2026年8月30日日曜日

Eagles / Hotel California


   経済新聞としてはアメリカ最大の発行部数を誇る月間経済新聞紙 ウォール・ストリート・ジャーナル の「史上最も人気のある100のロックバンド」で7位 。1971年にLinda Ronstadt のバックバンド編成のために1971年に集まり、同年の8月にバンド結成し1982年に解散しながらも、1994年に再結成し2023年ラストツアーを発表しながらも、2026年現在まだライブは続いています。eagles.com ここら辺になってくると商業的価値が高すぎて、バンドはなくならない。人類が滅亡するまで続くんだろうか?
 と、今も存在しているバンドですが、やはりデビュー当時のアルバムや曲はいつまでも色あせない素晴らしい作品。当時購入はしなかったものの、たまには聴きたくなるのでデビューから6枚のアルバムが堪能できる、お買い得盤を購入しています。


 Eagles (1972), Desperado (1973)は、カントリー強め、On The  Border (1974)で、ロック寄りのサウンドへの舵切り、One Of These Nights (1975) では、ハード、ファンクネスなロックへと変化。本アルバムはより、大衆化したロックサウンドとなり、アメリカレコード協会(RIAA)によりアメリカで3番目に売れたアルバムとして認定されるヒットとなります。
 ロック路線への変革をするためにプロデューサーを Bill Szymczyk に交代し、前作では基本バンド・メンバーによる曲作りとしたわけですが、本アルバムでは、曲作りが思うように進まず J D Souther に再度ヘルプを2曲頼み、Joe Vitale も1曲が作曲者として名を連ねています。(Jackson Browne は復帰せず)。バンドメンバーだけで作品を作る意地を見せてもらいたかったとは思いますが、これだけの大型バンドとなり毎年のアルバムリリースでは、楽曲作成が追いつかず、産みの苦しみは相当だったことと思われます。


 タイトル曲は、名前が爽やかな印象を受けるホテルの名前ですが、実は歌詞の内容はオカルトで、ホテルカリフォルニアは一度チェックインしたら二度とはチェックアウトできない恐怖の館となっています。舞台は、カリフォルニアの砂漠エリアのハイウェイ。長時間の運転に疲れて、休むために立ち寄った小綺麗なホテルに幾日か滞在し、快適な日々を送っていたが、堕落した生活をする滞在客たちに嫌気が差してホテルを去ろうとしたものの、離れようにも離れられなくなった。プロットだけでは、一見オカルト?とも思えますが、ホテルを出ようとしたら警備員に We are programmed to receive. You can checkout any time you like, but you can never leave! と言われてしまうのが歌詞の締めくくり。客を受け入れるプログラムはあるが、立ち去るプログラムは無い。比喩的な表現化?やっぱりホラーでしょう。
 これだけは知っていたので、アルバム全体もホラーな話しで統一されているのかと期待しましたが、各曲をみてもそれはなさそうです。ウェストコースト・ロック界の衰退、商業主義化したロック界、現代社会・都市社会の歪みへのアンチテーゼなどが、散りばめられています。ありがちな設定ではありますが、商業主義なロックへ舵取り、ドラッグ、セックスの常習化などが、この時の課題であったのは自分たちへの皮肉にもなっているような気がします。
 なお、前作 One Of These Nights (1975) で、ギターの Bernie Leadon が脱退していて本作よりキーボードを中心としてギターも弾ける Joe Walsh がメンバーとなります。それでこの大ヒット作が生まれる訳ですから、まじめに音楽を追求していた Bernie Leadon には皮肉な結果となります。しかし自分が抜けることで商業ロックとして成功した結果は逆に言えば納得のいく脱退であったのかとも思えます。
 いやいや、なかなか物語としても面白い。次は、毎年出し続けたアルバムも3年空いての The Long Run (1976) となります🎶
 
vocals, bass, guitarrón : Randy Meisner
vocals, drums, percussion : Don Henley
vocals, guitar, keyboards : Glenn Frey, Joe Walsh
vocals, guitar, slide guitar : Don Felder

producer, mixed by : Bill Szymczyk
recorded at Criteria Studios, Miami & the Record Plant, Los Angeles, March - October 1976.

1. Hotel California / Don Felder, Don Henley, Glenn Frey
lead vocals, percussion : Henley
guitar, soloist : Felder, Walsh
2. New Kid In Town / Don Henley, Glenn Frey, John David Souther
lead vocals : Frey
electric guitar : Felder
electric piano, organ : Walsh
guitarrón : Meisner
3. Life In The Fast Lane / Don Henley, Glenn Frey, Joe Walsh
lead vocals : Henley
lead guitar : Walsh
clavinet : Frey
4. Wasted Time / Don Henley, Glenn Frey
lead vocals : Henley
guitar : Felder
organ : Walsh
piano : Frey
5. Wasted Time (Reprise) / Don Henley, Glenn Frey, Jim Ed Norman
arranged by (strings), conductor : Jim Ed Norman
6. Victim Of Love / Don Felder, Don Henley, Glenn Frey, John David Souther
lead vocals : Henley
lead guitar : Felder
slide guitar : Walsh
7. Pretty Maids All In A Row / Joe Vitale, Joe Walsh
lead vocals, piano : Walsh
synthesizer : Frey, Walsh
8. Try And Love Again / Randy Meisner
lead vocals : Meisner
lead guitar : Frey
guitar (gretsch) : Walsh
9. The Last Resort / Don Henley, Glenn Frey
lead vocals : Henley
pedal steel guitar : Felder
synthesizer : Henley, Walsh



