2026年4月29日水曜日

24-twofour- / Fresh Communication


 このアルバムの発売の2007年当時は、転勤で名古屋に住んでました。名古屋には9年住んでましたので会社付き合い以外の友人も多く未だに当時の飲み仲間とも、たま~に集まって楽しく飲んでます。会社以外の飲み仲間は、会社から徒歩5分のところにあった、今は無き「焼き鳥屋丈や」の常連たち。1Fはカウンターのみで10人程度、2Fなら座敷で20人程度のせまい店内でしたが、ほぼ毎日常連が集い、そこで集合してから荷物を置いて繁華街のフィリピンバーやロシアンバー、何故かタイ料理を食べにいったり、12時過ぎに戻ってきて飲み直すといった、給料の全てがアルコールに消える毎日でした。常連での大花見大会、知多半島まで行ってBBQ、店の外で七輪でクサヤの干物焼いてたら警官に注意されたこともありました。名古屋から東京に転勤が決まった時には「丈や」以外の人も含め2週間連続のサヨナラ会、最後の日は当然「丈や」でしめくくったのですが、延べ100人以上が集まってくれて朝まで飲んだくれた思い出の街です。
 そんな名古屋の焼き鳥屋の横にある、ベンチの置いてある自動販売機がいっぱいあるリラックス・スペースに、24-twofour- のボーカル・ギターのコースケ君がバンドミーティングとかしてて、「丈や」の店長他も知り合いだったんで、たまに話をしたり、店の中で飲んだりでしてたんです。
 で、このアルバムを出した時に「丈や」でコースケ君から購入して聴いてみると、いいじゃないですか。せまいカウンターの焼き鳥屋でしたが、無理やり厚かましくセッションをやろうぜと、店に私のエレキとアンプ、コースケ君は生ギターを持ち込んで、このアルバムの曲を2人で演奏したのも良き思い出です。 
素敵なミュージック 素敵なライフワーク
レコードの音が目の前でとんだ ライダーの風が喉を焼いた 金曜日の後は 何だか憂鬱な気分 東名阪を走ったり来たりさ
君の仕事の調子はどうだい? そんな些細な事さえやぼったいかい? 夜に相変わらずこうして歌ってるよ 僕らは結局変われやしないさ
素敵なミュージック 素敵なライフワーク 素敵なミュージック 素敵なライフワーク
いつまでも僕ら 君を待ってるさ いつまでも僕ら 君を待ってるさ
素敵なミュージック 素敵なライフワーク 素敵なミュージック 素敵なライフワーク
 この後もフジロックに出演など頑張っていたようですが、今はバンドも無いのでしょうか、もうネットでは見つかりませんでした。今はどうしてるんだろう。
 彼の歌には独特の抑揚があり、バンドのギターのフレーズにも個性がありましたので良いバンドだと思ってたんですけどねえ🎶

vocals, guitar : Kosuke Wakasugi
guitar : Shun Imai
bass : Shouhei Hamaguchi 
drums : Yuki Kitano 

Guest Musicians
M-3, M-6 Keyboard: シモリョー (the chef cooks me)
M-3 Vibraslap: Tomoyuki Yamaguchi (studio SPLASH)
M-4 Synthesizer: Keishi Yamashita (竹内電気)
M-5, M-7 Chorus: Takuya Nomiyama
M-8 Percussion: Eisuke Kurosaki (NOT REBOUND), Yasunori Fukihara (i GO)
M-10 Chorus: Satoshi Shibayama (soulkids), Keishi Yamashita (竹内電気), Sinya Saitou (竹内電気), Kouki Kato (竹内電気), Takashi Asakura (竹内電気 staff), Aya Fukaya (レミ街), Yuki Akaneya (i GO), Kenta Uetaira (i GO), Yasunori Fukihara (i GO), Ozasisu Simai, Akane Fujita.

all songs written by 24 -twofour-
produced by 24 -twofour-
recorded, Mixed and Masterd by Tomoyuki Yamaguchi. At studio SPLASH in April and May 2007.

1. ステイフレッシュ
2. LBCの風
3. Vibra Slap
4. イルミネイション
5. 素敵なミュージック 素敵なライフワーク
6. Nagro Crazy
7. Make my friend
8. レインボー アフター レインフォール
9. Walk in the park
10. 空を眺めるんだ



定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。



  

George Howard / Attitude Adjustment


 それほど好きでは無いのですが結構聴いている頻度は高い気がします。このアルバムは、ブラコン系スムース・ジャズ系の楽曲、ラップもあるコンテンポラリー・ジャズのアルバムです。


