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2024年7月27日土曜日

The Baker Brothers ‎/ Ten Paces


 私の所有音源で似たような系列では、やはりUSの Souliveですが、UKでは、The New Mastersounds、Speedometer など。 Baker Brothers との出会いは、ライブ・アルバムの In With The Out-Crowd(2005) を聴いたのが最初で、さすがにジャケ買いはないと思うので、多分タワレコでの試聴だったんだと思います。とにかくジャズ・ファンクってなんだろうと思いながら色々と試し聞きをしながら購い漁っていました。そのライブの素のスタジオバージョンが多数収録されているのが、この Ten Paces で、ライブ盤のお祭り騒ぎを期待していた私にはこのスタジオ盤の落ち着きっぷりには戸惑いました。が、音の迫力はライブ盤には負けるものの、ライブ盤では聞けなかった曲もなかなかの中身の濃い12曲入りの楽しいデビュー・アルバム。
 皆さんマルチな楽器奏者ですが、キーボード、オルガン、ギターの Dan Baker、ドラム、パーカッションの Richard Baker の Baker兄弟と、イギリス・キャンフォード生まれ。初期はドイツのジェームス・ラストのトリビュートバンドの一員として活動ベース、ギター、キーボード、トランペットの Chris Pedley のスリーピースの構成メンバーでのインスト・ファンク。2010年には、Dan が脱退、2011年には、Richard が脱退、現在は Chris Pedley のみ初期メンバー在籍の、兄弟はいないけど「The Baker Brothers」で 活動していましたが、2017年で活動は休止しているようです。


 ライブばかり聴いてきたのでスタジオ盤は久しぶりに聴いてのレビューです。Ready...Aim... 出だしのファイア~の掛け声はライブと一緒。あえてやっていると思われる角張ってスカスカのドラム、ベースにはファズ、ひたすらリフを繰り返すブラスなども入れないメンバーだけの演奏はライブを先に聴いてしまっただけに違和感ですが、何回も聴けばそれも面白い。Givson こちらも、ずっと聴いてきてます。ロックが強めでファンクも少し入れてきています。ライブの勢いが好きですが、この曲はこのスタジオでの録音のドシャドシャ感も良いです。Green Goddess こちらからホーン部隊が参加。アフロ系のビートの心地よさと、ワザと潰れた感じの和音にしたホーン・アンサンブルにオルガンの音が重なると斬新です。 Theme From Laundrettas こちらはライブには収録無しのオールディーズを取り入れた曲です。少し遊んでみましたってことでしょう。Who Killed The Southbarrow Peacock?こちらは完全にファンク曲ですが、ライブ盤の方が圧倒的にカッコよいしセンスも良いかなあ。Paste こちらもファンクナンバー。スタンリークラーク風のベースが特徴的でエキゾチックな響きもある。もう少しB級でダサ目のアレンジにしてくれれば好きかも。ボブマーリーの I Shot The Sheriff の一部が入ってる気もします。Little Suns 私がパソコンで作った曲に同じようなリフで同じようなアレンジのものがあります。そんな感じで作ったんだろうか。Ziggifried ボサノバ系ビートのジャズファンクです。ベースはオルガンのペダルでしょうか。ノペっとした感じが妙に気持ち良い。Barrington's Groove アフロ系リズムを取り入れたファンクです。途中からブラス部隊が入ってきますが、一般的なファンク、ソウルとは違う少々ひねりの効いたアレンジが気持ち悪くてそこが良いです。Chester's Tongue オルガン・ジャズですがサイケな雰囲気を出しているのが、この兄弟のマニア的な音楽趣味なんだろうなと思いました。Maid Of Mars やっとライブでもやっているお馴染み曲に帰ってきました。こちらの曲は今までの曲よりも、ちゃんと現代的な音作りで一般のバンドにもあるようなグルーブになっています。今までは、ワザとヘタウマなグルーブですか? Breathing In うーん今っぽい。ファンクではない。エレクトリック系のスペーシーなジャズ・ファンクですね。
 デビュー・アルバムは、バンドのアイデアを曲と言う形にしてみた感じで、この後のライブ・アルバムを聴く限り、ここからライブを重ねてアレンジなども進化していったことが良くわかります🎶

electric piano, electric organ, guitar, violin : Dan Baker
bass, guitar, electric piano, trumpet : Chris Pedley
drums, percussion : Richard Baker

baritone sax : Diston Dryburgh
tenor sax : Dugald Clark
tenor sax, alto sax : Mark Abel
trumpet : David Price
cello : Michael Mace
flute : Ben Lamb

