2026年8月3日月曜日

Jaco Pastorius & Rashid Ali / Blackbird


 Jaco の没後、1991年に発表の音源で、刺激的なヤツで、Jaco Pastorius と Rashid Ali によるデュオ・ライブ。元々はフランスのラジオ中継から起こされた音源で、1984年12月19日にカリブ海のグアドループで行われたデュオ公演を収めた作品で、日本の Alfa Jazz から発売された“半ブート的”な位置づけの作品で、業界から干されはじめた状態の悪い時期とも言えます。
 1982年にウェザー・リポートを脱退したあと、ドラッグやアルコール依存、そして双極性障害とされる精神面の問題が一気に表面化し、生活が不安定になっていきますが、1984年2月から5月にかけてニューヨークのクラブでレギュラーにライブを行い、6月にプレイボーイ・ジャズ・フェスティバル、7月には「ライヴ・アンダー・ザ・スカイ」で最後の来日をしており、演奏活動自体はまだかなり精力的でした。一方で、1984年のこの時期には既に躁うつ病(双極性障害)と診断されています。
 キャリア的には、すでに大手レーベルとの契約は失い、クラブやフェス、単発ツアーでの出演は続けいて、完全なホームレス状態や暴力事件に巻き込まれるのは1986〜87年のフロリダ移住以降。つまり、1984年末は「まだギリギリ音楽活動でつながっている段階」と見るのが妥当でしょうか。
 Rashid Ali は John Coltrane の晩年期のドラマーで、ポリリズミックで自由度の高いドラミングが特徴。Jaco の状態は良くないのですが、このデュオでは、通常のフレットレス・ベースだけでなく強いディストーションをかけたサウンドを多用し、ハーモニクス、コード、スラップ、ループ的リフを駆使して、ほとんど「二人だけのフリー・ジャズ・バンド」のような世界を作っています。アイディアの鋭さとラフさが同居していて、精神的な揺れをそのまま音にしているような印象。ここでの「Blackbird」は、即興的要素が強く、原曲からかなり遠く離れた解釈で、メロディをそのままなぞるというより、モチーフを断片的に示しつつイメージを膨らませていくようなアプローチです。Jaco の状態が悪いにしては、演奏はチャンとして音が出ているとは言えますが、PAそっちのけで音質無視でアンプの音量をあげてしまったり、サービスな演出なのかもしれませんが怖い感じはします🎶 

bass : Jaco Pastorius
drums : Rashid Ali

recorded at French Radio on the 19th of December, 1984

1. Broadway Blues
2. Slang
3. Purple Haze
4. Fannie Mae
5. Blackbird
6. Donna Lee
7. Continuum
8. Naima


Slang


定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。


  

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