2026年8月26日水曜日

Eagles / Eagles


 経済新聞としてはアメリカ最大の発行部数を誇る月間経済新聞紙 ウォール・ストリート・ジャーナル の「史上最も人気のある100のロックバンド」で7位 。1971年にLinda Ronstadt のバックバンド編成のために1971年に集まり、同年の8月にバンド結成し1982年に解散しながらも、1994年に再結成し2023年ラストツアーを発表しながらも、2026年現在まだライブは続いています。eagles.com ここら辺になってくると商業的価値が高すぎて、バンドはなくならない。人類が滅亡するまで続くんだろうか?
 と、今も存在しているバンドですが、やはりデビュー当時のアルバムや曲はいつまでも色あせない素晴らしい作品。当時購入はしなかったものの、たまには聴きたくなるのでデビューから6枚のアルバムが堪能できる、お買い得盤を購入しています。


 まずは、デビューアルバムは1972年の Eagles の Eagles。結成契機として当時売れに売れていた Linda Ronstadt のバックバンドの腕利きメンバーが集合しているんですから「売れなかったら2枚目無いから、とりあえずバンド名がアルバム名ね」なんてレコード会社の脅しはある訳ないでしょう。最初のセールスインパクトとして、バンド名とアルバム名のインパクトを狙ったものかと思います。
  全員がボーカルをとれるので、リードボーカルは曲ごとに入れ替わり、ハーモニーは4人で厚く支える形でした。このアルバムでは 10曲中 Glenn Frey 3曲、Bernie Leadon 2曲、Randy Meisner 3曲、Don Henley 2曲 と、ほぼ均等にリードボーカルをとり、「Take It Easy」「Witchy Woman」「Peaceful Easy Feeling」で、Glenn Frey 2曲、Don Henley 1曲がシングルカットされていて、Glenn Freyが「バンドの顔」としてポップ寄りの曲を多く歌いながら、Don Henley が少しダークな色合い、Randy Meisner がハイトーン、Bernie Leadon がカントリー色の濃い曲を受け持つという、役割分担になっています。


 マルチに楽器を操り、ボーカルもメンバーで交互にとり、スタジオミュージシャンで構成されている大物バンドと言えば、Chicago が思い出されます。Chicago は1969年デビュー、Eagles はその2年後の1971年となりますので、時代としても Chicago の成功を背景にしてメンバーやレコード会社も鼻息が荒く、そっちがブラスロックなら、こっちはカントリーロックだぜとバンド結成されたのかもしれないですね。
 ちなみにプロデューサーの Glyn Johns 氏は、イギリス人で Rolling Stones,、Beatles などのエンジニアを務めた人で、このデビューアルバムの Asylum Records 社から Eagles のデビューアルバムの製作依頼を受けたが、一回断ってロンドンに帰りますが「あまりにうるさく言われて、仕方なしに」ロサンゼルスへ向かい、Nightingale のハーモニーを聴いてプロデューサーを受ける決意をしたとのこと。なもんで、Nightingale だけロンドンでレコーディングしています。レコーディング期間は2週間、費用は125,000ドルだったとのこと。当時のレートは(1ドル=308円)なので、なんと3,850万円 ですから凄い業界です。
 改めて聴くと、もっとロックしているイメージがあったのですが、全体的に思い切りカントリー色が強く、ほのぼのしている感じがします。懐かしくはありますがアドレナリンはあまり出ませんでした🎶

vocals, guitar, slide Guitar : Glenn Frey
vocals, guitar, banjo : Bernie Leadon
vocals, bass : Randy Meisner
vocals, drums : Don Henley

producer : Glyn Johns
recorded at Olympic Studios , London; "Nightingale" ,  Wally Heider Studios, Hollywood, Los Angeles

1. Take It Easy / Jackson Browne, Glenn Frey (lead vocal : Frey)
2. Witchy Woman / Don Henley, Bernie Leadon (lead vocal : Henley)
3. Chug All Night / Glenn Frey (lead vocal : Frey)
4. Most Of Us Are Sad / Glenn Frey (lead vocal : Meisner)
5. Nightingale / Jackson Browne (lead vocal : Henley)
6. Train Leaves Here This Morning / Gene Clark, Bernie Leadon  (lead vocal : Leadon)
7. Take The Devil / Randy Meisner (lead vocal : Meisner)
8. Earlybird / Bernie Leadon, Randy Meisner (lead vocal : Leadon)
9. Peaceful Easy Feeling / Jack Tempchin (lead vocal : Frey)
10. Tryin' / Randy Meisner (lead vocal : Meisner)





定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。


  

2026年8月25日火曜日

Miles Davis Quintet With John Coltrane Live In Saint Louis 1956

 