 George Howardは、1956年ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのサックス奏者で、リーダーアルバムは14作を発表して1998年に41歳でなくなっています。 improvisation よりもグルーヴ重視、R&Bやファンクを融合させたサウンドが特徴です。
 George Howard は、6歳からクラリネットやファゴットを学び、ソプラノ・サックスをメイン楽器にしています。1970年代後半に、自身のアイドルであった Grover Washington Jr. のツアーに参加したことで注目を集め1982年に「Asphalt Gardens」でソロデビュー、1985年の「Dancing in the Sun」がビルボードのジャズ・アルバム・チャートで1位を獲得し、その後4作連続でチャート1位を記録する売れっ子となっています。
 本作は1996年の12作目のアルバムで、ライナーノーツには、1995年を「信じられないような年だったと綴っています。
To Mary, Doris, & Nakia, my blood.
...'95 was an incredible year. "Murphy" not only introduced himself, he moved right into my house, reeking havoc on all fronts of my life. Yet and still, many things were put to rest, others resolved themselves, and many remain eternally unanswered. I no longer wish to know. Gone is the notion of control, because by His Grace I still remain... I survived. A couple of close friends who have observed my journey to catharsis often reminded me that: "Whatever doesn't kill you will ultimately make you stronger." Well, this ain't the afterlife... Thank You God.
(Various "Special Thanks" and credits follow...) In loving memory of my mother Rebecca B. Howard.
  "Murphy" は(不幸な出来事の比喩)のようで、アルバムを亡き母レベッカに捧げるとともに、家族の Mary, Doris, & Nakia へも感謝を伝えています。


 「Watch Your Back」しっとり系ブラコン・サウンドに Sarah Brown は、スラっとした声で Better watch your back boy, People smilin', stylin' All the while Inside your mind. Better watch your back boy, People usin' your kindness Can't see through their blindness. と繰り返します。後ろに注意しろなんて物騒な曲名なのかと思ってたら、優しい内容でした。ソプラノ・サックスは、泥臭さの無い浮遊系。曲としては単純な繰り返しですが耳に残るフレーズの繰り返しで脳に心地よい残像を残します。
「Best Friend」ラップのリズムで、ゆっくりとしたボーカルと早口ではないラップ。サックスとキーボードのユニゾンは、しっかりジャズ寄りのスムース・ジャズ系のメロディーの作り方で George Duke の色が強く出ています。ラップにさほど慣れてない日本のヤジオにも聴きやすくて、しっかり刺さり、途中の調子っぱずれのような音階のベースラインもしっかり印象に残り、曲調は軽いんだけど中身は軽くないところに才能を感じます。
「One Last Time」最初の2曲で変則うちを食らった後に正統派スムース・ジャズが出てきても、すんなりとした流れで聴けます。軽やかですっきりとしたソプラノ・サックスがばっちりと曲の良さを引き立てます。
「Dianne's Blues」そしてまたブラコン系サウンドに戻りますが、吹きすぎずにしっかりとした間がとられたフレーズづくりのソプラノサックスのサウンドは、ワン・センテンスごとに、計算されたフレーズがあり、それがつながっている感があります。
「Our Love」ハッピーなサウンドのフュージョンです。Bata ってパーカッションが使えわれてますが、コンガのような音がそれでしょうか。聴き分けが難しい。
「Attitude Adjustment」6秒の「Interlude」の後はドンシャリ系のリズムに再び突入して、幾何学的なリフにのせてコーラスとスポークンワードが入ります。コーラス部分の歌詞がわからなかったのですが、Needs an attitude adjustment と歌っているとAIは答えてくれますが、〇×△~attitude♪ だと思うんですよね。いずれにしろ"The world needs an attitude adjustment." (世界には意識改革が必要だ)がテーマで、それが言葉で表されているのがこの曲とアルバムのテーマ
「Let's Unwind」Jonathan Butler をボーカルに迎えてのポップでジャジーな楽曲です。このアルバム全体にも感じることではありますが、ボーカルは楽器のように使われていて、他の楽器と調和しているように聴こえます。
「I Apologize」そして、またブラコン系ですが、コーラスの響きの爽快感とジャジーなソプラノ・サックスの調和が見事です。またボーカルが楽器のように聴こえます。
「A Whole Lotta Drum In Me」この曲はちょっと力が入ってるように感じます。イントロはアフリカンな複雑なリズムのパーカッション。それから単純なリズムになりますが、ここからは Tiffany L. Graves のボーカルがメインで、アフリカンな旋律の広がっていく世界感、透明感と広がりを感じます。
「Adjusted Attitude」George Duke の Moog が気持ち良いです。Attitude Adjustment と言葉が入れ替わっていて、リズムは同じですが前半はサックスのが中心になり、特徴的なリフ、コーラスは後半に出てきます。これが何を意味するのかはわかりませんが、Adjusted だから解決したのか?いや、そんなことはないだろう。それを考えるのが、この曲の狙いだろうか。


 今までお祭り曲とスムース・ジャズの集合体ぐらいにしか思っていなかったのですが、色々なことを調べながら見ながら聴くと、今まで気づかなかった深いものがあることが理解できたのが良かったです。
 現代は音楽はダウンロードが主流の時代でアナログな店舗はドンドンなくなってきていますが、1曲だけ好きな曲をダウンロードだけでは理解できないメッセージや魅力がアルバムにはあります。ジャケット、ライナーノーツ、アルバムの構成などに入っていることを楽しんでくれる人が増えると良いなと思います🎶

