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2026年9月28日月曜日

Funkadelic / Music For Your Mother Funcadelic 45s


 ファンクとソウルの区別もよくわからない頃に、ファンクって何なのか?とりあえずファンクって名前がバンドについてるし、雑誌にも名前はちょくちょく出てくるしジャケットもサイケだから、最初に購入した Funkadelic となります。
 中身は、1969年~1976年までの Westbound Records 在籍時のシングルのA面、B面の全てが収録されたコンピレーションで、多くのトラックがLP未収録のB面曲であり、また別のいくつかの曲はLPバージョンとは異なるミックスやエディット、さらに他の2曲は発売が予定されながら土壇場で中止となったものが含まれます。なので、全体的にキャッチーで商業的ではありますがアルバでは聴けない曲が存在する少し深入りした方にも魅力的。1曲がほぼ5分以内と短くて、この後のアルバムで体験するダラダラ長尺のソロで戸惑うことがないので、Funkadelic の虜になる最初の入り口としても良いアルバムかと思います。
 ただ2枚組って開けるのがめんどくさかったり、かさばるからドライブがてらに聴こうとは思わないんで、結果的にあんまりリピートして聴かないんですよね。


 後に排出されるアルバムのジャケットは、サイケなイラストが多く、このコンピのイラストもその路線ではありますが、もっとアフリカンな感じで少しテイストが違います。




 普段の Funkadelic 関係のアルバムはアート漫画のようにイラストと手書きの文字が散りばめられていているものが多いのですが、このアルバムはコンピなのでライナーノーツがしっかりしています。George Clinton の生い立ちから、Funkadelic 結成と歴史のエピソードが長々と文字で書かれています。ただ Funkadelic はメンバーも多く、The Parliaments、P-Funk であったりと時代によって権利関係やらなんやらでバンド名も変わり、そのおかげで関係の書籍は長くダラダラとしているものが多いのですが、このライナーノーツも同じです。 細かな文字で書かれているので、必死に読み進めますが、まず頭には入ってきません。しかしが、読んだ気にはなります。未だ変態コスプレをしていないメンバーの写真も多く掲載されており歴史を感じることができます。
 おそらく世の George Clinton 信者は、あまりにも複雑な彼の生き方やバンドの成り立ちを理解することがステータスになっている方も多いのにい違いありません。私も嫌いではないのですが、あまりに複雑で登場人物が多すぎるのでギブアップし続けながら、少しづつ覚えていくと、たまに色んなことがつながって賢くなったような気がするのですが実世界ではほぼ役に立たないことと、それを説明して自慢できる友人はいないので自己満足度も低い感じです。
 いずれにしろ古めの名曲は、以降の変態で混沌なアルバムと比べればわかりやすい。地味目な色遣いのジャケットではありますが、聴いていると懐かしさもありカッコよさの再認識もできたりと良いアルバムではあります。ちなみにアルバムのタイトルの 45s は何かと思っても解説はなかったのですが、これを書いているうちにシングルレコードの回転数45回転のことのようだと気づきました。うれしいです🎶