 ジャケット写真の Miles Davis がとても若くてふっくらしています。もともと私的録音によるマイルスの故郷であるミズーリ州セントルイスで行われた2回のラジオ放送テープです。ライナーノーツによると、1956年7月14日および21日と記載されている録音日は、実際の録音は1957年2月16日と23日であったと主張しているディスコグラファーがいるが、本当に1956年だとの説もあり、どちらが正しいかは不明です。
  Miles の実家はセントルイスにあり、1951年あたりから重度の麻薬中毒に陥り、仕事が全く入らなくなったため、セントルイスの父親の家に戻り麻薬依存症の治療に専念し1954年にカムバックし、その数年後に故郷に帰ってきての仕事の音源で、公式では、セントルイス での録音は、治療に入る前の重度ジャンキー時期の1952年春の James Forrest とライブ・セッション Miles Davis, Jimmy Forrest  Our Delight /  Recorded Live At The Barrel, St. Louis と、この録音の二つだけであるとされています。
 この録音のあと同年の1957年に、John Coltraneは、最初の Milesバンド の退団となります。理由は、この Milesバンド参加時期の評判が良くなかったと書かれていますので、薬物中毒で演奏に支障をきたしていたからでしょうか。ちなみに Paul Chambers、Philly Joe Jones もジャンキーであったとのことで、この時代のジャズ・ミュージシャンのジャンキー・エピソードはネタに事欠きません。


 演奏に希少性があるのはもちろんですが、ショーの冒頭では、マイルスの本来の声(数ヶ月後に手術を受けてダミ声/囁き声になる前の声)を聞くことができるというのも、貴重な資料であるとライナーノーツでも解説されています。
Intro Miles は Charlie Parker の「Ah-leu-cha」をアナウンスしています。ラジオMCとしてクレジットされている Spider Burks が彼に尋ねる。「Ah-leu-cha、それは外国語ですか?」「それは Charlie Parker の言葉だよ」なるほど。ですがそんなことしゃべってるかな?音がこもっていてよくわかりません。
Ah-Leu-Cha 紹介された Charlie Parker の楽曲で、なにやら激しいくRed Garland が叩きつけるようにピアノを弾き、Philly Joe Jones のドラムもスネアばかりが目立つ。Coltrane が高揚しているのはよくわかります。
A Foggy Day  アップテンポな Gershwin です。Paul Chambers の弓引きのアルコのスピード感と迫力、Red Garland の高揚したピアノが印象的。
All Of You これもアップテンポ気味です。肝心の Miles のトランペットが遠い遠い。サックスはそうでもない。ラジオって感じです。10曲目と2テイク入ってます。
Woody 'n You Miles のレパートリーとしては珍しい?ですが、先の All Of You よりはマイクに近くて Miles のトランペットが聞き取れます。でもベースとかの音とのバランス悪すぎですね。こうゆう時の Coltrane は、ゴリゴリと吹いていても説得力があるのがすごいですね。 
Walkin'  やっと各楽器のバランスが良くきけるようになってきたのはマイクのセッティングが変わったからか、こちらの耳が慣れてきたからなのか。やっとごり押しでない Red Garland のピアノソロですけど粗いことは否めない気がします。 
Two Bass Hit  この録音の前の年 1955年の Circle in the Round が最初の収録らしいです。アップテンポでスリリングな演奏ではあるが、バタバタしてる気がします。
Well You Needn't やっと落ち着いた演奏になってきたような気がします。相変わらず音のバランスは悪いですが聴きなれている曲の分、バックの演奏も頭の中で補えて聴けるので聴きやすくなっているんだろうか。それともこれが Monk 作品のすごさなのか。と思っていたらマイクの位置を変えたのか、バスンという音がして各楽器の音がクリアになります。そうか、ラジオ局の録音ではなくラジオから流れてくる音を自宅で録音しているんだ。マイクか、録音機材の位置を変えたら音が良くなったわけですね。なるほど
Billy Boy 今までの録音状態による各楽器を聞き取れないストレスから解放されます。割と高速で演奏されるのにしっかりと演奏されるところも聞き取れて良いです。
All Of You  先に聴いていた録音状態の悪いバージョンと違って楽しく聴けます。テンポ落としてますかね。Miles の優しいニュアンスが聞き取れます。
Airegin Sonny Rollins の傑作ですね。高揚します。スピード感あふれる素晴らしい演奏で最後の方で満足感。最初の録音状態では楽しめなかったはずでホッとします。
Announcement, The Theme  終わりになったかと思えば最後は7分の大熱演
Sign Off, The Theme  クロージングがこの前であったのかと思えば、さらに最後にクロージングなんですね。
前半、音質に難があるのはしかたないですが、真面目に聴きこむとそればかりが気になってしまいます。ラジオを聴くようにその雰囲気を楽しむのが良いとは思います。録音時の時代背景なんかも含めて聴くと、なかなか面白い録音ではないでしょうか🎶🎺

trumpet : Miles Davis (1, 2, 4 to 8, 10 to 13)
tenor sax : John Coltrane (曲: 1, 2, 4 to 8, 10 to 13)
piano : Red Garland
bass : Paul Chambers
drums : Philly Joe Jones
mc : Spider Burks

live at Peacock Alley, Saint Louis, Missouri, July 14 (#1-6) & 21 (#7-12), 1956. Two Saturday afternoon concerts.

