2025年3月5日水曜日

Orquesta De La Luz / Sin Fronteras


 日本人が結成したサルサの楽団 Orquesta De La Luz(オルケスタ・デ・ラ・ルス)が1991年に発表したセカンド・アルバムで、米国でもグラミー賞にもノミネートされプラチナディスクも獲得する大ヒットでした。米国に進出しての活動と成功で、ラテン・パーカッションの大御所 Tito Puente がティンバレス・ソロで客演しているのも画期的でした。
 1984 年に結成。1989年夏、ニューヨークのサルサ・フィスティバルで成功をおさめ、翌年には、BMG ビクターから De La Luz でデビュー。ビルボード誌ラテン・チャートで11週間にわたって1位を獲得しと目覚ましい活躍を遂げています。その後も活動も含めて詳しい活動は Orquesta De La Luz の公式サイト OUR STORY に、かなり詳しく掲載されています。


 また、この作品のプロデュースはファーストに引き続き Sergio George で、この方は米国のサルサ関係の音楽では有名なピアニストで有りプロデューサーで、本場アメリカで大物に認められてのアルバム発売、アメリカにとどまらない世界的な活動がTVなどでも報道されまくり、日本人がこの分野で世界を制することに感動しながら見ていました。そもそも日本でサルサ・ブームを巻き起こし、数多くのサルサ・バンドが日本で誕生したのも Orquesta De La Luz のも、かなり画期的なことでした。誰も知らなかったサルサの音楽でメシを食べていける市場まで開拓し、このバンドにとどまらない影響を社会に与えていたわけですからその功績には感嘆します。
 アルバムレビューですが、1曲づつの解説より、アルバム・タイトル曲であり、NHK 紅白歌合戦に初出場の曲 Sin Fronteras、桑田佳祐の作曲、高田みづえ でも大ヒットの 私はピアノ(I Am A Piano)のカバー、 前述の 大御所 Tito Puente 参加の Descarga De La Luz、なんかデジタルな感じの録音だったなと感じていたら最後にアナログな感じでホッとさせてくれる Flores Y Tambores など、懐メロとして楽しめるアルバムなので聞き流しながら楽しみました。
 改めて所有CDを見ていると made in Canada と書いてあります。ライナーノーツにも日本語は一切なし。しかしジャケットは日本語ですから、海外プレスにも関わらず日本語タイトルが堂々表記の日本初サルサの売り込みの鼻息の荒さも感じるジャケットです🎶

lead vocals, chorus : Nora
piano : Satoru Shionoya
synthesizer : Satoru Shionoya (2)
bass : Hiroshi Sawada
trombone : Hideaki Nakaji, Taisei Aoki
trumpet : Yoshihito Fukumoto
trumpet : Tatsuya Shimogami (2, 5, 7)
trumpet : Shiro Sasaki
timbales, vocals, chorus, percussion, shekere, bata : Gen Ogimi
chorus, percussion, maracas, guiro, bata : Carlos Kanno
bongos : Yuichi Nakagawa
congas, bata : Gen Date

【Guest】
timbales, soloist : Tito Puente (7)
guest, chorus, synthesizer : Sergio George (3, 4)
guest, programmed by (synthesizer programming) : Sergio George (1)
guest, timbales : Genichi Egawa (6)
guest, trumpet : Shuichiro Ise (1, 3, 4, 6, 9)

Producer : Kiyoshi Teranishi, Sergio George
Recorded in March & April, 1991.

1. Sin Fronteras / Nora
2. Amame / Nora
3. I Am A Piano / Keisuke Kuwata
4. Cuanto Vale Tu Amo / Manny Benito
5. Ban Con San / Ogimi Gen
6. El Me Ama, Yo Le Amo / Rubén Amado
7. Descarga De La Luz / Orquesta De La Luz
8. Make The World Stand Still / Sergio George
9. Flores Y Tambores / Johnny Ortiz






  

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