定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。


  

2026年8月29日土曜日

Eagles / One Of These Nights


 経済新聞としてはアメリカ最大の発行部数を誇る月間経済新聞紙 ウォール・ストリート・ジャーナル の「史上最も人気のある100のロックバンド」で7位 。1971年にLinda Ronstadt のバックバンド編成のために1971年に集まり、同年の8月にバンド結成し1982年に解散しながらも、1994年に再結成し2023年ラストツアーを発表しながらも、2026年現在まだライブは続いています。eagles.com ここら辺になってくると商業的価値が高すぎて、バンドはなくならない。人類が滅亡するまで続くんだろうか?
 と、今も存在しているバンドですが、やはりデビュー当時のアルバムや曲はいつまでも色あせない素晴らしい作品。当時購入はしなかったものの、たまには聴きたくなるのでデビューから6枚のアルバムが堪能できる、お買い得盤を購入しています。


 Eagles (1972), Desperado (1973)は、カントリー強め、On The  Border (1974)で、ロック寄りのサウンドへの舵切り、このアルバムでは、さらによりハード、ファンクネスなロックに変化しています。プロデューサーは、前作から変わった Bill Szymczyk なので、に替わり、それに伴いレコーディングは、当然アメリカのスタジオで今回は6ヵ月を費やしています。
 作詞作曲は、これまで J D Souther、Jackson Browne が単発的に参加し、前作では様々なアーチストが参加していましたが、本作では、基本 Don Felder, Don Henry としたバンド・メンバーによる曲作りでラスト I Wish You Peace のみ Patti Davis が名を連ねています。Patti Davis は第40代アメリカ合衆国大統領レーガンの娘で共作した Bernie Leadon の恋人であったとのこと。それだけなら、ああそうなんだ。なんですが、これは、一人だけバンドの意思とは違う方向にあったことの表れのようです。
 前作 On The  Border (1974) でバンドの総意でロック・サウンドへの舵切を行ったかに見えましたが、Bernie Leadon は、Eagles のアイデンティティーはカントリースタイルにあると考えていたようで、産業ロック的な変化に反対だったようです。またこのアルバムで Don Felder, Don Henry の二人が選曲を決定したこと、もともと Leadon 発案の Hollywood Waltz
 のリードボーカルが Frey に奪われたこと、他のメンバーのドラッグとセックスに溺れた生活に対する不満から、アルバム制作後のツアーが終わった1975年12月20日に脱退となります(次のアルバムで後釜には Joe Walsh が登場します)硬派かと思っていたら、やはりそうなんだなあと、」この当時のアメリカのバンドに、ありがちな背景の感想です。

 さて、アルバムのジャケットデザインが呪術っぽいものになり、「One Of These Nights」 =「 呪われた夜」の和訳なので、ストーリー性のあるアルバムになったのかと思いきや、実はそうでもなく、強い意味での統一コンセプト・アルバムというよりは、夜のムードとサウンドの流れでまとまった作品となています。ちなみにテーマ曲自体は「One Of These Nights」 =「 呪われた夜」的なオカルトな曲ではなく、「いつか決行する夜」といった意味合いで、恋愛、成功、人生の転機などを主題として、手に入れたいものをまだ取りに行けていない状態を歌ったものです。
 呪術っぽいと思っていたジャケットは、「牛の頭蓋骨に羽や装飾を組み合わせたモチーフ」で、昔ながらのカウボーイ/フォーク的=当初のカントリーに根ざしたデザインであるようで、そう考えるとカントリーを離れていく方向のバンドにとっては、いささかチグハグなデザインを選択したように感じますが、アート関係者は真剣です。アートディレクターは前作と同様  Gary Burden、イラストとレタリングは Boyd Elder というグラフィックデザイナーで適テキサス生まれ。
 サウンド的には、ロックサウンドで聴きやすくなり魅力的になってきていますが、一枚目のアルバムの音と背景から追っていくと何かモヤモヤする感じです🎶

vocals, guitar, slide Guitar : Don Felder
vocals, guitar, keyboards : Glenn Frey
vocals, guitar, banjo, mandolin, steel guitar : Bernie Leadon
vocals, bass : Randy Meisner
vocals, drums, percussion : Don Henley

producer : Bill Szymczyk
recorded at Mac Emmerman's Criteria Studios, Miami and the Record Plant, Los Angeles.
artwork (front cover artpiece), lettering : Boyd Elder
art direction, design : Gary Burden

