2026年10月23日金曜日

Roy Hargrove Mulgrew Miller / In Harmony

 

 2018年に49歳で他界したトランペッター Roy Hargrove (RH)と2013年に57歳で他界したピアノニスト Mulgrew Miller (MM)の2人が残したライヴ音源。録音は2006年と2007年のニューヨークとペンシルバニアのホールでの公演。リリースは2021年です。
 私が RHを知ったのは  Habana (1997) からで、キューバンなノリでいながら知的な感じが強烈で脳にこびりついてしまい、それをきっかけに聴き始めました。追いかけていくと、ジャズ・トランぺッターが最終的に到着しやすいファンク系のRHファクターの活動を知り、Hard Groove (2003) を聴きますが、求めていたものと少し違う。あのキューバンなノリが聴きたいと With The Tenors Of Our Time (1994)  を聴いて正統派のジャズに聞き惚れますが、これも探していたのではない。出会いを求めて探し続けているうちに、だいぶ増えてしまいしたがなかなか出会いません。近いニュアンスは Nothing Serious (2006),  Grande-Terre (1998) あたりでした。
 一方 Mulgrew Miller (MM) については、現在の手持ちは Solo In Barcelona (2004) のソロピアノ作品です。たしかこのアルバムを聴いて深堀りしてみようかと購入した気がします。音源で MM の参加アルバムはないのか探してみると耳にしたことが無いと思って調べてみたら、私の手持ちでは  David Saborn / Another Hand (1991) でタイトル曲と Dukes & Counts に参加、Art Blakey & The Jazz Messengers / Live At Sweet Basil (1985)。1955年米ミシシッピー州グリーンウッド生まれで、R&Bからジャズに転じ77~80年まで Duke Ellington、 80年からは Betty Carter や Woody Shaw の楽団、84~86年から The Jazz Messengers に在籍、その後 Tony Williams のクインテットや自身のトリオなどのセッションで活躍しています。


 先にも書いたように、もっとHabana (1997) っっぽいものはないかと、色々と揃えていく中で目に留まったので購入して、確かその日に行きつけの音楽好きの集う「おでんバー」に持っていって聴いたのですが、ウイスキーをあおっているうちに眠くなってしまったことを覚えているほど刺激に乏しくて眠気を誘ってくるのが最初の印象でした。
 ですが、次に聴いたのは家で余裕を持った気持ちで何かの作業をしていた時。この時も聞き流していたのですが、印象的には眠気を誘うほどつまらなくはない感じです。ホールでの録音なので、ピアノの響きが少しオフ気味なので長く聴くにはちょうど良いのかもしれないがもう少し前に出てくれればうれしいというような感想でした。そして今回で多分4~5回目ぐらいになるのですが、ぐっと印象が変わりました。
 二人のプレイは、格式ある緊張感のある形式ではなく、ゆったりとした温かな音楽的な語らいや、リラックスした中に躍動感が感じられて心地よく響きます。以前は面白みに欠けるかなと思っていた MM のピアノが、腰を据えた感じの伸び伸びと真っ向勝負にリズミカルでシンプルでわかりやすく頭に入ってきます。特に今回のようなデュオでの時には相方がやり易いだろうなと想像できます。以前感じたピアノの響きが少しオフ気味であるとは、今回は思いませんでした。
 おそらくピアノの練習を始めたことで脳みその中でピアノに対する響き方が変わっていることや、途中で MM の Solo In Barcelona (2004) を聴いたりしているうちに、経年で音楽の聴こえ方が、またもや変化しているようです。


 本アルバムには日本語版43ページ、英語版45ページの分厚いブックレットが同梱されています。中には様々なミュージシャンや、プロデューサーの言葉が寄せられていて、かなりの読み応えですので、珈琲でも飲んでゆっくり聴きながらこの分厚いブックレットを読めばほっこりできること間違いなしです。と書きつつ、あまりに長すぎて、まだ私も斜め読み🎺🎶🎹

trumpet, flugelhorn : Roy Hargrove
piano : Mulgrew Miller

producer : Zev Feldman,  Larry Clothier
Recorded at Merkin Hall, Kaufman Music Center, New York, NY on January 15, 2006 and the Williams Center for the Arts, Lafayette College, Easton, PA on November 9, 2007.

