2026年6月27日土曜日

Chicago / Chicago Ⅴ


 1969年のデビューアルバムから26枚のアルバムを出し続けています。いつもどこかでChicago の曲が流れていたので、馴染みはあるもののアルバムを持っていなかったので、1969年から1979年までの10枚がワンボックスに入っていたコイツを、思わず購入してしまいました。ただ10年前なのか、20年前なのか、いつ購入かは全く記憶にありません。


邦題原題
1969シカゴI (シカゴの軌跡)The Chicago Transit Authority
1970シカゴII (シカゴと23の誓い)Chicago
1971シカゴIIIChicago III
1972シカゴVChicago V
1973シカゴVI (遥かなる亜米利加)Chicago VI
1974シカゴVII (市俄古への長い道)Chicago VII
1975シカゴVIII (未だ見ぬアメリカ)Chicago VIII
1977シカゴX (カリブの旋風)Chicago X
1978シカゴXIChicago XI
1979ホット・ストリートHot Streets

 相変わらずジャケットのデザインはシンプル。今回は木目調です。今回はデザイン John Berg で レタリング Beverly Scott 写真 Steinbicker,  Houghton で、デザイナーの  Nick Fasciano が外れています。相変わらず John Berg ガッツリですね。
 デビューから3作目までが LP2枚組 でしたが、今回で LP1枚 になっていて、本作は、より簡潔な曲を一枚にまとめようという方針で制作されたとされています。サウンド的には、かなりの変化があり、これまでの前衛的なジャズロック路線を保ちつつ、ポップでソウル寄りの色合いが強まっています。ボーナストラックでは、フリージャズ的な曲も収録されています。
 コンセプト的なものは、今までの組曲的などによる明確な「ストーリー性のあるコンセプト」はありません。しかし、アルバム全体を貫く共通のテーマとして「社会意識(政治・平和への対話)」と「日常の希望と内省」という2つの対照的なコンセプトは描かれていて、「Dialogue (Part One) (Part Two)」 では、「異なる立場の人々が言葉を交わし、理解し合うこと」が平和への鍵であるというメッセージが中心に据えられ、「僕たちは世界を変えられる」というポジティブな合唱へと着地してます。が緻密に構成されています。また 「State Of The Union」 では、当時のアメリカの政治体制や社会の歪みに対する、ストレートな批判と風刺が込められています。 このアルバムからは 「Saturday In The Park」 が、シングルカットして全米シングルチャート3位になっています。この曲は独立記念日の公園(ニューヨークのセントラル・パーク)で、人々が楽器を弾き、笑い合っている平和な光景を描いています。ギスギスした社会だからこそ「毎日がこんな土曜日のようだったらいいのに」という願いが込められた、アルバムの光を象徴するコンセプト曲となっています。

コンセプトのアクが弱まったものの、まだまだ個性的でアクの強いサウンドは健在です🎶

bass guitar, wah-wah bass, lead and backing vocals : Peter Cetera
acoustic piano, Hammond organ, Fender Rhodes, Hohner Pianet, lead and backing vocals : Robert Lamm
electric and acoustic guitars, lead and backing vocals : Terry Kath
drums, congas, antique bells, percussion : Danny Seraphine
saxophones, flute, percussion : Walter Parazaider
trumpet, flugelhorn, percussion, backing vocals : Lee Loughnane
trombone, percussion, brass arrangements : James Pankow

producer : James William Guercio
design : John Berg
lettering : Beverly Scott
photography by : Steinbicker/Houghton

1. A Hit By Varèse
2. All Is Well
3. Now That You've Gone
4. Dialogue (Part One)
5. Dialogue (Part Two)
6. While The City Sleeps
7. Saturday In The Park
8. State Of The Union
9 Goodbye
10. Alma Mater

【Bonus】
11. A Song For Richard And His Friends (Studio Version, Without Vocals)
12. Mississippi Delta City Blues (First Recorded Version, With Scratch Vocal)
13. Dialogue (Part I And II) (Single Version)





