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2021年9月23日木曜日

少しづつ楽しくなってきたピアノ

 

 コロナで在宅も多いし、デジタル・サックスでも買って新しく楽器を始めようかと思っていましたが、相変わらず人気で手に入りそうにないし今までやっていなかったピアノでもと思い購入してしまった Roland GO-PIANO 88 到着して「練習開始」したのは、8月8日で約1か月半が経過しました。

 もともとギターも独学でやってきたのでピアノも習わずにどこまでやっていけるのか?挑戦中です。まずは慣れることから始めなければ楽器は上達しないですから、基本1日1時間程度は触るようにはしています。どうせ教則本を買ってきても教則本は地味すぎる練習が多いので、最後までやり通すことはまずないことはわかっていますので基本お手本は YouTube を見ながら現段階は簡単な Boogie Woogie で右と左で違う動きがやっと通しでできるようになってきた程度まで来ました。

 ギターを練習し始めた頃を思い出しながら指が覚えるまでの同じフレーズを何百回、いやもっと弾いているでしょうか。1か月半でここまで来たのは我ながら上出来かもしれないと思っております。もっとしっかり速く弾けるようになったら動画にしてみようとは思っております。

 参考にさせていただいてた動画を記録しときます。

SHUMPEI PIANO CHANNEL 1日5分で10倍上手くなる指エクササイズ!!

まずはドレミから


これは結構効果があったかもしれない


NewJazz ESSENTIAL IMPROVISATION EXERCISES

ドレミだけではつまらないので、次はこれにチャレンジ
基本パターンまでは中々楽しい練習で
最後のフレーズまでできるようになればと思いますが
自分の感覚では最後まで到達は半年はかかるかなあというところ

右手と左手で違う動きが出来たときにかなり自分に感動しました


 
これは実践的なので、ほぼこればかりやっています
左手の小指がかなり鍛えられてきたのを感じ何より楽しい
ですがクラシック系のピアノの先生の動画は
繊細な指のタッチを大事にするように言われている人が多いので
この弾き方と音の出し方は邪道かもしれません
ついついアタック強めに弾いてしまいます
この課題曲は早めに完成させてしまいたいと思っております


やっぱりブルース基本で練習していこうかなと思っています
友人とのセッションとかで弾けたら使えますしねえ


2021年8月29日日曜日

コロナワクチン2回目の接種

 コロナ・ウイルスの感染は勢いを増して新規感染者は昨日8月28日もは22千人を超えています。大変なことになっているて、職場の出勤率は7割削減になりWEB会議での打ち合わせが当たり前になり、生活の様式は変化してきているのですが、実生活では死に至る可能性のある病がすぐそばの人に感染しているかもしれない危機感は希薄かもしれないです。できる感染対策はしているって感じですね。


 結構今回の接種はきつかったんで記録を残しておきます。
 
 8月27日(金)に2回目のワクチンを職域で接種してきました。1回目の接種では、他の人の症状よりはるかに軽くて、翌日まで腕が少し痛い程度だったので今回も軽いんじゃないのかと思っていましたが、1回目で体の中に抗体ができているので2回目のワクチン接種は、想像よりもはるかにきつかったです。

 午前11:30に接種を受けて、午後の勤務は「みなし勤務」として退社。現在の会社には出向しているので帰りがけに本籍のある会社によってみた。本籍のある会社は職域接種は行っていなかったので接種は完了している人がほぼいなかったのが印象的でした。1時間ほど滞在して会社を出たのは15:00ぐらいでしたが、全く体調に変調は無く「今夜も缶酎ハイ飲んで内販で買った食材をどうやってつまみに仕上げるか」などと思いながら帰宅。帰宅してからは最近購入したエレピの練習を30分ほどしてから少しだるいから横になって休んでからメシでもつくるかと寝入ってしましました。気が付くと 19:00 ぐらいで少し発熱して汗ばんでいます。だるいので夕食は作らずにアイス・コーヒーとお菓子で寝ることにします。

 夜中の 1:00  に目が覚めると注射をした肩のあたりが「ずん」と痛くなってきていて若干の頭痛がします。当然、酎ハイを飲む元気はなく温水シャワーを浴びてから寝ます。寝苦しくて熟睡ができずに朝 4:00 からは眠れなくなり YouTube を見ながらゴロゴロとしながら朝を迎えます。今考えるとかなり体調が悪くなっていたのですが、気分が悪すぎて自分の体調がやばいと思うことすらできませんでした。

 朝 8:30 ごろ接種から20時間経過でやっと熱が下がってきて就寝しました。午後14:00にはクリーニング屋と土曜日恒例のマッサージには行ったんですが体調がすぐれずに、固形物は摂らずに過ごしました。当然アルコールを飲む気分にもなれません。ピアノの練習とも思いましたが、肩が痛くて気分もすぐれず10分以下で敗退してベッドでゴロゴロでした。

 本日日曜になり方に若干の痛みは残っているものの、固形物が食べたくなり朝食をとりました。ピアノの練習も1時間以上連続してできる集中力をとり戻しました。

 私の接種したワクチンはモデルナです。ファイザーよりも副作用がきついとは聞いていたものの、これほどまできついとは思いませんでした。人間体調が悪くなると判断力も鈍りますので解熱剤も服用せずに体力を消耗してしまいましたので、これから受けられる方には簡単に食べられる軽食や鎮痛剤、飲み物を用意して少しでも楽に過ごすせるような準備をお勧めします。

 2回の接種でも時間とともに抗体が半減したり、抗体を作ることができない人も報道されています。3回目の接種になったら、それは「しんどいなあ」と思いますねえ。

2021年8月21日土曜日

金曜のおつまみはモンクとブレイキー

 