【Disc1】
1. What Is This Thing Called Love? / Cole Porter
2. This Is Always / Harry Warren, Mack Gordon
3. I Remember Clifford / Benny Golson
4. Tristeza / Antonio Carlos Jobim
5. Invitation / Bronislaw Kaper, Paul Francis Webster
6. Con Alma / Dizzy Gillespie

【Disc2】
1. Never Let Me Go / Livingston & Evans
2. Just In Time / Betty Comden And Adolph Green, Jule Styne
3. Fungii Mama / Blue Mitchell
4. Monk's Dream / Thelonious Monk
5. Ruby, My Dear / Thelonious Monk
6. Blues For Mr. Hill / Roy Hargrove
7. Ow! (Encore) / Dizzy Gillespie














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2026年10月22日木曜日

Bill Withers / The Best Of Bill Withers Lean On Me


 1994年発売の Bill Withers のベストです。ニューソウルと言われる分野で Donny Hathaway と並ぶ代表選手の Bill Withers ですが、私の周りの音楽好きでも存在を知らない人が意外と多いのには、少々不満です。なので私たまに、行きつけの音楽好きの集う「おでんバー」に Bill Withers の音源を持参し、普及啓蒙活動は続けていますが、歳をとると皆さん覚えが悪くなるのか、「ん-これ聴いたことはあるね」とは言われるのですが、なかなか名前を覚えていただけない。根気よく普及を続けています。


 普及活動で「あるある」なのは Bill Withers, Donny Hathaway がゴッチャになって、二人いるのは覚えたが、どれがどちらだっけ?ですが、まず覚えてもらいたいのは、Donny Hathaway はピアノ弾き語り系で、ゴスペル感もありながらのアカデミックな雰囲気、それに対して Bill Withers は、生ギター・フォーク系で、シンプルで素朴。まずこれが基本です。
 音楽性の違いの多いな要因は、音楽的背景で、Donny Hathaway は、ハワード大学音楽学科でクラシック・ゴスペルの英才教育を受けています。対して Bill Withers は、独学のたたき上げで、もともとフォードモーターに努めていて、33歳で1971年にSussex Records よりデビュー。労働者としての生活経験がそのまま音楽の血肉となっています。しかし言葉が上手く話せなくなる吃音症で音楽活動は休止してしまい、1985年を最後にアルバム制作もなくなり、割と最近の2020年に80歳で亡くなっています。
 一方、Donny Hathaway は、1973年に妄想型統合失調症と診断されて音楽活動が縮小し、1977年 Roberta Flack のアルバムに参加して復帰したが、1979年にニューヨークのエセックス・ハウス・ホテルから転落死ですが、自殺ではなく事故死とのことではあります。娘さんの Lalah Hathaway は、歌手となって活動されていて、私所有の音源でもたまに登場します。

 

 Bill Withers の代表曲としては、このベストアルバムの表題の Lean On Me 、Ain't No Sunshine、Use Me、Just The Two Of Us など。ここら辺は何となく聞いたことがあるけど歌手名を覚えていない人が多いような気がします。

 Just The Two Of Us は、マイナーなカバーでも良いクオリティのものが多いと思うので好きなヤツを少し紹介しときます。

ムジカ・ピッコリーノ / Just The Two Of Us NHK Eテレの番組の中で、プロの大人と子供たちがバンドを組んじゃうんですが、良い演奏動画が多かったりします。NHKはリアルで見るのは0時間、youTube だけなんで受信料には不満があるのですが、これは許しときます。


Seiji Igusa / Just the Two of Us ソロ・ギターの動画で練習でお世話になってます。井草聖二(SEIJI IGUSA)氏のギターマガジン連動のフィンガーピッキングスタイルの動画ですが、雰囲気とアレンジが良いんです。


Pomplamoose / Just the Two of Us 以前からフランスっぽいと思ってたんだけど、今回確認したらアメリカの夫婦音楽デュオでした。短い動画であっさりしてますが空気感が最高です。


