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2025年3月30日日曜日

The Suicide Machines / Destruction By Definition


 殺人マシーンなんて過激な名前で、カオスなライブの状況を物語るジャケットです。私、今は基本的にノージャンルで音楽は聴く人となりましたが、時代によってハマっている音楽は異なります。少年時代は当然ロック小僧で、ハードロック主体に、密かにパンクを、大学時代以降ジャズ・ブルース・ファンク系が聴く音楽の主体となり。ロック系から遠ざかっていたんですが、いったん30代でスカパンクにハマった時期がありまして、その時期に買い求めたもののほか、オヤジになっても買ってたりします。The Suicide Machines 意外だとSmash Mouth / Fush Yu MangKemuri / Little PlaymateKemuri / Alive the tracks from the last tour ”our PMA 1995-2007”Ska Ska Club / Twelve Ways To Go なんてとこがあったりします。
 The Suicide Machines の曲は、全曲5分以内、ほぼ2分以内の超ショートなマシンガン的なスタイルの曲を大量に羅列するタイプです。本アルバムの収録曲は16曲、2枚目の Battle Hymns は22曲です。本アルバムの方がスピード感ありますが軽めの印象です。
 
 
 
 

 ライナーノーツも白黒の写真と殴り書きの切り張り風で、いかにもパンクな感じがイカしてます。このヤジオの歳になったら、この手の音楽のライブとかに行くのは体力的に限界かと思いますが、未だに聴けば活力が出てくるような感覚はあります。
 今は昔気持ち悪くて聞けなかった、演歌もなんかも好んで聴くことはありませんが許容できるようになってきましたし、フリージャズ、果てはノイズまで、いけるようになりました。嗜好と感覚が昔とは違ってきているけど、昔聴いていたものは、やはり頭が快感だった頃を覚えているようです。果たして、70歳ぐらいになっても懐かしんで聞いてるのだろうか?70まで、これを書き続けていたら、その時にまた是非80まで聴けるんだろうか?と書いてみたいです🎶

vocals : Jason Navarro
guitar, vocals : Dan Lukacinsky
bass, vocals : Royce Nunley
drums, vocals, piano, organ, clavinet : Derek Grant
tenor sax : Larry Klimas
trombone : Vinnie Nobile

produced by Julian Raymond, Phil Kaffel, and The Suicide Machines
all songs written by The Suicide Machines except "I Don't Wanna Hear It" by Minor Threat
recorded November–December 1995 by Phil Kaffel with assistance by Alex Reed and Krish Sharma

1. New Girl
2. SOS
3. reak The Glass
4. No Face
5. Hey
6. Our Time
7. Too Much
8. Islands
9. The Real You
10. Face Values
11. Punk Out
12. Vans Song
13. Insecurities
14. Inside/Outside
15. Zero
16 So Long(I Don't Wanna Hear It)/ Minor Threat





  

2025年3月29日土曜日

Chris Daniels & The Kings / is My Love Enough


 ブルースに凝って買い漁っていた時期にタワーレコードかなんかで購入で中古では無い気がします。中身は、いかにもアメリカンな、ひたすら明るいファンク色の強いジャンプ・ブルースを基調のブルース・ロック。楽し気な雰囲気はジャケのイラスト通り。この人については相変わらず情報は乏しいです。
 Chris Danielsはコロラド初のジャムバンドと呼ばれたキングスのバンドリーダーで「コロラド音楽のアイコン」と言われる人とあります。バンドは14枚のアルバムをリリースし、米国でのツアーや21か国ののヨーロッパツアーをやっていたり、バンド名義でのブルースフェスなどの出演経歴から見れば、日本人の私がマイナーと思っていても、アメリカのブルース界では、結構なメジャー級なかたかと思われます。若い頃に組んでいたバンドのメンバーでは New York Dolls のボーカルの David Johansen もいたとのことで、こちらは超メジャー級。(David Johansen は、2015年2月14日ニュースで75歳になっており、ステージ4の癌とのこと)


 経歴を読んでいくと中々のインテリで、音楽活動をやっていたもののバークリー音楽大学とマカレスター大学に通ったとあり、1995年から2000年までスワローヒル音楽協会の事務局長を務め2002年にアラパホ・コミュニティカレッジの非常勤教授となり、コロラド大学デンバー校の学部に加わり、音楽ビジネスプログラムのエリアヘッドを務めているとあります。やっている音楽もきっちりしていますが、セールス的な成功ではなく音楽を職業とすることでも成功をつかんだ人であることが伺えます。


