2026年9月29日火曜日

Gregory Porter / Water


 BlueNote移籍の一枚目 Liquid Spirit (2013) から、すっかりお気に入りになったGregory Porter なので、それ以降せっせと集めています。このアルバムは、2010年に Motéma Musicより発売のデビューアルバムです。これは日本限定バージョンですので、1960 What?のリミックスが追加されているのと、日本語版ライナーノーツがついています。
 作品としては、愛や社会的なテーマを含む比較的シンプルで内省的な作りで、声の魅力を前面に押し出した作品です。以降のアルバムは、フックの強さがあり、曲の推進力、広がり曲の強さとメッセージ性が広がったものになっているので、デビューのシンプルさに結構な落差を感じます。


 ライナーノーツで、内本順一 氏の 2013年の9月のインタビューが掲載されています
「『ウォーター』の延長線上で『ビー・グッド』を作り、その延長線上で『リキッド・スピリット』を作った。今後、多少楽器構成を変えて作ることはあるかもしれないけど、大きな意味でこの方向性が変わることはないだろうね。ソウルとジャズの境界線をもっと無くし、ブルーズやゴスペルの影響をしっかり入れて、説得力のある歌詩を書いていくこと。これまで同様、これからもそこを突き詰めていくつもりだ」
 いやいや、Be Good (2012) は延長線上であることは感じるけど、 Liquid Spirit (2013) あたりからは、作者は精神的には延長線上にあるかもしれないけど、リスナーとしては、かなり変わってきていると感じます(グッとアップグレードしています)
 
Illusion 流れるようなピアノ伴奏上で、豊かで温かみのあるバリトン・ヴォイスで自由に歌い上げます。。大げさな装飾を削ぎ落とした構成で、アフリカで買った絨毯、風に舞う袋、庭で飲む紅茶などの描写により「君がいなくなって息の仕方」を見失ってしまったと歌う情熱的なラブバラード。
Pretty アンサンブル全体が軽やかで流れるようなリリシズムを展開。各パートが巧みに絡み合いながら、一目惚れした女性の美しさとドラムを叩く姿に魅了される主人公の無邪気で軽快な喜びを表現。前曲の静寂から一変して、管楽器の華やかな彩りと躍動的なリズムが加わります。
Magic Cup 「豆を挽き、ミルクを蒸す」「砂糖とスパイス」「朝の完璧な一杯」といった言葉が並び、パートナーへの情熱や依存心を重ね合わせ、黒い鏡のような液体を見つめながら相手を想う、ラブ・ソング。
Skylark 本来は「ひばりよ、私の愛がどこにあるのか知っているかい?」と語りかける切なく美しい歌詞を持つバラードですが、ここではあえてインストでアクセントをつけています。
Black Nile 1964年の Wayne Shorter のカバー。原曲はインストで、Porter は力強いスキャットを乗せたボーカル・ナンバーに。ナイル川はアフリカ系アメリカ人のルーツや歴史を象徴する水脈として位置づけられており、「水」という主題を浮き彫りにしています。
Wisdom Porter の恩師でありサンディエゴの伝説的ジャズ・ミュージシャンであるDaniel Jackson との共作楽曲。「母の乳、父の血」「大洪水の中でも先人の肩の上に立っていた」「先祖が与えてくれたものが私の糧となった」といったフレーズが登場し、先人たちの苦難と知恵(Wisdom)への敬意が歌われる、伝統的なゴスペル・ソング「Wade in the Water」のフレーズが織り込まれるスピリチュアルも感じる楽曲。
1960 What? デトロイトの暴動を歌ったプロテスト・ソングで「モーターシティが燃えている」「ショットガンの音が鳴った」「日光、月の明かり、街頭の明かりはいらない」「正しくないことに対して戦う」と淡々と歌い上げ力がみなぎっています。
But Beautiful ピアノの Chip Crawford を中心としたアコースティックなアンサンブルが、原曲の美しいメロディを豊かに奏で、グレゴリーの音楽的ルーツであるトラディショナル・ジャズへの深い敬意とエレガンスを示します。「ラブ」と「プロテスト」という激しさが行き交うアルバム後半において短めのインストで、気品に満ちた箸休め。
Lonely One ジャズの枠組みの中に、Donny Hathaway、Marvin Gaye などの巨匠を想起させる、情熱的でソウルフルな歌唱。「間違った相手を選んでしまったのか?」「君の美しさを傷つけられたのか?」「大丈夫、ここに君と同じ孤独を抱えた者がいる(The lonely one is here)」と寄り添います。
Water アルバム全体を通じて表現しようとした最も重要なモチーフ。歩道を濡らし、汚れを洗い流し、庭を潤す一方で、時に植物を傷つけ、すべてを流し去っていく「水」のイメージは、人々の内面に流れ込む精神や感情、愛、そして救済。「Oohh, wash me... Save me...」
Feeling Good 1965年に Nina Simone が歌ったバージョンが公民権運動の時代背景と結びつき、「自由への渇望と新たな旅立ち」を象徴するアンセム。Mahalia Jackson のアカペラ表現から強いインスピレーションを受けた無伴奏のアカペラで強い感動と解放感を与えるクライマックス。

