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2026年4月21日火曜日

Jungle Rhythms / Volume2


 若い頃に転勤で名古屋に住んでいた頃、DTMというか宅録を始めた時期に、サンプリング音源とかに使えないかなと思って購入したものの「うーんこれは、自分の守備範疇ではないな」と後悔した音源です。
 最初はカセット・テープを使ったマルチトラック・レコーダーで8トラックぐらいの多重録音を始めた宅録をPCに変えた頃。PCならループ音源使えば全てのパートを自分で作る必要もないし、編集ができるので一発録音で失敗して延々と成功するまで取り続ける必要もない。スピードを変えても音程が変わらない。音質劣化も無い。トラック数も自由に追加できると、仕事が終わって家に帰ってから睡眠時間を削りながらウキウキしていました。ただ楽をしようとすると、売っているループを際限なく購入しなければならない。そこで使えそうなネタが入っていそうな音源として手に入れたのがこれでした。


 結果は気にいって使える箇所が見つからず、活かせるスキルも足らず、1箇所もサンプリングすることも無く終えることとなってしまい。この時はこのタイプの音楽に全く興味が無かったため放置でした。
 手に入れたけど、ほぼ1回しか聞かずに放置してしまうのは ①ジャケット買い ②ボックスで購入したので開けて聞くのが面倒 ③勉強のために敢えて聴かないのでないかと覚悟しながら購入する などのパターンがあります。今回は③に近い感じの事件ですが、今は様々な音楽を楽しめるように数十年修行を積んできたので、作業のBGMとしてかけるぐらいなら、全然ありなので聴きながら作業をしています🎶

1. Tek Heed, Tek Check : UK Apachi & Soundman
2. Travelling Part II : D.O.P.E.
3. Studio One Lik : Krome & Time
4. Follow The Massive : Tom And Jerry
5. Sunshine (Jo Remix) : T.H.C. 
6. Good Body Girl : DJ Monk (2) & Kenny Ken
7. Dreadkiller (Dub Plate Exclusive) : Head Pressure & DJ Crazy J
8. Only-U : Quadrasonic
9. How Many Ways : S.M.F.
10. Rude Boy Dem : DJ Exodus & Head Pressure
11. Mix One : Various
12. Mix Two : Various


定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。



  

2026年4月18日土曜日

United Future Organization

United Future Organizationアルバムカバー

 転勤で名古屋に住んでいた時に、アシッド・ジャズ、クラブ・ジャズという単語も知らない時に、タワレコの試聴で気に入って購入したアルバムです。ラップとかDJによる音源とか理解していなかったし、クラブにも興味は無かったのですが、自宅でPCにループ音源と生楽器を使って多重録音することを始めたこともあってか、この世界に引きづりこまれ、ひとつ新たな音楽趣向を加えることとなった一枚です。繰り返し聴いているうちに、気持ち良さに気づきアシッド系にもはまることになった一枚です。
 視聴から入ったので、United Future Organization が、どんな人たちなのか知らずに聴いていましたが、日本発のアルバムだと知ったのは多分購入から10年は経過していたかと思います。いずれにしてもJAZZを感じることのできる Hip-hop/Rap、あるいはRare Groove/DJ の形態は当時、新鮮で斬新でした。
 どんな方たちなのかと言えば、1990年に矢部直、フランス出身の Raphael Sebbag、松浦俊夫の三人で創設された日本の Acid Jazz のプロジェクトが United Future Organization = U.F.O.です。2002年に松浦俊夫が脱退していますが、このアルバムの1993年は、未だ在籍中です。