1. Intro
2. Ah-Leu-Cha / Charlie Parker
3. A Foggy Day / George & Ira Gershwin
4. All Of You / Cole Porter
5. Woody 'n You / Dizzy Gillespie
6. Walkin' / Richard Carpenter
7. Two Bass Hit / Dizzy Gillespie, John Lewis
8. Well You Needn't / Thelonious Monk
9. Billy Boy / Traditional
10. All Of You / Cole Porter
11. Airegin / Sonny Rollins
12. Announcement, The Theme / Miles Davis
13. Sign Off, The Theme / Miles Davis

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2026年8月24日月曜日

Cornell Dupree / Teasin'


 初リーダーアルバムとのことで、見かけたら即購入したアルバムです。Cornell Dupree は、おそらく Stuff に参加が日本ではメジャーなギタリストで(と思っています)、フュージョン作品がメインかと思えば、実はソウル、R&B関係のほうが歴としては長いようです。
 1960年代前半に King Curtis の The Kingpins に参加してから Atrantic Records のセッションギタリストとして活動を開始し、Aretha Franklin のバンドにも長らく在籍、名盤 Donny Hathaway Live 1972 にも参加しています。
 ギタースタイルは、ソウル、R&B系の歌うように弾かれる滑らかなシングルノートの独特のタイム感、キレよく入ってくるダブルストップを多用したオブリガート、ピック弾きと混ぜて中指や薬指で弦を引っ張るように鳴らす多彩なタッチニュアンスで強弱が自在のバッキングワーク。でも「強弱」と言っても「強」をあまり聞いたことが無い珍しいタイプのギタリストです。音色は シングルコイルなのに「きらきら」し過ぎず、やや丸い音色で、ピッキングで強弱をつけると、そのままニュアンスが出てくるダイナミクスの広さで、ゲイン控えめ。


 「Stuff(スタッフ)」が結成されるのは1975年のこと。このアルバムが録音された1974年は、まさにStuffになる直前のメンバーたちが、お互いのグルーヴを確かめ合っていた時期です。Richard Tee、Chuck Rainey の参加は当然の気心の知れた最高の仲間たちです。

Teasin'  バックを支えるリズム隊の絡み合いが、とにかくカッコいい。Richard Tee の、ファンキーに弾けるクラビ。Chuck Rainey の、うねるような極太ベースライン。Bernard Purdie のブレないドラミング。大人のファンク・グルーブだ。
Blue Nocturne Curtis Ousley=King Curtis の作曲で、自分をテキサスからニューヨークへ呼び寄せ、プロの道を開いてくれた師匠。1971年に自宅前で暴漢に刺され、37歳という若さで亡くなった師匠への思いを込めたスローブルースです。
Jamaican Lady レゲエのリズムを取り入れた、どこか不思議な世界観を持ったフュージョン。ビヨンとした音色の楽器は Cornell Dupree が弾くエレキシタールでシンセではありません。
Feel All Right これも師匠 King Curtis 作品で、50年代のロックンロール風の少しレトロなギターのフレーズからスタートですが、1974年最新型のド派手な極上ファンクへとガラリと表情を変えます。ホーン部隊も入って楽しい。Stuff への進化する過程も少し見えるようなアッパーな曲です。
How Long Will It Last  後に Stuff で合流する Eric Gayle 作曲のご機嫌なファンクで、まさにこの後の Stuff のサウンドはうれしい。 あっちでもやってましたが、こちらでは少しテンポ落として大人な雰囲気。
What Would I Do Without You?  Ray Charles の超ド級ブルース・バラード。ボーカルはありませんが、Cornell Dupree がしっかりと、その心をギターで歌っているのが聴きどころ。
Okie Dokie Stomp 1950年代に大活躍したテキサス出身のギタリスト Clarence "Gatemouth" Brown の楽曲で作曲者にはそこのトロンボーン奏者の Plummer Davis がクレジットされています。イメージ的に Cornell Dupree は静かめにネバっとしたギターのイメージですが、このアルバムではこんな陽気なストンプもありで、激しいピッキングの Cornell Dupree は貴重かもしれない。
Plain Ol' Blues ラストは 8分を超える特大の長尺スロー・ブルース・ナンバー。 タイトル通り、飾り気のない「ただの、いつものブルース」だからこその締めくくりです。

前回に聴いたときよりも今回聴き直してはるかに好印象で、地味だと思っていた印象も変わりました。Stuff 結成前夜のような雰囲気も感じられ、いつもより激しめのプレイも聴けて満足です🎶🎸

guitar, sitar : Cornell Dupree
keyboards : Richard Tee (1 to 3, 5, 7, 8)
piano : George Stubbs (5), Paul Griffin (4)
bass : Chuck Rainey
drums : Bernard Purdie
percussion : Ralph MacDonald

baritone sax : Seldon Powell (4 to 8), Trevor Koehler (1 to 3)
tenor sax : David Newman (1 to 3), Joe Farrell (4 to 8), Seldon Powell (1 to 3)
trombone : Garnett Brown
trumpet : Ernie Royal (4 to 8), Joe Newman, Jon Faddis (1 to 3)

producer : Mark Meyerson, Michael Cuscuna
recorded at Atlantic Recording Studios, New York, N.Y.

