2025年4月4日金曜日

Nina Simone / Nina Simone And Piano!

 

 2025年に購入したアルバムで一番濃く印象に残ることは、ほぼ間違いないと思っています。相変わらず気が向くと新宿の Disk Union あたりをぶらつくのですが、最近の自分の命題としている美人ジャズ・ボーカリストの発掘ができないものかと棚を見ていてもピンとくるアーチストは見当たりません。入ると手ブラで帰るのも嫌なので、何かしら購入するのですが、Chris Corner は、最近立て続けに購入しているのでパス。ふと目に留まったのが、Nina Simone の黄色いジャケット。あの、おっかない感じの方で、お世辞にも美人ではありませんが Nina Simone と Piano ですか。気になるとこではありますので、他にも気になるところを数枚購入して、いつもの音楽好きの集う「おでんバー」へ。
 マスターに、持っているか聞いたところ、持ってはいないし、おそらく初めて聴くはずだとのこと。他に誰もいなかったので音量は大きめにセットして、聴くとクラシックのようでありながら力強いピアノが流れます。ボーカルが入ってくるとマスターも私も、思わずビクっとしてしまいました。大迫力です。ピアノだけのバックですからボーカルの輪郭はくっきりで、ひたすらスゲエの連発となりました。
 これを聴き終わってから youTube で、マスターがよく見ている Nina のピアノ弾き語りのライブを片っ端から見ていき、Stars (at Montreux Festival in 1976)で、ステージから「座れ」と鬼の形相、大迫力で思わず「ヤバい、やべえっす。怒ってます」常に本気でステージに挑んでいた物凄い気迫を感じました。


 Nina Simone が、クラシック音楽教育で有名なジュリアード音楽院でピアノ・レッスンをンを受けたが、進学してピアニストになりたかったが、人種差別によってその道を断たれたエピソードは、ファンでなくとも知っている人は多いと思います。私もピアノの弾き語りは何度か聴いてはいるものの、アルバムで聴くのは今回が初めてでした。最初に聴いた衝撃を書いてしまったのですが、全曲レビューしていきます。
 Seems I'm Never Tired Lovin' You ブルース曲で、品行方正で、しっかりとしたタッチで、リズムをフェイクすることないピアノのイントロは、このままピアノ曲になるのかと頭をかすめたところで、Darlin' と始まる。ピアノの中から、いきなり飛び出てくるような頭で、ドキっとします。ブルースでありますが、国歌斉唱のような凛とした歌いっぷりに圧倒されながら、Never, never, never, never, never, Tire of Lovin' You と 締めくくる。録音は1968年9月16日、10月1日。この年の春1968年4月4日にキング牧師の暗殺があった約半年後の録音です。力強く歌い結ばれる、この言葉には恋だけではないものが含まれるような気もします。It's Nobody's Fault but Mine 作曲は Nina のブルースですが、この人が歌うとスピリチュアルな曲に聞こえます。If I die and soul be lost, Nobody fault but mine と「私が死んだとしても、ソウルを無くしたとしても、みんな私のせいよ」と繰り返します。この曲もキング牧師へのレクイエムのように聴こえます。 I Think Its Going to Rain Today 教会の讃美歌のようなピアノと歌で、Randy Newman の作詞、作曲。これも何か深いものを感じる曲です。本家も、こんな曲なのか?と聞いてみると、原曲は、雨の中で打ちひしがれたしょぼくれた男がつぶやいているような哀愁。Nina は、決してしょぼくれていない。むしろ雨に打たれながら、立ち上がっていくような歌になっています、印象的なのは、Tincan at my feet, I think I'll kick it down the street のリフレインの力強さ。Everyone's Gone to the Moon クラシカルな響きのピアノに、朗読調の Nina の歌は、教会の牧師の演説のようでもあり、ミュージカルのワンシーンを見ているかのようでもあります。Compensation これは、オルガンと Nina のコーラスがオーバー・ダブされている、ゴスペルとアメリカン・フォークのミックスのような曲になっています。God in his great compassion, Gave me the gift of song がメインとするとゴスペルの方が強いですね。そして Who Am I? がまた、力が入っていてヤバいです。弾き語りというよりは、ピアニストが別にいて Nina が、マイクを持って舞台の中央に立ちながら力いっぱい身振り手振りしながら歌っているような感じがします。Another Spring は、最初に物語を語る様な穏やかな語り口ですが、直ぐに興奮した牧師の説教のような力の入った語りに変わり、次いでゴスペル歌手が迫力で歌い上げ、また牧師が語るような感覚です。とにかく言葉の力強さと感情があふれ出ていて、気の弱い子供なら席で委縮してしまうような迫力。The Human Touch やっと優しく穏やかな曲が来ました。Charles Reuben の作曲とありますが原曲は見つかりませんでした。2分10秒の休憩時間です。I Get Along Without You Very Well この曲は、ささやくように女心を歌っているせいかマイクがいきなり近くなります。今まで感情を思い切り出すように声を張り上げていたのに、雨だれが落ちるのを見たり、月を見たり、春になるとあなたのことを思い出し切なくなる。最後の Surely break my heart in two が切ない。The Desperate Ones 最後はシャンソンです。英語ですがシャンソンのニュアンスたっぷりに感情をこめて歌っています。
 これで本編は終わりでボーナストラックになります。Music for Lovers オルガンの濃厚なサウンドで、力強くスピリチュアルに歌います。ソウル・シンガーではないクラシカルな個性が出ているように聴こえます。In Love in Vain 華やかなピアノのイントロ。伸びやかに広がる曲で迫力はあるけど、爽やか。I'll Look Around 静かに歌う時に少し舌ったらずな発音と語尾をワザと曖昧な音程にするのが、Nina の表現手法の一つと思っています。この曲も最初に使いながら、あとは弱めの声量でも綺麗に歌いこんでいるので、そこら辺がよくわかります。脅されるように歌われたり、優しくささやかれたり、ボーナストラックも、おまけでない仕掛けに心躍らされます。The Man with the Horn スケールの大きな曲が最後で、ゆったりとした曲に身を任せながら、聴き手に聴かせるように歌うのではなく楽しんで歌っているように感じます。おまけのボーナスまで美味しいアルバムでした。
 英語圏の人間ではない私ですが、1曲1曲の Nina の伝えたいものを理解したいと思いながら、一生懸命解読しながら感じながら聴いてしまい、書きどころ満載の素晴らしいアルバムでした。36歳でこの作品か🎶🎹