1. Ready...Aim... 
2. Givson
3. Green Goddess
4. Theme From Laundrettas
5. Who Killed The Southbarrow Peacock?
6. Paste
7. Little Suns
8. Ziggifried
9. Barrington's Groove
10. Chester's Tongue
11. Maid Of Mars
12. Breathing In





  

2023年10月21日土曜日

The Baker Brothers / Transition Transmission


 このレビューを書くにあたり、前作 Bakers Dozen を未だ手に入れていないことに気が付き明日の休みは中古屋に行こうかと思っています。インスト7曲、ボーカル入り7曲で、ミーターズ路線のファンキー、アシッドジャズ風のUKファンク味付け、泥臭いソウルテイストもありながら、売れ線ポイところも混ぜてきています。が、決してオシャレ系ではない。
 段々とプロっぽく無難に音をまとめてきているのが気になりますが、改めて聴いてトリオ編成の荒っぽくて男らしいところ、適度にジャジーさを絡ませたファンクっぷりが気に入っています。
 メンバーは、このアルバムは未だ オリジナルの Dan Baker、Richard Baker の兄弟と親友のマルチ・ミュージシャン Chris Pedley、前作からボーカル参加の Vanessa Freeman、ソウルシンガーの元 Average White Band の Hamish Stuart、他ロンドン・クラブ・ジャズ・シーンの人気バンド Reel Peopleからリーダーの Mike Patto(key) 等々。


 さて、レビューです。このアルバムはなんと14曲入りの大盤振る舞い。Why Oh Why ミュンミュンいってるシンセですが、ジャミロクワイっぽい曲作りのダンサブルなファンクです。Chance And Fly ホーンとストリングスの入れ方が素敵なポップで勢い溢れるグルーヴ。ストリングス入れると金持ちっぽいですね。Aargh, Aargh-Aargh アウ!アウ!アウ!から始まるモッドな熱い高速インスト・ジャズ・ファンク。Soul Shine ミドル・テンポのクラシック・ソウル風ファンクの出だしにストリングスを入れた現代風ファンクに変化し、Vanessa Freeman の清涼感あるボーカルが素敵。Would I Be Wrong 聴いたことあるじゃありませんか?Silver Bullet At Motion Blue Yokohama にも収められているガチガチジャズ・ファンクがおしゃれにアレンジされるとこうなります。If You Want Me To Stay 聴いたことがあるやつですね。そうです、Sly の Fresh に収録されていますが私未購入でベスト盤の Anthology で聴いたことがありました。So Said, So Done は、パーカッションの拍子木の採用でもあるようにアフロ系のリズムを入れた複雑なリズムが絡む実験的なインスト作品。B Bro Super 8 は、Quantic Soul Orchestra という英国のクラブ・ミュージックのリメイクとのこと。テーマのメロディは聴いたことがあるような気がします。イケイケ。Beat Feat どこかの曲のコピーと思ったらオリジナルです。メンバー3人が楽しく歌えるように作ったようですね。よくあるパターンですが良し。Kick Back は、Chris Pedley と Dan Baker が楽器を持ち換えての録音。なるほど、それほど難しいことはやっていないインスト。It's Not Me は、T.O.P. の歌メロもそのままパクッてきたかのような曲ですが、曲が進めば Baker Brothers 流。Roll Up Your Sleaze は、大好きなB級インスト・ファンクのFUNK. INC あたりがモチーフですが、最初だけですね。曲が進めば、これも Baker Brothers 流。Transition Transmission アルバムのタイトル曲となります。このアルバムで最も Baker Brothers っぽいのは、確かに、これですがインパクトは弱め。最後は Home Life はレゲエ・ダブのゆるーい感じで締めとなります。ハーモニカがおしゃれですね。
 聴き直しても、最高だったんで、昨晩はこれ持っていつもの「おでんバー」で爆音でかけた結果、絶賛賛同者が1名追加されました。隙間のあるジャズ音源を追求しているオジサンは寝てましたけど🎵

vocals : Chris Pedley, Dan Baker, Hamish Stuart (2, 6, 11), Richard Baker, Rowan Baker, Vanessa Freeman
guitar, keyboards, violin, organ, clavinet : Dan Baker
drums ,percussion : Richard Baker
bass , synthesizer : Chris Pedley

keyboards : Mike Patto
tenor sax, electronic wind instrument : Paul Young
baritone sax, alto sax : Matt McNaughton
trumpet : Paul Jordanous
trombone : Steve Hayes (4, 7)
flute, piccolo flute : Ben "Piccolo" Lamb (2, 13)
harmonica : Julian Jackson (4, 9, 14)

