2026年5月20日水曜日

Yousuke Onuma Takana Miyako Double Rainbow / Voyage


 小沼ようすけ氏は、何枚もアルバムを持っているのですが、ピアニストの 宮本貴奈 については、知識は皆無なのでググって見ました。「かわさきジャズ」というジャズイベントのサイトで発見しましたので、そのまま掲載します。
国際的に活躍するピアニスト・作編曲家。茨城県結城市出身。米英に20年在住(ボストン、NY、アトランタ、ロンドン)約30カ国で演奏。物語が見えるようなサウンドで、ジャズ、ポップス、オーケストラから弾き語りまで幅広く活躍、繊細かつダイナミックで多彩なピアノスタイルは『一人オーケストラ』とも呼ばれている。バークリー音大&ジョージア州立大修士卒。1998年NYで活動開始、エドマンジャズピアノ大会で全米優勝、参加作が2001年米グラミー2部門ノミネート。2年連続「アトランタベストジャズ」「ジョージア州で最も影響力のある女性」他受賞多数。グラミー受賞のカーク・ウェイラム(Sax)との共作アルバムは、全米ビルボードジャズ5位。
2013年【On My Way】で日本デビュー。ジャンルを超えたアーティスト達との共演やアレンジ・プロデュースの他、オーケストラ編曲、NHK【日本の話芸】、映画【種まく旅人】他音楽担当。国立音大講師。 2020年【ワンダフル・ワールド】発表、ボーカルも初収録。ミュージックペンクラブ音楽賞の全ポピュラー部門にて、最優秀作品賞受賞。2023年4月より、ミューザ川崎シンフォニーホールのホールアドバイザー(ジャズ部門)就任。https://www.takana.net/
知らない方のために小沼氏も掲載しときます。
2001年にSONY MUSICよりデビュー。以来、11枚のリーダー作品を発表。2010年以降は『Jam Ka』等、フレンチ・カリビアンのミュージシャン達との作品を次々と発表。2016年、Flyway LABELを設立しパリ録音の「Jam Ka Deux」を発表。これを機にパリやミュンヘンのジャズクラブ、更にMartinique Jazz festivalに出演する。2019年にはJam Ka Deuxツアー直後のスタジオ・セッションを収録したアルバム『Jam Ka 2.5』を発表。グォッカの本拠地Guadeloupeで行われた"Festival Eritaj"に出演するなど、ジャズをベースに様々な国を旅して得た影響、経験を採り入れながら、世界を音で繋ぐ創作活動を続ける。http://yosukeonuma.com
 この二人がデュオを組んで、希望をイメージさせる虹が二重に重なるダブル・レインボウは、稀にしか出現しないため、見た人が幸せになるという言い伝えがある「二重虹」のこと。ゆったりとしたピアノ、ギターでの絶妙なハーモニー、聴いていると清々しい気持ちになり、丁寧に音を紡いでいるがよくわかるアルバムです。

「Rainbow」宮本氏が作曲の、お箏奏者のアルバム・プロデュースをさせてしたときに書いた和風の5音階の曲。日本の風景に吹き抜ける風を連想させ、小沼氏がアコースティック・ギターをピンピンと弾くと琴のように聴こえます。しかし楽曲の全体はコンテンポラリーで静かに発信しながら後半への景色の転換が見事。
「 Flyway」フライウェイとは、鳥類の渡りのルート。鳥の空路を人生に重ね、道中起こるだろうハプニングを含めて小沼氏が書いた曲。イントロ導入部のギターの小沼氏の気持ちがこもったギターで惹き込まれ、ピアノが加わってからのギターの一音一音の繊細な響きに聴きいり、中盤からの宮本のピアノで広がる世界観が広がり、この曲にも何か寒い日の風景を思わせる和を感じます。
「After The Morning」抒情的なメロディーが印象的で、テーマに戻ってくるたびに、また会えた感があります。作曲者の John Hicks はピアニストですが、小沼氏のセミアコ・ギターがこの曲を深め宮本氏が背景を彩っています。非常に好感。
「Suffering」選曲は宮本氏とのことで、主役はピアノ。フラメンコ的な風合いで小沼が伴奏を楽しんでいることがわかるナイス選曲。
「Pent Up House」内省的な曲で幕開けしたので、重いアルバムなのかと思っていたら、ここでシンプルにスイングで、二人ともよく歌っているのが楽しくて、なんかホッとします。
「My One And Only Love」小沼氏のギター教則本で練習していたら、何かすごく気に入ってしまった曲です。メロディーを学び、それを基に和音を構築するアレンジを段階を踏んで、わかりやすく練習曲に反映されていたことを思い出します。
「Ice Candle」小沼氏が、帯広に行ったときの「氷祭り」のイメージのループに音をのせた小曲です。小沼氏の関わるアルバムでは珍しいパターンのような気がしますが、動画では初期にループのような展開の曲は、他にもありました。
「For Fukushima」2011年3月11日に東日本大震災に思いを馳せた楽曲で、小沼氏の好きなサーフィン、海の映像に合わせて制作「エンディング・コードが未解決なままなのも、現状を反映させたものです」とのこと。
「Sunshine Days」 林弘樹監督作品「ふるさとがえり」のために、宮本が書いたメインテーマ曲。岐阜県恵那市に行って書いた曲とのこと。栗だけでつくった「栗きんとん」「五平餅」「朴葉みそ」とかが美味しいですよね。
「Over The Rainbow」誰もが小さいうちから聴いて心に残っているメロディーで、シンプルにスイングセッション。 Double Rainbow のコンビ名に相応しいラストです。