 ブレイキーのバードランドは vol 2 を聴いて良かったんで vol 1 を探して、中古屋CD屋には無かったもんでタワーで正規購入しました。これは封を開けたのは自宅が最初で既に聴いているものを、いつもの「おでん」に持ち込みでした。今日は何?と自然に聴かれて、王道の2枚でございますと、まずは1口飲んでからまずはアートブレイキー。ピーウィー・マーケットが、私にもわかる南部なまりの英語でアナウンスして始まります。これが盛り上がるんですよね。かけつけ2杯いっちゃいましょう。マスターもおそらく持っているはずだけどどこにあるのかわからんので、落とさせてくれとライブラリーに格納します。メッセンジャーズが結成される前の録音ですが、まあ盛り上がることこのうえないライブでした。

 そしてモンクのソロ。ラウンド・ミットナイトの出だしで、この音源は聴いたことがあるような録音だと、マスターと二人とも同意してこの盤をかけ終わった後でYouTube検索してみましたが、どうやら記憶違いのようで悩みながら一杯。1954年作品だったので初期のモンク作品でした。このあと直ぐに1957年の Himself をかけてみたのですが、全く違います。やはり Himself の方がかなり流暢に弾かれています。初期の音数の少ない素朴さはそれはそれで良いのですからモンクに乾杯です🍻

2021年8月13日金曜日

今日のつまみは Doug Carn & Roy Hargrove

 

 13日は夏休みとなったので、音楽を聴きながらいつもの一杯です。仕事が早く終わったのでまずは新宿タワレコでだいぶ買い込んでしまいましたので、在庫からではなく買いたてホヤホヤの音源で乾杯です🎵

 Doug Carn は全く知らないピアニストですが、ソウルジャズのコーナーにあって、数曲試聴で、気になったので全曲は聴かずに、購入してみましたのでドキドキしながらの開封で一杯🍺 ボーカル入りで Jean Carn となっていますし、ジャケットに子供を抱いているとこを見ると奥方との共演でしょう。だいぶスピリチュアルな感じもしますが、この感じは、かなり好きなとことです。このパターンは強い酒を飲みながら酔いしれるのに合いますね。おかわりです。最初の一枚に気が合うのが当たると嬉しいですねえ。

   そして Roy Hargrorve は Mulgrew Miller というピアニストとのデュオのライブの2枚組で4,000円です。未発表音源ですね。これは試聴なしで購入です。前回のバーラードアルバムは、酒を飲みながらやるにはしんみりしすぎていましたので、どうだ?と1枚目より緊張感のある開封といいたいとこですが、祈りながらの開封です。おかわりと水を頼んでいざ勝負です。ライブハウスで無く大きいホールでのライブのようで音響もよしでした。さすがにトランペットとピアノのデュオなので静かに進行しますが、まあ周囲の反応はそれほどでは無かったものの中々熱量が感じられる録音は私的には勝った感じです。おかわりいただきます。ただですね。2枚組は長いんですね。私は良いんですが周囲は若干飽きてきたんで残りは家で聴くことにします。ブックレットも分厚いのが英語版と、日本語版が入ってますので読み応え充分。新しく買ったエレピの練習は当然、無理でした🍻

2021年8月7日土曜日

金曜の夜には、土岐英史、ジュニア・マンス、ジャズ・メッセンジャーズ

 



 今日もどれから聞こうか迷ったのですが、土岐英史から聞くことにしました。土岐さんが亡くなったときに YouTube で聴いていたものの中から一枚。ギター2本とサックスのアルバムでまずは一杯。以前に聴いた YouTube とかなり違う印象を受けます。やはりCDということと、マスターんとこのオーディオで聴くでは音の立体立体感が違います。🍺 マスターも前に聴いた時とまるで違う音にビックリしてダビングを開始しています。ギタリストは萩原亮、井上銘でアルバムは持っていませんが雑誌によく出ているので存在は知っていますが三人のバランスが良く聴いていて気持ちよくこのアルバムで、ジンビーム3杯いってしまいました。

 さて次は何にしようかと、とりあえずジャズ・メッセンジャーズのウイントン・マルサリスが吹いているヤツです。1980年の録音なので少し不調な頃でしょうか。若輩者が偉そうですがブレイキーがブレイクしていなくてマルサリスばかりが前面に出ているアルバムで、飲んでいるこちらも少しおとなしくなってしまいました。ここでは、眠くなってきたのでウトウトしながらの1杯ぐらい。
 そして私はあまり馴染みのないジュニア・マンスです。こちらは初のリーダー作とのことで期待ですが、それほどの気負いもなく淡々としている印象でしたが最近よく聞いている音数の多いピアノではなくシンプルで私は好きだったのですが、マスターは不満げでCDが終わるとそそくさと次の作業をゴソゴソしています。眠かったのでよく覚えていませんが多分ここで2杯かな🍺
 と、ここでマスターがギターとピアノの曲をかけて私を見ています。ん~誰だろう? 最初の奴ですよ! ええっビックリ。マスターがハードディスクに落としたもので、音の張りが全く違うので最初にかけたものと同じものとは思えない音質でした。いつもレコード、ハードディスク、CD、YouTube と音の違いに驚くんですが、今回は楽器の数が少なくてシンプルなだけに全く別物に聞こえるのにはびっくりです。結局CDに戻ってもう一回聴いて昨日は終了。発見でした。少しお酒は控えめにしときました。



2021年8月1日日曜日

ビル・エヴァンスについていくつかの事柄 中山康樹

 


 今では楽器を問わずにジャズを聴き続ける人になってしまったんですが、十数年前まではギター音楽にしか興味は無くピアニストなんて聞いていませんでした。しかし行きつけのバーの常連さんでビル・エヴァンスが好きな人がいて、かなりの頻度でかけられていたのでいつの間にか私も聴くようになっていました。今ではビル・エヴァンスのみならず、モンク、ホレス・シルヴァー、デイヴ・ブルーベック、オスカー・ピーターソンと様々なピアニストの演奏を楽しんでいますが、入門はやはりこの人でした。

