「Porgy & Bess」は George Gershwin が、死の2年前にあたる1935年に作曲したオペラで、小説家 Edwin DuBose Heywardの小説の自身の住むチャールストンを舞台にした小説の「Porgy」 を発表し、これを妻のドロシーの協力を得て1927年に舞台化したものです。
原作の小説は読んでいないのですが、。1920年代初頭の南部の町に住む貧しい黒人の生活が描かれていて、登場人物はごく数名の白人を除き全て黒人。それをユダヤ人である白人が書いたことで物議を醸した作品でもあったようで、当初 Duke Ellington は「黒塗りのメロドラマ」として批判をしていたようです。ユダヤ人が書いた黒人オペラ ─『ポーギーとベス』に表現された「音楽のるつぼ」【ヒップの誕生】(後に Poggy And Bess は再評価していると書かれていますが公式録音としては、このミュージカルの楽曲は録音されていないようです)
ミュージカルとしての Poggy And Bess は、1935年以降、1942年、1943年、1944年、1953年、1976年と度々再演されており、1953年の再演以降、数々の Jazz 作品が発表されています。ジャズ・アレンジでは、Mel Torme, Frances Faye (1956)、Ella Fitzgerald and Louis Armstrong / Porgy & Bess (1958)、 Sammy Davis Jr & Carmen McRae (1959)、 MJQ (1965) などがあります。いずれ聴いてみたいとは思っていますが、全部比較して聴くのは忍耐力いりそうです。
この作品を作ることをオファーしたのは、プロデューサーの Cal Lampley です。しかしミュージカル再演で黒人団体から抗議を受けていたため Miles 自体はオファーの際には乗り気ではなかったようです。しかしこのオファーを受けたのは盟友であるGil Evans が制作にかかわることもあったのでしょう。(Gil Evans は、ユダヤ系カナダ人と言うことも一因にあったのかとも思われます)
もともとのオペラの時の主要曲は ①Summertime、②My Man's Gone Now、③I Got Plenty o' Nuttin'、④ Bess, You Is My Woman Now、⑤It Ain't Necessarily So、 ⑥I Loves You, Porgy、⑦ O Lawd, I'm On My Wayでした。このアルバムでは①②④⑤⑥が取りあげられ、曲順もオリジナルとは異なっています。
さて色々な作品が残されているPoggy And Bessですが、この Gil Evans との共作のオペラ作品のサウンドトラックとして聴くと、歌がないせいかかなりクールな演奏の印象を受けます。 Gil Evans と残したアルバムは第1作は、Miles Ahead (1957) で、第2作が本作 (1958)、そして、第3作が、Sketches of Spain (1960)。 Miles Ahead は未だ聴いていないけど Gill Evans がオーケストラにアレンジし、Miles がソロを取るという手法では、今のところこの作品が一番好きな作品です。
trumpet, fluegelhorn : Miles Davis
arranger, conductor : Gil Evans
sax : Cannonball Adderly, Daniel B. Banks
trumpet : Bernie Glow, Ernie Royal, Johnny Coles, Louis R. Mucci
french horn : Gunther Schuller, Julius Watkins, Willie Ruff
trombone : Frank Rehak, Jimmy Cleveland, Joseph Bennett, Dick Hixon
tuba : Bill Barber
flute : Jerome Richardson (1, 6, 7), Phil Bodner (2 to 5, 8 to 13), Romeo Penque
bass : Paul Chambers
drums (1, 3-7, 9, 12-15) : Philly Joe Jones
drums (2, 8, 10 & 11) : Jimmy Cobb
producer : Cal Lampley, Teo Macero
recorded at 30th Street Studio, NYC, July 22 & 29 and August 4 & 18, 1958.
1. The Buzzard Song
2. Bess, You Is My Woman Now
3. Gone
4. Gone, Gone, Gone
5. Summertime
6. Oh Bess, Oh Where's My Bess?
7. Prayer (Oh Doctor Jesus)
8. Fisherman, Strawberry and Devil Crab
9. My Man's Gone Now
10. It Ain't Necessarily So
11. Here Come de Honey Man
12. I Wants to Stay Here (I Loves You, Porgy)
13. There's a Boat That's Leaving Soon for New York
14. I Loves You, Porgy (Take 1, Second Version)
15. Gone (take 4)
▶ Gone



















