2021年7月15日木曜日

本日のCD Wes Mongomery ♪ In The Beginning


 2012年の未発表音源で「Echoes Of Indiana Avenue」に続いて2015年に発売でした。これは中身を試聴せずに即買いでした。ぎっしりと詰まった26曲の2枚組はボリュームたっぷりでお買い得感よりお腹がいっぱいぐらいの各1時間のアルバムです。発売元は当然発掘音源で有名な Resonace Records です。
 ウェスは1948年の7月から1950年の1月までライオネル・ハンプトンの楽団に参加し1950年代は音楽ではなく確かペンキ屋をしながら夜はライブハウスの過去な生活。1959年9月にインデアナポリスを訪れたキャノボール・アダレイに見い出されて「A Dynamic New Sound」を録音しています。このアルバムはその前の年の録音となる貴重な音源でジャズファンならしょうがなく買わざるを得ない心理となりますが内容的に素晴らしいので文句はいいません。
 音源としては全26トラックのうち17トラック目までは、ウェスの弟バディが所有していた音源。そのうちの13トラック目まではインディアナポリスの「The Turf Club」での1958年8月と11月の演奏で、一部は「Echoes Of Indiana Avenue」と重複しているとのこと。「Brasil」なんかではオクターブ奏法を弾いています。そして続く14トラック目は同じくインディアナポリスにあるウェスの姉妹アーヴィーナ・モンゴメリーの自宅で1956年9月に行われたジャム・セッション、そして残る15-17トラックが1958年11月に収録された同市「ミサイル・ラウンジ」での演奏(こちらはあまり状態は良くないですが)また、アーヴィーナの自宅での「Ralph’s New Blues」ではウェスがなんと、エレキ・ベースをプレイしソロまで取っています。続く5曲は、1955年6月15日にウェスがニューヨークのスタジオにて、クインシー・ジョーンズのプロデュースの下エピック・レーベルのために録音したもの。そんな大物にプロデュースされた音源はお金もかかっているはずなのになぜ世に出ていなかったのか?不思議なところでもありますが。レコード量産時代の古いレーベルではよくある話しですか。
 とにかく弾きまくっている印象がありでソロになる前のほうが熱い人だったのではと思わせる演奏は買ってよかったと思います。

guitar: Wes Montgomery
bass : John Dale, Monk Montgomery, Roy Johnson
drums : Earl “Fox” Walker, Paul Parker, Sonny Johnson
piano : Doug Duke, Jack Coker, Mel Rhyne, Richie Crabtree
piano, vibraphone : Buddy Montgomery
tenor sax : Alonzo “Pookie” Johnson, Gene Morris
vocals : Debbie Andrews, Sonny Parker

【Disc 1】
1. After You’ve Gone
2. Fascinating Rhythm
3. Brazil
4. What Is There To Say?
5. Four
6. Wes’ Tune
7. My Heart Stood Still
8. How High The Moon
9. Django
10. Going Down To Big Mary’s
11. I Should Care
12. Caravan
13. Six Bridges To Cross
14. Ralph’s New Blues

【Disc two】
1. Soft Winds
2. Robbins’ Nest
3. A Night In Tunisia
4. Love For Sale
5. Leila
6. Blues
7. Undecided
8. Far Wes
9. All The Things You Are
10. King Trotter
11. Carlena’s Blues
12. Smooth Evening






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