 神経質そうにカメラに目を向ける写真ばかりで、繊細な演奏が多いため内向的な方と思っていましたが、実は活快なかただったとありイメージは作られるものであると改めて思いました。また最初から売れていたわけではなく、売れるために様々なビジネス的努力があったこと、ヤクの代金を稼ぐために結構、銭ゲバっぽい人だったことなんかも見えて実に興味深く読まさせていただきました。また当時のレコード業界はアルバムが売れたら次の発売のレコードには予算がついて高額なミュージシャンも雇えるが、次でセールスに失敗するとまた予算が付かないのでトリオ演奏が多くなるとか、レコーディングしてお金を稼がねばならないのでアルバムを発売せずともまず録音、それで未発表音源も後に相当だされたりする事情が見えたり、稼ぐためにはどんなアルバムを出していかねばならないのか、ビル・エヴァンスは戦略を考えていたとか(つまりは芸術性だけを考えて仕事をしていたわけではない)とかアルバムを聴いて、ライナーノーツを読んでいるだけではわからないことが書いてありました。

 実は本人が没作品にしたかった作品が、後に出てしまっていることも書かれているのでそこら辺の事情なども読み返しながら今後のエヴァンスを聴いていけば、また音源への興味は深まるに違いありません。

 ハードカバーの分厚い本ですが、何回か同じことが書かれているのは?な部分もあり

2021年7月31日土曜日

金曜のつまみは1枚プラス ジョニ・ミッチェル、ハービーハンコック、トミー・フラナガン

 


 我ながら絶妙のアルバムセレクションでした。ジョニ・ミッチェルのジャズ色が強いカントリー、フォークの入った歌は、心地よく今日もこれでジンを三杯いきました。ただ、アルバム通して変化が少なかったんで、他の方は少し最後飽きが来てた感じはします。

 しかし気を取り直して、ハービー・ハンコックです。思ってたよりさらっとしてストレートな展開に、アルバムを聴きながらの会話が弾んでしまいました。いつもならここらへんで黒糖を挟んで酔いを加速させるところですが先日飲みすぎて、財布を落としたと勘違いして午前中に落胆、午後にベッドの下に財布が落ちているのを見つけてテンションアップをやってしまったので自重してジンのみで粘ります。

 トミー・フラナガンをかけて、ん!これも当たりじゃないかと思ったところでお代わり。そして最近常連になったカメラマン女子が参加して来たのでオジサンのテンションはまた上がってしまい。最後にしようと思っていた一杯をお代わりしてしまいました。これといったお気に入り曲が見つかったわけではありませんが、アルバム全体のテンションのかけ方はかなり良かったです🍺

2021年7月17日土曜日

今週のおつまみはホレス・シルバーとスティーブ・レイシー

 

 今週もお疲れさまでした。今週はこの黄色いジャケットの2枚を聴きなら酒を飲みながらの一杯です。色の組み合わせは偶然です🍺

 さて一杯目をバーボンをロックでちびりとやりながらの一枚目はホレス・シルバー。1960年のアルバムで心地よくハードバップ。バーボンは氷が溶け始める前の、喉にまとわりついて焼ける感じが好きなんですが歳のせいで、むせますのでチェイサー忘れると悲惨な事態になります。今回も忘れましたのでゲホゲホとかっこ悪い飲み方ですな。

 酒は進みますがホレスシルバーの私の印象ではもうちょっと脂っこいピアノなんですが少々音軽めのピアノ少な目です。ニカ以外は全て新曲とのことでホレスシルバーはアルバムを出す際には新曲のみで再演するものは入れるのは珍しいらしい。へえ。でもう一杯。いやこの最後のニカを聴くころには3杯はやってましたね。

 ホットになってきたところで、沖縄黒糖を飲みながらスティーブレイシー。バリトンとソプラノサックスの組み合わせは斬新でした。これは黒糖お代わりです。低音と高温というよりはバリトンもソプラノもテナー寄りの音域に近づけた演奏になっていて、とんでもない展開になることはありませんでしたね。大好きなドナ・リーでこちらもテンションあがります。ここのところスタンダードなアルバムを続けて持ち込んでいるので、「普通じゃない」みたいな発言はなく、今回は皆さん初めて耳にする音源だったこともあってか、素直に聞き入る感じで、飲みながら眠くなりながら落ち着いた感じでのお酒でした🍺

2021年7月11日日曜日

酒のつまみはリー・コニッツとミルト・ジャクソン

 


 音楽を聴きながらの酒は楽しい。しんみりと聞き入りながらチビリとやるのもよし。聴きながら、みんなで「あーだ、こーだ」と感想をいうのも良い。

 と思いながら先週も良く働きましたので週末はこの2枚で酒を飲みました。リー・コニッツが手前にありますが先に聴いたのはミルト・ジャクソン。先週のMJQで盛りあがったので、ソロアルバムです。ピアノはホレス・シルバーなので気軽なブルース・フィーリングが楽しめます。まずは一杯目を頼んで、飲みながら聴き始めると酒が喉にしみます。チェイサーの水頼むのを忘れてました。最近歳のせいできつい酒は一杯目が喉にくるんですよね。2杯目からは麻痺するんですけど。ミルト・ジャクソンは、BGMにも良いようで他の人とは聴きながら静かな話でお酒が進みます。

 と途中でマスターが、これはレコードもあるよ~。聴いてみる?とのことできっちり持ち込みCDを聴き終わってからレコードをかけてみました。わかってはいたんですが、同じ音源でも臨場感がレコードの方があるんですよね。ミルト・ジャクソンがちゃんと真ん中にいて演奏しているかのように聞こえます。CDのミキシングの加減もあるかもしれないんですが、CDは細かいところも聞こえるような気はするんですが各楽器のダイナミックが平坦なんですよね。くやしいけど。と悪酔いはせずにミルト・ジャクソンで4杯はいったかな。

 そしてマスターが好きなリー・コニッツですがマスターも聴いていなかった1997年の荒城の月が入っているアルバムです。いつものイメージとは違って最初の曲から華やかで軽やかです。これも聴きやすいので聞き入るというよりはBGM的に周囲の人と音楽に関係ない話をしながら聴き終わりました。とここでマスターと「ところで荒城の月ってやってた?」「いや気づかなかった」と聴きなおしにかかります。この間モンクの荒城の月を聴いた時には、無理やり歌わされた小さい頃を思い出すと言いながら聴いていたバージョンはかなり原曲のメロディーを押し出していましたが、このリー・コニッツのバージョンでは、聞き流していれば気づかない程度。

