このライブも本人が歌うのではなく Babyface が自身が提供した曲などをそのアーティストと共演することがコンセプトのようで、1曲目は、クラプトンで有名な Change The World 。調べてみると、クラプトンのアルバムで Executive Producer は Robbie Robertson、Producer は Babyface (作曲は全く違う人で Tommy Sims, Gordon Kennedy, and Wayne Kirkpatrick となっています)なるほど、それで、クラプトンが頭から登場なわけです。実はこのライブではもっとクラプトンは演奏しているらしいのですが、大人の事情でカットされてしまい Babyface プロデュースの Change The World だけがアルバムに収録されているとのことでした。(いつかこういった音源は別売りで発売されるんでしょう)
いったい何時間のショーなのかはわかりませんが、Shanice Wilson、Stevie Wonder、K-Ci & JoJo, Kevon Edmonds, Melvin Edmonds、Beverly Crowderなどの多彩なアーチストの素晴らしいパフォーマンス。End Of The Road のサビは極上で、胸が熱くなります。何しろ構成も良く録音も良いのが、このアンプラグド。
他のアンプラグドも、もっと聴いて見ようかと思っていましたが、まだ Eric Clapton ぐらいしか持ってません🎶
私自身は、Milton を聴いたことは無いと思っていたのですが、Esperanza の Chamber Music Society (2010) の「Apple Blossom」で初共演を果たしていました。テイストはこのアルバムに近いですが Miton の歌声はもっとしっかりしています。彼は60年代後半からレコードを作り始め、楽曲のテーマはプロテスト・ソングや自然界、友情、愛、人種間の融和など多岐にわたります。予測不可能なメロディー、テクスチャー、ハーモニーを生み出す類稀なアーティストであるとのこと。なるほど予測不能なエスペランサの楽曲に対する姿勢は、この人にも影響を受けているようです。
the music was there 音楽アルバムという物語の前の序曲です。
Cais Milton の楽曲で、Clube Da Esquina(1972)に収録されている人気曲とのことですが、Esperanzaにもこういったタイプの曲があります。ブラジル感のあるフワッとした浮遊感が心地よいです。
Late September Esperanza の楽曲で輪郭がはっきりとしているジャズ&ポップスなサウンドですが、直ぐにフェイドアウト。
Outubro Milton の楽曲です。1969年リリースで今回の収録曲では最も古い曲。Esperanza が少女のように歌い、Milton お爺ちゃんと広い世界に羽ばたいていくような曲です、このアルバムの中でもインパクトのあります。
A Day In The Life 意表を突かれるビートルズ・ナンバー。Milton お爺ちゃんのリクエストでしょうか。ゆったりと椅子に腰かけながら語りあうように歌い上げているのが微笑ましいかと思ったら、Esperanza は、歌いながら色々な時代にタイムスリップしていくような感動的な展開。これも良い。
Interlude For Saci ゲストの Corey D. King の小曲。森の中で何かを話し合っているようで、フルートで小鳥のさえずりが表現されている次の楽曲 Saci への序曲となっています。
Saci 森の小屋の中で歌をお爺ちゃんと孫が口ずさんでいるような穏やかな曲。
Wings For The Thought Bird Esperanza は、翼が生えたかのように飛んで行こうとしますが、少し羽ばたいて外の世界にいくのには戸惑いがあるような感じが表現されています。
The Way You Are そして羽ばたく小鳥に向かって、あなたの在り方には理由があると短く歌われます。
Earth Song Michael Jackson の楽曲で、Dianne Reeves が貫録の歌声で大きく包み込んでくれる讃美歌のようなスピリチュアルな楽曲。
Saudade Dos Aviões da Panair おそらくブラジルの歌手をゲストに抒情的なポップス。実はここらへんで今まで続いていたアルバムの物語性を見失います。
Um Vento Passou Milton と Paul Simon が歌っています。少々古そうな楽曲ですが、戦争時の風景が描かれている軍事政権に立ち向かう厳しさが歌われている悲しみの曲です。
Get It By Now 少し力が強めのベースラインが印象的。歌詞は書いてありませんでしたが、流れ的には戦争が終わって勝ち取ったものを歌っているんでしょうか。Outro Planeta 最後に近づいたのがわかります。お爺ちゃんが孫に平和がくるまで大変だんだよなあと昔話でもしているかのような感じでしょうか。
When You Dream そして最後は Wayne Shorter の Atlantis(1985) の When You Dream を9分間に渡って演奏です。Wayne Shorter の娘の Carolina Shorter がボーカルで参加。二人の最初の出会いで聴いた Wayne Shorter とのセッションアルバムが無ければこのアルバムもなかった。大曲で終わりを締めくくります。
