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2024年11月22日金曜日

Larkin Poe / Peach

 

 私がこのバンドを知ったのは youTube の動画が最初で、2020年のはじめの頃でした。特に気にいたのは Preachin' Blues で、繰り返し聴いていたところ、12月に新宿タワレコを訪れたところ、なんと Larkin Poe のコーナーが出来ていたので購入となりました。
 この二人は、ジョージア州アトランタ出身で、現在はナッシュビルを活動拠点とする姉妹のブルース・ロック・バンドで、姉妹の名前は
 【Rebecca Lovell】lead vocals, electric guitar, acoustic guitar, mandolin, banjo, violin, piano; drum programming, bass and arrangements

 【Megan Lovell】 harmony vocals, lap steel, Dobro

 いとこの祖父である Edgar Allan Poe に、ちなんでの Larkin Poe のバンド名で、アルバム名の Peach は出身がジョージアの名産のピーチであることからで、アトランタは古くはStanding Peach Tree と呼ばれネイティブ・アメリカンの村もあったそうです。この姉妹の活動履歴は長く、2005年にはブルーグラス系バンド The Lovell Sisters を3姉妹で結成し、いったん解散し、2010年に Larkin Poe として活動再開し、その後5枚のEPと2枚の共同制作盤を出し2013年に RH Music と契約し、初アルバム「KIN」を発表。そして2016年Reskinned、2017年で、この Peach の発売となった訳で、堂々たる演奏からも既にベテランの域を感じます。


 購入したのは日曜で、その帰りには行きつけの音楽好きの集う「おでんバー」で直ぐに聴きました。ファンの前で酷評はしにくいと思われますが、それなりに評判は良かったハズです。それでは Larkin Poe / Peach を再度聴きながらのレビューです。Come On In My Kitchen トラディショナル・ブルースで作者不明なヤツですね。メーガンのスチールギターが最高ですし、レベッカの迫力ボーカルは最初から心わしづかみにされます。Freedom オリジナル・ナンバーで、アレンジは少しデジタルな部分を入れてます。映画とかで使われそうなドラマチックな曲です。Black Betty そしてトラディショナル・ブルースに戻ります。このリズムは大好きなヤツです。いかつくて惚れてしまカッコ良さ以外に何もありません。Look Away スローでダークなブルース・ロックです。オリジナルでこれも少しデジタルなアレンジで、ここら辺はブルースマンでありながら現代のポップスも聴きながら育った世代なんだなあと思います。Preachin' Blues そして惚れ込んだサン・ハウスのブルースです。ブルース好きのオジサンにも十分響くカッコ良さで、ライブハウスで聴いたらどうにかなっちゃいそうです。Cast 'Em Out ブルーグラスもやってたので、ここら辺のルーツ・ミュージックのような楽曲もすんなりです。録音とミキシングでボーカルの近さが感じられるのも良いですね。Pink & Red これもオリジナルで、現代的なロックのアレンジになっています。なるほどトラディショナルとオリジナルで意識的にアレンジを変えているのですね。今更わかりました。John The Revelator ジョンは預言者というトラディショナルです。ドロドロした呪術的なイメージが沸く曲ですね。Wanted Woman / AC/DC やはりオリジナルでデジタルなアレンジも入れてます。パンクっぽくもありますね。Tom Devil やはり最後はトラディショナル・ブルースでアルバムは締めくくりです。
 新世代のブルースを感じて、ワクワクと心が躍ります。きっと私のようなひと昔世代のことも理解しつつ、感性に合う曲を彼女たちの表現があり僅かな差でありながら同じようなルーツ・ミュージックのバンドを引き離している感があります。youTube で自分たちをセルフプロモしながらの活動も現代的ですね。オジサンの心も動かされました🎶🎸

Rebecca Lovell
vocals, electric guitar, acoustic guitar, baritone guitar, banjo, keyboards, drums : 
Megan Lovell
vocals, lap steel guitar, slide guitar, keyboards

producer : Megan Lovell, Rebecca Lovell

1. Come On In My Kitchen (Traditional)
2. Freedom (Megan Lovell, Rebecca Lovell)
3. Black Betty (Traditional)
4. Look Away (Megan Lovell, Rebecca Lovell)
5. Preachin' Blues (Son House)
6. Cast 'Em Out (Megan Lovell, Rebecca Lovell)
7. Pink & Red (Megan Lovell, Rebecca Lovell)
8. John The Revelator  (Traditional)
9. Wanted Woman AC/DC (Megan Lovell, Rebecca Lovell)
10. Tom Devil  (Traditional)





  

2024年11月16日土曜日

James Cotton Band / Live & On The Move


 もともとは2枚組のアルバムだったものを、CDでは1枚にまとめたライブ録音。19曲で、コットン・ファンにとって、ベスト・ヒットのような曲目構成がうれしいアルバムです。盤によっては Fannie Mae の入っていないものもあるようです。 
 1976年の発売で8枚目となるアルバムで、ギターは Matt Murphyでドラムの Kenny Johnson、ベースの Charles Calmese 、1974年発表のスタジオ録音盤「100% COTTON」と同じメンバーで、このリズム隊から生み出されるファンク・ブルースはなかなか強力。コットンおじさんも36歳の若い時の演奏でエネルギッシュで声も若いです。
 出だしのライブの始まりかたから、いかにもアメリカのエンターテイナーって感じです。盛り上げ方の進行も全てお決まりのパターンのようで、おそらく定番のショーの形式と思われます。


