2021年5月9日日曜日

本日のCD Thelonious Monk ♪ Plays Duke Ellington

 


 モンクがPrestigeからRiversideに移籍してから8枚の作品を発売していますが、これはモンクが38歳の時1955年の録音です。この頃はまだキャバレー・カードは没収されたままだったのでレコーディングがメインの活動だった時期です。(1951年にばバド・パウエルの車からヘロインが発見されてモンクは無罪で60日服役でキャバレー・カード没収)
 ビッグバンドが主体のエリントンのおなじみの曲を、ソロや少人数編成のコンボが主体のモンクが演奏するとどうなるのか?と大変興味がわくコンセプトのアルバムですが、なるほどあのメロディーもモンクが弾くと、このタイミングで音をぶつけてくるのかと興味深く聞くことができました。
 エリントンとモンクは演奏スタイルもフレーズもそれほど似ているわけではありません。またエリントンは1899年生まれ、ニューヨークのコットン・クラブの初出演は1927年だそうです。エリントンのアルバム・デビューは1941年なので、1917年生まれのモンクがエリントンのアルバムを聴いて育ったわけではないようですが、エリントンのようになりたいと野望を抱くようになったきっかけであったとしても不思議ではないですが、まず企画はプロデューサーのOrrin Keepnews氏の意図するところなのでしょう。
 ジャケットは元は録音した3人の写真だったのがRemasterを重ねてHenri Rousseauの絵に変更されたらしい。私は絵心はないのですが、このエリントンの曲を弾くモンクの雰囲気とマッチしている心にくい選択です。
 
piano : Thelonious Monk
bass : Oscar Pettiford
drums : Kenny Clarke

Recorded Jul. 21 and 27, 1955. in Hackensack, New Jersey

1. It Don't Mean A Thing (If It Ain't Got That Swing)
2. Sophisticated Lady
3. I Got It Bad And That Ain't Good
4. Black And Tan Fantasy
5. Mood Indigo
6. I Let A Song Go Out Of My Heart
7. Solitude
8. Caravan





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