1. Teasin' / Curtis Ousley, Delaney Bramlett
2. Blue Nocturne / Curtis Ousley
3. Jamaican Lady / Chuck Rainey, Cornell Dupree
4. Feel All Right / Curtis Ousley
5. How Long Will It Last / Eric Gayle
6. What Would I Do Without You? / Ray Charles
7. Okie Dokie Stomp / Plummer Davis
8. Plain Ol' Blues /  Cornell Dupree

▶ Teasin'







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2026年8月23日日曜日

Curtis Mayfield / Superfly 25th Anniversary Edition

 

 Curtis のファルセット・ボーカルは、他のハイトーンのボーカルとは違うなんとも言えない緊張感と深みがあります。聴き始めたころはフワフワした感じが馴染めなかったのですが、聴いているうちに段々と好きになってきました。ボーカルだけではない全体のサウンドもストイックで細かく巧妙な仕掛けを発見できるところも気持ち良いポイントです。またThe Impressions は、学生のころアメリカに留学していた母が子守歌として歌ってくれていたので、その時代の歌のメロディーは、しっかりと私の脳に埋め込まれています。(オリジナルはさすがに世代ではないので当時聴いたことは無かったので大人になって聴いたときに、頭の中からスラスラとメロディーが出てきて、意味は理解していないですが歌詞まで丸暗記でした)
 本CDは、同じ曲がボーカルもとインストの2種類が録音されていたりします。ボーナストラックなのかと思っていたら、当時の黒人映画の Superfly のサウンドトラックでした。アルバム・ジャケットはスパイ映画みたいなものを思わせる銃を持ったスーツの男と黒人女性写っていますが、この映画は麻薬密売人が主人公の、裏の世界で生き抜く苦悩や葛藤、暴力やその中で生まれる愛について描かれた物語なので、そういうこと。多分映画自体は、それほど名作といわれるものでは無いのだろうと推測しますが、後の映画のパルプ・フィクションには、この映画の主人公のヤクの売人とそっくりの人物ジュールズなる人物も登場するとのことで、もしかしたら原型はここにあるのでしょう。
 
 
 映画自体は、Blaxploitation(ブラックスプロイテーション)と呼ばれる1970年代前半のアメリカ映画のジャンルで、主に、アフリカ系アメリカ人を客層として想定した、サウンド・トラックにR&B、ファンクやソウルミュージックを使用したブラックムービーで、映画の内容はB級だが、音楽はA級といった作品が多かったようです。黒人のポン引きや麻薬密売人といった人物が登場するものが多いので、これは白人の側から見た黒人のイメージとも結びついたことや、南部キリスト教指導者会議 (Southern Christian Leadership Conference)、全米都市協会 (Urban League)といった黒人団体がブラックプロイテーション映画に反対したこともあり、次第にこのジャンルは姿を消していったようです(日本の任侠映画も似たような感じですよね)
 Curtis 音楽には、黒人別使、差別などの社会の様々な問題や主張が込められている曲が多数あります。ラブ・ソングかと思っていたら背景には全く違うものが込められているものもありがちですが、このサントラは映画用につくった曲なので全くもってストレート。
 Pusherman (売人)、Junkie Chase、Give Me Your Love (官能シーンで使われるらしい)Eddie You Should Know Better (主人公の相棒エディが稼業の選択を間違った場面)、No Thing on Me (Cocaine Song) などなど。Superfly については、ゲットーのストリート生活から抜け出そうとして Superfly (抜け出そう)という意味です。
 都会のギラギラとした側面を思わせる曲調、失望や渇きを表現した曲調など様々な曲がありますが、エンディングに向けての No Thing On Me や Think のような、美しい旋律の曲もあり、1972年のまさにカーティスの全盛期に制作されたサントラの域を出た作品です。
 また、25th Anniversary Edition の名前のとおり、本アルバムは Superfly の映画公開の25周年を記念しての企画盤で映画でしか使われなかったテイク、映画公開に放送されたラジオスポット等11曲が加わったバージョンともなっています。
 映画を見たことがあれば、さらに楽しめること間違いないと思います。youTube で、スーパーフライ(字幕版) が400円でレンタル試聴できるようですので、再度このアルバムを聴いた後で見てみようか迷いどころ🎶

1. Little Child Runnin' Wild
2. Pusherman
3. Freddie's Dead
4. Junkie Chase (instrumental)
5. Give Me Your Love (Love Song)
6. Eddie You Should Know Better
7. No Thing on Me (Cocaine Song)
8. Think (instrumental)
9. Superfly
10. Ghetto Child (Demo Version)
11. Pusherman (Alternate Mix)
12. Freddie's Dead (instrumental)
13. Junkie Chase (Full Length Version) (instrumental)
14. No Thing on Me (Cocaine Song) (instrumental)
15. Militant March (From "Score")
16. Eddie You Should Know Better (instrumental)
17. Radio Spot #1
18. Underground ("Superfly-Esque" Demo)
19. Check Out Your Mind  (instrumental)
20. Radio Spot #2