vocals, piano, organ, arrangements : Nina Simone

recorded September 16 & October 1, 1968 at RCA Studios, New York City

1. Seems I'm Never Tired Lovin' You / Carolyn Franklin
2. It's Nobody's Fault but Mine / Nina Simone
3. I Think Its Going to Rain Today / Randy Newman
4. Everyone's Gone to the Moon / Jonathan King
5. Compensation / Paul Laurence Dunbar, Nina Simone
6. Who Am I? / Leonard Bernstein
7. Another Spring / Angelo Badalamenti, John Clifford
8. The Human Touch / Charles Reuben
9. I Get Along Without You Very Well (Except Sometimes)/ Hoagy Carmichael
10. The Desperate Ones / Eric Blau, Gérard Jouannest, Mort Shuman
【Bonus tracks】
11. Music for Lovers / Bart Howard
12. In Love in Vain / Jerome Kern, Leo Robin
13. I'll Look Around / George C. Cory Jr., Douglass Cross
14. The Man with the Horn / Eddie DeLange, Jack Jenney, Bonnie Lake








  

2025年4月3日木曜日

Oz Noy / Ha!


 私が、Oz Noy を聴き始めたのは Twisted Blues シリーズをリリースした時からで、それ以降少しづつ買い揃えてきましたが、発表アルバムを調べて見たところ少しづつ抜けているようです。Ha! (2005), Oz Live (2006), Fuzzy (2007), Schizophrenic (2009)Twisted Blues Vol1 (2010)Twisted Blues Vol2 (2013), Who Gives a Funk (2016), Ozone Squeeze (2017)Booga Looga loo (2019), Snapdragon (2020), Riverside mit Ugonna Okegwo, Roy Marchia (2022) しばらく棚を見てない間に新譜も出てました。


 知ってる人も多いと思いますが、Oz Noy のおさらいです。イスラエル出身で、10歳からクラシック・ギターのレッスンを始め翌年にはエレクトリックに転向し、13歳頃からプロ活動、15歳にはレコーディングまで経験しています。その後、学校に通いながらセッション・ギタリストとして活躍し、20歳を過ぎ世界を目指し1999年ニューヨークに渡ります。デビューアルバムは、2003年のニューヨーク The Bitter End で録音された Oz Live (2006) で、スタジオ盤では、これがメジャーデビューアルバムとなります。
 Oz Noyイメージは、変態的でアウトなフレーズ、そしてポップさも兼ね備えたギターです。本アルバムでも、アウトなフレーズと不可思議なニュアンスの曲で構成されていますが、ポップな感覚は未だ薄くロック・フュージョンに近いアルバムとなります。
 ギターの音は原音で弾くことは、ほぼ無くエフェクターをガンガン使っているのですが、ラック系のエフェクターは使わず、コンパクト・エフェクターを、つなぎ合わせて、この音を作ってしまうと言うマニアさが漂うギタリストです。


