2021年7月20日火曜日

本日のCD Joni Mitchell ♪ Shadws And Light

 


 ジョニ・ミッチェルが1979年9月にカリフォルニアのサンタバーバラで行なったコンサートの模様を収録したライヴ作で、故ジャコ・パストリアスを初めとするドンアライアス、マイケルブレッカー、パットメセニー、ライルメイズというジャズファンからしたら聞き逃せないメンバーによる作品です。目当てとしてはジャコの作品収集の一環としての購入なのでジョニファンには申し訳ないですがジャコファン目線で記述すると、ジョニとジャコのコラボは1976年の「Hejira」1977年の「Don't Juan's Reckless Daughter」1979年「Mingus」があり、ジャコとのコラボ作としては最終作となります。パットメセニーとのコラボは1975年にドイツで録音されたパット・メセニーのデビュー作 Bright Size Life から始まっています。
 ジャコ目線で追ってしまいましたが、これだけの凄腕を集めると誰かがジョニよりも目立ってしまったりしまうものですが、メンバーに最高のパフォーマンスをさせつつ従えて自分のパフォーマンスを最高レベルに見せてしまうことができるのは格が違います。ジャコついでに書いてしまうとビル・ミルコスキー作の「ジャコパストリアスの肖像」で大概の人はジャコはユーモアがあって素晴らしい男だったと褒めていますが、ジョニだけは「傲慢で挑戦的」とインタビューに答えています。でも「たいていの人は彼には耐えられなかったけど私は彼と一緒にやっていきたいと思った」とも答えています。ドラッグに溺れた後のジャコとはほぼ付き合いがなく最後に会ったニューヨークのバーでは表情がなくて虚ろな目をしたジャコがいて名前を読んだら抱き合ったと語っています。正直にでも言葉を選んだインタビューで、きっと素晴らしい女性であることをうかがわせる内容でした。
 この音源も聞いたことはあったんですが、ジャンルレスに聴く人を惹きつけるボーカルはここまで心を打つような内容であるとは記憶しておらず新鮮な気持ちで再度聴いております。特に素晴らしいと思ったのは Goodbye Pork Pie Hat で自由に音階を泳ぐように歌うボーカルが気に入っています。私の好きなエスペランザも似たような作風がありてっきりエスペランザの発明のような音楽だなと思っていたんですが、彼女もこのアルバムは好きだったんだろうなあと思って聞き直し、続く Dry Cleaner from des Moines でもそう思い、まずそうなんだろうと確信しています。
 行きつけの「おでんバー」にこのアルバムのLPが置いてあり、CDと聞き比べたらLPのほうが臨場感が格段にあったので少し悔しい思いをしております。

vocals, electric guitar : Joni Mitchell
keyboards : Lyle Mays
lead guitar : Pat Metheny
electric bass : Jaco Pastorius
drums : Don Alias
sax : Michael Brecker
vocals : The Persuasions

1.Introduction
2.In France They Kiss on Main Street
3.Edith and the Kingpin
4.Coyote
5.Goodbye Pork Pie Hat
6.Dry Cleaner from des Moines
7.Amelia
8.Pat's Solo
9.Hejira
10.Dreamland
11.Band Introduction
12.Furry Sings the Blues
13.Why Do Fools Fall in Love?
14.Shadows and Light
15. God Must Be a Boogie Man
16.Woodstock





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