抽象絵画を見ているような気分の独特の世界が聞ける1964年のブルーノートでの作品。プロデューサーは、やはりアルフレッド・ライオンでしかけてきています。このアルバム「Out To Lunch」の録音後、約4ヶ月後の1964年6月29日にミンガス楽団のヨーロッパツアーに参加中、糖尿病による心臓発作のため、西ベルリンにおいて享年36歳で客死で急逝される前の遺作となった作品です。
もともとのオペラの時の主要曲は ①Summertime、②My Man's Gone Now、③I Got Plenty o' Nuttin'、④ Bess, You Is My Woman Now、⑤It Ain't Necessarily So、 ⑥I Loves You, Porgy、⑦ O Lawd, I'm On My Wayでした。このマイルスのアルバムでは①②④⑤⑥が取りあげられ曲順もオリジナルとは異なっています。
さて色々な作品が残されているPoggy And Bessですが、このギル・エバンスとの共作のオペラ作品のサウンドトラックとして聴くと、歌がないせいかかなりクールな演奏の印象を受けます。ギル・エバンスと残したアルバムは第1作は、Miles Ahead で、第2作が本作、そして、第3作が、Sketches of Spain(有名ですが私には少し物足りなかった)。ギル・エバンスがオーケストラルにアレンジし、マイルスがソロを取るという手法は、Miles Ahead はまだ聞いていないけど、今のところこの作品が一番好きな作品です。
trumpet, fluegelhorn : Miles Davis
conductor : Gil Evans
sax : Cannonball Adderly, Daniel B. Banks
trumpet : Bernie Glow, Ernie Royal, Johnny Coles, Louis R. Mucci
french horn : Gunther Schuller, Julius Watkins, Willie Ruff
trombone : Frank Rehak, Jimmy Cleveland, Joseph Bennett, Dick Hixon
tuba : Bill Barber
flute : Jerome Richardson (1, 6, 7), Phil Bodner (2 to 5, 8 to 13), Romeo Penque
bass : Paul Chambers
drums (1, 3-7, 9, 12-15) : Philly Joe Jones
drums (2, 8, 10 & 11) : Jimmy Cobb
producer – Cal Lampley, Teo Macero
recorded at 30th Street Studio, NYC, July 22 & 29 and August 4 & 18, 1958.
1. The Buzzard Song
2. Bess, You Is My Woman Now
3. Gone
4. Gone, Gone, Gone
5. Summertime
6. Oh Bess, Oh Where's My Bess?
7. Prayer (Oh Doctor Jesus)
8. Fisherman, Strawberry and Devil Crab
9. My Man's Gone Now
10. It Ain't Necessarily So
11. Here Come de Honey Man
12. I Wants to Stay Here (I Loves You, Porgy)
13. There's a Boat That's Leaving Soon for New York
2012年の未発表音源で「Echoes Of Indiana Avenue」に続いて2015年に発売でした。これは中身を試聴せずに即買いでした。ぎっしりと詰まった26曲の2枚組はボリュームたっぷりでお買い得感よりお腹がいっぱいぐらいの各1時間のアルバムです。発売元は当然発掘音源で有名な Resonace Records です。
ウェスは1948年の7月から1950年の1月までライオネル・ハンプトンの楽団に参加し1950年代は音楽ではなく確かペンキ屋をしながら夜はライブハウスの過去な生活。1959年9月にインデアナポリスを訪れたキャノボール・アダレイに見い出されて「A Dynamic New Sound」を録音しています。このアルバムはその前の年の録音となる貴重な音源でジャズファンならしょうがなく買わざるを得ない心理となりますが内容的に素晴らしいので文句はいいません。
