2022年3月10日木曜日

The Best Of Fourplay


 良質とはこのことと誰もが認めるフュージョン・サウンドの Fourplay (フォア・プレイ) のベスト・アルバム。といっても、長い歴史をまとめたベストではなく1st~3rd Fourplay (1991年)、Between the Sheets (1993年)、Elixir (1995年) のわずか3枚のアルバムの中から選曲されたベスト+新曲2曲のアルバムです。
 大手 Warner Bros.の、売れに売れていた Fourplay (フォア・プレイ) でのセールス戦略かと思っていましたが、事情は色々あることも推測されます。3作ともゴールド・ディスクを獲得した Fourplay 作ともゴールド・ディスクを獲得し、4作目の企画をする中、リー・リトナーが多忙のためレコーディングの先送りを申し出て、リトナーは、自主レーベル「i.e.ミュージック」を設立し更に忙しくなった。つまりは、このアルバムには新曲の2曲が収録されているということは、リトナーの脱退により同じメンバーだけでのアルバムの作成が出来なくなったため、その作品をお蔵入りさせることなく世に出すためにはこのベスト+2曲のアルバムが必要となった。また Fourplay は、ここで時代を一つ終えた訳ですから、バンドとしては継続はするが一つの区切りとしてこのアルバムを制作し、以降の Fourplay は、また異なるものとして迎えてほしいという意図も見えるような気がして大人の金勘定だけではないものと思われます。


ベスト・アルバムは単にヒット曲集が多いのでアルバムとして楽しむのはベストではなくそのアルバムを購入して楽しむ方が良いことが多いものですが、そう思って聞くとこのベストは、1枚のアルバムとしてもきちんと作りこんでいるようにも感じます。
 ボーカル曲をちりばめているのも、フュージョン・バンドとして固定した観念で楽曲を作製しているのではなく、ボーカルも楽器の一部としてバンドとしてのサウンドを追求しているという主張があるのかなあ。
 すべてが素晴らしいと言ってしまえるアルバムですが、1曲目のデビューアルバム収録された Max-O-Man、続く大ヒット作の 101 Eastbound、リー・リトナー作曲のこのバンドに対するメッセージが込められたと思われる 4 Play And Pleasure、マーヴィン・ゲイの名曲 After The Dance、マーカスっぽい(笑)Play Lady Play、王道のサウンド Any Time Of Day なんかがお勧めでしょうか。
 2017年7月にチャック・ローブが死去して2018年は活動休止。活動の成り行きはfourPlayのHPを見て見守るしかないようです🎵

【Fourplay】
keyboards : Bob James
guitar : Lee Ritenour
vocals(9),bass : Nathan East
drums : Harvey Mason

【Additional personnel】
synthesizer (3) : Harvey Mason Jr.
vocals (3) : Take 6
lead vocals (3) : David Thomas
vocals (6) : El DeBarge
vocals (9) : Chaka Khan
vocals (12) : Phil Collins
synthesizer (12) : Dan Shea

executive producer : Bob James
producer : Fourplay (3)

1. Max-O-Man
2. 101 Eastbound
3. Higher Ground
4. 4 Play And Pleasure
5. Chant
6. After The Dance
7. Bali Run
8. Play Lady Play
9. Between The Sheets
10. Amoroso
11. Any Time Of Day
12. Why Can't It Wait Till Morning (Remix)





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