【DISC1】
1. Music For My Mother / G. Clinton, B. Nelson, E. Hazel
 (Funkadelic 1970)
2. Music For My Mother (Instrumental) / G. Clinton, B. Nelson, E. Hazel
(Single)
3. Can't Shake It Loose / G. Clinton, J. Barnes, R. McCoy, T. Jackson
(Single)
4. As Good As I Can Feel 
(Single)
5. I'll Bet You / G. Clinton, S. Barnes, T. Lindsay
 (Funkadelic 1970)
6. Qualify And Satisfy / G. Clinton, E. Hazel, B. Nelson
 (Funkadelic 1970)
7. Open Our Eyes / L. Lumkins
(Free Your Mind... And Your Ass Will Follow 1970)
8. I Got A Thing, You Got A Thing, Everybody Got A Thing / C. Haskins
 (Funkadelic 1970)
9. Fish, Chips And Sweat / G. Clinton, B. Nelson, E. Hazel
(Single)
10. I Wanna Know If It's Good To You / G. Clinton, B. Nelson, E. Hazel, C. Haskins
(Free Your Mind... And Your Ass Will Follow 1970)
11. I Wanna Know If It's Good To You (Instrumental) / G. Clinton, B. Nelson, E. Hazel, C. Haskins
(Single)
12. You And Your Folks, Me And My Folks / G. Clinton, B. Worrell, J. Jones
(Maggot Brain 1971)
13. Funky Dollar Bill / G. Clinton, E. Hazel, R. Davis
(Free Your Mind... And Your Ass Will Follow 1970)
14. Can You Get To That / G. Clinton, E. Hazel
(Maggot Brain 1971)
15. Back In Our Minds / C. Haskins
(Maggot Brain 1971)
16. I Miss My Baby / C. Haskins
(America Eats Its Young 1972)

【DISC2】
1. Baby I Owe You Something / G. Clinton
(America Eats Its Young 1972)
2. Hit It And Quit It / G. Clinton, B. Nelson
(Maggot Brain 1971)
3. A Whole Lot Of Bs / G. Clinton, B. Worrell
(Single)
4. Loose Booty / G. Clinton, H. Beane
(America Eats Its Young 1972)
5. A Joyful Process / G. Clinton, B. Worrell
(America Eats Its Young 1972)
6. Cosmic Slop / G. Clinton, B. Worrell
(Cosmic Slop 1973)
7. If You Don't Like The Effects, Don't Produce The Cause / G. Clinton, G. Shider
(Cosmic Slop 1973)
8. Standing On The Verge Of Getting It On / G. Clinton, G. Cook
(Standing On The Verge Of Getting It On 1974)
9. Jimmy's Got A Little Bit Of Bitch In Him / G. Clinton, G. Cook
(Standing On The Verge Of Getting It On 1974)
10. Red Hot Mama / G. Clinton, E. Hazel, B. Worrell
(Standing On The Verge Of Getting It On 1974)
11. Vital Juices / G. Clinton
(Single)
12. Better By The Pound / G. Clinton, G. Cook
(Let's Take It To The Stage 1975)
13. Stuffs And Things / G. Clinton, G. Cook
(Single)
14. Let's Take It To The Stage / G. Clinton, W. Collins, G. Shider
(Let's Take It To The Stage 1975)
15. Biological Speculation / G. Clinton, E. Harris
(America Eats Its Young 1972)
16. Undisco Kidd / G. Clinton, W. Collins, B. Worrell
(Tales Of Kidd Funkadelic 1976)
17. How Do You Yeaw View You / G. Clinton, W. Collins, B. Worrell
(Tales Of Kidd Funkadelic 1976)




定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。


  


2026年9月27日日曜日

The Routine Funk / Kei Kobayashi featuring B-BAND on "Perfect Day"


 昔のレビューの冒頭に「DJ小林径のコンピレーションアルバムって解説してあるが何のことやら」と書いてました。今もクラブDJについて詳しいわけではありません。調査では、DJ小林径氏は、東京のクラブ・ジャズ・シーンの創世期から数々のムーブメントを引き起こし、シーンを支えてきた人。90年代初頭にスタートしたイベント「routine」を活動の基盤に、シーンを牽引。'93年、イベントのレギュラーDJらによるコンピレーション「routine」を発表とありますので、それがこのアルバムになるんですかね(他にもシリーズで出ているようです)

 ちなみにクラブ・ジャズのウンチクを語ろうと調べてみたら
〈ダンス・ミュージックとしてのジャズと、ジャズの影響下にあるダンス・ミュージックを並列に捉えるマナーやアティテュードや視点や解釈〉(タワレコ「第24回  CLUB JAZZ」)
 何のことやらさっぱりわかりません。が、読み進めると
〈クラブ側を出所とするDJやクリエイターがミュージシャンと絡むなどして旧来のジャズへもどんどん視野を広げ、逆にミュージシャン側にもクラブ・ジャズとして機能する生ジャズを作る人が増えてきた〉
 わかったようなわからないような内容で、まあ音楽のジャンル分けなんて評論家や販売側の売り文句をどういう風にしたら、リスナーにわかりやすいか、または購入動機につながるかを考えて創ってきた単語なんで、明確な区分けなんてものは無いので、国によって時代によって解釈は違ったりしますので軽く受け止めておきます。