 さて、前置きはこれぐらいでアルバムを久しぶりに聴きながら全曲レビューです。「Chillin'」メンバーは、acoustic bass : James Genus、bass : Will Lee、drums : Anton Fig, Keith Carlock で、ベースドラムは各2名となっています。おそらく完全にリズム・トラックを2名で演奏しているのではなく、テーマ部分とソロ部分で分けているのではないかと、推測します。テーマ部分は、エレクトリック、ソロ部分はアコースティックのベースだと思います。ドラムは、どれがどっちだかは解りませんが、ベースだけ選手交代でドラムはダブるドラムでしょうか。イントロは牧歌的、テーマは少しだけポップさが入ってます。ソロに入ると、いきなりブオンブオンと、おそらくアコースティック言い始めてドラムとベースがこれでもかと複雑な響き、そこからエレクトリック部分になるとシンプルなリズムになります。1曲目から気持ち良いです。タイトル名の Chillin' は、リラックスしている、とか、何もせずに過ごしているで使われるらしいです。「Sit Tight」テーマ部分の変拍子の仕掛けが、普通ではない違和感があり、その違和感が聴いてるうちに気持ち良くなり、更に横揺れっぽくグルーブしていくのが天才的な楽曲です。曲の系統としてはTwisted Blues Volume ①  の Cissy Strut のファンク・フレーズのリズムのアクセントを変える手法の原型かと思います。変形ファンク・ロックって感じです。「Haa!」さすがタイトル曲です。ゆったりとした8ビートのリズムのロックを違和感の塊りのアクセントとフレーズにして、様々なエフェクトをギンギンに効かせた不可思議な音の塊りにして、好きな人には、かなり中毒性の高い曲に仕上げています。曲名は、James Brown の “ハッ!” っと発するブレスをタイトルにしたそうです。ちなみに、アルバム名の「ha」は「a」が1個しかありませんが、曲名は「a」が2個 となっています。あら不思議。「Say What?!」曲の頭のSay What の声は誰かと言えば、ボーカル Will Lee と書いてあります。あの方は、その手のノリの方ですよね。楽しんでこの録音に参加しておられるようで、何より。楽曲はオクターバーとファズを効かせたカッティングがメインのフュージョンで基本のメロディーラインに違和感は余り取り入れてはいません。ベースが T.O.P. タイプの16ビート・ファンクで、楽曲のビート感を増加させています。ダブル・ドラムの効果も絶大。「What Love Is」幻想的な曲調のバラードで、ギターは金属的なタッチの音を使っています。エフェクターはなんでしょう。中間部のギター・ソロはシタールっぽい音にしたりしていますが楽曲に違和感のアクセントは使っていません。「Hey You」これは Oz Noy ならではの違和感を取り入れた仕掛けが楽しい曲です。以降のアルバムに続くポップさも入ったファンクなグルーブが気持ち良い曲です。最初のレコードのノイズ音は、ミックス時のトラブル隠しのために使ったそうです。「Downside Up」きました、Mike Stern 登場で、曲名は当然 Upside Downside から来ているんでしょうが、テーマそのものは使っていないようですが、随所に同様のコード進行と思われる箇所はありますし、Mike Stern は、いつもの手癖フレーズをそのまま使っていて、アウトなフレーズも彼の得意なところなので親和性は抜群です。Oz Noy がNYに来ての師匠は Mike Stern であったらしいです。「Blue Monk」雑誌のジャズ・ライフに、Oz Noy はモンクの研究家でもあると書いてあったのを記憶しています。モンクっぽい違和感の和音は使っていないですが、モンクの使う作曲手法を Oz Noy に感じるところを再認識し、モンクをさらに進化させた曲全体でのアクセントを使って更にアウトなフレーズを組み合わせていると思い起こしますが、この曲に関しては普通にブルースにすることにより Oz Noy のモンクに対する敬意を感じます。「Hit Me」テンポ早めのブルース・ロックで、Stevie Ray Vaughan へのオマージュが曲に入ってる、ハズです。最後の Hit Me! は、やはり Will Lee。「I Can't Make You Love Me」最後は、しっとり系のバラードで、5曲目の What Love Is より、フレーズにアウトなトコを使ってますが、遊びは少なくしてますね。
 やっぱり、Oz Noy は良いなあ、と、つくづく感じる一枚です。他のアルバムも含めて、ハズレがないのと色々なコンセプトがアルバム全体でも曲でも楽しめるのが、この人の素晴らしいところを再認識です🎶🎸