音源としては全26トラックのうち17トラック目までは、ウェスの弟バディが所有していた音源。そのうちの13トラック目まではインディアナポリスの「The Turf Club」での1958年8月と11月の演奏で、一部は「Echoes Of Indiana Avenue」と重複しているとのこと。「Brasil」なんかではオクターブ奏法を弾いています。そして続く14トラック目は同じくインディアナポリスにあるウェスの姉妹アーヴィーナ・モンゴメリーの自宅で1956年9月に行われたジャム・セッション、そして残る15-17トラックが1958年11月に収録された同市「ミサイル・ラウンジ」での演奏(こちらはあまり状態は良くないですが)また、アーヴィーナの自宅での「Ralph’s New Blues」ではウェスがなんと、エレキ・ベースをプレイしソロまで取っています。続く5曲は、1955年6月15日にウェスがニューヨークのスタジオにて、クインシー・ジョーンズのプロデュースの下エピック・レーベルのために録音したもの。そんな大物にプロデュースされた音源はお金もかかっているはずなのになぜ世に出ていなかったのか?不思議なところでもありますが。レコード量産時代の古いレーベルではよくある話しですか。
Birdlandは、ニューヨーク市マンハッタンにあったジャズクラブで1949年当時ジャズのメッカであった、ブロードウェイの52丁目にオープンし1965年までジャズの黄金時代を牽引した名店。名前は、チャーリー・パーカーのニックネーム「バード」にちなんでいる。1965年に閉店したのですが1986年にブロードウェイの106丁目で同名の店が営業を開始、現在は44丁目に移転し営業しているようです。スタンダードのバードランドの子守唄(Lullaby of Birdland)や ジョー・ザヴィヌルが作曲し、ウェザー・リポートのアルバム「Heavy Weather」に収録されたバードランド(Birdland)の舞台でもあります。このアルバムの最後の曲Confirmationの最後に短く演奏されているテーマはLullaby of Birdlandというところも小粋です。
「Wee-Dot」では、だみ声がかったPee-Wee Marquetteなるおばちゃんのアナウンスからブレイキーの強烈なブレスロールから一気に速いテンポで始まりドナルドソン、クリフォード、シルバーとソロが続きクリフォードのソロが熱い。「If I Had You」はドナルドソンにスポットがあてられたバラード。バラードではあるが1曲目の余韻もあるのか情熱的に感じます。「Quicksilver」は (Alternate Master)と書かれているのでオリジナルには収録されていなかったホレス・シルバーの曲で怒涛のソロラッシュに興奮し後半のピアノソロが終わってカーリーラッセルのベースソロが短くて地味だけどそそられます♪「Now's The Time」はチャーリー・パーカー作曲で当時「パーカー派の有望なアルト奏者」と言われていたドナルドソンだけに丁寧に奔放にソロをとります。続く最後の「Confirmation」もチャーリー・パーカー作曲はイントロのドラムソロから最後まで軽快にエキサイティングで最高のバンドだと確信に満ちたメンバーの演奏は最高に楽しいエンディング。相変わらずしびれる演奏でアート・ブレイキーは楽しい。
そんな時代背景を楽しみながら聞いていると Marcus Miller は 1曲目の Come Get It からJaco をオマージュしたフレーズを連発で、アドリブの構成からフレーズの粒立ちはまさにそれです。ディストーションギターには驚きませんが、これには「エ」って感じでした。この後もハイパーファンク路線でこのアルバムは続くのかと思えば、Star People のような18分のブルースがあったりアルバムとしては何を考えてるのかわからないのが面白い。
で、これを聴きながらCDのジャケットをスキャンして、WalkMan に楽曲をエクスポートしていざこれを書き始めると Standards & Practices とはジャズの教則本みたいなタイトルです。ライナーノーツに評とかは無くバンドの演奏写真と裏側に曲名などが掲載してあるだけです。曲名の下段には originally performed by ・・ smiths, the jam, psychedelic furs, inxs, the ramones は知ってます。jawbreaker, the pgues, fugazi, sugar は知りません。アルバムタイトルはStandards & Practicesですが、全曲カバー曲なので Standard で良いような気もします。
これは1999年の作品ですが、音の割にはライナーノーツに写る中身の写真のギターの二人はオジサンです。メロコアと言えば、Green Day の Dookie は1994年に発売され、パンクロックを健全なイメージに変えての大ヒットし、その後数々のバンドがこの路線でヒット。メロコアブームを迎えながら Face To Face も1995、1996年と続けて2枚のアルバムをリリース。このアルバムの発売は1999年。ブームの陰りも見えてきたころだが、懐メロのメロコア・アルバム制作は少し早いかも。