2022年2月5日土曜日

Jaco Pastourius / Live In Newyork City Vol Three


 録音は1985年でVol.1と同じメンバーによる第三弾で、おそらく11月か12月のセブンス・アベニューでの1週間ほどのギグのはずです。
 1982年にウェザー・リポートを脱退ごろから麻薬とアルコール依存が強まっていました。うですから1985年の頃のジャコはかなり荒れていて、ベースを持たずにギグに現れて15分間ピアノを弾くとか、ベースを最大音量にして10分間フィードバックさせたり、州の開催する学生たちのための音楽プログラムに酔っぱらって裸足で途登場し騒動を起こしていました。しかし9月にはフィラデルフィアの病院に入院し、リチウム系鎮痛剤で興奮を抑制する治療を行い12月のギグを迎え、ここでのジャコは別人のように控えめであったそうです。


 実際ここでの演奏は落ち着いたテンポとタイム感、バンドメンバーの高揚した演奏はあるものの、ジャコは終始、冷静なプレイです。録音の状態は良いとは言えませんが演奏としては、後期のジャコとしては、かなりの出来の良い演奏であると言えると思います。ついでに言えば、私が大好きな常にハイなはずのお祭り男のハイラムも珍しく控えめの演奏で、彼もリチウムでも飲んでいたのでしょうか?そう思いながら聴き直していると良い演奏ではありますが、音は鳴っているのに崩壊の手前の不気味な静けさのような演奏であるとも思えてきます。


bass : Jaco Pastorius
piano : Michael Gerber
synthesizer : Delmar Brown
guitar : Hiram Bullock
drums : Kenwood Dennard
saxophone : Alex Foster, Butch Thomas
trumpet, congas : Jerry Gonzalez

producer : Neil Weiss

Recorded in November 1985 in New York City

1. Bass & Percussion Intro.
2. Continuum
3. N.Y.C. Groove, No. 2
4. Teen Town
5. Alfie (vocals : Michael Gerber)
6. Why I Sing The Blues (vocals : Jaco Pastorius)
7. Promise Land (vocals : Delmar Brown)
8. If You Could See Me Now
9. Naima



▶ Alfie


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