 ライブ会場の Shaboo Inn in Wlllimantic Conn ですが、ボストンから90マイル、ニューヨークから145マイルのアメリカの北西にある New England の1000人規模の大型ライブハウスで、ロックではBoston, Aerosmith, The Cars, Journey, AC/DC ブルースでは、Muddy Waters, BB King, John Lee Hooker, Freddy king, Buddy Guy ジャズでは Miles Davis などもギグっていたようです。1982年の閉店ライブでは、James Cotton もゲストで呼ばれていました。

  


 これも相当、聴きこんできたアルバムですが久しぶりに聴きながらレビューします。Cotton Boggie 定番のブギー・ナンバーです。ブルースハープの裏打ちとリズムが、機関車が走るような感じだと思いながらいつも聴いています。いつ聴いてもスカッと気持ち良い。
One More Mile ジャンプ・ブルースですね。キメもばっちりです。All Walks Of Life
ブルース度高めの一曲。のしのしと歩くようなドラミングが相変わらずかっこいいです。Born In The Missouri スローテンポの古典ブルースで、ピアノが相棒として活躍します。
Flip Flop & Fly これも定番で、早めの明るいブギで楽しいです。Flip Flop & Fly I don't care if I die Don't ever leave me, Don't ever say goodby のサビのコーラスもお客さんもノリノリです。サックスソロの最後は、ハエの羽音を真似たギターのシャカシャカもご愛敬です。Mojo は、Got My Mojo Worlin’ ですね。ハイスピードでバンドがきれいにグルーブしています。Roket88 これも大好きな定番です。この早口ボーカルもカッコイイですね。Goodbye My Lady ここでクールダウンの曲です。哀愁のメロディーで男臭く Goodbye My Lady と歌われたら女性はうっとりするのでしょうか。引いてしまうのでしょうか。これも良い曲ですね。I Don’t Know 定番のキメの連発のブルースです。曲の切れ目でベイ~~ベの最後の「ベ」でドラムとタイミングが合うかどうか、遊んでいるようです。ピッタリは1回ですかね。Caldonia シャッフル・ナンバーでコットンおじさんの裏声を使って母親の声真似、早口マシンガンで観客も大喜びですね。Boggie Thing コットンバンドはこのブギが多くて、気分があがります。Goodmorning Lil’ School Girl 田舎のオジサンが女の子に話しかけている曲でしょうか。子供がスキップしているぐらいのテンポでホノボ系シカゴ・ブルースです。Oh, Baby You Don’t have To Go オーソドックス・タイプのブルースです。ここらへんで Charles Calmese のベースの上手さに気づきます。Help Me 昔のタイプのシカゴ・ブルースです。このテンポで、このリズムでグルーブさせるのは結構、難しいかもしれません。Fannie May 曲の解釈は全く異なりますが、ジャコも大好きだったファンク・ナンバーですね。Hot’ n cold メンバーがボーカルをとってコットンが合いの手を入れる楽しい曲です。ライブって感じがします。Tenny Weeny Bit これはJBな感じの曲でコットンにしては珍しいビートですね。歌の表情のつけ方がさすがです。Blow Wind Blow シカゴ・ブルースの定番曲です。コットンバンドでもよく聴きますがこのライブのこれは出来が良いようで満足。How Long Can A Fool Go Wrong ハイトーンのブルース・ハープが印象的なブルースです。キッチリとブルース・ハープのソロを多めにとってテクニックを見せつける曲ですね。いや、オジサンのハープが堪能できる曲です。
 ジェイムス・コットンのライブは楽しいですが、特にこのライブはノリ良く。しゃべり、よく吠える、そしてメンバーがみなで楽しそうです。バンドとしても脂がのっていてテンション高いので聞いているほうもテンションあがります。 このライブの客になりたかった🎶

vocals, harp : James Cotton
keyboards : Mike "Captain Z" Zaitchik
guitar : Matt Murphy
bass : Charles Calmese
drums : Kenny Johnson
sax : George T. Gregory

producer : Al Dotoli
recorded live at Shaboo Inn in Wlllimantic Conn.

1. Cotton Boogie (James Cotton)
2. One More Mile (James Cotton) 
3. All Walks Of Life (James Cotton )
4. Born In Missouri (Willie Cobbs)
5. Flip Flop & Fly (Charles Calhoun, Lou Willie Turner)
6. Mojo (Booker Ervin)
7. Rockett 88 (Jackie Brenston)
8. Goodbye My Lady (Mark Klingman, N.D. Smart II, Todd Rundgren)
9. I Don't Know (Willie Mabon)
10. Caldonia
11. Boogie ThingAll Walks Of Life (Matt Murphy)
12. Good Morning Lil' School Girl
13. Oh Baby You Don't Have To Go (Jimmy Reed)
14. Help Me (J. Watson)
15. Fannie Mae (Bobby Robinson, Buster Brown)
16. Hot 'N Cold (Allen Toussaint)
17. Teeny Weeny Bit (Ian Whitcomb)
18. Blow Wind Blow (Dub Dickerson)
19. How Long Can A Fool Go Wrong (James Cotton)



Mojo


  

