2025年1月24日金曜日

Joe Pass / Virtuoso


 ジョー・パスによるソロ・ギター・アルバムの名作です。オリジナル曲は 1 曲 で Blues for Alican のみ。彼の最高傑作であると同時に最もよく知られているジャズ・ギター・アルバムといえます。一人で伴奏部分メロディを弾いてアドリブまで、さらっとこなしているのは、まさに巨匠ならではの Virtuoso = 名人、巨匠です。録音の1973年は44歳でした。


 たまに聴き返すたびに、ギター一本であるのに圧倒されるのは凄いの一言ですが、ゆっくりと聴きながら1曲づつを噛みしめることは、そうそうありませんので、再度聴きながらじっくり味わってみます。
 Night and Day ルバートで始まり、インテンポになるところがあり、実は2部構成のような形になっています。テンポを上げながらも丁寧に弾いています。Stella by Starlight イントロからインパクトありで、最初は美しいテーマに思いっきり装飾をつけています。途中で標準のステラになるのかと思いきや中々帰ってきません。Here's That Rainy Day 全編ルパートで、音が柔らかくアタック音が無いので全部指弾きと思われます。テーマとアドリブのバランスなど、すごく良い。My Old Flame これも全編ルパートですが、テーマとソロ、単音とバッキングが分かれて弾かれています。やや鋭角的です。How High the Moon 1940年ブロードウェイミュージカル  Two for the Show  のために書かれたヒットまでは時間のかかった名曲です。モダンなスイング感を感じる部分もありますが軽快を超えて重くも感じてしまいます。ジョーパスノッテマス。Cherokee テンポ早く常にシャカシャカです。半音パッセージで構成されていて流れるような感じですが汗ほとばしる疾走感あります。Sweet Lorraine ピアニストのCliff Burwellが1928年に書いた曲で美しくメロディアス。これはコピーしてみたい。Have You Met Miss Jones? 1937年に出版されたミュージカル I'd Rather Be Right の劇中歌で、当時の雰囲気を感じます。曲が良く選曲も良い。演奏も良い。'Round Midnight 言わずと知れたモンクの名曲です。スパニッシュ風な出だしに感じます。曲の流れの中に熱いところ哀を感じるところと起伏が良く出ている聞き入る名演。All the Things You Are 1939年のミュージカル Very Warm for May の楽曲で、これもセッションで多く演奏される名曲。女性ジャズ・ボーカリストにも良く歌われる曲でジョーパスも数多くセッションでこなしてきた曲なのでしょう。非常に聴きやすくまとまっています。 Blues for Alican ジョーパスによるブルース感満載の楽曲です。テーマは二つあって組み合わせています。気持ちよさそうに弾いています。The Song Is You 前半テーマはルバート、アドリブパートはインテンポになります。
 ここまでギターが弾ければ人生が楽しくなるんですが、ジョーパスのようには弾けないけど、ギターもやらねばとハッとする名演です🎶🎸最近ピアノばかり練習しているので、、、

1. Night and Day (Cole Porter)
2. Stella by Starlight (Victor Young)
3. Here's That Rainy Day (Jimmy Van Heusen)
4. My Old Flame (Arthur Johnston)
5. How High the Moon (Morgan Lewis)
6. Cherokee (Ray Noble)
7. Sweet Lorraine (Cliff Burwell) 
8. Have You Met Miss Jones? (Richard Rodgers) 
9. 'Round Midnight (Thelonious Monk, Cootie Williams) 
10. All the Things You Are (Jerome Kern)
11. Blues for Alican (Joe Pass)
11. The Song Is You (Kern)

▶ Night And Day




  

0 件のコメント:

コメントを投稿