このアルバムの発売レーベルは、1975年創設のオランダのジャズレーベル Timeless 。アメリカ人ジャズマンのレコード制作を積極的に行い、オランダをヨーロッパ・ジャズの拠点のひとつにまで押し上げています。再び大ブレイクを果たしたJazzmessengers のホームとなり、最後の黄金時代を迎えた同バンドの作品を数多くリリースしています。ちなみに、このアルバムのバンド名の表記は「Jazzmessengers」 と一語表記となっていて「Jazz Messengers」ではありません。全て調べたわけではありませんが、Timeless から発売の場合に、この表記となっているようです。
「Art Blakey and Jazzmessengers」 は1954~1955年にかけて、ピアノの Horace Silverと結成し、1958年のヒット作「Moanin'」ジャズ史に名前を刻み、多くのミュージシャンを輩出した Art Blakey ですが、その Art Blakey でも低迷期があり、1970年代後半ぐらいから暗黒時代と呼ばれていて、暗黒時代からの復活として、1981年、18歳の若き Wynton Marsalis をメンバーとした、このアルバムを契機に人気復活しました。ただ復活の契機となったのは、Wynton Marsalis なのですが、世の中のジャズファンの中でも好き嫌いが別れる人のようで、私のいきつけの音楽好きの集う「おでんバー」でも否定派のほうが多いです。このアルバムを購入してから、Wynton Marsalis が参加しているとは言わずに、Art Blakey だよんとだけ言って、かけてみましたが、やはり御大がやりたい放題でないとつまらないのかなんか「らしくない」の印象が皆さんあったようで、皆さん耳がよいのには困ったもんです。まあ私も違和感はありますが、自分で金を出して購入したものなので、それなりに楽しみたいので悲しいような気持ちもありますが、皆さんに話題を提供をしたことでよし。
違和感は、ありますが Art Blakey and Jazzmessengers の事前情報が無く違うバンドとして聴けばスリリングな演奏で素直に良い音と楽しめるかと思います。
Cheryl 20歳になったばかりのトランペッター Wynton Marsalis は、Lee Morgan、Freddie Hubbard がJazz Messengers に果たした役割を彷彿とさせます。彼のしっかりとしたクリーンなサウンドは Brakey の繰り出すテンポを軽々とこなす技術を感じます。この曲でも彼の簡潔なソロは、フォーム、構造は完璧に感じますが、その分今までの Messengers と違う違和感も最初から感じてしまいます。
Ms. B.C. 作曲者の Pamela Watson はBobby Watson の奥様で、曲名のB.C.とはジャズ・シンガーの Betty Carter です。ちなみにPamela Watson もジャズ・シンガーとして活動しています。テーマ部分のベースのスタタタンというフレーズが硬質で煽ってきたな、と思ったら Wynton がソロをとりブレイクしその後も怒涛のソロ合戦。
In Case You Missed It Robert Watson による作品で、「Flower Love」というタイトルの方が知られているそうです。Charles Fambrough のウォーキングに乗って、ソロイスト全員が走り回っています。Art Blakey もソロの盛り上げタイミングなどをドラミングで指示し、タイトに締める時は締め、この曲では場を支配している感じがあります。
Little Man ベースの Charles Fambrough による楽曲で1960年代初頭の Messenger も感じるファンキー・タッチの演奏が良きかな。Fambrough は卒業後、CTIなどにリーダー作品を発表しています。太い音色とバチバチとした強いアタックでのソロが聴けます。
Witch Hunt Wayne Shorter の名曲としてお馴染みの作品で、イントロからオリジナルに忠実なアレンジで演奏されてます。
Soulful Mister Timmons James Williams が、大先輩の Bobby Timmons に捧げた曲で、哀愁漂うファンキー・チューンとなっています。
発売前から「Album of the Year」なんて名前をつけてますが、気合と新しい時代のへの確信がうかがえる傲慢なネーミング🎶
drums : Art Blakey
trumpet : Wynton Marsalis
alto sax : Robert Watson
tenor sax : Bill Pierce
piano : James Williams
bass : Charles Fambrough
producer : Wim Wigt
recorded and mixed at Davout Studios, Paris, France, April 12, 1981.
1. Cheryl / Charlie Parker
2. Ms. B.C. / Pamela Watson
3. In Case You Missed It / Robert Watson
4. Little Man / Charles Fambrough
5. Witch Hunt / Wayne Shorter
6. Soulful Mister Timmons / James Williams
▶ Cheryl
▶ Ms. B.C.


