2024年10月20日日曜日

The Alligator Records / 20th Anniversary Tour


 1971年創設の老舗ブルースレーベルの Alligator Records(アリゲイター・レコード)の20周年記念ライブです。Alligator Records の創始者は、当時シカゴのジャズ・ブルースのレーベル Delmark Records に勤務していた当時23歳の白人の Bruce Iglauer で、Hound Dog Taylor のリリースを当時のオーナーに進言したが断られ、ならば俺が売りだしてやるぜと設立したそうです。Hound Dog Taylor 自体はは1971年、1973年に2枚のスタジオ録音のアルバムを残しただけで、1975年に他界、その後にライブ・アルバムが発売されています。
 私の好きな James Cotton も、High Compression (1984), Live from Chicago (1986),  Harp Attack (1990), Giant (2010), Cotton Mouth Man (2013) をリリースしていますが、このころは Antone's , Verve に移籍しており、残念ながらこのアルバムには参加していません。


 それでは、アルバムレビューをしていきましょう。
 オープニングは、Lil' Ed & The Blues Imperials で4曲。Lil' Ed Williams は、このツアーメンバーの中でも若手の1955年生まれのブルースマンです。思いっきり歪ませたスライド・ギターでギュンギュンとやるのが好きなようです。hello~、everybody から Killing Floor 力いっぱいの Howlin' Wolf の曲から始まり、Can't Let These Blues Go これも古典的なブルースですがタイトにかっこよい演奏です。Pride And Joy は、Stevie Ray Vaughan で有名な曲かと思いましたが違う曲のようです。ブラスの入った少しファンク気味なロック・ブルースでした。Mean Ole Frisco 粗い感じのする、これもロック・ブルースでノリは Train Kept a Rollin ですね。細かいことは気にせず楽しみましょう。
 次いでの出番は Katie Webster で、1999年に亡くなっています。この時はおそらく55歳ですから、それほど歳をとられてはいません。ピアノの弾き語りブルースですが、Two Fisted Mama の出だしは走り気味になって、リズムが怪しくなるのはご愛敬です。ブギウギピアノに、様々な皆さんご存じの曲を入れてくるのもファンサービスですね。今ブギウギ・ピアノを私も練習中なので参考にさせていただきます。Pussycat Moan シリアスな歌になっていますが、ぷっしーキャットのうめき声は、やはり性的な意味があるんでしょうか。Lord, I Wonder ブギですがゴスペル的な感じの曲です。エンターテイメントな演奏で貫禄十分で素晴らしい。
 そして白人ブルースマンの Elvin Bishop の登場です。1942年生まれですから、この時50歳手前ですか、Stealin' Watermelons はやはり若い感じのするブルース・ロックですね。 Beer Drinking Woman 演劇じみた出だしで、お笑いに行くのかと思ったら、ドブルースに展開します。いやお笑いなのか?My Dog ギターのダブルストップから始まります。My dog don't chase chikens,,cat's,,the woman ですか。やはりお笑い路線ではあるようです。El-Bo はインストのブルース・ロックです。
 お次は  Lonnie Brooks Blues Band です。会場が湧いています。Wife For Tonight では、派手にオープニング。力いっぱいのずっしりとした伝統ブルースで幕開けです。I Want All My Money Back これも、本気のシャッフルナンバー。この方テキサスあたりでヒットを飛ばしているとのことで Stevie Ray Vaughan に通ずるギターも感じます。Those Lonely, Lonely Nights これは Katie Webster との共演で掛け合いも素晴らしく盛り上がりまくりです。Two Headed Man これは激しいロック調です。やはり Stevie Ray Vaughan に通ずるものがあります。
 最後は Koko Taylor & Her Blues Machine となります。Something Strange Is Going On メンフィス生まれのでかい、おばちゃんの登場ですね。やはり迫力があります。ブルースはこうでなくちゃ。ただ気合入りすぎて、音程が怪しいとこもあるのはお年のこともありしょうがないか。PAが悪い可能性もあるような気もします。I'd Rather Go Blind ブルースというよりはソウルですかね。力はいります。It's A Dirty Job これも気合が十分の渾身の曲ですね。ボーカルの迫力が違います。
 そして最後は「Sweet Home Chicago」なんですね、やはり全世界が愛するブルースの名曲です。皆さんも楽しそうで何よりで、最後はお祭りです。20周年ですから🎶


【DISC1】
【 Lil' Ed & The Blues Imperials 】
guitar, vocals : Lil' Ed Williams
guitar : Mike Garrett
bass : James "Pookie" Young
drums : Kelly Littleton
tenor sax : Eddie McKinley
1. Killing Floor
2. Can't Let These Blues Go
3. Pride And Joy
4. Mean Ole Frisco

【 Katie Webster 】
piano, vocals : Katie Webster
5. Two Fisted Mama
6. Pussycat Moan
7. Lord, I Wonder

【 Elvin Bishop 】
guitar, vocals : Elvin Bishop
keyboards : Tom Giblin
guitar : Ronnie Baker Brooks
bass : Augustus Taylor
drums : Kevin Mitchell
8. Stealin' Watermelons
9. Beer Drinking Woman
10. My Dog
11. El-Bo

【DISC2】
【 Lonnie Brooks Blues Band 】
guitar, vocals : Lonnie Brooks
keyboards : Tom Giblin
guitar : Ronnie Baker Brooks
bass : Augustus Taylor
drums : Kevin Mitchell
1. Wife For Tonight
2. I Want All My Money Back
3. Those Lonely, Lonely Nights / With Katie Webster
4. Two Headed Man