地味だけど浸みるアルバムです🎶

acoustic guitar, electric guitar : Yosuke Onuma  小沼ようすけ
piano : Takana Miyamoto 宮本貴奈

produced by Yosuke Onuma, Takana Miyamoto & Haruo Mita
recorded & mixed by Shinya Uno (oasis studio home) at oasis studio home, Tokyo (July 5,6,8, 2013) 

1. Rainbow / Takana Miyamoto
2. Flyway / Yosuke Onuma
3. After The Morning / John Hicks
4. Suffering / Lars Danielsson
5. Pent Up House / Sonny Rollins
6. My One And Only Love / Robert Mellin, Guy Wood
7. Ice Candle / Yosuke Onuma
8. For Fukushima / Yosuke Onuma
9. Sunshine Days / Takana Miyamoto
10. Over The Rainbow / Edger Yip Harburg, Harold Arlen


▶ Rainbow


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2026年5月19日火曜日

Jaco Pastorius / Truth Liberty & Soul

 

 生前のリーダーアルバムの録音が少なくて、もはや発掘音源のほうが多くなってしまいました。お馴染み発掘音源の Resonance からの発売で Word Of Mouth Big Band の、1982年6月27日NY、クール・ジャズ・フェスティヴァルの演奏14曲を全て収録しています。音源は米国の公共ラジオ局NPR(National Public Radio)で、「Jazz Alive」という番組のために収録されたものです。実際には番組で放送されなかった40分間も含めての完全版だとのこと。
 会場の拍手や歓声もからもお客さんも大満足のライブなのは間違いなく、この音源の存在を知ったプロデューサーは、2011年から5年かけて作品化したとのこと。チビチビ小出しで発売して被った曲を含めて購入させて金儲けではなく、最初から全てをCD化するところはGood!と評価したい。
 1982年は Jaco が精神的な問題を抱え始める直前の、ミュージシャン・作曲家・アレンジャーとして最も充実していた時期の一つ。また24 チャンネル録音であるのでハイクオリティな状態の録音でのクリアな音質。更にジャコの状態も良く音の粒立ちが良く、お遊びの入れ方などもセンス良し。これが Jaco だなと思える内容で、この日の演奏が日の目を見たのは嬉しい限り。


