JUAN CARLOS ALFONSO(フアン・カルロス・アルフォンソ)が率いる Dan Den(ダン・デン) は、1980年代末から90年代のキューバ音楽シーンにおいて、伝統的な「ソン」に現代的なエッセンスを加え、爆発的な人気を誇ったグループです。
彼は名門音楽学校でクラシック・ピアノを学んだエリートでありながら、人気バンド「オルケスタ・レベ」のピアニスト・編曲家として活躍し、数々のヒット曲を生み出した実力者です。彼が自身のバンドを立ち上げた動機は、伝統的なスタイルを守りつつも、シンセサイザーの導入やティンバレスの多用など、よりロックやサルサに近い現代的なサウンドを追求するためでした。バンド結成は、1989年で、わずか1年足らずで、キューバ国内で テレビ出演前の結成8ヶ月目に行われたライヴで5万人を動員。「町中の女の子が恋人を放り出して駆けつける」と言われるほどの熱狂を呼んで人気爆発。伝統的な「ソン」をベースにしながら、都会的で洗練されたアレンジを施した「リトゥモ・ダンデン(ダンデン・リズム)」を確立、90年代半ばには、若い女性層をターゲットにラテン・ポップス風のバラードを取り入れるなど、時代の変化に合わせてスタイルを柔軟に変化させました。
ナルホド、そんなバンドの背景も調べながら今回聴いていると、確かにポップなサウンドで日本人にも聴きやすく Orquesta De La Luz あたりのサウンドとも共通点があるように感じます 。
ここで一考、日本の誇るサルサ・バンド Orquesta De La Luz は、1984年に結成なので、Dan Den よりも歴史は少し古い。1989年夏に自費で渡米し、ニューヨークのサルサ・フィスティバルでヤンヤの喝采と、ここらへんでキューバとアメリカの違いがありますが年代がリンクしてきます。そして1990年「Salsa caliente del Japón」で米国デビューし、ビルボード誌ラテン・チャートで11週間にわたって1位を獲得しています。キューバの新サルサ・サウンドの Dan Den とバッチリ、リンクしています。
てっきり日本人のサルサが単独で受け入れられた奇跡かと思っていましたが、このころラテン業界では、日本とキューバから同時多発的に、ポップな感覚も取り入れた新しいサルサがムーブメントを起こし業界が大いに盛り上がっていたと考えても良いように思えます(少し残念)それにしても、凄い偶然の重なりを、このアルバムを聴いていて感じます。
「Solve」タイトルの ソルベ は、フアン・カルロスの故郷ベフカルの町に住んでいた実在の名物の物売り、ホセ・デ・ラ・コンセプシオンのあだ名で、彼のような人物に象徴されるようなキューバの風情を、地方性豊かなリズムにのせて表現するというのがコンセプトで、リズムはRitmo Dan Den(リトゥモ・ダンデン)の表記で代表曲のようです。
「Se Parte De Mi Vida」辞めたサンティアゴがボーカルで、ライナーノーツにも書いてありましたが、線が細い歌い方ですが、若い女の子受けは良いらしいです。なるほどサルサではありますがギチッと詰めてくるのではなくポップさがあります。
「El Humo O La Vida」 歌は自分のグループを率いて来日したパウロ。彼も美形なので女の子のファンが多いらしい。高い音程でのパンチの効いた歌い方です。この歌はキューバの禁煙キャンペーンを歌ったもの。立ち位置は日本の「嵐」みたいなかんじなのでしょうか。
「El Yoda」ヨードチンキの歌で「クロスワードを解こうとしたら鉛筆が刺さった、通りがかった女の子に見とれて、カミソリの刃で手を切った。ミグダリア、ヨーチンはやめてくれ、赤チンにしてくれ。」とバカらしさ全開です。ちなみにヨーチンとはヨードチンキ、赤チンは赤いヨードチンキで私が小学校の時もケガをしたら、これを塗って絆創膏でした。カックイイ曲だけど、日本で例えれば「寿司くいねえ(シブがき隊)」みたいなもんかな。
「El Cafetero Sabroso」「粋なコーヒー屋」って歌です。仕事に遅れそうなのに、のんびりコーヒーを淹れる店主とのやり取りが歌われていて、キューバのコーヒー屋の店主は、客に対しても媚びることなく「俺の仕事に敬意を払え」というプライドを持っているので、そこら辺が粋な感じなんでしょう。完全にダンス曲も仕様で、この曲で若者が踊り狂うのか。クール。