▶ State Of The Union

定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。



  

2026年6月26日金曜日

Chicago / Chicago Ⅲ


 1969年のデビューアルバムから26枚のアルバムを出し続けています。いつもどこかでChicago の曲が流れていたので、馴染みはあるもののアルバムを持っていなかったので、1969年から1979年までの10枚がワンボックスに入っていたコイツを、思わず購入してしまいました。ただ10年前なのか、20年前なのか、いつ購入かは全く記憶にありません。


邦題原題
1969シカゴI (シカゴの軌跡)The Chicago Transit Authority
1970シカゴII (シカゴと23の誓い)Chicago
1971シカゴIIIChicago III
1972シカゴVChicago V
1973シカゴVI (遥かなる亜米利加)Chicago VI
1974シカゴVII (市俄古への長い道)Chicago VII
1975シカゴVIII (未だ見ぬアメリカ)Chicago VIII
1977シカゴX (カリブの旋風)Chicago X
1978シカゴXIChicago XI
1979ホット・ストリートHot Streets

 3枚目のスタジオアルバムですが、相変わらずジャケットのデザインはシンプル。よく見ると中央のロゴがⅡでは、キチンとした線で描かれていたものが、誰かのお子様がフリーハンドでトレースしたような感じになってます。でも、これだけの連作ですから、誰か儲けている人がいるはずと思い調べてみると、1980年代ぐらいまで、だいたいが、コロムビアレコードのアートディレクター John Berg が発案し、デザイナーの  Nick Fasciano が形にしているようです。今回は、John Berg がデザイン、レタリング Annette Kawecki, Melanie Marder
写真 Sandy Speiser となっています。アルバムが売れているビッグネームですから、ガッツリです。でも、このデザインには違う一面もあるようで、メンバーの顔写真ではなく、一貫して「Chicago」のロゴマークのみが採用することにより、メンバーは街を歩いていても顔が割れないという「高い匿名性」を得ていたので、「バンド内のドラッグ問題やエゴの衝突といった暗部を、公にせずプライベートな問題として隠し通すことができてしまった(それが問題を長引かせた)」と Peter Cetera はのちに語っています。 
 ドラッグ問題はありますが、今回も 2LP で曲数は 23曲。この曲数で1年に1枚出しているんですから、まさに前作の「長い夜」を作っている状態が延々と続いてます。前作同様に「ベトナム戦争への強い反戦メッセージ」が含まれていますが、今回は【Elegy】に、戦争や環境破壊によって人類が自滅し、荒廃していく地球へのレクイエム(哀悼)が表されています。そして【Travel Suite】は「過酷なツアー生活の現実」が歌われて【An Hour In The Shower】にて「ツアーから帰った安堵感」が歌われていますが何か幻想的です。

アルバムでは前半に印象的な曲が多いです
「Sing a Mean Tune Kid」は、のっけからスターとして消費され、本心を隠して「売れる嘘の歌」を歌わされ、やがて忘れ去られていくポップスターの冷酷な現実を表現、ファンクナンバーで、ホーン・アンサンブルがストレンジで即興演奏性が尖ってます。
「Loneliness Is Just a Word」続けてジャズ風3拍子の素晴らしい曲ですが曲タイトルがもう病んでいます。
「What Else Can I Say」ビートルズ風カントリーバラードは、そう考えて聴くと遠く離れた場所にいる恋人へ思いを歌っていますが、これも精神状態としてはよろしくないんかなとは思います。
「I Don't Want Your Money」は「君のお金なんていらない、何の意味もない」「税金だの、アンクル・サム(国家)はごめんだ」最後は"All I want is you. I want to be your natural man."と歌うブルースロックで結構カッコよい。
「Free」はシングルカットもされたソウル。「この孤独な時間をただ終わらせたい」「こんな孤独な日々を終わりにしたいんだ」”I just wanna be free”と仕事から逃れたいという感情を仕事である歌にぶつけるのは結構病んでるような気がします。
「Happy 'Cause I'm Going Home」は、ボサノバ風なボーカル曲ですが、「家に帰る喜び」を雄弁にハミングしているかのように歌詞は無し。
【Elegy】は全てインストですが、曲のテーマと楽曲の力強さがシンクロして単体としてもなかなか良いです。