1. Watch Your Back / George Howard, Ray Hayden
tenor sax, soprano sax, producer : George Howard
vocals : Sarah Brown
keyboards : Eric Daniels
keyboards (Additional) : Rickardo Reid
bass : Sam Sims
guitar : Dave Berry
drum programming : Ray Hayden
2. Best Friend / George Duke, George Howard
tenor sax, soprano sax, spoken words : George Howard
vocals : Wayne Holmes
backing vocals : Howard Hewett
keyboards, producer : George Duke
guitar : Ray Fuller
bass : Freddy Washington
3. One Last Time / George Howard
soprano sax : George Howard
Keyboards, producer : George Duke
acoustic guitar : Paul Jackson, Jr.
bass : Larry Kimpel
drums : Sonny Emory
percussion : Lenny Castro
4. Dianne's Blues / George Howard
soprano sax, drum programming, keyboards, synth (Bass), producer, arranged by : George Howard
electric piano : Phil Davis
bass : Sam Sims
acoustic piano, clavinet : Vance Taylor
bata : Bill Summers
congas : Munyungo Jackson
5. Our Love / David Pack, Michael McDonald
soprano sax, keyboards, producer, arranged by  : George Howard
electric piano, strings, keyboards : Phil Davis
bass : Sam Sims
drums : Lil' John Roberts
bata, percussion : Bill Summers
6. Interlude
7. Attitude Adjustment / George Duke, George Howard
tenor sax, soprano sax : George Howard
keyboards,producer : George Duke
guitar : Ray Fuller
8. Let's Unwind / Ray Hayden
soprano sax, producer : George Howard
keyboards : Eric Daniels
vocals, acoustic guitar : Jonathan Butler
guitar : Dave Berrybacking vocals, drum programming : Ray Hayden
9. I Apologize / Anita Baker, Barry Eastmond, Gordon Chambers
soprano sax, keyboards(additional), backing Vocals : George Howard
lead vocals, backing vocals : Will Downing
backing vocals : Timothy Johnson
keyboards : Darrell Smith
bass : Larry Kimpel
drums : Rayford Griffin
percussion : Munyungo Jackson
10. A Whole Lotta Drum In Me / Bill Summers, Speech
soprano saxo, keyboards (Additional), producer : George Howard
vocals : Tiffany L. Graves
backing vocals, drum rogramming :Speech
bata, kalimba, drum (jihmbe), bells, talking drum, shekere : Bill Summers
11. Adjusted Attitude / George Duke, George Howard
tenor sax, soprano sax : George Howard
keyboards, producer : George Duke
guitar : Ray Fuller



定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。



  

2026年4月28日火曜日

Black Joe Lewis & The Honeybears / Scandalous


 適当にジャケ買いしたけど、ご機嫌なガレージ・サウンドが楽しかったんで、車で移動するときに運転しながら聴いてたんですが、いつの間にか中身のCDが無くなってジャケットのみになってます。でも音源は WalkMan とPCに落としてるんで大丈夫。
 今は東京勤務で維持費が高いので必要もなく自家用車は持っていませんが、大学を卒業して入社したら関西の西宮にあった埋め立て地の中にあった工場に配属になったんで、当時は通勤、遊びにと車は必須で、移動中に車中で爆音で音楽を聴いていました。やがて工場で作っていた冷凍食品を売ってこいと営業に配属になり、営業車はあるのに、釣り道具を積んでいた自分の車で営業先に行って帰りに一投してから帰ることもありました。当時、携帯電話も無かったので営業が終われば釣りに集中の、若かりし頃は自由な時代でした。転勤で関西を離れてからは釣りに行く機会も減り、携帯が普及し出してからは、どこにいても会社から電話がかかってくるので帰りに一投なんてことも、すっかりなくなりました。
 このアルバムを聴くと、そんな昔のことを思いだします。


 お気に入りのアルバムではありますが、Black Joe Lewis の作品を持っているのはこれ一つ。どんな人かとググって見れば、「2011年3月15日、ロスト・ハイウェイ・レコードから、テキサス州オースティンを拠点に活動するガレージ・ソウル・バンド」「黒いエルビスと称されるオースティンの白人黒人混合ガレージ・ソウルバンド」などの記述が見当たりますが、エルビスではないなと思います。
 私の大好物である50年代ソウル風味のロックや、ブルースの王道パターン、わかりやすく安っぽいホーン部隊、かき鳴らし続けるファンキーなギター、どう聴いてもB級な感じで、どさまわり的でガサツなサウンドが素敵です。完成されたサウンドも好きですけど、ぶっ飛ばすぜ!って感じで、小細工が無し単純明快のすっきり爽快もそそられます。


「Livin' In The Jungle」もうひとつカッコ良くなりきれないスピード系ファンク、ジャカジャカ系のギターがダサくて良いっすなあ。熱量はあります。
「 I'm Gonna Leave You」まとまってしまって普通に良いのが悔しい昔風ブルース。
「Booty City」ソウル系ブルース・ロックので、無理やり売れ線を意識している、騒ごうぜ、俺たちアメリカって楽曲です。王道のテナーのソロもカッコ良いですが、歪みバリバリのギター・ソロはダサなのが、良くはないと思います。
「Black Snake」続きもあげてくるソウル系ブルース・ロック。なんだか今までよりカッコ良い気がします。ベースのノリの作り方が今までの曲より良いのかなと思います。ダサくないのでつまらなく感じてしまうのが。
「She's So Scandalous」そして、これがアルバムタイトルの曲なんで本気の曲のはずですが、明らかにダサ感があります。とするとダサ感はわかっていての演出でしょうか
「Messin'」ん?これは Mannish Boy 風のブルース。ストーンズっぽい歌い方、アコースティック・ギターとドラムだけで十分にそれっぽいです。これはカッコ良い部類に入るんでは。
「Mustang Ranch」これはパンクに寄せてるぐらいのパンチがあります。
「You Been Lyin'」ソウル系ブルース・ロックですがパンクよりが続きます。
「Ballad Of Jimmy Tanks」曲名に Jimmy が入ってるし、ギターリフのそれからも、ジミヘンの賛歌だと思って聴いてます。となるとこの曲はギターはナチュラルな音ではなくファズをばっちり聴かせてほしかった。
「Since I Met You Baby」自由です。カントリー・フォーク調です。ボーカルが今までと違ってワザとでしょうか下手に歌ってます。もしくはキーが合わないのに無理やり録音してしまったか。ん~ダサい認定ですが、カッコ良くない方のダサい認定。
「Jesus Took My Hand」オールドなブルースでロックしてます。このバンドはブルースやるとダサさが無くなります。