 アルバム全曲レビューはいいかなって感じです。改めて聴いて、ジャンプ・ブルースって感じではなく、ZZ Top っぽいギターにブラスを取り入れたブルースロックで、Kenny Loggin っぽい歌い方の曲なんかもあります。また Sing Sing Sing をやっているのは少しインテリっぽいくて、いかにもアメリカ。私のブルース収集時の冒険購入は、もっとマイナーなド・ブルースが多いので、これは違った方向での冒険してましたね🎶

electric acoustic guitar, synth, slide guitar, vocal : Chris Daniels
drums, vocals : S.Watson Soell
string(4,5), bass, vocals, piano, synth, acoustic guitar, 7strings guitar : Kevin Lege
baritone sax, tenor sax, bass sax, bass clarinet : Philip Mcclard
alto sax, flute : Carlos Chaves
flugle horn, mute trumpet, pocket trumpet : Forrest Means

1. Jackhammer
2. Is My Love Enough
3. Addin' Up
4. Hip & Thigh
5. Congo Square
6. Stealin' Candy
7. Three Straight Days Of Rain
8. Somebody's Messin'
9. Not Dead Yet
10. That's Why They Call It A Party
11. Sing Sing Sing
12. The Heart Of Saturday Night





  

2025年3月13日木曜日

Faces / Snakes and Ladders


 シングル・カットの曲や様々なアルバムからピックアップした曲で構成されている1976年の解散後にリリースの公式ベスト・アルバム。1975年12月27日に正式に解散宣言ですから、最後のひと稼ぎでしょう。お金の匂いがプンプンします。
 Faces は最後は Rod Stewart が、単独で成功したがために分裂していったので、売れることが重要だったわけです。今回これを書くために調べていたところ、選曲に関するところで、Ooh La La の Ronnie Wood のリードボーカルを除いて Rod Stewart であるというところが、グループのもう一人のボーカリスト兼ソングライターである Ronnie Lane のボーカル曲が収録されていないことからも、このバンドの解散の原因が見て取れます。
 

 と、大人の事情も見えてしまいましたが、Faces のサウンドは、とても好きな部類ですがアルバムを買いそろえることはしていないため、こういった中古屋で購入したベストで、様々な楽曲を楽しめるのは有難いことです。
 再度聴きながら、このバンドのサウンドを楽しんでいきましょう。Pool Hall Richard は、 Rod Stewart, Ronnie Wood の共作で、イントロのギターリフもカッコよく、チャックベリーが進化したようなカラッとしたロックンロールで、Rod Stewart の煽る様なバカ騒ぎ系ボーカルが痛快です。オリジナル・アルバムに入っていない新曲。今気づきましたが最後に、ガラス瓶が割れる音が入ってますね。曲の内容からすると、ビリヤードで喧嘩して Richard をぶん殴ったのか? Cindy Incidentally 1曲目が煽る系の曲だったのに対し、少し落ち着いたロックンロールになっています。Ronnie Wood のギターのバッキングは、色々なアイデアが入っているのが素晴らしい。短いですね。2分37秒。Ooh La La フォーク調でありますが、ロックンロールだけが売りではない Faces の音楽性がわかる名曲です。 Sweet Lady Mary これも聞き覚えがある曲でバラード。オルガンのロングトーン、スライドギターの繊細な音にのせた Rod Stewart のしゃがれ声がしんみりさせてくれます。1970年の曲ですから、未だバンドの皆さんが一丸となって頑張っていた時期です。Flying は、The Who っぽいですね。これは余り耳覚えは有りません。1972年にロックオペラのTommy への参加で Pinball Wizard を歌ったとのことでそこら辺の影響ですね。Pineapple and the Monkey 忘れてました。インストロックです。テクニックに走ることなくゆったりとした演奏で、ほのぼのタイプです。You Can Make Me Dance Sing or Anything これは、Faces の匂いがたっぷりする軽いロックで、日本人の 山内 テツ が参加の曲。これだけが、オリジナル・アルバムに収録されていない新録音のようです。1975年なのでバックにオケが入ったりと、趣は今までと随分と違い私の趣味ではないかな。Had Me a Real Good Time ブギーなロックンロールのリフが楽しい楽曲です。田舎っぽい雰囲気と、サビの Rod Stewart の振り絞る様なロングトーンが良いです。言わずもがなの名曲 Stay With Me は、ギターのリフとかも、モタモタしていない都会な感じがします。昔この曲がラジオから流れてくると、すっげえなと思って聴いてました。Miss Judy's Farm なんで、これを選択したのかと思います。ボーカルとギターのリフが合っていない。Silicone Grown ブギタイプのロックン・ロールは安定感があります。ブルースでは、ほぼ同じ進行で、歌詞とサビが微妙に違う曲も多く存在しますが、ロックだとさすがにもう少し変えた方がいいんじゃないかと思うのも、若干。Around the Plynth スライドでキュンキュンやるのですが、ブルース感よりも Led Zeppelin っぽいヨーロッパ系民族音楽感があります。こんなのもやってたのかと改めて思ってしまいます。
 書き始める前に金の匂いがするベストだとか書いてしまいましたが、様々なタイプの楽曲が入っていて、自分が思っていたイメージの安っぽい流行り曲の集合体とは違うことを改めて聴いて認識。またオリジナル・アルバムに収録されていない2曲もファンにとってはありがたいベストであはあります。でもよく考えると「他を全て揃えている方には、もう一枚買っとかなきゃコンプリート出来ないっすよ」というセールス感もやはりあるか🎶

