeter Erskine の布陣で日本人もよくやるタイプのフュージョンサウンドで、聴いてて安心感あります。Santana のギターがメインですが(これを書いて知りましたが)、全くイメージのラテンフュージョン臭さが無いのもビックリ。「Where The Moon Goes」Jaco に変わって Victor Bailey が参加した Procession(1983) からの選曲。スペースサウンドにアフリカンな変拍子リズムとそちら系のボーカルが入ってボコーダーも使ってしまうワールド・ミュージック・フュージョンです。最後のアレンジは Birdland 意識してる感あります。「Harlequin」Heavy Weather(1977) から3曲目の選曲で、よく聴くとつかみどころが少ないメロディーのスローナンバーですが、メチャクチャ頭にこびりつく名曲です。「Speechless」 Jaco Pastorius のフレットレスのソロに焦点があてられた奥深さが感じられるスローフュージョンです。余り今まで印象に無かった曲なのですが、改めて聴き直すと、ポップ過ぎない、ジャズ過ぎない、ワールドっぽさすぎない、ある意味 Weather Report の良さが詰まっている曲となのかと思いました。Weather Report 81(1982)からの選曲。「Palladium」大ヒットアルバム Heavy Weather(1977) からの4曲目。Jaco のお得意ベース・フレーズにスチールパンが入った大好きな曲です。
全曲レビューしときます。 Disc1 から、Soul Intro, The Chicken ジャコと言えばこれです。The Chicken は、我々アマチュア・バンドでもセッションでは皆が楽しめる曲でお世話になってますし、ジャコが付け足した Soul Intro とのセットがやはり定番です。ジャコのベースもオルガンのようにブーストがかかり、演奏内容も良い状態です。Clean Up Woman 昔 Wayne Cochran のバンドに在籍していたジャコの思い出の曲ですね。Dermar Brown のボーカルも、かなりのハイレベル。ソウルに根差して鍛えられたベースのリズムを改めて認識ですが、2分3秒の超ショートでのフェイドアウト。Bass Solo は、MXRデジタル・ディレイを使用した、いつもの一人ソロですが、このベースソロは、よく聞くジミヘンなどは入れずに創造的です。時にやり過ぎてしまって不評を買うことも多かったソロですが、こいつは素晴らしい。Black Market これは Wether Report 時代の名曲で香津美氏のギターが、思いっきりヘビーに暴れているのが嬉しい。Black Market 1976。そして John & Mary は、ジャコの子供の名前をタイトルにした民族音楽的な楽曲、Word Of Mouth 1981 ですが後半は、原曲は後半がワールド・ミュージック風だったが、本アルバムではソウル風のアレンジ。Dania 正式アルバムには収録されていない Jaco Pastorius / Live In New York City Volume One に収録のジャコのスキャットが聴けます。その他FM東京のオンエアをCD化したブートレグっぽい正式リリース盤 Jaco Pastorius Band / Tokyo 83 なんかもありますが、聴き比べても、この盤の演奏は録音状態も含めて良いですね。
続いて Disc2 です。Reggae Tune, Who Knows ジャコの作曲?発案?のレゲエセッションに、ジミヘンの Who Knows のドッキング。18分26秒の長尺で最後はプチっと終わり。好きな人には良いですが少々やり過ぎ感はある。Teen Town, Changes ジャコのセッションなどでも定番の Teen Town はディストーションのギターとも相性が良く、他でもハイラムが気持ちよくギュンギュン弾いているのもありますが、ここでは香津美氏がホント暴れっぷりが素晴らしい。私はハイラム・ファンであり悔しいですが、Jaco Pastorius / Live In New York City Volume One 、 Vol Two より、こちらの方が聴きごたえあるかな。Havona は、Wether Report / Heavy Weather 収録のジャコ作曲の名曲です。このコンボより少し大きい人数の編成でのスピード感のある演奏と非常にマッチしています。ジャコの指さばきも、速さ正確さパッションとも絶好調です。さらに Beavor Patrol は、正式アルバムには収録されていないナンバーで、この録音は Jaco Pastorius Band / Tokyo 83 と同じものと思われます。Fannie Mae, Why I Sing The Blues これもジャコの定番曲のメドレー。安定感は抜群です。
この音源も聞いたことはあったんですが、ジャンルレスに聴く人を惹きつけるボーカルはいつまでも心を打ち新鮮な気持ちで聴くたびに新鮮な気持ちになれます。レビューしていきましょう。In France They Kiss on Main Street ジャコの音が、やけにでかいですが、しっかりとしたグルーブでボーカルの邪魔をしないところや盛り上げ方も良し、カントリー調にもこんなに相性が良いのかと最初から飛ばしてきます。Edith and the Kingpin イントロだけジャコがしゃしゃり出てきます。静と動の対比が素晴らしくジョニの透き通った歌声が素敵です。そして名曲ですな Coyote ジャカジャカのギターはジョニでメセニーのギターがキラキラとしてドン・エイリアスのコンガが効果的です。Goodbye Pork Pie Hat はミンガスとの楽曲でジャズ期の作品です。このメンバーだからこその演奏は、とても聴きやすいし、自由に音階を泳ぐように歌うボーカルもまた良し。ジャコのランニング・ベースからのおかずの入れ方も天才的です。Amelia も良い曲ですよねえ。ジョニの弾き語りでしょうか。ギターも上手し。続いて Pat's Solo でクセのあるギター・ソロです。個人技もお後よろしいようで楽しいコンサートです。そして待ってました Hejira です。ベース、Saxのソロ、も含めエレクトリックなジャズがバンド一体となって展開されます。ジョニは Weather Report をバックバンドにしたかったそうですが、同等の効果が実現されているようです。そしてDreamland は楽しいナンバーです。そして Band Introduction でのメンバー紹介。パットメセニーはパット・マルティーニか。Furry Sings the Blues で、熱くなった観客を少々冷やしながら聴かせます。Why Do Fools Fall in Love? はロックンロールでイントロで少し流れたヤツですね。素晴らしいハーモニーと選曲です。Shadows and Light ここでこのアルバムのタイトル曲です。大きな会場でこのハーモニーを聴くと観客は感激で震えたに違いありません。そして、また楽しいライブですからジャコが少し遊び心でサービスし、ジョニが貫録の歌で God Must Be a Boogie Man。そして最後は Woodstock です。最後は派手にかますことはせずに、歌を聴いてもらう曲にするのも泣けますね。名盤です。
Recorded & filmed live at the Santa Barbara Bowl, Santa Barbara, California, USA on September 9, 1979, using the remote facilities of Record Plant Mobile, Los Angeles.
1. Introduction
2. In France They Kiss on Main Street / Joni Mitchell
3. Edith and the Kingpin / Joni Mitchell
4. Coyote / Joni Mitchell
5. Goodbye Pork Pie Hat / Charles Mingus, Joni Mitchell
6. Dry Cleaner from des Moines / Charles Mingus, Joni Mitchell
7. Amelia / Joni Mitchell
8. Pat's Solo / Pat Metheny
9. Hejira / Joni Mitchell
10. Dreamland / Joni Mitchell
11. Band Introduction
12. Furry Sings the Blues / Joni Mitchell
13. Why Do Fools Fall in Love? / Frank Lymon, Morris Levy