Hejira (逃避行)は1976年リリースのジャコ参加で有名な作品です。邦題の逃避行は回教の史語で、マホメットのメッカからメディナまでの逃走を示し、イスラム歴はその年から始まることとなっています。その意味として敵対的な環境から逃げるための大きな集団による旅、と Cuerbo には書いてありますが、ライナーノーツには、旧約聖書に出てくるエキソダスという言葉が大人数の出発、ヘジラは一人一人の逃避であり Flight という意味を持った言葉であると書いてあります。
このアルバムはジャコの演奏や少人数編成になったことによる今までと違ったサウンド変化への賛否両論が多くてこのタイトルでこのアルバムを作ったジョニの意図を書いてあるものがあまりなかったですね。ライナーノーツの 湯川れいこ の解説が難解でありましたがそこら辺を説明してありました。アルバム・タイトルは Hejira でタイトル曲も入っていますがFlight というキーワードが出てきます。まず「飛ぶ」では、Amelia 女流飛行士で太平洋上で消息を絶った人の歌です。そして Black Crow は何でも光るものをついばむカラスを自分に見立てて自分も何かを見つけて青い空に飛んでいると歌っています。Hejira では、色々な乗り物に乗って旅をして珈琲ショップに座ってと Flight という単語は出てきませんがフワッと浮いて物事を見つめているような浮遊感のある歌。旅の生活を歌った Blue Motel Room と
Flight と Hejira の意味が強くメッセージされ Refuge Of The Roads では、まだまだ車委に乗って旅を続けていくことが描かれ終わっています。ということは逃避行というよりは、心の旅ということが、このアルバムのメッセージのような気もしますね。直訳のようで惜しい意訳でした。(湯川れいこ は邦題命名会議に参加はしていなかったんだろうか?)
私はこのアルバムを演奏も含めて自由なところが好きだし、ジャコのベースも当然良いと思うし、細部に渡って作りこまれていないジャム的なところも感じるサウンドに非常に魅力を感じます。なんといっても、このアルバムのジョニは凛々しくてカッコイイ。
recorded at A&M Studios
1. Coyote
vocals, rhythm guitar : Mitchell
bass : Jaco Pastorius
lead guitar : Larry Carlton
percussion : Bobbye Hall
2. Amelia
vocals, rhythm guitar : Mitchell
lead guitar : Larry Carlton
vibraphone : Victor Feldman
3. Furry Sings The Blues
vocals, guitar : Mitchell
bass : Max Bennett
drums : John Guerin
harmonica : Neil Young
4. A Strange Boy
vocals, rhythm guitar : Mitchell
lead guitar : Larry Carlton
percussion : Bobbye Hall
5. Hejira
vocals, guitar : Mitchell
bass : Jaco Pastorius
clarinet : Abe Most
percussion : Bobbye Hall
6. Song For Sharon
vocals, guitar : Mitchell
bass : Max Bennett
drums : John Guerin
7. Black Crow
vocals, rhythm guitar : Mitchell
lead guitar : Larry Carlton
bass : Jaco Pastorius
8. Blue Motel Room
vocals, electric guitar : Mitchell
acoustic guitar : Larry Carlton
bass : Chuck Domanico
drums : John Guerin
9. Refuge Of The Roads
vocals, guitar : Mitchell
bass : Jaco Pastorius
drums : John Guerin
horns – Chuck Findley, Tom Scott
▶ Coyote
▶ Hejira
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