vocals : Rod Stewart
piano, organ : Ian McLagan
guitar, harmonica, backing vocals, lead vocals (3), bass (1) : Ronnie Wood
bass, guitar, percussion, backing vocals (except 1, 7) : Ronnie Lane
bass (7) : Tetsu Yamauchi
drums, percussion : Kenney Jones
horns (8) : Harry Beckett and Bobby Keyes

artwork (cover art) : Ronnie Wood

Track 1, "Poolhall Richard", was recorded very shortly after Ronnie Lane's departure from the band and before his replacement Tetsu Yamauchi was hired. It is actually Wood who plays the bass guitar on the recording.
Tracks 5, 6 and 12 from First Step (1970), and produced by the Faces.
Track 4 from Long Player (1971), and produced by the Faces.
Tracks 9 and 10 from A Nod Is as Good as a Wink... to a Blind Horse (1971), and produced by the Faces with Glyn Johns.
Tracks 2, 3 and 11 from Ooh La La (1973), and produced by Glyn Johns.
Track 1 from the 1973 single, and produced by the Faces.
Track 7 from the 1975 single, and produced by the Faces.
Track 8 from the 1970 single, and produced by the Faces.


1. Pool Hall Richard / Rod Stewart, Ronnie Wood
2. Cindy Incidentally / Ian McLagan, Stewart, Wood
3. Ooh La La / Ronnie Lane, Ronnie Wood
4. Sweet Lady Mary / Ronnie Lane, Rod Stewart, Ronnie Wood
5. Flying / Ronnie Lane, Rod Stewart, Ronnie Wood
6. Pineapple and the Monkey / Ronnie Wood
7. You Can Make Me Dance Sing or Anything / Kenney Jones, McLagan, Stewart, Wood, Tetsu Yamauchi
8. Had Me a Real Good Time / Ronnie Lane, Rod Stewart, Ronnie Wood
9. Stay With Me / Rod Stewart, Ronnie Wood
10. Miss Judy's Farm / Rod Stewart, Ronnie Wood
11. Silicone Grown / Rod Stewart, Ronnie Wood
12. Around the Plynth / Rod Stewart, Ronnie Wood





  

2025年3月6日木曜日

The Band / Moondog Matinee


 エリック・クラプトンが憧れていたバンドだと雑誌で読んで「それは勉強せねばならん」と同時購入した2枚のうちの一枚ですが、それほど愛聴しては来ませんでしたが、たまに聞き返しています。前回聴き直して The Band (1969) が、こんなに良かったかなと思ったので Moondog Matinee (1973) も以前の記憶を思い出しながら再試聴に臨んだわけですが、先に結果を書いちゃいますと「こんなに良かったっけ?」です。買い足してみるべきかもしれない。やはり脳みその中にある感性の分野は経年で変化し続けます。
 復習です。The Band とシンプルな名前。アメリカ合衆国を拠点に活動したカナダのバンドで、オリジナル・メンバーは、カナダ人4人「Jaime Robbie Robertson(ロビー・ロバートソン)、Richard Manuel(リチャード・マニュエル)、Garth Hadson(ガース・ハドソン)、Rick Danko(リック・ダンコ))とアメリカ人1人 Levon Helm(リヴォン・ヘルム)。1967~1976年まで活動し、いったん解散するも1983年にロバートソン以外のメンバーが再結成し1999年でバンドは解散となっています。Robbie Robertson 以外はメンバー全員がマルチ・ミュージシャンであることもこのバンドの特徴です。バンド名は、ボブディランバックバンドをやっていたときに名前を覚えてもらえず、ご近所の人が「あのバンド」って呼んでたんで、悔しさでこれにしたとのこと。