「Invitation」観客の緊張感も伝わる静寂の中からチューニングを確かめるジャコ。そこから圧倒的ハイスピードで開始されると直ぐに最高潮になります。ビッグバンドですので、もちろん統制のとれた演奏なのですが、自由度の高い統制を感じます。Jaco のベースは、ちっちゃな音の粒が細かく弾けとぶような感じがします。
「Soul Intro/ The Chicken」お馴染み Jaco が1976年にウェザー・リポートに加入する前、南フロリダのサーキットで活動していた初期のバンドで演奏していたファンク・ナンバー、いつものアレンジで、ビッグバンドの全員が高揚しているのがわかる Soul Intro からの The Chicken は安心感があり、Randy Brecker のエフェクトをかけたトランペットが何といっても素敵。私のジャズ研時代もライブの最後は楽器を持っている全員での大合奏が定番でした。
「Donna Lee」導入部分の David Bargeron のチューバ・ソロがとにかく非凡。楽曲開始後も最初のソロから David Bargeron の大活躍の長尺ソロはアイデアに満ち溢れ新しく素晴らしい。次いでのソロはシンセ奏者がいないのにと思ったら、Bob Mintzer のエレクトリック・クラリネット、負けじと Randy Brecker のエフェクトをかけたトランペットが再発進と聴きどころも満載。Jaco の有名な Donna Lee 演奏はデビューアルバムの完全独奏ですが、このライブでのソロのアドリブも名演で Donna Lee 愛に溢れています。最後の全員ユニゾンも圧巻。
「Three Views to a Secret」ここで Toots Thielemans の登場で観客が沸き、お馴染みの曲をしんみりと演奏します。いつ聴いても愛らしいワルツナンバーです。ただ違うのが、いつも淡々とした Toots Thielemans が、時として熱いんじゃないかと思うのですが。最高っです。
「 Liberty City」自由を感じる旋律、情熱的なリズムこのビッグバンドの凱旋歌でもあり、楽しい演奏で、Toots Thielemans のソロになると、皆お辞儀をして下がるようにいなくなり、後から大挙して押しかけてきて踊りまくる様な演奏です。曲名は Jaco が若い頃によく通ったマイアミの地区にちなんでおり、そこは1968年の共和党全国大会中に人種暴動が起きた場所。
「Sophisticated Lady」 Jaco の珍しくやり過ぎない独奏をイントロに、Toots と Jaco のデュオ演奏で、ノスタルジックな音色にブルージーな味付けもある Toots との、このコラボはある意味このライブのハイライトにもなっているような気がします。ヤンヤ👏
「Bluesette」Toots の代表的なワルツ・メロディを、本人 Toots とスチールパンの Othello Molineaux が主役で演奏します。Don Alias のパーカッションが入り何か南国とワルツのドッキング。キュンときます。
「 I Shot the Sheriff」Jaco のコンボなどでも聞かれる Bob Marley の名曲が、Othello Molineaux が主役で演奏となりますが、まだ Toots も参加してきます。Jaco は控えめに裏でレゲエのリズムを刻みますが、新解釈っぽいアレンジで新しい曲を聴いているような感覚になります。
「Okonkolé y Trompa」無伴奏のバタおよびコンガ・ソロが10分。Don Alias の迫力に圧倒されながら聴いていると入り込んでしまいますが、完全に入り込んだところからチューバの音色で曲が始まると何か眠っているところを静かに起こされる感じがします。Jaco は超絶速度のベースでハーモニクスでパーカッションです。
「Reza/Giant Steps (Medley)」ワールド・ミュージック、ビッグバンドのダイナミクス、スイング、ロック風の豪快さを融合させた圧倒的 Reza から Coltrane に違和感なく湧き上がってくるようにメドレーで、これも圧巻の演奏。
「Mr. Fonebone」先ほどの Reza/Giant Steps (Medley)」 から個人技大会が終了していたことを忘れていたのをこの曲を聴いて思い出しました。ホーン部隊とスチールパンの驚異的なテーマのシンクロが印象的です。また Bob Mintzer のエレクトロ・バスクラが強烈なうえに、 Randy Brecker もやはり切れてます。Toots も参加し最後のビッグバンドならではのグルーブ感も良しです。
「Bass and Drum Improvisation」そして名物 Jaco のサービスタイムのソロです。Jaco は観客を喜ばせるために、このソロをしていたが次第に長尺になり過激になり問題が生じてきたことも多々あったと何かの文章で読みました。ジミヘンからバッハまで、このソロは適切なのではないでしょうか。Peter Erskine までが長すぎるとどうかなって感じなので長さ的には無難なところです。
「Twins」前曲の Drum Improvisation の最後のオーケストレーションからの続きで大地の「うねり」のようになっていて感動的な幕引きです。
「Fannie Mae」この曲も初期のバンドで演奏していた頃からのファンク・ナンバーでボーカルも披露するエンディングです。楽しんでいたショーもこれで終わりで大団円。


 大編成のビッグバンドでダイナミズムを生みながら、参加ミュージシャンの個性を引き出し、各楽器の単独ソロのタイムも贅沢に使ったステージ構成は聴きごたえ十分。まさにジャコは、これをやりたかったんだ。このアルバムは、音楽好きであるが Jaco 嫌いの集う「おでんバー」でかけて反応をみたいです🎶

bass, vocals : Jaco Pastorius
tenor sax, sopranosax, bass clarinet : Bob Mintzer
trumpet : Randy Brecker
steel drums : Othello Molineaux
percussion : Don Alias
drums : Peter Erskine

alto sax : Bob Stein
tenor sax : Lou Marini, Frank Wess
bariton sax : Howard Johnson, Randy Emerick
trumpet : Alan Rubin, Lou Soloff, Jon Faddis, Ron Tooley, Kenny Faulk
trombone : David Taylor, Jim Pugh, Wayne Andre
french horn : John Clark, Peter Gordon
tuba : David Bargeron

Special Guest
harmonica : Toots Thielemans
/ Sophisticated Lady, Three Views of a Secret, Liberty City and Fannie Mae

producer :  Zev Feldman
recorded by the Record Plant Mobile Studio truck at the Avery Fisher Hall, New York City, N.Y. on June 27, 1982, as part of George Wein's Kool Jazz Festival.

【Disc 1】
1. Invitation / Bronislaw Kaper
2. Soul Intro, The Chicken /  Jaco Pastorius / Pee Wee Ellis
3. Donna Lee / Charlie Parker
4. Three Views to a Secret / Jaco Pastorius 
5. Liberty City / Jaco Pastorius 
6. Sophisticated Lady / Duke Ellington, Irving Mills, Mitchell Parish
7. Bluesette / Norman Gimbel, Toots Thielemans

【Disc 2】
1. I Shot the Sheriff / Bob Marley
2. Okonkolé y Trompa / Don Alias, Jaco Pastorius
3. Reza, Giant Steps (Medley) / Jaco Pastorius, John Coltrane
4. Mr. Fonebone / Bob Mintzer
5. Bass and Drum Improvisation / Jaco PastoriusPeter Erskine
6. Twins / Jaco Pastorius
7. Fannie Mae / Buster Brown, Clarence Lewis, Morgan Robinson