「The Sixth Sense」 あまりよくわかっていないので間違っていたらすいませんが、おそらく Galliano の曲をサンプリングしてキーボードや他の生楽器を加えて創っているのでしょう    か、それでボーカルが Galliano になっているのかと思うんですが。 Galliano では What Color Our Flag というアルバムを持っているのですが普段は好んで聴かないラップもの。なんで買ったんだろうと今まで不思議に思っていたんですが、ここで Galliano が参加してたんで購入したのかもしれないと何か納得。
「On Est Ensemble Sans Se Parler-L.O.V.E. 」これは、かなり印象的でした。ラップと言うよりは フランス語?のポエトリーリーディングとサンプリングで新しい。わたくし自身は、楽器をやっているので、演奏性のある曲が好きなんですが、これは楽曲全体のまとまりとかが良いんでしょうね。大好きです。最後のハーモニカでの締めくくりも良しですね。
「Vinyl Junkie」これは 生楽器主体でやっているノリ良し系の Acid Jazz で、私がPCでループ音源とギター等を重ねて作る時にかなり影響を受けた曲です。ジャズ的でありながらヒップホップ系のリズムが楽しめます。
「Upa Neguinho」生ギターが登場するアフリカン、ジャズ、クラブジャズ系の融合体。ストリングはサンプリングでしょうか?とにかくセンスが良い。
「I'll Bet You Thought I'd Never Find You」次いでインド系ワールドミュージックが入ってからの、ヒップホップ系になり、フルートが出てきたと思ったらボサノバ系ボーカル。多分ボーカルの名前がクレジットされていないので Jon Hendricks のサンプリングだと思います。最後のスキャットの作り込みもやってくれてます。渋すぎる。
「Poetry And All That Jazz」 ポエトリーリーディングとヒップホップの融合パーカッションが効果的にリズムトラックに入ってフルートが怪しくフィルインの怪しさが漂います。
「Be Here Now」歪んだファズトーンはトランペット?、そして無機的なドラム、エロさを感じるテナーのサンプリングの組み合わせで、怪しく淡々と音が流れる。これも嫌いではない。
「My Foolish Dream」これは元ネタが検索で出てきました。  Archie Shepp の Song For Mozambique でスピリチュアルなヤツです。歌部分は Monday 満ちる で原曲と声質も似ていました。とても粋な曲です
「Off Road」スパイ映画の音楽っぽい曲で、大野雄二のルパン三世っぽくもあると思っていたら、最後にルパンの声で「メイド・イン・ジャパンか」 なるほど。ビブラホンもサンプリングかと思っていたら、これは生音でした。洒落ています。


 きちんと細部まで注目しながら聴くと、購入当時では知らなかった音楽知識も交えて聴くことが出来ました。技術の進歩と卓越したセンスの結晶、改めて素晴らしいアルバムです🎶

co-producer, keyboards, programmed by : Ayumi Obinata
percussion : Genta Egawa
producer, arranged by : United Future Organization

1. The Sixth Sense / Constantine Weir, Rob Gallagher
vocals : Galliano
alto sax : Sanshiro
2. On Est Ensemble Sans Se Parler-L.O.V.E. / Ariel Wizman
3. Vinyl Junkie
drums : Tatsuyuki Aoki
guitar : Hajime Tachibana
trumpet : Kimiyoshi Nagoya
4. Upa Neguinho / Edu Lobo, Gianfrancesco Guarnieri
drums : Genta
guitar : Hiroyuki Komagata
trumpet : Kimiyoshi Nagoya
5. I'll Bet You Thought I'd Never Find You / Les McCann
flute : Sanshiro
guitar : Hiroyuki Komagata
violin : Alex Gray
6. Poetry And All That Jazz / Jack Kerouac
flute : Sanshiro
violin : Banchi
7. Be Here Now
accordion : Patrick Nugier
8. My Foolish Dream
vocals, Written-By : Monday Michiru
9. Off Road
vibraphone : Takashi Ohi