 知りたかったのはクラブ・ジャズとは、どのような音楽でどのように定義されているか?で、ジャズ的な要素が無くてもクラブ・ジャズって呼んでるのはない?ってことだったんですが、結果として明確な答えはでてこなかったんですが、流れとしては
①クラブDJが従来のヒップ・ホップとジャズをミックスして新しいムーブメントを作ったのがクラブ・ジャズ
②DJサイドからは、クラブ・ジャズとはクラブでDJによってプレイされることを目的として作られた「ダンスミュージック」と考える
 つまりジャズ的な要素はなくてもクラブ・ジャズに分類されるものも出てくる。一般リスナーには、漠然とクラブでプレイされてそうなジャズ的要素のあるダンス・ミュージックでプレイヤー、DJの制作サイドの目的は特に気にしない。ってことが違いのような気がします。


 多分DJものは、私これしか持っていないと思いますが、オープニングはDJのアナウンスから始まり、アフリカンなリズムにミックスされたファンク。ジャズ的なサックスに、またアフリカンなリズムを被せたもの、おそらくファンクの原曲を加工して、FUNK. INC 的なジャズ・ファンクに仕立てたもの、フリー・ジャズ的なフレーズを切り取ってファンクと合体させたものなど、中々の凝った内容です。
 何も知らずに試聴して「カッコエエヤン」と思って買ったものであるので当然当たりです。私にとってはレアな一枚でした🎶


1. Opening
2. It's Just Began In Africa (Afro Break Mix)
3. Stone Felton
4. Funk Bronckhorst
5. Jazz Modric
6. Funk O'nilovic (Old School MIx)
7. Hamit Altinfunk
8. People Get Ribery
9. Re-Funk Samba
10. Perfect Day
11. ndtitleE
12. Routine Mama Funk



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2026年9月26日土曜日

Babyface / MTV UNPLUGGED NYC 1997


 1997年の発売当時は大ヒットのアルバムです。アコースティック・ライブの歴史を刻んできた「MTV Unplugged」の始まりは1989年で、日本のアーチストによる日本の番組も制作されています。アンプラグドという形態(番組)が開始された初期かと思っていましたが、10年以上続いた番組での収録で、CD、またはビデオ、DVD化されたアーティストとしては、Aerosmith(1990)で、Babyface は MTV UNPLUGGED では中堅どころです。
 気になる UNPLUGGED のネーミングですが、プラグをつなげない=電気楽器をしようしないがコンセプトかと思いますが、大方の楽器はアコースティックですが、キーボードなどは電気楽器だし、電気の力を必要とするプラグ・インをしないと大きな会場でのライブは成立しませんが、まあコンセプトですから電気的な歪み無しぐらいの感じです。


 私自身は Babyface がどんな方かは、おぼろげにしかわかっていません。シンガーソングライターで音楽プロデューサーで、音楽プロデューサーとして1980年代中盤から活動を開始、80年代後半からソロ・シンガーとして活動とのこと。どちらかと言えばプロデュース業の方が多いようなイメージではあります。


 このライブも本人が歌うのではなく Babyface が自身が提供した曲などをそのアーティストと共演することがコンセプトのようで、1曲目は、クラプトンで有名な Change The World 。調べてみると、クラプトンのアルバムで Executive Producer は Robbie Robertson、Producer は Babyface (作曲は全く違う人で Tommy Sims, Gordon Kennedy, and Wayne Kirkpatrick となっています)なるほど、それで、クラプトンが頭から登場なわけです。実はこのライブではもっとクラプトンは演奏しているらしいのですが、大人の事情でカットされてしまい Babyface プロデュースの Change The World だけがアルバムに収録されているとのことでした。(いつかこういった音源は別売りで発売されるんでしょう)