【 Koko Taylor & Her Blues Machine 】
vocals : Koko Taylor
keyboards : Jim Dortch
guitar : Eddie King, James Johnson
bass : Jerry Murphy
drums : Frank Alexander
5. Something Strange Is Going On
6. I'd Rather Go Blind
7. It's A Dirty Job

【 All Star Jam 】
vocals : Koko Taylor
organ, vocals : Katie Webster
guitar, vocals : Lonnie Brooks
guitar : Eddie King, Elvin Bishop, James Johnson, Lil' Ed Williams, Ronnie Baker Brooks
keyboards : Jim Dortch
bass : Jerry Murphy
drums : Frank Alexander
8. Sweet Home Chicago




  

2024年10月18日金曜日

Keb'Mo / Keep It Simple


 ド・ブルース、フォーク、ジャジー、ポップと様々な形でブルースをアレンジして聴かせてくれるブルースマンで、層の厚いアメリカのブルースマンでも、これほど品が良く知的な魅力を感じるブルースマンは、中々居ないと思います。何気なく歌っていらっしゃいますが抜群のセンスで、美しく、細部まで作りこまれルーツであるブルースの影響が自然に組み込まれ耳当たりの良い楽曲が展開されています。ブルースと言えば、酒・性欲・金の曲が多く、ある意味低俗なイメージが付きまといますが、この人にはあてはまりません。どこか心休まる雰囲気が本作にはあります。
 

 ドブロやマンドリン、バンジョー、ハーモニカなどがセンス良くと入れられたサウンドはわかりきっていますが、再度聴いてレビューします。France ブルースですが、何か楽しげな雰囲気の楽曲です。何故フランスなのかと言えば、赤ちゃんが生まれてテキサスで幸せいっぱいなのですが、フランスに行きてえよって歌です。Let Your Light Shine は、Keb'Mo らしいポップな楽曲でスチールギターとマンドリンも入った洒落たサウンドです。曲は世界に向かって希望を持って歩いてゆこうって歌で、酒も性欲の欠片も歌詞にはありません。素晴らしく清々しい。One Friend は、Zurianiという方との共作でシンプルながらも、これもまたしんみりと心に響きます。Shave Yo' Legs すね毛をそれでは無くて You don't have to shave your legs for me 僕の為に剃らんでも良いよ~って歌です。化粧もせんでええ。ありのままのお前が好きだよって、ニヤッとしてしまいます。Prosperity Blues ギターとピアノにハーモニカを添えた王道ブルースですね。Closer 素敵で甘いメロディーラインです。君にもっと近づいて僕の気持ちを伝えるよって歌で、伊達な男がナンパしているわけではない幸せいっぱいな、ほのぼのした歌です。いい歌ですねえ。Keep It Simple これは、日常の歌ですが何か納得の歌詞です。ただ一杯のコーヒーが飲みたいだけなのに、やれカプチーノだのラッテだのと訳が分からん。医者に電話しようとしても短縮ダイヤルで電話番号がわからん。シンプルに行こうぜって、そうなんですよね。携帯を無くして再設定が訳わからん。なんてこともあります。Riley B. King は、 Robben Ford、Robert Cray との共演の BBキング の賛歌です。ちょい泣きギターが軽めで控えめなのが余裕を感じます。House In California 軽いカントリーブルースですね。Walk Back In は、Greg Phillinganes の歪んだギターがカッコ良い曲です。 I'm Amazing 毎日当たり前だと思っている単純なことに感謝している 私は歩くことができ、話すことができ、頭を使うことができる。歌詞が良いですね。何か悩んだ時に元気が出たり、心が穏やかな時にも共感できる。最後は、Proving You Wrong ですが、これもなかなか粋な歌。奥さんをやり込めて、彼女が間違っていたことを証明することに成功しても、「あなたは一生変わらないわね」と心は虚しい。それで俺は変わるんだと決心する。反省は大事だねって歌です。
 大人な歌がいっぱい詰まった素敵なアルバムで、Keb'Mo の人柄がよく現れたアルバムで前向きなメッセージが聴き手に伝わってくる傑作ですね🎶

guitar, bouzouki, harmonica, synthesizer : Keb' Mo'
guitar : John Hobbs, John Porter
resonator guitar : Paul Franklin
bass : Willie Weeks
drums : Chad Cromwell

producer : Keb' Mo'
recorded at The Village Recorder, House Of Blues Studios, Encino, Stu Stu Studio, Marina Del Rey, CA, Blackbird Studio