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2026年4月13日月曜日

The Baker Brothers / Hear No Evil Hear


 UK発のジャズ・ファンク・バンドで、結成は 兄 Dan Baker(ダン)と弟 Richard Baker(リチャード)の Baker 兄弟、Chris Pedleys のトリオ編成としてスタートし、サブ・メンバーとして、サックスの Paul Young がサポートしていました。2010年にダンは脱退し、新ギタリストにGeoff Lai、2011年にはリチャードも脱退。バンド結成時のオリジナルメンバーは Chris Pedley のみとなってしまって「ベイカー兄弟」がいない「The Baker Brothers」になったのは Time To Testify (2011) からで、このアルバムは2014年の新メンバーでの録音の2枚目のアルバムとなります。 バンド通算としては9枚目のこの作品は、いつもにも増してファンクな歌物が中心、ホーン部隊もビシッとテンションを上げてくれて、爽やかなボーカルでゴリゴリな側面は少なくなりキャッチーな作風の作品が多いアルバムです。

「 Intercontinental Flower Power」オープニングは、ギターの Geoff Lai、テナー・サックスの Paul Young のロジカルに感じるテーマのメロディーをユニゾンで決めるインスト・ファンク。軽めのサウンドですが、今までの Baker Brothers も感じさせてくれます。
「New Way Of Thinking」リフ、ボーカルのメロディーに関しては Baker Brothers のそれですが、これも2曲続けての軽めの音作りでなので、これが今回のアルバムのコンセプトなんだと理解。悪くは無いんだが、何かシンプルさばかり気になります。
「Cherry Wine」これも軽めのボーカルものではありますが、ノリはいつもの Baker Brothers の、いつもの Baker Brothers を期待している部分もある私、少し安心してきました。
「Kiss Of Life」親分になった Chris Pedley とギターの Geoff Lai の共同作品。最初のボーカル部分を作ったのは Geoff Lai で、おそらく途中から Chris Pedley の持ちネタを合体させているような感じがします。後半は Chris Pedley パターンで盛り上がっていきます。ドラムソロのあたりの往年のパターンのところが気持ちあがります。
「Push」この曲もKiss Of Life と同様に、いつも雰囲気と違うので、ギターの Geoff Lai の色が強く出ているのではないかと思われ、らしくは無いですが良い風がバンドに入ってきたと思います。イントロのギターのバッキングが、カッコ良くて曲中でも使われているのですが、ボーカル曲なので曲中で埋もれてしまうような音編集なのが、ギター弾きのヤジオとして惜しいところ。
「Just Try Now」1分59秒のスローなボーカル入りファンク・ロック曲です。ライブとかで同じような尺で使って次の曲とのつなぎ的に使える楽曲と見た。
「Breathe Fire」オールドなファンク・ロックな感じがするが、曲のアレンジは王道ではありますが古くはない。きっとライブではテンポ・アップさせてノリノリになるんだろうと想像でき大変良いと思いました。
「3 Hill Climb」テクニカルに聴こえるベースとギターの単音ユニゾンのイントロのバッキングが好きです。全体的には垢ぬけたサウンドを狙いつつも、そこまでいかないもどかしさが良い。
「 Love’s Atonement」古臭いボーカル・メロディーで、シャンソン風のニュアンスが香ります。うーん新しいかもしれません。
「Ring True」スライ風とモータウンサンドが混じっている好物であり、キメの部分はしっかり Baker Brothers 得意技のパターン。いや BS&T あたりの技を取り入れているのか。やばいこのパターン大好物だ。
「Sow And Reap」どこかで聞いたことがあるリフ・パターンは、確かファンカデリックの子供の声がサンプリングして入れてあるラップだったはず。曲名までが出てこないですがあの曲も好き、これも良い。段々このアルバムが面白くなってきた。
「Dancing With My Mates Till Dawn (Bonus Track)」元気印なジャムソング的 Baker Brothers お得意の伝統的パターン。ボーナストラックだし、ここら辺は従来のファンへのサービス曲のような感じですね。
「Big Guns」イントロで古いアメリカ映画の曲でも始めたのかと思ったら、残念ファンクになってしまいました。いや途中のサビでも繰り返しきました。エンターテイメント性溢れる、」メンバーが楽しんでアレンジしたのがわかります。力の入った暴力的なボーカル、最後のオクターバーで低音を強調したギターは、女性がドラムのギターとの二人のバンドのあれです。あれ・・・思い出せない。
 最初に聞いた時には、変化に戸惑いて Baker Brothers らしくなさに「つまらん」と思っていましたが、聴き直せば楽しみどころもいっぱいあるアルバムでした🎶