 調べていたら現在はドレッドヘアにして、別人のようにカッコ良い写真が出てきました。多分今はカッコ良いサウンドに変わってしまっているのだろうと想像できますので、敢えて今のサウンドは、今日のところは聴かないでおきます。決して素晴らしい出来栄えのアルバムとは言えませんが、このB級サウンドはホントに大好き🎶

lead guitar, vocals : Black Joe Lewis 
rhythm guitar : Zach Ernst
bass, keyboards : Bill Stevenson
drums, percussion : Jim Eno
tenor sax : Jason Frey
trumpet : Derek Phelps
baritone sax : Joseph Woullard
written by : Black Joe Lewis & The Honeybears (1 to 9, 11)

producer, engineer, mixed by Jim Eno

1. Livin' In The Jungle
2. I'm Gonna Leave You
3. Booty City
4. Black Snake
5. She's So Scandalous
6. Messin'
7. Mustang Ranch
8. You Been Lyin' / featuring The Relatives
9. Ballad Of Jimmy Tanks
10. Since I Met You Baby / Ivory Joe Hunter
11. Jesus Took My Hand




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2026年4月27日月曜日

小倉博和 / Golden Time


 100年以上前のギターの1852年製の 「Martin 2-27」の音を音源化することが、Acoustic Guitar Magazine 2014年11月号に掲載され気になっていたアルバムが、新宿にあった楽器店「ロックイン新宿」のアコギ売り場に置いてあったので、迷わずに購入を決めたアルバムです。しかし、初めて Yairi のギター購入をしたこともある「ロックイン新宿」は、2022年3月13日を持って営業終了したのは寂しい限り。
 「ロックイン新宿」でウロウロして、向かいにある「ディスク・ユニオン」で更にウロウロして、仕上げで「大勝軒」でつけ麺して、「ベガスベガス」でカモられて帰るのが定番のコースだったのに、楽しみが減ってしまいました。


 本題に入ります。このアルバムはアコースティック・ギターの「C.F. Martin 2-27」が主役です。ギター愛の詰まったライナー・ノーツには、まずこの主役の説明から書かれていますので、まずCFマーティン作「1852年製 2-27」の希少性と歴史的価値についての説明を要約します。海外のコレクターも意識してかライナーノーツは英語と日本語が対訳されて記されています。
1852年に創始者CFマーティン本人が製作した、象牙や真珠貝の装飾が豪華な極めて希少な1台です。19世紀末には姿を消したため「幻」とされています。ウィーンの名門シュタウファー工房で職人頭を務めたCFマーティンは、1833年に渡米。後にペンシルヴェニア州ナザレスでマーティン社の礎を築きました。現代の標準である「Xブレーシング」などが開発された1840〜50年代の試行錯誤の跡を色濃く残しており、楽器製作史における重要な資料となっています。
 いくらするのかわからないぐらいの値段だと思いますので、こうやって見ているだけで充分ですが、希少性もさることながら、ナイロン弦のギターなのに小柄なボディ・シェイプ、高級感のあるバインディングなどはゴテゴテはしていなくて、見た目も美品です。

 

 小倉博和氏をこのアルバムで初めて知りましたが、ギタリスト、コンポーザー、アレンジャー、サウンドプロデューサーとしてサザンオールスターズ、桑田佳祐、泉谷しげる、槇原敬之、福山雅治、渡辺美里らのレコーディング及びライブで活躍しているかた。ギターは、アコースティック、エレクトリックに限らずペダルスティール、ハープウクレレ、ブズーキなどもプレイする方で、自身の活動はギターユニット「山弦」として活動されています。


