2022年1月1日土曜日

Russell Malone / Black Butterfly


 「モダン・ジャズ・ギターの王道」と称されている Russell Malone (ラッセル・マロン)です。なんといってもこの人のギターの特徴は「粒が丸く太い音」で、これぞジャズとばかりのハード・ボイルドなギターだと思います。
 最初の曲 Jingles は、ウェスの曲でCDで聴いているのに再生の回転数を間違えた?とも思えるぐらいの超高速です。ただでさえ粒が丸いギターの音が、正確無比にブロロロ・・とインパクトは抜群です。1曲目にこれを持ってきて聴く人への掴みはの効果は抜群でした。2曲目 With Kenny In Mind は、やはり Kenny は ケニー・バレル のことでウェス・ケニーの巨匠二人はラッセル・マローンのアイドルのようです。そしてタイトル曲の Black Butterfly はエリントン・ナンバー、とても落ち着いていてエレガントなメロディーでしっとり。アルバムのタイトルにもなっていますが。テーマをとても大切に弾いています。また、おそらくヘビーな太さのギター弦だとは思うのですが、チョーキングを多用してブルージーに弾いているのも、この手のジャズ・ギターでは珍しいんではないでしょうか。I Say A Little Prayer For Youなんかも良いです。


 1988年にジミー・スミスのバンドで2年演奏してからハリー・コニック・ジュニアのビッグバンドのメンバー1992年に初リーダー作発表し、これが1993年発表の2作目です。とにかく丁寧に作られていて安心感があって何よりわかりやすい、心地良い、お勧めですね。

guitar : Russell Malone
bass : Paul Keller
drums : Peter Siers
piano : Gary Motley
vibraphone : Steve Nelson

producer : Tracey Freeman

1. Jingles
2. With Kenny In Mind
3. Dee's Song
4. Cedar Tree
5. After Her Bath
6. I Say A Little Prayer For You
7. Black Butterfly
8. All Through The Night
9. The Other Man's Grass Is Always Greener
10. Gaslight
11. Sno' Peas





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