bass, Mellotron, lead vocals : Chris Pedley
guitar, vocals : Geoff Lai
drums, Backing vocals : Ted Carrasco
tenor sax, electric piano , vocals : Paul Young
trumpet, flugelhorn, electric piano , keyboards : Scott Baylis

producer : Chris Pedley (13), Keiron Bailey (13), The Baker Brothers (1 to 12)

1. Intercontinental Flower Power / Chris Pedley
2. New Way Of Thinking / Chris Pedley
3. Cherry Wine / Chris Pedley, Ted Carrasco
4. Kiss Of Life / Chris Pedley, Geoff Lai
5. Push / Chris Pedley, Geoff Lai
6. Just Try Now / Paul Young
7. Breathe Fire / Chris Pedley, Geoff Lai
8. Hill Climb / Chris Pedley
9. Love’s Atonement / Chris Pedley, Geoff Lai, Paul Young, Ted Carrasco
10. Ring True / Chris Pedley
11. Sow And Reap / Chris Pedley
12. Dancing With My Mates Till Dawn (Bonus Track) / Chris Pedley, Paul Young
13. Big Guns / Chris Pedley, Geoff Lai, Kieron Bailey

▶ Push



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2026年4月3日金曜日

The Brand New Heavies / Excursions & Rare Grooves


 ブランニューのいつものパターン。リミックス違いが収録されているヤツですので新曲とかは無いです。ブランニューとかは、発売する国によってジャケ写が違ったりしますので、既に購入しているものと被って購入してしまうことが多々あるのでネット検索もしてみました。どうやら US、CANADA での発売で、ジャケ違いは存在してなさそうなんで、うっかり購入もしなくて済みそうです。
 ところで、ブランニューはリミックスアルバムが他のアーチストに比べて多いような気がしますが最近のバンドはこんなもんなんでしょうか。多発の原因は、当然売れるからなんでしょうが、クラブとかでDJがかける頻度が多いから音源として使う人も多いのが要因なのかとも想像したりしてます。生粋のファンは聴いただけで、これはどのバージョンとかわかったりすんでしょうね。

 

 リミックスなんで、全曲レビューはしないでおきますので曲の一部を少々やっておきます。「Mind Trips」BNH Remix 元の曲も泥臭くはないですが、さらにカラッとした曲にリミックスされています。ソロ部分はギターでしょうか、キーボードでしょうか。判別がつきにくい音色です。
「Brother Sister」「Dream On Dreamer」  The Angel Remix 。Angel は Film & TV Composer、Record Producer、Recording Artist のミュージシャンです。Brother Sister は原曲の形がだいぶ残ってますが Dream On Dreamer は、だいぶ改造されていてなるほどでした。


 「Forever」Soulshock Remix CDに音源に書いてあるデータは Soulpower になってたんで、Walkman データ書き換えときました。最近細かいことが気になります。曲はリズムギンギンではなく空間系の優しいアレンジになっています。この手の音楽に詳しくは無いのですが日本人ラッパーでちょっとしんみり聴かせてやろう系でこんな音作りあるような気がします。でも落ち着いて聴けて良いリミックスかと思います。Soulshock は、やはり songwriter、producer を生業としている方です。


「 Midnight At The Oasis」Ian Green Remix 名曲で売れた曲が故、他にも様々なリミックスを依頼してるんでしょうか。この Ian Green バージョンは、ハイセンスです。原曲を活かしつつ、BNHの持ち味を活かしつつ、極めて自然に流れるようにリミックスされていて、最後の方のブレイクとそれ以降の流れも見事。この人も singer、songwriter、producer です。