producer : Oz Noy

1. Chillin' / Oz Noy
guitar : Oz Noy
organ : George Whitty
acoustic bass : James Genus
bass : Will Lee
drums : Anton Fig, Keith Carlock
2. Sit Tight Oz Noy 
guitar : Oz Noy
organ : George Whitty
bass : Will Lee
drums : Anton Fig
3. Haa! / Oz Noy
guitar : Oz Noy
synth : Shai Bahar
bass : Will Lee
drums : Anton Fig, Keith Carlock
4. Say What?! Oz Noy
guitar : Oz Noy
keyboards : George Whitty
bass, vocals : Will Lee
drums : Anton Fig, Keith Carlock
5. What Love Is Oz Noy
guitar : Oz Noy
synth, keyboards : George Whitty
acoustic Bass : James Genus
bass : Will Lee
drums : Anton Fig, Keith Carlock
6. Hey You Oz Noy
guitar : Oz Noy
keyboards : George Whitty
bass : James Genus
drums : Keith Carlock
7. Downside Up / Oz Noy
guitar : Mike Stern, Oz Noy
bass : James Genus
drums : Anton Fig, Keith Carlock
8. Blue Monk / Thelonious Monk
guitar : Oz Noy
bass : James Genus
drums : Anton Fig
9. Hit Me / Oz Noy
guitar : Oz Noy
organ : George Whitty
acoustic bass : James Genus
drums : Keith Carlock
vocals : Will Lee
10. I Cant Make You Love Me / Allen Shamblin
guitar : Oz Noy
bass : Will Lee
drums : Keith Carlock

▶ Chillin

▶ Haa!

▶ Hit Me


  

2025年4月2日水曜日

Eddie Roberts / Roughneck Live in Paris


 The New Mastersounds(ニュー・マスターサウンズ)率いてのジャズ・ファンクを経て、Eddie Roberts のソロ・デビューは、Roughneck 、そしてソロ第2作目が本作のライブ盤です。1st の Roughneck (2009)  は未購入ですが、1年前のアルバムとのことで曲目はかなり、重複しているとのことですが、スタジオ盤との違いが気になるところですので中古屋に行った時には注意しときます。


 The New Mastersounds との大きな違いは、オルガンがピアノに置き換わっているところが大きく、ジャズ・ファンクが主体であることに変わりないですが、歯切れの良いピアノに置き換わることにより、ジャズ色が若干強まったグルーブになっています。ギターも、それに合わせた、ファンク・ビートにのせたソウルフルなフレーズで、難しいフレーズはあまり使わずに、ペンタ中心のグルーブで、ジャズ・ファンクの中のジャズ色が強く押し出されています。 録音場所は、2005年にパリのモンマルトルにある名門クラブ Le Tripttyque となっています。お店の FaceBook の写真で見るところ、割とこじんまりとした場所のようです。