1. France (Keb' Mo')
guitar, vocals : Keb' Mo'
piano : Greg Phillinganes
bass : Reggie McBride
drums : Ricky Lawson
harmonica : Jeff Paris
2. Let Your Light Shine (Jenny Yates, Keb' Mo')
guitar, bass, vocals, mandolin (steel) : Keb' Mo'
piano : Greg Phillinganes
organ, mandolin : Jeff Paris
drums : Ricky Lawson
percussion : Munyungo Jackson
backing vocals : Alex Brown, Bobette Jamison-Harrison, Phillip Ingram
3. One Friend (Zuriani, Keb' Mo')
guitar, vocals : Keb' Mo'
keyboards : Greg Phillinganes
bass : Nathan East
drums : Ricky Lawson
backing vocals : Shannon Curfman
4. Shave Yo' Legs (Jeff Paris, Keb' Mo')
guitar, vocals, mandolin (steel) : Keb' Mo'
piano : Greg Phillinganes
organ : Jeff Paris
bass : Nathan East
percussion : Munyungo Jackson
5. Prosperity Blues (Eric Lynn, Keb' Mo')
guitar, vocals, bass, harmonica : Keb' Mo'
piano : Greg Phillinganes
drums : Ricky Lawson
6. Closer (La Rombé, Keb' Mo')
guitar, vocals, bass, banjo(bazuki), mandolin : Keb' Mo'
electric piano : Greg Phillinganes
drums : Ricky Lawson
percussion : Munyungo Jackson
violin : Andrea Zonn
7. Keep It Simple (Kevin McCormick, Keb' Mo')
guitar, vocals : Keb' Mo'
bass : Reggie McBride
drums : Steve Ferrone
harmonica : Jeff Paris
8. Riley B. King (Robben Ford, Keb' Mo')
vocals : Keb' Mo'
rhythm guitar, backing vocals : Robben Ford
rhythm guitar, backing Vocals : Robert Cray
keyboards : Jeff Paris
bass : Reggie McBride
drums : Steve Ferrone
soloist (1st solo), guitar : Robert Cray
soloist (2nd solo), guitar : Robben Ford
9. House In California (Gary Nicholson, Keb' Mo')
guitar, vocals, banjo, percussion : Keb' Mo'
dobro : Paul Franklin
Mandolin – Sam Bush
bass : Reggie McBride
drums : Steve Ferrone
backing vocals : Amy Grant, Vince Gill
backing vocals, violin : Andrea Zonn
10. Walk Back In (Bill Medley, Keb' Mo')
guitar, vocals : Keb' Mo'
electric piano : Greg Phillinganes
organ : Jeff Paris
bass : Nathan East
drums : Ricky Lawson
backing vocals : Alex Brown, Bobette Jamison-Harrison, Phillip Ingram
11. I'm Amazing (Robbie Brooks, Keb' Mo')
guitar, vocals : Keb' Mo'
electric piano : John Hobbs
piano : Jeff Paris
bass : Reggie McBride
drums : Steve Ferrone
backing vocals : Alex Brown, Bobette Jamison-Harrison, Phillip Ingram
12. Proving You Wrong (Darrell Scott, Keb' Mo')
guitar, vocals, synthesizer, harmonica, bouzouki (bazuki) : Keb' Mo'
electric piano (fender rhodes) : John Hobbs
guitar : John Porter
dobro : Paul Franklin
bass : Willie Weeks
drums : Chad Cromwell

Keep It Simple


ライブはまた違った雰囲気のcloser






  

2024年9月20日金曜日

濱口祐自 フロム・カツウラ 2014


 還暦を目前にしてメジャーデビューのギタリストで、私が存在をしったのは2014年のアコースティック・マガジンのインタビューでした。ちょうどその時にアコースティックギターに回帰していた時期で、youTube で動画を見て、なんと素晴らしいギターを弾く人かと感銘しての購入です。
 濱口氏のギターに対する姿勢、愛情、こだわりを、知れば知るほど、聞けばきくほど、見れば見るほど、自然体な音楽や生き方を語れるかっこいい60歳になりたいと、つくづく思いますが、最近ギターを手にしない日も多くなり、そんなかっこいい60歳にはなれそうにありません。
 濱口氏は、小学4年からギターをはじめ、東海大学体育学部時代にカントリー・ブルースにめざめ、その後、遠洋まぐろ漁船に乗り陸にあがって竹林パワーという店を開き、ギターを弾き続けています。ブルース、ラグタイム、ジャズ、クラシックと幅広く好きな音楽が自分のスタイルとされています。


 それでは、大好きな 濱口祐自 のアルバムをレビューします。ドクトル・Oのラグ は最も得意と思われるブラインド・ブレイク風のラグ・タイム。ドクトル・Oとは勝浦の隣町の新宮の大石誠のことで、貧しい人からお金を受け取らずに治療にあたりドクトル大石と呼ばれていたとのこと。エスニック・ウインドもラグ・タイムですが、名の通りエスニックな雰囲気のメロディーです。ジェロニモ 前曲よりもブルース的な音作りでありながらリズムが泥臭い曲で、エレキのスライドも多重録音されています。このような曲を延々と展開していく様々なアイデアが弾きながら即興ででてくるのがこの人のすごいところ。グノシエンヌ 1番 エリックサティのカバーです。ギターではなく古代の弦楽器を弾いているかのような響きです。おそらく、かなりの変則チューニングを施しているものと思われます。ビッグ・シティ・フェアウェル これもクラシック的な響きの味のある曲で完成されたメロディーが特徴で、ラグ・タイムだけでなく、このような曲をギター一本で作り上げてしまう達人を感じます。メドレー 秋の花びら / アメイジング・グレース きれいなギターの開放弦を使った響きの童謡のような秋の花びらから、誰もが知っているアメイジング・グレイスへつながります。様々な響きを角度からの研究は大事ですね。バンブー・ブルース 氏の愛する竹の賛歌といったところでしょうか。延々と聞いていられるのですが、これはあっさり終わります。ヘキサゴン・ブルース ライブ動画で見かけるノリの良いブルースです。ライブではテンポなども様々に演奏されている曲ですね。黒いオルフェ これも氏のギター独演の傑作で、結城貴弘の cello も入って荘厳な曲になっています。せつない香り 2分の小曲です。濱口氏はこのような引出しを無数に持っていて様々な楽曲に活かしているようです。テネシー・ワルツ これも日本人好みの有名な曲ですね。しっかりとブルースマンでありながら日本人のオジサンであることも親しみがわきます。ブルース・フロム・カツウラ 本腰を入れたブルース・ギターです。これも動画で様々なパターンの演奏を拝見しました。もう少し早めの演奏の動画は非常にスリリングでマネしたい演奏です。遠足 これも練習曲に名前をつけたのでしょうか。たくさんのバリエーションのひとつです。旗のもとに集まろう 浜風の中で遊ぶ少年たちを目を細めてみながらギターを弾いているような感じで作った感じの、平和で牧歌的な曲です。
 この人を聞いてからアコースティックへの憧れが強くなりました。何しろ生き方が音楽でわかるようなかっこよい演奏にすっかりファンです🎶