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2026年8月22日土曜日

Zoot Sims / Zoot Sims in Paris


 何か良いテナーのジャズ・サックスのアルバムはないか、いつも聞かない人を発掘してみようと diskUnion でジャケットが気に入ったので購入です。中古なのに値段も確か2,000円近くしたはずで、この値段ならハズレはないだろうと思い切りました。購入後は、いきつけの音楽好きの集う「おでんバー」で、いつものように試聴をしましたが、マスターは、はっきりと好き嫌いを言うひとなので「俺 Zoot Sims ってつまんないと思うんだよね」です。嫌いと言っても最後まで付き合って聴いてもらえますので、まあ、いつものことなのでしょうがない。
 ジャズ・テナー奏者といえば Sonny Rollins、John Coltrane、Dexter Gordon、Hank Mobley、Stanley Turrentine、Benny Golson ・・・星の数ほど巨匠がいらっしゃいますが、まだ傾倒するほど好きになった人はおらず、 もともとロック・フュージョン好きなので管楽器は鋭角的な音のほうが好みで勉強中なので Michael Brecker あたりしか好きな人としてあげられる人はまだいません。今までの実績としては、知らない人、聴きなれないジャンルでも聴き続けていたり時間の経過とタイミングで、いいじゃんと思えるタイミングがくることが多いですので、きっと私にもいつか、ジャズ・テナーを聴いて心と耳に残るものが、出てくるはず。


 好き嫌いは、ともかくとして私が好んで聴く現代の鋭角的な音のテナーとは明らかに違います。フュージョンではない Coltrane も、高域の倍音が強く、アルト寄りに聞こえる鋭く張りつめた音色でエネルギッシュです。しかし Zoot Sims は、低音に持っていくときのビブラート、エロくも感じるしゃくりが、特徴のチョイ悪オヤジ的な音かと思います。他のアルバムも聴いていて思ったのは、息をサックスに入れてから発音されるまでのタイムラグとカスレ具合がチョイ悪オヤジ的な雰囲気を増長させるのなとも思われます。


Zoot's Blues それじゃ肩慣らしにブルースでも、やってライブを始めるか、みたいな余裕が感じられます。ドラムの Jean Louis Viale のブラシでのノリの作り方が良くて、リズムに乗りながら曲に入っていけます。
Spring Can Really Hang You Up The Most  Hang You Up なんて物騒な感じもしますが、四月は最も残酷な月 でしょうか。Thomas Stearns Eliot の詩が題材のようで、春の明るいイメージとは裏腹の物悲しさもあるしっとりしたバラードです。
Once In A While 1937年に出版されたポピュラーソングのスタンダード・ナンバー。リラックスして、スラっとしたテナーで安定したスイング。エンディングの手前で荒ぶるフレーズが一瞬出るのはメンバーに終わるよの合図でしょうか。これがスッと出てくるのもカッコ良いかも。
These Foolish Things 1936年に発表されたポピュラーソングのバラード。アルバムではアップテンポな曲とバラードが交互に配置されているようです。Billie Holiday、Frank Sinatra など歌手にもよくカバーされていますが、テナーで歌うようにテーマを歌い上げ軽いピアノソロで軽くテナーソロの重くないバラードになっています。
On The Alamo 1922年に発表されたジャズ・スタンダードの名曲で、流れるようなメロディが美しい曲です。このメンバーでの演奏がそうなのか、選曲がそうなのか、メロディーが美しめの曲がスラっと演奏されてサラっと終わる感じですね。
Too Close For Comfort 1956年ミュージカル Mr. Wonderful のために書き下ろされたポピュラーソングです。Henri Renaud のピアノソロが長めにとられていますが、可もなく不可もなくな感じでもう少し突っ込んで欲しかった。
A Flat Blues ブルースで一服。1曲目と同様に、ドラムの Jean Louis Viale のブラシワークのカッコ良さにが気になります。ちなみにテナーサックスはB♭管なので、実音A♭は譜面ではB♭。つまりテナーは譜面のドを吹くと実際にはB♭が鳴るのでB♭系の感覚で演奏できるので演奏は容易なようです。
You Go Top My Head 1938年に出版されたポピュラーソングでエレガントで物憂げ。やっぱり選曲でこっち系が好きなようです。Henri Renaud の型にはまったようなピアノソロが悪くないけど気になります。Sims はさすが安定感があります。
Savoy 1942年頃にラッキー・ミリンダー楽団によって録音されたダンスナンバー。やはり軽く踊れる感じが好みのようです。最後にピアノ、ドラムにも注意して聴いてたんですが、やはり Henri Renaud は型にはまったようなピアノソロ、Jean Louis Viale のブラシワークは何故かブルース曲の方が良い。