1. One Of These Nights / Don Henley, Glenn Frey 
lead vocals : Henry
lead Guitar : Felder
2. Too Many Hands / Don Felder, Randy Meisner
lead vocals : Meisner
lead Guitar : Felder, Frey
3. Hollywood Waltz / Bernie Leadon,  Don Henley, Glenn Frey
lead vocals : Henry
harmonium : Frey
mandolin, steel guitar : Leadon
synthesizer : Albhy Galuten
4. Journey Of The Sorcerer / Bernie Leadon 
fiddle : David Bromberg
strings : The Royal Martian Orchestra
5. Lyin' Eyes / Don Henley, Glenn Frey
lead vocals : Frey
lead guitar : Leadon
piano : Jim Ed Norman
6. Take It To The Limit / Don Henley, Glenn Frey, Randy Meisner
lead vocals : Meisner
piano : Jim Ed Norman
7. Visions / Don Felder, Don Henry 
lead vocals : Felder
lead Guitar : Felder
8. After The Thrill Is Gone / Don Henley, Glenn Frey
lead vocals : Henry, Frey
lead Guitar : Felder
9. I Wish You Peace / Bernie Leadon, Patti Davis
lead vocals : Leadon
lead Guitar : Leadon


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2026年8月28日金曜日

Eagles / On The Border


 経済新聞としてはアメリカ最大の発行部数を誇る月間経済新聞紙 ウォール・ストリート・ジャーナル の「史上最も人気のある100のロックバンド」で7位 。1971年にLinda Ronstadt のバックバンド編成のために1971年に集まり、同年の8月にバンド結成し1982年に解散しながらも、1994年に再結成し2023年ラストツアーを発表しながらも、2026年現在まだライブは続いています。eagles.com ここら辺になってくると商業的価値が高すぎて、バンドはなくならない。人類が滅亡するまで続くんだろうか?
 と、今も存在しているバンドですが、やはりデビュー当時のアルバムや曲はいつまでも色あせない素晴らしい作品。当時購入はしなかったものの、たまには聴きたくなるのでデビューから6枚のアルバムが堪能できる、お買い得盤を購入しています。


 セカンド・アルバム Desperado までのカントリー強めから、ロック寄りのサウンドへ舵を切っています。制作途中からプロデューサーが、これまで2枚のアルバムを手掛けてきたイギリス人 Glyn Johns から Bill Szymczyk に替わり、それに伴いレコーディングもロンドンからロサンゼルスの The Record Plant に変わりました。
 これは、当初は前2作と同じくGlyn Johnsがロンドンでプロデュースを担当していましたのですが、録音を進めるうちに、バンド側と Johns の間で音作りや方向性をめぐる意見の食い違いが大きくなり、折り合いがつかなくなったため、Johns は2曲のみ録音した時点で制作から外れたとされています。
 意見の食い違いとして Eagles サイドは、よりロック色が強くギターのエッジが立ったサウンドを志向していたのに対し、John は初期2作のようなカントリーロック寄りでタイトなプロダクションを好んでおり、そのギャップが決定的になったとのことです。まあ、ファーストアルバムの時に、John は一回断っていたものの、Nightingale のハーモニーを聴いてプロデューサーを受ける決意をしたとのことですから、音楽的な趣味嗜好は相当に強い人であったと思われますのでしょうがない。
  また、このアルバムから参加したのが Don Felder で、録音最初からではなく途中から参加したようです。Don Felder は、Bernie Leadon のフロリダ時代の幼なじみだったギタリストで、ロック色の強いギターは自分では弾けないので、彼をメンバーに紹介してばっちりはまったとのことで、なるほどロックよりへの転換のバンドの意思は固かった。


 また、このアルバムからはセカンド Desperado のように最初から物語として設計されたわけではなく、はっきりしたストーリーラインはなく、恋愛や別れ、時代への違和感や境界上に立つ感覚、バンド自身の立ち位置の「ボーダー」感といったといったモチーフが散発的に収録されています。
 その結果なのか、過程なのかはわかりませんが、作詞作曲は今までのアルバムでは基本的にメンバーが主体で、J D Souther、Jackson Browne が単発的に参加する形だったのが、Jack Tempchin、Robb Strandlund、Paul Craft、Tom Waits なども名を連ねていて、ストーリー性よりも、曲やサウンド重視の傾向になったことをここからも感じます。
 しかし後のアルバム Hotel California は、ホラーですから、ここからサウンド以外のアルバムづくりにも、まだ変化があるものと思われますので聴きながら掘り下げていくのが楽しみになってきました。
  個人的にサウンドは、カントリーが日本人なので馴染みが薄いため、ロック寄りのほうが聴きやすいので好ましい変化に感じますが、ストーリーにこだわったりした変人じみたアルバム作りとか、政治思想バリバリの時代背景が見える曲とかがあったほうが面白いとも感じるところもありますが、これだけのビッグネームに育ったバンドの創成期を物語としてとらえながら聴くのは面白い🎶
 ジャケットの鷲が蛇をくわえているイラストもアメリカンな雰囲気でセンスが良いです。経歴は Navajo American painter と書いてあったのでインディアンのナバホ族の方で、画家と教師をやっていた方らしいです。

electric guitar  (late arrival) : Don Felder
vocals, bass : Randy Meisner
vocals, drums : Don Henley
vocals, guitar, banjo, steel guitar : Bernie Leadon
vocals, guitar, piano : Glenn Frey

producer : Bill Szymczyk (1, 3 to 9), Glyn Johns (2)
recorded at The Record Plant, Los Angeles.
painting (cover) : Beatian Yazz
art direction, design : Gary Burden