単純に聴いていた時には、こんなにも色々とメッセージ性があったり、病んでいたのかと理解すると、印象が変わります🎶

bass, lead and backing vocals : Peter Cetera
keyboards, lead and backing vocals, spoken word on "When All the Laughter Dies in Sorrow". : Robert Lamm
guitars, lead and backing vocals : Terry Kath
drums, percussion : Danny Seraphine
sax, flute : Walter Parazaider
trumpet  : Lee Loughnane
trombone : James Pankow

producer : James William Guercio
design : John Berg, Natalie Williams
lettering : Annette Kawecki, Melanie Marder
photography by : Sandy Speiser

1. Sing A Mean Tune Kid
2. Loneliness Is Just A Word
3. What Else Can I Say
4. I Don't Want Your Money
【Travel Suite】
5. Flight 602
6. Motorboat To Mars
7. Free
8. Free Country
9. At The Sunrise
10. Happy 'Cause I'm Going Home
11. Mother
12. Lowdown
【An Hour In The Shower】
13. A Hard Risin' Morning Without Breakfast
14. Off To Work
15. Fallin' Out
16. Dreamin' Home
17. Morning Blues Again
【Elegy】
18. When All The Laughter Dies In Sorrow
19. Canon
20. Once Upon A Time...
21. Progress?
22. The Approaching Storm
23. Man Vs. Man : The End



Free


▶ Canon



定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。



  

2026年6月25日木曜日

Chicago / Chicago Ⅱ


 1969年のデビューアルバムから26枚のアルバムを出し続けています。いつもどこかでChicago の曲が流れていたので、馴染みはあるもののアルバムを持っていなかったので、1969年から1979年までの10枚がワンボックスに入っていたコイツを、思わず購入してしまいました。ただ10年前なのか、20年前なのか、いつ購入かは全く記憶にありません。


邦題原題
1969シカゴI (シカゴの軌跡)The Chicago Transit Authority
1970シカゴII (シカゴと23の誓い)Chicago
1971シカゴIIIChicago III
1972シカゴVChicago V
1973シカゴVI (遥かなる亜米利加)Chicago VI
1974シカゴVII (市俄古への長い道)Chicago VII
1975シカゴVIII (未だ見ぬアメリカ)Chicago VIII
1977シカゴX (カリブの旋風)Chicago X
1978シカゴXIChicago XI
1979ホット・ストリートHot Streets

 正式にはアルバム名にローマ数字表記はありません。1作目の正式なバンド名が Chicago Transit Authority だったので、ローマ数字がついていないようです。こちらは原盤 2LP の 23曲入りだから、邦題も「23の誓い」これはわかりやすいネーミングです。
 デビューも今回も 2LP は、レコード会社も相変わらず強気の製作ですが、この初期作品は、ベトナム反戦への思いが込められており制作費用よりもコンセプトを重視して作成されたものと思われます。アルバムの中心となるのは連作歌曲、サウンド面では組曲形式の楽曲やブラスアレンジがさらに発展しています。
 シングルでヒットしたのは「長い夜(25 Or 6 To 4)」で、深夜の「4時の25分前か26分前」に
Robert Lamm が真夜中に曲を書きながら、時計を見てそのままタイトルにした、という本人たちの証言があります。歌詞も「眠い中で曲作りに苦戦している自分」をそのまま描いたもので、当時は「ドラッグの暗号」である説があったようですが、メンバーは否定しているようです。コマーシャルなロックもあれば、それぞれにコンセプトを設定した器楽曲もあるこれだけの大作を年に1枚製作し続けているので、それは寝る暇も惜しんでいるのは間違いないですが、メンバーの間のコカインとアルコール乱用は深刻な状況だったようです。
 前作にもあった、ベトナム戦争が泥沼化し反戦運動が各地で勃発する、そんな若者の気持ちを代弁する曲が詰まった楽曲構成で、楽曲の邦題には日本のレコード会社が、アルバムの制作意図を組んでつけたものがつけられています。邦題にはセールスを意識し過ぎたものや、ムリムリつけたんじゃないかと思うものが多いですが、この邦題のつけ方は素晴らしいと思いますので、曲のクレジットに邦題も入れときます🎶