 今回は思いっきりアルバムから離れたとこに行ってしましたが、ベスト盤なので解説するより、Bill Withers について思うところを書き連ねました。


さすが大御所です。亡くなってはいますが、いまだ独自ドメインでの公式ページも存在します🎶🎸

project Director : Joy Gilbert

1. Lovely Day
2. I Want To Spend The Night
3. Let Me Be The One You Need
4. Hello Like Before
5. Tender Things
6. I Wish You Well
7. Ain't No Sunshine
8. Grandma's Hands
9. The Same Love That Made Me Laugh
10. Lean On Me
11. Harlem
12. Use Me
13. Who Is He (And What Is He To You)?
14. You Just Can't Smile It Away
15. Just The Two Of Us
16. Steppin' Right Along
17. You Try To Find A Love
18. My Imagination

▶ Use Me






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2026年10月21日水曜日

Bill Evans / Live At Art D'Lugoff's Top Of The Gate


 1968年10月23日のニューヨークのライブ・ハウス Village Gate 2階でライブ。2枚組でセットリスト通りに First Set、Second Set を曲順もそのままに収録されていて発売当時は完全未発表音源で、中古ファンのわたくしも思わず新品に飛びつきました。 
 Emily, Yesterdays, 'Round Midnight は両ステージでセットリストに入っているので聴き比べもできてしまいます。さらに最近の未発表音源では定番のメンバーや Top Of The Gate の写真、当時のポスターが収録された28 頁のブックレットもついています。
  題名の Art D'Lugoff は Village Gate のオーナーで、1958年に160 BleeckerStreet の1階と地下にクラブをオープンし、全盛期には2階が Top Of The Gate と呼ばれるパフォーマンス・スペースになっていたのことです。Village Gate の録音での私の所有音源は、ジャズでは Chris Connor / Chris Connor At the Village Gate ブルースでは B B King / Live & Well 。ジャズが主体のライブハウスですが、他 Jimi Hendrix などの公演も行われていた名門です。



 音源は、当時コロンビア大学の学生だった Resonance Records の社長 George Klabin が、カレッジFM局のために収録したものだそうです。各楽器のバランスも良く録れていて客席との距離感も適度にあり少し鮮明さに欠けるようには思えるが、発掘ライブ音源としてはかなり状態は良いと思います。

 さらに1968年10月はドラマーの Marty Morell が参加した直後の録音でもあります。Evans はリハーサルをしないと言われていることから一緒の演奏経験は未だ少ないはず。しかし見事にマッチした演奏を聴けて買ってよかった感じあります。また Eddie Gomez についてですが、1966年からEvans とのコンビなので、勝手知ったる家での演奏ですから、遠慮も何もなくアタックの強いゴリゴリとした演奏でこれも良し。
 このライブでの Evans はアタックの強い音で、男性的に豪快に前に前に突進するような力強い演奏が印象的です。試しに Emily の聴き比べもしてみたので、今回の動画リンクにアルバム違いでつけときました🎶🎹

 とにかく残っている録音の多い Bill Evans です。本アルバムでの収録曲が、私の現在の所有音源でかぶっている(いやレパートリーとなっているのか)気になったので調べてみました。選曲が、ベタなものが多いせいもありますが、なんと California Here I Come のみが、過去の演奏なしでした🎶🎹

・Witchcraft - Portrait In Jazz 
・Yesterdays - Live At Ronnie Scott's 
・California Here I Come
・Gone With The Wind - Piano Player 
・Turn Out The Stars - Some Another Time
・In A Sentimental Mood - Some Another Time
・Mother Of Earl - At The Montreux Jazz Festival
・Here's That Rainy Day - Alone

piano : Bill Evans
bass : Eddie Gomez
drums : Marty Morell

producer : Zev Feldman
recorded by George Klabin

recorded live at Art D’Lugoff’s Top of the Gate October 23, 1968 by George Klabin