「Keep Together」は、メンバーのドラマーの(Jan Kincaid Version です。なるほどリズムトラックを少し打ち換えて、2分6秒あたりのサビ部分を作り替えていますが、その後のサビに使っていないところが、こだわりポイントでしょうか
 あんまり、このリミックス・パターンを執念深く集めてやろうって気にはならないですが、集中しながら聴き直すと面白い発見もあるんで、アリと言えばアリか🎶

1. Mind Trips (BNH Remix)
2. Bang
3. Brother Sister (The Angel Remix)
4. Close To You
5. Dream On Dreamer (The Angel Remix)
6. O-Fa-Fu
7. Keep It Coming
8. Forever (Soulshock Remix)
9. Keep It Together (Jan Kincaid Version)
10. Country Funkin'
11. World Keeps Spinning
12. Midnight At The Oasis (Ian Green Remix)




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2026年2月5日木曜日

Soulive / Up Here


 2009年に結成10周年となったソウライヴのスタジオ録音盤では通算8枚目のアルバムで、音は少し重量級に変化しています。発売は Royal Family の1枚目です。発売レーベルは1999年デビュー盤から Royal Family で2枚、メジャーの Blue Note で2001年から2枚+ライブ1枚+コンピ1枚、2005年 Concord、2007年 Stax 1枚、そしてこの Up Here が2009年。スタジオ3枚、ライブ2枚を発売しています。
 オルガン・ジャズ・インスト・ファンクが基本なので、ベースは無しのギター、ドラム、ギター、オルガンの基本構成に活動していましたが、前作 No Place Like Soul は、ボーカルのToussaint が加わって路線を変えたかと思いましたが、世の中では、賛否両論の否のほうが若干強めだったせいか、ボーカルナンバーを控えめにしたようです。ブラスは元々ゲストで参加している曲が多かったので全く気になりません。
 本作ではファンクナンバーは、ブラスもタイトにアレンジで、アルバム自体は力強いサウンドが良い。最初はもの足りなかった印象ですが再度聴くと聴きごたえのある良いアルバム。
 

 それでは全曲再度聴きながらレビューです。「Up Right」オーソドックスなジャズ・ファンクにブラスの加わって、現代風のダンサブルなビートも見えるナンバーで展開はソウライブ感があります。「The Swamp」ずっしりと重いビートに合わせピーピピとなる、オルガンの音が印象的です。音のうねりに合わせてギターがメロディを入れてきて、スパニッシュを感じるギターのリフが出てきたりします。「Too Much' 」ボーカルの Nigel Hall が張りのある歌声なので、JB的なノリですがBメロ部分で古き良き響き入っているのも何か懐かしい感じがします。コーラスもばっちり決まってます。「Backwards Jack」リフのベースラインの上下運動が気持ち良い曲です。テーマに明確なメロディ使わずにコードで曲が変化していくのが怪しい雰囲気のアシッドっぽい曲調になっているのも良いです。「 PJ's」は、Eric Krasno が弾きたい泣きのギターを思いっきり、ためてためて情を入れた曲になります。ゴリゴリのギターの印象の強い方ですが、泣きのギターも聞かせどころをわかっていらっしゃる。いや素晴らしい。「Tonight」懐かしきJBサウンドが、リフで Alan Evans が、身体を細かく震わせながら歌っているのが聴きながら見える気がします。ホーン部隊も絶好調ですが、このベースラインをオルガンのペダルだけで演奏しているのは驚異です。気持ち良し。「Hat Trick」これこれ、」このゆったりとしたグルーブと流れがソウライブらしいので安心します。こんな曲だとライブでは観客全体が揺れるんだろうなあと想像できます。「For Granted」ボーカル無しのJB+Grant Green パターン、流れるように出てくるギターやオルガンのお決まりフレーズが決まってます。サックスソロも良きです。ボーナストラックを除いて最後の曲は「 Prototype 」で、ドラムの Nigel Hall がボーカルをとります。歌いたかったんでしょう。スキなんでしょう。わかります。理解できます。そしてボーナストラックに突入「El Ron」サイケでダーク。観客の声が入っているのでライブ録音ですね。Steady Groovin' では、もっとストレートにゴリゴリのアレンジでした。「Reverb」もライブ録音です。スタジオ録音は Break Out に入ってます。イントロは何か違うダブの曲か何かを使っています。この録音はスタジオ盤のアレンジに近いものの、ビートのアクセントが変わっています。いやいや、このバンドやはり奥が深いですね🎶

