Ray Vaughan の最後ですが、1990年、8月26日に、ウィスコンシン州イースト・トロイのアルパイン・ヴァレイ・ミュージック・シアターで行われたブルース・フェスティバルに出演。Eric Clapton, Buddy Guy, Robert Cray, JImmie Vaughan らと共演。終了後、シカゴ行きのヘリコプターに乗り込んで移動するのだが、8月27日未明にアルパイン・ヴァレイ・リゾートにあるスキー場のゲレンデに濃霧で視界を失ったヘリコプターが墜落、Eric Clapton のボディガードを含む乗員全員と共に死去してしまいます。もし Clapton もこのヘリに乗っていたかと思うと、偉大なギタリスト二人の損失となるゾッとする事故でした。Ray Vaughan は、1985年から薬物中毒の治療を受け、その後のアルバム制作なども順調だっただけに彼のギターが聴けなくなってしまったことは、かなりのショックな事件でした。
Boot Hill のっけから、つんざくギターで始まり、迫力いっぱいの歌声、お得意ギター・フレーズから始まります。スライドも使っています。シンプルにカッコよいです。In Step(1989)の録音時のお蔵入り未発表テイク。
The Sky Is Crying 1959年にスライドギターの Elmore James によってレコーディングされたブルーススタンダード。シカゴのスタジオでの録音セッション中、激しい土砂降りが降ってきたことにインスピレーションを受けて即興的に作られたといわれています。完成度は高いのですが Soul to Soul(1985)の録音時のお蔵入りの未発表テイク。としてスタジオのテープ倉庫に眠ることになりました。世に出てきた方がありがたい録音です。
Empty Arms 録音は Couldn't Stand the Weather(1984)で、当時前年の鮮烈なデビューを経て乗りに乗っている時期でアルバムの全体のバランスや収録時間の都合により、トラックリストから外されたものです。ブルースロックですが、ジャズっぽいニュアンスもあるので、派手さが無かったから外れたんでしょうか。
Wham これは Stevie が初めて買ったレコードでもあったとのこと。1963年にLonnie Macが発表したロックンロールの名曲で Soul to Soul(1985)の録音時のお蔵入りの未発表テイク。
May I Have A Talk With You Howlin' Wolf が1960年代初頭に発表したヘビーなスローブルース。震えるような歌声と、感情をぶちまけるようなギターソロでスローながらもヘビーで荒々しい。Soul to Soul(1985)の録音時のお蔵入りの未発表テイク。
Close To You 「シャム双生児のように、あるいは髪の毛が頭にへばりつくように、君のそばにぴったりと寄り添いたい」という歌詞はやばいですが、古典のブルース。Muddy Watersが録音し、Willie Dixon のスタンダード。Soul to Soul(1985)の録音時のお蔵入りの未発表テイクで、レトロな雰囲気の録音。
「Life By The Drop」珍しく12弦アコースティックによる弾き語りで、シンプルなブルースなのですが、死後に発売された追悼を感じる歌詞も含めてしんみりと泣けるラスト。Stevie Ray Vaughan の幼馴染であり、テキサスのシンガーソングライターである Doyle Bramhall が共作・提供した楽曲で二人とも重度の薬物・アルコール依存症に苦しんでいて、1986年に2人は一念発起してリハビリ施設に入り、クリーンな状態になり、泥沼の依存症時代をともに生き延びた2人の絆と、そこから抜け出して「一滴ずつ(By the drop)人生を大切に味わいながら、新しく歩んでいこう」という曲なのです。。In Step(1989)の録音時のお蔵入り未発表テイク。
Hello there, my old friend Not so long ago it was 'til the end We played out in th' pouring rain On our way up the road we started over again
You're livin' our dream, wo you on top My mind is achin,' Lord it won't stop That's how it happens livin' life by th' drop
Up and down that road in our worn out shoes Talkin' 'bout good thangs, singin' th' blues You went your way, I stayed behind We both knew it was justa matter of time
You're livin' our dream, wo you on top My mind is achin,' Lord it won't stop That's how it happens livin' life by th' drop
No wasted time, we're alive today Churnin' up th' past, there's no easier way Time's been between us, a means to an end God it's good to be here walkin' together my friend