 ふーんと言いながら、沖縄のヘリオン酒造の黒糖焼酎が入荷したので、これをいただきました。酒の真のほうに、あんずっぽい感じの甘酸っぱいのがおいしくてお代わりです。隣で飲んでいる常連の20台女子職業カメラマンも試飲させてもらっていますが、うーん、きついの一言のコメント。このうまさがわかるようになるのは、きみには未だ早いんだなあ。「早く追いついてこい」なんてことは言う必要のない、礼儀正しくオジサンの扱いもうまい体育会女子です。金曜の晩はこうして旨い酒と会話で先週も終わりました🍺


2021年6月26日土曜日

昨晩つまみは、コルティーホとMJQ

 


 モノラルで聴く、1曲2分半のラテンはコルティーホ🎵 まあ酒に合うことこの上なく、昨夜はこれでスタートして三杯いってしまいました。聴いていると古典音楽のように同じパターンなのがまた心地よく、ピーナッツの硬い殻を叩き潰しながら・・ノリノリでした。


 そしてMJQはクラシックのようなチェンバロ曲とジャズが交互に収録されていて、ゆっくりと酒を飲みながら落ち着いて、金曜の晩は終わりました。一気に酒をあおるにはコルティーホ。チビチビやるのはMJQ。🍺🍺🍺


2021年6月19日土曜日

金曜は、酒に酔い、荒城の月に酔う!

 

 いつもと酒量は変わらないんですがね・・・・なんだか昨日は酔いました。私の場合は陽気になって、最後は眠くなるだけなんで酒癖はすこぶる良い方だと自分では思っております。
 昨日の飲み始めは、イスラム系の格好に髭が気になって、参加ミュージシャン見たらボブ・ジェイムスとかグローバー・ワシントン・Jrが参加していたので購入してみた Idris Muhammad Power からはじまります。周囲の方々も当然全く知らない人で、中近東系の濃い曲でも始まるのかと期待しながら、まずは乾杯です。
 かけ始めるとムード歌謡に近いベタなテーマのフュージョンです。この手のアルバムには完成度とか売れ線は求めていませんので、ニヤリとしながらお代わりです。さてどんな展開となるものかと2曲目に突入すると繊細な感じの爽やかなフュージョンです。ジャケットを見るとアルバム発売は1974年ですから、まあそんなもんかなと、チビチビやりながらマスターの奥さんの北陸土産の「フグの卵のカス漬け」をいただきながらバーボンは意外と相性は悪くない。いけます。
 さて4曲中の3曲目に突入ですが静かなフュージョン曲でグローバー・ワシントン・Jrが
甘めのソプラノ・サックス、そして硬質な音のギターカッティングも、1970年代中盤はこれだよなと思いながらバーボンお代わり。ここらへんで周りの人もどう聴いてもアメリカ系フュージョンじゃねえか?と気づいているようです。1曲目のようなアクの強めの曲がこないかと期待しながら最後の曲に突入しましたが、これがまた普通に聴けるフュージョン曲で、ギターソロの頭にアラブ系のスケールが1小節ぐらい入りましたが残念!聞き終わった後には皆さま「音楽に髭は生えていなかった」「ターバンの雰囲気も無かったね」と今週もインパクトを与えることはできませんでした。先週のように「普通じゃね?」とは言われておりませんが、
 2枚目は外さないように持ってきたモンクのストレイト・ノーチェイサーです。これは私も聴いたことがあるアルバムですが購入していなかったヤツですので安心の皆様の心を癒す一枚と思っていたら、オリジナルではB面、本CDでは4曲目に Japanese Folk Song の文字が見えます。マスターとこれは何だっけ?かと首をひねりながら、歳をとった頭では思い出せません。赤トンボ?とかかな?いやそんなのあったか?と言いながらお代わりです。
 あとはブログの表題の通りで、「荒城の月」が延々と16分42秒でした。日本の誇る滝廉太郎の名曲ではありますが、小学校で聴いて歌ってきたこの曲はモンクがどんなにかっこよくアレンジしてくれてもこのメロディーを聴くと、小学校の教室で意味も分からず「歌わされていた」頃を思い出してしまいます。ここでもう一杯お代わりと私の持ち込みの「山形の豚の味噌漬け」をマスターが焼いて皆さんにふるまってくれます。
 少し疲れた感じがして酔いがまわったところでエスペランザなどをYouTubeで見ながらの週末でした🍺


2021年6月13日日曜日

ビ・バップとハード・バップへの変遷とジャズの分化

 音楽を語ると時にジャンル分けはつきものですが、この「ジャンル」というものは最初から定義されていたものではありません。新しいタイプの音楽が生まれて定着してくると評論家や音楽業界の方がその音楽をリスナーに説明したり、従来のものと差別化して売り込んだりするために造られるものです。したがってその定義は曖昧であり、似たような造語が存在したり、国によって同じ単語でもニュアンスが違ったりするもの。そもそも音なんてものは聴く人によって印象が違うもので、私もレビューをするときにジャンル分けして記述するときにはかなり曖昧であることがよくあり、迷うこともよくあり面倒なもんだとつくづく最近感じております。

 さて、今までに私は正直に言えば、ハード・バップはビバップより新しい時代のテンポ早めのハードなジャズかな?ぐらいの認識しかなかったので(これは大きな間違いであったようです)、誰かがこれはハード・バップと書いてあれば「そうなんだ💡これがハードバップなんだ」ぐらいの感覚で使っていました。

 四谷「いーぐる」の店主、ジャズ評論を続ける後藤雅洋氏が「ジャズ喫茶のオヤジはなぜ威張っているのか」の中でわかりやすく説明してくれていたので、私自身の整理のためにも再度まとめて、味付けしてみようと思います。 