guitar : 濱口祐自
bass, percussion : 久保田麻琴
drums : 伊藤大地
cello : 結城貴弘

1. ドクトル・Oのラグ
2. エスニック・ウィンド
3. ジェロニモ
4. グノシエンヌ 1番
5. ビッグ・シティ・フェアウェル
6. メドレー 秋の花びら / アメイジング・グレース
7. バンブー・ブルース
8. ヘキサゴン・ブルース
9. 黒いオルフェ
10. せつない香り
11. テネシー・ワルツ
12. ブルース・フロム・カツウラ
13. 遠足
14. 旗のもとに集まろう





  

2024年9月13日金曜日

The Bonnie Raitt Collection


 女性ながら様々なブルース・セッションなどでお見かけする方で、女性スライドギターの草分け的存在として知られています。実際私もスライド・ギターを練習していた時には動画などは参考に見させていただいていました。これは、そんなスライドを練習している時代に札幌の中古屋のCDワゴンで見かけたときに購入と記憶しています。
 1949年生まれのギタリストでありシンガー。1971年からブルース、ロック、フォーク、カントリーの要素を取り入れた音楽で、多数のアルバムをリリースし続けて評論家からは評判が良かったものの、セールス的にはほとんど成功していませんでした。しかし1989年アルバムの Nick of Time がヒットし、Luck of the Draw (1991年)と続けてヒットが出ます。Longing in their Hearts (1994年)に至っては数百万枚をセールスし、グラミー賞もこれまでに10回受賞の大御所。このアルバムに収録の曲は、不遇の時代の Warner Brothers 1971年~1986年のアルバムからのセレクションで、ライナーノーツには、ご本人の解説、思い出が掲載されている丁寧なつくりのコレクション・アルバムとなっています。


 1stアルバム Bonni Raitt は、4トラックのレコーダーを使って行われ、ジュニア・ウェルズ、そしてサックスのA.C. リードのブルースが参加し、濃厚なブルースですが声が若いです。2ndアルバム Give It Up のミュージシャンはフリーボ(ベース、チューバ、ギター)エリック・カズ でカバーと自作で構成されています。Give It Up Or Let Me Go はスライドのイントロから始まるカントリー・ブルース、Under The Falling Sky はサザンロック風など多彩。3rdの Takin' My Time リトル・フィートのメンバーが参加し、このアルバムの Guilty はソウル・バラードで味わい深い歌声。Streetlights の Angel From Montgomery は、John Prine のカバーのカントリー・ブルース。Home Plate の Sugar Mama まで来るとバンド・サウンドもだいぶリッチになってきていてエリック・クラプトン風のブルース・ロックがカッコ良い。The Glow では更にコマーシャルなロック・サウンド。Nine Lives では、レゲエの True Love Is Hard To Find なんかも収録されていて、売れ線のライトなロック調の No Way To Treat A Lady まで収録されていますが、こうやって聴いてくると売れ線はつまらなく感じてしまいます。と、ここまで来て1stの歌声と比較すると初々しい歌声が、貫録あるミュージシャンへと進化してきたことがよくわかります。ファンというほどでもないので、こうやって年代を追って変化を聴けるアルバムは面白い🎶

1. Finest Lovin' Man /  Bonnie Raitt (1971)
2. Give It Up Or Let Me Go / Give It Up (1972)
3. Women Be Wise / Bonnie Raitt (1971)
4. Under The Falling Sky / Give It Up (1972)
5. Love Me Like A Man / Give It Up (1972)
6. Love Has No Pride / Give It Up (1972)
7. I Feel The Same / Give It Up (1972)
8. Guilty / Takin' My Time (1973)
9. Angel From Montgomery / Streetlights (1974)
10. What Is Success / Streetlights (1974)
11. My First Night Alone Without You / Home Plate (1975)
12. Sugar Mama / Home Plate (1975)
13. Louise / Sweet Forgiveness (1977)
14. About To Make Me Leave Home / Sweet Forgiveness (1977)
15. Runaway / Sweet Forgiveness (1977)
16. The Glow / The Glow (1979)
17. (Goin') Wild For You Baby / The Glow (1979)
18. Willya Wontcha / Green Light (1982)
19. True Love Is Hard To Find / Nine Lives (1986)
20. No Way To Treat A Lady / Nine Lives (1986)





  