drums : Alan Evans
guitar : Eric Krasno
keyboards : Neal Evans
sax : Ryan Zoidis, Sam Kininger
vocals : Nigel Hall (tracks: 3,9)

produced by Soulive
2009 Royal Family Recordings

1. Up Right
2. The Swamp
3. Too Much' (vocals : Nigel Hall)
4. Backwards Jack
5. PJ's
6. Tonight (vocals : Alan Evans)
7. Hat Trick
8. For Granted
9. Prototype (vocals : Nigel Hall)
【Bonus Tracks】
10. El Ron
11. Reverb


▶  PJ's



  

2025年4月18日金曜日

Aretha Franklin / Amazing Grace The Complete Recordings

 

 1972年にバプテスト教会「New Temple Missionary Baptist Church」で収録されたライブの2枚組CDです。もともとは2枚組LPとしてリリースされ、ビルボードのトップ10にランクインし、史上最も売れたゴスペル・レコードとなった作品です。このCDは再発盤で当然デジタルリマスターされていて、コンプリートだけにLPには無かったすべての曲が収録されています。LP盤ではオーバーダビングされていたボーカルや、収録曲を別の日にレコーディングして差し替えていたものも、全てオリジナルにしているとのことで、オリジナルを持っているファンは再度購入せざるを得ないような仕掛けとなっているようです。(オリジナルはLPという収録時間の物理的制約や、アルバムのパフォーマンスやバランスを考えたセールス的な仕掛けの意図があってのオーバーダブや曲の差し替えなののでしょうから、オリジナルが悪という訳ではありません)なお、ゴスペル・アルバムとしては1987年に「One Lord, One Faith, One Baptism」もリリースされています。


 ソウル・ボーカルで女王の名を得たアレサですが、もともとは父のC. L. Frankliは説教者として公民権運動の活動としても有名な教会の牧師で、母 Barbara Vernice Siggers Franklin はゴスペル歌手。また教会でゴスペルを歌って育ち、デビューもゴスペル系だったわけですから原点回帰しながらゴスペル音楽の持つ素晴らしさを伝えるこのアルバムも全く不思議ではないわけで、このアルバムの収録前の1970年 Spirit In The Dark でもゴスペル曲を取り入れ始めて、このレコーディングとなったのも自然な流れですね。


 さてこのアルバム、音楽的にはゴスペルなのですが大衆音楽のソウルのシンガーとして活躍したアレサの今までの経験がミックスされていることもあり、ゴスペル・クワイアの楽しさに改めて耳を奪われ、優秀なライブアルバムにつきものの聴いている人たちの熱量も録音され確かに名盤です。オープニングは誰もが耳にしたことがある「On Our Way」でゴスペルコンサートの始まりであることを認識し、美しい「Wholy Holy」、16分間の「Amazing Grace」「Mary、Do n't You Weep」参加者はきっと涙してるんでしょう。ゴスペルの持つ熱量を受け取りたいなら「What A Friend We Have In Jesus」「Old Landmark」「God Will Take Care Of You」・・・ やはり最初から通して聴いて、静かに聴きながら心で聞き入り、一転どんどんと心を開放しなさいと攻めてこられる、人間の感情を音楽で見事なまでに揺さぶる素晴らしいアルバムでした。


