2021年5月23日日曜日

本日のCD Danny Gatton Joey DeFrancesco ♪ Relentless


 前回このアルバムのレビューを書いたのは、およそ3年前でおそらく20年ぶりに聴いたと書いてあります。その間に意識してこのアルバムを聞いたかと言えばすっかり存在を忘れていたので、きちんと聞き直すまで長い時間かかってしまいました。再度聞き直すとブルース・ロックから始まり、ストレートで力強いジャズブルースまで、かなり凄腕のギタリストです。世の中上手いギタリストはいっぱいいるけど録音されても日の目を見ずに埋もれてるアルバムは星の数ほどあるんでしょう。でもダニー・ガットンを調べてみると、カントリーのロカビリーで知られたギタリストのようです。ジャズ、ブルース、ブルーグラス、ロックなど、あらゆるジャンルの音楽を演奏できるセッション・ギタリストでもあったとのこと。
 聞いていると、どこかスティービー・レイボーンを思わせるようなリフやギター・ソロも多いのですが、まあレイボーンも、ジャズスタイルのブルースなんかも弾くだけにルーツ的なところでフレーズが似てきたとも考えられると思いますが、ダニーガットンのほうがレイボーンより約10歳ほど年上です。つまりはレイボーンがダニーガットンを聞いて取り込んだ可能性もあるということでしょうか。なんだか楽しくなってきました。
 そしてアルバムを聴き進めると、ウェインショーターの「The Chess Players」がブルース色濃く演奏され、セロニアスモンクの「Well You Needn't」なんかは高速になってオルガンのジョーイが弾きまくってます。
 3年経つ間に私もたくさんのジャズを聴いてきました。改めて聞くとお蔵入りしていましたがはもったいない内容ですので、もっと聞きこんでみようかと思います。

guitar : Danny Gatton
organ : Joey DeFrancesco
bass : John Previti
drums : Timm Biery

1. Fine
2. Broadway
3. Kindred Spirits
4. The Chess Players
5. Gearheads
6. Blues On The Half Shell
7. The Pits
8. Big Mo
9. Well You Needn't





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