2023年11月26日日曜日

Herbie Hancock / Fat Albert Rotunda

 

 ハービーが29歳になる1969年にリリースされた8thアルバム。元々はテレビアニメのサントラとして作られていた楽曲です。当時、Hey, Hey, Hey, It's Fat Albert と呼ばれるテレビアニメの音楽を担当していて、その楽曲を大人向きにアレンジし収録しています。当時のハンコックの作品群とは内容がかけ離れていたので、ファンの間でも評価が分かれる作品とのこと。またハンコックが Blue Note から離れてメジャーの Warner Bros との契約3枚分の最初の1枚でありセールスを意識する必要があったことも、このアルバムの制作の契機でもあるようです。Warner Bros からは Mwandishi、Crossings を発表し、Columbia へ移籍し、あの Head Hunters を発表することなります。


 さて、行きつけの「おでんバー」で聴いた時にも賛否(好み)が半々だったように思われるこの作品をレビューしていきます。冒頭は Wiggle Waggle ですが、中近東音楽を思わせるイントロから、ジャズよりのジャズ・ファンクが始まります。テーマの後は各自のソロが繰り広げられセッション的な感じです。テーマに入ると物語性が強いメロディーがあるような気もします。Fat Mama いかにもファンク風のネーミング。出だしはアフリカンな雰囲気で、その雰囲気を持ってソウルっぽい感じのリフとブラスの入れ方の楽曲です。2曲を聴いてきて、ハンコックのイメージである知的ファンクよりはブラック色がでている感じがして好きな感じかもしれません。Tell Me A Bedtime Story 後に Quincy Jones などにもカバーされるブルース形式でモードな今ではちょっとしたスタンダードのような楽曲。ジャズです。Oh! Oh! Here He Comes そしてジャズ・ファンクに戻ります。Jessica では、リリカルなピアノと、柔らかいやらかいホーンの作り出す世界。曲名はハンコックのその頃生まれた娘さんの名前。Fat Albert Rotunda アニメの主人公の名前の曲ですね。明るめで軽快なジャズファンクです。つくりはやや単純。Lil' Brother は、弟って意味ですかね。やんちゃな雰囲気があるジャズファンクです。テーマ曲よりこっちの方が好きかも
 ファンキーなR&Bに寄せた曲が多数存在しているのが魅力的で、電化フュージョンに完全に移行する前の作品であるところが良い感じです🎵

piano, electric piano, conductor, producer : Herbie Hancock
electric guitar : Billy Butler (1,7), Eric Gale (1,7)
electric bass : Jerry Jemmott (1,7)
double bass, bass : Buster Williams
drums : Albert "Tootie" Heath, Bernard Purdie (1,7)
alto flute, tenor sax : Joe Henderson
alto sax, tenor sax : Joe Farrell (1,7)
baritone sax : Arthur Clarke (1,7)
trombone : Benny Powell (1,7), Garnett Brown
trumpet : Ernie Royal (1,7), Joe Newman (1,7)
trumpet, flugelhorn : Johnny Coles

recorded at : Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey

1. Wiggle Waggle
2. Fat Mama
3. Tell Me A Bedtime Story
4. Oh! Oh! Here He Comes
5. Jessica
6. Fat Albert Rotunda
7. Lil' Brother





  

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