 同時にドキュメンタリー映画として撮影されていて46年未公開だったものが、2021年の5月から公開されています。この公演と対をなす作品だったが技術的な問題により公開に至らなかったとされていますが、いったん2015年に海外の映画祭で上映されていたが、アレサ本にょる公開差し止めの訴えで2021年まで公開できなかったものとのこと。2018年8月でアレサが亡くなり、その後での公開は一体何があったのか気になるところ。


 日本ではゴスペルってゴスペル・クワイアを取り入れたソウル的なジャンルの音楽で理解されているイメージで、私の友人では、宗教とは関係なくゴスペル音楽団に参加している友人もいます。日本人は、仏教でお寺に属していても、墓参りと葬式の儀式に必要なものぐらいの認識かと思いますので、日本人が宗教とは関係なく音楽としてゴスペルに参加して楽しむのは不思議ではないと思いますが、他の国でもそうなんでしょうか。気になります🎶

lead vocals : Aretha Franklin
piano : Aretha Franklin (1-5,2-5,2-10), Rev. James Cleveland
celesta : Aretha Franklin (1-7,2-4)
organ : Ken Lupper
guitar : Cornell Dupree
bass : Chuck Rainey
drums : Bernard Purdie
congas : Pancho Morales

producer : Arif Mardin, Jerry Wexler
recorded at New Temple Missionary Baptist Church

【 Thursday Night Show (1/13/1972) 】
1-1 Ken Lupper / Organ Introduction (On Our Way)
1-2 Rev. James Cleveland / Opening Remarks
1-3 Southern California Community Choir / On Our Way
1-4 Rev. James Cleveland / Aretha's Introduction
1-5 Aretha Franklin / Wholy Holy
1-6 Aretha Franklin / You'll Never Walk Alone
1-7 Aretha Franklin / What A Friend We Have In Jesus
1-8 Aretha Franklin With Rev. James Cleveland / Precious Memories
1-9 Aretha Franklin / How I Got Over
1-10a Aretha Franklin / Precious Lord, Take My Hand
1-10b Aretha Franklin / You've Got A Friend
1-11 Aretha Franklin / Climbing Higher Mountains
1-12 Aretha Franklin / Amazing Grace
1-13 Aretha Franklin / My Sweet Lord (Instrumental)
1-14 Aretha Franklin / Give Yourself To Jesus

【 Friday Night Show (1/14/1972) 】
2-1 Ken Lupper & Rev. James Cleveland / Organ Introduction (On Our Way) / Opening Remarks
2-2 Southern California Community Choir / On Our Way
2-3 Rev. James Cleveland / Aretha's Introduction
2-4 Aretha Franklin / What A Friend We Have In Jesus
2-5 Aretha Franklin / Wholy Holy
2-6 Aretha Franklin / Climbing Higher Mountains
2-7 Aretha Franklin / God Will Take Care Of You
2-8 Aretha Franklin / Old Landmark
2-9 Aretha Franklin / Mary, Don't You Weep
2-10 Aretha Franklin / Never Grow Old
2-11 Reverend C.L. Franklin / Remarks By Reverend C.L. Franklin
2-12 Aretha Franklin With Rev. James Cleveland / Precious Memories
2-13 Aretha Franklin / My Sweet Lord (Instrumental)





  

