高校生の頃にプログレを聴いた時期もありましたが、大ハマりすることもなく縁が無くなってきて、すっかりご無沙汰しています。The Aristcrats は凄腕ジャズ・フュージョン・バンドで、そっち系に分類されることも多いと思いますが、プログレ・ファンからも大きな支持があるバンドかと思います。あきれるぐらいのハイレベルでスピーディなスリーピースの演奏、そして楽曲アレンジも素晴らし過ぎて、試聴でビックリして購入したアルバムです。ちなみにジャケットは好みではないのでジャケ買いではありません。
メンバーの Guthrie Govan は Asia の AURA にセッション参加していたり、GPS と言うユニットで来日もしているギタリスト。ベースの Bryan Beller は、Steve Vai、Dweezil Zappaなどとの共演しています。ドラムの Marco Minnemann はドイツ出身で Terry Bozzio、Chad Wackermanとの共演、Eddie Jobsonのプロジェクト UKZ、UK Reunion などに参加。とにかくメンバーは楽器の表現方法を知り尽くしてしまったような異次元の名手が揃っています。
上手すぎるがゆえに、まずは各楽器のテクニックに耳が行ってしまいますが、楽曲の組み立てがとにかくハイセンス、引き出しがメチャクチャ多いので、曲の中で音質の変化が楽しめたり、クリーンからメタル系、ジャズ、ラテンまでがアルバムの中に詰め込んでしまっています。人間はどこまで進化できるか?と究極の形とも思えるバンドです。
発売のレーベルを見たら、BOING! Music LLC. とあり、彼らの設立したインディペンデント・レーベルのようで、見た目も演奏もやってることもマニアな音楽オタクな匂いがプンプンします。
多分レビューを書いたら「凄い」しか感想が無いのはわかっていますが、久しぶりに聴きながら全曲いってみます。
「Boing!... I'm In The Back」イントロの破壊的なコードの響きから凝ってます。静と動が目まぐるしく変わりながら曲が展開していきます。「Sweaty Knockers」がっつりと重い箇所、メロディアスなメロディーで聴かせる箇所「が、散りばめられています。「Bad Asteroid」ツルっと滑るスライドで味付けしているフレーズが魅力的で、ワウを使ったソロもかなりのカッコ良い曲です。ジャズ系ギタリストは太い弦でしっかりとした音作りをしますが、Guthrie Govan は細めのゲージを使って繊細なフレーズを弾いているのかなって思える音がします。「Get It Like That」ドラマーの Marco Minnemann が作曲なので拍子とフレーズの使い方に時々トリッキーなところが出てきますし、ビートは常に変化します。ギタリストは特徴的な音作りをアンプでする人が多いですが、Guthrie Govan はフレーズと弾き方に特徴があるので、ナチュラルな音のギターでも十分に個性を発揮しています。「Furtive Jack」レゲエのリズムを入れて、中東的なスケールを使った楽曲ですがフレーズが相変わらず細かくて速い。これも各自職人みたいな演奏です。「I Want A Parrot」 オウムを飼いたいって曲ですかね。可愛い鳥って感じの曲では無いですが「See You Next Tuesday」全体的には破壊的に狂ったり世話しなく動き回って吠えまくっているような曲で、人物に例えるなら少々いかれているヤツです。来週の火曜に会おうぜって言われても悩むな。「Blues Fuckers」機関銃のような高速フレーズのブルースのコード進行なのでこのタイトルなんですね。硬派な感じがします。「Flatlands」 最後はバラード調の曲で締めています。気持ちの良い音と和音をひとつづつ置いていっているようなテーマが、これまたセンスが良いです。ソロでは、ひたすら速弾きでテクニックを見せつける展開に持っていくのかと思いきや、スローなブルース展開、音使いとかフレーズはこんな一面もあるのかと思わせますが、まてよ Stevie Ray Vaughan にこの展開の曲があったよなと思いつつ整理が悪くて直ぐに出てきませんでした。またの機会に調べときます。
全く真似をできないハイテクニックに、圧倒されっぱなしになるアルバムですが、昔聴いた時より親密感が増してより楽しんで聴けました🎶
guitar : Guthrie Govan
bass : Bryan Beller
drums : Marco Minnemann
recorded at Planet 10 Studios
1. Boing!... I'm In The Back / Marco Minnemann
2. Sweaty Knockers / Bryan Beller
3. Bad Asteroid / Guthrie Govan
4. Get It Like That / Marco Minnemann
5. Furtive Jack / Guthrie Govan
6. I Want A Parrot / Guthrie Govan
7. See You Next Tuesday / Bryan Beller
8. Blues Fuckers / Marco Minnemann
9. Flatlands / Bryan Beller





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