1970年代に活躍した男性ニューソウル系と言えば、Donny Hathaway (1945 - 1979) Bill Withers(1938 - 2020)Curtis Lee Mayfield(1942 - 1999)Marvin Gaye (1939 - 1984) などを挙げる人が多いと思いますが、私の音楽系リスナー仲間では Bill Withers は馴染みが薄い人のようで、行きつけの音楽好きが良く集まる「おでんバー」ではビル・ウィザーズをかけても懐かしんでくれる人はあまりいません。私よりも10歳年上のマスターなんかは確実に世代だと思うのですが、Use Me をかけても無反応で、ソウル・ファン以外の日本ではマイナーな存在かもしれません。でも私にとってはカーティス、マービンゲイ は別格として、Donny Hathaway、Bill Withers は双璧をなすヒーローです。
このアルバムは1972年10月にアメリカのカーネギーホールでのライブ。ソロ2作をリリース後の唯一のライヴ盤です。ビル・ウィザーズにとって、初めての全国ツアーのせいか満員のファンを前にスタート直後は、恥ずかしがったような話し方だったのが、徐々にこなれ最後は新曲「Harlem」では大合唱での大団円となります。USアルバム・チャート第63位、US R&Bアルバム・チャート第6位の売り上げとなったヒット作です。
Donny Hathaway、Bill Withers に共通するのは、ソウルとともに感じるフォーキーな味わい。私が特に好きなのは1曲目の様々なアーチストにカバーされている Use Me で単純なコードと歌なのにシャウトもしてないのに何故こんなに熱いのか名曲です。Ain't No Sunshine は、何故こんなに寂しいメロディーなのか? Lean On Me は何故こんなに心を揺さぶるのか?シンガーとしても素晴らしいが一挙にソングライターとしても素晴らしい人でこれも文句なしに素晴らしいライブ!
vocals guitar piano: Bill Withers
guitar : Benorce Blackmon
bass : Melvin Dunlap
piano, string & horn : Ray Jackson
drums : James Gadson
percussion : Bobbye Hall
1. Use Me
2. Friend of Mine
3. Ain't No Sunshine
4. Grandmas's Hands
5. World Keeps Going Around
6. Let Me in Your Life
7. Better Off Dead
8. For My Friend
9. I Can't Write Left Handed
10. Lean On Me
11. Lonely Town Lonely Street
12. Hope She'll Be Happier
13. Let Us Love
14. Harlem/Cold Baloney
▶ Use Me
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