【DISK1】
1. Emily / Johnny Mandel, Johnny Mercer
2. Witchcraft / Cy Coleman
3. Yesterdays / Jerome Kern
4. 'Round Midnight  / Thelonious Monk
5. My Funny Valentine / Lorenz Hart, Richard Rogers
6. California Here I Come / Al Jolson, Buddy G. De Sylva, Joseph Meyer
7. Gone With The Wind / Allie Wrubel, Herbert Magidson
8. Alfie / Allie Wrubel, Herbert Magidson
9. Turn Out The Stars / Bill Evans

【DISK2】
1. Yesterdays / Jerome Kern
2. Emily / Johnny Mandel, Johnny Mercer
3. In A Sentimental Mood / Duke Ellington
4. 'Round Midnight / Thelonious Monk
5. Autumn Leaves / Joseph Kosma
6. Someday My Prince Will Come / Frank Churchill, Larry Morey
7. Mother Of Earl / E. Zindar
8. Here's That Rainy Day / Jimmy Van Heusen, Johnny Burke

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2026年10月20日火曜日

The Gadd Gang


 わたくしにとって、ジャズ・フュージョンの教科書のようなアルバムです。高校時代には、ロック小僧だった私が、やたらギターがうまい人が弾いていた新人歓迎ライブを見て、腕を磨きたいとジャズ研に入ったは良いのですが、別にジャズが好きなわけでもない、フュージョンが好きなわけでもないので、その手の音楽は、ほぼ聞いたことがない状態での入部。
 最初に組んだ新人だけのコンボでは、当時はやりのナベサダの曲を題材にして、まずはコピーから入るものの課題曲にギターは録音されていなかったし、なによりロック小僧にとっては退屈な音楽でロックコードなんて使っても曲にはそぐわない。リーダーのテナーサックスの女性に、「ちゃんと練習してきてね」なんて注意されるが課題曲にギターは収録されていないのでコピーして練習することもできないので、こちらも不満がつのるばかり。
 ジャズ研の内部では、気の合うメンツがいれば、いくつでもコンボを作れるし、離れたところにあるボロボロの昔の木造校舎の中にあった練習場所は、空調はないもの練習はし放題なので、5個の位のコンボを掛け持ちしてビッグバンドにも参加している先輩もチラホラいらっしゃいます。そうだ、オレも何か面白そうなバンドを探してコンボを作ったら良いじゃんいと思って良い題材を探していました。あるときドラマーの家に行って、いつものように飲んでいるとこれが置いてあって、ジャズっぽくソウルやブルースが強く感じられる演奏です。
 そこで、これだ!と思って自分も購入したのがこのアルバム。でも Gadd Gang の楽曲コンボを作ることは出来ずに学生生活は終了しましたが、フュージョンへの入口となり、そこからのジャズへの入門となったことは間違いありません。


 数多くのセッションで正確無比な緻密なプレイの Steve Gadd、個性派キーボードのRichard Tee、さりげなく、なでるような、いぶし銀のギターの Cornell Dupree。そして、数多くのガチ系ジャズの Eddie Gomez が加わって結成されたスーパーがつくフュージョン・バンドです。Staff ではベースは Gordon Edwards に変わります。

Watching The River Flow  ボブ・ディランのカバー。直球ブルースの4ビート。リラックスした感じだが一糸乱れぬ統率感があるのは Steve Gadd のきっちりドラムに起因するんだろうと思いながら、Cornell Dupree のギターはやっぱりいぶし銀が似合うとか思いながら、改めて聴き始める。
Strength 静かに始まってつまらん系バラードかと思えば、ポップ、ファンクに表情を次々に変える編曲の妙が印象的な曲です。
Way Back Home  クルセイダーズのカバー。で大好きなヤツ。わたくしの好きな Richard Tee のオクターブで低音からコードをスライドさせる奏法が、これでもかと入ってます。
Morning Love ガチジャズの Eddie Gomez の作曲が、とてもフュージョンとマッチして、アコースティック・ベースをメロディー楽器にして、しなやかなソロが奏でられながらもフュージョン色が強めのナンバー。Richard Tee のアレンジで一味違った空気感も良い。
Duke's Lullaby  4分間のドラム・ソロで正確なリズムとバカテクです。この Gadd Gang を教えてくれたドラマーは、このソロ曲をコピーしようとしてましたが、このクオリティは無理と破綻してましたっけ。
Everything You Do 久しぶりに聴いたら、ボーカルが入ってるって忘れてたなと思い出しました。フュージョンアルバムにある歌ものはやめて欲しいと思うけど、このたどたどしい Tee の ボーカルは、まああアット・ホームな感じで箸休めにはなるか。
Honky Tonk / I Can't Stop Loving You  ザ・ブルースのメドレーに形式で最後にふさわしくゴージャスにってヤツです。よく見たら David Matthews が、ピアノ弾かずにアレンジを担当してるのに今更気づきました。