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2026年5月18日月曜日

INXS ‎/ Elegantly Wasted


 1997年4月にリリースされた INXS の10枚目のスタジオ・アルバムで、オリジナル・メンバーであるボーカルの Michael Hutchence が同年11月に急逝したため、彼が参加した最後のスタジオ・アルバムとなりました。タイトルは「優雅に自堕落に過ごす」「洗練された退廃」を意味する表現で、ある夜のパーティーの後に自分たちの状態を表現した言葉から名付けられました。
 90年代中盤のオルタナティヴ・ロックやグランジの台頭により、80年代に黄金期を築いたバンドたちが苦戦する中、INXSは原点回帰と現代的なアプローチの融合を試みました。このアルバムでも「グルーヴとファンク要素」と、当時のトレンドだったトリップ・ホップやエレクトロニカのニュアンス(ループの使用など)をスパイスとして加えています。



「Show Me (Cherry Baby)」印象的なオープニング曲で、エレクトリックな要素が上手く入った演奏に、サビの Show Me, Show Me~が気持ち良い。
「Elegantly Wasted」タイトル曲であり、全盛期を彷彿とさせるキャッチーなフックとグルーブですが、当時はこの雰囲気がナンパな気がして聴いてこなかったような気がします。
「Everything」 ロックバンドらしくて良いです。こういった普通のヤツで実力わかります。
「Don't Lose Your」ジョン・ウー監督のアクション映画「Face/Off」でも使用された、力強く The Who が思いっきり入ってるナンバー。好きです。
「Searching」ソウルフルで落ち着いたトーンで、ロックナンバーと違ったボーカルの表現力が聴けます。ここら辺で実力を魅せつけますが、異色なのかな。
「I'm Just A Man」徐々に盛り上がってきて力が入ってきます。最初の方からエレクトリックなリズムじゃなければ、もっと気持ち良いのに。
「Girl On Fire」ストレートに力強いボーカルの気持ち良い楽曲で、ゲストでホーン部隊も導入のちょっと力入った力作ではないでしょうか
「We Are Thrown Together」中休み、箸休め的な楽曲ですね。でも、よく聴くとこれも The Who が入ってるかも
「Shake The Tree」ナンパなヤツかと思えば豪快サウンドで途中から押してくるのです。好きではないパターンかと思ったが悪くはない。
「She Is Rising」今度は Aerosmith が入ってきたかなと思わせる感じ
「Building Bridges」ファンク要素もあるかな的ロック。
「Shine」インターナショナル・ボーナストラック。思いっきりエレクトリックでナンパだ。
「Let It Ride」ジャパニーズ・ボーナストラック。なんかドロドロしてます。


 世代的に言えば私の20代後半の時代に活躍したバンドで流行っているのは知っていたけど、何かナンパな感じがして聴いてこなかったのですが、かなり久しぶりに聴き返してみると
Black Grape とかに通ずるものがあり、今となってはそそるものを感じます。購入動機は、ワゴンセールで見て、懐かしい名前だったからだと思います🎶

vocals, guiar(10): Michael Hutchence
keyboards, guitar : Andrew Farriss
guitar : Tim Farriss
guitar, sax : Kirk Pengilly
bass : Garry Gary Beers
drums : Jon Farriss

additinal members
percussion : Luis Conti
baritone sax (7) : Bill Runge
tenor sax (7), horn arrangements (7) : Tom Keenlyside
trumpet (7) : Paul Baron, Derry Byrne
backing vocals (4, 5) : Joani Bye, Tania Hancheroff 
backing vocals (6) : Billie Godfrey, Caroline MacKendrick

producer : Bruce Fairbairn, Andrew Farriss
recorded at Armoury (Vancouver, Canada), El Cortijo (Málaga, Spain)

1. Show Me (Cherry Baby)
2. Elegantly Wasted
3. Everything
4. Don't Lose Your Head
5. Searching
6. I'm Just A Man
7. Girl On Fire
8. We Are Thrown Together
9. Shake The Tree
10. She Is Rising
11. Building Bridges
12. Shine
13. Let It Ride



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2026年5月17日日曜日

The Brecker Brothers / Straphangin'



 ブレッカー・ブラザーズ通算6作目、スタジオ盤では5作目にあたる1981年リリースの作品。発売は Arista Records で、(GRP Records はこの会社から独立派生しています)で、このアルバムでアリスタとの契約終了となり、Michael Brecker のドラッグ治療により活動休止となります。
 1970年代、Michael Brecker はニューヨークで超売れっ子のスタジオ・ミュージシャンとして、Brecker Brothersのリーダーとして多忙を極めていましたが、当時のニューヨークの音楽シーンでは薬物が蔓延しており、彼もその波に飲まれヘロイン中毒に深く陥っていましたが、1981年、彼はついに薬物を断つことを決意しリハビリ施設に入所し、1982年以降、彼は完全にクリーンになり、その後亡くなるまで一度も再発(スリップ)することはなかったようです。また彼は、自身の克服だけでなく、同じ悩みを持つ James Taylor, Barry Finnerty などをリハビリやミーティング(AA/NAなど)に誘い、彼らがクリーンになるのを手助けしています。


