日系クラブジャズもいつのまにか品揃えが多くなってきています。その中でも indigo jam unit、Soil & Pimp Sessions などのハード刺激系のほうが好みです。Acid を聴き始めてからは United Future Organization とか、日本人のコンピだとはずっと知らなかった Jazz Powers なんかも愛聴盤です。
そんな日本人クラブジャズの中でも、何か気になって若干ポップでクールな感じは私の感性にドンピシャにハマるサウンドでは明らかにないのに、いつのまにか揃えてしまっているのが quasimode です。入り口はどこだったのか思い出せば、クレイジー・ケン・バンドの横山剣さんボーカルの Summer Madness が入っていた Soul Cookin' からでした。もちろん様々な媒体で聴いていたのですが、タワレコの試聴で聴いて買ってみようかなって気になりました。
クラブジャズのグルーブでに、ポップスやロックの感覚も取り込んだサウンドで、「歌心」とアンサンブルが前に出た音で、日本のジャズ・フュージョンが好きな人、メロディアスで少しポップ寄りのジャズをアルバム通して聴きたい人に向いた作品で、ホーンやゲスト陣を前に出しながら、バンド4人のアンサンブルを前面に出した作りで、ソロとアンサンブルのせめぎ合いです。
Ant Soldier イントロは往年の Spectrum っぽいですが、本編に入ればジャパン・フュージョン風クラブジャズ。疾走感と緊張感がありゲスト無しのレギュラーメンバーのみの演奏は、「4人が1つの蟻のように強固にまとまって突進する」
Whisky's High ウイスキーの「響12年」の世界観からインスパイアされたらしい。ヒューマンビートボックスの AFRA を迎えての演奏は新しめの試みだが、ソロ楽器としてところどころで入ってくるのは若干うっとおしい。もっとリズム楽器として通して入ってたら良いのにと思ってしまった。
Music Can Change the World R&B/ソウルシンガー HanaH は、結構いろんなところで聴いてるような気がします。高音域の細かな表現や日本語部分の聴きやすさが好感です。「音楽は世界を変えることができる」という、ド・ストレートでベタなメッセージがタイトル。
Lush Life リズミカルで軽快なピアノのフレーズを軸に、松岡“matzz”高廣のパーカッションと新メンバー今泉総之輔のドラムが絡み合う疾走感のあるラテンジャズです。元気がでます。
ワルツが聴こえて 静寂と叙情性のある独特の世界観の畠山 美由紀の歌声が気持ち良い。どこか歌謡曲調のノスタルジーとヨーロッパの映画音楽を漂わせています。ジブリ感もあるかも。
No More Sadness Music Can Change the Worldと地続きの「音楽を通じて少しでも前を向き、悲しみを乗り越えてほしい」というメッセージのあるインスト。枯葉っぽいメロとコード進行が気になっちまいます。
Conglis Strut Strut=気取って歩くで、その名の通り美メロ路線から一転の躍らせる感じのラテンジャズが根底にあるファンキーなアッパー・インスト。トロンボーンは良い感じでソロとってますが、誰だろうか。書いてないな。
Sympathy For The Devil サンバ・ロック調のリズムの原曲がラテン・ジャズになるとこうなるのかってヤツです。悪くはないですが狙い過ぎではないのだろうか。賛否両論ありそうな。
Naghol Jumping Nagholって何と調べると、南太平洋のバヌアツ共和国のペンテコスト島で行われている伝統的な儀式のジャンプらしい。そんな雰囲気は楽曲からは感じられないように思いますが・・・
Rebel Riot アグレッシブでパンキッシュと書かれている記事も見ましたが、私はルパンタイプの日本伝統ジャズ形式かと思います。
Flyin' To The Dark シネマチックでドラマチックで哀愁を帯びたメロディーラインの漆黒の夜空へ飛び立つ飛行機を眺めているようなイメージ。キーボードの深みのある音が良いですし、随所のドラムの工夫が気持ち良いかも。
Cosmic Eyes 煌びやかなピアノがクラブジャズのリズムに乗り、途中から菊地成孔がサックスをねじ込んできます。菊地成孔がいるからか、曲のアレンジは一番凝ってるような気がします。
Seven Colors 多彩な音楽性やゲストプレイヤーで作成したされてアルバムの最後の曲の意味が「Seven Colors」のタイトルになっているようで、最後はレゲエで締めです。余韻を残したフェイドアウトがラストのエンディングの演出。なるほど。
売れる要素が満載のナンパなイメージで少しコマーシャルな感じが強くてスマートすぎるような気もする。1枚目のようなアクの強さもホシイかも🎶
piano, keyboads : 平戸 祐介
percussion : 松岡 “matzz” 高廣key
bass : 須長 和広
drums : 今泉 総之輔
human beatbox : AFRA (Whisky's High)
vocals : HanaH (Music Can Change the World)
vocals : 畠山 美由紀 (ワルツが聴こえて)
trumpet : タブゾンビ(Sympathy For The Devil)
sax : 菊地 成孔 (Cosmic Eyes)
trumpet : こだま 和文 (Seven Colors)
1. Ant Soldier / matzz, Yusuke Hirado
2. Whisky's High feat.AFRA [Album Version] / Kazuhiro Sunaga, matzz
3. Music Can Change the World feat. HanaH[Album Version] / Kazuhiro Sunaga, matzz, Yuki Kawamura
4. Lush Life / Kazuhiro Sunaga, matzz
5. ワルツが聴こえて / Miyuki Hatakeyama, matzz
6. No More Sadness / Yusuke Hirado
7. Conglis Strut / Kazuhiro Sunaga, matzz
8. Sympathy For The Devil feat.タブゾンビ / Mick Jagger / Keith Richards
9. Naghol Jumping / Kazuhiro Sunaga, matzz
10. Rebel Riot / Kazuhiro Sunaga, matzz
11. Flyin' To The Dark [Album Version] / Sohnosuke Imaizumi, Yusuke Hirado
12. Cosmic Eyes feat.菊地成孔 / Kazuhiro Sunaga, Sohnosuke Imaizumi
13. Seven Colors feat.こだま和文 / matzz
▶ ワルツが聴こえて










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