1. Already Gone / Jack Tempchin, Robb Strandlund (lead vocals : Frey)
2. You Never Cry Like A Lover / Don Henry,  John David Souther  (lead vocals : Henry)
3. Midnight Flyer / Paul Craft (lead vocals : Meisner)
4. My Man / Bernie Leadon (lead vocals : Leadon)
5. On The Border / Bernie Leadon, Don Henley, Glenn Frey (lead vocals : Henly)
6. James Dean / Don Henley, Glenn Frey,  Jackson Browne, John David Souther (lead vocals : Frey)
7. Ol' '55 / Tom Waits (lead vocals : Henry, Frey)
8. Is It True? / Randy Meisner (lead vocals : Meisner)
9. Good Day In Hell /  Don Henley, Glenn Frey (lead vocals : Henry, Frey)
10. Best Of My Love / Don Henley, Glenn Frey,  John David Souther (lead vocals : Henry)




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2026年8月27日木曜日

Eagles / Desperado


 経済新聞としてはアメリカ最大の発行部数を誇る月間経済新聞紙 ウォール・ストリート・ジャーナル の「史上最も人気のある100のロックバンド」で7位 。1971年にLinda Ronstadt のバックバンド編成のために1971年に集まり、同年の8月にバンド結成し1982年に解散しながらも、1994年に再結成し2023年ラストツアーを発表しながらも、2026年現在まだライブは続いています。eagles.com ここら辺になってくると商業的価値が高すぎて、バンドはなくならない。人類が滅亡するまで続くんだろうか?
 と、今も存在しているバンドですが、やはりデビュー当時のアルバムや曲はいつまでも色あせない素晴らしい作品。当時購入はしなかったものの、たまには聴きたくなるのでデビューから6枚のアルバムが堪能できる、お買い得盤を購入しています。


 Desperado は、スペイン語か何かの響きっぽいですが、英語で「ならず者、無法者、命知らず、犯罪者」よって邦題は「ならず者」の直訳。、西部開拓時代の無法者「アウトロー」をテーマにしたコンセプト作で、ジャケ写もそれらしい恰好に扮しています。Billy the Kid ら実在のアウトロー集団 Doolin-Dalton などのエピソードやイメージを下敷きに、孤独、友情、裏切り、老いと終焉といったテーマを、現代のミュージシャン自身の姿と重ねて描いていて、ここらへんが少し前にデビューした同様のスタジオミュージシャンバンド Chicago の思想系のアルバムづくりと大きく異なります。


 アルバム全体としては、カントリー・ロックを基盤にしながら、前作よりもフォーク寄りで内省的なムードが強く、アコースティックギターやピアノが前面に出たバラードが多い
ウエストコーストらしい作風ですが、地味と言えば地味でしょうか。
 ですが、裏テーマ曲ともいえる Doolin-Dalton が、Reprise、インスト含めて3回登場し物語性と何かこだわりを感じる作品であり、タイトル曲はシングルカットされずに、Tequila Sunrise、Outlaw Man となっているのも何かこだわりを感じます。また本作は、レコーディングは、プロデューサーの Glyn Johns がイギリス人なので全曲ロンドンレコーディングになっていて、期間は4週間、費用は 30,000ポンド、つまり526円で換算して1,578万円(デビューアルバムは、Nightingale の1曲だけで費用は125,000ドルの3,850万円)ドルとポンドの違いがありますが、デビューアルバムの1曲だけより費用は抑えられています。
 ちなみに Tequila Sunrise は、メキシコで誕生したカクテルで、Rolling Stones の MIck Jagger が1972年頃のメキシコ公演中このカクテルを飲んで大ファンとなり、さらにこのアルバムでの収録もあって世界的に知られるようになったカクテルで、テキーラとオレンジジュース+シロップの飲みやすくて酔いやすい代物ですね。
 漫然と聴いていた時より、なるほどEagles の曲作りの世界観が少しづつわかってきました。このコンセプトだから Hotel California がホラーなわけですかね🎶

vocals, acoustic and electric guitars, keyboards, harmonica : Glenn Frey
vocals, electric and acoustic guitars, banjo, mandolin, Dobro : Bernie Leadon
vocals, bass guitar : Randy Meisner
vocals, drums, acoustic guitar : Don Henley

producer, engineer : Glyn Johns
recorded at Island Studios, London

1. Doolin-Dalton / Don Henley, Glenn Frey, JD Souther, Jackson Browne (lead vocal : Henley and Frey)
2. Twenty-One / Bernie Leadon (lead vocal : Leadon)
3. Out Of Control / Don Henley, Glenn Frey, Tom Nixon (lead vocal : Frey)
4. Tequila Sunrise / Don Henley, Glenn Frey (lead vocal : Frey)
5. Desperado / Don Henley, Glenn Frey (lead vocal : Henry)
6. Certain Kind Of Fool / Randy Meisner, Don Henley, Glenn Frey (lead vocal : Meisner)
7. Doolin-Dalton (Instrumental) / Don Henley, Glenn Frey, JD Souther, Jackson Browne 
8. Outlaw Man / David Blue (lead vocal : Frey)
9. Saturday Night / Don Henley, Glenn Frey, Randy Meisner, Bernie Leadon (lead vocal : Henley with Meisner)
10. Bitter Creek / Bernie Leadon (lead vocal : Leadon)
11. Doolin-Dalton/Desperado (Reprise) / Don Henley, Glenn Frey, JD Souther, Jackson Browne  (lead vocal : Henry)