 前作の「Detente (1980)」はディスコ調のボーカル曲なども、取り入れていましたがこのアルバムでは全曲インストとなり作風は多様です。
「Straphangin'」バロック風ブラバン的なイントロから始まりますが、その後にはインスト・ファンクな展開になる Brecker Brothers らしい曲です。
「Threesome」ワルツを基調としたフュージョンです。Randy Brecker のブルースギターを模したかのようなトランペット・ソロがカッコ良いです。
「Bathsheba」イントロからは E.W.F. 風に攻めてくるのかと思えば、今度はサンバ調になります。和フュージョンでも、このパターンの曲は当時流行っていたような気がします。
「Jacknife」少し重めの低音から始まる TOTO とかでもあるリズム・パターンのフュージョンです。テーマ部分はテナーとギターのユニゾンかと思いましたが、そんな訳ないはず。最後までよくわかりませんでしたが、ウインドシンセとトランペットですかね。
「Why Can't I Be There」今度はメロー系で、多才な曲調が収録されているアルバムですが、やはりどこまで行っても Brecker Brothers の香りがします。この曲に関しては、どの点が Brecker Brothers らしいのかは言い表せませんが
「Not Ethiopia」当時マイケル・ブレッカーが所属していたバンド Steps のライヴでも演奏されており、1980年12月の東京公演における演奏は、六本木PIT INNでの1981年のライブ・アルバム「Smokin' In The Pit (Steps)」にも収録されています。複雑フュージョン系。
「Spreadeagle」最後はブルースで、テーマの作り方とハモリ方は、これぞ Brecker Brothers で、この感じが大好きです。最後はギターの Barry Finnerty(Michael Brecker とリハビリした人ですね)のカクカクした音のギターソロが良い。


私の持つブレッカー・ブラザーズのイメージが良く反映されたアルバムでした🎶

tenor sax : Michael Brecker
trumpet, flugelhorn : Randy Brecker
bass : Marcus Miller
drums : Richie Morales
guitar : Barry Finnerty
keyboards : Mark Gray
percussion : Don Alias (3) , Manolo Badrena (1,3,4,5,7) , Sammy Figueroa (1,3,4,5,7)

producer : The Brecker Brothers
Recorded and mixed at Right Track Studios, 168 W. 48th Street, New York, NY. Mastered at Sterling Sound.

1. Straphangin' / Michael Brecker
2. Threesome / Randy Brecker
3. Bathsheba / Michael Brecker
4. Jacknife / Randy Brecker
5. Why Can't I Be There / Randy Brecker
6. Not Ethiopia / Michael Brecker
7. Spreadeagle / Randy Brecker



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2026年5月16日土曜日

Eric Clapton / Journeyman


 タイトルの Journeyman=旅人かと思っていたら違いました。正解「(徒弟奉公を済ませた一人前)の職人」または「(一流ではないが)しっかりした腕前の人」
 つまり、このアルバムは、Clapton 自身の「自分は音楽の職人(クラフツマン)であり、常に技能を磨き続けていたい」ということでしょうか。リリースは1989年、アルコール依存症に苦しみ、その後克服してシラフの状態に戻ったクラプトンの「復活作」として高く評価され、80年代前半のポップで華やかな路線から自身のルーツであるブルースやレゲエ、R&Bにエレクトリックなサウンドを取り入れています。


「Pretending」エレクトリックでポップなサウンドに渋めな Clapton のボーカル、さりげなくバックボールに Chaka Khan が入る。黒っぽい要素も入ったポップロックでキャッチーなサウンドです。くぐもった音のギターソロも良い。
「Anything for Your Love」エレクトリックから少しアナログなロックに戻てきたサウンド。Richard Tee が秘かにピアノで参加ですが、相変わらず存在感を消し、ボーカルの裏でパキッした音でアルペジオっぽいバッキングを地味にやっているのが、Robert Cray でしょうか。これも大物がさりげなく目立たずに使われているのが凄い。
「Bad Love」アルバムの曲が進行するにつれアナログな音に近づく仕掛けのようで、さらに普通にいつもの Clapton のサウンドです。曲の展開とかが、ずっと Layla っぽいと思っていたのですが、レコード会社からの要望でそのようにつくったとの記事を見ました。Foreigner の Mick Jones との共作。
「Running on Faith」ドブロ・ギターの音色と深いコーラスが心地よい曲です。大好きなUnplugged の収録とほぼ同じアレンジのようで、後半の感動的な展開は鉄板です。昔のホンダのCMでも使われていました。
「Hard Times」ジャジーなブルースナンバーでレイドバック。ホーンが入り、ギターはフロントピックアップのトーンを絞ったウーマントーンの王道が渋すぎる。売れるコマーシャルな曲ではありませんが、渋めのギターを弾きたくなったぐらいのギター小僧は、こういった曲にくすぐられるんですよね。
「Hound Dog」Claptonはニューオリンズ的なブルースにレイドバックしたサウンドにしています。煽るような Elvis Presley のバージョンが有名ですが、原曲はソウルフルで Big Mama Thornton - Hound Dog がオリジナル。
「No Alibis」ここでいったんエレクトリック・ポップなサウンドに戻ります。Chaka Khan、Daryl Hall がバックボーカルに参加した充実した豪華ラインナップですが、この二人はバックに参加しながらも、そことなく存在感があるところが、やっぱり凄い。(今回注目して聴いているからわかったんですが・・)
「Run So Far」親友 George Harrison が本作のために書き下ろした新曲で、本人もギターとコーラスで参加。その曲性に合わせたアレンジもあるとは思いますが、やっぱり、それっぽいサウンドでニヤリとしてしまいます。
「Old Love」私が北海道の札幌に勤務時代に、近所のバーのマスターとアコギ2本で夜な夜な歌って弾いていた思い出の懐かしい曲。マイナーブルースのしみったれた響きと大袈裟な展開のコード進行が大好きですが、ボーカルは難しかったです。
「Breaking Point」 80年代のダンスミュージック系に David Sanborn 参加だけで満足かもしれません。充分男っぽいのにナンパな感じがして、それも良いかな。ワウワウなんか使っちゃたりして、それも楽しいじゃないですか。
「Lead Me On」やっと Richard Tee がエレピで存在感を出してくれました。シンプルでタイニーで素敵なR&B。ギターの Cecil Womack は Bobby Womack の弟。Linda Womack はリンダは Sam Cooke の娘なんだそうだ。
「Before You Accuse Me」私にとっては Unplugged のバージョンの方が馴染みがある Bo Diddley のカバー。シンプル・ストレートなブルースロックになってます。