 マスターが言われるほどの「つまらなさ」は感じないですが、切り口がだいたい一緒な感じに退屈さは感じるかもしれません。作業などをするときにかけ流して聴くのに適しているタイプで、酒でも飲みながら Zoot Sims でも聴くかってゆっくり聴きながら飲んだら良いんではないでしょうか。ずっとエロいサックス吹きの印象でしたが、久しぶりに聴くとそうでもない🎶🎷

tenor sax : Zoot Sims
piano : Henri Renaud
bass : Bob Whitlock
drums : Jean Louis Viale

producer : Alan Douglas
recorded at “BLUE NOTE” PARIS, December 1961

1. Zoot's Blues / Zoot Sims
2. Spring Can Really Hang You Up The Most / Tommy Wolf, Fran Landesman
3. Once In A While / Michael Edwards, Bud Green
4. These Foolish Things / Harry Link, Jack Strachey, Eric Maschwitz
5. On The Alamo / Isham Jones, Gilbert Keyes (Gus Kahn), Joe Lyons
6. Too Close For Comfort / Jerry Bock, Larry Holofcener, George David Weiss
7. A Flat Blues / Zoot Sims
8. You Go Top My Head / J. Fred Coots, Haven Gillespie
9. Savoy / Bill Doggett, Lucky Millinder









▶ Savoy

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2026年8月21日金曜日

David Sanborn / Estival Jazz Lugano 2009

 

 Decca Records に移籍しリリースして Here & Gone (2008) はジャズというよりはブルース系4ビートやビッグ・バンド風のサウンドを基調としてリズム&ブルースのエッセンスを採り入れたアルバムでした。そのニュー・アルバムを引っ提げて2009年7月3日に開催されたスイスのルガーノ・ジャズ・フェスティバルに出演したライブ盤です。
 エスティバル・ジャズは、入場無料のオープンエア・フェスティバルで、ジャズを軸にしつつジャズ寄りのロックやファンク、ワールド系も出演する、野外の広場で大勢が集まる「街ぐるみ」のイベントになっているようです。イベントといっても毎年初夏から夏にかけて数日間開催、延べ来場者数は年間およそ25万人規模の大規模なお祭りです。莫大にかかる費用は、地元自治体や観光局などの公的支援、企業スポンサー、メディア・パートナーからの支援、物販・飲食、放送権、録音物リリースなどの収入などによって観客無料になっているようで、素晴らしい催しです。
 ほか、Estival の表記が気になります。タイトル名は日本語では「フェスティバル」表記ですが、原題は「Estival」となっています。開催地スイスの公用語は、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語 で、調べてみたところ Estival どうやらフランス語のようで、お祭りの名詞よりは、夏のという意味の形容詞で使われるようですが、Estival Jazz Lugano はどう見てもジャズフェスの名前。うーん、よくわからないが、まあ良いか。


 アルバム  Here & Gone (2008) からの楽曲は、 2. Brother Ray, 3. St. Louis Blues, 4. Please Send Me Someone To Love, 6. I've Got News For You で、1. Full House は、Murcus プロデュースの Upfront (1992)、5. Smile >  Soul Serenade の Smile は、Sanborn (1976) が初収録の Sanborn の十八番で、 Soul Serenade は、King Curtis のインスト曲でソウル出身の Sanborn のルーツのような曲で、これも  Upfront (1992)に収録されています。
 ファンとしては、David Sanborn がわかりやすくライブで聴けるので嬉しいライブ・アルバム。この時期になってくると、ライブでもこれから一発当てるぞ的なギラギラしたものは全く感じられない落ち着いた演奏です。かといって、これからは俺が好きな音楽をやるぞ的なアート的な主張もない。つまり良いんだけどワクワク、ドキドキするようなものは無いんですよね。音しかないんですけど、何かロックかポップスの映像を見ているような感覚です🎶

alto sax : David Sanborn
keyboads : Ricky Peterson
guitar : Nicky Moroch
bass : Richard Patterson, Mike Pope
drums : Gene Lake
trumpet : Nicolas Gardel
sax : Martin Jacobsen

1. Full House / David Sanborn, Marcus Miller
2. Brother Ray / Marcus Miller
3. St. Louis Blues / W. C. Handy
4. Please Send Me Someone To Love / Percy Mayfield
5. Smile >  Soul Serenade / Paul Simon, Coleridge-Taylor Perkinson  > Curtis Ousley,  Luther Dixon
6. I've Got News For You / Roy Alfred


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2026年8月20日木曜日

Bill Evans / Some Other Time(The Lost Session From The Black Forest)


 Bill Evans、Eddie Gomt)Jack DeJohnette のトリオのResonance Records から2016年半世紀を経てのリリース発掘音源。ドイツのフィリンゲンMPSスタジオでの1968年のセッションです。このトリオは6カ月しか活動していなかったため、音源はこれを入れて三作しか残っていません。購入は2016年のリリース後即で、ライナーノーツを、しっかりと日本語訳で読みたかったので日本版の高い方を購入しました。
 ・「At The Montreux Jazz Festival」1968年6月15日録音
 ・本作「Some Another Time」1968年6月20日録音
 ・オランダのヒルフェルスムライブ「Another Time」1968年6月22日録音


