ラベル TOWER OF POWER の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル TOWER OF POWER の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024年2月4日日曜日

Tower of Power / Bump City


 Emilio Castillo、Stephen Kupkaを中心に Oakland で結成されたファンクバンド
T.O.P. の 1972年リリースのセカンド。T.O.P. は、ベイエリア・ファンクを代表するグループと言われており、ソウルやファンクには、その土地の歴史や風土、気候、文化によって育まれた、その地ならではのサウンドが存在します。
 ベイエリアと呼ばれるのは、カリフォルニア州の北部、サンフランシスコとその対岸のオークランド、東岸のリッチモンドやバークレー、南岸のサン・ノゼ、西岸サン・マテオなどのサンフランシスコ湾岸一帯の地域で、温暖な気候や開放的な雰囲気、白人や黒人にメキシコ系(チカーノ)などが入り混じった文化から生まれたこの地のファンク・バンドは、ファンク/ソウル/ジャズ/ラテン、ロックなどの様々な音楽が溶け込んだハイブリッドで、より開放的なサウンドが多く聴かれ、その代表格としてはサンフランシスコのSly & the Family Stone、Oakland では Tower of Power、派生する Graham Central Station、The Headhunters、Betty Davis、ストックンの The 9th Creation などが存在します。Funkiest Bay Grease : The Sound of Bay Area Funk
 このアルバムについては、サザン・ソウルも取り入れた少々粗いところが魅力で、Tower of PowerBack to Oakland などは、どんどん洗練されていきますね。
 

 それでは改めて聴いてのレビューです。You Got to Funkifize お馴染みのEmilio Castillo/Stephen Kupka作の文句なしにカッコ良いTOPらしいファンク。ホーンとリズムの絡みがやはり心地よし。What Happened to the World That Day? ソウル色濃く、緩急つけたホーン・アレンジが凝っています。ストリングスも入ってたのを改めて発見。Flash in the Pan 跳ねるリズム隊とイナたい雰囲気の楽曲です。Willie James Fulton のギターカッティングが切れ味良く鋭くて良いですね。Gone (in Memory of Jacqueline Mesquite)」 Skip Mesquite のリード・ボーカルで雰囲気を変えフルートが効果的なメローなナンバーで、こんな曲もあったっけと忘れてました。You Strike My Main Nerve は、センスの良い Rocco のベースが印象的なミドルテンポのリラックスしたファンクで、ソウルフルなホーン部隊も良し。Down to the Nightclub ライブなどでも鉄板のファンク・チューン。これは名曲です。ライブではもっと高速で決めまくるイメージです。You're Still a Young Man メロウなソウル・バラードで、これもライブでの鉄板の名曲。T.O.P. はホーン部隊とリズム隊のキレのある演奏が醍醐味なところがあるが、これは曲として覚えやすい方です。これもT.O.P. なのです。Skating on Thin Ice ナンパな感じがするソウル・ナンバー。楽しい演奏ではありますが普通ですね。ラストは、Of the Earth で、Mesquite のフルートが先導するメロウ&ファンキーなナンバーで、アレンジにはこだわっている感じです。
 Rocco & Garibaldiの強力リズム隊、突き抜けたホーン・アンサンブルで、らしいファンク・グルーヴです。生は2015年の札幌シティ・ジャズ・フェスで見ましたが、よく見るビデオのライブの演出と全く同じで、ン十年も同じ演出でやってる伝統芸にはニヤリ🎵

lead vocal : Rick Stevens
tenor sax, flute, vocal : Skip Mesquite
tenor sax, vocal : Emillio Castillo
trumpet, fluegelhorn, french horn, vocal : Greg Adams
bariton sax , vocal : Stephen Kupka
trumpet , trombone , french horn , vocal : Mic Gillete
guitar , vocal :  Willie James Fulton
drums : David Garibaldi
bass : Francis Rocco Prestia
conga , vocal : BrentByard

producer : Ron Capone, Tower Of Power

1. You Got to Get Funkifize
2. What Happened to the World That Day
3. Flash in the Pan
4. Gone
5. You Strike My Main Nerve
6. Down to the Nightclub
7. You're Still a Young Man
8.Skating on Thin Ice
9.Of the Earth





  

2023年1月3日火曜日

Tower Of Power / Live And Living Color


 今までこのアルバムは何百回聴いたんだろう?と記憶にないくらい聴きたおした名アルバムです。若い時に早朝釣りにく車の中で大きめの音量で聴いていたことが多かったような気がします。今ではタワー・オブ・パワー(T.O.P.) のライブ盤も数多くでているようですが、当時はこれぐらいしか出ていなかったように思います。私自身も生で見たのは1回しかなく、2015年の札幌シティ・ジャズフェスの芸術の森ステージでした。Down To The Nightclub などで始まり、お決まりの名曲も目白押しでしたが、ここでも聴かれるフレーズなどとも全く同一アレンジですし、次のキメはあれで・・ ここでこのセリフが・・という記憶と期待は、全て忠実に再現していただいておりました思わずニンマリしてしまいました。歴史が詰まった伝統芸なのですね。きっと、これは何回見ても飽きることはないんでしょう。