vocals, bass : Peter Cetera
vocals, guitar : Terry Kath
vocals, keyboards : Robert Lamm
drums : Daniel Seraphine
sax, flute, clarinet, vocals : Walter Parazaider
trombone : James Pankow
tumpet, vocals : Lee Loughnane

producer : James William Guercio
design  : John Berg
artwork : Nicholas Fasciano
photography by : Herb Greene

1. Movin' In = ぼくらは何処へ
2. The Road = ぼくらの道
3. Poem For The People = ぼくらの詩
4. In The Country = ぼくらの国
5. Wake Up Sunshine = 朝日よ輝け
【Ballet For A Girl In Buchannon (6-12)】
6. Make Me Smile = ぼくらに微笑みを
7. So Much To Say, So Much To Give = 言いたいことが沢山
8. Anxiety's Moment = 不安の日々
9. West Virgina Fantasies = ウエスト・ヴァージニアの幻想
10. Colour My World = ぼくらの世界をバラ色に
11. To Be Free = 今こそ自由を
12. Now More Than Ever = 愛は限りなく
13. Fancy Colours = 空想の色
14. 25 Or 6 To 4 = 長い夜
15. Prelude = 夜明けのプレリュード
16. A.M. Mourning = 朝の祈り
17. P.M. Mourning = 午後の祈り
18. Memories Of Love = 愛の記憶
【It Better End Soon (19-23) = 栄光への旅路】
19. 1st Movement = 第1楽章
20. 2nd Movement = 第2楽章
21. 3rd Movement = 第3楽章
22. 4th Movement = 第4楽章
23. Where Do We Go From Here = 約束の地へ
【Bonus Selections】
24. Make Me Smile (Single Version) = ぼくらに微笑みを
25. 25 Or 6 To 4 (Single Version) = 長い夜





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2026年6月24日水曜日

Chicago Transit Authoritiy


 1969年のデビューアルバムから26枚のアルバムを出し続けています。いつもどこかでChicago の曲が流れていたので、馴染みはあるもののアルバムを持っていなかったので、1969年から1979年までの10枚がワンボックスに入っていたコイツを、思わず購入してしまいました。ただ10年前なのか、20年前なのか、いつ購入かは全く記憶にありません。


邦題原題
1969シカゴI (シカゴの軌跡)The Chicago Transit Authority
1970シカゴII (シカゴと23の誓い)Chicago
1971シカゴIIIChicago III
1972シカゴVChicago V
1973シカゴVI (遥かなる亜米利加)Chicago VI
1974シカゴVII (市俄古への長い道)Chicago VII
1975シカゴVIII (未だ見ぬアメリカ)Chicago VIII
1977シカゴX (カリブの旋風)Chicago X
1978シカゴXIChicago XI
1979ホット・ストリートHot Streets