2025年4月13日日曜日

Boscoe


 1970年代のシカゴのアフロ・ファンクで、発売は Kingdom Of Chad Records。かなりアンダー・グラウンドなサウンドで、Sun Ra、Art Ensemble Of Chicago などのスピリッツを内包しているとの評もありますが少し違うんですよね。ドロドロのサウンドはアーシーでコズミックさも感じます。レコードなんかは amazon で $4,500 ですから2024年5月現在のレートで、なんと 688,500円 と高額取引。今はレア過ぎて出品もありませんので円安の今では恐ろしい金額になってしまうに違いありません。もちろん私はリイシューのCDの購入でしたからリーズナブル。入手が中古か新品かは覚えていません。2025年2月現在¥4,500でした。高くねえか?DiskUnionでは、リイシューLPは\2,750、タワレコでは、LP¥5,190 CD\2,990でしたが両方ともソールド・アウトでした。
 リイシュー版の発売は、レアものの再発/発掘を手がけるシカゴのレーベルの NUMERO が立ち上げた紙ジャケ専門レーベル「アスタリクス」とのこと。アスタリクスの表記は恐らく「4*」(ライナーノーツの裏側にありました)愛聴盤ではありますが、今回調べて見て初めて知りました。


 メンバーは6人でベースの Ron Harris は、Ramsey Lewis の Salongo に参加していましたが、他のメンバーの活動は結構マイナーな感じです。


 それでは全曲レビューです。Introduction は、スタートからスピリチュアルな幕開け。はるか昔、最初に聴いた時には退屈な感じがした気がしますが、何十回も聴いていると、このドラマチックで大袈裟な構成とオドロオドロしいボーカルが大好きになってきます。またエンディングのベースが怪しさを醸し出すところも最高です。そしてイントロのギターのアルペジオが、普通過ぎて怪しい。Writin' On The Wall も、イントロに続き怪しさ満載の朗読ボーカルとトランス状態になっているかのような叫び。管楽器はトランペットとトロンボーンですが誰が吹いているのかフルートがホラーっぽい。行きつけの音楽好きの集う「おでんバー」の常連の一人には、このエネルギー最高ですねの誉め言葉頂きました。He Keeps You あたりからは、普通にファンクの演奏ですがボーカルが野太い声で、更にどこかがアフリカンな響き。ここらへんでベースの Ron Harris の変態なベースラインとバカ馬なテクニックと正確なリズム感が気になってきます。We Ain't Free では、グルービーなリズムになってきて普通にファンクもするのかと妙に感心していると、いきなりのベースとドラムとパーカッションのアフリカンの長い間奏とフリーのようなソロに脳がやられてから最後はテクニック剝き出しのソロ合戦とサイケな展開にノックアウトです。If I Had My Way は は Sly とかが好きな人には受け入れやすい楽曲になります。ギターのカッティングとホーン部隊の上手さにも注目です。I'm What You Need では、メロー・ソウルの始まりにコマーシャルな部分を感じながら、ボーカルの野太いバリトン・ボイスが怪しさを加えながらファルセットのボーカルがポップさを加えコーラスがチャンと上手い所が怖いです。Money Won't Save You ここまで聴いてくると、この曲が一番普通に聞こえるので何かつまらなく思えてくるようになれば、相当このアルバムを聴きこんでいる証拠でしょう。私には、もはや普通過ぎて刺激が足りません。Now And Den きっとNow and Then なんですかね。普通ではありますがカオスを含んだスピリチュアルなソウル風ファンクです。
 ジャケットがレゲエカラーなのでそっち系かと思いきや、そちら要素は全くなかった。スピリチュアル一歩手前のファンク。古きよきサウンドで全体的にリバーブかかりすぎでサイケな雰囲気カオスな香りが漂い、マニアにはヨダレものの一枚かと思います🎵

 
 
 

guitar : James Rice
bass : Ron Harris
drums : Steve Cobb
sax : Darry Johnson
trumpet : Harold Warner
trombone : Reg Holden

producer : Joseph Ehrenberg
Recorded at Paragon Studios, Chicago, Illinois.
Originally released in 1973.
all songs written by Boscoe

1. Introduction
2. Writin' On The Wall
3. He Keeps You
4. We Ain't Free
5. If I Had My Way
6. I'm What You Need
7. Money Won't Save You
8. Now And Den