単調で刺激に乏しいと思って聴いていたアルバムですが、落ち浮いて歌詞を聴きながら背景を想像しながら聴くと、1960年代のスピリッツを受け継ぐ、結構中身の濃い内容で深さを感じます🎶

vocals : Gregory Porter
alto sax : James Spaulding (5,6) , Yoske Sato (2,3,5,7,9)
bass : Aaron James (2-7,9)
drums : Chuck Mcpherson (4,6,9) , Emanuel Harold (2,3,5,7)
piano : Chip Crawford
trombone : Robert Stringer (2,3,5,7)
trumpet : Curtis Taylor (3,5,7), Kafele Bandele (4,5,7) , Melvin Vines (2,3,5,7)

arranged by : Chip Crawford, Gregory Porter, Kamau Kenyatta
producer : Kamau Kenyatta

1. Illusion / Gregory Porter
2. Pretty / Gregory Porter
3. Magic Cup / Gregory Porter
4. Skylark / H. Carmichael/ J. Mercer
5. Black Nile / Wayne Shorter
6. Wisdom / Daniel Jackson/Gregory Porter
7. 1960 What? / Gregory Porter
8. But Beautiful / J. Burke/ J. Van Heusen
9. Lonely One / Gregory Porter
10. Water / Gregory Porter
11. Feeling Good / L. Bricusse/ A. Newley
12. 1960 What?(Gerardo Frisina Cuban Soul Mix)  / Gregory Porter


▶ Pretty


▶ Skylark


▶ Wisdom




▶ Water


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2026年9月28日月曜日

Funkadelic / Music For Your Mother Funcadelic 45s


 ファンクとソウルの区別もよくわからない頃に、ファンクって何なのか?とりあえずファンクって名前がバンドについてるし、雑誌にも名前はちょくちょく出てくるしジャケットもサイケだから、最初に購入した Funkadelic となります。
 中身は、1969年~1976年までの Westbound Records 在籍時のシングルのA面、B面の全てが収録されたコンピレーションで、多くのトラックがLP未収録のB面曲であり、また別のいくつかの曲はLPバージョンとは異なるミックスやエディット、さらに他の2曲は発売が予定されながら土壇場で中止となったものが含まれます。なので、全体的にキャッチーで商業的ではありますがアルバでは聴けない曲が存在する少し深入りした方にも魅力的。1曲がほぼ5分以内と短くて、この後のアルバムで体験するダラダラ長尺のソロで戸惑うことがないので、Funkadelic の虜になる最初の入り口としても良いアルバムかと思います。
 ただ2枚組って開けるのがめんどくさかったり、かさばるからドライブがてらに聴こうとは思わないんで、結果的にあんまりリピートして聴かないんですよね。


 後に排出されるアルバムのジャケットは、サイケなイラストが多く、このコンピのイラストもその路線ではありますが、もっとアフリカンな感じで少しテイストが違います。




 普段の Funkadelic 関係のアルバムはアート漫画のようにイラストと手書きの文字が散りばめられていているものが多いのですが、このアルバムはコンピなのでライナーノーツがしっかりしています。George Clinton の生い立ちから、Funkadelic 結成と歴史のエピソードが長々と文字で書かれています。ただ Funkadelic はメンバーも多く、The Parliaments、P-Funk であったりと時代によって権利関係やらなんやらでバンド名も変わり、そのおかげで関係の書籍は長くダラダラとしているものが多いのですが、このライナーノーツも同じです。 細かな文字で書かれているので、必死に読み進めますが、まず頭には入ってきません。しかしが、読んだ気にはなります。未だ変態コスプレをしていないメンバーの写真も多く掲載されており歴史を感じることができます。
 おそらく世の George Clinton 信者は、あまりにも複雑な彼の生き方やバンドの成り立ちを理解することがステータスになっている方も多いのにい違いありません。私も嫌いではないのですが、あまりに複雑で登場人物が多すぎるのでギブアップし続けながら、少しづつ覚えていくと、たまに色んなことがつながって賢くなったような気がするのですが実世界ではほぼ役に立たないことと、それを説明して自慢できる友人はいないので自己満足度も低い感じです。
 いずれにしろ古めの名曲は、以降の変態で混沌なアルバムと比べればわかりやすい。地味目な色遣いのジャケットではありますが、聴いていると懐かしさもありカッコよさの再認識もできたりと良いアルバムではあります。ちなみにアルバムのタイトルの 45s は何かと思っても解説はなかったのですが、これを書いているうちにシングルレコードの回転数45回転のことのようだと気づきました。うれしいです🎶

