ほぼ Weather Report のアルバムは持ってますので、私が若い頃に聴き始めた頃に購入したアルバムです。最初に Weather Report を知ったのは、このアルバムの冒頭曲の Birdland が最初で当時ラジオかなんかでかかっていたのを聴いたのだと思います。なんてキャッチーでカッコ良い曲だと思ってカセットに入れて聴いていたら、ある時コーラスのみで構成されているThe Manhattan Transfer バージョンを耳にした時は、Weather Report を完コピかと感動し、以来どちらも愛聴しております。
久しぶりに聴こうと、これを引っ張り出しましたが 改めて見るとドイツの輸入盤でした。ググってみるとヨーロッパ、ドイツ、オーストラリアでの CBSから発売されていて日本やアメリカでは発売されていないようです。なお Vol.2 が出ているのかも検索しましたがヒットしなかったので、2作目構想はあったものの売れゆきが思わしくなかったので頓挫したのかと想像します。ライナーノーツに何が書いてあるのか、さっぱりわからずですが、これも一興。
ウェザー・リポート(WEATHER REPORT)の軌跡ウェザー・リポートは1970年に結成されました。CBSの会長クライヴ・デイヴィスは、彼らの演奏を一度も聴く前から契約を結びましたが、その理由は、メンバー全員がマイルス・デイヴィス・グループの出身であり、並外れて高い芸術的評価を得ていたためでした。ウィーン出身のキーボード奏者ジョー・ザヴィヌルのリーダーシップのもと、バンドは全く新しいジャズのスタイルを急速に確立しました。1971年に最初のLPをリリースすると、ジャズ専門誌『ダウンビート』の読者投票ですぐさま「年間最優秀グループ」の称号を獲得しました。もちろん、ウェザー・リポートの音楽的業績は、グループ最大のヒット曲となった「バードランド(Birdland)」だけではありません。ザヴィヌルとウェイン・ショーターを中心に、長年にわたってジャコ・パストリアス、ミロスラフ・ヴィトウス、アルフォンゼ・ムゾーン、アイアート・モレイラ、オマー・ハキムといった革新的なミュージシャンたちが集まり、数々の優れたアルバムを世に送り出しました。アルバム『ヘヴィ・ウェザー(Heavy Weather)』は、ジャコ・パストリアスの巧みなベース・プレイのおかげでミリオンセラーとなり、グループを70年代で最も成功したジャズ・ユニットへと押し上げました。「Eurydice」「Elegant People」「And Then」「A Remark You Made」「Hernandu」といった楽曲は、今日ではエレクトリック・ジャズの古典となっています。1983年には初のボーカル曲が登場しました。マンハッタン・トランスファーによる「バードランド」のボーカル・バージョンとは対照的に、彼らはアルバム『プロセッション(Procession)』収録の「Where The Moon Goes」で自分たちの歌声を披露しました。ウェザー・リポートは今日、ジャズとロックを決定的に結びつけた音楽史の一部として評価されています。その音楽的多様性は、シンプルでメロディアスなアレンジから、多層的な音の奔流まで多岐にわたり、聴き手に現代ジャズへの新しい理解を促しました。録音から年月が経過しているにもかかわらず、彼らの作品は今なおジャズ愛好家にとって真の傑作であり続けています。また、次世代のジャズ・ミュージシャンにとって、「ウェザー・リポートという科目」は広く愛される必須の学習要綱(カリキュラム)となっています。
ライナーノーツは Weather Report 入門盤としてのエレクトリックジャズの古典としての解説でした。私も当時は揃えていなかったので Weather Report なんて、どうせそろえるんだからベストなんて買う必要無かっただろ!って思わずに購入したので目的通りです。ベスト・アルバムは資源の無駄と思っていたことも過去ありましたが、金儲け主義の曲の羅列と思われるものも多いですが、企画した人の趣味や意図を感じられるもの、メジャーな中に1曲だけあるマイナー曲で、そのマニアっぷりにニヤリとすることもよくあります。さてこのアルバムにニヤリの要素はあるのか?ライナーノーツからはヒット曲集としての位置づけしか書いてありませんが、それだけなのか?