 1枚目は1969年デビューアルバムで、原盤は 2LP の 12曲入り、レコード会社も最初から売れる確信があったのでしょう、初アルバムから強気です。当時はバンド名も「Chicago Transit Authoritiy」だったのでアルバム名とバンド名は同じだったようです。翌年に本物の Chicago Transit Authoritiy (シカゴ交通局) から苦情が入ってバンド名は Chicago に。市のほうからは苦情は無いようなのでバンド名はそのまま変更していません。他のバンドでは Boston, Kansas, Alabama, Nazareth とかありますが、地名は苦情などは無いようです。他に公共機関名では The Postal Service、ABBA(スウェーデンに同名の食品会社)、The B-52's(ボーイングB52ですね)Bauhaus(実際にドイツの美術学校)なんかがありましたが、こちらは大方交渉でなんとかなってるみたいです。
 サウンドは、ややソウル色が強めの管楽器を取り入れたブラス・ロックが主体となっていて、荒々しさが魅力のアルバムだと思います。全米アルバムチャートで17位を記録し、171週にわたってチャートインするロングセラーとなり、ダブル・プラチナに認定され、」2014年にはグラミーの殿堂(Grammy Hall of Fame)入りをしています。
  ヒット曲としては「Does Anybody Really Know What Time It Is?」(「時間に追われる現代社会の虚しさ」と「目の前にある大切なものに目を向けよう」的なメッセージ・ソング)それに「Beginnings」「Questions 67 and 68」「I'm a Man」などがありますが、ジミヘン愛を感じる「Poem 58」「Free Form Guitar」や「South California Purples」「Liberation」など、サウンド的にやりたいことやってやるぜ感に魅力を感じます。
 「Prologue, August 29, 1968」は、1968年8月にシカゴで起きた反ベトナム戦争デモと、警察暴動(流血の大惨事)の実際の現場音声、「Someday (August 29, 1968)」はおよびそれを告発するプロテストソングで、この時代のアメリカを象徴しています🎶

bass, lead and backing vocals : Peter Cetera
keyboards, lead and backing vocals : Robert Lamm
guitars, lead and backing vocals : Terry Kath
sax, tambourine, backing vocals : Walter Parazaider
drums, percussion : Daniel Seraphine
trombone, cowbell : James Pankow
trumpet, claves, backing vocals : Lee Loughnane

1. Introduction
2. Does Anybody Really Know What Time It Is?
3. Beginnings
4. Questions 67 And 68
5. Listen
6. Poem 58
7. Free Form Guitar
8. South California Purples
9. I'm A Man
10. Prologue, August 29, 1968
11. Someday (August 29, 1968)
12. Liberation



▶ Poem 58


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2026年6月23日火曜日

Dimension / Third Dimension


 1993年 1st「FIRST DIMENSION」をリリースしてから、今年2026年でもう35年を迎えようとしています。http://dimension-tokyo.jp/  1st は、ゲストミュージシャンに、斉藤ノブ氏、青木智仁氏、渡嘉敷祐一氏、菅沼孝三氏、江口信夫氏が参加し話題を振りまいていて、わたくし、その頃は関西に住んでいて、音楽より釣りにハマっていた時期でデビューを知ってはいましたが、フュージョンの新譜などは全く聴いてはいませんでした。このアルバムは再度雑多に音楽を聴き始めた札幌時代に、中古屋で見かけてなんとなく購入した記憶があります。


 ほぼ無知状態なので自分のためにも状況把握していきます。ドラムはデビュー以来固定していません。サックス 勝田一樹、ギター 増崎孝司、キーボード 小野塚晃 の三人で活動を続けてきたが、2020年で、小野塚晃氏が脱退し二人組での活動となる。
 本アルバムは、ドラムレスの3人でレコーディングしたアルバムで1994年のリリース(デビュー翌年ですからペース早すぎです) 打ち込み主体のサウンドで、クラブやライブハウスでの人気曲「Yellow Sunshine」を収録、楽曲のセンス、テクニックは群を抜けていて、この頃から近未来超絶技巧派集団なるキャッチーが使われ出す。このアルバムから作曲者が個人名ではなくDIMENSION名義になる。なるほど。

