2021年7月3日土曜日

本日のCD Weather Report ♪ 8:30

 

  Weather Report 通算 10 枚目のアルバム。2CDで構成されていて2枚目 4 ~ 7はスタジオ録音で、他はライブ音源で1978 年8~11月のツアーと記載されていますが メインは11 月 28 日に行われた カリフォルニア州 ロング・ビーチ "ザ・テラス・シアター" のものが通説とされています。
「8:30」のタイトルはライブでは午後8時30分から開演するというこのバンドの習慣から取ったものです。ツアーの際ではバンド4人でで約2時間30分もの間演奏を続けなければならなかったため、他のメンバーに休息のための長尺の個人ソロを取っていたとあり本作に収録の「8:30」は曲というよりはライブの間休憩的ジャムっぽい。またこのツアーは商業的に成功を収めた直近の「Black Market (1976)」「Heavy Weather (1977)」の2作品からの楽曲がメインであることもうれしくBlack Market、Teen Town、Birdlandなどの売れ線を押さえつつ、The Orphan では、西ロスアンジェルス・キリスト教児童合唱団とのスタジオセッションでありジャコはパーカッションを演奏していて、この頃のウェザー・リポートの浮世離れした音楽性がこれまた楽しい。カリプソの Brown Street では、Joe Zawinulの息子Erich Zawinulがジャコと一緒にパーカッションを演奏しているのは親の七光りか?
 これは正規購入したCDで日本語ライナーノーツもしっかりついていて日本人のライターは「告知 天候」なる人物。この黄金期ウェザーリポートを「感覚的無国籍共同体」と書き、ジョー・ザビヌルを「アルチザンよりも大道芸人を志した」※アルチザンはフランス語で職人の意と評し、さらにウェイン・ショーターを「黒人臭さを忘れ去り、独自の瞑想的宇宙に遊び、恐らくUFOを語らせたら矢追純一とタメを張る」などの核心をつき、ジャコは「マイアミで”酒とバカの日々”にうつつをぬかしながらも、ベースの腕前だけは世界一だった」と薬のことは公の評論なので敢えて触れず、「善人というのが取り柄の温和な性格で、細かいことは気にしない西海岸の男といった風情とは裏腹に、仕事は正確で厳しい技を披露する」とピーターアースキンだけは何か愛があるような表現。なかなか才能がある人のようです。

keyboads, sythesizer, percussion, vocoder : Joe Zawinul
soprano tenor sax : Wayne Shorter
bass : Jaco Pastorius
drums : Peter Erskine (disc1 1-6, disc2 6.7), Jaco Pastorius (disc2 4, 5)
percussion : Erich Zawinul (disc2 5)

Recorded live during a worldwide tour, January and February 1979.

【Disc 1】
1. Black Market
2. Scarlet Woman
3. Teen Town
4. A Remark You Made
5. Slang
6. In a Silent Way

【Disc 2】
1. Birdland
2. Thanks for the Memory
3. Medley: Badia / Boogie Woogie Waltz
4. 8:30
5. Brown Street
6. The Orphan
 The Members Of West Los Angels Christian Academy Children Choir
7. Sightseeing





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