【DISC1】
1. Music For My Mother / G. Clinton, B. Nelson, E. Hazel
 (Funkadelic 1970)
2. Music For My Mother (Instrumental) / G. Clinton, B. Nelson, E. Hazel
(Single)
3. Can't Shake It Loose / G. Clinton, J. Barnes, R. McCoy, T. Jackson
(Single)
4. As Good As I Can Feel 
(Single)
5. I'll Bet You / G. Clinton, S. Barnes, T. Lindsay
 (Funkadelic 1970)
6. Qualify And Satisfy / G. Clinton, E. Hazel, B. Nelson
 (Funkadelic 1970)
7. Open Our Eyes / L. Lumkins
(Free Your Mind... And Your Ass Will Follow 1970)
8. I Got A Thing, You Got A Thing, Everybody Got A Thing / C. Haskins
 (Funkadelic 1970)
9. Fish, Chips And Sweat / G. Clinton, B. Nelson, E. Hazel
(Single)
10. I Wanna Know If It's Good To You / G. Clinton, B. Nelson, E. Hazel, C. Haskins
(Free Your Mind... And Your Ass Will Follow 1970)
11. I Wanna Know If It's Good To You (Instrumental) / G. Clinton, B. Nelson, E. Hazel, C. Haskins
(Single)
12. You And Your Folks, Me And My Folks / G. Clinton, B. Worrell, J. Jones
(Maggot Brain 1971)
13. Funky Dollar Bill / G. Clinton, E. Hazel, R. Davis
(Free Your Mind... And Your Ass Will Follow 1970)
14. Can You Get To That / G. Clinton, E. Hazel
(Maggot Brain 1971)
15. Back In Our Minds / C. Haskins
(Maggot Brain 1971)
16. I Miss My Baby / C. Haskins
(America Eats Its Young 1972)

【DISC2】
1. Baby I Owe You Something / G. Clinton
(America Eats Its Young 1972)
2. Hit It And Quit It / G. Clinton, B. Nelson
(Maggot Brain 1971)
3. A Whole Lot Of Bs / G. Clinton, B. Worrell
(Single)
4. Loose Booty / G. Clinton, H. Beane
(America Eats Its Young 1972)
5. A Joyful Process / G. Clinton, B. Worrell
(America Eats Its Young 1972)
6. Cosmic Slop / G. Clinton, B. Worrell
(Cosmic Slop 1973)
7. If You Don't Like The Effects, Don't Produce The Cause / G. Clinton, G. Shider
(Cosmic Slop 1973)
8. Standing On The Verge Of Getting It On / G. Clinton, G. Cook
(Standing On The Verge Of Getting It On 1974)
9. Jimmy's Got A Little Bit Of Bitch In Him / G. Clinton, G. Cook
(Standing On The Verge Of Getting It On 1974)
10. Red Hot Mama / G. Clinton, E. Hazel, B. Worrell
(Standing On The Verge Of Getting It On 1974)
11. Vital Juices / G. Clinton
(Single)
12. Better By The Pound / G. Clinton, G. Cook
(Let's Take It To The Stage 1975)
13. Stuffs And Things / G. Clinton, G. Cook
(Single)
14. Let's Take It To The Stage / G. Clinton, W. Collins, G. Shider
(Let's Take It To The Stage 1975)
15. Biological Speculation / G. Clinton, E. Harris
(America Eats Its Young 1972)
16. Undisco Kidd / G. Clinton, W. Collins, B. Worrell
(Tales Of Kidd Funkadelic 1976)
17. How Do You Yeaw View You / G. Clinton, W. Collins, B. Worrell
(Tales Of Kidd Funkadelic 1976)




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2026年9月27日日曜日

The Routine Funk / Kei Kobayashi featuring B-BAND on "Perfect Day"