「Lost In A Maze」ギターがカッコよくてロック的で疾走感あります。サックスもキレキレだし、引き締まってタイトなドラムの音も良いし、この細かいキメが随所にある曲は日本人が好きなパターンなんではないでしょうか。
「Fly Into A Passion」速いシャッフルで、Brecker Brothers 的な響きも併せ持つ曲で、隙間なく音を散りばめて超絶技巧。
「Yellow Sunshine」アシッドジャズ+フュージョンでアーバンなって言葉が使いたくなる浜家優子の怪しいボイスが、魅力的な曲です。アーバンなって言葉を使いたくなる曲です。ジャケットのオレンジ色は黄色い太陽の軌跡に見えなくもないので、何か特別なメッセージ性があるのかと今回聴いていて思いました。


「Illusion」しっかり計算されたようなフレーズと展開パターンに、私はジャパニーズ・フュージョンを感じるのですよね。ボヨンとしたベース、細い音でブルースっぽい切れ技のギターソロも良い。
「Real Box」一時期GRPばっかり聴いてた頃があって、攻め方とかが Frank Gambale っぽいギターとは思いますが痛快です。でも何か日本っぽさをこの曲にも感じるのはサックスでしっかりと印象的なフレーズを作っているからでしょうか。
「6-Trip」Yellow Sunshineの アシッドジャズ に比較的近いパターンの曲で、バンドの多様性を感じます。
「Buster」あからさまな変拍子ですね。音がキラキラしてる感じがして大好きなパターンの一つです。そういえば今音源をもってないけど高校生の時プログレをラジオから録音しまくってた時期もあったなって思い出しました。Chick Corea も背後に感じます。
「Going Back」最初の音の広がり方で CASIOPEA を思い出しました。曲が進行すればもちろん違うんですが、これも日本っぽくて好感度。
「Rendezvous」ほのぼのサウンドで締めです。ライブだと中盤のヒートアップした後のクールダウンで登場するパターン。このサウンドには到達できないけど電子サックスの練習もしきゃ。

今は、好んで聴いている分野ではないんで、買い足しはあまり考えていないんですが、何か日本の誇らしさを感じるフュージョンサウンドがとても良かったです🎶


sax : Kazuki Katsuta 勝田一樹
guitar : Takashi Masuzaki 増崎孝司
keyboards : Akira Onozuka 小野塚晃
choir : Yuko Hamaya 浜家優子 (3)

produced by : Dimension
recorded at : Gardenia Studio

1. Lost In A Maze
2. Fly Into A Passion
3. Yellow Sunshine
4. Illusion
5. Real Box
6. 6-Trip
7. Buster
8. Going Back
9. Rendezvous



▶ Buster

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2026年6月22日月曜日

Miles Davis / Four & More Recorded Live in Concert

 

  1964年ニューヨークのリンカーン・センターのフィルハーモニック・ホールで行われたチャリティーコンサートの模様を収録したライブ盤です。このライブはバラードを「My Funny Valentine」に高速バップは「Four & More」に収録され「静」と「動」として対をなす傑作とされています。
この日の演奏の緊張感についての談話がライナーノーツに掲載されています。
【Miles 談】このコンサートは、NAACP(全米黒人地位向上協会)などの公民権運動団体の支援を目的としたベネフィット・コンサートで、Miles がメンバーにノーギャラでの出演を直前に伝えたため、怒りに満ちたメンバーが凄まじいテンションで演奏に臨んだ。
【Ron Carter】毎晩、うまくいくとは限らないので熱くならない夜はなかった。クールではいられなかったんだ。なにがあろうとも、緊張感と集中力をもって演奏していた。
【Herbie Hancock】女性の権利とかベトナム戦争、公民権運動、ゲイの権利といった人権問題をきっかけとして起こった急激な時代の変化が、自分たちの音楽も自然と影響され、常に新しい世界を切り開き、自分達で答えを出すことを望まれていたからだ。
と、親方は被害妄想気味ですが、労働者側は志が高かった発言をしています。昔のことは美化してしまった気もしますが、今日の労働はギャラなしと言ったら全員無言だったことかなと予想します。


