2026年4月10日金曜日

Tom Scott / Night Creatures


 Marcus Miller がプロデュースしていた David Sanborn っぽいサウンドあり。アシッド・ジャズ的なサウンドづくりも随所にみられ、私的にはドンピシャのサウンドが多く収録されています。インストメインの、1980年付近のフュージョンものには、余計なボーカルものが入っていることも多いんですがですが、このアルバムのボーカルものは意外とセンスが良い。つまりアルバムの出来としては、私的には評価高かったアルバムですが、おそらくセールス的にはマイナーな感じだったのでしょうか。


 このアルバムでは Tom Scott マルチプレイヤーで様々な楽器をされていますが、売れっ子サックス奏者で、1974年には George Harrison や Joni Mitchell のツアーに参加。1975年には Paul McCartney、Whitney Houston、Barbra Streisand、Steely Dan、Blondie、Quincy Jones 等とも共演し、1978年には The Blues Brothers のオリジナルメンバーで Tom "Triple Scale" Scott の名前で参加もしています。1980年代後半になると本アルバムの製作元である GRP に移籍しています。わたくしの所有音源では、GRP All-Star Big BandGrp All-Star Big Band / All BluesSteely Dan / AjaDavid Sanborn / VoyeurJoni Mitchell / HejiraJaco Pastorius / Word Of MouthBlues Brothers / Briefcase Full Blues に参加で売れっ子の助っ人であったことがわかります。
 リーダーアルバムは、1967~2012年までコンスタントに出し続けていますが、このアルバムは1995年の48歳の時。ミュージシャン歴としては後半の作品になります。ソロアルバムはこれしか持っていないので想像にはなりますが、様々なジャンルの音楽に関わってきた Tom Scott が娯楽的に作った作品とも思えます。


 それでは全曲再度聴きながらレビューです。
「Night Creatures」文句なしにカッコ良い娯楽的スムースジャズの典型のような曲です。都会の喧騒のSEから始まり、コツコツと足音、デジタルなリズムとスラップ、ノリノリのホーン部隊、泣きのサンボーン風アルトサックスは、大好物なパターンの寄せ集めで最高です。「 Don't Get Any Better」次いで直ぐにボーカルものが来ちゃいます。エロいテナーサックスから始まります。ボーカルは Maysa Leak で、聴いたことがある歌声と思っていたら、Incognito / PositivityTony Rémy / Boof! でもボーカルとっておられます。こっち系のジャズ・シンガーですね。ボーカルものとして完成度が高く十分に成立しています。「Bhop」打ち込み系ジャズで、巻き戻しが使われたりドラムも打ち込み系のアタック。フルートも吹いてしまったりしてマルチぶりなところが、曲にアクセントつけています。これもカッコ良い。「Anytime, Anyplace」で、ボーカルものになりそうなイントロをつけながらインストで始まります。す。デジタルな音作りから生な音で、また変化をつけ、サビに肉声でコーラスをつけ、後半はボーカルものに変わります。才能は感じますが私的にはやり過ぎな気がします。「We'll Be Together」マーカス的なお祭りソングです。ボーカルものです。このアルバムの中ではもっとも軽薄ですがありかな、なしかなと思うとこれも先の曲と違った意味でやり過ぎな感じ。作曲は Sting になってます。カバー?「 Mazin'」サウンドは、マーカス・プロデュースのサンボーンのファンク・フュージョンそのまま。WalkMan で歩きながらこの曲を聴いている時には、これはサンボーンだと思ってました。そうか Tom Scott だったか。「Yeah!」これは Blues Brothers ファンのためのサービス曲ですね。このアルバムにこの曲は無いんじゃないと思う人もいるかと思いますが、ありです。「Refried」最後はの方になって、フュージョンサイドのファンの為に Tom Scott が本気を出してきた感じがします。ギターもシングル系のいぶし銀系の音だと思ったら Robben Ford でした。「Daybreak」これも Tom Scott が本気を出して作曲した感があります。ピアノのイントロも良いですし、音域をカットした Paul Jackson のリズムギターもカッコ良い。
 様々なアプローチてんこ盛り過ぎて一般的には、何だろう?感はあるかと思いますが、チープな作りでは無いので、私的には、ありなアルバムです。聴き直して Mazin' はサンボーンとずっと勘違いしていた発見があったのも良かった。良かった🎶

tenor alto soprano sax, keyboards, bass, strings, horns, flute, electric piano, organ, woodwind : Tom Scott
keyboards, organ : Jim Cox
guitar : Dean Parks, Paul Jackson, Jr., Robben Ford
electric Guitar : Jerry Lopez
bass : Larry Kimpel
drums : Johnny Friday
electronic drums, percussion, keyboards, bass, vibraphone, trumpet, guitar synthesizer : Ron Aston
tenor sax : Pete Christlieb
trombone : Slyde Hyde
trumpet : Chuck Findley
lead vocals, backing Vocals : JT Taylor, Maysa Leak
vocals : Monalisa Young, Phil Perry, Phillip Ingram, Rose Stone, Terry Wood
vocals [Melody Answers], Clavinet, Keyboards : Tom McMorran
backing vocals : Carmen Twillie, Clydene Jackson, Lani Groves
backing vocals, vocals : Lynne Scott

producer : Lynne Scott, Tom Scott
recorded August 22-October 17, 1994.

1. Night Creatures / Tom Scott
2. Don't Get Any Better / Brenda Russell, Bruce Roberts, Kevin Savigar, Mark Cawley, Patty Smyth
3. Bhop / Ron Aston, Tom Scott
4. Anytime, Anyplace / James Harris III, Janet Jackson, Terry Lewis
5. We'll Be Together / Sting
6. Mazin' / Ron Aston, Tom Scott
7. Yeah! / Glen Burtnick, Patty Smyth
8. Refried / Tom Scott
9. Daybreak / Tom Scott

▶ Bhop

▶ Yeah! 


定年退職して延長をしないことにしたので、音楽以外のことをしばらく「ノージョブ定年 NoJobTeinen」と言う別ブログに書いてみることにしました。



  

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