We're livin' our dreams My mind's stopped achin' That's how it happens livin' life by th' drop
このアルバムを最後の録音として亡くなったことを思いながら、ラストの「Life By The Drop」に、たどり着くと何とも言えない感情がわいてきます🎶
guitar, vocals : Stevie Ray Vaughan
bass : Tommy Shannon
drums : Chris Layton
keyboards : Reese Wynans
compilation producer : Jimmie Vaughan
producer : Chris Layton (3, 4, 5, 7), Double Trouble (2, 6, 8, 9), Jim Capfer (3, 4, 5, 7), Jim Gaines (1, 10), Richard Mullen (2 to 9), Stevie Ray Vaughan, Stevie Ray Vaughan And Double Trouble (1), Tommy Shannon (3, 4, 5, 7)
1. Boot Hill / Unknown
2. The Sky Is Crying / Elmore James, Morris Levy, Clarence Lewis
3. Empty Arms / Stevie Ray Vaughan
4. Little Wing / Jimi Hendrix
5. Wham / Lonnie Mack
6. May I Have A Talk With You / Chester Burnett a.k.a. Howlin' Wolf
7. Close To You / Willie Dixon
8. Chitlins Con Carne / Kenny Burrell
9. So Excited / Stevie Ray Vaughan
10. Life By The Drop / Doyle Bramhall, Barbara Logan
わたくしが好んで聴く伝統のブルース・スタイルは「色、金、酒」がテーマになることが多く、少々下品な歌詞であったり、ほぼ中身の無い言葉の繰り返しであったりします。しかしこの Keb'Mo' は、Just Like You では「誰からも愛されていなくても、自分自身を愛することを忘れてはいけない」と歌います。ブルース・マンなので、デルタ・ブルースのスタイルを基本としていますが、フォーク、ロック、ジャズ、ポップ、カントリーなどを取り入れ、暑苦しくない優しく知的な曲が信条のブルース・マンです。
「That's Not Love」愛はそんなに苦しいものではないはずだ と歌うブルース。昔から使われているギターのリフを使ってはいるがライトでカラッとした使い方です。
「Perpetual Blues Machine」不幸製造機(perpetual blues machine)と相手の不誠実さに気づき別れを告げる大人の失恋 を歌ったシカゴスタイルの弾き語りブルース。歌詞無しでインストでやってもカッコ良さそうです。
「More Than One Way Home」自身の故郷であるカリフォルニア州コンプトンの思い出を描いたストーリー・ソング。スリーコードのブルースではなくポップなサウンドです。
「I'm on Your Side」私はあなたの味方だ(I'm on your side)と歌う、AOR的なサウンドを取り入れたブルース
「Just like You」 Bonnie Raitt とJackson Brown をボーカルに迎えた、ブルース形式から離れたアルバムタイトル曲。
「You Can Love Yourself」人生の困難に直面して「もう終わりだ」と感じている人に対し、(いつか自分を愛せる)場所に辿り着けると語りかける弾き語りブルース
「Dangerous Mood」王道のブルース進行で古き良きブルース・スタイルで B.B.King スタイルのオブリガード、Muddy Waters の Hoochie Coochie Man のフレーズを使ったりしてて、ブルースファンは喜んじゃいます。
「Anything for Your Love」エレクトリックから少しアナログなロックに戻てきたサウンド。Richard Tee が秘かにピアノで参加ですが、相変わらず存在感を消し、ボーカルの裏でパキッした音でアルペジオっぽいバッキングを地味にやっているのが、Robert Cray でしょうか。これも大物がさりげなく目立たずに使われているのが凄い。
「Bad Love」アルバムの曲が進行するにつれアナログな音に近づく仕掛けのようで、さらに普通にいつもの Clapton のサウンドです。曲の展開とかが、ずっと Layla っぽいと思っていたのですが、レコード会社からの要望でそのようにつくったとの記事を見ました。Foreigner の Mick Jones との共作。
「Running on Faith」ドブロ・ギターの音色と深いコーラスが心地よい曲です。大好きなUnplugged の収録とほぼ同じアレンジのようで、後半の感動的な展開は鉄板です。昔のホンダのCMでも使われていました。
「Hound Dog」Claptonはニューオリンズ的なブルースにレイドバックしたサウンドにしています。煽るような Elvis Presley のバージョンが有名ですが、原曲はソウルフルで Big Mama Thornton - Hound Dog がオリジナル。