やっぱり、なんやかやで Eric Clapton は好きなんだよなあ、と改めて感じました🎶

lead vocals, guitar : Eric Clapton
synth horns (1), synth organ (1), synthesizer programming (2, 10), drum programming (10), sequenced bass (10), sequenced organ (10) : Jeff Bova
synth horns (1), Hammond organ (1, 4), sequenced bass (1), keyboards (3), synthesizers (8), synth strings (9) : Alan Clark
acoustic piano (1, 4, 5), keyboards (2, 7, 10), backing vocals (4, 7), synthesizers (8) : Greg Phillinganes
acoustic piano (2, 6, 7, 9, 12), Fender Rhodes (11) : Richard Tee
keyboards (2), vocoder (2), bass harmonica (2), drum programming (2), synthesizers (6, 12), synthesizer programming (7, 8), synth piano (9) : Robbie Kondor
synthesizers (8) : Rob Mounsey
synthesizers (11) : Robbie Kilgore
guitar (1), backing and harmony vocals (1) : Jerry Lynn Williams
guitar (2, 6, 9, 12), guitar solo (9, 12) : Robert Cray
guitar (3) : Phil Palmer
rhythm guitar (5) : John Tropea
guitar (8), harmony vocals (8) : George Harrison
acoustic guitar (11), backing vocals (11) : Cecil Womack
bass (1, 2, 4–7, 9–12), backing vocals (1, 4, 7) : Nathan East
bass (3) : Pino Palladino
bass (8) : Darryl Jones
drum programming (1, 7, 8) : Jimmy Bralower
drums (2, 6, 8–10, 12), percussion (6), programming (8, 10) tambourine (9) : Jim Keltner
drums (3), backing and harmony vocals (3) : Phil Collins 
drums (4, 5, 11), hi-hat (10) : Steve Ferrone
congas (1), tambourine (4), percussion (7, 10, 11) : Carol Steele
vibraphone (9) : Gary Burton
alto saxophone (5) : Hank Crawford
alto saxophone (10) : David Sanborn
baritone saxophone (5) : Ronnie Cuber
tenor saxophone (5) : David "Fathead" Newman
trumpet (5) : Jon Faddis, Lew Soloff
horn arrangements (5), string arrangements (11) : Arif Mardin
backing vocals (1, 7) : Chaka Khan 
backing vocals (3) : Katie Kissoon, Tessa Niles
backing vocals (4, 7) : Lani Groves
choir (4) : Rev. Timothy Wright Washington Temple Concert Choir
dog barking (6) : Roger Forrester and Friends
harmony vocals (7) : Daryl Hall
backing vocals (10) : Tawatha Agee, Vaneese Thomas
backing vocals (11) : Linda Womack

produced by Russ Titelman
recorded at The Power Station (NYC), Skyline Studios (NYC) and The Town House (London).

1. Pretending / Jerry Lynn Williams
2. Anything for Your Love / Jerry Lynn Williams
3. Bad Love / Eric Clapton, Mick Jones
4. Running on Faith / Jerry Lynn Williams
5. Hard Times / Ray Charles
6. Hound Dog / Jerry Leiber, Mike Stoller
7. No Alibis / Jerry Lynn Williams
8. Run So Far / George Harrison
9. Old Love / Eric Clapton, Robert Cray
10. Braking Point / Marty Grebb, Jerry Lynn Williams
11. Lead Me On / Cecil Womack, Linda Womack
12. Before You Accuse Me / Ellas McDaniel




