このアルバムは、1991年の8月に録音され1993年に発売されたもので、伝統的なブルースを、かつてのブルース・マンが行っていた「一発録り」のスタイルにこだわって制作され、ダビングを一切せず、DATに直接記録することで、その場の空気感やミュージシャン同士の熱いインタープレイをそのまま封じ込めています。
Gerry Groom は、Duane Allman の愛弟子としても知られるスライド・マスター。本作では、彼が弾くアコースティックなドブロ・ギターと、Rolling Stones のMick Taylor の弾く情感豊かなエレクトリック・ギターが絶妙に絡み合うのが魅力ですが、今回このレビューを書くまで購入してから数十年全く気付かずに聴いていました。
ライナーノーツは英語版で字が小さかったので、今まで読んでいなかったのですが、音響的な加工(ディレイ、リバーブ、コーラスなど)もされていないとのことですが、非常に音質は良いです。一発録音なので、Gerry Groom の弾くドブロの音が小さくガラス張りの別ルームで録音したこと、ドブロは、1936年製で、マイクはAKG 414、Mick Taylor は、リッケンバッカーのソープバー・ピックアップを搭載する改造を施したヴィンテージのフェンダー・ストラトキャスターと、古いフェンダー・バイブロラックス・アンプを使用し、マイクは Shure SM57などのマニアックな紹介もしてありました。
「Can't Be Satisfied」 Muddy Waters のカバーです。Gerry Groom の原点なんでしょう。ドブロのアドリブ部分が気合が入ってて熱い熱い。
「When You Got a Friend」お次は Robert Johnson のカバー。
「Coastin' Home」アップテンポでバカ騒ぎなGerry Groom のオリジナルのブルース。Mick Taylor のギターも、ここら辺からエンジンかかってきます。
「Mick's Jam」前述どおり Mick Taylor とのギター・バトルが、たっぷり聴けるインスト。
「Music Teacher」 ここら辺から歌い方が Eric Clapton だなあと思い始めます。
「Hip Shake」 ブルースの巨匠 Willie Dixonが亡くなる直前にGerryと共作したのですが、Gerry 自身もこのアルバムのリリースを待たずして事故で急逝してしまったまいましたので、彼にとっての遺作となりました。そんな彼はルバムには亡き Willie Dixon の家族へあてられたメッセージが掲載されている衝撃的な事実もこのアルバムの制作の裏にあります。
The Blues is alive and wellWith all the fury thrown at us,Sometimes it's hard to tellBut I will meet you inBlues heavenBoth alive and wellGerry Groom (Sent to Willie Dixon's family after Mr. Dixon's passing)
伝統的なリズムの中にジェリーのオリジナリティがキラリの跳ねるブルースです。
「Long Distance Call」Muddy Waters のエッセンスが詰まっています。ワンパターンで良い、難しいことは要らんです。
「Susie-Q」1957年にヒットしたロカビリーの古典曲でドッカン、ドッカンのドラムでブルースっぽくなってます。曲名は、まさか Suzie Quatro のことではある訳がないよなと思いながらググったら、Susie-Q は、作者 Dale Hawkins のレコードレーベルのオーナーで、娘のスーザン (Susan) がこの曲のインスピレーションとなったとのこと。
「Louisiana Blues」ドブロでアルペジオを弾くと、スチールのギランとした、こんな音になるんですよね。でもこれもボーカルはコブシのまわし方も含め Clapton ですね。
「Spots for Days」ん・・。Clapton がアップテンポのブルースをやるときに使うリズム隊のパターンのような気がするぞ。
「The Red Rooster」 亡き Willie Dixon のカバーです。Rooster は、怠け者、雄鶏ですが、暗示としては、夜明けに鳴かないほど怠け者で、自分の役割を放棄した別の女のところへ遊びに行ってしまうロクデナシを暗示しているようです。
「Can't Be Satisfied」 オープニングと同一曲のバージョン違いで、落ち着いて演奏するとくなるバージョン。
愛聴盤ですが、知らなかった裏話も発見したし良かったです。楽しいアルバムです🎶
dobro, vocals : Gerry Groom
piano : Jeffrey Barr
dobro, guitar : Mick Taylor
harmonica : Thomas "Blues"Uhde
bass : PaulⅠⅡ
drums : Matt Abts
producer : Bobby Owsinski, Jeffrey Barr
1. Can't Be Satisfied / Muddy Waters
2. When You Got a Friend / Robert Johnson
3. Coastin' Home / Gerry Groom
4. Mick's Jam / Groom, Taylor, Barr, Abts, Uhde, Ill
5. Music Teacher / Gerry Groom
6. Hip Shake / Gerry Groom, Willie Dixon
7. Long Distance Call / Muddy Waters
8. Susie-Q / Dale Hawkins, Stanley J. Louis
9. Louisiana Blues / Muddy Waters
10. Spots for Days / Gerry Groom
11. The Red Rooster / Willie Dixon
12. Can't Be Satisfied / Muddy Waters

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