レイ・ヴォーンが1st「Texas Flood」をリリース、デビッド・ボーイのLet’sDanceに参加したのは1983年。その12月6日に行われたTV番組でのオンタリオ、ハミルトンのTV局CHCHスタジオでのアルバート・キングとのセッション。場所は。アルバム名の邦題は「ブルースギターの絆~イン・セッション」
アルバート・キングはいわずと知れた、B.B. キング、フレディ・キングと並ぶ三大キングの一人で、レイボーンが影響を受けたギタリストの筆頭に挙げられている巨匠です。アルバート・キングはサウスポーで右利き用に弦を張ったギターを逆に持って弾くスタイル。ギターのチューニングはEmの6弦をCに下げた「C.B.E.G.B.E」「E.E.B.E.G#.C#」といった変則チューニングを愛用。一方レイ・ボーンはレギュラー・チューニングの半音下げです。それ故チューニングが狂いやすいのかこのライブ録音はチューニングが若干気になるところではあり、さらにその影響もあってかラストでは、ギターソロで音程を外してしまうというアクシデントもありそのまま収録されているのがリアリティあります。
サウンド的にはアルバートキングは指弾きのはずなので少し粘りのあるギターで、レイボーンのほうがカラッとしていますが、音使いとかリックはかなり似ているので師匠との共演といった感じで、まさにレイボーンが影響を受けたとことが、よくわかります。
この録音当時はレイ・ボーンのほうが勢いがあったのは間違いありません。しかしこの世界で長い間キャリアを積んできた先駆者のアルバート・キングが余裕を見せながら、若造に胸を貸してやるぜ的なところがあったのか?と勝手に思ってます。
vocals : Albert King, Stevie Ray Vaughan (3)
electric guitar : Albert King, Stevie Ray Vaughan
piano, organ : Tony Llorens
bass : Gus Thornton
drums : Michael Llorens
1. Call It Stormy Monday
2. Old Times
3. Pride And Joy
4. Ask Me No Questions
5. Pep Talk
6. Blues At Sunrise
7. Turn It Over
8. Overall Junction
9. Match Box Blues
10. Who Is Stevie?
11. Don't Lie To Me
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