 アルバムは2枚組で、うち1枚目は、林立夫、井上鑑をはじめとする日本トップのミュージシャンたちとのセッション。2枚目は小倉氏のギター、ベースだけの録音で、収録された曲目は同じです。
「小春日和-An Indian Summer- 」DISC1 は、コンガの軽いポコポコしたリズムが軽やかに春の小道を歩いているような効果があり、暖かいギターの音色はテクテク歩いている情景を感じ、フルートが入ってくるとパッと華やいだイメージに展開。DISC2 の氏のギターベースのみのバージョンは、暖かな日差しの指す縁側で心静かに春の風景をながめているようなポカポカしたイメージになります。シンプルな楽器編成なのに、それを感じないアレンジと演奏技術。
1852年製の 「Martin 2-27」は、リッチ過ぎない軽やかな音です。」
「Green Sleeves」 多分小学校の時から聴いている馴染み深いイングランド民謡です。春と来て次の曲なので、もしかして夏の曲なのかと思って調べけど、それはなさそうです。歌詞では恋の歌のようです。DISC1 は、ちゃんと民謡の雰囲気を出しつつ、ポピュラー・ソングのような軽やかさもあるアレンジ、DISC2 のシンプルな方は、シンプルなだけにギターの音もわかりやすく聴きやすいです。なんとなくピアニストで Green Sleeves を弾いている人よりギタリストの方が取りあげる人が多いような気がします。ギターと言う楽器に親和性がある曲のような気がします。
「秋-Harvest Season- 」DISC1  自由度が高くてよりポップな感じのボサノバ。ストリングスで流れるような味付けで、後半はギターソロが展開されます。ギター・ベースが主体の DISC2 の方がボサノバっぽくなるのかと思いきや、前半はそうでもありません。これも DISC2 の方のアレンジが好みです。
「Gymnopedie」みんな大好き Éric Satie の1888年のピアノ曲です。ギターの方が年上です。呪文のように、子守歌のように繰り返されるこのメロディーには中毒性があります。DISC1 は後半でアコーディオンのソロになりますが単音主体で透明感のある音色で始まります。DISC2 のシンプルさも良いですが、この曲は、DISC1 の方が好きです。
Song for “R”  R とは誰のことなのでしょう。慈愛に満ちた優しいメロディーが素敵な曲です。この曲については、DISC1,2で、全く違う曲のように編曲されていて、どちらが好きというものとは違う次元です。DISC1 は、デジタルな処理がされたポップさもある仕上がり、その曲をひたすらシンプルに骨格だけにして装飾を最小限にしたのが、DISC2です。 
家路 このようなシンプルなコンセプトの締めくくりの曲はこういった誰もが感じる学校の下校時刻を思い出すノスタルジックなメロディーで締めくくるのが、ジンときます。この曲に限っては、DISC1,2 ともにギターのみの曲です。なるほど、このアルバムの主役はアコースティック・ギターの「C.F. Martin 2-27」ですから、最後は主役のみの独奏となるわけです。


 コンパクトなつくりの印象のアルバムですが心を落ち着かせてくれるギター愛に溢れる1枚で、お気に入りの棚に入れて、これからも愛聴していきます🎶

【DISC1】
1. 小春日和-An Indian Summer-
guitar & bass : HIROKAZU OGURA
conga/triangle/rebolo/bells/windChime : MATARO
flute : TAKUO YAMAMOTO
rhodes : YUTA SAITO
computer manipulate : KAZUKI FUJIMOTO
2. Green Sleeves
guitar & bass : HIROKAZU OGURA 
cajon/snare/hihat/cymbals : TATSUO HAYASHI
flute : TAKUO YAMAMOTO
computer manipulate : KAZUKI FUJIMOTO
3. 秋-Harvest Season-
strings arranged by TAKUO YAMAMOTO
guitar & bass : HIROKAZU OGURA
rhodes/organ : YUTA SAITO
violin: CHIEKO KINBARA, YOSHIHIKO EIDA, HARUKO YANO
viola: HIROHITO FURUGAWARA
violoncello : MASAMI HORISAWA
computer manipulate : KAZUKI FUJIMOTO
4. Gymnopedie
guitar : HIROKAZU OGURA
accordion : AKIRA INOUE
5. Song for “R”
arranged by AKIHISA MATZURA & HIROKAZU OGURA 
guitar : HIROKAZU OGURA 
all instruments except guitars : AKIHISA MATZURA 
computer manipulate : KAZUKI FUJIMOTO
6. 家路(ドヴォルザーク/交響曲第9番 “新世界より” 第2楽章) 
Antonin Dvořák / Symphony No.9 From the New World (2nd movement Largo)
guitar : HIROKAZU OGURA

【DISC2】
1. 小春日和-An Indian Summer-(NAKED)
guitar & bass : HIROKAZU OGURA
2. Green Sleeves(Naked)
guitar & bass: HIROKAZU OGURA
3. 秋-Harvest Season- (Naked)
guitar & bass: HIROKAZU OGURA
4. Gymnopedie(Naked)
guitar & bass: HIROKAZU OGURA
5. Song for “R”(Naked)
guitar & bass: HIROKAZU OGURA
6. 家路(Naked)
guitar : HIROKAZU OGURA


このアルバムの音源は見つかりませんでしたが
ギターマガジンで雰囲気のある動画見つけました



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2026年4月26日日曜日

Led Zepperlin / Mothership


 Led Zepperlin は、1968年に出発してから1980年のドラマーの John Bonham の死により解散しています。私がロックギター小僧になる前だったので、ZEPはリアルタイムで聴いていなかったのですが、私が高校生の時には「狂熱のライブ」の無料フィルムコンサートが、新宿の高層ビル街の下の広場とか、記憶は薄いんですが渋谷か池袋の楽器屋とかで開かれていたんで、情報を聞いてはせっせと見に行っていました。大画面のスクリーンで見る迫力の映像と大音量で、当時の高校生にとっては、とても魅力的な「無料」フィルムコンサート。グッズ販売とかやってるわけでも無く、権利の問題とか運営費とかどうしていたんだろうと思いますが、古き良き、ありがたい時代でありました。(この時代、無料が流行っていてギチギチに人を入れてくれる「子供バンド」のイケベ楽器の店内無料ライブとかもありました)楽器屋さん、レコード・ショップさんの販売宣伝であったなら、きちんと利益を還元している大人に成長しております。当時の運営さんありがとうございます。ボランティアさんで、あったなら、その心意気と熱意に敬意と感謝を持ち続けております。