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2026年8月26日水曜日

Eagles / Eagles


 経済新聞としてはアメリカ最大の発行部数を誇る月間経済新聞紙 ウォール・ストリート・ジャーナル の「史上最も人気のある100のロックバンド」で7位 。1971年にLinda Ronstadt のバックバンド編成のために1971年に集まり、同年の8月にバンド結成し1982年に解散しながらも、1994年に再結成し2023年ラストツアーを発表しながらも、2026年現在まだライブは続いています。eagles.com ここら辺になってくると商業的価値が高すぎて、バンドはなくならない。人類が滅亡するまで続くんだろうか?
 と、今も存在しているバンドですが、やはりデビュー当時のアルバムや曲はいつまでも色あせない素晴らしい作品。当時購入はしなかったものの、たまには聴きたくなるのでデビューから6枚のアルバムが堪能できる、お買い得盤を購入しています。


 まずは、デビューアルバムは1972年の Eagles の Eagles。結成契機として当時売れに売れていた Linda Ronstadt のバックバンドの腕利きメンバーが集合しているんですから「売れなかったら2枚目無いから、とりあえずバンド名がアルバム名ね」なんてレコード会社の脅しはある訳ないでしょう。最初のセールスインパクトとして、バンド名とアルバム名のインパクトを狙ったものかと思います。
  全員がボーカルをとれるので、リードボーカルは曲ごとに入れ替わり、ハーモニーは4人で厚く支える形でした。このアルバムでは 10曲中 Glenn Frey 3曲、Bernie Leadon 2曲、Randy Meisner 3曲、Don Henley 2曲 と、ほぼ均等にリードボーカルをとり、「Take It Easy」「Witchy Woman」「Peaceful Easy Feeling」で、Glenn Frey 2曲、Don Henley 1曲がシングルカットされていて、Glenn Freyが「バンドの顔」としてポップ寄りの曲を多く歌いながら、Don Henley が少しダークな色合い、Randy Meisner がハイトーン、Bernie Leadon がカントリー色の濃い曲を受け持つという、役割分担になっています。


 マルチに楽器を操り、ボーカルもメンバーで交互にとり、スタジオミュージシャンで構成されている大物バンドと言えば、Chicago が思い出されます。Chicago は1969年デビュー、Eagles はその2年後の1971年となりますので、時代としても Chicago の成功を背景にしてメンバーやレコード会社も鼻息が荒く、そっちがブラスロックなら、こっちはカントリーロックだぜとバンド結成されたのかもしれないですね。
 ちなみにプロデューサーの Glyn Johns 氏は、イギリス人で Rolling Stones,、Beatles などのエンジニアを務めた人で、このデビューアルバムの Asylum Records 社から Eagles のデビューアルバムの製作依頼を受けたが、一回断ってロンドンに帰りますが「あまりにうるさく言われて、仕方なしに」ロサンゼルスへ向かい、Nightingale のハーモニーを聴いてプロデューサーを受ける決意をしたとのこと。なもんで、Nightingale だけロンドンでレコーディングしています。レコーディング期間は2週間、費用は125,000ドルだったとのこと。当時のレートは(1ドル=308円)なので、なんと3,850万円 ですから凄い業界です。
 改めて聴くと、もっとロックしているイメージがあったのですが、全体的に思い切りカントリー色が強く、ほのぼのしている感じがします。懐かしくはありますがアドレナリンはあまり出ませんでした🎶

vocals, guitar, slide Guitar : Glenn Frey
vocals, guitar, banjo : Bernie Leadon
vocals, bass : Randy Meisner
vocals, drums : Don Henley

producer : Glyn Johns
recorded at Olympic Studios , London; "Nightingale" ,  Wally Heider Studios, Hollywood, Los Angeles

1. Take It Easy / Jackson Browne, Glenn Frey (lead vocal : Frey)
2. Witchy Woman / Don Henley, Bernie Leadon (lead vocal : Henley)
3. Chug All Night / Glenn Frey (lead vocal : Frey)
4. Most Of Us Are Sad / Glenn Frey (lead vocal : Meisner)
5. Nightingale / Jackson Browne (lead vocal : Henley)
6. Train Leaves Here This Morning / Gene Clark, Bernie Leadon  (lead vocal : Leadon)
7. Take The Devil / Randy Meisner (lead vocal : Meisner)
8. Earlybird / Bernie Leadon, Randy Meisner (lead vocal : Leadon)
9. Peaceful Easy Feeling / Jack Tempchin (lead vocal : Frey)
10. Tryin' / Randy Meisner (lead vocal : Meisner)





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2026年8月25日火曜日

Miles Davis Quintet With John Coltrane Live In Saint Louis 1956

 

