もともとは United Artists Records というレーベルから1962年にリリースの作品ですが、1954年のドイツ、ケルンから始まったEurope Tourのライブ録音。その全曲にアラジン原盤とキャピトル原盤を追加したCD盤となります。1~11曲目は、初渡欧時の録音で、12~15曲目は1951年4月29日にアラジン・レーベルへ録音、ラスト16曲目は1942年6月12日にポール・ホワイトマン楽団でゲスト参加の録音となっています。
高井信成氏によるライナーノーツでは、初の渡欧で気分が高揚しこのツアーの実現を喜んだかが書かれています。
自伝の「奇妙な果実」にそれがよく表われている。1954年1月10日から2月19日までの長旅となった。ビリーは初の渡欧で気分が高揚し、好調そのもののパフォーマンスをみせた。ビリーがどれほどこのツアーの実現を喜んだか。自伝の「奇妙な果実」にそれがよく表われている。抜粋して紹介させていただこう。「黒人ミュージシャンは、誰もがヨーロッパへ行くのを夢見ている。行ったまま帰って来ない人もいる。私も名前が売れてから、いつもそれを考えていた」。「パスポートの申請が降りた時は、信じられないくらいうれしかった」。
ビリーはヨーロッパで経験したことのない大歓迎を受けた。このツアーはヴォイス・オブ・アメリカ(国営放送)のラジオ番組「Jazz Club USA」の主催で、番組の制作、監修者であり、ジャズ評論家のレナード・フェザーが企画した。当時ビリーはキャバレー・カードを失効しており、ニューヨークのナイトクラブなどで歌えず、ツアーやホール・コンサートに活動が制限されていた。それもあって海外公演への思いは強まっていたのだ。
他、気になる記述としては、「彼女はヨーロッパではドラッグ中毒が病人として扱われることを知り、衝撃を受けている。」 また、歓迎を受けたジャズ・ファンの一人のコペンハーゲンの医師は寒さで鼻をかんでいたビリーが心配になり、自宅へ招待して薬を出し、デンマーク料理でもてなし、その薬は砂糖入りで甘く、ビリーの嗄れた声もよくなった。そう自伝に書かれていた。などのエピソードも。
ホールのリバーブが、そのまま録音に残っているところが気持ち良い響きで、幸福感のある歌いっぷりで聴いているほうもうれしくなります。
ハスキー&スモーキーな声の Billie Holiday ですが、少しばかり、なめらかで潤っている歌声は、聴いていて気持ち良いです🎶
vocals : Billie Holiday
piano : Carl Drinkard, Beryl Booker
bass : Red Mitchell
drums : Elaine Leighton
clarinet : Buddy De Franco
vibraphone : Red Norvo
piano : Sonny Clark
guitar : Jimmy Raney
recorded live in Köln, Germany on January 5, 1954 (2-8)
piano : Carl Drinkard, bass : Red Mitchell, drums Elaine Leighton
recorded live in Koln, Germany on January 22, 1954 (10)&(11)
clarinet : Buddy DeFranco, vibraphone : Red Norvo, guitar : Jimmy Raney, piano : Sonny Clark (first solo), piano : Beryl Booker (second solo), bass : Red Mitchell, drums : Elaine Leighton (ds)
recorded on April 29, 1951 in New York for Aladdin Records (12-15)
guitar : Tiny Grimes, tenor sax, bariton sax : Heywood Henry, piano : Bobby Tucker, bass, drums : unknown
recorded on June 12, 1942 in Los Angeles for Capitol Records (16)
trumpet : Monty Kelly, Larry Neill, Don Waddilove, trombone : Skip Layton, Murray McEachern, unknown, reeds : Alvy West, Dan D'Andre, Lennie Hartman, unknown, piano : Buddy Weed, guitar : Mike Pingitore, bass : Artie Shapiro, drums : Willie Rodriguez, arrange : Jimmy Mundy, musical director : Paul Whiteman
1. Announcement By Leonard Feather
2. Blue Moon / L.Hart-R.Rodgers
3. All Of Me / S.Simons-G.Marks
4. My Man / A.Willemetz-J.Charles-C.Pollock-M.Yvain
5. Them Their Eyes / M.Pinkard-D.Tauber-W.Tracey
6. I Cried For You / A.Freed-G.Arnheim-A.Lyman
7. What A Little Moonlight Can Do / Harry Woods
8. I Cover The Waterfront / E.Heyman-J.Green
9. Announcement By Leonard Feather
10. Billie's Blues / Billie Holiday
11. Lover Come Back To Me / O.Hammerstein II-S.Romberg
12. Blue Turning To Grey Over You / A.Razaf-T."Fats" Waller
13. Be Fair With My Baby / R.Darrell-E.Mesner
14. Rocky Mountain Blues / F.Heywood-M.Tucker
15. Detour Ahead / J.Frigo-H.Ellis-L.Carter
16. Trav'lin' Light / J.Mercer-J.Mundy-T.Young


