 大学以降はジャズ、ファンク、ブルース系ばかりで、すっかりハードロック、ヘビメタ系から遠ざかっていたのですが、このアルバムが発売されると知った 2007年 、若い頃に聴いていたあの音が聴きたいと、血が騒ぎだし発売直後に購入しました。輸入盤と日本盤、どちらか迷いましたが、この盤については日本語解説が見たいと思い高価な日本盤にしています。

 本アルバムは、2枚組ベスト・アルバム仕様で、Jimmy Page、Robert Plant、John Paul Jonesの3人によってセレクトされた楽曲が年代順に収録されています。さらに「Led Zeppelin DVD」から抜粋されたライヴ・パフォーマンスDVD付き。もちろん分厚いブックレットも入ってますので、聴きながら読みながら楽しむことができます。


高校生の頃を回想しながら、フィクションもありですが・・・

「Good Times Bad Times」なんでこんな良い曲を先頭に持ってくるんだね。ドラムの細かい芸と凄さが素人にもわかるじゃねえか。
「Communication Breakdown」高校生の時に、一生懸命この曲を練習したのに出来上がりがダサすぎてライブでやるのを断念したのを、なんで知ってるんですか。
「Dazed And Confused」高校生の時、このイントロのギターの効果音みたいのとか、ソロのワヤワヤしたところだけ、やたら上手く弾けてたヤツ知ってます。
「Babe I'm Gonna Leave You」 高校生の頃は、アコースティック・ギターも上手い方が、もてるかも知れないって思わなかったんだよね。
「Whole Lotta Love」この曲で、昔は首を縦に振り続けられたような気がする。狂熱のライブで、この曲のソロというかフリータイムみたいなとこが一番興奮したかな。
「Ramble On」おっアコギの音がシャリシャリと綺麗に録れてるね。
「Heartbreaker」そうそう新米のギター小僧にも、この曲のリフは弾きやすくて、カッコよくて、カットテープに合わせて弾きながら、夜な夜な酔いしれてたヤツがいたんですよね。
「Immigrant Song」ドラマーとギターのリズムが完全にシンクロするとカッコ良いけど、合わないとダサいねって気づいたんだよね。
「Since I've Been Loving You」最初に聞いた高校生の頃、演歌みたいだと思っててごめんなさい。今思えばこの精神は Janis Joplin じゃね。
「Rock And Roll」高校生の頃のウチのバンドのライブの〆はこれでした。
「Black Dog」大好きな曲でしたが、私より上手くこの曲を弾ける人がいたので高校生の時、人前でこの曲を弾くのは封印してました。
「When The Levee Breaks」ブルースハープ使ってスライドギターも入れて、こんなロックができるんかい。
「Stairway To Heaven」アメリカの楽器屋でこの曲でギターを試奏してはいけないらしいが、昔の日本の高校生に、そんな非常識は通用しなかった。
「Song Remains The Same」これが私の青春の思い出のひとつでもある
「Over The Hills And Far Away」アコースティックからエレクトリックなバンド演奏にすればカッコイイと思ってんだろうけど、そうだね。
「D'Yer Maker」ハードな曲も良いけど、レトロなテイストで Robert Plant の喘ぎ声のような歌が堪能できて幸せになれる。
「No Quarter」ばかやろう。シンミリするじゃねえか。
「Trampled Under Foot」ロックばかりではなくて、Stievie Wonder も聴いていていたんですね。なるほど Zep がやると、あのサウンドはこうなる。
「Houses Of The Holy」グシャグシャ加減が絶妙で、決めるとこはビシっと締めてるのね。
「Kashmir」このリフがロックになり荘厳な世界に発展する。おかしい。何か次元が違う。
「Nobody's Fault But Mine」Black Dog と構造が同じであっちの方がカッコ良いけど、こっちはこっちで、Robert Plant のハーモニカがセクシーじゃん。
「Achilles Last Stand」壮大すぎて力作すぎると思います。
「In The Evening」退廃したようなリフからのタイトになって、ギターがぶっ壊れるような音を出しやがって、なんかセクシーじゃないの。
「 All My Love」せつないって、感情を最近忘れていた。俺も聴いていた高校生の頃は多感だったんだな。


 2026年 現在はドラムのJohn Bonham 以外は健在で、Robert Plant については、たまに youTube で拝見すると未だに活動されている模様、John Paul Jones は、お見かけしていません。Jimmy Page については、すっかり歳をとられてからギターを触っていないのか、アドリブが全く弾けていないとか、ゲストで出ているのに、ほぼ弾けていなくてニヤニヤしているだけとかの映像に出くわし嘆かわしいのですが、改めてこのアルバムを聴いて、エネルギーとアイデアに満ち溢れ、天才的なリフを量産し、自在なフレーズを連発する Jimmy Page は、やっぱりギターヒーローであったと再確認しています🎶

vocals, harmonica : Robert Plant
acoustic and electric guitars, production : Jimmy Page
bass guitar, keyboards, mandolin, recorders : John Paul Jones
drums, percussion : John Bonham

