エリック・クラプトンが憧れていたバンドだと雑誌で読んで「それは勉強せねばならん」と同時購入した2枚のうちの一枚ですが、それほど愛聴しては来ませんでしたが、たまに聞き返しています。前回聴き直して The Band (1969) が、こんなに良かったかなと思ったので Moondog Matinee (1973) も以前の記憶を思い出しながら再試聴に臨んだわけですが、先に結果を書いちゃいますと「こんなに良かったっけ?」です。買い足してみるべきかもしれない。やはり脳みその中にある感性の分野は経年で変化し続けます。
復習です。The Band とシンプルな名前。アメリカ合衆国を拠点に活動したカナダのバンドで、オリジナル・メンバーは、カナダ人4人「Jaime Robbie Robertson(ロビー・ロバートソン)、Richard Manuel(リチャード・マニュエル)、Garth Hadson(ガース・ハドソン)、Rick Danko(リック・ダンコ))とアメリカ人1人 Levon Helm(リヴォン・ヘルム)。1967~1976年まで活動し、いったん解散するも1983年にロバートソン以外のメンバーが再結成し1999年でバンドは解散となっています。Robbie Robertson 以外はメンバー全員がマルチ・ミュージシャンであることもこのバンドの特徴です。バンド名は、ボブディランバックバンドをやっていたときに名前を覚えてもらえず、ご近所の人が「あのバンド」って呼んでたんで、悔しさでこれにしたとのこと。
今回のアルバムは、The Band 6枚目のアルバムで、全曲オールディーズをカバーしたものです。さて「Matinee」とは、また聞きなれない単語ですので、調べて見ると1 芝居・音楽会などの昼間(通例,午後)の興行. 2 (婦人の朝の)部屋着,化粧着. 3 ((豪俗)) 昼間のセックス. さてさて、どの意味だろう?と思っていたら、Alan Freed という人のラジオ・ショー
「Moondog Rock'n Roll Party」へのオマージュだそうで、Alan Freed は、自らを「Moondog 」と名乗り、流す曲のほとんど全てを「Rock'n Roll」と呼んで紹介。「Rock'n Roll」はもともと黒人の間で使用されていたスラングで、はじめはセックスを示唆するものであったのが「楽しい時を過ごす」「パーティをする」などの意味を持つようになり、フリードはパーティでかけられていた黒人音楽を「Rock'n Roll」という名前に呼びかえたことで、広く紹介することに成功したそうです。中々興味深い、いわれでありアルバム・タイトルです。
ところで、The Band のメンバーは、皆さんがマルチ・ミュージシャンであるため曲によって、ボーカルも変わればパートも変わるというバンドです。しかし付属のライナーノーツには、録音メンバーの記載もないし、日本語版のペラペラの方にも細かい文字が並んでいるだけで、記載はなし。そこで頼りになるのは、WEB検索ですが、まとまって書いてあるサイトは発見できず、アルバムの参加メンバーは Wiki に掲載してありましたので先に書いてしまいますが、どの曲にどのパートでとは書かれていませんでした。
Rick Danko : bass guitar, acoustic guitar, vocals
Levon Helm : drums, electric guitar, bass guitar, double bass, vocals
Garth Hudson : organ, piano, clavinet, synthesizer, saxophones
Richard Manuel : acoustic and electric piano, drums, vocals
Robbie Robertson : electric and acoustic guitars
Additional personnel
Billy Mundi : drums on "Ain't Got No Home" and "Promised Land"[10]
Ben Keith : steel guitar on "Promised Land"
このほかに、書いてあった情報としては、断片的ですが、ドラムは Richard Manuel が5曲叩いているようです。1. Ain't Got No Home, 4. Mystery Train, 6. The Promised Land, 8. Im' Ready, 10. A Change Is Gonna Come 元々はピアニストですが、昔、Rag Mama Rag で叩いてから、ドラムでの録音もするようになっているようです。Levon Helm は、このアルバムでボーカルを半分とっていますが、ベースで 4. Mystery Train, 10. A Change Is Gonna Come に、リズム・ギターで 1. Ain't Got No Home, 6. The Promised Land でプレイ。
聴きながら調べものばかりで何回も聞きこんでしまいましたので疲れましたので、これも全曲レビューは何年後かで良いかなって感じです。とにかくエリック・クラプトンは影響を受けているのはわかっていますが、ストーンズなんかも影響を受けているであろう曲もあったり、聴けば聴くほど味のあるアルバムかもしれません🎶
1. Ain't Got No Home / Clarence "Frogman" Henry
lead vocal : Levon Helm
2. Holy Cow / Allen Toussaint
lead vocal : Rick Danko, Levon Helm
3. Share Your Love With Me / Al "TNT" Braggs, Deadric Malone
lead vocal : Richard Manuel
4. Mystery Train / Little Junior Parker, Sam Phillips
lead vocal : Levon Helm
5. Third Man Theme / Anton Karas, Walter Lord
Instrumental
6. Promised Land / Chuck Berry
lead vocal : Levon Helm
7. The Great Pretender / Buck Ram
lead vocal : Richard Manuel
8. I'm Ready / Al Lewis, Fats Domino, Sylvester Bradford
lead vocal : Levon Helm
9. Saved / Leiber & Stoller
lead vocal : Richard Manuel
10. A Change Is Gonna Come / Sam Cooke
lead vocal : Rick Danko
【Bonus Tracks】
11. Didn't It Rain (Outtake) / Roberta Martin
lead vocal : Levon Helm
12. Crying Heart Blues (Outtake) / Joe Brown
lead vocal : Rick Danko
13. Shakin' (Outtake) / Arthur Harris
lead vocal : Levon Helm
14. What Am I Living For (Outtake) / Arthur Harris
lead vocal : Levon Helm
15. Going Back To Memphis (Outtake) / Chuck Berry
lead vocal : Levon Helm
16. Endless Highway (Studio Version) / Robbie Robertson
lead vocal : Rick Danko
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