■ジャズの始まり

 20世紀初頭 西洋音楽の影響を受けながらジャズの誕生(ニューオリンズ)した。1940年代は、大型ダンスホールが隆盛でフルサイズのダンスバンド、ビッグバンドが主体だったが、第二次世界大戦間近となり、制約も厳しくなってきてジャズの中心は狭いクラブになり5~6人の少人数コンボに変わっていった。

■ビ・バップ

アドリブ第一主義、リズム革命」を念頭に置いた演奏のビ・バップという枠組みができる。特徴的なのはきままなジャムセッション(個人の力量による一瞬のアドリブのひらめき)あり、必ずしも決まったメンバーのコンボである必要性がなかった。

ビ・バップ? ⇔ ハード・バップ?  
過渡期としては1954年がひとつの目安説があり、ビバップ、ハードバップの明確な違いというほどのものは無い。
MilesDavis / Walkn' / Bags Groove、Clifford Brown & Max Roach Quintet、The Jazz Messengers / At The Cafe Bohemia Volume 1 , 2

■ハード・バップへの発展
ビバップの発展型として「楽曲の構成に力点黒っぽさ」を追求したものをハード・バップと呼ぶようになる。レギュラーメンバーによるコンボ(構成美としてテーマとアドリブの関連などリーダーの考え方が重要)であり、同じメンバーだからこそ超高速な演奏なども生まれやすく、それを私たち素人リスナーは早くて激しいのがハード・バップだと思ってしまうんですね。
MilesDavis / Relaxin'(1956)、George Wallington / Jazz for the Carriage Trad(1956) / The New York Scene (1957)、Modern Jazz Quartet、Charles Mingus

「コード進行に基づくアドリブの限界」により演奏者の音楽的概念の開放により、モードジャズ、フリージャズが生まれる

●モード・ジャズ(モード奏法) コード進行を主体とせず、アドリブを展開する音楽理論的概念「モード」を使用することにより、ソロにおける自由度が増し、メロディの選択肢を増やしたもの
MilesDavis / Kind of Blue (1959)John Coltrane / Giant Steps 1960

●フリー・ジャズ コード進行という束縛からの脱却したジャズで、1950年代末に、クラシック音楽のような白人西洋音楽の理論や様式に従わないという理念と、ビバップ、ハード・バップ、モード・ジャズなどが限界に達したという認識により誕生した
Ornette Coleman、Sun Ra、Albert Ayler、Pharoah Sanders、Archie Shepp、Cecil Taylor、Art Ensemble Of Chicago

「ハードバップの行き詰まりを打開

●ファンキー・ジャズ(ファンキー・ムーブメント) 
レギュラーメンバーによるコンボ(基本フォーマットはハードバップで黒っぽさの追求)

Art Blakey And Jazz Messengers / Moanin'(1958)、Cannonball Adderley Quintet in Chicago

「音楽性(音楽理論)」とは別の買い手の「市場開拓」としてジャンルの融合

ジャズ・ロック 
 ロックとの融合ではなくて、(8ビート)に乗ったジャズのことでリズムが理解できないリスナーには、ただのジャズにしか聞こえないかもしれないところ。
Lee Moragan / The Sidewinder (1963)Herbie Hancock / Watermelon man(1962)The Ramsey Lewis Trio / The In Crowd(1965)

●クロス・オーバー、フュージョン、スムース・ジャズ、コンテンポラリージャズ
 1970年代半ばに発生。ジャズを基調にロックやラテン音楽、電子音楽、クラシック音楽などを融合したムーブメントでソウル・ラテンを取り入れてクロス・オーバーと呼ばれるジャンルが発生し、そのクロスオーバーをさらに商業化したサウンドがフュージョンと呼ばれるようにようになった。1990年代からフュージョンを大衆に聞きやすくしたものをスムース・ジャズと呼ぶようになる。微妙です。
クロスオーバーでは、 Deodato / Prelude(1973) 、Bob James / Two(1975)、フュージョンと呼ばれるイメージは Lee Ritenour/ Captain Fingers(1975)、Larry Carlton / Room 335(1978)、Stuff / Stuff(1976)、Crusaders、Weather Report でしょうか。クロスオーバーはフュージョンと共にコンテンポラリー・ジャズという大きな分類に属しNAC(ニュー・アダルト・コンテンポラリー)というフォーマットで呼ばれていることもあるかなり分類や定義があいまいなところですね。

●アシッド・ジャズ
 1980年代にイギリス のクラブシーンから派生したジャズの文化。ジャズ・ファンクやソウル・ジャズ等の影響を受けた音楽のジャンル。レーベルとしては Acid Jazz Record のレーベルを発祥としてそこから独立した Talkin' Loud などがあります。ブラ・コンとの違いも明白ではないような気がします。
incognito、Jamiroquai、The Brand New Heavies 、US3、日本では United Future Organization

●ジャズ・ファンク
 本来ジャズのアンサンブルで16ビートのリズムを持つ楽曲のこととされているようですが、しばしば初期の incognito、The Brand New Heavies あたりを私ジャズ・ファンクって言ったりしちゃってますね。あらためて、このジャンルを考えると都会的なのがアシッド・ジャズで泥臭さ残る怪しいのがジャズ・ファンクに多いんでしょうか
FUNK. INC / CHIKEN LICKIN' 1971 1972、Donald Byrd / Black Byrd(1973)、Grant Green / Shades of Green (1971)

 ジャズのジャンル分けについて整理してみた訳ですが、教科書があるわけでもなし学問として体系づけられているわけでもなし(音楽学校に行ったら、もしかしてこういった授業とかあるんですかね)
 ジャンル別に代表的アルバムやアーティスト名も書きましたが、違うんじゃねえのか?と思うところあればご指摘いただけると嬉しいところです。
 先日、酒飲みジャズリスナー仲間に「ビ・バップとハード・バップの違い」について知ってますか?とこれを語ったら段々と難しいことを言うようになってきたなと言った顔をされて、少し場がシンとしてしまいました。場と雰囲気を選んでの発言に心がけなければなりませぬ。