 ジャケット写真の Miles Davis がとても若くてふっくらしています。もともと私的録音によるマイルスの故郷であるミズーリ州セントルイスで行われた2回のラジオ放送テープです。ライナーノーツによると、1956年7月14日および21日と記載されている録音日は、実際の録音は1957年2月16日と23日であったと主張しているディスコグラファーがいるが、本当に1956年だとの説もあり、どちらが正しいかは不明です。
  Miles の実家はセントルイスにあり、1951年あたりから重度の麻薬中毒に陥り、仕事が全く入らなくなったため、セントルイスの父親の家に戻り麻薬依存症の治療に専念し1954年にカムバックし、その数年後に故郷に帰ってきての仕事の音源で、公式では、セントルイス での録音は、治療に入る前の重度ジャンキー時期の1952年春の James Forrest とライブ・セッション Miles Davis, Jimmy Forrest  Our Delight /  Recorded Live At The Barrel, St. Louis と、この録音の二つだけであるとされています。
 この録音のあと同年の1957年に、John Coltraneは、最初の Milesバンド の退団となります。理由は、この Milesバンド参加時期の評判が良くなかったと書かれていますので、薬物中毒で演奏に支障をきたしていたからでしょうか。ちなみに Paul Chambers、Philly Joe Jones もジャンキーであったとのことで、この時代のジャズ・ミュージシャンのジャンキー・エピソードはネタに事欠きません。


 演奏に希少性があるのはもちろんですが、ショーの冒頭では、マイルスの本来の声(数ヶ月後に手術を受けてダミ声/囁き声になる前の声)を聞くことができるというのも、貴重な資料であるとライナーノーツでも解説されています。
Intro Miles は Charlie Parker の「Ah-leu-cha」をアナウンスしています。ラジオMCとしてクレジットされている Spider Burks が彼に尋ねる。「Ah-leu-cha、それは外国語ですか?」「それは Charlie Parker の言葉だよ」なるほど。ですがそんなことしゃべってるかな?音がこもっていてよくわかりません。
Ah-Leu-Cha 紹介された Charlie Parker の楽曲で、なにやら激しいくRed Garland が叩きつけるようにピアノを弾き、Philly Joe Jones のドラムもスネアばかりが目立つ。Coltrane が高揚しているのはよくわかります。
A Foggy Day  アップテンポな Gershwin です。Paul Chambers の弓引きのアルコのスピード感と迫力、Red Garland の高揚したピアノが印象的。
All Of You これもアップテンポ気味です。肝心の Miles のトランペットが遠い遠い。サックスはそうでもない。ラジオって感じです。10曲目と2テイク入ってます。
Woody 'n You Miles のレパートリーとしては珍しい?ですが、先の All Of You よりはマイクに近くて Miles のトランペットが聞き取れます。でもベースとかの音とのバランス悪すぎですね。こうゆう時の Coltrane は、ゴリゴリと吹いていても説得力があるのがすごいですね。 
Walkin'  やっと各楽器のバランスが良くきけるようになってきたのはマイクのセッティングが変わったからか、こちらの耳が慣れてきたからなのか。やっとごり押しでない Red Garland のピアノソロですけど粗いことは否めない気がします。 
Two Bass Hit  この録音の前の年 1955年の Circle in the Round が最初の収録らしいです。アップテンポでスリリングな演奏ではあるが、バタバタしてる気がします。
Well You Needn't やっと落ち着いた演奏になってきたような気がします。相変わらず音のバランスは悪いですが聴きなれている曲の分、バックの演奏も頭の中で補えて聴けるので聴きやすくなっているんだろうか。それともこれが Monk 作品のすごさなのか。と思っていたらマイクの位置を変えたのか、バスンという音がして各楽器の音がクリアになります。そうか、ラジオ局の録音ではなくラジオから流れてくる音を自宅で録音しているんだ。マイクか、録音機材の位置を変えたら音が良くなったわけですね。なるほど
Billy Boy 今までの録音状態による各楽器を聞き取れないストレスから解放されます。割と高速で演奏されるのにしっかりと演奏されるところも聞き取れて良いです。
All Of You  先に聴いていた録音状態の悪いバージョンと違って楽しく聴けます。テンポ落としてますかね。Miles の優しいニュアンスが聞き取れます。
Airegin Sonny Rollins の傑作ですね。高揚します。スピード感あふれる素晴らしい演奏で最後の方で満足感。最初の録音状態では楽しめなかったはずでホッとします。
Announcement, The Theme  終わりになったかと思えば最後は7分の大熱演
Sign Off, The Theme  クロージングがこの前であったのかと思えば、さらに最後にクロージングなんですね。
前半、音質に難があるのはしかたないですが、真面目に聴きこむとそればかりが気になってしまいます。ラジオを聴くようにその雰囲気を楽しむのが良いとは思います。録音時の時代背景なんかも含めて聴くと、なかなか面白い録音ではないでしょうか🎶🎺

trumpet : Miles Davis (1, 2, 4 to 8, 10 to 13)
tenor sax : John Coltrane (曲: 1, 2, 4 to 8, 10 to 13)
piano : Red Garland
bass : Paul Chambers
drums : Philly Joe Jones
mc : Spider Burks

live at Peacock Alley, Saint Louis, Missouri, July 14 (#1-6) & 21 (#7-12), 1956. Two Saturday afternoon concerts.