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2026年5月15日金曜日

平井堅 / 歌バカ


 行きつけの「おでんバー」では、ジャズが多めでかかりますが基本的にジャンルレスに音楽が好きな人が集います。ジャズはスイングもあればフリージャズもあり、沖縄民謡、ロック、パンク、演歌、果てはノイズまでかかりますが、好き嫌いに若干クセがります。
 Bill Evans の装飾した音数の多いピアノが嫌い(私は嫌いではありません)、上原ひろみの弾いている時の大袈裟なアクションが嫌い(わからんでもないが、音楽性に関係ないんじゃ?)Jaco Pastrius のベースは生理的に嫌い(私は大好きなので、人にはいろいろ好みはあります)小曽根真の偉そうな語り口が嫌い(わからんでもない)Weather Report が許せない(いやいや Jaco がいない盤も聴いてくださいな)
 で、先日マスターが「平井堅の歌声が・・」発言があり、マスターの嫌いな理由を黙って最後まで聞いて、「実はわたくし平井堅の歌バカってアルバムだけは持ってるんですよね」と発言すると、もう一人の常連のKさんが「いや、私も持ってるんですよ」とのこと。マスターの好みは、わかりましたので平井堅の持ち込みはしません。実は Ken's Bar も持っていますが。


 といっても、平井堅のファンなのではなく、これはカラオケのレパートリーを増やすために購入したのだと思います。が、キーが高いので原曲のキーでは無理です。更に2020年~2021年のコロナ以降は、カラオケにいく機会がめっきり減ってしまいました。
 若いころは職場の同僚と酔っぱらって、狭いカラオケボックスに入り、汗だくになって皆で歌ったりしました。取引先のややこしいオジサンとスナックで歌って、意気投合してチューしてからは、滅茶苦茶仲良くなったりとかもしました。別の意味で「歌バカ」だったんですけれど、そんなこともこれからの若い人は無くなっていくんでしょうか。私は定年したので更に機会はこれから減りますが、カラオケという文化と産業が世界から消えて無くならないことを願っています。
 改めて聞き直してカラオケ・マスターしてカッコ良いのは、Stay With Meあたりでしょうか。キーをある程度落としても大丈夫な感じで、バックバンドのホーンアレンジなんかがスペクトラムっぽいひと昔前を感じますので、ヤジオには丁度良い。POP STAR も歌ってみたいですが、確実に酸欠になりそうです。女子受けを狙うのであれば、若ければ 瞳をとじて なんかも練習したかもしれんなあ・・などなど🎶

1. Precious Junk
2. 片方ずつのイヤフォン
3. 横顔
4. ドシャブリ
5. Stay With Me
6. HEAT UP
7. Love Love Love
8. 楽園
9. why
10. LOVE OR LUST
11. even if
12. 時間
13. Miracles
14. KISS OF LIFE
15. Missin' you ~It will break my heart~
16. Strawberry Sex
17. 大きな古時計
18. Ring
19. LIFE is... ~another story~
20. style
21. 瞳をとじて
22. キミはともだち
23. 思いがかさなるその前に…
24. POP STAR




定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。

  

Gemini の音楽生成AI機能使ってみました その4

 

Gemini の音楽生成機能でどんなことができるのか?

カッコよいインストファンクに挑戦します

ブラスが細かくリズムを刻み、キレのあるギターのカッティング、スラップでファンキーなベースのインスト曲を作って

ブラスセクションの鋭いアーティキュレーション、キレ味鋭いギターカッティング、そしてスラップベースが唸るファンキーなインストゥルメンタル曲を作成しました。


今回も「ブラスが細かくリズムを刻み~」なんてラップを作ってくるんじゃないかと期待していましたが、なんか最初から出来が良くて残念です。それでは追加注文

トランペットの高音トリルが入ったソロを追加してください

音楽編集のスキルはまだ磨いている最中ですが、ご要望に合わせて全力を尽くしました。トランペットの高音トリルが響き渡るソロパートを追加したトラックを作成しましたので、ぜひお聴きください。


う~ん。もっと高音が欲しいんだよな。もう一回注文してみよう。

トランペットのソロの音を1オクターブ高くできますか?

音楽編集のスキルはまだ磨いている最中ですが、ご要望に合わせて全力を尽くしました。トランペットのソロを1オクターブ高くして、より突き抜けるようなハイトーンを効かせたアレンジに挑戦してみました。


おっとできるじゃないですか。4回目にして何か、こちらも注文のコツをつかんできた気がします。もう一丁注文します。

この曲を、ドラムとパーカッションだけにできますか

音楽編集のスキルはまだ磨いている最中ですが、ご要望に合わせて全力を尽くしました。これまでのファンキーなリズムを活かしつつ、ドラムとパーカッションのみで構成したトラックを作成しました。


少しアレンジしてきましたが、ほぼ注文通り。やるのー。

打楽器部分と楽曲部分をつなげてみようと頑張りましたが、微妙に違うためうまく重ならず編集はできませんでした。今回はスムーズで楽曲の最初と最後の変化にも乏しく、若干つまらなかったです。

その1・・手始めに作ってみたら、スリリングなフュージョン

その2・・ファンクの発注が最後はレゲエに?

その3・・AI はモンクに近づけるのか?