 いやいや相変わらず懐かしくて良いですね。心して聴くというより、昔のカセットデッキでテープをガシャっと入れて聴いてる感じ、となりのオジサンのバンドを聴いてるぐらいの気軽さがあるような気がします🎶

drums : Steve Gadd
guitar : Cornell Dupree
bass : Eddie Gomez
keyboads : Richard Tee

bariton sax : Ronnie Cuber (1, 3, 7)
trumpet : Jon Faddis (7), Lew Soloff
trombone : Barry Rogers (7), David Taylor (7)
tenor sax : Michael Brecker, George Young (7)

producer : Kiyoshi Itoh
recorded at : Record Plant, N.Y.C.
recorded and mixed in June and August, 1986 by using SONY 3324 Digital Recorder.

1. Watching The River Flow /  Bob Dylan
2. Strength / R. McDonald, S. Gadd, W. Salter
3. Way Back Home / Wilton Felder
4. Morning Love / Eddie Gomez
arranged by : Richard Tee
5. Duke's Lullaby / Steve Gadd
6. Everything You Do / Richard Tee
vocals : Richard Tee
7. Honky Tonk / I Can't Stop Loving You / B. Doggett, B. Butler, C. Scott, D. Gibson, E. Grover, S. Shepard
arranged by horns : David Matthews
tenor sax : George Young, Michael Brecker
trombone : Barry Rogers, David Taylor
trumpet : Jon Faddis, Lew Soloff

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2026年10月19日月曜日

The Baker Brothers / In With The Out-Crowd


 最初に購入の Baker Brothers のアルバムがこれで2004年の10月の Londonの Camden Town というJazz Cafe 。ライヴならではの迫力と熱気が、爆音のドラム、キレキレのギターでの爆音で、演奏しているメンバーの興奮が伝わってくる、なんど聴いても素晴らしい録音で、わたくしが若かったら鼻血が出そうな一枚です。
 このアルバムを聴いてからデビューアルバム Ten Paces (2003) を聴いて、あのアルバムがライブになるとこんなにも熱くなるのかと、落差にビックリするかと思いますので、いずれか一つしか持っていない方には両方所有されることをおすすめします。Ten Paces  に収録されていなくて今回の追加は All Baked Out, Peace Of Mind, Don't Turn Your Back On Me の3曲となります。逆にこのライブで演奏されなかったのは Theme From Laundrettas, Paste,  Barrington's Groove,  Breathing In なので、そこらへんも両方聴きながらじっくり比較するのも楽しい聴き方ではないでしょうか。


 メンバーは 全員マルチ奏者でキーボードメインの Dan Baker、ドラムメインの Richard Baker の Baker兄弟と、ベースメインの Chris Pedley のスリーピース。それにブラスとパーカッションがゲストで参加していますが、ゲストは Ten Paces とライブでは全員違っています。他の様々なバンドにも当てはまるように、初期段階の勢いが一番熱いことは間違いないようです。
 これ以降も追って聴き続けてはいるのですが、2010年 - Dan 、2011年 - Richard が脱退、現在は Chris Pedley のみ、初期メンバーの兄弟はいない「The Baker Brothers」になってしまい、現在は活動停止となります。残念ですがメンバー交代ごとに当初のバンドの色は変わり、それに期待していた私的に魅力は、減退していくのも事実。現在も一応解散との発表は無く数年前まではHPは更新されないまま存在していたのですが、久しぶりにチェックしていたら、とうとうHPもなくなってしまっています。実在する12枚のアルバムは現実世界から消えませんが、世のだれもが知っているメジャーなバンドではありません。WEB上のバンドの痕跡も徐々に消えていきそうで、寂しい限り🎶

guitar, keyboards, vocals : Dan Baker
bass, guitar, vocals : Chris Pedley
drums, sampler, vocals : Richard Baker

baritone sax, alto sax : Ben Tompsett
percussion : Steve Bray
tenor sax : John Gillies , Paul Yeung
trumpet : Giles Straw

written-by : Pedley, Baker, Baker
recorded live at the Jazz Café, Camden on the 12th October 2004

