1975年に Arista Records から出たデビュー作で、70年代クロスオーバー・フュージョンの代表的名盤。当時最前線だったニューヨークのスタジオ・ミュージシャンたちが集結し、超テクニカルなホーン・アレンジとファンキーなグルーヴを前面に押し出した内容になっています。
Brecker Brothers の Randy は 1945年生まれ、Michael は 1949年生まれで、フィラデルフィアで生まれで地元で育っています。地元のR&Bバンドなどでプレイし、兄の Randy が1966年に、Blood Sweat &Tears に参加で、ニューヨークに進出。その4年後に Michael もニューヨークに出てきて、ふたりはスタジオ・セッションなどをこなしながら、Billy Cobham、John Abercrombie とともに、いわゆるブラス・ロック・グループである「Dreams」を結成し、アルバム2枚をリリース。最近入手して聴いたんですが、初期の Chicago をさらに緻密にしたようなサウンドで最高の音作りですが、あまり話題になることもなく解散したようです。その後1974年に The Brecker Brothers を結成し、Arista Recordsより発表したのがこのアルバムとなります。
わたくしの大好きな Daid Sanborn (ここでは Dave Sanborn 表記)を含めた3管によるタイトでスピード感あふれるサウンドと驚異的なテクニックでしたが、4作目の Heavy Metal Be Bop (1978) で、当時のフュージョン少年をすべて点目にしてしまいます。むろん日本の音楽青年であった、私たちも見事に撃ち抜かれ、当時お金が無かったのでラジカセにダビングして楽譜をどこからか手に入れてきて、憧れの「Some Skunk Funk」に挑戦してきてロックギター少年がフュージョンに目覚め、管楽器隊もすっかりブラバンから脱却し、今や60歳を超えてしまっている訳です。当時お金が無かったので、他のアルバムは購入できなかったので、今更 Brecker Brothers のアルバムを購入して楽しんでいるので、デビューアルバムで既に、「Some Skunk Funk」が録音されていたのも、これを聴いて知った次第です。
Some Skunk Funk 歴史的名フュージョン楽曲ですが、ファンクでも無ければジャズでもない、どちかと言えばメカニカルなフレーズ連発のロックだが、ブルース臭さは微塵もない発明品です。Heavy Metal Be Bop 収録バージョン、Billy Cobhamのアルバムバージョン、Mike Stern 参加のライブなど、どれを聴いてもワクワクして爽快な気分になります。4作目 Heavy Metal Be Bop (1978) にも収録。
Sponge テーマでは Sanborn の存在があってこそのファンク風味。Will Lee の、ここぞの決めプレイもカッコよく暴れ具合が良い。これも、4作目 Heavy Metal Be Bop (1978) (ベースは Neil Jason) にも収録です。
A Creature Of Many Faces 場面ごとの展開に多面性がある知的な展開とブラスロック的なタイトさも持ち合わせて、アレンジも素晴らしい。Michael Brecker のソロも良いが、ブラスアンサンブルに Sanborn のタイトでキレのある音があってこそ引き立つと思える。Bob Mann のロックギターもカッコよし。
Twilight ドラマチックな展開の中には、メカニカルなフレーズのサンバリズムとファンクフュージョンが組みあわさっている。バンド・アンサンブルは最高で、Ralph MacDonald のパーカッションが効果的に複雑なリズムをノリ良くしてくれています。
Sneakin' Up Behind You この曲のみ、Harvey Mason, Ralph MacDonald のツインドラムで、ディスコ・サウンドと Stuf, Gad Gang のソウルファンクの流れを汲みような楽曲。Stuff 自体は1976年がファーストアルバムだから、その影響はあってもおかしくは無さそうです。
Rocks Some Skunk Funk の土台にこの曲があったのか、この曲があったから Some Skunk Funk が成立したのか?いずれにしろ、このタイプの楽曲構想が Randy Brecker の頭の中にあり、一連で作品化されたのは、このアルバムであるということ。
Levitate 幻想的バラードで、Randy のトランペットは、メカニカルフレーズだけではなくこんな一面もあるんだと見せつけてくれます。Will Lee のベースが、さりげなく Weather Report っぽさを出してます。
Oh My Stars この時期のフュージョンにあるボーカルものが、ここでも登場です。どうせやるなら Heavy Metal Be Bop (1978) の East River まで振り切ってほしいもんです。
D.B.B. 今回聴き直すまで気づいていませんでしたが、Some Skunk Funk, Rocks の路線上にある楽曲でした。「D.B.B.」という暗号のようなタイトルは、「Dirty Brecker Brothers」の頭文字を取ったものだそうで、当時、ニューヨークの音楽シーンで「売れっ子スタジオセッション・ミュージシャン」として昼夜問わず膨大なレコーディングをこなしていた兄弟が「自分たちの本来やりたい、泥臭くてファンキーでエグい音楽を爆発させる場所」としてこのバンドを結成した原点が由来で、その初期衝動やファンクへの敬意が、この「Dirty」という言葉に内包されているとのこと。つまりはこの曲が土台になって Some Skunk Funk, Rocks が生まれたのかもしれない。なんて思うとワクワクします。
trumpet, electric trumpet, flugel horn, vocal & lyrics (on "Oh My Stars") : Randy Brecker
tenor sax : Michael Brecker
alto sax : Dave Sanborn
keyboads : Don Grolnick
guitar : Bob Mann
electric bass, vocal & lyrics (on "Sneakin' Up Behind You") : Will Lee
drums : Harvey Mason, Ralph MacDonald (5)
percussion : Ralph MacDonald
additional drums (on "Sneakin' Up Behind You") : Christopher Parker
producer : Randy Brecker
executive producer : Steve Backer
recorded at Secret Sound Studios, New York, N.Y., Jan. '75
remixed at Sound Ideas Studios, New York, N.Y., Jan. '75
1. Some Skunk Funk / Randy Brecker
2. Sponge / Randy Brecker
3. A Creature Of Many Faces / Randy Brecker
4. Twilight / Randy Brecker
5. Sneakin' Up Behind You / Don Grolnick, Will Lee, Dave Sanborn, Randy Brecker and Michael Brecke
6. Rocks / Randy Brecker
7. Levitate / Randy Brecker
8. Oh My Stars / Randy Brecker
9. D.B.B. / Randy Brecker
▶ Sponge
▶ Rocks
▶ D.B.B.








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