アレサ・フランクリンが1970年に発表した、ベスト・アルバムのひとつと高評価を受けるアトランティックでの9作目。1961年のアトランティック移籍から9年間なのに2~5枚の超ハイペースなのでスタジオ・アルバムとしては17枚目となっています。これで音楽家としての寿命が擦り減らないのが、また凄いなと感服するところでもあります。
シングルカットは Ben E King のカバーの Don't Play That Song でR&Bで堂々1位、Hot 100で11位、Spirit In The Dark はビルボード・Hot 100で23位、R&Bで3位とのことでアレサ流に昇華した曲ではありますがBen E King のカバーの勝ちですが、ヒット・チャートへの入り方が貫録です。
前にも書きましたが5枚組の廉価版から古い順に聞いており、その中の4枚目となります。古いものから順番に聞いているのでその進化が楽しみなところで、このアルバムでは原点回帰のようなアレサのゴスペル的なアプローチ、約半数の曲でジム・ディキンスンらによるディキシー・フライヤーズが参加していることによるサウンドに厚みとアレサへの新たな刺激があり、ちょっと聞いただけではわからない参加ミュージシャンの多さもアルバム出せば売れてしまうアレサへのレーベルの意気込みを感じてしまいます。(そんなに多重録音してるようにも聞こえませんがとにかく参加ミュージシャンが多い)ド・ブルースなどがアルバムを地味目にしているとは思いますが、それが奥行きで素晴らしいアルバムになっています。
個人的には、ストーンズで聞いたことあるようなブルースロックの When The Battle Is Over とかも好きです(デュアン・オールマンがギターでした)メインギターはコーネル・デュプリーですね。バック・ボーカルからはアレサ姉妹は消えて、ホイットニー・ヒューストンのお母さんの所属する The Sweet Inspirationsは2曲だけの参加になっています。
Aretha Franklin / vocals (5, 1-4, 6-12), piano (1-6, 8-12)
background vocals : Margaret Branch (1-2, 7-8, 11) , Brenda Bryant (1-2, 7-8, 11) Evelyn Green (3, 9-10, 12), Wylene Ivy (3, 9-10, 12), Almeda Lattimore (1-3, 9-12)
Pat Lewis (3, 9-10, 12), The Sweet Inspirations (4, 6)
organ : Dave Crawford (8-9, 12)
bass : Harold "Hog" Cowart (8-9, 12)
guitar : Cornell Dupree (8, 11-12), Buzz Feiten (1), Duane Allman (7), Jimmy O'Rourke (9)
drums : Ray Lucas (8, 12), Ron "Tubby" Ziegler (9)
The Dixie Flyers
drums : Sammy Creason (1-2, 4, 6, 10)
additional keyboards : Jim Dickinson (1-2, 4, 6, 10) Michael Utley : (1-2, 4, 6, 10)
guitar : Charlie Freeman : (1-2, 4, 6, 10)
bass : Tommy McClure (1-2, 4, 6, 10)
Muscle Shoals Rhythm Section
keyboads : Barry Beckett (7, additional on 3, 5, 11)
guitar : Eddie Hinton (3, 5, 7, 11) Jimmy Johnson : (3, 5, 7, 11)
bass : David Hood (3, 5, 7, 11)
drums : Roger Hawkins (3, 5, 7, 11)
1. Don't Play That Song
2. Thrill Is Gone, The (From Yesterday's Kiss)
3. Pullin'
4. You And Me
5. Honest I Do
6. Spirit In The Dark
7. When The Battle Is Over
8. One Way Ticket
9. Try Matty's
10. That's All I Want From You
11. Oh No Not My Baby
12. Why I Sing The Blues
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