もう今の若い世代は、Billy Joel を知らない人も多いのではないかと思いますが、Piano Man、The Stranger、The Stranger、My Life ぐらいは聴いたことはあるんじゃないかと思います。1973年の Piano Man での再デビューから、直ぐに全盛期で10年以上にわたってよくも、まあこれだけヒット曲を出せたもんだというヒットメイカーで、アルバムは持っていないけど曲はかなり知ってるミュージシャンなんて、そうはいません。
先ほど1973年で再デビューと書いていたのは1971年 Cold Spring Harbor は、Family Productions なるレーベルから発売されたが、録音されたテープの再生速度を上げられてレコードが発売されてしまい、別人んお歌声になりヒットもしなかったのですが、Columbia Recods と契約し、Piano Man を発売したからで再デビューと言うよりは、メジャーデビューかもしれません。そこからの An Innocent Man までのアルバムは下記の通り
Cold Spring Harbor(1971)Piano Man(1973)Streetlife Serenade(1974)Turnstiles(1976)The Stranger(1977)52nd Street(1978)Glass Houses(1980)The Nylon Curtain(1982)An Innocent Man(1983)
少し調べていると、さすが超メジャー級の大物です。Sony Music Entertainment に Billy Joel の日本語ページがありました。sonymusic.co.jp/artist/BillyJoel/
『ピアノ・マン』 50周年 × 来日記念 としてヒット曲をピックアップした特集ページがありましたので引用して、紹介しときます。全曲レビューは今回いいかな。
Piano Man(1973)歌詞に登場するキャラクター達は実在の人物で、タダ酒を回してくれるバーテンダーはビリーのマネージャー、酔っ払いを上手にあしらっているウエイトレスは当時の妻エリザベスだ。そして、酒で孤独を紛らわせる客をピアノ演奏で気分よくさせているのは、もちろんビリー自身。歌詞の中で 「こんなところで何やっているんだ?」 と客に鼓舞されているように、ビリーの音楽的才能は誰の耳にも明らかで、ほどなくコロムビア・レコードから声がかかったことでビリーは約6か月間のピアノ・マン生活を卒業するとともに、そこでつぶさに観察した市井(しせい) の人々の様子をこの曲に永遠に刻みつけた。
3拍子のワルツの名曲です。
Just The Way You Are (1977) この曲のミュージック・ビデオは、大ブレイク直前の1977年秋に撮影されたもので、カーリーヘアにギョロっとした大きな目で熱唱する若々しいビリーの姿を見ることができる。そのルックスは、ちょうど同時期に大ヒットしていた映画 『ロッキー』 の主人公を彷彿とさせた。この曲の日本盤シングルのジャケットでは、ボクシング・グローブを背負った写真が使われていて、ますますロッキーを連想させたが、実際にビリーはボクシング経験者。アマチュアながら22勝4敗の好成績を残している。一見、‘バラード・シンガー’ というソフトな印象が強いビリーだが、生粋のニューヨーク育ちだけあって、ハードな側面を持ち合わせており、背景を知れば知るほど、奥深いミュージシャンだ。
この曲のメロディーを夢の中で書かれたとのこと。
Honesty (1978) ティーンエイジャーの時からエンタメ業界に身を置き、大成功を収めるまでも、そして成功を収めてからも、不利なマネージメント契約や腹心マネージャーの横領など、数々の嘘や裏切りに振り回されてきたビリー。「‘誠実’ とは何てむなしい言葉」 とこの曲で歌ったが、4度目の結婚をして、2人の幼い娘(8歳と6歳)の親になった今現在のビリー(74歳)は、ようやく真の 「誠実さ」 を見つけることができたのかもしれない。
残念ながらこのベストに Honesty は入っていません。
Uptown Girl (1983) どこを聴いてもサビのような怒涛の美メロで構成されたキャッチーな大ヒット・ナンバー(1983年全米3位)。当時付き合っていたトップ・モデルのクリスティ・ブリンクリーを ‘アップタウン・ガール’ に見立て、‘ダウンタウン・ボーイ’ ビリーの恋心を、古き良きアメリカン・ポップス風の歌詞に仕立てて歌っている。ミュージック・ビデオには実際にクリスティも登場し、「‘美女と野獣’ のカップル誕生」 とゴシップ紙の見出しが躍った。「付き合う女性で男はこうも変化するものなのか?」 と思えるほど、ビリーの髪型や服装もこの時期、急に垢抜けた感があったのはご愛嬌。1985年3月、ビリーの恋心は成就し、クリスティとめでたく結婚、12月には長女が誕生した。
KANさんの代表曲 「愛は勝つ」 はこの曲を目指して作られたとのこと。この曲を聴けば、オーそうだと納得。
【Disc1】1973-1977
1. Piano Man
2. Captain Jack
3. The Entertainer
4. Say Goodbye to Hollywood
5. New York State of Mind
6. The Stranger
7. Scenes from an Italian Restaurant
8. Just the Way You Are
9. Movin' Out (Anthony's Song)
10. Only the Good Die Young
11. She's Always a Woman
【Disc2】1978-1985
1. My Life
2. Big Shot [Explicit]
3. You May Be Right
4. It's Still Rock and Roll to Me
5. Don't Ask Me Why
6. She's Got a Way
7. Pressure
8. Allentown
9. Goodnight Saigon
10. Tell Her About It
11. Uptown Girl
12. The Longest Time
13. You're Only Human (Second Wind)
14. The Night Is Still Young