 昔のレビューの冒頭に「DJ小林径のコンピレーションアルバムって解説してあるが何のことやら」と書いてました。今もクラブDJについて詳しいわけではありません。調査では、DJ小林径氏は、東京のクラブ・ジャズ・シーンの創世期から数々のムーブメントを引き起こし、シーンを支えてきた人。90年代初頭にスタートしたイベント「routine」を活動の基盤に、シーンを牽引。'93年、イベントのレギュラーDJらによるコンピレーション「routine」を発表とありますので、それがこのアルバムになるんですかね(他にもシリーズで出ているようです)

 ちなみにクラブ・ジャズのウンチクを語ろうと調べてみたら
〈ダンス・ミュージックとしてのジャズと、ジャズの影響下にあるダンス・ミュージックを並列に捉えるマナーやアティテュードや視点や解釈〉(タワレコ「第24回  CLUB JAZZ」)
 何のことやらさっぱりわかりません。が、読み進めると
〈クラブ側を出所とするDJやクリエイターがミュージシャンと絡むなどして旧来のジャズへもどんどん視野を広げ、逆にミュージシャン側にもクラブ・ジャズとして機能する生ジャズを作る人が増えてきた〉
 わかったようなわからないような内容で、まあ音楽のジャンル分けなんて評論家や販売側の売り文句をどういう風にしたら、リスナーにわかりやすいか、または購入動機につながるかを考えて創ってきた単語なんで、明確な区分けなんてものは無いので、国によって時代によって解釈は違ったりしますので軽く受け止めておきます。

 知りたかったのはクラブ・ジャズとは、どのような音楽でどのように定義されているか?で、ジャズ的な要素が無くてもクラブ・ジャズって呼んでるのはない?ってことだったんですが、結果として明確な答えはでてこなかったんですが、流れとしては
①クラブDJが従来のヒップ・ホップとジャズをミックスして新しいムーブメントを作ったのがクラブ・ジャズ
②DJサイドからは、クラブ・ジャズとはクラブでDJによってプレイされることを目的として作られた「ダンスミュージック」と考える
 つまりジャズ的な要素はなくてもクラブ・ジャズに分類されるものも出てくる。一般リスナーには、漠然とクラブでプレイされてそうなジャズ的要素のあるダンス・ミュージックでプレイヤー、DJの制作サイドの目的は特に気にしない。ってことが違いのような気がします。


 多分DJものは、私これしか持っていないと思いますが、オープニングはDJのアナウンスから始まり、アフリカンなリズムにミックスされたファンク。ジャズ的なサックスに、またアフリカンなリズムを被せたもの、おそらくファンクの原曲を加工して、FUNK. INC 的なジャズ・ファンクに仕立てたもの、フリー・ジャズ的なフレーズを切り取ってファンクと合体させたものなど、中々の凝った内容です。
 何も知らずに試聴して「カッコエエヤン」と思って買ったものであるので当然当たりです。私にとってはレアな一枚でした🎶


1. Opening
2. It's Just Began In Africa (Afro Break Mix)
3. Stone Felton
4. Funk Bronckhorst
5. Jazz Modric
6. Funk O'nilovic (Old School MIx)
7. Hamit Altinfunk
8. People Get Ribery
9. Re-Funk Samba
10. Perfect Day
11. ndtitleE
12. Routine Mama Funk



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2026年9月26日土曜日

Babyface / MTV UNPLUGGED NYC 1997


 1997年の発売当時は大ヒットのアルバムです。アコースティック・ライブの歴史を刻んできた「MTV Unplugged」の始まりは1989年で、日本のアーチストによる日本の番組も制作されています。アンプラグドという形態(番組)が開始された初期かと思っていましたが、10年以上続いた番組での収録で、CD、またはビデオ、DVD化されたアーティストとしては、Aerosmith(1990)で、Babyface は MTV UNPLUGGED では中堅どころです。
 気になる UNPLUGGED のネーミングですが、プラグをつなげない=電気楽器をしようしないがコンセプトかと思いますが、大方の楽器はアコースティックですが、キーボードなどは電気楽器だし、電気の力を必要とするプラグ・インをしないと大きな会場でのライブは成立しませんが、まあコンセプトですから電気的な歪み無しぐらいの感じです。


 私自身は Babyface がどんな方かは、おぼろげにしかわかっていません。シンガーソングライターで音楽プロデューサーで、音楽プロデューサーとして1980年代中盤から活動を開始、80年代後半からソロ・シンガーとして活動とのこと。どちらかと言えばプロデュース業の方が多いようなイメージではあります。


