5枚組の廉価版の第1弾の最後のアルバムになります。次の第2弾からライブだと思っていたら、最後はこのシリーズの最後はライブでした。
このライブは1971年3月5日から7日の3日間行われたサンフランシスコの Fillmore West でのライブの録音です。結論、冒頭からガツンとくるアレサの歌唱は大迫力でキング・カーティス率いるキングピンズの演奏がこれまた最高の出来です。キングカーティスはアレサの前座とバック・バンドの両方を務め、このライブを収録した自身の名義のアルバムも出しているようなので、これは改めて入手することと今聞きながら決めました。アレサは通常のツアーでは異なるメンバーでのツアーバンドを組んでいたのを、プロデューサーの Jerry Wexler(ジェリー・ウェクスラー)がキング・カーティスを起用(ザ・キングピンズともMemphis Hornsとも記載があるものがありどっちが正しいかわかりませんが)することを進言して決めたとのことでこの名盤が生まれたのです。最近アーティストの実力も大事ですがプロデューサーのセンスでも変わるもんだなとその重要な役割にも感心します。
バンドの演奏形態やと盛り上げ方は、Donny Hathaway 「Live」に似ていると思ってチェックしましたが、ギターの Cornell Dupree だけ同じであとは違うメンバーでしたが、プロデューサーは、やはりこのアルバムと同じ Jerry Wexler。ダニーのアルバム・リリースは1972年なんでほぼ同時期の録音の発見で思わずニヤリです。
オープンニングは高速「Respect」ごりっとしたソウルグルーブの「Love The One You're With」ゴスペルな「Bridge Over Troubled Water」ファンキー「Eleanor Rigby」メロウな「Make It With You」、シャッフルの「Don't Play That Song」、ブルージーな「Dr.Feelgood」は最後は得意のゴスペル調。ライヴのハイライトは「Spirit In The Dark 」でリプライズでは、観客としていたレイ・チャールズがゲスト参加。ショーとしても完璧なステージだったんでしょう。
聞きながらここまで興奮してしまう一枚は、そうそう無いです。脱帽ですのでアレサ未体験の方はこのアルバムからどうぞ。
vocals, Fender Rhodes : Aretha Franklin
backing vocal : Brenda Bryant, Margaret Branch, Pat Smith
piano : Ray Charles (9), Truman Thomas
organ : Billy Preston
guitar : Cornell Dupree
bass : Jerry Jemmott
drums : Bernard Purdie
congas : Pancho Morales
sax, leader (Orchestra) : King Curtis
horns : Memphis Horns
1. Respect
2. Love The One You're With
3. Bridge Over Troubled Water
4. Eleanor Rigby
5. Make It With You
6. Don't Play That Song
7. Dr. Feelgood
8. Spirit In The Dark
9. Spirit In The Dark (Reprise)
10. Reach Out And Touch (Somebody's Hand)
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