定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。


  

2026年5月14日木曜日

Gerry Groom / Once In A Blue Moon


 このアルバムは、1991年の8月に録音され1993年に発売されたもので、伝統的なブルースを、かつてのブルース・マンが行っていた「一発録り」のスタイルにこだわって制作され、ダビングを一切せず、DATに直接記録することで、その場の空気感やミュージシャン同士の熱いインタープレイをそのまま封じ込めています。
 Gerry Groom は、Duane Allman の愛弟子としても知られるスライド・マスター。本作では、彼が弾くアコースティックなドブロ・ギターと、Rolling Stones のMick Taylor の弾く情感豊かなエレクトリック・ギターが絶妙に絡み合うのが魅力ですが、今回このレビューを書くまで購入してから数十年全く気付かずに聴いていました。
 ライナーノーツは英語版で字が小さかったので、今まで読んでいなかったのですが、音響的な加工(ディレイ、リバーブ、コーラスなど)もされていないとのことですが、非常に音質は良いです。一発録音なので、Gerry Groom の弾くドブロの音が小さくガラス張りの別ルームで録音したこと、ドブロは、1936年製で、マイクはAKG 414、Mick Taylor は、リッケンバッカーのソープバー・ピックアップを搭載する改造を施したヴィンテージのフェンダー・ストラトキャスターと、古いフェンダー・バイブロラックス・アンプを使用し、マイクは Shure SM57などのマニアックな紹介もしてありました。


「Can't Be Satisfied」 Muddy Waters のカバーです。Gerry Groom の原点なんでしょう。ドブロのアドリブ部分が気合が入ってて熱い熱い。
「When You Got a Friend」お次は Robert Johnson のカバー。
「Coastin' Home」アップテンポでバカ騒ぎなGerry Groom のオリジナルのブルース。Mick Taylor のギターも、ここら辺からエンジンかかってきます。
「Mick's Jam」前述どおり Mick Taylor とのギター・バトルが、たっぷり聴けるインスト。
「Music Teacher」 ここら辺から歌い方が Eric Clapton だなあと思い始めます。
「Hip Shake」 伝統的なリズムの中にジェリーのオリジナリティがキラリの跳ねるブルースです。ブルースの巨匠 Willie Dixonが亡くなる直前にGerryと共作したのですが、Gerry 自身もこのアルバムのリリースを待たずして事故で急逝してしまいましたので、彼にとっての遺作となりました。そんな彼の亡き Willie Dixon の家族へあてられたメッセージが掲載されている衝撃的な事実もこのアルバムの制作の裏にあります。
The Blues is alive and well 
With all the fury thrown at us, 
Sometimes it's hard to tell 
But I will meet you in 
Blues heaven 
Both alive and well
Gerry Groom (Sent to Willie Dixon's family after Mr. Dixon's passing)
「Long Distance Call」Muddy Waters のエッセンスが詰まっています。ワンパターンで良い、難しいことは要らんです。
「Susie-Q」1957年にヒットしたロカビリーの古典曲でドッカン、ドッカンのドラムでブルースっぽくなってます。曲名は、まさか Suzie Quatro のことではとググったら、Susie-Q は、作者 Dale Hawkins のレコードレーベルのオーナーの娘のスーザン (Susan)のことで、その名がこの曲のインスピレーションとなったとのこと。
「Louisiana Blues」ドブロでアルペジオを弾くと、スチール系のギランとした、こんな音になる。でも、これもボーカルはコブシのまわし方も含め、ほぼ Clapton ですね。
「Spots for Days」ん・・。Clapton がアップテンポのブルースをやるときに使うリズム隊のパターンのような気がするぞ。
「The Red Rooster」 亡き Willie Dixon のカバーです。Rooster は、怠け者、雄鶏ですが、暗示としては、夜明けに鳴かないほど怠け者で、自分の役割を放棄した別の女のところへ遊びに行ってしまうロクデナシを暗示しているようです。
「Can't Be Satisfied」 オープニングと同一曲のバージョン違いで、落ち着いて演奏するとくなるバージョン。

愛聴盤ですが、聴き直しで知らなかった裏話も発見。楽しいアルバムです🎶

dobro, vocals : Gerry Groom
piano : Jeffrey Barr
dobro, guitar : Mick Taylor
harmonica : Thomas "Blues"Uhde
bass : PaulⅠⅡ
drums : Matt Abts

producer : Bobby Owsinski, Jeffrey Barr

1. Can't Be Satisfied / Muddy Waters
2. When You Got a Friend / Robert Johnson
3. Coastin' Home / Gerry Groom
4. Mick's Jam / Groom, Taylor, Barr, Abts, Uhde, Ill
5. Music Teacher / Gerry Groom
6. Hip Shake / Gerry Groom, Willie Dixon
7. Long Distance Call / Muddy Waters
8. Susie-Q / Dale Hawkins, Stanley J. Louis
9. Louisiana Blues / Muddy Waters
10. Spots for Days / Gerry Groom
11. The Red Rooster / Willie Dixon
12. Can't Be Satisfied / Muddy Waters




定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。