 この記事も、改訂、修正しながら精度あげていきます。 初校 2021.06.13

2021年6月12日土曜日

酒のつまみに、 Kenny Dorham Eric Dolphy

 


 今週は苦手なパワポでの資料作りなんかが多くてかなり疲れました。週末がやってきましたので疲れた心は、好きな音で酒を飲むに限ります。で今週選んだ2枚は Kenny Dorham と Eric Dolphy で、購入してから未だ聴いていない未開封のCDを初聞きです。

 ここ何回かで、金曜の晩は私セレクションを聴くのが通例になってきてまして「今週は何?」との声にこれを出すと「うーん、今週は普通だな」との反応。いいんです。気分で選んでるんですから。それに今回は未開封なんだし。

 で少し楽しみにしていた Eric Dolphy から始めました。原盤のレコードではA面1曲、B面1曲の2曲しか入ってないAt The Five Spot の Volume 2 です。1曲目はダークで妙なテンションの曲が17分19秒!週末に疲れた心を癒すにはキツめのパンチが入ってきます💦

 裏面というか2曲目ではリラックスです。やっとこれで19分58秒は心地よく飲めました🍺スタンダードの「ライク・サムワン・イン・ラブ」で最初はルパートで始まりたっぷりの時間を使って曲が進行します。高級ジャズ・バーでゆったりしてる気分で満足な気分です。

 心が解放されてきたところで、Kenny Dorham です。正調ハードバップは安心して酒が進みますな。ここらへんで 'Round About Midnight は個性が出にくい君が代みたいなもんだよな と誰かが言いだし、モンク曲だけどテーマの旋律性が強すぎるから引きつられちゃんじゃない?など酔いがまわってくると、コロナ中ですから大声は出さずに静かに、にわか評論家が誕生します。こころらへんの個人的主観で、あーだ、こーだ と好き勝手に語る酒は楽しいですな。心の栄養です。

 差し入れのつまみの「鮎の骨を炊いたヤツ」も旨かったし、心の平和を取り戻しました。



2021年6月5日土曜日

金曜の晩は・・モンクとバードがつまみになる

 

 世の中は在宅勤務がスタンダードとなる中、私はほぼフル会社出勤で仕事をしているダメリーマンです。出張はここんとこ、ほぼ皆無なんで、パソコンと電話を駆使しての営業なんで在宅でできるって言えばできるはずなんですが、家でテンションをあげたり、モチベーションを保つのは、私には非常に難しい芸当です。少なくとも会社デスクでないとテンションはあげられませんね。

 ということで、先週もフル出勤で疲れました。

 疲れた心を癒そうと金曜の酒のつまみは、ドナルド・バードと大好きモンクのこの2枚です。今回は未開封アルバムをいつもの隠れ家に持ち込んでマスターと聴いちゃいました。ここんとこ金曜の晩は自分の聴きたいアルバム2枚を持ち込むのが定番になってます。

 まずはモンクを聴き始めますが、このアルバムはまたいつもと違った印象で発見でした。演奏がなんと可愛いんですよね。ほんと。こじんまりと纏まってる感が可愛いのかもしれませんがコンパクト感のある演奏が新鮮で酒が進みました。3杯はいけたような気がします。珍しいボーカルものが最後に入っていてこれでもう一杯いけました。モンクが機関銃もってテーブルには手りゅう弾が置いてあるジャケットですが、外見と中身が違うのも楽しいもんです。

 続いてドナルド・バードは、コンパクトにまとまっていたモンクと違って豪快に疾走感のある演奏です。これまた楽しくて酒のピッチがあがります。酒しか飲んでないんで、おでんをつまみにバード🐦です。

 こうして今週の疲れを、ぶとっばし来週も頑張りますぞい! 趣味は、酒と音楽と(仕事)です

 

2021年5月30日日曜日

タワレコ 散財

 


 土曜日はかかりつけの新宿の病院に行ったので、帰りにはタワレコに寄り、少しだけのつもりが、、、、、

 ビル・エバンス特集の展示にも打ち勝ち、ノラジョーンズの誘惑にも打ち勝ち、と思っていたのですが、気が付いたら大量のCDを手に取っています。またもや散財してしまいました。下の写真のほかにも数枚購入していますので結構な金額でした。


 失敗したのは、BLUES&SOUL RECORDS という雑誌です。アレサ特集なんだなあと本屋で前から気にはなっていたのですが購入せずにいました。しかし何故アレサが表紙になっているのか、タワレコに行って気が付きました。アレサの「アメイジング・プレイス」ってCDが新しく発売されていたんですね。

 ということで、雑誌もCDも両方購入したんですが雑誌を少し読んでいたら表紙の上に別冊付録「バイオグラフィ、オリジナル・アルバムガイド、代表曲、アリサの基本はこれで安心」とある。確かに本屋で見たときは中にこれがはさんでありましたが、タワレコではCDと一緒に置いてあったのを買ったせいか、中身はなんと「ありませぬ」!!

 CDレビュー中心のブロガーとしては、うんちくを語るために付録のほうが欲しかったかも。でももう一冊は悔しいから買わないと思います・・・・多分

2021年5月16日日曜日

反省だなあ ショックです いや恐ろしい

  昨日、「四谷いーぐる」のオーナー後藤雅洋氏の書いた本を読んで

「インターネットの普及で誰もが自分の意見を開陳できるようになり、それが文化状況を活性化させた反面、身体経験の伴わない文字情報の氾濫が問題になってきている。ジャズで言えば、ロクに聴き込みもしないで評論家面する輩が増えてきた。」 これは私のことかと忠告を聞いたつもりでありました。

 が、その日のSoulive / Turn It Out のレビューでジョンスコが、いつものうねるフレーズでジャムっているのに、ジョン・スコのゲスト参加だが存在感がないとか書いてしまい失態してしまいました。

 実は現在の最近のレビューは、このブログで始めたころに結構いい加減に書いていたレビューを書き直している過去記事のリマスターを行っています。だいたい3年前に聴いたアルバムを今、再度聞き直してレビューも更新している感じです。