 本アルバムはタワー・オブ・パワー全盛期=ワーナー時代の最後1976年にリリースです。ホーンセクションも最強ですが、ドラムのDavid Garibaldi(デイヴィッド・ガリバルディ)とベースのFrancis Rocco Prestia(ロッコ)のコンビは、このバンドの象徴です。メンバーが変わりリズム隊のグルーブは変化してもT.O.Pの基本はホーンとリズム隊のきめ細かいリズム、キメです。ボーカルはこの時代は入れ替わり激しく、前作から加入のHubert Tubbs(ヒューバート・タブス)。ギターはBruce Conte(ブルース・コンテ)で、細かでキレのあるファンク・カッティングは何度聞いても素晴らしい。
 アルバムはライブのオープニングの定番 Down To The Nightclub で始まります。1972年の スタジオアルバム Bump City で収録されているものよりもはるかにグルーブ感がある曲になっています。次いで You're Still A Young Man も人気のバラードで同様に1972年の スタジオアルバム Bump City で収録されていますが、これよりも秀悦に感じます。ボーカルの Rick Stevens(リック・スティーヴンス)1970年-1972年との違いが大きいと言われているようです。What Is Hip? は1973年の3枚目アルバム Tower Of Power からの曲で、緻密なベースとドラムのグルーブが堪りませんしイントロのギターのフレーズと決めのカッコ良いことこのうえありません。盛り上がったところでのトランペットのトレモロのようなフレーズも最高です。Sparkling In The Sand は、1stアルバムの East Bay Grease からで、スローなバラードと透き通ったフルートがクールダウンしてくれます。締めは Knock Yourself Out で何と23分の熱演です。バリトン・サックスがカッコよく、ホーン部隊のソロ回しが気持ち良くて長さが全く気にならないのが凄いですね。永遠の名盤でこれを聴いていない人は人生を損するぐらいの名盤です。

lead vocals : Hubert Tubbs
organ, other (bass pedals), clavinet, vocals, synthesizer (arp string ensemble) : Chester Thompson
bass : Francis Rocco Prestia
drums : David Garibaldi
guitar, vocals : Bruce Conteb

tenor sax, alto sax(1st), flute : Lenny Pickett
tenor sax(2nd), vocals : Emilio Castillo
baritone sax, vocals : Steve Kupka
trumpet, flugelhorn, trombone, vocals, piccolo trumpet : Mic Gillette
trumpet, flugelhorn, vocals : Greg Adams

producer : Emilio Castillo, Tower Of Power

recorded live at Sacramento Memorial Auditorium and Cerritos College by the Record Plant, Sausalito.

1. Down to the Nightclub
2. You're Still a Young Man
3. What Is Hip?
4. Sparkling in the Sand
5. Knock Yourself Out





  

2021年4月15日木曜日

本日のCD Tower Of Power ♪ Tower Of Power


まずこのアルバムをよく現わしているジャケットがカッコいい
ラテン系白人を中心としたボーダレスなメンバーのファンクバンド
T.O.P.黄金期のスタジオ録音3枚目、1973年
このあと4th「Back To Oakland」へと続きます

何と言ってもライブでも盛り上がり必至の「What is HIP?」が一発目 
ベースのロッコ、ドラムのデヴィッド・ガリバルディ
強力な16ビートリズムセクションがしびれます
基本的に黄金期の3rd、4thとも捨て曲が無い
カンペキともいえるアルバムなのですが
「Clever Girl」のしっとり感
「Get Yo' Feet Back on the Ground」
「Soul Vaccination」などの緻密なリズムの組み合わせ
「So Very Hard to Go」「Clean Slate」のオールドソウル的響き

ボーカルのLenny Williamsも、ここから3枚のアルバムに参加で
楽曲の幅がググっと広がった感じです

vocal : Lenny Williams
organ : Chester Thompson
guitar : Bruce Conte
 bass : Francis Rocco Prestia
drums : Dave Garibaldi
conga : Brent Byars
1st tenor sax, flute, clarinet: Lenny Pickett
2nd tenor sax : Emilio Castillo
baritone sax, oboe : Stephen Kupka
trumpet, flugel horn: Greg Adams
trumpet, trombone flugel horn, baritone horn : Mic Gillette
1. What Is Hip?
2. Clever Girl
3. This Time It's Real
4. Will I Ever Find a Love?
5. Get Yo' Feet Back on the Ground
6. So Very Hard to Go
7. Soul Vaccination
8. Both Sorry Over Nothin'
9. Clean Slate
10. Just Another Day


What Is Hip?

