1976年リリースのJaco Pastorius 参加で有名な作品で、私も大好きな作品です。他メジャーなミュージシャンでは、ギター Larry Carlton、ビブラホン Victor Feldman、ハーモニカ Neil Young、ホーン Tom Scott なども参加しています。
タイトルの邦題は「逃避行」で、これは回教の史語で、マホメットのメッカからメディナまでの逃走を示し、イスラム歴はその年から始まることとなっています。その意味として敵対的な環境から逃げるための大きな集団による旅、と Cuerbo には書いてあり、ライナーノーツで、旧約聖書に出てくるエキソダスという言葉が大人数の出発、Hejira は一人一人の逃避であり Flight という意味を持った言葉であると 湯川れいこ氏 は解説しています。
世の中には、このアルバムの演奏や少人数編成になったことによる今までと違ったサウンド変化への評論は数多く書かれてはいるのですが、Joni Mitchel のこのアルバムを作った意図についての解釈を説明するものが見つけられませんでした。
そこで、ライナーノーツを読むとJoni Mitchel の意図というよりは、楽曲の構成とコンセプトの関係性についての説明が書いてありましたが、単純な説明ではなく非常に難解でした。
タイトル曲で「Hejira」も入っていますが、まず「Flight」 というキーワードが出てきます。「Flight」の意で「Amelia」 が女流飛行士で太平洋上で消息を絶った人の歌となっています。そして「Black Crow」は何でも光るものをついばむカラスを自分に見立てて自分も何かを見つけて青い空に飛んでいると歌っています。「Hejira」は、色々な乗り物に乗って旅をして、珈琲ショップに座って、と 「Flight」 という単語は出てきませんが、フワッと浮いて物事を見つめているような浮遊感のある歌となっています。また旅の生活を歌った「Blue Motel Room」は 「Flight」 と 「Hejira」の意味が強くメッセージされています。ラストの「Refuge Of The Roads」では、まだまだ車に乗って旅を続けていくことが描かれて、このアルバムが終わっています。
ということは、もともと「逃走」「逃避」の単語の意味ではあるものの、邦題は「逃避行」というよりは「心の旅」ということが、このアルバムのメッセージのような気もします。邦題は、直訳のようであり惜しい意訳と思われますが、このアルバムの発売は1976年。日本のフォークバンド、チューリップの大ヒット曲「心の旅」の発売は1973年。まあ「心の旅」の邦題をつけるのはセールス的には得策ではないか、などと以前聴いたときに、書いたことなどを整理して編集しながら再度このアルバムを聴いています。
コンセプトのあるアルバム作りは素晴らしいことは頭の中で理解しましたが、何より Jaco を従える Joni のサウンドがたまらないし Jaco はバックボーカルのようにベースで歌っているし、決して作りこまれていないジャム的なサウンドにも大きな魅力を感じます。そして、なんといっても、このアルバムの Joni は凛々しくてカッコイイ🎶🎸
recorded at A&M Studios
1. Coyote
vocals, rhythm guitar : Mitchell
bass : Jaco Pastorius
lead guitar : Larry Carlton
percussion : Bobbye Hall
2. Amelia
vocals, rhythm guitar : Mitchell
lead guitar : Larry Carlton
vibraphone : Victor Feldman
3. Furry Sings The Blues
vocals, guitar : Mitchell
bass : Max Bennett
drums : John Guerin
harmonica : Neil Young
4. A Strange Boy
vocals, rhythm guitar : Mitchell
lead guitar : Larry Carlton
percussion : Bobbye Hall
5. Hejira
vocals, guitar : Mitchell
bass : Jaco Pastorius
clarinet : Abe Most
percussion : Bobbye Hall
6. Song For Sharon
vocals, guitar : Mitchell
bass : Max Bennett
drums : John Guerin
7. Black Crow
vocals, rhythm guitar : Mitchell
lead guitar : Larry Carlton
bass : Jaco Pastorius
8. Blue Motel Room
vocals, electric guitar : Mitchell
acoustic guitar : Larry Carlton
bass : Chuck Domanico
drums : John Guerin
9. Refuge Of The Roads
vocals, guitar : Mitchell
bass : Jaco Pastorius
drums : John Guerin
horns : Chuck Findley, Tom Scott
▶ Coyote
▶ Amelia
▶ Hejira