 普段は眠ってしまって聞かなくなってしまった名盤を再度聞いて、自分自身の経年変化も楽しんでいるのですが過去記事をコピペしながら修正するもんで、新しく加えたものと内容がダブっていたり文章のつなぎが変だったりすることはよくありますが、その時の体調や精神状態で、修正がメタメタだったりすることもしばしば。そんな時には見えた後で密かにしまったと思って密かに修正していることも多々あります。

 今回は、ジョンスコの参加は2曲だけだったのですが、アルバムの再聞き込みの時におそらく曲を勘違いして聞いてジョンスコは参加していない曲を聴いて、ジョンスコは参加していないぐらい存在感が薄いとしてしまったようです。ジョンスコ・ファンにとってはバカにしているような発言となってしまいツイッターでのご指摘で気づいた次第です。

 後藤雅洋氏の「ロクに聴き込みもしないで評論家面する輩が増えてきた」を次の日にやってしまった訳ですから、我ながら、いや恐ろしい💦

 このブログは同じアルバムを持っている人に、どんなアルバムだったか懐かしんでもらったり、そんなこともあるのかと聞いたことがないアーチストを聴くきっかけにしていただいたりして欲しいと思ってレビューを書いております。

 自分にとっては、記憶力が劣化していく中、音楽体験だけは劣化させたくないのと、ただ単に聴くだけより録音の背景を知って聞いた方がより深く楽しめたり、年代を追ってアルバムを聴いてその変化に驚いてみたり今まで嫌いだった「世界史」を勉強しているような気分でも書いています。

 何よりも役に立つのは、自分の所有している音源が把握できるので、CD屋に行ってアルバムをダブって買うミスを防げることです。(防げないこともシバシバ発生はしていますが)

 幸いにして面白がって読んでいただける方も徐々に増えてきていますので、それを励みにしております。素人の書くレビューなのですが不適格はあっても、不正確はあってはならないとは思って続けてまいります。

 読んでいただいているかた、ご指摘事項ありましたら遠慮せずにこのブログにてコメントいただけると非常にありがたいです_(._.)_

2021年5月15日土曜日

ジャズ喫茶のオヤジは なぜ威張っているのか 後藤雅洋

 


 私が初めて入ったジャズ喫茶は、渋谷のSwing。ジャズ研に所属していた学生の時は足繁くえはないけど「ジャズ喫茶」と言う響きにあこがれて、大人の空間に入って見たくて当時のジャズ研仲間と入り浸りました。Swingでジャズ喫茶を理解した気になっていた私ですが、四谷の「いーぐる」に行ってジャズ喫茶のこだわりや作法を知りました。

 ジャズ研ではない先輩に誘われて未だ明るいうちに店内に入るとSwingと同じような空間を想像していた私は暗くないことにびっくり。そして音の良さにびっくりいたしました。リクエスト制度は無く、会話禁止のルールに緊張しておりました。もともと私は音楽はプレイして楽しむタイプなんで楽曲自体を楽しむ人で、音の良さとか再現性などに関心はないのですが「いーぐる」が極上であることは直ぐにわかりました。

 そんな思い出のある「四谷いーぐる」のオーナー後藤雅洋氏が30年以上に渡りジャズに携わってこられたジャズ喫茶から見たジャズ感を書かれています。

 まだ全部読み切っていませんが、著書の冒頭にこうあります。

「インターネットの普及で誰もが自分の意見を開陳できるようになり、それが文化状況を活性化させた反面、身体経験の伴わない文字情報の氾濫が問題になってきている。ジャズで言えば、ロクに聴き込みもしないで評論家面する輩が増えてきた。」

 !!! 私のことか・・ 私のように駄文をブログで綴っているものにとって、きつい忠告分が書かれております。

 「威張っているつもりがない」と書かれていますが本の題名が「何故威張っているのか」なんですから、威張っていることは自覚しておられるのは重々承知で相変わらずの紋切り型の辛口コメントに恐縮しつつ、少しづつ楽しみながら読ませていただいています。

2021年5月9日日曜日

CDとレコード

 


 私は音楽好きではありますがレコードプレイヤーは所有しておらずCDをPCのハードディスクに落としながらライブリを作成して、PCをプレイヤーにしてスピーカーはPCとは別にのもので聞くとか、Walk Man に落として聴くなどで楽しんでいます。

 住居環境が借家のマンションであるため、大音量で聞くこともできないので再生や音質にはこだわらずに楽曲を楽しむようにしているのですが、いきつけの「おでんバー」のちゃんとしたオーディオで聴くと同じ曲でも自宅では気づかなかった音が聞き取れたり臨場感が違うことは理解しているのですが、PCに落とした音源でもちゃんとした機器で聴けばそれほど大した差はないだろうと思っていました。

 ノエルカレフの「死刑台のエレベーター」を本で読みながら、マイルスのサントラを家で聴いていたら、マイルスがちっとも面白くなくて Walk Man に落とした音源を「おでんバー」のちゃんとしたオーディオで聴いたら全く違って聞こえて繰り返し聴くほどに印象が変わり、音楽用の録音機器なら良い音で保存できるのはさすが世界の Walk Man と思ったこともありました。一方で私が購入したサルサのCDを「おでんバー」のマスターが気にいって店のPCのハードディスクに録音して後で聴いたらCDの方が音質が良くてPCなどによってはハードディスクのデータでは音質が劣化するのかと気づいたこともあります。

 最近びっくりしたのはジョニ・ミッチェルのアルバム「Shadows and Light」。購入したCDを「おでんバー」で聴いたらマスターが「これはレコードで持ってるよ」とCDをかけ終わった後にレコードを聴いたらレコードの方が臨場感があって全く違って聞こえます。こういった聴き比べはマスターもしたことがなくて驚きだったようです。

 ちなみにこの時普通に音楽を聴くけどそれほどこだわりの無い常連さんが同席されていてマスターと私のはしゃぎっぷりに不思議な顔をされています。違いは歴然としているとマスターと私は聴き分けていたのですが彼にとっては同じ音で、この違いが全く聴き分けられないようでした。人間による感性の違いにも、また驚きでした。この世界深いですね。

