日本版ライナーノーツで、杉田 宏樹氏は、「一般的にジャズの聴き方が自由になった現在とは違い、一般的にジャズの聴き方が自由になった現在とは違い、かつては重要作を優先的にクロノロジカルな聴き方も並行するのが望ましい、とされていた」と書かれていました。おそらくそのように古いものから時系列に沿って Miles を聴いている人が多いのだとは同感です。が私の場合、定年を迎えた古い人間では、ありますがジャズの聴き方は、自由になった現在のほうに属します。
学生時代に印象に残った最初の Miles は、ジャズ研の基本セッションナンバーの Bags' Groove (1957) であり、今思えばジャズなんだからコピーなんて考えずに曲を覚えれば良いのですが、担当楽器がギターであったので誰かのマネ(コピー)のしようもなく正直つまらなかった印象です。そこからコンボを組んでいた時のトランぺッターに You're Under Arrest (1985) の Human Nature (Michael Jackson) を課題曲に設定されたものの、自由度が高すぎて、テクのない私は、話しにならない演奏しかできなくて、Miles ってつまらないと印象を抱き、聴かず嫌いになり 「Miles はつまらない論」を勝手に自分の頭の中に作りあげます。それでも、もう一回 Miles を勉強しようと Jazz At The Plaza VOL1 を聴いたら少し楽しくなり、 Bitches Brew (1970) を聴いたら「あれっ」と興味がわき、古いものも聴いてみるかと聴いてたら少し面白さが増してきて、小説の死刑台のエレベーターを読みながら、サントラ版の Ascenseur pour l'échafaud (Lift To The Scaifold) Complete を聴いててたら、本も含めてこれはつまんらんなと思ったのに、1年後くらいに、いきつけの音楽好きの集う「おでんバー」で、かけてみたら、不思議と楽しい。マスターも昔はつまらないと思ったらしいんですが、久しぶりにかけたら印象が変わったとのことで、マスター所有のレコードで聴いたら、もっと素晴らしい。なんてクロノジカルではなく、ランダムにいろいろなものを聴いているうちに、いつのまにか Miles Davis の盤が増殖してしまっていて、「Miles はつまらない論」はいつのまにか忘れてしまっています。
このアルバムですが、1957年にキャピタル・レコードから発売。邦題は「クールの誕生」で、1949〜1950年にかけて録音された3回のノネット編成の録音をまとめたものでコンピレーション・アルバムとされています。
ノネットの編成の構想は、Charles Parker のクインテットの一員として活躍していた1947年頃から始まっていて、翌年の1948年には、ノネットでニューヨーク・ブロードウェイにある Royal Roost にて Count Basie の前座を務めています。そのライブを見て、アレンジャーでキャピタル・レコードのスカウトマンでもあった Pete Rugolo が、プロデューサーとしてメンバーをスタジオへ招きレコーディングを行うことになったとのこと。そして18ヶ月の間に行われた3回のセッションで、最終的に合計12曲が録音されたとのこと。つまり長い期間での録音ではありますが、最終的にはアルバムのリリースを念頭に録音が行われたので、コンピレーションとの位置づけはどうなのかと思います(どうでもいいですが)
昔のアルバムを聴きだしてから、マイルスを少し好きになってきているかもしれません
古き時代のマイルスの方が私には合っているようです。ただ愛聴盤になるかといえば、そこまでではないんですよね🎶🎺
MOVE(1), JERU(2), BUDO(5), GODCHILD(7):
recorded January 21, 1949, in New York City.
trumpet : Miles Davis
trombone : Kai Winding, trombone
french horn : Junior Collins
tuba : John Barber
alto sax : Lee Konitz
bariton sax : Gerry Mulligan
piano : Al Haig
bass : Joe Shulman
drums : Max Roach
VENUS DE MILO(4), BOPLICITY(8), ISRAEL(10), ROUGE(11)
recorded April 22, 1949, in New York City.
trumpet : Miles Davis
trombone : J. J. Johnson
french horn : Sandy Siegelstein
tuba : John Barber
alto sax : Lee Konitz
bariton sax : Gerry Mulligan
piano : John Lewis
bass : Nelson Boyd
drums : Kenny Clarke
MOON DREAMS(3), DECEPTION(6), ROCKER(9)
recorded March 9, 1950, in New York City.
Miles Davis, leader and trumpet
trombone : J. J. Johnson
french horn : Gunther Schuller
tuba : John Barber
alto sax : Lee Konitz
bariton sax : Gerry Mulligan
bass : Al McKibbon
drums : Max Roach
producer : Walter Rivers, Pete Rugolo
1. Move / Denzil Best, arrange John Lewis
2. Jeru / Gerry Mulligan, arrange Gerry Mulligan
3. Moon Dreams / Chummy MacGregor, Johnny Mercer
4. Venus De Milo / Gerry Mulligan, arrange Gerry Mulligan
5. Budo / Miles Davis, Bud Powell, arrange John Lewis
6. Deception / George Shearing, Miles Davis, arrange Miles Davis
7. Godchild / George Wallington, arrange Gerry Mulligan
8. Boplicity / Cleo Henry†, arrange Gill Evans
9. Rocker / Gerry Mulligan, arrange Gerry Mulligan
10. Israel / John Carisi, arrange Johnny Caris
11. Rouge / John Lewis, arrange John Lewis





