 今回のアルバムは、The Band 6枚目のアルバムで、全曲オールディーズをカバーしたものです。さて「Matinee」とは、また聞きなれない単語ですので、調べて見ると1 芝居・音楽会などの昼間(通例,午後)の興行. 2 (婦人の朝の)部屋着,化粧着. 3 ((豪俗)) 昼間のセックス. さてさて、どの意味だろう?と思っていたら、Alan Freed という人のラジオ・ショー
「Moondog Rock'n Roll Party」へのオマージュだそうで、Alan Freed は、自らを「Moondog 」と名乗り、流す曲のほとんど全てを「Rock'n Roll」と呼んで紹介。「Rock'n Roll」はもともと黒人の間で使用されていたスラングで、はじめはセックスを示唆するものであったのが「楽しい時を過ごす」「パーティをする」などの意味を持つようになり、フリードはパーティでかけられていた黒人音楽を「Rock'n Roll」という名前に呼びかえたことで、広く紹介することに成功したそうです。中々興味深い、いわれでありアルバム・タイトルです。
 ところで、The Band のメンバーは、皆さんがマルチ・ミュージシャンであるため曲によって、ボーカルも変わればパートも変わるというバンドです。しかし付属のライナーノーツには、録音メンバーの記載もないし、日本語版のペラペラの方にも細かい文字が並んでいるだけで、記載はなし。そこで頼りになるのは、WEB検索ですが、まとまって書いてあるサイトは発見できず、アルバムの参加メンバーは Wiki に掲載してありましたので先に書いてしまいますが、どの曲にどのパートでとは書かれていませんでした。

Rick Danko : bass guitar, acoustic guitar, vocals
Levon Helm : drums, electric guitar, bass guitar, double bass, vocals
Garth Hudson : organ, piano, clavinet, synthesizer, saxophones
Richard Manuel : acoustic and electric piano, drums, vocals
Robbie Robertson : electric and acoustic guitars
Additional personnel
Billy Mundi : drums on "Ain't Got No Home" and "Promised Land"[10]
Ben Keith : steel guitar on "Promised Land"

 このほかに、書いてあった情報としては、断片的ですが、ドラムは Richard Manuel が5曲叩いているようです。1. Ain't Got No Home, 4. Mystery Train, 6. The Promised Land, 8. Im' Ready, 10. A Change Is Gonna Come 元々はピアニストですが、昔、Rag Mama Rag で叩いてから、ドラムでの録音もするようになっているようです。Levon Helm は、このアルバムでボーカルを半分とっていますが、ベースで 4. Mystery Train, 10. A Change Is Gonna Come に、リズム・ギターで 1. Ain't Got No Home, 6. The Promised Land でプレイ。
 聴きながら調べものばかりで何回も聞きこんでしまいましたので疲れましたので、これも全曲レビューは何年後かで良いかなって感じです。とにかくエリック・クラプトンは影響を受けているのはわかっていますが、ストーンズなんかも影響を受けているであろう曲もあったり、聴けば聴くほど味のあるアルバムかもしれません🎶

1. Ain't Got No Home / Clarence "Frogman" Henry
lead vocal : Levon Helm
2. Holy Cow / Allen Toussaint
lead vocal : Rick Danko,  Levon Helm
3. Share Your Love With Me / Al "TNT" Braggs, Deadric Malone
lead vocal : Richard Manuel
4. Mystery Train / Little Junior Parker, Sam Phillips
lead vocal : Levon Helm
5. Third Man Theme / Anton Karas, Walter Lord
Instrumental
6. Promised Land / Chuck Berry
lead vocal : Levon Helm
7. The Great Pretender / Buck Ram
lead vocal : Richard Manuel
8. I'm Ready / Al Lewis, Fats Domino, Sylvester Bradford
lead vocal : Levon Helm
9. Saved / Leiber & Stoller
lead vocal : Richard Manuel
10. A Change Is Gonna Come / Sam Cooke
lead vocal : Rick Danko