もともとは United Artists Records というレーベルから1962年にリリースの作品ですが、1954年のドイツ、ケルンから始まったEurope Tourのライブ録音。その全曲にアラジン原盤とキャピトル原盤を追加したCD盤となります。1~11曲目は、初渡欧時の録音で、12~15曲目は1951年4月29日にアラジン・レーベルへ録音、ラスト16曲目は1942年6月12日にポール・ホワイトマン楽団でゲスト参加の録音となっています。
ビリーはヨーロッパで経験したことのない大歓迎を受けた。このツアーはヴォイス・オブ・アメリカ(国営放送)のラジオ番組「Jazz Club USA」の主催で、番組の制作、監修者であり、ジャズ評論家のレナード・フェザーが企画した。当時ビリーはキャバレー・カードを失効しており、ニューヨークのナイトクラブなどで歌えず、ツアーやホール・コンサートに活動が制限されていた。それもあって海外公演への思いは強まっていたのだ。
渡辺香津美と言えば、坂本龍一、矢野顕子、村上秀一との KYLYN BAND(キリンバンド)、YMO のワールド・ツアーのサポート、そしてあの有名な黄色いアルバム TO CHI KA、ジャコパストリアスと、マイクスターンの代役として共演 1983 Japan Tour などエレクトリックでバリバリのイメージがありますが、中年になられてからはアコースティック・ギターをメインにしたものも何枚か録音しています。
Take 1 Monk は、ソロに入って音を出すタイミングを伺ってから弾き始めます。テンポがややタイトで全体に集中力が高い。黙る回数も多いが、フレーズの切れが良く、構成がわかりやすいと思います。
Take 2 ややリラックスしていて、Miles も“おかずフレーズ”を増やし気味で、Monk も間の取り方がより自由で、音数もばらつきがあって遊びが増え、リラックスしたソロをとっている印象。一音目の置きかた、どこで突然黙るかに注目して聴くと、より違いがわかって面白いです。
ここからピアノは Horace Silver、テナーサックス Sonny Rollins
Airegin 初演は Miles Davis with Sonny Rollins (1954) の Sonny Rollins作。タイトルである「Airegin」は、自身のルーツのであるアフリカの国のひとつ NIGERIA(ナイジェリア)を逆から綴ったアナグラム。マイナーキーで転調を繰り返す複雑なコード進行。アフリカっぽくはないハードバップ。
「Un Poco Loco」 のTakeが3パターン続けて収録されていて「It Could Happen To You」 は(BLP5003)とは異なるTakeが収録、「A Night In Tunisia」については、異なるTakeと合わせて2曲、「Dance Of The Infidels」「52nd St. Theme」「Wail」「Parisian Thoroughfare」 は(BLP5003)には無い追加曲、(BLP5003)にあった「You Go To My Head」 は消えています。そして曲順も全く異なるものとなっているので(BLP5003)、かなり印象の異なるアルバムになっていると思われます。
また特徴的なのは、Un Poco Loco が冒頭から続けて3Take入っていることで、一聴して難易度の高い曲ですので、納得がいくまでに時間がかかったようです。Loco はスペイン語で「狂気」の意味。モード的なコードにとらわれないソロ、完成形は、本体のリズムとカウベルの異なるリズムが複合するポリリズムになっているのが特徴的で、一聴して演奏者に難易度高そうな曲です。
「Un Poco Loco 1Take」カウベルのリズムはラテンの一般的なヤツです。ピアノソロも迷走していて、途中で曲は突然終わります。
「Un Poco Loco 2Take」カウベルのリズムを変えています。少し耳障りですが面白いかもしれません。ピアノソロに入る手前の、ベースとシンクロしたピアノの左手が迫力を加えています。ピアノソロは、未だ手探りしているようなところも見られ、ドラムソロに入るタイミングもブレイクなのか、なんなのかよくわからない感じがします。
「Un Poco Loco 3Take」カウベルは2Takeと同じリズムを使用して音量が下がり、録音のバランスも良くなります。ベースとシンクロしたピアノの左手が躍動感を強調し、流れるような演奏で曲の完成度も高くなっています。
「Dance Of The Infidels」曲名は「異教徒たちの踊り」という意味を持ちます。ビバップ特有のクロマチックを巧みに織り交ぜたスピード感あふれるメロディが特徴で、Un Poco Loco が強烈な個性を持っていたのでホッしてしまいます。
「52nd St. Theme」Monk作品です。Monk と車に同乗していてPowell の麻薬所持が警察に勘違いされて Monk のキャバレーカード没収は有名な話しですが、その時は1948年、この録音は1951年です。ニューヨーク・マンハッタンの52丁目は、ジャズ・クラブが密集していたことから「スウィング・ストリート」と呼ばれ、Monk もお気に入りの Powell に目をかけていた思い出の町でもあります。、Monk の持つストレンジなところと、ダンサブルなリズムを高速で再現しています。ステージでのオープニングやクロージングのテーマ曲として使われることが多かったようで、Monk 本人のアルバムでの演奏記録はなく、Charlie Parker のライブ音源「The Complete Live Performances on Savoy」「Royal Roost Bop」などで Monk の演奏を聴くことができるようです。