【Disc1】
1. Good Times Bad Times
2. Communication Breakdown
3. Dazed And Confused
4. Babe I'm Gonna Leave You 
5. Whole Lotta Love
6. Ramble On
7. Heartbreaker
8. Immigrant Song
9. Since I've Been Loving You
10. Rock And Roll
11. Black Dog
12. When The Levee Breaks
13. Stairway To Heaven

【Disc 2】
1. Song Remains The Same
2. Over The Hills And Far Away
3. D'Yer Maker
4. No Quarter
5. Trampled Under Foot
6. Houses Of The Holy
7. Kashmir
8. Nobody's Fault But Mine
9. Achilles Last Stand
10. In The Evening
11. All My Love

【DVD】
1. We're Gonna Groove
2. I Can't Quit You Babe
3. Dazed And Confused (Part)
White Summer (Part)
4. What Is And What Should Never Be
5. Moby Dick (Part)
6. Whole Lotta Love
7. Communication Breakdown
8. Bring It On Home
9. Bring It On Back
10. Immigrant Song
11. Black Dog
12. Misty Mountain Hop
13. The Ocean
14. Going To California
15. In My Time Of Dying




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2026年4月25日土曜日

Orquesta De La Luz / La Aventura


 ニューヨークで録音され、アメリカのグラミー賞トロピカル・ラテン・アルバム部門にノミネート、立て続けにプラチナ・ゴールド・ディスク受賞した作品です。当時の日本でもTVのニュースに連日取り上げられ、日本にもサルサ・ブームを引き起こし、この時サルサを踊る日本人も増えました。私たちの大学のジャズ研でもOrquesta De La Luz のコピーは無かったですが、ラテンのコンボが多数発生し、私のラテンを聞くきっかけともなりました。原宿のクロコダイルでの Orquesta De La Luz のライブを見に行きましたが、凱旋帰国直後であったこともあり日本にこんなにラテン・ピープルがいたのかと大いに盛り上がったライブであったことを記憶しています。


 このアルバムは1993年リリースの通算5枚目で、まさに黄金期に作成したアルバムでアレンジもゴージャスで、サウンドはヨーロッパ、アメリカ系のダンス音楽で好まれるスペーシー感も取り入れています。また4曲目に Cyndi Lauper のヒット曲 Time After Time を取り入れ、ハープに Toots Thielemans をゲストに迎え、8曲目には、アメリカ人ソウル好きには絶大な信頼感のある Stevie Wonder の I Can Only Be Me に、1980年代にシンセR&Bで成功した The System のリードボーカリスト Mic Murphy を迎え入れ、アメリカ人に焦点を絞った売れ筋かなり意識した計算がされていることも見て取れます。また改めて聴いてみて、売れ筋のみを意識したチープさは無く丁寧につくられたことがわかる、エンターテイメント性もあります。
 世界中で話されている母国語は人口の一番多い中国ですが、2番目はスペイン語で4.8億人、英語の3.8億人を1億以上、上回っています。ボーカルのノラさんも、ほぼスペイン語で、どのぐらいネイティブ感があるのかはわかりませんが、わかりやすい発音なのは間違いなく正調な発声であり多くの人のに受け入れられた素地の一つであると想像できますし、日本人がサルサって言う珍しい切り口で聞いてみたら、パーカッションもホーンも最高じゃねえか、踊るのにも最高じゃん、みたいなことが起こったんでしょう。


 以前、ペルー大使館の独立記念日のオールナイトパーティに友人が演奏するので私も見に行ったら、おじいちゃん・おばあちゃん・若者の全てが、サルサやスペーシー系ラテン・ディスコ・ミュージックに合わせて踊りまくっていて、リズムがはっきりとしていて、様式美に沿った踊れる要素は大事なんだなと感じたことを思いだしました🎶

vocals, chorus : Nora
vocals, chorus, percussion, bongos, cowbell, bata : Carlos Kanno
piano, synthesizer, chorus : Satoru Shionoya
trumpet, flugelhorn : Shiro Sasaki
trumpet, flugelhorn : Shigeru Terauchi, Yoshihito Fukumoto
trombone : Hideaki Nakaji, Taisei Aoki

【Guest】
chorus : Adalberto Santiago (7)
guitar : Jose Febles (10)
harmonica : Toots Thielemans (4)
vocals : Mic Murphy (8)

producer : Orquesta De La Luz

1. Move It!
arranged by Satoru Shionoya
music by Nora, Satoru Shionoya
words by Kay Wakabayashi, Nora
2. Arroz Con Salsa
arranged by Satoru Shionoya
words by, music by Nora
3. Despues De Ti
arranged by Oscar Hernandez
words by, music Gustavo Márquez
4. Time After Time
arranged by Carlos Kanno, Satoru Shionboya
words by, music Cyndi Lauper, Rob Hyman
5. Soy Sincera
arranged by Satoru Shionoya
words by, music y Nora
6. Pier 72
arranged by Satoru Shionoya, Taisei Aoki
written-by Taisei Aoki
7. Mucho Trabajo, Poco Dinero !!
arranged by Satoru Shionoya
words by, music by Luis Sartor
8. I Can Only Be Me
arranged by Satoru Shionoya
words by, music by Stevie Wonder
9. Acercate Mas
arranged by Jose Feblés
words by, music by O. Farres
10. La Aventura De Vivir
arranged by Jose Feblés
written by M. Selles, T. Ten