【Bonus Tracks】
11. Didn't It Rain (Outtake) / Roberta Martin
lead vocal : Levon Helm
12. Crying Heart Blues (Outtake) / Joe Brown
lead vocal : Rick Danko
13. Shakin' (Outtake) / Arthur Harris
lead vocal : Levon Helm
14. What Am I Living For (Outtake) / Arthur Harris
lead vocal : Levon Helm
15. Going Back To Memphis (Outtake) / Chuck Berry
lead vocal : Levon Helm
16. Endless Highway (Studio Version) / Robbie Robertson
lead vocal : Rick Danko



▶ Saved


  

2025年2月28日金曜日

The Beatles / Yellow Submarine


 「俺はストーンズ派である」と、今まであまりビートルズは聴いてこなかったのですが、色々な人にカバーされていたり音楽雑誌でロック史が語られているのを見ると、やはり現代ポップミュージックではずば抜けた存在であり、ジャズでカバーされることもあるため、意地を張るのはやめて、何枚か購入しております。これは、そのうちの一枚でビートルズ11作目、イギリスで1969年1月17日に発売されたアニメ映画の「イエロー・サブマリン」のサウンドトラック・アルバムでした。


 サウンド・トラックだけに7曲目以降は、オーケストラの演奏のみで、ビートルズが演奏しているのは6曲目まで。オーケストラが演奏するのは George Martin (ジョージ・マーティン) 作曲のインスト・ナンバーです。収録曲の中で「Yellow Submarine」は1966年、「All You Need Is Love」は1967年にシングルとして先にリリースされていたり、アルバムのレコーディング・セッション時のアウトテイクだったこともあり、アルバムとしては唯一全英・全米ともに1位にならなかった作品でした。またジョージ・マーティンは、当時ビートルズの楽曲のアレンジをしたりオーケストラのスコアを書いたり、曲そのものに大きく関わっていたとのこと。
 良いアルバムであるかどうかはファンではないので微妙です。さらに恥ずかしながら、私イェロー・サブマリンは金沢明子の音頭のほうが、本家より先に知っていたのはなんともはや🎶


guitar : John Lennon
bass : Paul McCartney
guitar : George Harrison
drums : Ringo Starr

composed by, orchestrated by : George Martin (7 to 13)

producer : George Martin

1. Yellow Submarine
2. Only A Northern Song
3. All Together Now
4. Hey Bulldog
5. It’s All Too Much
6. All You Need Is Love
7. Papperland
8. Sea Of Time
9. Sea Of Holes
10. Sea Of Monsters
11. March Of Meanies
12. Papperland Laid Waste
13. Yellow Submarine In Pepperland





  

2025年2月11日火曜日

Stevie Ray Vaughan And Double Trouble / Soul To Soul


 1985年リリースの3作目で、ジャケ写ではストラトを持たずにセミアコ。腰にぶらさげているのは、おそらく日本のお守り。そうなると後ろの小屋はもしかして日本家屋に見えなくも無いが、テキサスの田舎の掘っ立て小屋か?と先に余計なところに目が行きます。
 さて本作は、とにかくどれもこれもパンチが効いていて、エネルギー満タンSRV作品の中でも、もっとも派手な仕上がりで気持ちが良い一枚という印象。サックスとキーボードまで加入して、サウンドを完成させていて、この時期ではギター・エフェクター・アンプなど多様に使いこなしていたようです。
 何より捨て曲が相変わらず無いのも、SRV作品のすごいとこで、ライブ映像ではあまり見られない曲もあったりするマイナー感も、このアルバムの良いとこでもあります。