 いったい何時間のショーなのかはわかりませんが、Shanice Wilson、Stevie Wonder、K-Ci & JoJo, Kevon Edmonds, Melvin Edmonds、Beverly Crowderなどの多彩なアーチストの素晴らしいパフォーマンス。End Of The Road のサビは極上で、胸が熱くなります。何しろ構成も良く録音も良いのが、このアンプラグド。


他のアンプラグドも、もっと聴いて見ようかと思っていましたが、まだ Eric Clapton ぐらいしか持ってません🎶

1. Change The World / Featuring  Eric Clapton
2. Talk To Me / Featuring  Eric Clapton
3. Whip Appeal
4. Breathe Again / Featuring  Shanice Wilson
5. Exhale (Shoop Shoop) / Featuring  Beverly Crowder
6. I'll Make Love To You
7. End Of The Road
8. I Care About You / Featuring K-Ci & JoJo, Kevon Edmonds, Melvin Edmonds
9. The Day (That You Gave Me A Son)
10. Gone Too Soon / Featuring Stevie Wonder
11. How Come, How Long / Featuring Stevie Wonder










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2026年9月18日金曜日

The Brecker Brothers / Straphangin'



 The Brecker Brothers 通算6作目、スタジオ盤では5作目にあたる1981年リリースの作品。発売は Arista Records で、(GRP Records はこの会社から独立派生しています)で、このアルバムで Arista Records との契約は終了となり、Michael Brecker のドラッグ治療により活動休止となります。
 1970年代、Michael Brecker はニューヨークで超売れっ子のスタジオ・ミュージシャンとして、Brecker Brothersのリーダーとして多忙を極めていましたが、当時のニューヨークの音楽シーンでは薬物が蔓延しており、彼もその波に飲まれヘロイン中毒に深く陥っていました。しかし 1981年、彼はついに薬物を断つことを決意しリハビリ施設に入所し、1982年以降、彼は完全にクリーンになり、その後亡くなるまで一度も再発(スリップ)することはなかったようです。また彼は、自身の克服だけでなく、同じ悩みを持つ James Taylor, Barry Finnerty などをリハビリやミーティング(AA/NAなど)に誘い、彼らがクリーンになるのを手助けしています。


 前作の「Detente (1980)」はディスコ調のボーカル曲なども、取り入れていましたがこのアルバムでは全曲インストとなり作風は多様です。
「Straphangin'」バロック風ブラバン的なイントロから始まりますが、その後にはインスト・ファンクな展開になる Brecker Brothers らしい曲です。
「Threesome」ワルツを基調としたフュージョンです。Randy Brecker のブルースギターを模したかのようなトランペット・ソロがカッコ良いです。
「Bathsheba」イントロからは E.W.F. 風に攻めてくるのかと思えば、今度はサンバ調になります。和フュージョンでも、このパターンの曲は当時流行っていたような気がします。
「Jacknife」少し重めの低音から始まる TOTO とかでもあるリズム・パターンのフュージョンです。テーマ部分はテナーとギターのユニゾンかと思いましたが、そんな訳ないはず。最後までよくわかりませんでしたが、ウインドシンセとトランペットですかね。
「Why Can't I Be There」今度はメロー系で、多才な曲調が収録されているアルバムですが、やはりどこまで行っても Brecker Brothers の香りがします。この曲に関しては、どの点が Brecker Brothers らしいのかは言い表せませんが
「Not Ethiopia」当時マイケル・ブレッカーが所属していたバンド Steps のライヴでも演奏されており、1980年12月の東京公演における演奏は、六本木PIT INNでの1981年のライブ・アルバム「Smokin' In The Pit (Steps)」にも収録されています。複雑フュージョン系。
「Spreadeagle」最後はブルースで、テーマの作り方とハモリ方は、これぞ Brecker Brothers で、この感じが大好きです。最後はギターの Barry Finnerty(Michael Brecker とリハビリした人ですね)のカクカクした音のギターソロが良い。


