死後3年の1991年に発売された1986年のイタリア・ローマでのライブ未発表音源。録音はジャコの亡くなるヤク1年前です。メンバーはJaco Pastorius (ジャコ・パストリアス)、Bireli Lagrene (ビレリ・ラグレーン)、Thomas Böröcz (トマス・ボロッチ) のトリオでの演奏。
ビレリはジャズではなく、ロック・フュージョン系ギタリストになりきってのプレイでディストーションの効いた音色で、1曲目の Improvisation No.1 / Teen Town では ディープ・パープルの Smoke On The Water のリフが出てくるなどの(凡人がマネするとケガする)サービスもあります。選曲も2曲目はボブマーレイの I Shot the Sheriff ラストはジャズ・スタンダードの Satin Doll も出てきて非常に面白い。ビレリの Smoke On The Waterのフレーズのサービスかと思っていたら、一挙にジャコのベースが飛び出してきてジャコの世界になる。そのあたりが他のジャコのライヴ・アルバムと違っていて非常に面白い。
時期的にはジャコが麻薬治療で入退院の時期で、ここらへんの録音のジャコの演奏には調子の良し悪しに非常にばらつきがあります。このアルバムは比較的ジャコのベースも粒立ち良いことから演奏コンディションは良く、躁の状態の時の演奏で荒い演奏だと思います。このヨーロッパ・ツアー時にスタジオ録音したのはビレリ名義の Stuttgart Aria です。アルバムとしてはこちらの方がチャンとしているかな🎵
bass : Jaco Pastorius
guitar : Bireli Lagrene
drums : Thomas Böröcz
producer : Jan Jankeje
recorded March 1986 in Italy
1. Improvisation, No. 1/Teen Town
2. I Shot the Sheriff
3. Continuum
4. Fannie Mae
5. Black Market
6. Satin Doll
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