 それでは全曲レビューです。「Eazin’ Down」イントロはギターが口火を切る形で始まり ジャズ・ファンク全開のワンパターンのリフが延々と続いて各自のソロが展開されていきます。まずはグラント・グリーンのフレーズを入れつつの Eddie Roberts の荒々しい男気が溢れるゴツゴツ系、続いては Bill Laurance のピアノ・ソロで、この辺りはジャズっぽく攻めてきますが、ピアノが鳴っているのにオルガンが乱入っぽい入り方です。もしかしたら The New Mastersounds の乱入でしょうか。今回気づきました。ここで混乱して聴いているうちに佳境では高音ピロピロの私の好きなパターンを交えつつトランペット・ソロ、そして全員で大団円で終了。王道の演奏です。「The House in Alajor」かなりジャズ・フュージョンなナンバー。ギターとトランペットがユニゾンで演奏するハード・バップ系のテーマですが、Eddie Roberts のギターが少し歪ませた荒々しい音であるのがカッコ良い。そこからは、テンション押さえ気味のリズム隊に、クール系なソロ回し。盛り上がってきてもリズム隊は決して煽りません。これもこれでカッコ良いかも。「Costa del Soul」重めのリズムですが、ラテン・リズムでカラッとした雰囲気に変えてきたのかと思いきや、根底は少し泥臭いジャズ・ファンクがあります。後は基本的にジャキジャキのギターで Eddie Roberts が暴れる感じのギター弾きまくり、もう少しイってしまうとガシャガシャになるのですが、その手前なのがツボ。そしてトランペットが入ったテーマが入ってジャズ・コンボでよくあるバースも交えてこられると古典的なのか新しいのか、わかならない嬉しい展開。「Mr E」次はルーズなリフのジャズ風ファンク。スコーンと抜けるリズムとワンパターンの繰り返しは相変わらずで、ソロ回しなども相変わらずで、長め Malcolm Strachan のトランぺット・ソロが相変わらず素晴らしいし、リズミカルで華麗な Bill Laurance のソロも相変わらず聴かせてくれて後半の盛り上がりが素敵す。「New Life」テーマが印象的なコードのストロークが主体のジャズ・フュージョンで、ゆったりとしたEddie Roberts のギターが主体の楽曲で、コードが主体なので抽象的なところが魅力的です。「Szabo」今度はジャム・バンド的な曲で、ハンガリーのジャズ・ギタリスト、Gábor Szabó に捧げられたラテン・ソウル。トレモロ・ピッキングが、Gábor Szabó の得意技だったかと思われ、この曲で使われています。ブラスバンド的なノリのドラムとギターのソロ部分が面白い。「Lose Yourself」2002年に流行ったエミネム主演の映画「8 Mile」の主題歌をジャズ・アレンジしているので、今までのジャム・セッション的な曲よりも楽曲的な流れがあって、このアルバムのアクセントになっています。「Every Goodbye」クラブ・ジャズを軽めにして生バンドで演奏しているような曲です。また歌はありませんが、シャンソン的なニュアンスを感じるのはフランスでのライブを意識してのことなのかとも感じます。
 本家 The New Mastersounds を、これまで聴きこんではいないので、今後色々なアルバムを聴きこんでいって数年後に再レビューすると、また違った印象になるのかと思います🎶

guitar : Eddie Roberts
trumpet, flugelhorn : Malcolm Strachan
piano : Bill Laurance
bass : Neil Innes
drums : Gordon Kilroy

producer : Eddie Roberts
recorded at Le Tripttyque, Paris, 11th Octorber 2005

1. Eazin’ Down / Pete shand, Eddie Roberts, Bob Birch, Simon Allen
2. The House in Alajor / Eddie Roberts
3. Costa del Soul / Eddie Roberts
4. Mr E / Eddie Roberts
5. New Life / Eddie Roberts
6. Szabo / Eddie Roberts
7. Lose Yourself / Marshal Mathers, Jeffrey Bass, Luis Resto
8. Every Goodbye / Eddie Roberts





