The Who はパンクの元祖でありビートルズ風もあったりしますが、他のロックバンドとは違う発明品みたいな要素が多いと常々感じます。誰でもそうですが最初から発明品を創造できたわけではありません。 The Who の前身は The Detours (ディトゥアーズ)というベンチャーズ、シャドウズ、ビートルズのコピーバンドでしたが、同名のバンドが存在したため The Who と改名したようです。そして1964年7月に High Numbers というバンド名でモッズ系でシングル・デビューして不発。同年10月にEMIのオーディションを受け不合格となり、1月にはブランズウィックと契約しThe Who でやっとデビューとなります。当時から大音量、ギター、アンプ、ドラムを破壊するパフォーマンスだったとのこと。
さて、このアルバムはベスト盤。アルバムとしての曲の集合体を聴くとヒット曲だけではわからない発見があったりしますが、このベスト盤は持っていても、これだけで楽しめる良品です。往年の名曲などは押さえてあるし、並び順も良いと思います。改めて聴いてみてもメロディーはポップであったり、クラシカルであったりするが、どれもバンドのサウンドは破壊的。もちろんピート・タウンゼントのギターが爆発しているのですが、ギターの音を歪ませて激しさを感じさせるのではなく、力いっぱい叩きつけるように弾くギター、はじけるブンブンするベース、全て力強く叩ききる手数の多いドラムがそのサウンドは、今聴いても凄みを感じます。
定番の My Generation は言うまでもない名曲、出だしはこれで文句はありません。ビートルズっぽい Anyway, Anyhow, Anywhere、The Kids Are Alright が続きますが段々と熱くなって激しいサウンドとなるのが、The Who だなって改めて思います。そして名曲 Substitute です。このブンブンするベースとドラムの強烈なところが聴きどころ。そして何か劇場仕立てのような I'm A Boy、Happy Jack ここらへんも The Who を、かなり感じられる名曲。Pictures Of Lily は、可愛らしいメロディーなのにハードになり、ブレイクのボーカルソロのような部分とeuphonium(ユーフォニウム)のブオンブオンの音で最高に盛り上がり、ワンポイント素晴らしい発想です。そして I Can See For Miles はまた演劇のようなドラマチックな展開もたまりません。Who Are You は今聴いて思いだしました。そうでしたシンセで始まるんですね。これもドラマチックで、ボーカルのエフェクト加減と力み方が素晴らしい。段々とここら辺からビートルズっぽいとかは無くなって、The Who の色が濃ゆくなってきてます。そしてMy Generation と同じくらい私が好きな、Won't Get Fooled Again、改めて聴くとこの曲のギターリフは中々凝っています。Magic Bus も、昔すんごく聴きました。生ギターが、この曲にものすごく合っててサイケな部分もあってこれも名曲。I Can't Explain も聴いてたですね。Pinball Wizard は昔レコード持ってましたっけ。実家のどこに埋もれているのか?気になります。 I'm Free、See Me, Feel Me も外せないとこですね。Squeeze Box だけは記憶に無かった曲です。Join Together、You Better, You Bet は記憶から飛んでいましたが聴いて思いだし・・・ません。締めくくりは、Baba O'Riley ですか。なんかコンサートを聴いてたような気分になります。いや良かった🎵
vocal : Roger Daltrey
guitar : Pete Townshend
drums : Keith Moon
bass : John Entwistle
1. My Generation
2. Anyway, Anyhow, Anywhere
3. The Kids Are Alright
4. Substitute
5. I'm A Boy
6. Happy Jack
7. Pictures Of Lily
8. I Can See For Miles
9. Who Are You
10. Won't Get Fooled Again
11. Magic Bus
12. I Can't Explain
13. Pinball Wizard
14. I'm Free
15. See Me, Feel Me
16. Squeeze Box
17. Join Together
18. You Better, You Bet
19. Baba O'Riley
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