2024年10月13日日曜日

Jim Beard / Truly


 ジャケットを見て中身が想像できないし、デザイン的には非常に趣味が悪いと思います。これだけで聴いてきた頻度はかなり低い部類のアルバムになります。中世の貴族風にかつらを被って、ユーモアを演出していますが、かなり独りよがりなユーモア演出だと思うのは私だけでしょうか。何故購入したのかは覚えていませんが、おそらく昔フュージョンに傾倒していた時代に店頭で、Chroma のキーボードとかの宣伝があっての購入かと思います。私の所有音源での参加は、Mike Stern / Odds Or EvensIs What It IsTime In Place、Michael Brecker / Don't Try This At Homeなど。、また Chroma Muisc on The Edge、を企画したりしてるキーボディストで、演奏自体は思ったより聴いているようです。


 再度聴いていると、なるほど、きっちり Fusion, Smooth Jazz で、BGM的に聴きやすいですので、レビューしていきましょう。Big Pants 流行りのマーカスっぽいファンク・フュージョンですが軽いノリで、打ち込み的なサウンドです。コーラスは私的には不要かもしれません。Tandoori Taxi 凝った作りのフュージョンです。ラテンが入りながらも格式が高い感じで Chroma 的なサウンドがします。ここでのコーラスは良い方向に作用しているように聴こえます。Gone Was, Gone Will Be スムース・ジャズって感じで、テーマの浮遊感、きっちりとした譜割は軽いでインテリジェンスを感じます。In All Her Finery バイオリン、チェロを入れた楽曲で、クラシック的な響きが美しいです。これを作ったのを自慢したくて、中世の貴族風にかつらを被っておどけているのでしょうか。良い曲ではあると思います。Social Climate は、シンセ・サウンドを駆使しての怪しげなイントロから始まりますが、テーマはポップな感じもします。熱いところが無くて軽いのが特徴ですかね。Side Two ビニール盤では、これが裏面1曲目にあたるのでしょうか。良い曲です。Hand To Hand で、またラテンに戻ってきました。かなりハッキリとしたボーカル曲ですが、歌詞は聞き取れません。何語でしょうか。語感だけかも。Gonna Tell On You ポップなフュージョンでサウンド的には Donald Fagen 的なお洒落さも感じられます。Major Darling's Impossible Halftime Show アフリカン+ラテン+フュージョンの不思議な響きの曲ですが、リズムトラックが軽いですね。最後はアフリカンになって混沌とするところは好いです。
 悪くはないのですが、印象に残るアクが無いのがつまらないかなあと思ってしまいます。ただ聴いてるとMike Stern、Michael Brecker のサウンドづくりに、この人の要素は確かに反映されているのが理解できます🎶🎹

producer, written-by, arranged by, keyboards, percussion, vocals : Jim Beard
producer, guitar, harmonium, vocals : Jon Herington
flute, clarinet, bass clarinet : Stan Harrison
flute, piccolo flute, clarinet, english horn, oboe : Aaron Heick
percussion : Marc Quinones

1. Big Pants
2. Tandoori Taxi
3. Gone Was, Gone Will Be
4. In All Her Finery
violin : Todd Reynolds
cello : Erik Friedlander
double bass : John Patitucci
drums : Billy Ward
5. Social Climate
6. Side Two
7. Hand To Hand
8. Gonna Tell On You
8. Major Darling's Impossible Halftime Show
violin : Todd Reynolds
vocals, mellophone : David Blamires
vocals, trumpet : Mark Ledford





  

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