発売は1972年。カルト宗教を連想させるジャケット・デザイン。そしてタイトルは直訳で「悪魔との夜」。今までライナーノーツの字が小さすぎで英語なのでスルーしていたのですが、今回はスキャンした画像をAIでOCRしたのでばっちり読めました(でも結構びっちり書いてあるので解読に時間はかかりました)
解読してわかったのが、ジャケット・デザインの外側は、Wendell の占星術チャート(ホロスコープ)で、ホロスコープの中にいるのは The Tribe なる異様な生物( Tribe は、このアルバムの発売レーベルの名前でもあります)その注釈がかなり長文かつ難解でしたので自分で要約していると訳がわからなくなったのでAIに要約してもらいました。
1. アートワークの象徴性アルバムのジャケットは単なる装飾ではなく、音楽の内容と密接に結びついています。・デザイン: 裸の男が膝をつき、片手に「知的なプロパガンダや抑圧的な支配層」を象徴する・頭蓋骨を、もう片方の手に「警察権力や社会の暗部」を象徴するシステムの足を持っています。・占星術チャート: 中央の人物を取り囲む占星術チャートは、この過酷な社会(モンスター)の中で均衡を保とうとするすべての黒人の象徴です。2. 「正義」への追求執筆者のグラント・マーティンは、ニクソン政権が掲げた「法と秩序(規制と成長の停止)」ではなく、人間の環境改善と心身の成長を意味する「正義」を重視しています。3. 「ザ・トライブ」の理念と役割「ザ・トライブ」はアフリカの村の共同体をモデルにしており、デトロイトのコミュニティを「村」と見なして活動しています。・音楽の目的: 社会のストレス、緊張、不協和音をありのままに反映し、文化に有益な教育的役割を果たすことを目指しています。・芸術と文化: 芸術をそのルーツである文化から切り離すことはできず、音楽は環境を描写する「増幅器」でなければならないと考えています。4. 音楽性とメッセージ本作は、ジャズ、ロック、アフリカのポリリズムを融合させた5つの楽章からなる組曲形式で、ポエトリー・リーディングも取り入れられています。 ジャズという芸術が苦難の歴史から革新を繰り返してきたように、彼らもまた音楽を通じて聴き手の意識(心、体、精神)をより高いレベルへと引き上げ、癒やしをもたらそうとしています。
Wendell Harrison は、スピリチュアル・ジャズという分野の方で、このアルバムのレーベルTribeをトロンボーンの Phil Ranelin とともに1972年に創設。この手のスピリチュアル・ジャズはブラック・ジャズとも呼ばれているようです。
「Mary Had An Abortion」何をポエトリー・リーディングしていたかは理解できませんでしたが、Abortion は中絶ですから、あんまりポジティブではないでしょう。そこからフリー・ジャズに展開し次の曲へ続きます。
「 Where Am I」1曲目から引き続くフリー・ジャズですが、爆発系ではなく混沌系です。途中から静かなジャズへと移行して穏やかに聴いていると、テーマが終わった後に入るキメにドキっとします。
「Vol II Angry Young Men - Part I」「Vol II Angry Young Men - Part II」 Part1 が、1分1秒で、似たような演奏で Part2 に続きます。録音が違う2つのバージョンを続けたのか?モヤモヤします。フリーでは無いですが完全インプロっぽい。前に聞いた時には感じなかったカッコ良さがあります。
「Consciousness」ベースのアルコが生き物が動き回っているように聴こえ、それをバックにポエトリー・リーディング。Consciousness は日本語で意識。
「Rebirth」なるほど1曲目のタイトルから続き、ここで復活となり、それを想起させるイメージさせる現代音楽のようなマーチング。輪廻転生みたいなことがテーマなのか。
「 Farewell To The Welfare」最後は5分23秒のファンクセッション。陽気なんですが底の方に闇が見え隠れするBメロ、聴いているうちに5分とは思えないほどあっという間に終わります。これも興味深い演奏です。
以前の私では完全に興味の無い分野でしたが、久しぶりに聴くと中々の作品です。根底に流れる思想が理解できると更に面白いのかもしれませんが、はまると深そうなんで今のところ遠慮しときます。音楽好きの集う行きつけの「おでんバー」は、フリージャズがお好きな方も多いので今度持って行きます🎶
tenor sax : Wendell Harrison
electric piano : Charles Eubanks
bass : William Austin
drums : Ike Daney
trumpet : Charles Moore
trombone : Phil Ranelin
flugelhorn : Marcus Belgrave
vocals (poetry) : Black Messengers, Oba, Vajava
produced by Wendell Harrison Recorded at Pioneer Recording Studio, Inc., Detroit Poetry by the Black Messengers, Oba and Vajava
1. Mary Had An Abortion
2. Where Am I
3. Vol II Angry Young Men - Part I
4. Vol II Angry Young Men - Part II
5. Consciousness
6. Rebirth
7. Farewell To The Welfare






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