2021年3月7日日曜日

歳をとったら音楽の聴き方が変わってきた

 

 行きつけの笹塚にあるとあるバーでいつものように飲んでいると、いつものように常連さんがやってきます。私とマスターだけだと大体が音楽の話題で「あれが良い、これが面白い」なのですが、私よりも年齢が高めの常連先輩の方々は歴史・政治系の話題が多め。歴史は昔から苦手だった私には難易度高めの話も多く、そんな時はおとなしく皆様の会話を聞いております。

 しかし先週飲みながら「歴史は苦手なんですよね」と話していたら、苦手の割には音楽のアルバムと時代背景なんかの話だったら積極的に参加しているんだから苦手ではないんじゃない?とマスター。

 そう言われてみると自分の音楽の聴き方は昔は単に音を聞いて感じるだけだったのが、最近はライナーノーツを丹念に読み込んだり、その音楽を作ったときに時に世の中は何が起こっていたのか時代背景を調べながら聞くことが多くなってきています。

 数年前に聞いてもあまり興味がなかったアルバムも意外と良いなあと思ったりすることが最近増えています。改めて考えると、おそらくこういった聞き方の変化に原因があるんだなあと気が付きました。単にその音楽を好きかどうかだけで聞いていた音に作り手の考えや状況を想像することで響きが好みではない音楽でも興味を持って聞くようになっているんですね。(フリージャズも最近は聞けるようになったのは慣れもあるけど、フリージャズの生まれた流れとかを面白がって本を読んでいることにも原因があるんでしょう)また最近はジャズやブルース・ソウルを聴きながら、戦争・ドラッグ・人種差別問題を読み解き、その時代のレーベルの戦略なんかも気になります。

 こんな話をしていたら常連先輩から「そういった変化が歳をとるってことなんだよなあ。自分も歴史とかは学生の時は嫌いだったんだけど歳をとるにつれてドンドン面白くなったし、仕事で海外に行くとそこに住んでいる人の歴史的背景を気にすることも多いうちに政治とか歴史が面白くなってきたんだよ」

 含蓄のあるお言葉でありました。記憶・気力・体力の衰えを感じつつ、改めて「歳をとるのも悪くない。楽しいジジイになろう」

2021年2月21日日曜日

唸るミュージシャンたち!

 

 今まであまり気にしていなかったんですが、いきつけの音楽好きの集う「おでんバー」で音を大きめで聴いていると、この店でかかるピアニストには唸る人が多く、唸りながら楽器を弾く人はどれほどいるんだろうと気になり調べてみました。
 Jazz であれば、セロニアス・モンク、キース・ジャレット、バド・パウエル、エロール・ガーナー、オスカー・ピーターソンなど。日本人ピアニストでも菊池雅章は有名で、守安祥太郎なんて方もいらっしゃいます。唸り方は人それぞれ個性豊かです。ラテンだとエディー・パルミエリ がいらっしゃいます。クラシック・ピアノなんてピアノ以外の音を出すなんて御法度かと思っていたらグレン・グールド、フリードリヒ・グルダという人が有名らしいです。 
 しかし一口に唸ると言っても唸り方や音程?などは人それぞれで、キースジャレットはかなりでかい。力を入れるタイミングで声を出し始めて、アドリブに入るとかなりの頻度で叫んでます。音程はピアノと全く違うのですが、ピアノとシンクロはしていますので歌っている気持ちなんでしょうか、しかしかなりでかい。

Keith Jarrett Trio Bye Bye BlackBird

 最近聞き始めた日本人ピアニストの菊池雅章氏は、音程はアドリブとリンクしていないので、歌というよりは完全に唸りというか叫びに近いものがあります。間近で聞いたら、さぞかし怖かったものと思われます。

Tethert Moon Alabama Song

 モンクも唸りは有名で、ソロの時には自分のアドリブに対して声を出していることがあります。しかしキースジャレットと比較すると大人しいです。 動画の Raise Four もアドリブの時に、かすかに聞こえる程度で唸っているというよりは歌っているような感じでそれほど気になるわけではありません。

Underground  Raise Four

 バド・パウエルは完全に自分のソロと並行して歌っています。動画の Cleopatra's Dream も決して肉声の歌はうまいわけではありませぬが、何か楽しそうですね。だいぶ気分よくやっておられます。

Bud Powell Cleopatra's Dream

 今回調べていて初めて知った守安祥太郎というピアニストはなかなかの熱いプレイヤーで、4分目あたりから激しいソロを展開しながら、唸るではなく雄叫びをあげていらっしゃいます。これはインスピレーションを掻き立てているというよりは自分を鼓舞させている雰囲気です。それにしても唸りヌキでもなかなかの名演です。チェックのアーチストですね。

The Historic Mocambo Session '54 I Want To Be Happy

 さらにエディー・パルミエリという人も探して聞いてみました。軽快なジャズっぽさを混ぜながら弾くピアニストで心地よいピアノでした。。他でも素晴らし演奏はたくさんありましたが、ほかの楽器にかき消されて唸りを聞く点では聞きにくかったので、この Pensando En Ti を挙げてみました。ソロの軽快さとは別に、幽霊のように長く響くのがとても鮮明に聞こえています。

Pensando En Ti · Eddie Palmieri

 探していて気づいたんですが、ほぼ唸っているのが録音されて聞こえるのはライブ盤が多いです。おそらくスタジオ版だと編集できてしまうせいもあるでしょうが、ライブでのってくると思わず声も大きくなってしまうんしょう。声は出さないにしろギタリストの口がパクパク動いているなんてのもよく目撃します。録音されていないだけで叫んでいる人もいるものと思われます。
 唸り声を目的に音源を探す作業を初めてやりましたが、なかなか面白い作業なもんです。他でも発見したら貯めておいてそればっかり聞くというのも、なかなか悪趣味でよいかもしれません🎶🎹