2021年7月23日金曜日

本日のCD Lee Konitz with Warne Marsh

 

 1940年代、流行りはチャーリーパーカーの時期にレニー・トリスターノとリー・コニッツ、ウォーン・マーシュらは別の方向を目指して、ビバップとは対比的なクール・ジャズと呼ばれることになる方向へ進みました。コニッツはレギュラー・グループを持たずアルト・サックス1本で世界中を初めて会う相手との即興演奏でステージを作ることを好みました。1927年生まれでクロード・ソーンヒル楽団の一員として1947年にレコーディング・デビューして以来70年にわたって活躍され、マイルス・デイビスの名盤 Birth Of The Cool にもメンバーとして参加していて、この作品のメンバーで現存する最後のひとりとしても知られていたのですが、2020年4月15日に新型コロナウイルス感染症の肺炎により亡くなりました。
 改めて聴くと私の手持ちの中では、セッションでは渋めのアルバムに参加しておられます。Dave Brubeck / All The Things We Are、 Miles Davis / Birth Of The Cool、 Kenny Burrell / Guitar Forms、リーダー名義では、Lee Konitz with The Bert Van Den Brink Trio / Dia Logues、Lee Konitz Hein Van De Geyn / Meeting Again 
 4曲目のDonna Leeまでがスタンダード、後半の4曲がオリジナルで、このアルバムではサックスはとても良く歌っていて、まるでしゃべっているかのように饒舌です。コニッツがアルトで語りかけるとウォーン・マーシュがテナーが答える。おしゃべりをしたり、笑ったり、歌ったりの掛け合いです。この二人のほかにオスカー・ペティフォードのベースも跳ねるように演奏しながらも重みのあるベースは周りに緊張感を与えて重みがありながらもこのクールな雰囲気づくりに対比的に影響を与えていることも印象的なところです。このアルバムの醍醐味はオリジナルのB面だとは思いますが、スタンダードのTopsy, Donna Lee も聞き逃せない。ここらへんのスタンダードを聴いて心を落ち着けてから、B面にいくから全部合わせての作品かなあ。特有のクールなムードで差別的な意味なく古き良き白人ジャズの世界ですね。

alto sax : Lee Konitz
tenor sax : Warne Marsh
piano : Ronnie Ball (7), Sal Mosca (2, 4 to 6, 8)
bass : Oscar Pettiford
drums : Kenny Clarke
guitar : Billy Bauer

producer : Nesuhi Ertegun
recorded June 14, 1955

1. Topsy
2. There Will Never Be Another You
3. I Can't Get Started
4. Donna Lee
5. Two Not One
6. Don't Squawk
7. Ronnie's Line
8. Background Music




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