2021年5月6日木曜日

本日のCD Wendell Harrison ♪ An Evening With The Day Devil


 改めて聞き直しているこのアルバムの存在を全く忘れていました。カルト宗教を連想させるジャケットそしてタイトルは「悪魔との夜」オリジナル発売年は1972年で Wendell Harrison はテナー奏者のクレジットですが覚えていません。
 どんなアルバムだったのか聞き始めると1、2曲目はフリージャズです。あれ全部フリージャズのアルバムだったっけか?と聞き進めると3曲目以降はフリーではないのですがモードでもない異次元のようなジャズであったり、怪しい雰囲気で悪魔のささやきのごとき朗読があったりします。そして現代音楽のようなマーチングになり最後の曲はなんと現代ファンクになります。
 確実に私の趣味ではなく、スピリチュアルで異様なエネルギーが発散され、なかなかのカオスで一人で飲みながら聞いていたら悪酔いしそうな感じです。好きな人はローソクの明かりで聞いてるんでしょうか?でもこの手のアルバムは、はまる人はズブっとはまるんだろうとは予想できます。
 聞き終わったところでWendell Harrisonを深堀してみると、このスピリチュアル・ジャズという分野の方でこのアルバムのレーベルTribeをトロンボーンのPhil Ranelinとともに1972年に創設した人でした。この手のスピリチュアル・ジャズはブラック・ジャズとも呼ばれているようです。ちなみに他の演奏動画ではWendell Harrisonは普通のジャズの演奏もやっていらっしゃいます。
 たまに行きつけのバーでフリージャズが延々とかかるので、最近はフリージャズを聞いても違和感はありません。しかしこのアルバムの最初のレビューを書いた2018年8月では私の音楽の趣向にはフリージャズの選択肢はなく、どうやってこのアルバムにたどり着いたのかは全く覚えていません。呪術にでもはまったのでしょうか?私の感覚にはないヤバい世界

tenor sax : Wendell Harrison
electric piano : Charles Eubanks
bass : William Austin
drums : Ike Daney
trumpet :Charles Moore
trombone : Phil Ranelin
flugelhorn : Marcus Belgrave
vocals (poetry) : Black Messengers, Oba, Vajava

1. Mary Had An Abortion
2. Where Am I
3. Vol II Angry Young Men - Part I
4. Vol II Angry Young Men - Part II
5. Consciousness
6. Rebirth
7. Farewell To The Welfare





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