2024年5月18日土曜日

Eric Clapton / Clapton


 想像ですが「レコード会社と契約もあるし、どうせつくるなら自分が好きな音楽をやりたくって、いつものメンツに声かけたら皆が参加したいってことになったぜ」って感じでしょうか。流行りのロックよりブルース色を押し出し、Clapton の趣味を強く感じる作品となっています。全15曲のうち Clapton の作曲は Run Back to Your Side のみで他は全てカバーとなっています。私も知っている大物は、Sheryl Crow、Derek Trucks、J. J. Cale、Allen Toussaint、Wynton Marsalis などですがレコーディング・メンバーの多さにはビックリです。予定の調整も大変だろうしギャラだけでも物凄い金額となったことと思われますので、売れるのが確定のロックスターでありポップスターの地位を確立したアーチストでなければ出来ないプロジェクトですね。


 それでは、レビューしていきましょう。Travelin' Alone 1952年の Lil' Son Jackson のワンコードのブルースですがロック調にして最初は重いのを持ってきてます。Rocking Chair 1956年の Hoagy Carmichael のカバーで、ゆったりとしたカントリー・ブルースです。ここら辺は Clapton の得意技ですね。この手のブルースはどれも似たような曲と思う人も多いかと思いますが、丁寧に作ると違いが明確に出てきます。River Runs Deep は、生きてるミュージシャンの中で Clapton が最も多くカバーしたと思われるタルサ・サウンドでスタイルは laid back と呼ばれている J.J. Cale の楽曲です。この録音の2010年は存命ですが、2013年に心臓発作で他界され追悼アルバム The Breeze An Appreciation Of JJ Cale  を Clapton は録音しています。ちなみにタルサはオクラホマ州の地方の名前。Judgement Day これも1956年の Snooky Pryor のブルース。最後の審判などと物騒な曲名ですが最後の審判が下る日は皆で騒いじゃおう的な明るいロックンロール・タイプのブルース。How Deep Is the Ocean 1932年の Irving Berlin のポップスのカバーです。この作曲家の作品はジャズでも見ますね。この曲はバックにストリングスが入ってます。The London Session Orchestra ってなってますが、録音はアメリカですから呼び寄せたのか?オケだけはイギリスなのか?どうでも良いですが、ふと気になりました。My Very Good Friend the Milkman は、1934年の Harold Spina 作品。My very good friend the milkman says That I've been losing too much sleep He doesn't like the hours I keep He suggests that you should marry me Ah, turn it loose! と曲調と同様に、牛飼いの少年の物語の歌で、最後はハッピーエンドになっているのが演奏だけでわかりました。Can't Hold Out Much Longer は、硬派なブルース作曲者の Walter Jacobs=Little Walter ですから。That's No Way to Get Along 1930年の Robert Wilkins 戦前ブルースですがデレク&ドミノス風のアレンジが新し曲になっています。Clapton のスライドがワンポイントだけですがカッコ良いんですね。さすがツボを押さえてます。Everything Will Be Alright そして J.J. Cale の曲ですがアーバンな感じのブルースにしています。ですが曲は  J.J. Cale 節があります。Diamonds Made from Rain は、この曲の為の書下ろしですね。Doyle Bramhall II, Nikka Costa, Justin Stanley の切ない曲です。When Somebody Thinks You're Wonderful は、またもや1936年に逆戻り Harry M. Woods のカバーです。それにしても Clapton は、こういった昔の楽曲の焼き直しが上手い。ブルースを残しつつ、ある程度現代手法のポップに味付け。Hard Times Blues 1935年のシカゴブルース Lane Hardin のカバーです。このブルースは当時のブルースでよくあるリフ・パターンを、そのまま使っているのがこだわりでしょうか。古いブルースを聴いてたり、やってみようとすると、なんだこれは?ってヤツです。 Run Back to Your Side ここでオリジナルになりますが、セッション用のブルースですね。そして最後は Autumn Leaves で、昔のロック雑誌に「これがクラプトンの枯葉だ」的に書かれたスコアが掲載されていましたが、私には場末の酒場のカラオケに聞こえてしまいます。ポップス歌手としても通用するところを見せたかったと言うよりはホントにやってみたかったんだと思われますがボーカル無しにするとかでも良かったんでは無いかと思う次第です。
 軽く聴いてきたのですが、じっくり聴き直すと中々の重量感があるアルバムで、楽しかったです🎵