Producer – The Baker Brothers

1. Why Oh Why
2. Chance And Fly
3. Aargh, Aargh-Aargh
4. Soul Shine
5. Would I Be Wrong
6. If You Want Me To Stay
7. So Said, So Done
8. B Bro Super 8
9. Beat Feat
10. Kick Back
11. It's Not Me
12. Roll Up Your Sleaze
13. Transition Transmission
14. Home Life





  

2021年10月4日月曜日

本日のCD The Baker Brothers ♪ In With The Out-Crowd


 2004年の10月の Londonの Camden Town というJazz Cafe での録音で、爆音のドラム、キレキレのギターで演奏しているメンバーの興奮が伝わる状態で爆音で演奏してます。リリースは翌年の2005年です。私ごとですが横浜のジャズラテン系ライブハウスで音量を下げなさいとオーナーに注意されたことがあります。(リハは下げたんですけど本番は上げちゃいましたけどね、演奏はそれなりに良かったようなので怒られませんでした)
UK発ジャズ・ファンク・トリオ、ザ・ベイカー・ブラザーズが2005年にリリースしたライヴ・アルバム。ライヴならではの迫力とむせかえるような熱気、スリリングな臨場感が味わえる一枚。鼻血が出そうな一枚です。Ten Pacesからは想像出来ないくらい昇華された曲、熱い熱気が伝わってくるライブの臨場感、もうたまりません!聞いたことがない人はぜひ聞いて欲しいです。最高のライブアルバムです。前作「ten paces」にいまひとつはまれなかった人も、これ聴きゃあ、イチコロじゃないの?3人組でこの怒涛のFunk groove!! LIVEなんでhornも入ってますが、もうみんなブリブリ!!!jazzだ、rockだ、なんて括りはもうこの際ど~でもよくなってきます。とにかくこの熱に浸れっ!ってこと。
 さてこのアルバム、捨て曲なく全てがお勧め曲ではありますが
「GIVSON」激しくて好き!
「PEACE OF MIND」少し知的なリフが印象的な

ベイカー・ブラザーズの中でもお勧めの一枚

guitar, keyboards, vocals : Dan Baker
bass, guitar, vocals : Chris Pedley
drums, sampler, vocals : Richard Baker
baritone sax, alto sax : Ben Tompsett
percussion : Steve Bray
tenor sax : John Gillies , Paul Yeung
trumpet : Giles Straw

recorded live at the Jazz Café, Camden on the 12th October 2004

1. Chester's Tongue
2. Givson
3. Maid Of Mars
4.Green Goddess
5. All Baked Out
6. Ziggifried
7. Peace Of Mind
8. Don't Turn Your Back On Me / vocals : Nathan Johnson
9. Little Suns
10. Who Killed The Southbarrow Peacock?
11. Ready...Aim...




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2019年9月29日日曜日

オープンの中華そば「つけ麺 玉」リンクスクエア新宿



新宿南口から代々木に向かって大久保通を歩いて
高島屋を過ぎるとリンクスクエア新宿という
新しいビルがあります

工事がかなり長かったんですが
やっと9月27日にオープン

会社の目の前ということもあり、会社帰りに寄ってみました


新店オープンなので中は白木で清潔感あり
注文は「味玉つけめん 1,020円」
少々高めですが、新宿で家賃高めだからしょうがないか


待つこと10分弱、出てきました
少し待ち時間眺めですが、オープン2日目なのでしょうがないか
昼休憩で、この待ち時間は少しきつい感じがします
スタッフの方もオープンのせいか客入りの割に多めでした

味はというと濃厚魚介系で麺は平打太麺
ボリューム有です

店の案内によると、スープは豚骨、鶏ガラベースの大量の魚介類
確かに濃厚で塩分濃いめで甘みがあるトロトロ系スープでした
麺と一緒に食べると良い感じですが、少し塩分きつめなんで
出汁で割ったほうが良いかもしれません
極薄に削った鰹節がまた良いアクセントで
混ぜ混ぜしたら良さがわかりにくいかと思われますので
スープと一緒に味わうのが良いかと思います

出汁は蛇口付きのスープウォーマーから注いで持ってくるという新しい試み
〝煮干〟〝鰹節〟〝柚子〟と三種類あります


店内の通路は広めなので
それほど躊躇することなく歩いて行けますが
他のお客さんは戸惑いがあるのか
出汁をとりに行く人は余りいませんでした

システムが理解されれば、自分で好みにスープ濃度が
変えられるので良いシステムだと思います

千円を超える値段は毎日帰りに一杯という訳にはいきませんが
時々行ってみようと思うお店でした

次はスタッフさんの手際も良くなっていることでしょう