「It Could Happen To You (Alternate Master)」最初に書いていますが、Alternate Master の表記で原盤にはないこのアルバムでの追加曲で、ルパートで始まりますが、ひとつひとつのセンテンスに感情が入ってリズミカル。またフレーズの間の切れ目で、一回止まってから次に入る流れが良いです。ここら辺 Monk に師事した影響なのかなと思います。
「A Night In Tunisia」よく聴くチュニジアは、いかに情熱をこめて熱く演奏するかみたいなものが多いですが、ここでは熱量よりリズム重視、ダンサブルで跳ねるようなベースも印象に残ります。ピアノソロは、ガヤガヤと叫びながら色々なものを詰め込んでいます。こちら Alternate も含め、管楽器は入っていないトリオ演奏。
「A Night In Tunisia (Alternate Master) 」本番テイクより若干早めに感じます。ピアノソロは、こちらの方が序盤から次第に盛りがっていく感じがスムーズで好きですが、途中のためらいの間みたいなところがあったり、熱量はオリジナルの方が高いような気もします。そこら辺でAlternate になってしまったんでしょうか。
「Wail」2管が加わった Powell 作曲の力強いハードバップ。
「Ornithology」 トランペット奏者の Benny Harris が Charles Parker と共作した曲で、How High the Moon のコードをコンストラクトして作られています。鳥類学を意味する言葉で、Parker のニックネーム Bird にちなんでいます。トリオ演奏で、少し遅れ気味に感じるピアノのフレーズが何か色々考えながら弾いているんだろうなと感じます。
「Bouncing With Bud 」また2管が加わった演奏です。トリオでは実験的にいろいろ試して、管が加わると完成された演奏になっているように感じます。Bud Powell 作。
「Parisian Thoroughfare」Un Poco Locoと同様に未完成でも入れてしまった感じです。ピノソロが最初はためらいもなく饒舌で絶好調でしたが、なぜか途中で集中力が切れたようにフレーズが単調になったり途切れがちになったりして、話し声がして録音がぶった切れています。最初の部分の出来が良かったのでアルバムに追加したのでしょうか。
未完成な曲を完成させる過程を収録し、トリオとクインテットの曲の完成度を比較させるかのような録音順、果ては完成形の無い録音までと、これがジャズ録音のドキュメンタリーだと言いたいようなアルバムです。Bud Powell の企画というより制作サイドの Alfred Lion の戦略でしょうか🎶🎹
piano : Bud Powell
bass : Curly Russell (1 to 3, 6 to 8, 12), Tommy Potter (4, 5, 9 to 11)
drums : Max Roach (1 to 3, 6 to 8, 12), Roy Haynes (4, 5, 9 to 11)
tenor sax : Sonny Rollins (4, 5, 9, 11)
trumpet : Fats Navarro (4, 5, 9, 11)
producer : Alfred Lion
recorded on August 9, 1949 (tracks 4, 5, 9 to 11) and on May 1, 1951 (tracks 1 to 3, 6, 7, 8, 12).
1. Un Poco Loco (1st Take) / Bud Powell
2. Un Poco Loco (2nd Take) / Bud Powell
3. Un Poco Loco / Bud Powell
4. Dance Of The Infidels/ Bud Powell
5. 52nd St. Theme / Thelonious Monk
6. It Could Happen To You (Alternate Master) / Jimmy Van Heusen And Johnny Burke
7. A Night In Tunisia / Dizzy Gillespie, Leo Robin
8. A Night In Tunisia (Alternate Master) / Dizzy Gillespie, Leo Robin
「Supersonic」アルバムの中の曲 Bring It On Down の作業が難航。その休憩時間にノエル・ギャラガーがスタジオの裏部屋でわずか10分足らずで書き上げたらしい。名曲には「突然何かが降りてくる」エピソードがよくありますが、これもその一つ。印象的なドラムのイントロから始まり、ノエルのノイジーでサイケデリックなギターリフ、グランジの影響を残し「I'm feeling supersonic, give me gin and tonic」の英語独特の韻や語感を重視した歌詞が特徴です。何かの音楽番組で日本語ペラペラの外人が語っているのを見ましたが、日本のポップミュージックの歌詞は、季節や情景を描写して歌詞から背景を連想させるものがヒット作に多く、英語曲は、韻を踏むのが、ほぼヒット作の絶対条件で、感覚的には「この歌詞の韻の踏み方、テンポ感が天才的、センス良いね」と思われることが大事なようです。