2021年7月2日金曜日

本日のCD Sex Pistols ♪ Pretty Vacant

 


 昔パンク野郎だった。なんてこともなく単純明快なこのブリテッシュ・パンクのサウンドが好きなだけで歌詞などは気に留めずに昔から聞いているのがSex Pistols。
 私の家庭は母親がクリスチャンで英語の教師でした。母は学生の時に留学もしていたのでかなり流暢に英語を喋れたため、山下達郎のアカペラ・アルバムなんかを聴いていると「あら良い歌ね、発音も素晴らしいわ」などと言われたことも度々あり、さすがにピストルズは「聞かれると歌詞の内容もわかるし、なによりもバンド名がまずい」とピストルズだけは家では目立たないように小さな音で聞いていました。
 このアルバムには入っていませんが Anarchy in the U.K. なんてAnarchy (無政府主義)という反体制のポリティカルなタイトル。God Save the Queen ではエリザベス女王在位25周年祝典の日にゲリラ・ライブで逮捕なんてお騒がせなバンドですからね。
 でも雑誌などのメディアで受けていた私のイメージは反体制の政治的思想を持った若者たちではなく、マネージャーのマルコム・マクラーレンの作った目立てば金になるイメージを具体化したバンドでした。いわば目立てば視聴回数があがり広告収入が増えるので流行っていた迷惑系YouTuber を組織的に作ってしまったようなイメージです。お騒がせな部分も話題つくりの計画的な行動にも思え、演じているうちに皆洗脳されて本物のパンク野郎になっていったといったイメージです。
 私の好きなのは、このストレートなディストーション・ギターとがっちりとした単純明快なドラム、ベースのサウンド。誰かがTVで言ってました。英語のバンドなんて歌ってる意味がわかんなくても音で聞いてよければ良い音楽と感じそれで良い。名言ですね。
 このアルバムはミニ・アルバムとされており未発表音源やデモ・テープ、リハーサル音源を収録したレコード会社の金儲けの道具であり、それを少しでも阻止しようと私が中古CD屋で購入したものでありますそれでもかっこいいだけに、彼らはつけあがるのです。

1. Pretty Vacant
2. Seventeen (Demo)
3. Submission (Demo #2)
4. Watcha Gonna Do About It?
5. No Feelings (Demo)
6. EMI (Unlimited Edition) (Demo)
7. Satellite (Demo)




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