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Jaco の没後、1991年に発表の音源で、刺激的なヤツで、Jaco Pastorius と Rashid Ali によるデュオ・ライブ。元々はフランスのラジオ中継から起こされた音源で、1984年12月19日にカリブ海のグアドループで行われたデュオ公演を収めた作品で、日本の Alfa Jazz から発売された“半ブート的”な位置づけの作品で、業界から干されはじめた状態の悪い時期とも言えます。
1982年にウェザー・リポートを脱退したあと、ドラッグやアルコール依存、そして双極性障害とされる精神面の問題が一気に表面化し、生活が不安定になっていきますが、1984年2月から5月にかけてニューヨークのクラブでレギュラーにライブを行い、6月にプレイボーイ・ジャズ・フェスティバル、7月には「ライヴ・アンダー・ザ・スカイ」で最後の来日をしており、演奏活動自体はまだかなり精力的でした。一方で、1984年のこの時期には既に躁うつ病(双極性障害)と診断されています。
キャリア的には、すでに大手レーベルとの契約は失い、クラブやフェス、単発ツアーでの出演は続けいて、完全なホームレス状態や暴力事件に巻き込まれるのは1986〜87年のフロリダ移住以降。つまり、1984年末は「まだギリギリ音楽活動でつながっている段階」と見るのが妥当でしょうか。
Rashid Ali は John Coltrane の晩年期のドラマーで、ポリリズミックで自由度の高いドラミングが特徴。Jaco の状態は良くないのですが、このデュオでは、通常のフレットレス・ベースだけでなく強いディストーションをかけたサウンドを多用し、ハーモニクス、コード、スラップ、ループ的リフを駆使して、ほとんど「二人だけのフリー・ジャズ・バンド」のような世界を作っています。アイディアの鋭さとラフさが同居していて、精神的な揺れをそのまま音にしているような印象。ここでの「Blackbird」は、即興的要素が強く、原曲からかなり遠く離れた解釈で、メロディをそのままなぞるというより、モチーフを断片的に示しつつイメージを膨らませていくようなアプローチです。Jaco の状態が悪いにしては、演奏はチャンとして音が出ているとは言えますが、PAそっちのけで音質無視でアンプの音量をあげてしまったり、サービスな演出なのかもしれませんが怖い感じはします🎶
bass : Jaco Pastorius
drums : Rashid Ali
recorded at French Radio on the 19th of December, 1984
1. Broadway Blues
2. Slang
3. Purple Haze
4. Fannie Mae
5. Blackbird
6. Donna Lee
7. Continuum