1. Chester's Tongue
2. Givson
3. Maid Of Mars
4. Green Goddess
5. All Baked Out
6. Ziggifried
7. Peace Of Mind
8. Don't Turn Your Back On Me / vocals : Nathan Johnson
9. Little Suns
10. Who Killed The Southbarrow Peacock?
11. Ready...Aim...



▶ Givson









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2026年10月18日日曜日

Lonnie Mack / Strike Like Lightning


 Stevie Ray Vaughan の師匠とのことで購入した 1985年アルバム。Lonnie Mack は1960 年代初頭から活動を続ける元祖白人ブルース・ロック・ギタリストの一人でトレードマークはフライングV。Elektra Record に所属して3枚のレコードリリースしたんですが、鳴かず飛ばずでそのレーベルを去ることになりました。James Brown, Freddie King, The Doors などのレコーディングに参加するものの、目立たないサイド・マンとしての仕事。大アリーナで演奏することもあれば、人里離れたバーで演奏すること、大手レコード会社の制作スタッフとして働いたこともある。そんな彼が8年ぶりに Alligator Record から発表した復活作品です。
 全曲 Stevie Ray Vaughan, Lonnie Mack の共同プロデュースで、Stevie Ray Vaughan はゲスト・ギタリストとして5曲に参加しています。Lonnie Mack の1963年のデビュー作 The Wham! Of That Memphis Man は、Stevieが人生で初めて買ったレコードであり、Stevie  は Lonnie の激しいギタープレイやトレモロ奏法に強い影響を受けていたとのことで長年 Lonnieを熱狂的なアイドルとして敬愛していました。7年前に二人が初めて出会い、ずっと共作したいと熱望していたそうで、このアルバムようやく実現したとのこと。


 昔ながらのブルースマンらしく殆どの曲がファースト・テイクだったとのこと。Stevie がそうであったように、売れなかったとはいえ「ギターヒーローのためのギターヒーロー」とも言われる方ですから、テキサス系のこの手の元祖です。
 もちろんギタープレイは Stevieと共通するところもありますが、Lonnie の方が音数は少なめシンプルでわかりやすい。基本歌物ですが 聴いたことのあるインスト Double Whammy は、そうか作曲者はLonnie Mac だったんだ。If You Have To Know もですね。なるほど。個人的にはエレクトリックなヤツではなく、最後のアコースティック・ブルースの Oreo Cookie Blues が特に渋い・カッコ良い👍(Oreo Cookieって、あのオレオなんでしょうね?)
 Lonnie Mack は2016年4月に74歳で逝去、Stevie Ray Vaughan も1990年に飛行機事故で、二人とも天国へ逝っていしまいました。天国でもブルース・セッションしているのでしょうか?🎶🎸

vocals : Lonnie Mack
background vocals : Lisa Gilkyson (2), Gwen Newsome (2), Karen Kraft (2)
keyboards : Stan Szelest
guitar : Bill McIntosh (3, 4, 10), Lonnie Mack, Stevie Ray Vaughan (1, 2, 5, 8, 10)
bass : Tim Drummond
drums : Dennis O'Neal (1 to 3, 5, 8, 9), Gene Lawson (4, 5)

producer : Lonnie Mack, Stevie Ray Vaughan

1. Hound Dog Man / Tim Drummond
2. Satisfy Susie / Lonnie Mack, Tim Drummond
3. Stop / Lonnie Mack
4. Long Way From Memphis / Lonnie Mack, Tim Drummond, Will Jennings
5. Double Whammy / Lonnie Mack
6. Strike Like Lightning / Lonnie Mack, Stevie Ray Vaughan, Tim Drummond, Will Jennings
7. Falling Back In Love With You / Lonnie Mack
8. If You Have To Know / Lonnie Mack, Tim Drummond, Will Jennings
9. You Ain't Got Me / Lonnie Mack
10. Oreo Cookie Blues / Lonnie Mack, Mike Wilkerson