定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。



  

2026年4月24日金曜日

Wendell Harrison / An Evening With The Day Devil


 発売は1972年。カルト宗教を連想させるジャケット・デザイン。そしてタイトルは直訳で「悪魔との夜」。今までライナーノーツの字が小さすぎで英語なのでスルーしていたのですが、今回はスキャンした画像をAIでOCRしたのでばっちり読めました(でも結構びっちり書いてあるので解読に時間はかかりました)


 解読してわかったのが、ジャケット・デザインの外側は、Wendell の占星術チャート(ホロスコープ)で、ホロスコープの中にいるのは The Tribe なる異様な生物( Tribe は、このアルバムの発売レーベルの名前でもあります)その注釈がかなり長文かつ難解でしたので自分で要約していると訳がわからなくなったのでAIに要約してもらいました。

1. アートワークの象徴性
アルバムのジャケットは単なる装飾ではなく、音楽の内容と密接に結びついています。
・デザイン: 裸の男が膝をつき、片手に「知的なプロパガンダや抑圧的な支配層」を象徴する
・頭蓋骨を、もう片方の手に「警察権力や社会の暗部」を象徴するシステムの足を持っています。
・占星術チャート: 中央の人物を取り囲む占星術チャートは、この過酷な社会(モンスター)の中で均衡を保とうとするすべての黒人の象徴です。
2. 「正義」への追求
執筆者のグラント・マーティンは、ニクソン政権が掲げた「法と秩序(規制と成長の停止)」ではなく、人間の環境改善と心身の成長を意味する「正義」を重視しています。
3. 「ザ・トライブ」の理念と役割
「ザ・トライブ」はアフリカの村の共同体をモデルにしており、デトロイトのコミュニティを「村」と見なして活動しています。
・音楽の目的: 社会のストレス、緊張、不協和音をありのままに反映し、文化に有益な教育的役割を果たすことを目指しています。
・芸術と文化: 芸術をそのルーツである文化から切り離すことはできず、音楽は環境を描写する「増幅器」でなければならないと考えています。
4. 音楽性とメッセージ
本作は、ジャズ、ロック、アフリカのポリリズムを融合させた5つの楽章からなる組曲形式で、ポエトリー・リーディングも取り入れられています。 ジャズという芸術が苦難の歴史から革新を繰り返してきたように、彼らもまた音楽を通じて聴き手の意識(心、体、精神)をより高いレベルへと引き上げ、癒やしをもたらそうとしています。
 Wendell Harrison は、スピリチュアル・ジャズという分野の方で、このアルバムのレーベルTribeをトロンボーンの Phil Ranelin とともに1972年に創設。この手のスピリチュアル・ジャズはブラック・ジャズとも呼ばれているようです。


「Mary Had An Abortion」何をポエトリー・リーディングしていたかは理解できませんでしたが、Abortion は中絶ですから、あんまりポジティブではないでしょう。そこからフリー・ジャズに展開し次の曲へ続きます。
「 Where Am I」1曲目から引き続くフリー・ジャズですが、爆発系ではなく混沌系です。途中から静かなジャズへと移行して穏やかに聴いていると、テーマが終わった後に入るキメにドキっとします。
「Vol II Angry Young Men - Part I」「Vol II Angry Young Men - Part II」 Part1 が、1分1秒で、似たような演奏で Part2  に続きます。録音が違う2つのバージョンを続けたのか?モヤモヤします。フリーでは無いですが完全インプロっぽい。前に聞いた時には感じなかったカッコ良さがあります。
「Consciousness」ベースのアルコが生き物が動き回っているように聴こえ、それをバックにポエトリー・リーディング。Consciousness は日本語で意識。
「Rebirth」なるほど1曲目のタイトルから続き、ここで復活となり、それを想起させるイメージさせる現代音楽のようなマーチング。輪廻転生みたいなことがテーマなのか。
「 Farewell To The Welfare」最後は5分23秒のファンクセッション。陽気なんですが底の方に闇が見え隠れするBメロ、聴いているうちに5分とは思えないほどあっという間に終わります。これも興味深い演奏です。

 以前の私では完全に興味の無い分野でしたが、久しぶりに聴くと中々の作品です。根底に流れる思想が理解できると更に面白いのかもしれませんが、はまると深そうなんで今のところ遠慮しときます。音楽好きの集う行きつけの「おでんバー」は、フリージャズがお好きな方も多いので今度持って行きます🎶

tenor sax : Wendell Harrison
electric piano : Charles Eubanks
bass : William Austin
drums : Ike Daney
trumpet : Charles Moore
trombone : Phil Ranelin
flugelhorn : Marcus Belgrave
vocals (poetry) : Black Messengers, Oba, Vajava

produced by Wendell Harrison Recorded at Pioneer Recording Studio, Inc., Detroit Poetry by the Black Messengers, Oba and Vajava

1. Mary Had An Abortion
2. Where Am I
3. Vol II Angry Young Men - Part I
4. Vol II Angry Young Men - Part II
5. Consciousness
6. Rebirth
7. Farewell To The Welfare




定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。