 1968年6月20日にMPSスタジオで録音された時点で、このセッションは正式な発売作品としてきちんと契約されていませんでしたので、未発表となってたようで、モントルーでのライヴ絶賛を受けたドイツのプロデューサー、ハンス・ゲオルク・ブルナー=シュヴェルが「ぜひスタジオでも録ろう」と急遽録音をセッティング。Evans は当時アメリカでは Verve と契約中で、MPS側との取り決めは「必要な許可が降りない限り発売しない」という暫定的なものだったようです。その後、誰も本格的に契約交渉を進めないまま時間が過ぎ、テープはMPS側のアーカイヴに保管されたまま「存在を知る人もほとんどいない状態」になり、出すに出せないまま忘れられていったとのこと。
 そして2000年代にはMPS創設者ブルナー=シュヴェルも他界し、テープは家族のクローゼットに眠ったままになっていたところ、2013年ごろ、Resonance Recordsのゼヴ・フェルドマンが、見本市の場でブルナー=シュヴェルの息子と出会い、「エヴァンスの未発表スタジオアルバムがある」と知らされ、駐車場の車内でそのテープの一曲を聴かせてもらい、Evans 側の遺産管理、共演者、MPS家族など複数の権利関係者との調整に動く
複雑な権利処理をクリアし、Resonanceが2016年に『Some Other Time: The Lost Session From The Black Forest』として世界初リリースとなったわけです。
 未発表音源は、きちんとした録音機材でとられていないものが多くありますが、道理で高音質なわけです。
 途中で何回か流して聴いていますが、真剣に聴きなおすのは久しぶりです。初めて聞いた時の印象ですが、このトリオでの演奏は先に少し明るめの「Another Time」を聴いていたので、このスタジオセッション版はそれよりもう少し落ち着いた演奏と思っていました。

 2枚組で90分超のボリュームがあります。収録曲も多いので気になった曲だけ書き留めておきます。
You’re Gonna Hear From Me 後の Interplay (1972) にも収録されているレパートリーで、オルタネイト・テイクも2枚目の最後に収録されているがベースソロの前で終わってしまっています。明るいアレンジと軽いピアノのタッチ、高揚感があって出だしとしては最高、締めもこれなのはそのせいか。
Some Other Time Leonard Bernstein が1944年ミュージカル On the Town のために書き下ろした歌曲で Walz For Debby (1961) にも収録されています。淡々と、優しく弾かれ、中盤から後半にかけ、即興パートが進むにつれてじんわりと熱が帯びていきます。リリカルなタッチで聴かせるのではなく、強弱で切なさを表現する本作のタイトル曲となっています。
How About You? 1941年ミュージカル映画 Babes on Broadway の楽曲で、ポップでスイング感が良く出ている曲で、これも後の Interplay (1972) にも収録されています。 他の曲では繊細なブラシワークに徹することが多い Jack DeJohnette がスティックを持ち、弾けるようなスイング・ビートを叩き出していてスリリング。内省的な表情とは180度変わる「陽のEvans」がここにありです。

ライナーノーツには、Eddie Gomtz, Jack DeJohnette のインタビューもあり、そこらへんも中々興味深い内容となっています🎶🎹

piano : Bill Evans
bass : Eddie Gomtz
drums : Jack DeJohnette

producer : Zev Feldman
recorded by Hans Georg Brunner-Schwer, Joachim-Ernst Berendt
recorded at MPS Studios in Villingen, Germany on June 20, 1968

 【Disc One】
1. You Go To My Head / Haven Gillespie, J. Fred Coots
2. Very Early / Bill Evans
3. What Kind of Fool Am I? / Anthony Newley, Leslie Bricusse
4. I'll Remember April / Don Raye, Gene de Paul, Patricia Johnston
5. My Funny Valentine / Lorenz Hart, Richard Rodgers
6. Baubles, Bangles & Beads [Duo] / George Forrest, Robert Wright
7. Turn Out The Stars / Bill Evans
8. It Could Happen To You / Jimmy Van Heusen, Johnny Burke
9. In A Sentimental Mood / Edward Kennedy Ellington
10. These Foolish Things / Eric Maschwitz, Jack Strachey
11. Some Other Time / Adolph Green, Betty Comden, Leonard Bernstein

 【Disc Two】
1. You're Gonna Hear From Me / André Previn, Dory Previn
2. Walkin' Up / Bill Evans
3. Baubles, Bangles & Beads / George Forrest, Robert Wright
4. It's Alright With Me [Incomplete] / Cole Porter
5. What Kind Of Fool Am I? / Anthony Newley, Leslie Bricusse
6. How About You? / Burton Lane, Ralph Freed
7. On Green Dolphin Street / Bronislaw Kaper, Ned Washington
8. I Wonder Why / Nicholas Brodszky, Sammy Cahn
9. Lover Man (Oh, Where Can You Be?) / Jimmy Davis, James Sherman, Roger Ramirez
10. You're Gonna Hear From Me [Alternate Take] / André Previn, Dory Previn
 