いきつけの音楽好きの集う「おでんバー」では、Brecker Brothers 否定派の親父がいますが、しつこく聞かせています。すると耳が慣れてくるので、これは大丈夫聴けるというものも増えてきました。これも悪くはないそうです🎶

tenor sax : Michael Brecker
trumpet, flugelhorn : Randy Brecker
bass : Marcus Miller
drums : Richie Morales
guitar : Barry Finnerty
keyboards : Mark Gray
percussion : Don Alias (3) , Manolo Badrena (1,3,4,5,7) , Sammy Figueroa (1,3,4,5,7)

producer : The Brecker Brothers
Recorded and mixed at Right Track Studios, 168 W. 48th Street, New York, NY. Mastered at Sterling Sound.

1. Straphangin' / Michael Brecker
2. Threesome / Randy Brecker
3. Bathsheba / Michael Brecker
4. Jacknife / Randy Brecker
5. Why Can't I Be There / Randy Brecker
6. Not Ethiopia / Michael Brecker
7. Spreadeagle / Randy Brecker


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2026年9月15日火曜日

SoulⅡSoul / Missing You


 かつてのレコード盤のシングルは、CDに移行してからは、1曲をリミックスして何曲か入れ、かつての裏面曲を1曲入れる使用になっています。CDの盤自体が小さいものもありますが、通常のLP仕様の大きさの盤がこれです。


 イギリス・ロンドンで DJ Jazzie B(vocalist/songwriter DJ)の率いる音楽集団がSoulⅡSoul で、ソウルやハウスの要素を有しながら、アメリカン・ブラックとはまったく異なるサウンドで、ロンドンのアフリカン・センターで開催されていたクラブイベント「Soul II Soul」から端を発するサウンド・システム。
 Missing You は、1990年に出た楽曲で、“未練がある恋の静かな切なさ”を、クラブ寄りの上品な空気で包んだ曲で、やわらかなグルーヴと切なさが重なる一曲です。 クラブ感とR&Bの余韻が自然に混ざっています。
 当時のヒップホップファンには新しいサウンドとして、受けていたのですが、わたくしハウスには興味が無かったのであまりリピートして聴いてきませんでしたが、今聴き直すとすんなり入ってきます🎶

vocals : Romeo(4), Kym Mazelle (1 to 3), Marcia Lewis (4)
written-by : Romeo, Mazelle (1 to 3), Law (曲: 1 to 3)
producer, mixed y : Jazzie B, Nellee Hooper

1. Missing You (The Healer Mix)
2. Missing You (The Thumpin' Bass Mix)
3. Missing You (Album Version)
4. People (Club Mix)




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2026年9月12日土曜日

Eric Dunbar / Free Way


 どうやってこのアルバムにたどり着いたのか覚えていませんが、2010年の復刻版なので、おそらく札幌在住時代に、当時、桑園にあったファンクものがやけに充実していた中古古本屋の BEAVERS BOOKS で購入したんだと思います。
 日本の Think Recordsというレーベルで復刻され Disk Union で再販されている代物で、数年前に調べてみたらで、本物のレコードはレアすぎる超カルト盤で、オリジナルは$1,000オーバー。2026年現在調べてみましたが売り切れでしたので、現在の価格はわかりませんが過去の海外オークションでは、EX盤/VGジャケット相当の個体が2018年に3,500米ドルで落札された記録があるとのこと。当時112円だとして、約40万円ですから結構なレア盤です。アナログレコードは完全限定500枚プレスだったのですが、これは大量生産のCDです。Disk Unionで 2,640円~4,675円 なので、中古のわりに、まあまあ良い値段がついてます。P-Vine が販売権を持っているバージョンもありました。