▶ Stop







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2026年10月17日土曜日

Bob Marly / Volume four


Bob Marly のベスト盤シリーズの1枚目。「The Collection」という往年のアーチストのベスト盤なのですが、タイトルのつけ方などなど自由奔放で笑っちゃいます。

「Volume four - Stir It Up」
※ ジャケットには One, four ともにジャケットに Stir It Up の文字が表記してありませんが、CDのデータには副題が入ってます。

お笑い点その① 3だけアラビア数字
お笑い点その② 副題が Stir It Up が Volume One、four が一緒、
お笑い点その③  One Two と頭の文字を大文字にしているのに、four はなぜか小文字
お笑い点その④ Volume One - Stir It Up では、1曲目にStir It Up が本来入っているはずなのに、なぜか Stop The Train が、four には、当然 Stir It Up は収録されていません

当然、詳細な解説のあるライナーノーツは無くて、裏面に曲が書いてあるだけのあっさりとした作りですが、CDにはシリーズのナンバーがふられていて Copyright に対する警告も明記されていて Bootleg では無く、版権切れの楽曲を集めた廉価版と思われます。しかしネット検索では、亜種が数種類存在していてジャケット写真が異なっているものがあり収録曲も異なっているものがあったり実に多種多様ですので、やはり Bootleg なのか? 著作権はロンドンにあると書いてありますが、ホンマか?
そんな廉価盤なので、音が悪いとか、選曲がどうだとかは気にせず、ボブ・マーレイの Put It Out ってどんな曲だっけか?と思った時に聴ければ良いわけで Bootleg かもしれないやつを購入したことによる背徳感、後悔、不満はありません。


 レゲエ、ジャマイカで連想されるのはラスタカラー。ジャマイカ発祥のラスタファリ運動と深く結びついています。ラスタファリは、エチオピア皇帝ハイレ・セラシエ1世を象徴的存在とし、アフリカ回帰や黒人解放を掲げた宗教・思想運動です。
 この運動がエチオピア国旗の色(赤・黄・緑)を重視したことから、同系統の配色が「ラスタファリアン・カラー」と呼ばれるようになり、特にボブ・マーリーなどのレゲエアーティストが身につけたことで、世界的に「レゲエ=ラスタカラー」というイメージが広まりました。
赤:抑圧や闘争で流された血 
黄(ゴールド):太陽や富、希望
緑:アフリカの大地や草木、自然
黒:黒人の人々や戦士


 Bob Marly は、ジャマイカで生まれ、スラムのトレンチタウンで育ち、ラスタファリ運動の思想を背景とした音楽と活動と非常に刺激的な生き方をしてきたミュージシャンでした。ジャマイカで襲撃されて銃弾を受けながらイベントに出演し、演奏の最後には、服をめくり胸と腕の傷を指さして観客に見せつけました。その翌朝、出国してジャマイカには戻らずに活動の拠点をロンドンに移しました。
 ラスタカラーは単なるおしゃれ配色としても使われますが、もともとは宗教・思想運動や黒人解放運動と結びついたシンボル。強い政治・文化的意味を含む場合もあるため場面によっては配慮しての使用が必要なようです。なるほど平和ボケしている私たちは、反感を買ったり、苦笑されないように、世界のいろいろな状況に合わせて使い方に気を付けたほうが良い場面もあるかと思います🎶

そういえば大好きな No Woman, No Cry、One Love がシリーズに収録されていなかったので、動画の最後につけときます🎶

1. Caution
2. Don't Rock My Boat
3. It's Alright
4. My Cup
5. All In One
6. Corner Stone
7. No Water
8. Natural Mystic
9. Reaction

▶ Caution



▶ My Cup







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