2022年3月31日木曜日

Ahmad Jamal Trio At The Pershing / But Not For Me

 

 ピアニストも勉強聴いていこうと、最近コレクションの幅を広げているので今まで私が聴いてこなかった Ahmad Jamal(アーマッド・ジャマル)に手を伸ばしてみました。さて予習から始めるとこの方は1930年7月2日生まれで現在91歳でご存命です。ペンシルヴァニア州生まれで3歳からピアノを触りはじめ7歳で正式な練習を始めたそうで、14歳からプロとして活動を始めたとのことで、この時 アート・テイタム(Art Tatum)から「次代の大物」と呼ばれたのですが、初録音は1951年なので21歳の時にレコーディング・デビューとなったので下積み時代は長かったようです。


 その後、1957年に、グループは「ハウス・トリオ」として1958年1月16日シカゴのパーシング・ホテルで演奏しその録音がリリースされたのが本作 But Not For Me で108週間(2年間)ベストセラーのチャート10位以内にとどまったというビッグヒットアルバム。
 この稼ぎでシカゴに「アルハンブラ」と呼ばれるレストランとクラブを開き、クラブは1959年から1961年まで続き、この時のトリオは1962年にトリオは解散。ジャマルはニューヨークに引っ越し、32歳で音楽から3年間はなれました。
 モノラル録音ですが、演奏の背後で話し声やらカートを引いたときに車輪がきしんだような音などまで録音されライブ感あふれる録音です。
 またジャマルの音楽は、マイルス・デイビスに影響をあたえ「間(スペース)のコンセプト、タッチの軽さ、控えめな表現···」に感銘を受けたと自伝に書いていて、「間」と言われるとなんとなくわかるような気がします。
 最初にこのアルバムを聴いたのは、いつもの行きつけの「おでんバー」で、私を含め聴いていた人たちの反応は正直薄かった。なんでか?と言えば「間」なのだろうか?刺激がされる熱さが感じられずスマート過ぎるように感じ帯に書いてあった1958年録音の全米ヒットチャート最高3位を見て、このアルバムがそんなに流行るのか?そういう時代だったんだなあと皆が感じていたようです。今はこのレビューを書きながら数回繰り返し聴いたので何となくその良さがわかってきたような気がしますが、一聴ではその昔の評論家が「カクテル・ピアノ」を評したのはわからんでもないです🎵 

piano : Ahmad Jamal
bass : Israel Crosby
drums : Vernell Fournier

producer : Dave Usher

recorded Live at The Pershing Lounge, January 16, 1958.

1. But Not For Me
2. Surrey With The Fringe On Top
3. Moonlight In Vermont
4. Music, Music, Music
5. No Greater Love
6. Poinciana
7. Woody 'N You
8. What's New





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