「No Alibis」ここでいったんエレクトリック・ポップなサウンドに戻ります。Chaka Khan、Daryl Hall がバックボーカルに参加した充実した豪華ラインナップですが、この二人はバックに参加しながらも、そことなく存在感があるところが、やっぱり凄い。(今回注目して聴いているからわかったんですが・・)
「Run So Far」親友 George Harrison が本作のために書き下ろした新曲で、本人もギターとコーラスで参加。その曲性に合わせたアレンジもあるとは思いますが、やっぱり、それっぽいサウンドでニヤリとしてしまいます。
新しい情報スポットとしてすっかり定着した大阪、アメリカ村。 その中でも異色の音楽情報を提供しているクラブ、GRAND Cafeで"The Blues is Roots of Rock"というコンセプトの元に '95.1.15に近藤房之助を迎えてスタートした SUNDAY BLUES LIVE。 クラブシーンとBLUESのミスマッチさが不思議な空間を作り出し若者達の圧倒的な支持もあり、今、1年を迎えようとしている。 J-BLUESの中心だった関西には常にBLUESが存在し、また、それを受け入れる土壌とハートを掴むだけのパワーを持っている。 そういったシーンの中でBLUE-Z RECORDSは、どんな曲にも存在しその人の表現により常に変化し続けているBLUESを現在進行形で記録していく。 生きたBLUESを感じることで "新しい音楽としてのBLUES" を発見してもらいたい。 このJ-BLUES BATTLEでは1アーティストとしてのアーティスティックな部分よりもっと深い意味での、個人としての生きざまのようなものを感じて欲しい。 このアルバムを通してすべてをさらけ出したアーティストの根源に宿るBLUESが見え隠れしながら、ジャンルとしてのBLUESだけでなく、揺れ動く感情のようなものが表現されている。
このアルバムは、1996年に BLUE-Zレコード というインディーズ・レーベルから発売された日本のブルースを集めた、コンピレーションアルバムです。ライナーノーツにも書いてあるように、近藤房之助さんを迎えて大阪アメリカ村にあるクラブ「GRAND Cafe」にてSUNDAY BLUES LIVEを毎週敢行し、その流れの中で作られたものです。
しかし盛り上がりを見せていた「GRAND Cafe」も2016年に閉店しています。私が関西に住んでいたのは、1990年~2001年で当時は音楽仲間つながりで、ライブハウスのブルース・セッションで仲が良くなった仲間と定期的にセッションしたり、彼の家で飲み会を頻繁に開いていました。この GRAND Cafe でのセッションが行われていることは知りませんでしたが、ブルース・セッションが、私たちの仲間内でも盛り上がっていた時代です。
「ROCK ME BABY」B.B King のカバーで、ホーンセクションを入れたジャンプ・ブルースに仕上がっていて、なによりボーカルの迫力と貫録です。チャキチャキのカッティング・ギターと粘りっこい歪んだ音のオブリガードも最高です。
それで先日に戦前ブルースの Charley Patton / Founder Of The Delta Blues をかけていたら、電話をかけてきたマスターの奥様が電話越しに聴いて気に入っていただけて、マスターに音源入手の命令がくだされていたので、戦前ブルース講義をぶっていて Robert Johnson って知ってますよねって聞いたら初耳とのこと。マスターほどの音楽好きが知らないことに、もしかして世界的に超有名ではないのかと少々驚きました。
前置き長くなりましたが、Robert Johnson はギタリスト界隈ではかなりのレジェンドのはずで、若い人も Eric Clapton がカバーした Cross Road を聞いたことがある人なら名前を耳にしたことがあるはず。 十字路で悪魔に魂を売り渡してギターテクニックを身に着けたという伝説を持ち、今日のブルース、ロックへの影響は計り知れない人です。このアルバムは1936年から37年にかけて吹き込まれた音源を全て収録したもので、ライナーノーツも英語版で23ページ。日本語版では65ページと非常に分厚く手厚い解説がついていて、ジャケット裏側には、Keith Richards、Ben Harper、Bonnie Raitt のメッセージが添えられています。
なお Robert Johnson に関しては、購入しただけで全く使っていないが、教則本は持っています。これから音楽に多くの時間を割ける生活になるので、いずれマスターしていこうと思います。教則本によるとギターのチューニングは、レギュラー(EADGB)、ドロップD(DADGBE)、オープンD(DADF♯AD)、オープンDm(DADFAD)、オープンG(DGDGBD)等のチューニングを使用しているとのこと。オープン・チューニングはオープンDぐらいしか使っていないので面白いことになりそうです。
収録は2枚組で41曲ですので、レビューはやめときます🎶
acoustic guitar, vocals : Robert Johnson
original recording producer : Don Law
reissue producer : Frank Driggs, Stephen LaVere
recorded in two sessions in Dallas and San Antonio, Texas, for the American Record Company (ARC) during 1936 and 1937.