▶  Very Early



定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。


  

2026年8月19日水曜日

The JazzTimes Superband / Bob Berg, Randy Brecker, Dennis Chambers, Joey DeFrancesco


 新宿 DiskUnionで、見つけてメンツが好みだったので購入しました。フュージョン系と思っていたら、しっかりオルガン・ジャズしてて60年代ソウルジャズを現代的にアップデートしたような作風は大当たりで、購入したときにテンションが上がったのですが、いつもの行きつけの音楽好きの集う「おでんバー」では、反応が乏しかったので、そこで少しテンション下がったのを覚えてます。あれから10年以上は経っていると思うので、皆さんの耳も私の趣味趣向に慣らされてきているはず。久しぶりに聴いたので再度流しに行ってみます。


 バンド名の通りこのセッションは、アメリカの音楽雑誌「JAZZ TIMES MAGAZINE」の、創刊30周年記念(2000年)で結成されたバンド。私は手にしたことがありませんが「世界有数のジャズ雑誌」とも評され雑誌で、年に10回の発行。レコード店のおまけとして創刊した Radio Free Jazz が始まり1962年であったとのこと。
 ジャケット表紙には、ギターの 「Paul Bollenback」 はありません。聴いたことが無い人であったのですが、このバンドに参加するだけあってさすがの腕前。

Dirty Dogs かなりロックっぽい曲名の付け方です。しかし、しっかりジャズ感しているようで Joey DeFrancesco のハモンド・オルガンで、かなり「押しの強い」サウンドでヒップな曲になっている印象。
Silverado 単独の主役がいるのではなく4人が強い個性をぶつけあいます。Bob Berg のテナー、Randy Brecker のトランペット、Dennis Chambers のドラム、Joey DeFrancesco のオルガンが組み合わさることで、曲そのものよりもバンドの熱量がある ジャズフュージョン。
Jones Street この曲もメロディの気持ちよさより、4人の掛け合いの熱量が抜群の音の勢いと即興の応酬がすごい。Jones って誰?それとも Jones Street って通り?オルガンでジャム感がすごく出てるんかな。色々考えながら聴いてます。ギターソロが抜群にカッコよいです。
Oleo もしかしたら、このライブの目玉かもしれません。この曲は早く演奏されるのが常ですが、それにしても「高速Oleo」です。最速で走る演奏には一発免停になるんでは?とド肝を抜かれます。速さは正義です。ペダルのベースの速さも、こんなの踏めるのか?どうなってるんだって思います。
Friday Night At The Cadillac Club オルガンを皮切りに「週末の夜」っぽい高揚感がテーマで演奏され、Bob Berg のテナーが直線的に曲全体の推進力を作り、Randy Brecker がそれを受け、全開ではなく熱量を少しだけ上げる。Joey DeFrancesco のオルガンが和音の厚みでソウル感も醸し出す。クール。
Soho Sole Paul Bollenback が今までのギターと変えてエフェクターを使ったフュージョンっぽい音になり、各人のソロの受け答えと曲中のうねりが良い。大人なカッコよさ。
The Ada Strut Strut は気取って歩くみたいな感じだっけか。気取りながらも、いきって歩いているようなノリです。Adaって誰だろう?
Blue Goo Paul Bollenback が、またオールドスタイルのいぶし銀のギター。今回は Brecker  がお先にソロをとってからの、 Berg 。Joey DeFrancesco のハモンドが硬派で厚みとノリを出しながらソロでおしゃれにコードを変えるところがにくい。基本的には、真っ向勝負なブルース。
Seven A.M. Special 早朝の空気やスタート感よりは、モヤモヤしている感じがする曲なので、きっと朝方に書きあがった楽曲?うーん、トランペットが入ると朝っぽい感じが出てるような気もする。
Freedom Jazz Dance Eddie Harris の名曲で、Miles Davis が有名にしてから、みんな大好きなヤツです。皆さんの力量もあっての、このカオス感のあるアレンジはヒジョーにクール。そりゃ、これが最後で盛り上がる最高のライブです。

Joey Defrancesco が牽引するオルガン・トリオ+管という構成で、ベースラインがタイトになり、そのぶん現代的なグルーブになってます。素直にわかりやすいスーパーバンドな音、確かなテクニックでテンポ良く攻めてきます。意外と名盤かもしれない🎶

tenor sax : Bob Berg
trumpet : Randy Brecker
drums : Dennis Chambers
flugelhorn : Randy Brecker 
organ : Joey Defrancesco
guitar : Paul Bollenback

1. Dirty Dogs / Randy Brecker
2. Silverado / Bob Berg
3. Jones Street / Randy Brecker
4. Oleo / Sonny Rollins
5. Friday Night At The Cadillac Club / Bob Berg
6. Soho Sole / Bob Berg
7. The Ada Strut / Randy Brecker
8. Blue Goo / Joey DeFrancesco
9. Seven A.M. Special / Paul Bollenback
10. Freedom Jazz Dance / Eddie Harris




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