 このライブも本人が歌うのではなく Babyface が自身が提供した曲などをそのアーティストと共演することがコンセプトのようで、1曲目は、クラプトンで有名な Change The World 。調べてみると、クラプトンのアルバムで Executive Producer は Robbie Robertson、Producer は Babyface (作曲は全く違う人で Tommy Sims, Gordon Kennedy, and Wayne Kirkpatrick となっています)なるほど、それで、クラプトンが頭から登場なわけです。実はこのライブではもっとクラプトンは演奏しているらしいのですが、大人の事情でカットされてしまい Babyface プロデュースの Change The World だけがアルバムに収録されているとのことでした。(いつかこういった音源は別売りで発売されるんでしょう)


 いったい何時間のショーなのかはわかりませんが、Shanice Wilson、Stevie Wonder、K-Ci & JoJo, Kevon Edmonds, Melvin Edmonds、Beverly Crowderなどの多彩なアーチストの素晴らしいパフォーマンス。End Of The Road のサビは極上で、胸が熱くなります。何しろ構成も良く録音も良いのが、このアンプラグド。


他のアンプラグドも、もっと聴いて見ようかと思っていましたが、まだ Eric Clapton ぐらいしか持ってません🎶

1. Change The World / Featuring  Eric Clapton
2. Talk To Me / Featuring  Eric Clapton
3. Whip Appeal
4. Breathe Again / Featuring  Shanice Wilson
5. Exhale (Shoop Shoop) / Featuring  Beverly Crowder
6. I'll Make Love To You
7. End Of The Road
8. I Care About You / Featuring K-Ci & JoJo, Kevon Edmonds, Melvin Edmonds
9. The Day (That You Gave Me A Son)
10. Gone Too Soon / Featuring Stevie Wonder
11. How Come, How Long / Featuring Stevie Wonder










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2026年9月25日金曜日

Milton Nascimento, Esperanza Spalding / Milton + Esperanza

 

 購入は、新宿の Disk Union で2025年。久しぶりに入って新譜で3,480円でした。ですが amazonでは2,860円 で、意外に大きい価格差にビックリ。
 さて自身のアルバムでは、かなり独特の音楽感を持ちながらも様々な形で表現してくれる Esperanza ですが、このアルバムでは、ブラジル音楽界のレジェンドの Milton Nascimento とのコラボとなっています。Esperanza は、1984年生まれ、米オレゴン州ポートランド出身、Milto は1942年ブラジル-リオデジャネイロ生まれでとのことですから、なんと42歳の親子以上の年の差です。さすがに歳を隠せないMilto の声に Esperanza が、そっと支える感じがお爺ちゃん孝行の娘のような感じが、とても微笑ましく聴けます。この二人の付き合いが15年も続いた結果のアルバムとのことで、大半は2023年にブラジルでレコーディングです。
 Esperanza は、ブラジル人の友人たちと夕食会を開いたときに、その食事のゲストの一人が Milton の Wayne Shorter とコラボレートしたアルバム Native Dancer (1975) をかけたのが最初の Milton の音楽との出会い。Herbie Hancock の紹介で出会ったとのこと。
 私自身は、Milton を聴いたことは無いと思っていたのですが、Esperanza の Chamber Music Society (2010) の「Apple Blossom」で初共演を果たしていました。テイストはこのアルバムに近いですが Miton の歌声はもっとしっかりしています。彼は60年代後半からレコードを作り始め、楽曲のテーマはプロテスト・ソングや自然界、友情、愛、人種間の融和など多岐にわたります。予測不可能なメロディー、テクスチャー、ハーモニーを生み出す類稀なアーティストであるとのこと。なるほど予測不能なエスペランサの楽曲に対する姿勢は、この人にも影響を受けているようです。


