Decca Records に移籍しリリースして Here & Gone (2008) はジャズというよりはブルース系4ビートやビッグ・バンド風のサウンドを基調としてリズム&ブルースのエッセンスを採り入れたアルバムでした。そのニュー・アルバムを引っ提げて2009年7月3日に開催されたスイスのルガーノ・ジャズ・フェスティバルに出演したライブ盤です。
エスティバル・ジャズは、入場無料のオープンエア・フェスティバルで、ジャズを軸にしつつジャズ寄りのロックやファンク、ワールド系も出演する、野外の広場で大勢が集まる「街ぐるみ」のイベントになっているようです。イベントといっても毎年初夏から夏にかけて数日間開催、延べ来場者数は年間およそ25万人規模の大規模なお祭りです。莫大にかかる費用は、地元自治体や観光局などの公的支援、企業スポンサー、メディア・パートナーからの支援、物販・飲食、放送権、録音物リリースなどの収入などによって観客無料になっているようで、素晴らしい催しです。
ほか、Estival の表記が気になります。タイトル名は日本語では「フェスティバル」表記ですが、原題は「Estival」となっています。開催地スイスの公用語は、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語 で、調べてみたところ Estival どうやらフランス語のようで、お祭りの名詞よりは、夏のという意味の形容詞で使われるようですが、Estival Jazz Lugano はどう見てもジャズフェスの名前。うーん、よくわからないが、まあ良いか。
アルバム Here & Gone (2008) からの楽曲は、 2. Brother Ray, 3. St. Louis Blues, 4. Please Send Me Someone To Love, 6. I've Got News For You で、1. Full House は、Murcus プロデュースの Upfront (1992)、5. Smile > Soul Serenade の Smile は、Sanborn (1976) が初収録の Sanborn の十八番で、 Soul Serenade は、King Curtis のインスト曲でソウル出身の Sanborn のルーツのような曲で、これも Upfront (1992)に収録されています。
ファンとしては、David Sanborn がわかりやすくライブで聴けるので嬉しいライブ・アルバム。この時期になってくると、ライブでもこれから一発当てるぞ的なギラギラしたものは全く感じられない落ち着いた演奏です。かといって、これからは俺が好きな音楽をやるぞ的なアート的な主張もない。つまり良いんだけどワクワク、ドキドキするようなものは無いんですよね。音しかないんですけど、何かロックかポップスの映像を見ているような感覚です🎶
alto sax : David Sanborn
keyboads : Ricky Peterson
guitar : Nicky Moroch
bass : Richard Patterson, Mike Pope
drums : Gene Lake
trumpet : Nicolas Gardel
sax : Martin Jacobsen
1. Full House / David Sanborn, Marcus Miller
2. Brother Ray / Marcus Miller
3. St. Louis Blues / W. C. Handy
4. Please Send Me Someone To Love / Percy Mayfield
5. Smile > Soul Serenade / Paul Simon, Coleridge-Taylor Perkinson > Curtis Ousley, Luther Dixon
6. I've Got News For You / Roy Alfred





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