 また、ライナーノーツにロン・カーターへの後インタビューが書いてあります。
「Four & More」は数か月オフの後の公演でリハーサルは無し。5千~1万のレパートリーの中から出来上がっていたセット・リストに従って15~20曲を毎晩演奏した。この録音の日と同じセット・リストでその前の晩も同じ曲を演奏していたので曲がどんどん発展していった。
 レパートリーが5千~1万って、覚えているんだとすれば「記憶力がバグってる」と思ったら、George Coleman のインタビューでは「ライブでは譜面を前に演奏した」と書いてありました。でも、それだけの譜面管理は大変なこと。

「So What」速さの話になってしまいますが確かに早い。同じMiles 録音で Kind Of Blue (1959)  では亀のようで曲が全く違うように聴こえます。同年10月のドイツのライブ Tourin' 1964 では、当たり前ですが同様の高速バージョンです。たぶんこの録音以降で他のミュージシャンでも So What の高速演奏が出てきたようにも見受けられます。速ければければいいってもんでは無いとは思いますが、速ければスリリングにはなります。
「Walkin'」こちらもオリジナルは歩く速さだったのですがジョギングを通り越して短距離走ぐらいのイメージなので曲が違って聞こえます。ドラムソロはさすがにテンポ無視ですが、終われば George Coleman が直ぐに走り始める感じです。
「Joshua」Miles のアルバム Seven Steps To Heaven (1963) でこのメンバーで初収録、また同年10月のドイツのライブ Tourin' 1964 でもこのメンバーで演奏されています。もともとが速いテンポのスイングですが、最速は本作 Four & More で一番、緊張感があってスリリングですが Tourin' 1964 の方が、数々の演奏をしてこなれてきた感じがします。
「Go-Go (Theme And Announcement)」
「Four」Miles のアルバム Blue Haze (1954) が初録音で、当然このアルバムで高速にチューンナップされていますが、原曲の良さが一番高速で演奏することで引き立てられた曲であるように思います。親分のマイルスの先頭を切ったソロも最初からハイトーンかまして気合が入ってる感じがします。そういえばタイトルも Four & More ですから、解説は見当たりませんが、この曲から始まり続いているみたいな意味合いもあるんでしょうか。
「There Is No Greater Love」超高速ではない唯一のスタンダード曲で、今回聴き比べもしながら、緊張感を持って聴いてきたので、これが流れてホッしました。
「Go-Go (Theme And Announcement)」

 前回、聴いたときは18歳の Tony Williams に焦点を合わせて聴いていました。テクニックと迫力でバスドラのドコドコ言わせつつの繊細なシンバルワークで、高速リズムキープをしていたかと思えば、瞬間で自在にテンポを変えてメンバーに伝えていく仕事っぷりは痛快です。また、George Coleman のストレートな演奏スタイルもこのスリリングさを引き立てていると感じます。今回は速度に焦点を合わせて聴いたのですが、その意味では Ron Carter が一番の体力勝負かと思います。お疲れ様です。
  時代が変わると高速バップをものともしない超人ミュージシャンは続々と現れてきていますが、その源流はこのアルバムにもあるかもしれないですね🎶

trumpet : Miles Davis
piano : Herbie Hancock
bass : Ron Carter
drums : Tony Williams
tenor sax : George Coleman

producer : Teo Macero

recorded live in concert at the Philharmonic Hall of Lincoln Center for the Performing Arts in New York City on February 12, 1964.

1. So What / Miles Davis
2. Walkin' / Richard Carpenter
3. Joshua / Victor Feldman
4. Go-Go (Theme And Announcement)
5. Four / Miles Davis
6. Seven Steps To Heaven / Miles Davis, Victor Feldman
7. There Is No Greater Love / Isham Jones, Victor Feldman
8. Go-Go (Theme And Announcement)

▶ So What

▶ Four


定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。