the music was there 音楽アルバムという物語の前の序曲です。
Cais Milton の楽曲で、Clube Da Esquina(1972)に収録されている人気曲とのことですが、Esperanzaにもこういったタイプの曲があります。ブラジル感のあるフワッとした浮遊感が心地よいです。
Late September  Esperanza の楽曲で輪郭がはっきりとしているジャズ&ポップスなサウンドですが、直ぐにフェイドアウト。
Outubro Milton の楽曲です。1969年リリースで今回の収録曲では最も古い曲。Esperanza が少女のように歌い、Milton お爺ちゃんと広い世界に羽ばたいていくような曲です、このアルバムの中でもインパクトのあります。
A Day In The Life  意表を突かれるビートルズ・ナンバー。Milton お爺ちゃんのリクエストでしょうか。ゆったりと椅子に腰かけながら語りあうように歌い上げているのが微笑ましいかと思ったら、Esperanza は、歌いながら色々な時代にタイムスリップしていくような感動的な展開。これも良い。
Interlude For Saci  ゲストの Corey D. King の小曲。森の中で何かを話し合っているようで、フルートで小鳥のさえずりが表現されている次の楽曲 Saci への序曲となっています。
Saci  森の小屋の中で歌をお爺ちゃんと孫が口ずさんでいるような穏やかな曲。
Wings For The Thought Bird Esperanza は、翼が生えたかのように飛んで行こうとしますが、少し羽ばたいて外の世界にいくのには戸惑いがあるような感じが表現されています。
The Way You Are  そして羽ばたく小鳥に向かって、あなたの在り方には理由があると短く歌われます。
Earth Song  Michael Jackson の楽曲で、Dianne Reeves が貫録の歌声で大きく包み込んでくれる讃美歌のようなスピリチュアルな楽曲。
Morro Velho  Milton の楽曲で大地を耕して丘の上に座りながら見下ろすと全てが美しく成長しているのが見えるというような歌詞で、とても穏やかで大地を感じます。
Saudade Dos Aviões da Panair  おそらくブラジルの歌手をゲストに抒情的なポップス。実はここらへんで今まで続いていたアルバムの物語性を見失います。
Um Vento Passou  Milton と Paul Simon が歌っています。少々古そうな楽曲ですが、戦争時の風景が描かれている軍事政権に立ち向かう厳しさが歌われている悲しみの曲です。
Get It By Now  少し力が強めのベースラインが印象的。歌詞は書いてありませんでしたが、流れ的には戦争が終わって勝ち取ったものを歌っているんでしょうか。Outro Planeta  最後に近づいたのがわかります。お爺ちゃんが孫に平和がくるまで大変だんだよなあと昔話でもしているかのような感じでしょうか。
When You Dream そして最後は Wayne Shorter の Atlantis(1985) の When You Dream を9分間に渡って演奏です。Wayne Shorter の娘の Carolina Shorter がボーカルで参加。二人の最初の出会いで聴いた Wayne Shorter とのセッションアルバムが無ければこのアルバムもなかった。大曲で終わりを締めくくります。


 いつも通りに丁寧な作り方が印象的なアルバムですが、Eaperanza らしくないラフな曲、Milton に寄せたブラジル感の曲、素朴さも感じる曲、 ガツンと Esperanza 節のジャズもあります。曲の配置もよく考えられているし、やっぱりEsperanza は凄かった。当然いつもの音楽好きの集う「おでんバー」で最初に聴きましたが、マスターもこれはダビングさせてもらいます、の一言が嬉しかった🎶


producer, arranged by, executive-producer : Esperanza Spalding
recorded by : Arthur Luna