 再度聴きなおすので Erick Dunbar とは、どんな人なのか探しましたが写真などは見つかりませんので、写真は無し。参加ミュージシャンも不明ですが、作曲者だけは掲載されていますので、おそらくメンバーだと思われますが、あまりにもマイナーで経歴、担当楽器なども調べようがない。まさにレアグルーブ。
 経歴はライナーノーツの B.V.J. 氏の解説から
 1951年ニューオリンズ生まれで、5歳でピアノを弾き始め、6歳の時には既に雇元の教会で演奏していた。ある日曜日、ダンバーは叔父と一緒に教会へ行ったのだが、いつまでたってもオルガン奏現が現れない。そこで、叔父が「オルガンならこの子が弾けるよ!」と言って幼いダンバーを壇上に上げてしまった。彼は突然のことで緊張しながらも、ミス・トーンを一切出すことなく最後まで見事に弾ききって周囲の人々を驚かせた。
 教会での演奏は19歳まで続けられたが、その後“City News Band”というグループのキーボード奏者として本格的な音楽活動を開始する。1972年には地元ニューオリンズのスタジオと契約を結び、数年にわたって25回以上のレコーディングが行われたらしい。
 どうやらこの時期に録音されたトラックが本作『Freeway』としてTSGからリリースされたようだ。但し、当時本人はこの事実を知らされておらず、後年本作の存在を知って大変驚いたと語っている。1977年には自身のレーベル、Koraレコードを立ち上げ、クリスマス・ソングではあるが初めてのシングル「Disco Claus」をリリースする。その後長いブランクを経て、1988年には彼の息子とともに数曲のレコーディングが行われたものの、これも日の目を見ることはなかったとのこと。
 当時の発売もとはTSGというレーベルで、TSGはソウル・シンガー、ロイド・プライスのLPGレーベルの傘下レーベルとして設立された税金対策レーベル。税金対策とは、傘下レーベルで赤字が出ているようにみせかけ、親会社で得た利益と相殺することによりトータルでの税金支払をミニマイズしていたらしい。しかし、そんな中途半端に儲かってはいけないTSGだったからこそ、売れない隠れた名盤があったということでなんでしょう。

 中身はズッシリめファンク系が「Freeway」「Love Rope」「Super Love」メローソウル系が「You Must Be From Heaven」ファンク・ロック系が「Does Anybody Wanna Listen」となっています。
 ジャケットは売れないブルースロックバンドのような感じで、確かに税金対策で売る気は無かったものと思わせる感じです。レアな昔のファンク録音で悪くはない。正直この音は好きなんですが演奏も楽曲もよだれが出るほどではないかも。C級までダサいやつは好きなんですけど中途半端な気がします🎶

distributed by disk union

1. Freeway / Eric Dunbar
2. Love Rope / Eric Dunbar, Traci Borges
3. Super Love / Eric Dunbar, John Andrew Lewis, Traci Borges
4. Save The Young Ones / Eric Dunbar
5. Rainbow Men / Chris Pratt, Eric Dunbar, Traci Borges
6. You Must Be From Heaven / Eric Dunbar
7. Does Anybody Wanna Listen / Eric Dunbar, Harry Revain, Larry Landry Jr.
8. Magical Moments / Eric Dunbar, Traci Borges

▶ Freeway







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2026年9月11日金曜日

Maceo Parker / Soul Food Cooking With Maceo


 ファンクの伝説である Maceo Parker が、2020年に77歳にして発表したスカッとしたスタジオ・アルバム。ファンク・ミュージックの生きるレジェンドは芸風は変えずに、ひたすらファンク!御大のボーカルの若干の声の揺れに「歳」は感じてしまうものの、昔ながらのアレンジとキレのサックス。「オールドスクールなファンク」それに、ニューオーリンズのリズム「セカンド・ライン」のニュアンスも随所にブレンドされています。