Clever Girl

Get Yo' Feet Back on the Ground


muu music webzine

  

2020年9月13日日曜日

本日のCD Tower Of Power ♪ Back On The Street

 

1979年の10作目でサウンドはファンクから
ポップやメローソウルなどに、かなりの方向転換

思えばこの時代は空前のディスコブーム(今ではクラブと呼ばれる)
第1次ディスコブームは1975~76
第2次は1977~1979
サタデー・ナイト・フィーバーが流行り
クール&ギャング、KC&サンシャイン・バンドが代表格だった
また1977年にAWFの「Fantasy」「Jupiter」
79年は「「After the Love Has Gone「Boogie Wonderland」
などが大ヒットしていたんで、そういった影響がかなり感じられます

別に、悪いと言ってる訳ではありません!
これもTOPの一つの側面でありますが
ただ、いつものサウンドへの期待感を持って購入すると
やられたって感じ・・

lead and backing vocals : Michael Jeffries
organ, synthesizer, acoustic piano, backing vocals, clavinet, Moog synthesizer, Fender Rhodes, Minimoog : Chester Thompson  
synthesizer, drums, Syndrum : David Garibaldi 
bass, backing vocals : Vito San Filippo 
guitar : Danny Hoefer
 tenor saxophone, backing vocals : Emilio Castillo
synthesizer, alto soprano tenor sax, backing vocals : Lenny Pickett 
baritone saxophone, backing vocals : Stephen "Doc" Kupka
 trumpet, flugelhorn, backing vocals : Greg Adams
trombone, trumpet, flugelhorn, piccolo, bass trombone, backing vocals, piccolo trumpet : Mic Gillette

1.Rock Baby
2 Our Love
3. Heaven Must Have Made You
4. And You Know It
5. Nowhere to Run
5. Something Calls Me
6. It Takes Two (To Make It Happen)
7. In Due Time
8. Just Make A Move (And Be Yourself)

Rock Baby

And You Know It

Just Make A Move (And Be Yourself)
全世界の音楽を聴きつくすことはできない
muu music webzine

  


2020年8月24日月曜日

本日のCD Tower Of Power ♪ Souled Out


1995年リリース作品で、比較的落ち着いて聞こえる
と言えば良いように聞こえるが
ミドルテンポの配分が多い甘い曲が多く
いつものブラスアンサンブルがおとなし過ぎて
バンドの持ち味のグルーブが少し足りなくて物足りないかも

リードボーカルで、やはり印象はグッと変わってしまうもので
他前作とメンバー4人が変わっているので若干歯車がかみ合わないのか

しかしながら、ライブでエミリオ・カステロが歌うのが定番の
「Diggin' on James Brown」
ソウルシンガーの名前が出てきて、ソウルに対するリスペクト
「Sexy Soul」
などの仕掛けもありますが全体としては残念かもしれない

lead and background vocals : Brent Carter
guitar, background vocals : Carmen Grillo
guitara : Jeff Lorber
keyboards, background vocals : Nick Milo
bass : Francis "Rocco" Prestia
drums, percussion : Herman Matthews
 perecussion : Lenny Castro

tenor sax, background vocals, lead vocals : Emilio Castillo  
baritone sax : Stephen "Doc" Kupka
trumpet , flugelhorn : Barry Danielian
trumpet, flugelhorn, trombone : Bill Churchville
sax : Brandon Fields

1. Souled Out
2. Taxed to the Max
3. Keep Comin' Back
4. Soothe You
5. Do You Wanna (Make Love to Me)
6. Lovin' You Forever
7. Gotta Make a Change
8. Diggin' on James Brown
9. Sexy Soul
10. Just Like You
11. Once You Get a Taste
12. Undercurrent

Souled Out

 Diggin' on James Brown

Sexy Soul
全世界の音楽を聴きつくすことはできない
muu music webzine

  

2019年10月29日火曜日

本日はDVD Tower Of Power ♪ In Concert


伝統的なアメリカのファンクバンドT.O.P.
2003年のライブ収録です

本物は札幌シティジャズで1回見たことがありますが
ほぼ、このDVDと同じようなステージング構成でした
つまり、ほぼ完成されたパフォーマンスなんですね

曲目も当然メジャーどころばかりでファンとしては楽しいばかり
でもコピーバンドとかやっている人の管楽器系の話だと
T.O.P.は苦しい、意外とつまらない
なんて話を聞きます
キメとかがバッチリ決まると爽快なのかと思いますけどね

Strokes 75
Souled Out
I Like Your Style
You Strike My Main Nerve
East Bay Way
Soul Vaccination
What Is Hip
Squib Cakes
Diggin' On James Brown
Soul With A Capital ''S''
So I Got To Groove