2021年12月19日日曜日

Stan Getz & João Gilberto Feat. Antônio Carlos Jobim / Getz / Gilberto

 

 誰もが耳にしたことのあると思われる「イパネマの娘」で、おそらくこのオリジナルもかなりの人が耳にしているはず。もちろん私も知ってはいたのですがアルバムは持っていなかったので、中古屋で見つけての購入です。
 1964年に発表したアルバムで、終始ささやくようなボサノバで刺激的な音楽ばかり聴いていると抑揚がないように感じるかもしれないと感じてしまいながらも、聴き終わると満足していました。この世界感でアルバムを作って聴く人を満足させるのは恐るべしボサノバの名盤です。このようなアルバムが世界的にヒットする1964年って不思議な時代とも感じますが、余計なメディアが無かった分、純粋に音楽を聴いて楽しめる時代だったんですね。
 このアルバムの名義はStan Getz (スタン・ゲッツ) とJoão Gilberto (ジョアン・ジルベルト) ですが、スタン・ゲッツはベニーグッドマンの楽団などで活躍してから1962年にボサ・ノバを取り入れたアルバムを制作し翌年にこのアルバムを制作しています。


 ジョアン・ジルベルトは、ブラジルの歌手でありギタリストでボサノバを創成したと言われる巨匠。1959年にAstrud Gilberto (アストラッド・ジルベルト) と結婚。アストラッド歌う「The Girl From Ipanema (イパネマの娘)」がこのアルバムではポルトガル語で歌っていますが、シングルでは英語で発売されボサノヴァの有名曲となっています。しかしアストラッドとはほどなく離婚してしっているようです。この曲の作曲はピアノで参加の Antonio Carlos Jobim です。ちなみに映画「黒いオルフェ」の音楽を書いたブラジルの作曲家であることは今回のこのレビューで調べていてわかりました。

 

 それにしてもこのアルバム、下手な人が演れば退屈になってしまうような曲調ですがこのクールなボサのサウンドにウィスパーボイス、ゲッツのサックスが見事にはまり、ボサ・ノバを全世界に広めた功績のある素晴らしいアルバム。それほど好んでボサ・ノバはを聴くことは無いのですがこのアルバムは、たまに清涼剤として聴いてみたいと思います。いや名盤!

tenor sax : Stan Getz
guitar, vocals : João Gilberto
bass : Tommy Williams
piano : Antonio Carlos Jobim
drums : Milton Banana

producer : Creed Taylor

recorded March 18 & 19, 1963 in New York City.

1. The Girl From Ipanema / vocals : Astrud Gilberto
2. Doralice
3. P'ra Machuchar Meu Coração
4. Desafinado
5. Corcovado / vocals : Astrud Gilberto
6. Só Danço Samba
7. O Grande Amor
8. Vivo Sonhando





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