「Esa Cara Yo La He Visto」ポップだなと思ったら甘い感じで、やっぱりラブソングで、腰を細かく振りながら踊るのではなく、ゆったりリズムに乗る感じ。ベースが時折スラップ入れてますね。
「Siempre Hay Un Ojo Que Te Ve」シンセが前面に出てきてピチの歌、デビュー当時の大ヒット曲で、繰り返し部分が覚えやすい詩とメロディの繰り返しで、ライブではみんなで歌うんでしょうね。カウベルの音でかいな。
「Amame Con Tu Experiencia」年上の女性との恋の歌で、歌詞の中身は少々エロくてボーカルのヘルマンは、色男っぽい歌い方で当時の女の子をブイブイいわしてたんでしょうか。最後は英語で I Love YOU
「La Lechada 」 Lechada は石壁のひび割れを防ぐのに使われる漆喰、見栄を張っても Lechada は隠せねえぜって歌で、なんか勇ましい。
「Mas Rollo Que Pelicula」映画の中身よりフィルムがでかい方が良いのかい。と年頃になってめかしこんで町に出て行く女の子たちを中身と、でかいリールに揶揄しているそうで、なんか難解な歌ですが、若い女の子たちが喜んで歌うそうで・・
「Sones Del Beny 」キューバでもっとも有名な国民的歌手ベニー・モレーのメドレー。
「 Viejo Lazaro」ビエホ・ラサロとはキューバのアフリカ系宗教「サンテリア」の病気の神様で、神様にいろんなことをお願い?している曲かな?
これも調べながら聴き直すと印象が変わる一枚でした🎶正統派のサルサで3枚のアルバムからのベスト
キューバでは相当な人気のあったバンドらしいですが
どうやらネット検索では廃版なのかな
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1. Solve / (Ritmo Dan Den) Canta: Alfonsito, Juan Carlos Alfonso
2. Se Parte De Mi Vida / (Balada en salsa) Canta: Santiago, Tony Lamas
3. El Humo O La Vida / (Son) Canta: Paulo, Juan Carlos Alfonso
4. El Yodo / (Son) Canta: Pichi, Juan Carlos Alfonso
5. El Cafetero Sabroso / (Son) Canta: Santiago, Juan Carlos Alfonso
6. Esa Cara Yo La He Visto / (Balada en salsa) Canta: Pichi, Juan Carlos Alfonso
7. Siempre Hay Un Ojo Que Te Ve / (Son) Canta: Pichi, Juan Carlos Alfonso
8. Amame Con Tu Experiencia / (Balada en salsa) Canta: German, Manuel Aspra
9. La Lechada / (Ritmo Dan Den) Canta: Alfonsito, Fornaris Alfonso
10. Mas Rollo Que Pelicula / (Guaracha son) Canta: German, Juan Carlos Alfonso
11. Sones Del Beny / (Popurrit de sones)
Bonito Y Sabroso / Canta: Alfonsito, Beny More
Francisco Guayabal / Canta: Alfonsito, Pio Leyva
Maracaibo Oriental / Canta: Santiago, Jose A. Castaneda
Que Bueno Baila Ud / Canta: German, Beny More
12. Viejo Lazaro / (Son) Canta: Alfonsito, Nelson Marchena
▶ Solve
▶ El Yodo

























