2026年8月4日火曜日

John Coltrane / Soultrane


 タイトル「Soultrane」は、この曲は ピアニスト Tadd Dameron のアルバム Mating Call (1957) に収録されている、John Coltrane が参加した ピアニスト Tadd Dameron の曲「Soultrane」から取られていますが、収録曲に、この曲は入っていません。このアルバム名は、「Coltrane」と「Soul」を掛け合わせた造語的な「イメージ・タイトル」になるようです。また、このアルバムは 1958年録音され Prestige から発売されていますが、変則的にBlue Note から 発売された Blue Train (1957) と名前が似ているのは気になるところですが、関係があるのであれば、後発のこのアルバム名も Soultrane → Soultrain にしていてもよさそうなものなので考え過ぎかもしれません。
 ちなみに、Coltrane は、ソロデビューする前に、Blue Note の創設者である Alfred Lion と会っていて、Alfred は Coltraneと専属契約しようと考えていたのですが、その後 Coltrane は Prestige と契約してしまったとのことです。しかし Coltrane は Alfred との約束を果たすため、Blue Train のレコーディングを行ったとのこと、誠かどうかはわかりませんが、 Alfred Lion と会ったときに金とレコードをもらって帰ったらしいので、友情というよりは「お金」をもらっていたので Blue Train の録音があったのでは?それにしても、Blue Train (1957) の翌年に別の会社で「Soultrane」の名前でアルバムを出すなんて、何かがあったような感じもします。


Good Bait Tadd Dameron と Count Basie の 1944年の共作のバップのスタンダード・ナンバー。ミディアム・テンポでシンプルな、ほのぼのしたテーマのあと、Coltrane は引き締まったトーンで細かいフレーズのソロ、それからのシングル・トーンを中心にした Garlandのソロ、Chambers のピチカート・ソロなどはオーソドックスでわかりやすい。
I Want To Talk About You エクスタイン楽団のバンド・リーダー兼歌手の Billy Eckstine が作曲した曲です。Coltrane は、甘く流れることなしに朗々とテーマを吹き、Garland の優しいタッチでのコードと優雅なソロ展開、Chambers もそれに続き、もったりとしながらも語りかけるようなソロはおいしい。この曲は以後60年代にもずっと、Coltrane の重要なレパートリーになっているようです。
You Say You Care ここでも Coltrane のテーマの提示に続いて、直ぐに躍動的なサックスのアドリブ・プレイ。ダンサブルで速い曲にのって吹きまくるが山場を作り、言いたいことを簡潔に言い切るソロ構成はさすが。Garland ⇒ Chambers のソロ回しも今までと同じ構成の正攻法だが、安定の攻め方は聴く方にも余裕を持たせてくれる。
Theme For Ernie フィラデルフィア生まれの Fred Lacey が、黒人アルト奏者、Ernie Henry に捧げた曲。Henry は Coltrane と前後して、ガレスピー楽団でアルト・サックスを吹いていたこともありますが、このアルバムの収録前年の57年12月に亡くなっています。
Russian Lullaby Irving Berlin 作曲のマイナーキーのスイング。荘重な Garland のピアノイントロで始まり、フーンと思ったら、高速展開にいきなりスピードアップ、Coltrane の激しい シーツ・オブ・サウンド になり、そのまま押し切りが見事。5分33秒の短すぎず長すぎずが聴きやすいしモンク無し。

Coltrane の良さは未だにつかめていないのですが、久しぶりにこのアルバムを聴いて、時間をおいて聴き直し効果があって、なんか良いかもしれんと思ってます。古臭さが非常に心地よく、暗いジャズ喫茶で煮詰めたコーヒーを飲みながら聴きたい感じです🎶🎷

tenor sax : John Coltrane
piano : Red Garland
bass : Paul Chambers
drums : Art Taylor

Recorded Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey ; February 7, 1958.

1. Good Bait / Count Basie, Tadd Dameron
2. I Want To Talk About You / Billy Eckstine
3. You Say You Care / Jule Styne, Leo Robin
4. Theme For Ernie / Fred Lacey
5. Russian Lullaby / Irving Berlin





定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。


  

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