1976年のスタッフのファースト・アルバムです。ジャンル的にはフュージョンにはなりますが、インストの R&B、ソウルです。こんなバンドがやりたいとジャズ研に入ったときに思ったんですが、残念ながら我らがジャズ研にはリチャード・ティーがいませんでしたのでコンボは組めませんでした。メンバーは Gordon Edwards、Richard Tee、Steve Gadd、Christopher Parker、 Eric Gale、Cornell Dupree などの当時売れっ子のスタジオ・ミュージシャン。始まりはニューヨークのクラブ Mikell's (ミケールズ) でのセッションのレギュラーメンバーが中心で、ゴードン・エドワーズが結成したセッション・バンド Encyclopedia of Soulが母体です。Stuff と見分けのつかない、Gadd Gang はこのバンドが解散後、Steve Gaddドがメンツを集めて結成され、インスト・フュージョンをメジャーにしてきた立役者的なバンドですが、月日の経つのは早いもの、2026年現在の存命は Gordon Edwards、Christopher Parker、Steve Gadd の三人だけになってしまいした。
改めて聴き直して肉声の代わりを楽器がやっているだけのR&B、ソウルであるのが、心地よくかっこいい音です。Steve Gadd、Christopher Parker のドラムは細かいビートの方と基本的なリズムの二人が叩いているのは注意すれば聴き分けられますが上手すぎるので、どちらがどちらかは聴き分けられませんが、このバンドのグルーブはこのツインドラムによって牽引されているのがわかります。それに大好きな Richard Tee の跳ねるようなオクターブ奏法によるキーボードのソウル・ゴスペル的なフレーバーが加わります。そして Cornell Dupree、Eric Gale のハートフルなギター、特には Cornell Dupree のなでるようなオブリで最高の味付けをしながら、ボーカルがいない分ギターで歌っちゃいます。
それでは、全曲聴き直しながらレビューです。
「Foots」やはりアマチュア・ギタリストとして Cornell Dupree, Eric Gale のフレーズは耳に優しいです。難しいことは、やらなくても歌心をもったフレーズだけで説得力があります。4分2秒の曲が短く聞こえます。「My Sweetness 」ギターも良いんですが Richard Tee のフェンダーローズの響きも良いです。静かな響きのテーマとテレビ番組とかのバックで使われそうな優等生的なテンポ、かと思えばソウルになる。カッコ良いです。「 (Do You) Want Some Of This」前から気になっていたんで、記憶をたどりながら調べてみたら、やっぱりこの曲のイントロのベースラインは向井滋春の Morning Storm と同じパターンです。曲は全く違いますがイントロのピアノも Richard Tee のオマージュみたいな感じです。向井滋春のほうを学生の時にライブでやっていたのを思いだし、それも懐かしみながら聴けました。「Looking For The Juice」このノスタルジックな感じも聴かせてくれる魅力的なバンドです。 ジュースを探すってお題ですが、どんなシチュエーションのイメージなんでしょうか。寝ぼけながら朝ベッドから起きたら窓から日差しがうっすらさしていて、ヨロヨロと冷蔵庫にあるジュースを探すみたいな感じでしょうか。「Reflections Of Divine Love」 J.C. White の1975年のカバーですので、ほぼ同時期の録音。Gordon Edwards、Cornell Dupree、Richard Tee が本家にも参加しています。本家のボーカル Gloria White の歌をギターに置き換えて、少しリズミカルなアレンジにしています。「How Long Will It Last 」Eric Galeが作曲の、いかにも Stuff なイメージのダンサブルな曲で大好物です。「Sun Song」 Leon Thomas のカバーで、原曲を聴いてみると、かなり特殊な感じなので、これは Stuff のほうが普通に売れそうな感じでした。「Happy Farms」これは Cornell Dupree の作品で、ハッピーなソウルナンバーです。Cornell Dupree, Eric Gale のギターの歌心の違いが比較しやすくて、そこも聴きどころかなと思います。「 Dixie / Up On The Roof 」前半部分が Traditional で、後半は The Drifters の Up On The Roof かなと思ったんですが、とすると全く違う曲のようなので違うような気がします。
これを聴くと学生時代を思いだします🎶
keyboards : Richard Tee
guitar : Cornell Dupree, Eric Gale
bass : Gordon Edwards
drums percussion : Christopher Parker, Steve Gadd
producer : Herb Lovelle, Tommy LiPuma
1. Foots / Stuff
2. My Sweetness / Richard Tee
3. (Do You) Want Some Of This / Richard Tee
4. Looking For The Juice / Gordon Edwards, Richard Tee
5. Reflections Of Divine Love / J.C. White
6. How Long Will It Last / Eric Gale
7. Sun Song / Leon Thomas
8. Happy Farms / Cornell Dupree
9. Dixie / Up On The Roof / Traditional, Goffin And King(Up On The Roof )
▶ Foots



