 それではこのド派手なアルバムを再度聴きながらレビューします。Say What! インスト・ロックですが、テンポ緩めでワウワウを使用した粘るようなギター、キーボードソロなどもあり、バンド感が増しています。弾きまくってもいますが、フィードバックを使ったロングトーンでワウで変化させてくれるところが、また良い。Lookin' Out The Window
テキサス出身の Doyle Bramhall の作品です。本業はドラマーであり、SRVよりも5歳ほど年上でセッションもよくやっていたそうです。息子はギタリストでエリック・クラプトンの作品にも参加しています。曲はシャッフルでホーンを多重録音してバックに厚みを持たせていること、ジャズで言えば4ツを刻むようなギターも印象的です。Look At Little Sister
テンポは、ほぼ Lookin' Out The Window と同じのミドルテンポ。この曲ではピアノが強調されていてロックンロール・ピアノがこれまた効果的にブラスのバッキングとともにマッチ。Ain't Gone Give Up On Love スローなブルースロックで、キーボードがバッキングでギターはエフェクト少な目でオブリーガード。曲が進むにつれて歪みを入れてったり、チャッチャッと刻んで見たりと今聴いてみると細かいところに細工が施してあるのがわかります。Gone Home ジャズサックス奏者の Eddie Harris の楽曲で、SRVもジャズ・ブルースで演奏しています。こうした幅広い素養が他の曲にも実は活きているんでしょう。Change It 再度テキサス出身の Doyle Bramhall 作品で、いかにもテキサスが舞台で打ち合いで始まりそうハードボイルドな感じがカッコ良い。You'll Be Mine 1950年代のシカゴ・ブル―ズ黄金期の巨匠 Willie Dixon の作品で、明るく踊れる感じの跳ねる感じのハッピーな楽曲です。Empty Arms イントロはフランジャーを使っていて、アルバムの中では最も軽めのナンバーです。裏打ちがモロに意識されたバッキングが日本人ではないセンスですね。Come On (Part III)ニューオリンズの巨匠 Earl King の楽曲で、ジミヘンコードを多用したカバー。原曲はジミヘンぽくは無いファンク系ソウルですが、なるほど、これを現代アレンジすればこうなるのはそうですと納得。Life Without You スローなバラードナンバーでバンド演奏ではあるものの弾き語りのような、しみじみとさせてくれる楽曲です。ボーナストラックは Little Wing~Third Stone From The Sun ジミ・ヘンドリックスのインストカバーで、長くても楽しいです。続く Third Stone From The Sun も激しいアーミングとボリュームコントロールで、アーシーなギターがカッコ良すぎです。Slip Slidin' Slim まさにボーナスの短いインストナンバーで、スライド名手ではないけど、やっぱりカッコ良く弾けるんだと脱帽です。
 久しぶりのSRVでしたが、あと100年後も全てのギタリストのヒーローでいられる人なんだろうと思える演奏は、やっぱり楽しい🎶

guitar, vocals : Stevie Ray Vaughan
keyboards : Reese Wynans
bass : Tommy Shannon
drums : Chris "Whipper" Layton
sax : Joe Sublett

executive-producer : John Hammond
producer (produced by) : Richard Mullen, Stevie Ray Vaughan/Double Trouble
recorded at Dallas Sound Labs, Dallas, Texas and Riverside Sound, Austin, Texas

Tracks 1 to 10
rec: 1985

1. Say What! / S.R. Vaughan
2. Lookin' Out The Window / D. Bramhall
3. Look At Little Sister / H. Ballard
4. Ain't Gone 'n' Give Up On Love / S.R. Vaughan
5. Gone Home / E. Harris
6. Change It / D. Bramhall
7. You'll Be Mine / W. Dixon
8. Empty Arms /S.R. Vaughan
9. Come On (Part III) / E. King
10. Life Without You / S.R. Vaughan
【Bonus Tracks】
11. SRV Speaks
12. Little Wing/Third Stone From The Sun
13. Slip Slidin' Slim





  

2025年2月8日土曜日

Jeff Beck Eric Clapton / Giants Of Guitar


 これは最悪の録音状態でジェフベックとクラプトンのソロ音源のオムニバスです。発売元のレーベルは  CITADEL, MADE IN ISRAELとあり発売年は不明です。歴史のあるお二人ですから、このような音源は数知れずあるんでしょう。ライナー・ノーツなどは無しのペラペラのジャケットで情報的には、かなり不足しています。


 クラプトンはブルースセッションのライブ録音で、音は割れるしレベルがボコボコ変わるなど特に録音状態はかなり悪い。Burning Girl Releases, Release Date, Aug 04, 2014, 12 live tracks


 ジェフベックはスタジオ録音から選んであるので未だマシですが、音はペコペコです。 Faces and Places, Vol. 11, 10 tracks
 元音源自体が、おそらくBootlegのようなものを、趣味のように勝手に集めてアルバム化しただけなんでしょうがマニア受けはしそうです。
 クラプトンもベックも若い時からゴリゴリとドブルースを展開しています。ジェフはさすがにテクニカルですが、クラプトンはアマチュアっぽい演奏で、こんなギター弾いてたんだとアマチュア・ギタリストが勇気づけられるフーンの一枚です🎶

【Eric Clapton】
1. Big Boss Man
2. The First Time I Met The Blues
3. Louise
4. Five Long Years
5. They Call It Stormy Monday
6. Early In The Morning

【Jeff Beck】
7. Jeff's Blues
8. Shapes Of Things
9. I Ain't Got You
10. What Do You Want
11. Mister You're A Better Man Than I
12. New York City Blues
13. Someone To Love


Louise