1. Intro
2. Ah-Leu-Cha / Charlie Parker
3. A Foggy Day / George & Ira Gershwin
4. All Of You / Cole Porter
5. Woody 'n You / Dizzy Gillespie
6. Walkin' / Richard Carpenter
7. Two Bass Hit / Dizzy Gillespie, John Lewis
8. Well You Needn't / Thelonious Monk
9. Billy Boy / Traditional
10. All Of You / Cole Porter
11. Airegin / Sonny Rollins
12. Announcement, The Theme / Miles Davis
13. Sign Off, The Theme / Miles Davis

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2026年8月24日月曜日

Cornell Dupree / Teasin'


 初リーダーアルバムとのことで、見かけたら即購入したアルバムです。Cornell Dupree は、おそらく Stuff に参加が日本ではメジャーなギタリストで(と思っています)、フュージョン作品がメインかと思えば、実はソウル、R&B関係のほうが歴としては長いようです。
 1960年代前半に King Curtis の The Kingpins に参加してから Atrantic Records のセッションギタリストとして活動を開始し、Aretha Franklin のバンドにも長らく在籍、名盤 Donny Hathaway Live 1972 にも参加しています。
 ギタースタイルは、ソウル、R&B系の歌うように弾かれる滑らかなシングルノートの独特のタイム感、キレよく入ってくるダブルストップを多用したオブリガート、ピック弾きと混ぜて中指や薬指で弦を引っ張るように鳴らす多彩なタッチニュアンスで強弱が自在のバッキングワーク。でも「強弱」と言っても「強」をあまり聞いたことが無い珍しいタイプのギタリストです。音色は シングルコイルなのに「きらきら」し過ぎず、やや丸い音色で、ピッキングで強弱をつけると、そのままニュアンスが出てくるダイナミクスの広さで、ゲイン控えめ。


 「Stuff(スタッフ)」が結成されるのは1975年のこと。このアルバムが録音された1974年は、まさにStuffになる直前のメンバーたちが、お互いのグルーヴを確かめ合っていた時期です。Richard Tee、Chuck Rainey の参加は当然の気心の知れた最高の仲間たちです。

Teasin'  バックを支えるリズム隊の絡み合いが、とにかくカッコいい。Richard Tee の、ファンキーに弾けるクラビ。Chuck Rainey の、うねるような極太ベースライン。Bernard Purdie のブレないドラミング。大人のファンク・グルーブだ。
Blue Nocturne Curtis Ousley=King Curtis の作曲で、自分をテキサスからニューヨークへ呼び寄せ、プロの道を開いてくれた師匠。1971年に自宅前で暴漢に刺され、37歳という若さで亡くなった師匠への思いを込めたスローブルースです。
Jamaican Lady レゲエのリズムを取り入れた、どこか不思議な世界観を持ったフュージョン。ビヨンとした音色の楽器は Cornell Dupree が弾くエレキシタールでシンセではありません。
Feel All Right これも師匠 King Curtis 作品で、50年代のロックンロール風の少しレトロなギターのフレーズからスタートですが、1974年最新型のド派手な極上ファンクへとガラリと表情を変えます。ホーン部隊も入って楽しい。Stuff への進化する過程も少し見えるようなアッパーな曲です。
How Long Will It Last  後に Stuff で合流する Eric Gayle 作曲のご機嫌なファンクで、まさにこの後の Stuff のサウンドはうれしい。 あっちでもやってましたが、こちらでは少しテンポ落として大人な雰囲気。
What Would I Do Without You?  Ray Charles の超ド級ブルース・バラード。ボーカルはありませんが、Cornell Dupree がしっかりと、その心をギターで歌っているのが聴きどころ。
Okie Dokie Stomp 1950年代に大活躍したテキサス出身のギタリスト Clarence "Gatemouth" Brown の楽曲で作曲者にはそこのトロンボーン奏者の Plummer Davis がクレジットされています。イメージ的に Cornell Dupree は静かめにネバっとしたギターのイメージですが、このアルバムではこんな陽気なストンプもありで、激しいピッキングの Cornell Dupree は貴重かもしれない。
Plain Ol' Blues ラストは 8分を超える特大の長尺スロー・ブルース・ナンバー。 タイトル通り、飾り気のない「ただの、いつものブルース」だからこその締めくくりです。

前回に聴いたときよりも今回聴き直してはるかに好印象で、地味だと思っていた印象も変わりました。Stuff 結成前夜のような雰囲気も感じられ、いつもより激しめのプレイも聴けて満足です🎶🎸

guitar, sitar : Cornell Dupree
keyboards : Richard Tee (1 to 3, 5, 7, 8)
piano : George Stubbs (5), Paul Griffin (4)
bass : Chuck Rainey
drums : Bernard Purdie
percussion : Ralph MacDonald

baritone sax : Seldon Powell (4 to 8), Trevor Koehler (1 to 3)
tenor sax : David Newman (1 to 3), Joe Farrell (4 to 8), Seldon Powell (1 to 3)
trombone : Garnett Brown
trumpet : Ernie Royal (4 to 8), Joe Newman, Jon Faddis (1 to 3)

producer : Mark Meyerson, Michael Cuscuna
recorded at Atlantic Recording Studios, New York, N.Y.