聴き直しながら懐かしみながら編集者の偏愛はどこらへんにあるのか聴いて参ります。「Birdland」 最初は一番メジャー級の最大ヒットアルバム Heavy Weather(1977) から、Jaco 参加2枚目のアルバムです。キャッチーなメロディ、編曲で誰もが一度聞いたら忘れられない曲です。Jaco のハーモニックスが粋です。「And Then」 中期のアルバム Mr. Gone(1978) からの曲で、Maurice White、Deniece Williams がボーカルで参加。Steve Gadd がドラムです。ここらへんの時代のフュージョン・バンドは歌物がアルバムに1曲入ってるものが多いのは、Weather Report の影響でしょうか。「A Remark You Made」 Heavy Weather(1977) から2曲目です。Wayne Shorter テナークス(テナー)がよく歌い、Joe Zawinul のシンセ音、Jaco のフレットレスがマッチした派手ではないが味わい深い名曲。「Second Sunday In August」Miroslav Vitous がベース、ドラムに Eric Gravatt)、パーカッションに Dom Um Romãoが新たに加入した2作目 I Sing the Body Electric(1972) で、ワールドミュージック的なスケールを感じる楽曲です。ポップさや派手さは無いですが世界観がすごい。「Herandnu」 Jaco が初めて参加したアルバム Black Market(1976) からの選曲で、この曲は Alphonso Johnson が作曲し、ベースを弾いています。スピーディで流れるようなリズム、アフリカを感じさせるシンセ音、ロックな雰囲気も感じます。カックイイですね。「Tears」しっとりと Wayne Shorter のサックスを聴かせながら段々とエッジの効いたシンセで煽ってくる静かなんだけどエネルギーが途中からドンドン出てくる楽曲です。マイルスのエレクトリック・ジャズ・ロック路線を引き継いだ Weather Report(1971) からの出品。「Elegant People」Black Market(1976)から2曲目の出品。これも Alphonso Johnson のベース。静かにエレガントに始まり、シンプルなテーマ繰り返しですがジワジワと緊張感を出してきて、これも名曲。「Eurydice」ファーストの Weather Report(1971) からの2曲目です。Weather Report のイメージであるポップさは全くなく、Bitches Brew よりも少しバップよりな感じで Wayne Shorter のサックスが怪しい雰囲気で良い。「Man With The Copper Fingers」Weather Report のラストアルバム This Is This!(1986) からの選曲です。ベースは Victor Bailey、ギターはCarlos Santana、ドラムはPeter Erskine の布陣で日本人もよくやるタイプのフュージョンサウンドで、聴いてて安心感あります。Santana のギターがメインですが(これを書いて知りましたが)、全くイメージのラテンフュージョン臭さが無いのもビックリ。「Where The Moon Goes」Jaco に変わって Victor Bailey が参加した Procession(1983) からの選曲。スペースサウンドにアフリカンな変拍子リズムとそちら系のボーカルが入ってボコーダーも使ってしまうワールド・ミュージック・フュージョンです。最後のアレンジは Birdland 意識してる感あります。「Harlequin」Heavy Weather(1977) から3曲目の選曲で、よく聴くとつかみどころが少ないメロディーのスローナンバーですが、メチャクチャ頭にこびりつく名曲です。「Speechless」 Jaco Pastorius のフレットレスのソロに焦点があてられた奥深さが感じられるスローフュージョンです。余り今まで印象に無かった曲なのですが、改めて聴き直すと、ポップ過ぎない、ジャズ過ぎない、ワールドっぽさすぎない、ある意味 Weather Report の良さが詰まっている曲となのかと思いました。Weather Report 81(1982)からの選曲。「Palladium」大ヒットアルバム Heavy Weather(1977) からの4曲目。Jaco のお得意ベース・フレーズにスチールパンが入った大好きな曲です。
このベストのプロデューサーの意図はよくわかりませんでしたが、導入部分にはヒット曲を起用し、ポップ路線を聴かせながら古いところも、こんな一面もあると聴かせる中々良い選曲と順番であると思いました。
また、Sweetnighter(1973)、Tale Spinnin'(1975)、Weather Report 81(1982)、Domino Theory(1984)、Sportin' Life(1985) などは持っていないことを再確認したので、どこかで入手していきたいと思います🎶
1. Birdland / Joe Zawinul Heavy Weather(1977)
2. And Then / S. Guest, Weather Report Mr. Gone(1978)
3. A Remark You Made / Joe Zawinul Heavy Weather(1977)
4. Second Sunday In August / Joe Zawinul, Weather Report I Sing the Body Electric(1972)
5. Herandnu / Alphonso Johnson Black Market(1976)
6. Tears / Wayne Shorter Weather Report(1971)
7. Elegant People / Wayne Shorter Black Market(1976)
8. Eurydice / Wayne Shorter Weather Report(1971)
9. Man With The Copper Fingers / Joe Zawinul This Is This!(1986)
10. Where The Moon Goes / Joe Zawinul, Nan O'Byrne Procession(1983)
11. Harlequin / Wayne Shorter Heavy Weather(1977)
12. Speechless / Joe Zawinul Weather Report 81(1982)
13. Palladium / Wayne Shorter Heavy Weather(1977)
▶ Birdland
▶ Herandnu






