1. the music was there / Justin Tyson
speaking voices : Milton Nascimento, Esperanza Spaiding 
additional vocals : Justin Tyson, Esperanza Spaiding 
organ : Leo Genovese 
additional keyboards : Justin Tyson 
strings : Orquestra Ouro Preto 
string orchestration : Samuel Kardos
2. Cais / Milton Nascimento
vocals : Esperanza SpaldIng, Milton Nascimento, Corey D. King 
drums : Eric Doob 
piano : Leo Genovese 
guitar : Matthow Stevens 
synthesizer : Corey D. King 
bass : Esperanza Spalding 
strings : Orquestra Ouro Preto 
string arrangement / orchestration : Samuel Kardos 
3. Late September / esperanza spalding
arranger : esperanza spaiding 
vocals : Milton Nascimento, esperanza spalding 
bass : esperanza spalding 
piano : Leo Genovese 
guitar : Matthew Stevens 
drums : Eric Doob 
synthesizer : Corey D. King 
Background Vocals: Matthew Stevens, Eric Doob, Leo Genovese, Corey D. King 
Flute: Elena Pinderhughes
4. Outubro / Milton Nascimento
arranger : Esperanza Spaiding 
vocals : Milton Nascimento, Esperanza Spalding 
bass : Esperanza Spalding 
piano : Leo Genovese 
guitar : Matthew Stevens 
drums : Eric Doob 
synthesizer : Corey D. King 
background vocals : Matthew Stevens, Eric Doob, Leo Genovese, Corey D. King 
flute : Elena Pinderhughes
5. A Day In The Life / John Lennon -Paul McCartney
vocals : Milton Nascimento, Esperanza Spalding  
background vocals : Matthew Stevens, Justin Tyson, Eric Doob, Leo Genovese, Gorey D. King, Fernando Lodelro, Carolina Shorter 
drums : Justin Tyson 
guitar : Matthew Stevens 
piano : Leo Genovese 
bass : Esperanza Spalding  
additional analog synth effects : Fernando Lodelro 
6. Interlude For Saci / Corey D. King
synths / soundscape : Corey D. King
voices : Gulnga, Milton Nasclmento, Esperanza Spalding 
flutes : Shabaka Hutchings, forest birds 
7. Saci / Guinga, music/song and Paul Cesar Pinheiro, lyrics
featuring : Guinga
vocals : Milton Nascimento, Esperanza Spalding . Guinga 
guitar : Guinga, Matthew Stevens 
piano : Leo Genovese 
percussion : Eric Doob 
bass : Esperanza Spalding
8. Wings For The Thought Bird / esperanza spalding 
featuring : Elena Pinderhughes, Orquestra Ouro Preto
vocals : Esperanza Spalding  
background vocals : Eric Doob, Matthew Stevens, Leo Genovese, Fernando Lodelro, Carolina Shorter 
drums : Eric Doob 
Piano: Leo Genovese 
Bass: Esperanza Spalding 
Flute: Elena Pinderhughes 
strings : Orquestra Ouro Preto 
string arrangement / Orchostration : Edmar Colon 
9. The Way You Are / esperanza spalding
vocals : Esperanza Spalding  
piano : Leo Genovese 
electric guitar : Matthew Stevens 
bass : Esperanza Spalding 
10. Earth Song / Michael Jackson
featuring : Dianne Reeves
vocals : Dianne Reeves, Milton Nasclmento, Esperanza Spalding, Corey D. King 
piano, organ : Leo Genovese 
drums : Justin Tyson 
guitar : Matthew Stevens 
bass : Esperanza Spalding  
strings : Orquestra Ouro Preto 
string arrangement / Orchestration: Samuel Kardos
11. Morro Velho / Milton Nasclmento
featuring : Orquestra Ouro Preto
arranger : Esperanza Spalding  
vocals : Milton Nascimento, Esperanza Spalding 
additional vocals : Corey D. King 
piano : Leo Genovese 
drums : Eric Doob 
bass : Esperanza Spalding 
strings : Orquestra Ouro Preto 
string arrangement / orchestration : Samuel Kardos
12. Saudade Dos Aviões da Panair (Conversando No Bar) / Milton Nascimento-Fernando Brant
featuring : Lianne La Havas, Lula Galvão, Maria Gadú, Tim Bernardes
vocals : Lianne La Mayas, Milton Nascimento, Esperanza Spalding, Maria Gadu, Tim Bernardes 
drums : Kalna Do .leje 
bass : esperanza spaldIng 
rhodes : Leo Genovese 
flute : Shabaka Flutchlogs 
guitar : Lola Galvno 
percussion : Ronaldinho Silva
13. Um Vento Passou (Para Paul Simon) / Milton Nascimento-Marcio Borges
featuring : Paul Simon
arranger : Esperanza Spalding  
vocals : Milton Nascimento, Paul Simon 
flute : Shabaka Hutchings 
guitar : Matthew Stevens 
piano : Leo Genovose 
bass : Esperanza Spalding  
string s: Orquostra Ouro Proto 
string arrangomont / orchostration : Edmar Colon 
14. Get It By Now / esperanza spalding
vocals : Esperanza Spalding  
additional vocals : Milton Nasclmento, Corey D. King 
drums : Justin Tyson 
electric guitar : Matthew Stevens 
bass : Esperanza Spalding 
piano : Leo Genovevse
15. Outro Planeta / Justin Tyson
arranger : Esperanza Spalding, Justin Tyson, Leo Genovese 
speaking voices : Milton Nasclmento, Esperanza Spalding  
additional vocals : Justin Tyson, Esperanza Spalding  
organ : Leo Genovese 
additional keyboards : Justin Tyson
16. hen You Dream / Wayne Shorter / Lyrics by Edgy J. Lee
vocals : Esperanza Spalding, Milton Nascimento, Carolina Shorter 
piano : Leonardo Genovese 
bass : Esperanza Spalding  
electric guitar : Matthew Stevens 
drums / percussion : Eric Doob


▶ Cais




▶ Saci









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2026年9月24日木曜日

Billie Holiday / Lady Love


 もともとは United Artists Records というレーベルから1962年にリリースの作品ですが、1954年のドイツ、ケルンから始まったEurope Tourのライブ録音。その全曲にアラジン原盤とキャピトル原盤を追加したCD盤となります。1~11曲目は、初渡欧時の録音で、12~15曲目は1951年4月29日にアラジン・レーベルへ録音、ラスト16曲目は1942年6月12日にポール・ホワイトマン楽団でゲスト参加の録音となっています。