Eric Clapton : vocals, guitar, mandolin (12)
Doyle Bramhall II : guitar (1, 4, 7, 10, 12, 13, 15), vocal arrangement (4), hi-hat (7), guitar solo (8, 12), percussion (8), vocals (10)
Derek Trucks : slide guitar (2), guitar (3)
J. J. Cale : guitar (3, 8), vocals (3, 8, 9)
Greg Leisz : pedal steel guitar (3)
Walt Richmond : Hammond organ (1), acoustic piano (2, 4-15), Wurlitzer electric piano (3), keyboards (14)
James Poyser : Hammond organ (3, 8)
Allen Toussaint : acoustic piano (6, 11)
Steve Riley : accordion (8)
Paul Carrack : Hammond organ (9)
Sereca Henderson : organ (10)
Willie Weeks : bass guitar (1, 4, 8, 9, 10, 13), double bass (2, 3, 5, 7, 12, 14, 15)
Chris Severan : double bass (6, 11)
Jim Keltner : drums (1, 4, 5, 7, 8, 10, 12, 13), percussion (1, 8, 12, 13)
Abe Laboriel Jr. : drums (2, 14)
Jeremy Stacey : drums (3, 10)
Justin Stanley : drums (3), additional percussion (8), horn arrangements (10)
Herman Labeaux : drums (6, 11)
Cayetano "Tanio" Hingle : bass drum (6, 11), cymbal (6, 11), clarinet (8)
Jason Moeller : drums (15)
David Guy : horn arrangements (3)
Neal Sugarman : tenor saxophone (3)
Leon Michaels : trumpet (3)
Thomas Brenneck : horns (3)
Kim Wilson : harmonica (4, 7, 15)
Wynton Marsalis : trumpet (5, 6, 11)
Troy Andrews : trombone (6, 11), trumpet (6, 11), bass drum (8)
Matt Pyreem : tuba (6, 11)
Michael White : clarinet (6, 11)
Clarenee Slaughter : baritone saxophone (8)
Bruce Brackman : sousaphone (8)
Edward Lee : tenor saxophone (8)
Tim Callagan : trombone (8), trumpet (8)
Dan Ostreicher : horns (8)
Sherrell Chenier Mouton : washboard (8)
Tim Izo Orindgreff : saxophone (9, 10)
Elizabeth Lea : trombone (9, 10)
Printz Board : trumpet (9, 10)
Nick Ingman : string arrangements (1-9, 11-14), conductor
Patrick Warren : string arrangements (10)
The London Session Orchestra : strings (3, 5, 9, 10, 14)
Perry Montague-Mason : concertmaster
Nikka Costa : backing vocals (2, 10, 13)
Terry Evans : backing vocals (4, 8)
Willie Green, Jr. : backing vocals (4, 8)
Arnold McCuller : backing vocals (4, 8)
Lynn Mabry : backing vocals (10, 13)
Debra Parsons : backing vocals (10, 13)
Sheryl Crow : vocals (10)
Arnold Kłymkiw : vocals (15)

producers : Eric Clapton, Doyle Bramhall II , Justin Stanley (10).

Los Angeles Sessions recorded at Ocean Way Recording, Hollywood
New Orleans Sessions recorded at Piety Street Studios, New Orleans

1. Travelin' Alone (Lil' Son Jackson)
2. Rocking Chair (Hoagy Carmichael) 
3. River Runs Deep (J.J. Cale)
4. Judgement Day (Snooky Pryor) 
5. How Deep Is the Ocean (Irving Berlin) 
6. My Very Good Friend the Milkman (Lyrics: Johnny Burke, Music: Harold Spina) 
7. Can't Hold Out Much Longer (Walter Jacobs) 
8. That's No Way to Get Along (Robert Wilkins) 
9. Everything Will Be Alright (J.J. Cale) 
10. Diamonds Made from Rain (Doyle Bramhall II, Nikka Costa, Justin Stanley) 
11. When Somebody Thinks You're Wonderful (Harry M. Woods) 
12. Hard Times Blues (Lane Hardin) 
13. Run Back to Your Side (Bramhall, Eric Clapton)
14. Autumn Leaves (Joseph Kosma, Johnny Mercer, Jacques Prévert) 





  

2024年4月20日土曜日

Elmore James / The Last Sessions


 1960年以前のブルースの録音は、かなり状態の悪いものがありますが、これは音は非常に良くて安心して聴ける、私が生まれる前の録音です。最後のセッション録音といわれる"Fire / Enjoy"レーベルでの63年2月のセッション音源をアルバムにまとめたものです。
 購入は、おそらくギターでスライドを練習していた北海道在住の時だと思います。ギター歴40年くらいにして改めてスライドに挑戦しようとしたのは、北海道でお仲間を作って組んだバンドでの課題曲で、The Allman Brothers Band の Firing Line を、やらねばならなくなったので、ボトル・ネックを購入したのがきっかけでした。この課題曲が終わるとスライドを使ったアコースティック・ブルースやラグタイム・ギター等をやり始める、そこからアコギが増えていった訳です。ここに、たどり着くまでにスライドの勉強として購入したのが Elmore James でもあります。結果としてこの人の曲をコピーすることは無かったのですが、ボトルネックによる奏法を後のロック・ギタリストに影響を与えたサウンドは勿論圧巻です。


 亡くなった年1963年の5月でこの録音は2月です、印象的なリフで発明品のような代表曲の「Dust My Broom」も2テイク収録。単純ですが耳にしたら忘れない名曲です。基本的にスルーコードのブルース・ロックなので、全曲レビューは今回は割愛します。
 攻撃的なエルモア・サウンドが魅力ですが、チューニングが狂っているのかなと思うところも若干あり。基本ボトルネックなので音程の取り方が甘いだけなのか?まあ細かいとこは気にしちゃいけない🎵

Tracks 1 to 14, 20, 21: recorded February 21, 1963.
Tracks 15 to 19: recorded February 13, 1963.

1. Everyday I Have The Blues
2. Can't Stop Loving My Baby
3. Got To Move
4. I Believe
5. Elmore Jumps One
6. Talk To Me, Baby
7. It Hurts Me Too
8. Dust My Broom
9. Hand In Hand
10. Got A Right To Love My Baby
11. Pickin' The Blues
12. Twelve Year-Old Boy
13. Make My Dreams Come True
14. I Gotta Go Now
15. Look On Yonder Wall
16. Find My Kind Of Woman (Take 1)
17. Find My Kind Of Woman (Take 2)
18. Dust My Broom
19. My Baby's Gone
20. Back In Mississippi (Converstion)
21. Black Snake Slide (Up Jumps Elmore)

Dust My Broom

Everyday I Have The Blues

Got A Right To Love My Baby