1. Teasin' / Curtis Ousley, Delaney Bramlett
2. Blue Nocturne / Curtis Ousley
3. Jamaican Lady / Chuck Rainey, Cornell Dupree
4. Feel All Right / Curtis Ousley
5. How Long Will It Last / Eric Gayle
6. What Would I Do Without You? / Ray Charles
7. Okie Dokie Stomp / Plummer Davis
8. Plain Ol' Blues /  Cornell Dupree

▶ Teasin'







定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。


  

2026年8月23日日曜日

Curtis Mayfield / Superfly 25th Anniversary Edition

 

 Curtis のファルセット・ボーカルは、他のハイトーンのボーカルとは違うなんとも言えない緊張感と深みがあります。聴き始めたころはフワフワした感じが馴染めなかったのですが、聴いているうちに段々と好きになってきました。ボーカルだけではない全体のサウンドもストイックで細かく巧妙な仕掛けを発見できるところも気持ち良いポイントです。またThe Impressions は、学生のころアメリカに留学していた母が子守歌として歌ってくれていたので、その時代の歌のメロディーは、しっかりと私の脳に埋め込まれています。(オリジナルはさすがに世代ではないので当時聴いたことは無かったので大人になって聴いたときに、頭の中からスラスラとメロディーが出てきて、意味は理解していないですが歌詞まで丸暗記でした)
 本CDは、同じ曲がボーカルもとインストの2種類が録音されていたりします。ボーナストラックなのかと思っていたら、当時の黒人映画の Superfly のサウンドトラックでした。アルバム・ジャケットはスパイ映画みたいなものを思わせる銃を持ったスーツの男と黒人女性写っていますが、この映画は麻薬密売人が主人公の、裏の世界で生き抜く苦悩や葛藤、暴力やその中で生まれる愛について描かれた物語なので、そういうこと。多分映画自体は、それほど名作といわれるものでは無いのだろうと推測しますが、後の映画のパルプ・フィクションには、この映画の主人公のヤクの売人とそっくりの人物ジュールズなる人物も登場するとのことで、もしかしたら原型はここにあるのでしょう。
 
 
 映画自体は、Blaxploitation(ブラックスプロイテーション)と呼ばれる1970年代前半のアメリカ映画のジャンルで、主に、アフリカ系アメリカ人を客層として想定した、サウンド・トラックにR&B、ファンクやソウルミュージックを使用したブラックムービーで、映画の内容はB級だが、音楽はA級といった作品が多かったようです。黒人のポン引きや麻薬密売人といった人物が登場するものが多いので、これは白人の側から見た黒人のイメージとも結びついたことや、南部キリスト教指導者会議 (Southern Christian Leadership Conference)、全米都市協会 (Urban League)といった黒人団体がブラックプロイテーション映画に反対したこともあり、次第にこのジャンルは姿を消していったようです(日本の任侠映画も似たような感じですよね)
 Curtis 音楽には、黒人別使、差別などの社会の様々な問題や主張が込められている曲が多数あります。ラブ・ソングかと思っていたら背景には全く違うものが込められているものもありがちですが、このサントラは映画用につくった曲なので全くもってストレート。
 Pusherman (売人)、Junkie Chase、Give Me Your Love (官能シーンで使われるらしい)Eddie You Should Know Better (主人公の相棒エディが稼業の選択を間違った場面)、No Thing on Me (Cocaine Song) などなど。Superfly については、ゲットーのストリート生活から抜け出そうとして Superfly (抜け出そう)という意味です。
 都会のギラギラとした側面を思わせる曲調、失望や渇きを表現した曲調など様々な曲がありますが、エンディングに向けての No Thing On Me や Think のような、美しい旋律の曲もあり、1972年のまさにカーティスの全盛期に制作されたサントラの域を出た作品です。
 また、25th Anniversary Edition の名前のとおり、本アルバムは Superfly の映画公開の25周年を記念しての企画盤で映画でしか使われなかったテイク、映画公開に放送されたラジオスポット等11曲が加わったバージョンともなっています。
 映画を見たことがあれば、さらに楽しめること間違いないと思います。youTube で、スーパーフライ(字幕版) が400円でレンタル試聴できるようですので、再度このアルバムを聴いた後で見てみようか迷いどころ🎶

1. Little Child Runnin' Wild
2. Pusherman
3. Freddie's Dead
4. Junkie Chase (instrumental)
5. Give Me Your Love (Love Song)
6. Eddie You Should Know Better
7. No Thing on Me (Cocaine Song)
8. Think (instrumental)
9. Superfly
10. Ghetto Child (Demo Version)
11. Pusherman (Alternate Mix)
12. Freddie's Dead (instrumental)
13. Junkie Chase (Full Length Version) (instrumental)
14. No Thing on Me (Cocaine Song) (instrumental)
15. Militant March (From "Score")
16. Eddie You Should Know Better (instrumental)
17. Radio Spot #1
18. Underground ("Superfly-Esque" Demo)
19. Check Out Your Mind  (instrumental)
20. Radio Spot #2



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