2022年3月7日月曜日

Thad Jones / Motor City Scene

 

 デトロイト絡みのハード・バップのアルバムです。他にもデトロイト関係のアルバムと言えば、Kenny Burrell (ケニー・バレル) の Jazzmen Detroit がありました。Jazzmen Detroit に参加したメンバーは、「デトロイト生まれ」「デトロイト育ち」「おそらく関係ない人」でした。このアルバムの場合タイトルは Motor City Scene ですから出身や絡みは関係ないと言えばそうですが気になりますので、また調べて列記してみましょう。
「デトロイト生まれ」Tommy Flanagan「デトロイトに住んだことがある」Paul Chambers、Billy Mitchell「デトロイトで働いたことがある」Thad Jones、 Elvin Jones
「おそらく所縁が無い人」はAl Grey。Al Grey はこの頃 Thad Jones、Billy Mitchell とともにカウント・ベイシー楽団に所属していた縁での参加でしょうか。
 そしてもう一つネタがあります。本作は1959年のサド・ジョーンズの「Motor City Scene」、そして1960年には Donald Byrd, Pepper Adams、Kenny Burrellの共演する「Motor City Scene」が発表されています。Tommy Flanagan、Paul Chambersは両方参加です。レーベルは前者 ユナイテッド・アーティスツ、後者ベツレヘムと異なっています。さて意図があってのことなのか?何なのか?いずれにしろデトロイトのジャズメンによるの結束は強いようですね。


 本作はハード・バップでありますがファンキー度は若干抑えめです。出だしはゆっくり目のブルース Let's Play One です。フラナガンの可愛らしい旋律のピアノのイントロで始まり、これぞブルースと言った感じでとても良いです。Minor On Top も落ち着いた感じで知的な印象を受けます。Like Old Times はテーマの3巻の響きが気持ちよく、ダンサブルなナンバー。No Refill は情緒たっぷりのオールドタイムな優雅さが漂います。全体的に難しいことは抜きで丁寧な仕事です。コーヒー飲みながら、これを聴きながら本を読みウツラウツラしてしまったら気持ちよさそうで、楽な気持ちで聴いて心地よい一枚🎵

cornet, flugelhorn : Thad Jones
piano : Tommy Flanagan
bass : Paul Chambers
drums : Elvin Jones
tenor sax : Billy Mitchell
trombone : Al Grey

1. Let's Play One
2. Minor On Top
3. Like Old Times
4. No Refill





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