「Cross the Track」アルバム James Brown's Funky People / Maceo & the Macks のセルフカバーです。オリジナルよりテンポが若干遅めで、重めのグルーブ感が狙いかと思いますが、私的には気持ち良い速さの一歩手前。
「Just Kissed My Baby」時代的には、かつての 盟友ということになるでしょうか。The Meters のカバーで、本家に James Brown 要素を加えた感じ。1970年に給料未払いで JB's ごと脱退したことはあったものの、ずっと出入りしていた訳でJBサウンドが身体にしみついているんでしょうね。
「Yes We Can Can」 Allen Toussaint 作曲  The Pointer Sisters カバーで大ヒットの名曲の更にカバー。カッコ良いですなあ。
「M.A.C.E.O.」 これは Maceo のオリジナル曲のリメイクのインスト。これぞファンクの貫録の77歳まで吹き続けてきたテナーを堪能。
「Hard Times」 ジャズスタンダードにもなっている David "Fathead" Newmanのカバーで、当時David "Fathead" Newman が所属していたRay Charles のバンドメンバーと共に録音された曲のカバーで、温かみのあり郷愁を誘うメロディー。古き良きを感じます。
「Rock Steady」 Aretha Franklinの「Young, Gifted and Black」に収録されている曲のカバー。御大もJB風の煽りを入れながらファンク!がいいんじゃないでしょうか。途中の Erica Falls との Steady, Rock の掛け合いも痺れます。
「Compared to What」本家 Les McCann & Eddie Harris のライブも最高なんですよね。静かに静かに少しづつ煽っておいてサビで一挙に爆発系の元祖です。御大の方が少し落ち着きながら煽ってる感じがします。一挙爆発の仕掛けだけでなく、ワンコードで押し続けてコードチェンジするとこで、緊張をドンドン膨らませるのも、この楽曲の仕掛けの一つですね。
「Right Place, Wrong Time」これも80年代ファンクの発明的ファンクの一つ Dr. John のカバー。Dr. John の方は、Sly系の原型を感じますが、失礼ですが、枯れてきているからでしょうか、御大の方からは Sly は感じません。
「Other Side of the Pillow」ぐっと若手の Prince のカバーになります。Prince の方は演奏スタイルがブルース系弾き語りバージョンなどもあります。御大はニューオリンズ「セカンド・ライン」スタイルを選択されているようです。ムーディで良いです。
「Grazing in the Grass」  Hugh Masekela のカバーで、原曲はアシッドジャズの入り口みたいな感じがしました。


 改めて原曲も調べながら聴き直していると、盟友たちとの思いで、ソウル・ファンクへ感謝なんかも含めての作品と感じました🎶

vocals, alto sax : Maceo Parker
trumpet : Ashlin Parker
trombone : Marl Mullins
trombone : Steve Sigmund
tenor sax, bariton sax : Jason Mingledorff
organ, piano, synthesyzer : Ivan Neville
guitar : Derwin "Big D" Perkins
bass : Tony Hall
drums, percussion : Nikki Glapie
congas : Angelamia Bachemin (7, 8, 10)
backing vocals : Erica Falls
extra voice on"Cross The Track"Maceo : DJ Soul Sister.Tishi.La Shaun. Ziggy. Nikki

producer : Eli Wolf

1. Cross The Track / Maceo Parker Jr.
2. Just Kissed My Baby / Art Neville, George Porter, Jr., Joseph Modeliste, Leo Nocentelli
3. Yes We Can Can / Allen Toussaint
4. M A C E O / Kellum, Odum, Williams, Davis, Rasberry, Maceo Parker, Melvin Parker, Griffith
5. Hard Times / Paul F. Mitchell
6. Rock Steady / Aretha Franklin
7. Compared To What / Eugene McDaniels
8. Right Place Wrong Time / Mac Rebennack
9. Other Side Of The Pillow / Prince Rogers Nelson
10 Grazing In The Grass / Harry Elston, Philemon Hou

▶ Cross The Track

▶ Just Kissed My Baby

▶ Hard Times

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