  

2025年4月1日火曜日

Edgar Jones & Friends / The Masked Marauder


 「スライ度高いです」私が札幌勤務時代に当時桑園にあった古本屋さんのBEABERS BOOKSで購入したものです。当時週に3回は飲んでいた Soul & Spice の音楽好きマスターから教えてもらった店で、なぜかソウル・ファンク系を売りに来るお客さんが多いのか、仕入れルートからジャンル選んで仕入れているのか中々の充実ぶりで結構な頻度で行ってました。中身がいい奴は高くて、あの値段のつけ方も面白かったですね。全て聞いてから書かれるこの店主様の帯に書かれたお勧めポイントには絶大な信頼感があり、この盤も「スライ度高いです!」の店主の書いた帯に魅かれての購入でした。


 帯の記述通り、スライっぽい曲が出だし続きポップに聞こえるのもありながら Seven Years なんかはまるでカーティスですが、声質は、やはり白人のホワイト・ファンクです。全体を通して聞くとマイナーなアートっぽい感じがします。また宅録っぽい音源が多く、そこらへんの音作りの雰囲気がスライだし、何かが頭にひっかかる気になるアルバム。
 この Edgar Jones(エドガー・ジョンズ)どんな人なのか? 90年代初頭に活躍したイギリスのガレージ・トリオ・バンド、The Stairs(ザ・ステアーズ)のリーダーでベーシスト、ボーカリスト。2006年からソロ活動となり、英国リヴァプール出身で地元DJでは人気が高かたとのこと。つまりは一般的にはあまり知られていないレア・グルーブで良いでしょうかね。
 全曲レビューすると、スライっぽいとか、カーティスっぽいとか、それしか書かないような気がしますので、やめときますが、かなり良いのは良い盤です。

 録音メンバーにM.Mが記載してります。「The Masked Marauder」の略でこのアルバムのタイトル名でもあります。おそらく低音系の黒人系ボーカルが、Edgar Jones & Friendsの Friends なのかと思われます。ちなみにタイトルの Masked Marauder は1965年ぐらいのアメコミのヒーローのようです。お宅でもありそうです🎶


1. HMMM!
bass : Klaus German Bloke
drums : Karl (Real Drummer) Penny
guitar, vocals, xylophone : M.M(The Masked Marauder)

2. All The Things You Are
bass : Klaus German Bloke
keyboards : Robert Stwinger
tenor sax : Mike (Mikey Baby) Smith
vocals, guitar : M.M(The Masked Marauder)

3. Maybe Sometimes
lead Vocals : M.M(The Masked Marauder)
performer (everything else) : Edgar Jones

4. Aren’t You Happy?
performer (all instruments + vocals) : M.M(The Masked Marauder)

5. More Soothing Music For Stray Cats
bass, guitar : Edgar Jones
drums : Karl Penney
effects (Overuse Of Effects) : M.M(The Masked Marauder)
trumpet : Martin Smith

6. Sunshine
bass, guitar, vocals : M.M(The Masked Marauder)
drum programming : Trefor Jones
effects (Overuse Of Effects) : Edgar Jones
keyboards : Rob Stringer
tenor sax : Austin Murphy

7. It’s Great To Be Straight With One Another
backing vocals : Edgar Jones
organ (Hammond), clavinet : Rob Stringer
vocals : M.M(The Masked Marauder)

8. Seven Years
drums : Karl Penney
guitar : Jamie Backhouse
sax : Mike Smith
vocals, bass : M.M(The Masked Marauder)

9. Talk About It
performer (everything else) : Edgar Jones
xylophone : The Masked Marauder

10. The Same
guitar, bass, vocals : M.M(The Masked Marauder)
keyboards : Rob Stringer
percussion : Vince

11. Once There Was A Time
bass : Edgar Jones
drums : Karl Penney
guitar : Jamie Backhouse
keyboards : Rob Stringer
vocals : M.M(The Masked Marauder)

12. Lil' Duke Medley
13. Maybe Sometimes (All The Way)

HMMM!