2023年1月3日火曜日

Tower Of Power / Live And Living Color


 今までこのアルバムは何百回聴いたんだろう?と記憶にないくらい聴きたおした名アルバムです。若い時に早朝釣りにく車の中で大きめの音量で聴いていたことが多かったような気がします。今ではタワー・オブ・パワー(T.O.P.) のライブ盤も数多くでているようですが、当時はこれぐらいしか出ていなかったように思います。私自身も生で見たのは1回しかなく、2015年の札幌シティ・ジャズフェスの芸術の森ステージでした。Down To The Nightclub などで始まり、お決まりの名曲も目白押しでしたが、ここでも聴かれるフレーズなどとも全く同一アレンジですし、次のキメはあれで・・ ここでこのセリフが・・という記憶と期待は、全て忠実に再現していただいておりました思わずニンマリしてしまいました。歴史が詰まった伝統芸なのですね。きっと、これは何回見ても飽きることはないんでしょう。


 本アルバムはタワー・オブ・パワー全盛期=ワーナー時代の最後1976年にリリースです。ホーンセクションも最強ですが、ドラムのDavid Garibaldi(デイヴィッド・ガリバルディ)とベースのFrancis Rocco Prestia(ロッコ)のコンビは、このバンドの象徴です。メンバーが変わりリズム隊のグルーブは変化してもT.O.Pの基本はホーンとリズム隊のきめ細かいリズム、キメです。ボーカルはこの時代は入れ替わり激しく、前作から加入のHubert Tubbs(ヒューバート・タブス)。ギターはBruce Conte(ブルース・コンテ)で、細かでキレのあるファンク・カッティングは何度聞いても素晴らしい。
 アルバムはライブのオープニングの定番 Down To The Nightclub で始まります。1972年の スタジオアルバム Bump City で収録されているものよりもはるかにグルーブ感がある曲になっています。次いで You're Still A Young Man も人気のバラードで同様に1972年の スタジオアルバム Bump City で収録されていますが、これよりも秀悦に感じます。ボーカルの Rick Stevens(リック・スティーヴンス)1970年-1972年との違いが大きいと言われているようです。What Is Hip? は1973年の3枚目アルバム Tower Of Power からの曲で、緻密なベースとドラムのグルーブが堪りませんしイントロのギターのフレーズと決めのカッコ良いことこのうえありません。盛り上がったところでのトランペットのトレモロのようなフレーズも最高です。Sparkling In The Sand は、1stアルバムの East Bay Grease からで、スローなバラードと透き通ったフルートがクールダウンしてくれます。締めは Knock Yourself Out で何と23分の熱演です。バリトン・サックスがカッコよく、ホーン部隊のソロ回しが気持ち良くて長さが全く気にならないのが凄いですね。永遠の名盤でこれを聴いていない人は人生を損するぐらいの名盤です。

lead vocals : Hubert Tubbs
organ, other (bass pedals), clavinet, vocals, synthesizer (arp string ensemble) : Chester Thompson
bass : Francis Rocco Prestia
drums : David Garibaldi
guitar, vocals : Bruce Conteb

tenor sax, alto sax(1st), flute : Lenny Pickett
tenor sax(2nd), vocals : Emilio Castillo
baritone sax, vocals : Steve Kupka
trumpet, flugelhorn, trombone, vocals, piccolo trumpet : Mic Gillette
trumpet, flugelhorn, vocals : Greg Adams

producer : Emilio Castillo, Tower Of Power

recorded live at Sacramento Memorial Auditorium and Cerritos College by the Record Plant, Sausalito.

1. Down to the Nightclub
2. You're Still a Young Man
3. What Is Hip?
4. Sparkling in the Sand
5. Knock Yourself Out





  

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