2021年10月20日水曜日

本日のCD Curtis Fuller ♪ South American Cookin'

 

 Curtis Fullerがサン・パウロ、リオデジャネイロ、ブエノスアイレスに演奏ツアーにいって大成功を収めた記念に吹き込んだ61年作のアルバムです。録音はツアー終了後のニューヨークで行われたものです。「南アメリカにて録音は正しくありません」と日本語解説のライナーノーツに書いてありますが、曲目を書く人と解説を書く人は別なので訂正されていないのか、原版のライナーノーツの曲目の訳を忠実にしただけなのか、ライナーノーツも面白く拝見しております。この南米ツアーのリオでの録音はFM盤「Jazz Committee For Latin American African」ケニー・ドーハム「Hot Staff From Brazil」で聴くことができるとのことでそこらへんも聴いてみたいもんです。
 この演奏旅行はよほど楽しいものだったのだと想像させてくれるテンション上げ気味の楽しい演奏でなるほど名盤の帯は正しくただのセールスコピーではありません。アルバム録音メンバーは基本的にこの時のツアーメンバーですがベースの Jimmy Merritt だけがメッセンジャーズの同僚です。ちなみにメッセンジャーズは1961年にカーティス・フラー、フレディ・ハバード、シダー・ウォルトンの三管体制にして Mozaic を録音しています。 Mozaic の録音は10月、このアルバムは8月ですから丁度ブレイキーのバンドで Village Gate に出演していて、まさにテンションはかなり上がっていたに違いありません。
 そしてこのアルバムを手にした時の購入の決め手はやはり Zoot Sims の参加が目に入ったのもあります。Willow Weep For Me で活躍し、最後の Autum Leaves でTommy Flanagan のピアノとともに活躍でこの枯葉はなかなかのもの。Hello Young Lovers、Wee Dot のJJジョンソンの十八番の曲は、フラーも相当聴きこんでいるので状態がかなり良くてはねるようなビバップ的演奏は良いですねえ。そして南米ツアーでの思い出でしょう One Note Samba、Besame Mucho のサンバ2曲がが収録されています。サンバのリズムは重めでジャズ・バージョンといった感じです。 一聴して「おでんバー」のマスターもお気に入り登録してくれた、かなりのお勧め盤です。

trombone : Curtis Fuller
bass : Jimmy Merritt 
drums : Dave Bailey
piano : Tommy Flanagan
tenor sax : Zoot Sims

producer : Mike Berniker
recorded on August 23, 1961 in NYC.

1. Hello Young Lovers
2. Besame Mucho
3. Willow Weep For Me
4. One Note Samba
5.Wee Dot
6. Autum Leaves





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