 高井信成氏によるライナーノーツでは、初の渡欧で気分が高揚しこのツアーの実現を喜んだかが書かれています。
自伝の「奇妙な果実」にそれがよく表われている。1954年1月10日から2月19日までの長旅となった。ビリーは初の渡欧で気分が高揚し、好調そのもののパフォーマンスをみせた。ビリーがどれほどこのツアーの実現を喜んだか。自伝の「奇妙な果実」にそれがよく表われている。抜粋して紹介させていただこう。「黒人ミュージシャンは、誰もがヨーロッパへ行くのを夢見ている。行ったまま帰って来ない人もいる。私も名前が売れてから、いつもそれを考えていた」。「パスポートの申請が降りた時は、信じられないくらいうれしかった」。
ビリーはヨーロッパで経験したことのない大歓迎を受けた。このツアーはヴォイス・オブ・アメリカ(国営放送)のラジオ番組「Jazz Club USA」の主催で、番組の制作、監修者であり、ジャズ評論家のレナード・フェザーが企画した。当時ビリーはキャバレー・カードを失効しており、ニューヨークのナイトクラブなどで歌えず、ツアーやホール・コンサートに活動が制限されていた。それもあって海外公演への思いは強まっていたのだ。
 他、気になる記述としては、「彼女はヨーロッパではドラッグ中毒が病人として扱われることを知り、衝撃を受けている。」 また、歓迎を受けたジャズ・ファンの一人のコペンハーゲンの医師は寒さで鼻をかんでいたビリーが心配になり、自宅へ招待して薬を出し、デンマーク料理でもてなし、その薬は砂糖入りで甘く、ビリーの嗄れた声もよくなった。そう自伝に書かれていた。などのエピソードも。

 ホールのリバーブが、そのまま録音に残っているところが気持ち良い響きで、幸福感のある歌いっぷりで聴いているほうもうれしくなります。
 ハスキー&スモーキーな声の Billie Holiday ですが、少しばかり、なめらかで潤っている歌声は、聴いていて気持ち良いです🎶

vocals : Billie Holiday
piano : Carl Drinkard, Beryl Booker
bass : Red Mitchell
drums : Elaine Leighton

clarinet : Buddy De Franco
vibraphone : Red Norvo
piano : Sonny Clark
guitar : Jimmy Raney

recorded live in Köln, Germany on January 5, 1954 (2-8)
 piano : Carl Drinkard, bass : Red Mitchell, drums Elaine Leighton
recorded live in Koln, Germany on January 22, 1954 (10)&(11) 
 clarinet : Buddy DeFranco, vibraphone : Red Norvo, guitar : Jimmy Raney, piano : Sonny Clark (first solo), piano : Beryl Booker (second solo), bass : Red Mitchell, drums : Elaine Leighton (ds)
recorded on April 29, 1951 in New York for Aladdin Records (12-15)
guitar : Tiny Grimes, tenor sax, bariton sax : Heywood Henry, piano : Bobby Tucker, bass, drums : unknown
recorded on June 12, 1942 in Los Angeles for Capitol Records (16) 
trumpet : Monty Kelly, Larry Neill, Don Waddilove, trombone : Skip Layton, Murray McEachern, unknown, reeds : Alvy West, Dan D'Andre, Lennie Hartman, unknown, piano :  Buddy Weed, guitar : Mike Pingitore, bass : Artie Shapiro, drums : Willie Rodriguez, arrange : Jimmy Mundy, musical director : Paul Whiteman

1. Announcement By Leonard Feather
2. Blue Moon / L.Hart-R.Rodgers
3. All Of Me / S.Simons-G.Marks
4. My Man / A.Willemetz-J.Charles-C.Pollock-M.Yvain
5. Them Their Eyes / M.Pinkard-D.Tauber-W.Tracey
6. I Cried For You / A.Freed-G.Arnheim-A.Lyman
7. What A Little Moonlight Can Do / Harry Woods
8. I Cover The Waterfront / E.Heyman-J.Green
9. Announcement By Leonard Feather
10. Billie's Blues / Billie Holiday
11. Lover Come Back To Me / O.Hammerstein II-S.Romberg
12. Blue Turning To Grey Over You / A.Razaf-T."Fats" Waller
13. Be Fair With My Baby / R.Darrell-E.Mesner
14. Rocky Mountain Blues / F.Heywood-M.Tucker
15. Detour Ahead / J.Frigo-H.Ellis-L.Carter
16. Trav'lin' Light / J.Mercer-J.Mundy-T.Young


 ▶ All Of Me

▶ My Man











定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。